JP5346739B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるレンズ駆動装置に関する。
従来、携帯電話等に搭載されるカメラの撮影用レンズを駆動するレンズ駆動装置として、複数のレンズを保持して光軸方向に移動する移動レンズ体と、2枚の板バネを介して移動レンズ体を移動可能に保持する固定体とを備えるレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、移動レンズ体を構成する円筒状のスリーブの外周に駆動用コイルが巻回され、駆動用コイルの外周面に対向するように、4個の磁石が配置されている。
また、このレンズ駆動装置では、2枚の板バネのそれぞれは、光軸方向におけるスリーブの両端側のそれぞれに配置されている。スリーブの反被写体側に配置される板バネは、2個のバネ片に分割されており、2個のバネ片の一方には、駆動用コイルの巻き始め部分が接続され、2個のバネ片の他方には、駆動用コイルの巻き終わり部分が接続されている。また、2個のバネ片のそれぞれには、給電用の端子が形成されている。
特開2009−122360号公報
近年、携帯電話等に使用されるカメラの市場では、カメラの小型化の要求が一段と高まっている。そのため、カメラに搭載されるレンズ駆動装置の小型化の要求も一段と高まっており、レンズ駆動装置で使用される板バネは、小型化、薄型化する傾向にある。しかしながら、特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、板バネを構成するバネ片に駆動用コイルの端部を接続する必要があるため、板バネが小型化、薄型化すると、レンズ駆動装置の組立時の、駆動用コイルの端部を板バネに接続する工程で、板バネを変形させてしまう可能性が高くなる。その結果、特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、板バネが小型化、薄型化すると、板バネによってレンズ移動体を適切に支持することが困難になり、レンズ移動体を光軸方向へ適切に移動させることが困難になるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、レンズを保持する移動体と移動体を保持する固定体とを繋ぐバネ部材が小型化、薄型化する場合であっても、可動体を光軸方向へ適切に移動させることが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持しレンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、可動体を光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、可動体と固定体とを繋ぐバネ部材と、可動体を光軸方向へ駆動するための駆動機構とを備えるレンズ駆動装置であって、駆動機構は、固定体側に取り付けられる駆動用磁石と、可動体側に取り付けられる駆動用コイルと、駆動用コイルを構成する導線の端部が電気的に接続されるフレキシブルプリント基板とを備え、フレキシブルプリント基板の一端側は、可動体側に固定される可動体側固定部であり、フレキシブルプリント基板の他端側と可動体側固定部とを繋ぐ接続部は、光軸方向に折り返されて引き回され、固定体は、レンズ駆動装置の側面の少なくとも一部を構成するケース体と、フレキシブルプリント基板の他端側に形成される電極部に接触する端子と、レンズ駆動装置の反被写体側に配置されるとともに端子が取り付けられる端子取付部材とを備え、ケース体の内周面と端子取付部材の外周面との間で、電極部と端子とが電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明のレンズ駆動装置では、駆動用コイルを構成する導線の端部がフレキシブルプリント基板に接続されている。そのため、上述した特許文献1に記載のレンズ駆動装置のように、導線の端部をバネ部材に接続する必要がない。したがって、本発明では、バネ部材が小型化、薄型化する場合であっても、レンズ駆動装置の組立時におけるバネ部材の変形を防止することが可能になる。
また、本発明では、フレキシブルプリント基板の一端側となる可動体側固定部とフレキシブルプリント基板の他端側とを繋ぐ接続部は、光軸方向に折り返されて引き回されている。したがって、本発明では、フレキシブルプリント基板の他端側に対して可動体側固定部を光軸方向へ相対移動させやすくなる。その結果、本発明では、フレキシブルプリント基板が使用されていても、フレキシブルプリント基板が可動体の光軸方向への移動の支障となる可能性を低減することが可能になる。
このように、本発明では、バネ部材が小型化、薄型化する場合であっても、レンズ駆動装置の組立時におけるバネ部材の変形を防止することが可能になり、かつ、フレキシブルプリント基板が使用されていても、フレキシブルプリント基板が可動体の光軸方向への移動の支障となる可能性を低減することが可能になる。したがって、本発明では、バネ部材が小型化、薄型化する場合であっても、可動体を光軸方向へ適切に移動させることが可能になる。また、本発明では、固定体は、レンズ駆動装置の側面の少なくとも一部を構成するケース体と、フレキシブルプリント基板の他端側に形成される電極部に接触する端子と、レンズ駆動装置の反被写体側に配置されるとともに端子が取り付けられる端子取付部材とを備え、ケース体の内周面と端子取付部材の外周面との間で、電極部と端子とが電気的に接続されている。そのため、ケース体によって、電極部と端子との接続部分を保護することが可能になる。
本発明において、接続部が可動体側固定部からレンズ駆動装置の被写体側に伸びるように引き回された後に、曲面状に略180°で1回折り返されて、フレキシブルプリント基板の他端側がレンズ駆動装置の反被写体側へ引き回されていることが好ましい。レンズ駆動装置が搭載されるカメラでは、一般的に、反被写体側に撮像素子や回路基板が配置されているため、フレキシブルプリント基板の他端側を反被写体側に引き回す必要がある。したがって、このように構成すると、接続部の折り返し回数を最小にすることができ、フレキシブルプリント基板の他端側に対して可動体側固定部を光軸方向へより相対移動させやすくなる。その結果、フレキシブルプリント基板が可動体の光軸方向への移動の支障となる可能性を効果的に低減することが可能になる。
本発明において、接続部は、曲面状に略180°で折り返される単数または複数の屈曲部を備え、屈曲部の幅の総和は、可動体側固定部の幅および/またはフレキシブルプリント基板の他端側の幅よりも狭いことが好ましい。このように構成すると、屈曲部において、接続部が折れ曲がりやすくなるため、フレキシブルプリント基板の他端側に対して可動体側固定部を光軸方向へより相対移動させやすくなる。したがって、フレキシブルプリント基板が可動体の光軸方向への移動の支障となる可能性を効果的に低減することが可能になる。
本発明において、接続部は、複数個の分割接続部によって構成されていることが好ましい。このように構成すると、フレキシブルプリント基板に接続される導線の本数が多くなり、接続部の幅を広くする必要が生じる場合であっても、接続部を折り返す際にフレキシブルプリント基板に生じる応力を分散させることが可能になる。したがって、フレキシブルプリント基板の他端側に対して可動体側固定部を光軸方向へより相対移動させやすくなり、フレキシブルプリント基板が可動体の光軸方向への移動の支障となる可能性を効果的に低減することが可能になる。
本発明において、可動体は、駆動用コイルが取り付けられる略筒状のコイル取付部材を備え、可動体側固定部は、コイル取付部材の外周側に固定され、導線の端部は、可動体側固定部に接続されていることが好ましい。このように構成すると、光軸方向への可動体の移動に伴って、可動体側固定部と導線の端部とが一緒に光軸方向へ移動する。したがって、フレキシブルプリント基板と導線の端部との接続部分に応力が生じるのを防止することが可能になり、断線を防止することが可能になる。また、このように構成すると、可動体側固定部がコイル取付部材の外周側に固定されているため、光軸方向において、レンズ駆動装置を小型化することが可能になる。
本発明において、たとえば、駆動機構は、略柱状に形成される4個の駆動用磁石と、略筒状に巻回されて形成される4個の駆動用コイルとを備え、駆動用磁石は、その長手方向が光軸方向と略平行になるように配置されるとともに、光軸方向から見たときに互いに重ならないように配置され、4個の駆動用コイルのそれぞれは、その内周面が4個の駆動用磁石の外周面のそれぞれと所定の隙間を介して対向するように配置され、駆動用磁石は、駆動用コイルとの対向位置で駆動用コイルを通過する磁束が発生するように着磁されている。この場合には、駆動用磁石の全周および駆動用コイルの全周を利用して可動体を駆動するための磁気回路を効率良く形成することが可能になる。したがって、駆動用磁石および駆動用コイルを小型化しても可動体を駆動するための所定の駆動力を得ることが可能になる。
本発明において、レンズ駆動装置は、光軸方向から見たときの形状が略四角形状となる略四角柱状に形成され、駆動用磁石および駆動用コイルは、レンズ駆動装置の四隅に配置され、フレキシブルプリント基板の少なくとも一部は、レンズ駆動装置の周方向で隣り合う駆動用磁石および駆動用コイルの間に配置されていることが好ましい。このように構成すると、デッドスペースとなりやすいレンズ駆動装置の四隅に駆動用磁石および駆動用コイルを配置することができる。また、デッドスペースとなりやすい周方向で隣り合う駆動用磁石および駆動用コイルの間にフレキシブルプリント基板を配置することが可能になる。したがって、レンズ駆動装置を小型化することが可能になる。
本発明において、4個の駆動用コイルのそれぞれは、4本の導線のそれぞれが巻回されて形成されていることが好ましい。このように構成すると、4個の駆動用磁石と4個の駆動用コイルとの間のそれぞれに生じる駆動力の大きさを変えることで、レンズの光軸の傾きを補正することが可能になる。したがって、レンズの光軸の傾きを適切に補正することで、レンズの光軸の傾きを抑制することが可能になる。
なお、この場合には、駆動用コイルを構成する導線の端部の数が8個になるため、特許文献1に記載のレンズ駆動装置のように、板バネに導線の端部が接続されている場合には、板バネを8個のバネ片に分割する必要がある。これに対して、本発明では、フレキシブルプリント基板に導線の端部が接続されるため、導線の端部の数が増えても、バネ部材を多数に分割する必要がない。
本発明において、たとえば、4個の駆動用コイルは、1本の導線が順次巻回されて形成されても良い。また、本発明において、たとえば、4個の駆動用コイルのうちの2個の駆動用コイルは、1本の導線が順次巻回されて形成され、残りの2個の駆動用コイルは、他の1本の導線が順次巻回されて形成されても良い。
本発明において、たとえば、駆動機構は、略筒状に形成されるコイル取付部材の外周面に巻回される駆動用コイルと、駆動用コイルの外周面に対向するように配置される駆動用磁石とを備えている。
本発明において、レンズ駆動装置は、光軸方向に略直交する所定の第1方向へ可動体を駆動するための第2の駆動機構と、光軸方向と第1方向とに略直交する第2方向へ前記可動体を駆動するための第3の駆動機構とを備え、第2の駆動機構は、可動体側に取り付けられる第2の駆動用コイルを備え、第3の駆動機構は、可動体側に取り付けられる第3の駆動用コイルを備え、フレキシブルプリント基板には、第2の駆動用コイルを構成する導線の端部と、第3の駆動用コイルを構成する導線の端部とが接続されていることが好ましい。このように構成すると、第2の駆動機構および第3の駆動機構を用いて、光軸方向に略直交する方向へレンズを駆動することができる。したがって、光軸方向に略直交する方向へレンズを駆動することで、レンズ駆動装置が搭載されるカメラで撮影が行われる際の振れを補正することが可能になる。
なお、このように構成されていると、特許文献1に記載のレンズ駆動装置のように、板バネに導線の端部が接続されている場合には、駆動用コイルの導線の端部、第2の駆動用コイルの導線の端部および第3の駆動用コイルの導線の端部を板バネに接続する必要があるため、板バネを多数のバネ片に分割する必要がある。これに対して、本発明では、フレキシブルプリント基板に導線の端部が接続されるため、導線の端部の数が増えても、バネ部材を多数に分割する必要がない。
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、レンズを保持する移動体と移動体を保持する固定体とを繋ぐバネ部材が小型化、薄型化する場合であっても、可動体を光軸方向へ適切に移動させることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図2に示す駆動用磁石および駆動用コイルの配置関係を説明するための斜視図である。 図4に示す駆動用磁石および駆動用コイルの側面図である。 図5のG−G方向から駆動用磁石片および駆動用コイルを示す図である。 図3に示す駆動用コイルが取り付けられた状態のスリーブおよび端子が取り付けられた状態の第2ケース体を示す斜視図である。 図7に示すフレキシブルプリント基板の詳細な構成およびフレキシブルプリント基板と端子との接続関係を説明するための斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の概略構成を説明するための平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の概略構成を説明するための平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかるフレキシブルプリント基板の構成を説明するための斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(レンズ駆動装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の分解斜視図である。図4は、図2に示す駆動用磁石17および駆動用コイル18の配置関係を説明するための斜視図である。図5は、図4に示す駆動用磁石17および駆動用コイル18の側面図である。図6は、図5のG−G方向から駆動用磁石片24および駆動用コイル18を示す図である。
本形態のレンズ駆動装置1は、携帯電話等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるものであり、図1に示すように、全体として略四角柱状に形成されている。すなわち、レンズ駆動装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が略四角形状となるように形成されている。本形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。
本形態のレンズ駆動装置1が搭載されるカメラでは、図2の下側(すなわち、Z2方向側)に図示を省略する撮像素子や回路基板等が配置されており、図2の上側(すなわち、Z1方向側)に配置される被写体が撮影される。したがって、以下の説明では、Z1方向側を被写体側(物体側)、Z2方向側を反被写体側(撮像素子側、像側)とする。また、以下の説明では、光軸Lに直交するとともに互いに直交する2方向をX方向、Y方向とする。本形態では、レンズ駆動装置1の4つの側面は、X方向またはY方向と平行になっている。
レンズ駆動装置1は、図1〜図3に示すように、撮影用のレンズを保持し光軸方向へ移動可能な可動体2と、可動体2を光軸方向へ移動可能に保持する固定体3と、可動体2を光軸方向へ駆動するための駆動機構4と、可動体2と固定体3とを繋ぐバネ部材としての板バネ5、6とを備えている。なお、図2では、板バネ5、6の図示を省略している。
可動体2は、複数のレンズが固定されたレンズホルダ7を保持するスリーブ8を備えている。レンズホルダ7は、略円筒状に形成されており、その内周側に複数のレンズが固定されている。スリーブ8は、筒状に形成されており、その内周側でレンズホルダ7を保持している。なお、図3では、レンズホルダ7の図示を省略している。
固定体3は、被写体側に配置される第1ケース体11と、反被写体側に配置される第2ケース体12とを備えている。
第1ケース体11は、磁性材料で形成されるとともに、底部11aと筒部11bとを有する底付きの略四角筒状に形成されている。被写体側に配置される底部11aの中心には、円形の貫通孔11cが形成されている。第1ケース体11は、可動体2および駆動機構4の外周側を囲むように配置されており、被写体側におけるレンズ駆動装置1の側面を構成している。本形態の第1ケース体11は、レンズ駆動装置1の側面の少なくとも一部を構成するケース体である。
第2ケース体12は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略四角筒状に形成されている。第2ケース体12には、図3に示すように、金属製の端子13が圧入等によって取り付けられている。具体的には、第2ケース体12の1つの側面に2個の端子13が隣接するように取り付けられている。第2ケース体12は、レンズホルダ7の反被写体側の外周側等を覆うように、第1ケース体11の反被写体側に取り付けられている。本形態の第2ケース体12は、レンズ駆動装置1の反被写体側に配置されるとともに端子13が取り付けられる端子取付部材である。
板バネ5は、スリーブ8に固定されるスリーブ固定部と、第1ケース体11に固定されるケース体固定部と、スリーブ固定部とケース体固定部とを繋ぐバネ部とから構成され、可動体2の被写体側に配置されている。スリーブ固定部は、スリーブ8の被写体側の端面に固定されている。ケース体固定部は、略矩形の枠状に形成されたスペーサ14を介して第1ケース体11の底部11aの反被写体側の面に固定されている。
板バネ6は、スリーブ8に固定されるスリーブ固定部と、第2ケース体12に固定されるケース体固定部と、スリーブ固定部とケース体固定部とを繋ぐバネ部とから構成され、可動体2の反被写体側に配置されている。スリーブ固定部は、スリーブ8の反被写体側の端面に固定されている。ケース体固定部は、第2ケース体12の被写体側に形成される固定面に固定されている。
駆動機構4は、図2〜図5に示すように、レンズ駆動装置1の四隅(具体的には、第1ケース体11の内側の四隅)に配置される略三角柱状の4個の駆動用磁石17と、略三角筒状に巻回され、その内周側が駆動用磁石17の外周面と所定の隙間を介して対向配置される4個の駆動用コイル18と、駆動用コイル18を構成する後述の導線30の端部が電気的に接続される1本のフレキシブルプリント基板(FPC(Flexible printed circuits))21とを備えている。
駆動用磁石17は、その長手方向が光軸方向と略平行になるように配置されている。この駆動用磁石17は、光軸方向で重なるように配置される略三角柱状の2個の駆動用磁石片23、24と、駆動用磁石片23、24の間に配置される磁性板25とを備えている。本形態では、駆動用磁石片23が被写体側に配置され、駆動用磁石片24が反被写体側に配置されており、駆動用磁石片23の反被写体側の端面と磁性板25の被写体側の面とが固定され、駆動用磁石片24の被写体側の端面と磁性板25の反被写体側の面とが固定されている。
駆動用磁石片23、24は、光軸方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形となるように形成されており、駆動用磁石片23、24は、光軸方向から見たときに、その斜辺を除く2辺が第1ケース体11の筒部11bの内周面と略平行になるように配置されている。すなわち、光軸方向から見たときに、対角線上に配置される駆動用磁石片23、24の斜辺同士が互いに対向するように、駆動用磁石片23、24が配置されている。磁性板25は、磁性材料で形成されている。この磁性板25は、光軸方向から見たときの形状が駆動用磁石片23、24と同様の略直角二等辺三角形状となる平板状に形成されている。
駆動用磁石片23は、第1ケース体11の底部11aに固定されている。具体的には、駆動用磁石片23の被写体側の端面が、底部11aの反被写体側の面に固定されている。4個の駆動用磁石片24の反被写体側の端面には、磁性材料で形成された平板状の磁性板26が固定されている。磁性板26は、略四角枠状に形成されている。また、磁性板26の外周面は、第1ケース体11の筒部11bの内周面に当接している。
駆動用コイル18は、光軸方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形状となるように巻回されて形成されている。4個の駆動用コイル18は、スリーブ8の外周面に固定されている。具体的には、4個の駆動用コイル18の内周面のそれぞれと4個の駆動用磁石17の外周面のそれぞれとが所定の隙間を介して略平行になるように、光軸Lを中心にして略90°ピッチで4個の駆動用コイル18がスリーブ8の外周面に固定されており、駆動用コイル18は、第1ケース体11の内側の四隅に配置されている。駆動用コイル18は、第1ケース体11の内周面との間に所定の隙間を保った状態で、第1ケース体11の内側の四隅に配置されており、スリーブ8とともに光軸方向へ移動可能となっている。なお、本形態のスリーブ8は、駆動用コイル18が取り付けられるコイル取付部材である。
本形態では、駆動用コイル18の反被写体側端が、駆動用磁石片24の被写体側端よりも被写体側へ移動することがなく、かつ、駆動用コイル18の被写体側端が、駆動用磁石片23の反被写体側端よりも反被写体側へ移動することがないように、駆動用磁石17および駆動用コイル18が形成され、配置されている。
図2、図5に示すように、駆動用磁石17を構成する2個の駆動用磁石片23、24は、光軸方向において、同じ磁極同士(S極とS極、あるいは、N極とN極)が対向するように配置されている。すなわち、駆動用磁石片23、24同士の対向面は、いずれも同じ磁極に着磁されている。たとえば、駆動用磁石片23、24同士の対向面はいずれもS極に着磁されている。そのため、駆動用磁石片23、24の間には、図5、図6の矢印のように、駆動用コイル18の三面を通過する磁束が発生している。すなわち、駆動用磁石17は、駆動用コイル18との対向位置で駆動用コイル18を通過する磁束が発生するように着磁されている。
ここで、本形態では、4個の駆動用コイル18のそれぞれは、4本の導線30(図8参照)のそれぞれが巻回されて形成されている。すなわち、1本の導線30によって1個の駆動用コイル18が形成されている。また、本形態では、上述のように、導線30の端部がFPC21に電気的に接続されている。以下、FPC21の詳細な構成およびFPC21の引き回しについて説明する。
なお、4個の駆動用コイル18のそれぞれを駆動用コイル18A〜18Dとすると、駆動用コイル18A〜18Dは、図4に示すように、たとえば、光軸Lを中心とするレンズ駆動装置1の周方向において、時計回りにこの順番で配置されている。また、4本の導線30のそれぞれを導線30A〜30Dとすると、たとえば、導線30Aによって駆動用コイル18Aが構成され、導線30Bによって駆動用コイル18Bが構成され、導線30Cによって駆動用コイル18Cが構成され、導線30Dによって駆動用コイル18Dが構成されている。
(フレキシブルプリント基板の構成および引き回し)
図7は、図3に示す駆動用コイル18が取り付けられた状態のスリーブ8および端子13が取り付けられた状態の第2ケース体12を示す斜視図である。図8は、図7に示すFPC21の詳細な構成およびFPC21と端子13との接続関係を説明するための斜視図である。
FPC21は、可動体2を構成するスリーブ8に固定される1個の可動体側固定部21aと、固定体3を構成する第1ケース体11に固定される1個の固定体側固定部21bと、可動体側固定部21aと固定体側固定部21bとを繋ぐ1本の接続部21cとを備えている。本形態では、可動体側固定部21aによってFPC21の一端側が構成され、固定体側固定部21bによってFPC21の他端側が構成されている。
また、本形態では、図8に示すように、接続部21cの幅は、可動体側固定部21aの幅および固定体側固定部21bの幅よりも狭くなっており、接続部21cによって、可動体側固定部21aの幅方向の略中心位置と、固定体側固定部21bの幅方向の略中心位置とが繋がれている。また、可動体側固定部21aの幅は、固定体側固定部21bの幅よりも狭くなっている。
可動体側固定部21aには、導線30の端部が電気的に接続される導線接続部21dが形成されている。すなわち、導線30の端部は、可動体側固定部21aに固定されている。上述のように、本形態では、4本の導線30のそれぞれが巻回されて4個の駆動用コイル18が形成されている。そのため、可動体側固定部21aには、8個の導線固定部21dが形成されており、それぞれの導線固定部21dに、4本の導線30の両端部のそれぞれが半田付けや接着等によって固定されている。また、固定体側固定部21bには、端子13に電気的に接続される電極部21eが形成されている。
可動体側固定部21aは、スリーブ8の外周面に固定されている。たとえば、図7に示すように、スリーブ8の外周面の、Y方向における略中心位置に可動体側固定部21aが固定されており、可動体側固定部21aは、レンズ駆動装置1の周方向で隣り合う2個の駆動用コイル18の間(図7に示す例では、駆動用コイル18Aと駆動用コイル18Bとの間)に配置されている。
固定体側固定部21bは、第1ケース体11の筒部11bの内周面に固定されている。具体的には、図8に示すように、電極部21eと端子13とが接触して電気的に接続されるように、固定体側固定部21bは、筒部11bの内周面の下端側に固定されており、筒部11bの内周面と第2ケース体12の外周面との間に配置されている。また、固定体側固定部21bは、たとえば、筒部11bの、Y方向における略中心位置に固定されており、FPC21は、レンズ駆動装置1の周方向で隣り合う駆動用磁石17および駆動用コイル18の間に配置されている。なお、電極部21eと端子13とは半田付けや接着等によって互いに固定されても良いし、電極部21eと端子13とを固定せずに、端子13の弾性変形を利用して、電極部21eと端子13とを接触させても良い。
接続部21cは、光軸方向に折り返されて引き回されている。具体的には、接続部21cは、可動体側固定部21aから被写体側に向かって伸びるように引き回された後に、被写体側において曲面状に略180°で1回折り返されている。また、接続部21cが被写体側において曲面状に略180°で1回折り返されることで、固定体側固定部21bが反被写体側へ引き回されている。接続部21cの被写体側において略180°で曲面状に折り返された部分は、屈曲部21fとなっている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、駆動用コイル18を構成する導線30の端部がFPC21に接続されている。そのため、上述した特許文献1に記載のレンズ駆動装置のように、導線30の端部を板バネ6に接続する必要がない。したがって、本形態では、板バネ6が小型化、薄型化する場合であっても、レンズ駆動装置1の組立時における板バネ6の変形を防止することが可能になる。
また、本形態では、FPC21の接続部21cは、光軸方向に折り返されて引き回されている。したがって、可動体2に固定される可動体側固定部21aを固定体3に固定される固定体側固定部21bに対して光軸方向へ相対移動させやすくなる。その結果、本形態では、FPC21が使用されていても、FPC21が可動体2の光軸方向への移動の支障となる可能性を低減することが可能になる。
このように、本形態では、レンズ駆動装置1の組立時における板バネ6の変形を防止することが可能になり、かつ、FPC21が使用されていても、FPC21が可動体2の光軸方向への移動の支障となる可能性を低減することが可能になる。したがって、本形態では、可動体2を光軸方向へ適切に移動させることが可能になる。
特に本形態では、接続部21cが可動体側固定部21aから被写体側に伸びるように引き回された後に、曲面状に略180°で1回折り返されて、固定体側固定部21bが反被写体側へ引き回されている。そのため、接続部21cを1回折り返すだけで、撮像素子や回路基板等が配置される反被写体側に固定体側固定部21bを引き回すことができる。すなわち、本形態では、接続部21cの折り返し回数を最小にすることができ、固定体側固定部21bに対して可動体側固定部21aを光軸方向へより相対移動させやすくなる。
また、本形態では、接続部21cの幅は、可動体側固定部21aの幅および固定体側固定部21bの幅よりも狭くなっている。すなわち、屈曲部21fの幅は、可動体側固定部21aの幅および固定体側固定部21bの幅よりも狭くなっている。したがって、本形態では、屈曲部21fにおいて、接続部21cが折れ曲がりやすくなり、固定体側固定部21bに対して可動体側固定部21aを光軸方向へより相対移動させやすくなる。
また、本形態では、導線30の端部を板バネ6に接続する必要がないため、板バネ6を分割する必要がない。したがって、本形態では、板バネ6が小型化、薄型化する場合であっても、レンズ駆動装置1の組立時の板バネ6の取り扱いが容易になる。また、板バネ6を分割する必要がないため、板バネ6の剛性を高めることが可能になる。また、導線30の端部が板バネ6に接続されていないため、レンズ駆動装置1に振動や衝撃が加わって板バネ6と第1ケース体11とが接触しても、駆動用コイル18が短絡することはない。
本形態では、可動体側固定部21aはスリーブ8の外周面に固定され、導線30の端部は可動体側固定部21aに固定されている。そのため、光軸方向への可動体2の移動に伴って、可動体側固定部21aと導線30の端部とが一緒に光軸方向へ移動する。したがって、FPC21と導線30の端部との接続部分に伸縮応力が生じるのを防止することが可能になり、断線を防止することが可能になる。また、可動体側固定部21aがスリーブ8の外周側に固定されているため、光軸方向において、レンズ駆動装置1を小型化することが可能になる。
本形態では、第1ケース体11の筒部11bの内周面と第2ケース体12の外周面との間で、FPC21の電極部21eと端子13とが電気的に接続されている。そのため、第1ケース体11によって、電極部21eと端子13との接続部分を保護することが可能になる。
本形態では、略三角筒状に巻回された駆動用コイル18の内周面が駆動用磁石17の外周面と所定の隙間を介して対向配置され、かつ、駆動用磁石17は、駆動用コイル18との対向位置で駆動用コイル18を通過する磁束が発生するように着磁されている。そのため、駆動用磁石17の全周および駆動用コイル18の全周を利用して可動体2を駆動するための磁気回路を効率良く形成することができる。したがって、駆動用磁石17および駆動用コイル18を小型化しても可動体2を駆動するための所定の駆動力を得ることができる。
本形態では、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるレンズ駆動装置1の四隅に略三角柱状の駆動用磁石17および略三角筒状の駆動用コイル18が配置されている。そのため、レンズ駆動装置1のデッドスペースとなりやすいレンズ駆動装置1の四隅に駆動用磁石17および駆動用コイル18を配置することができる。また、本形態では、FPC21は、レンズ駆動装置1の周方向で隣り合う駆動用磁石17および駆動用コイル18の間に配置されている。そのため、デッドスペースとなりやすい周方向で隣り合う駆動用磁石17および駆動用コイル18の間にFPC21を配置することができる。したがって、本形態では、レンズ駆動装置1を小型化することが可能になる。
本形態では、4個の駆動用コイル18のそれぞれは、4本の導線30のそれぞれが巻回されて形成されている。そのため、4個の駆動用磁石17と4個の駆動用コイル18との間のそれぞれに生じる駆動力の大きさを変えることで、レンズの光軸Lの傾きを補正することが可能になる。また、レンズの光軸Lの傾きを適切に補正することで、レンズの光軸Lの傾きを抑制することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、接続部21cは、被写体側において曲面状に略180°で1回折り返されている。この他にもたとえば、接続部21cは、被写体側および反被写体側において曲面状に略180°で複数回折り返されても良い。たとえば、接続部21cが、可動体側固定部21aから反被写体側に向かって伸びるように引き回された後に、反被写体側において曲面状に略180°で折り返されて被写体側に向かって伸びるように引き回され、その後、被写体側において曲面状に略180°で折り返されて反被写体側に向かって伸びるように引き回されることで、固定体側固定部21bが反被写体側へ引き回されても良い。すなわち、接続部21cは、2回、折り返されても良い。また、接続部21cは、3回以上折り返されても良い。
上述した形態では、レンズ駆動装置1は、可動体2を光軸方向へ駆動するための駆動機構4のみを備えている。この他にもたとえば、レンズ駆動装置1は、図9に示すように、可動体2をX方向へ駆動するための第2の駆動機構31と、可動体2をY方向へ駆動するための第3の駆動機構32とを備えていても良い。この場合には、たとえば、第2の駆動機構31は、扁平な略矩形の空芯状に巻回されて形成されX方向におけるスリーブ8の外周面の略中心位置に固定される2個の駆動用コイル33と、駆動用コイル33に対向するように第1ケース体11に固定される2個の駆動用磁石34とを備えている。また、第3の駆動機構32は、たとえば、扁平な略矩形の空芯状に巻回されて形成されY方向におけるスリーブ8の外周面の略中心位置に固定される2個の駆動用コイル35と、駆動用コイル35に対向するように第1ケース体11に固定される2個の駆動用磁石36とを備えている。また、駆動用コイル33を構成する導線の端部および駆動用コイル35を構成する導線の端部は、FPC21に接続されている。
この場合には、第2の駆動機構31および第3の駆動機構32を用いて、光軸方向に略直交する方向へレンズを駆動することができる。したがって、光軸方向に略直交する方向へレンズを駆動することで、レンズ駆動装置1が搭載されるカメラで撮影が行われる際の手振れ等の振れを補正することが可能になる。なお、この場合には、駆動用コイル33は、第2の駆動機構31を構成する第2の駆動用コイルであり、駆動用コイル35は、第3の駆動機構32を構成する第3の駆動用コイルである。
上述した形態では、駆動機構4は、レンズ駆動装置1の四隅に配置される略三角柱状の4個の駆動用磁石17と、略三角筒状に巻回され、その内周側が駆動用磁石17の外周面と所定の隙間を介して対向配置される4個の駆動用コイル18とを備えている。この他にもたとえば、駆動機構4は、図10に示すように、スリーブ8の外周面に巻回される駆動用コイル48と、駆動用コイル48の外周面に対向するように配置される駆動用磁石47とを備えていても良い。すなわち、駆動機構4は、上述の特許文献1に記載のレンズ駆動装置のレンズの駆動機構と同様に構成されても良い。また、この場合には、図10に示すように、レンズ駆動装置1は、第2の駆動機構31および第3の駆動機構32を備えていても良いし、第2の駆動機構31および第3の駆動機構32を備えていなくても良い。
上述した形態では、レンズ駆動装置1は、1本のFPC21を備えている。この他にもたとえば、図9や図10に示す駆動用コイル33、35を構成する導線の端部がFPC21に接続される場合のように、FPC21に接続される導線の端部の数が多い場合には、レンズ駆動装置1が備えるFPC21の数は、2本以上であっても良い。たとえば、レンズ駆動装置1が2本のFPC21を備える場合には、FPC21の弾力(こしの強さ)が可動体2に与える影響を低減させるため、第1ケース体11のX方向に平行な2個の側面の内側のそれぞれ、または、Y方向に平行な2個の側面の内側のそれぞれに、FPC21が配置されることが好ましい。
上述した形態では、FPC21の他端側は、固定体3に固定される固定体側固定部21bとなっている。この他にもたとえば、FPC21の他端側は、固定体3に固定されずに、そのまま、レンズ駆動装置1の反被写体側に引き出されても良い。この場合には、FPC21の他端側は、レンズ駆動装置1が搭載されるカメラの回路基板に接続される。なお、この場合には、レンズ駆動装置1に端子13を設けなくても良い。
上述した形態では、接続部21cの幅は、可動体側固定部21aの幅および固定体側固定部21bの幅よりも狭くなっている。この他にもたとえば、接続部21cの幅は、可動体側固定部21aの幅や固定体側固定部21bの幅と同じであっても良い。また、上述した形態では、可動体側固定部21aの幅は、固定体側固定部21bの幅よりも狭くなっているが、可動体側固定部21aの幅は、固定体側固定部21bの幅と同じであっても良い。
上述した形態では、1本の接続部21cによって、1個の可動体側固定部21aと1個の固定体側固定部21bとが繋がれている。この他にもたとえば、図11に示すように、2個の可動体側固定部21aと1個の固定体側固定部21bとが、2本の分割接続部21gによって構成される接続部21cによって接続されても良い。すなわち、複数個の分割接続部21gによって接続部21cが構成されても良い。この場合には、接続部21cの被写体側の2箇所に屈曲部21fが形成される。また、この場合には、FPC21に接続される導線の数が多くなり、接続部21cの幅を広くする必要が生じても、屈曲部21fに生じる応力を分散させることが可能になる。
また、この場合であっても、複数個の分割接続部21gの幅の総和は、固定体側固定部21bの幅よりも狭いことが好ましい。すなわち、複数個の分割接続部21gのそれぞれに形成される屈曲部21fの幅の総和は、固定体側固定部21bの幅よりも狭いことが好ましい。このように構成すると、屈曲部21fにおいて、接続部21cが折れ曲がりやすくなり、固定体側固定部21bに対して可動体側固定部21aを光軸方向へより相対移動させやすくなる。
なお、可動体側固定部21aおよび接続部21cが2個に分割されている場合には、たとえば、図9、図10に示すように、駆動用コイル33や駆動用コイル35がスリーブ8の外周面に固定されていても、第2の駆動機構31や第3の駆動機構32を避けた位置に可動体側固定部21aおよび接続部21cを配置できるため、スリーブ8の外周面に可動体側固定部21aを固定しやすくなり、かつ、接続部21cを引き回しやすくなる。また、図11に示す例では、2個の可動体側固定部21aと1個の固定体側固定部21bとが2本の分割接続部21gによって繋がれているが、1個の可動体側固定部21aと1個の固定体側固定部21bとが2本の分割接続部21gによって繋がれても良い。
上述した形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。この他にもたとえば、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略長方形状や略台形状となるように形成されても良い。また、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略四角形状以外の略多角形状となるように形成されても良いし、光軸方向から見たときの形状が略円形状あるいは略楕円形状となるように形成されても良い。
上述した形態では、駆動用磁石17は略三角柱状に形成されているが、駆動用磁石17は略三角柱状以外の略多角柱状に形成されても良いし、略円柱状や略楕円柱状に形成されても良い。また、上述した形態では、駆動用コイル18は略三角筒状に巻回されているが、駆動用コイル18は略三角筒状以外の略多角筒状に巻回されても良いし、略円筒状や略楕円筒状に巻回されても良い。
上述した形態では、4個の駆動用コイル18のそれぞれは、4本の導線30のそれぞれが巻回されて形成されている。この他にもたとえば、4個の駆動用コイル18は、1本の導線30が順次巻回されて形成されても良い。また、4個の駆動用コイル18のうちの2個の駆動用コイル18は、1本の導線30が順次巻回されて形成されるとともに、残りの2個の駆動用コイル18は、他の1本の導線30が順次巻回されて形成されても良い。
1 レンズ駆動装置
2 可動体
3 固定体
4 駆動機構
5、6 板バネ(バネ部材)
8 スリーブ(コイル取付部材)
11 第1ケース体(ケース体)
12 第2ケース体(端子取付部材)
13 端子
17、47 駆動用磁石
18(18A〜18D)、48 駆動用コイル
21 FPC(フレキシブルプリント基板)
21a 可動体側固定部
21b 固定体側固定部(フレキシブルプリント基板の他端側)
21c 接続部
21e 電極部
21f 屈曲部
21g 分割接続部
30(30A〜30D) 導線
31 第2の駆動機構
32 第3の駆動機構
33 駆動用コイル(第2の駆動用コイル)
35 駆動用コイル(第3の駆動用コイル)
L 光軸
X 第1方向
Y 第2方向
Z1 被写体側
Z2 反被写体側

Claims (12)

  1. レンズを保持し前記レンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、前記可動体を前記光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、前記可動体と前記固定体とを繋ぐバネ部材と、前記可動体を前記光軸方向へ駆動するための駆動機構とを備えるレンズ駆動装置であって、
    前記駆動機構は、前記固定体側に取り付けられる駆動用磁石と、前記可動体側に取り付けられる駆動用コイルと、前記駆動用コイルを構成する導線の端部が電気的に接続されるフレキシブルプリント基板とを備え、
    前記フレキシブルプリント基板の一端側は、前記可動体側に固定される可動体側固定部であり、
    前記フレキシブルプリント基板の他端側と前記可動体側固定部とを繋ぐ接続部は、前記光軸方向に折り返されて引き回され
    前記固定体は、前記レンズ駆動装置の側面の少なくとも一部を構成するケース体と、前記フレキシブルプリント基板の他端側に形成される電極部に接触する端子と、前記レンズ駆動装置の反被写体側に配置されるとともに前記端子が取り付けられる端子取付部材とを備え、
    前記ケース体の内周面と前記端子取付部材の外周面との間で、前記電極部と前記端子とが電気的に接続されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記接続部が前記可動体側固定部から前記レンズ駆動装置の被写体側に伸びるように引き回された後に、曲面状に略180°で1回折り返されて、前記フレキシブルプリント基板の他端側が前記レンズ駆動装置の反被写体側へ引き回されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記接続部は、曲面状に略180°で折り返される単数または複数の屈曲部を備え、
    前記屈曲部の幅の総和は、前記可動体側固定部の幅および/または前記フレキシブルプリント基板の他端側の幅よりも狭いことを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記接続部は、複数個の分割接続部によって構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記可動体は、前記駆動用コイルが取り付けられる略筒状のコイル取付部材を備え、
    前記可動体側固定部は、前記コイル取付部材の外周側に固定され、
    前記導線の端部は、前記可動体側固定部に接続されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記駆動機構は、略柱状に形成される4個の前記駆動用磁石と、略筒状に巻回されて形成される4個の前記駆動用コイルとを備え、
    前記駆動用磁石は、その長手方向が前記光軸方向と略平行になるように配置されるとともに、前記光軸方向から見たときに互いに重ならないように配置され、
    4個の前記駆動用コイルのそれぞれは、その内周面が4個の前記駆動用磁石の外周面のそれぞれと所定の隙間を介して対向するように配置され、
    前記駆動用磁石は、前記駆動用コイルとの対向位置で前記駆動用コイルを通過する磁束が発生するように着磁されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記光軸方向から見たときの形状が略四角形状となる略四角柱状に形成され、
    前記駆動用磁石および前記駆動用コイルは、前記レンズ駆動装置の四隅に配置され、
    前記フレキシブルプリント基板の少なくとも一部は、前記レンズ駆動装置の周方向で隣り合う前記駆動用磁石および前記駆動用コイルの間に配置されていることを特徴とする請求項記載のレンズ駆動装置。
  8. 4個の前記駆動用コイルのそれぞれは、4本の前記導線のそれぞれが巻回されて形成されていることを特徴とする請求項または記載のレンズ駆動装置。
  9. 4個の前記駆動用コイルは、1本の導線が順次巻回されて形成されていることを特徴とする請求項または記載のレンズ駆動装置。
  10. 4個の前記駆動用コイルのうちの2個の前記駆動用コイルは、1本の導線が順次巻回されて形成され、残りの2個の前記駆動用コイルは、他の1本の導線が順次巻回されて形成されていることを特徴とする請求項または記載のレンズ駆動装置。
  11. 前記駆動機構は、略筒状に形成されるコイル取付部材の外周面に巻回される前記駆動用コイルと、前記駆動用コイルの外周面に対向するように配置される前記駆動用磁石とを備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  12. 前記光軸方向に略直交する所定の第1方向へ前記可動体を駆動するための第2の駆動機構と、前記光軸方向と前記第1方向とに略直交する第2方向へ前記可動体を駆動するための第3の駆動機構とを備え、
    前記第2の駆動機構は、前記可動体側に取り付けられる第2の駆動用コイルを備え、
    前記第3の駆動機構は、前記可動体側に取り付けられる第3の駆動用コイルを備え、
    前記フレキシブルプリント基板には、前記第2の駆動用コイルを構成する導線の端部と、前記第3の駆動用コイルを構成する導線の端部とが接続されていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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