JP5346434B2 - β,β―ビスへテロ置換光学活性アルコールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、α位が2つのヘテロ原子で置換されたカルボニル化合物を、不斉水素化触媒であるルテニウム化合物及び塩基の存在下に、水素と接触させることを特徴とするβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法に関する。
β位が2つのヘテロ原子で置換された光学活性アルコール(以下、「β,β―ビスへテロ置換光学活性アルコール」ということがある)は、医農薬や機能性材料分野における製造中間体として重要な光学活性ヒドロキシ酸や光学活性ジオール、光学活性アミノアルコールなどの製造原料、製造中間体として有用である。
従来、β,β―ビスへテロ置換光学活性アルコールの製造方法としては、α位が2つのヘテロ原子で置換された対応するカルボニル化合物(以下、「α,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物」ということがある)を不斉還元する方法が知られている。
例えば、非特許文献1には、α,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物を酵母を用いて不斉還元する方法が記載されている。この方法は比較的高い光学純度のアルコールを得ることができるものの、反応基質の種類に制約があり、しかも得られるアルコールの絶対配置も特定のものに限られるという欠点がある。
非特許文献2には、α,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物をホウ素系不斉還元剤を用いて不斉還元する方法が記載されている。しかし、この方法は、高価なホウ素化合物を化学量論的に用いる方法であり、しかも、水素源にホウ素試薬を化学量論用いるため生成物の単離精製が困難であるため、工業的製造方法としては問題がある。
非特許文献3には、ホウ素系還元剤を用いるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物(α−ケトアセタール化合物)の触媒的不斉還元法が記載されている。しかし、この文献に記載の方法は、水素源に高価なホウ素試薬を化学量論用いるものであるため、製造コスト上問題がある上に、生成物の単離精製が困難であり、工業的製造方法としては問題あった。
工業的製法に適した方法として、触媒的不斉水素化法がいくつか知られている。
例えば、非特許文献4には、不均一系触媒の存在下、α−アセタールケトンを不斉水素化する反応が記載されている。しかし、この方法は、高価な白金触媒を用いることや、高い水素圧が必要なこと、取り扱いが困難な有機酸を溶媒として用いること、等の問題がある。
また非特許文献5には、ある種のルテニウム錯体触媒を用いる、β−ケトエステル等のカルボニル化合物の不斉水素化反応が記載されている。この文献に記載された方法は、カルボニル化合物を不斉水素化して光学活性なアルコールを得る方法として優れたものである。
しかし、この文献に記載された方法により、カルボニル基のα位が2つのヘテロ原子で置換された芳香族ケトン化合物を選択性良く不斉水素還元することは困難であった。
Tetrahedron:Asymmetry,Vol.4,No.8,p.1931−1140(1993年) Tetrahedron:Asymmetry,Vol.5,No.7,p.1147−1150(1994年) J.Chem.Soc.Perkin Trans 1,p.2095−2100(1999年) Chem.Commun.,p.1727−1728(1999年) Angew.Chem.Int.Ed.,Vol.40,p.40−73(2001年)
本発明は、かかる従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、不斉水素化触媒として入手容易なルテニウム化合物と水素とを用いることにより、α,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物から対応するβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールを工業的有利に製造する方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明は、下記(1)〜(9)に記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法を提供する。
(1)式(I)
Figure 0005346434
〔式中、Rは置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。
21、R22はそれぞれ独立して、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、R21とR22が一緒になって結合して環を形成してもよい。
、Xはそれぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、又は式:Nr(rは、水素原子、アシル基、アルキル基、若しくは置換基を有してもよいフェニル基を表す。)で表される基を表す。〕
で示されるカルボニル化合物を、式(II)
Figure 0005346434
〔式中、Yはアニオン性配位子を表し、mはルテニウムの価数と同じ整数である。mが2以上のとき、Y同士は同一であっても相異なっていてもよい。
Pxはホスフィン配位子を表し、nは1又は2を表す。nが2のとき、Px同士は同一でも相異なっていてもよい。
Aは、下記の式(1)又は式(2)
Figure 0005346434
〔式中、Rは、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。
、Rは、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、又は置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基を表す。
また、RとRは一緒になって結合して環を形成してもよい。ただし、RとRがともに水素原子となることはない。)で表されるジアミン配位子を表す。〕
で示されるルテニウム化合物、及び塩基の存在下に、水素と接触させることを特徴とする、式(III)
Figure 0005346434
(式中、R、R21、R22、X及びXは前記と同じ意味を表し、*のついた炭素原子は、鏡像関係にある二種類の化合物の一方が他方に対して過剰な状態である炭素原子であることを表す。)
で示されるβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
(2)XとXが酸素原子又は硫黄原子である(1)記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
(3)前記式(I)で示されるカルボニル化合物として、式(I’)
Figure 0005346434
〔式中、Rは置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、Rは置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、2つのRが一緒になって結合して環を形成してもよい。
Xは、酸素原子、硫黄原子、又は式:Nr(rは、水素原子、アシル基、アルキル基、若しくは置換基を有してもよいフェニル基を表す。)で表される基を表す。〕で示されるカルボニル化合物を用いる(1)又は(2)に記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
(4)前記Xが、酸素原子又は硫黄原子である(3)に記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
(5)前記式(I)で表されるカルボニル化合物として、前記式(I)中、Rが、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基であるカルボニル化合物を用いる(1)〜(4)のいずれかに記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
(6)前記ルテニウム化合物として、前記式(II)中、Pxが光学活性ホスフィン配位子であるルテニウム化合物を用いる(1)〜(5)のいずれかに記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
(7)前記ルテニウム化合物として、前記式(II)中、Aが光学活性ジアミン化合物であるルテニウム化合物を用いる(1)〜(6)のいずれかに記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
(8)前記ルテニウム化合物として、前記式(II)中、Aが式(1)又は(2)で表される化合物であり、かつ、式(1)又は(2)中、Rが置換基を有してもよいフェニル基のジアミン化合物であるルテニウム化合物を用いる(1)〜(7)のいずれかに記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
(9)前記ルテニウム化合物として、前記式(II)中、Aが式(1)又は(2)で表される化合物であり、かつ、式(1)又は(2)中、R及びRがメチル基のジアミン化合物であるルテニウム化合物を用いる(1)〜(8)のいずれかに記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
本発明によれば、入手容易で安価な、カルボニル化合物の不斉水素化触媒として有用なルテニウム化合物の存在下、水素ガス等の安価な水素源を用いて、α,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物から対応するβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールを高選択的、高収率に製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、前記式(I)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物を、前記式(II)で示されるルテニウム化合物、及び塩基の存在下に、水素と接触させることを特徴とする前記式(III)で示されるβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法である。
(式(I)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物)
本発明のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法は、前記式(I)で表されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物(以下、「α,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物」という)を出発原料として用いる。
式(I)中、Rは置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。
21とR22はそれぞれ独立して、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、R21とR22が一緒になって環を形成してもよい。
、Xはそれぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、又は式:Nr(rは、水素原子、アシル基、アルキル基、若しくは置換基を有してもよいフェニル基を表す。)で表される基を表す。
のC1〜C20アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられ、C1〜C6のアルキル基が好ましい。
C2〜C20アルケニル基としては、エテニル基、n−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、1−ブテン−2−イル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等が挙げられ、C2〜C6のアルケニル基が好ましい。
C3〜C8シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
C7〜C20アラルキル基としては、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、2−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基等が挙げられる。
アリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられる。
ヘテロ環基としては、テトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロフラン−3−イル基、2−フリル基、3−フリル基、1,3−オキサゾリン−2−イル基、1,3−オキサゾリン−4−イル基、1,3−オキサゾリン−5−イル基、テトラヒドロチオフェン−2−イル基、テトラヒドロチオフェン−3−イル基、2−チエニル基、3−チエニル基、1,3−チアゾリン−2−イル基、1,3−チアゾリン−4−イル基、1,3−チアゾリン−5−イル基、イミダゾール−2−イル基、イミダゾール−4−イル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、インドール−1−イル基、インドール−2−イル基、インドール−3−イル基、インドール−4−イル基、インドール−5−イル基等を挙げることができる。
前記C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基の置換基としては、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のC3〜C8シクロアルキル基;フェニル基、4−メチルフェニル基、2−クロロフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の、置換基を有してもよいアリール基;
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C20アルコキシ基;
アセチル基、プロピオニル基、イソプロピルカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルメチルカルボニル基等のアシル基;
アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基等のC1〜C12のアルキルカルボニルオキシ基;
ベンゾイルオキシ基等のアリールカルボニルオキシ基;
フェニルメチルカルボニルオキシ基等のアラルキルカルボニルオキシ基;
フリル基、ピラニル基、ジオキソラニル基等の含酸素ヘテロ環基;チエニル基等の含イオウヘテロ環基;ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジル基、ピラダジル基、ピラジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基、アントラニル基、インドリル基、フェナントロニリル基等の飽和若しくは不飽和の含窒素ヘテロ環基;等が挙げられる。
前記C3〜C8シクロアルキル基、C7〜C20アラルキル基、アリール基、及びヘテロ環基の置換基としては、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基等のC1〜C20アルキル基;
ビニル基、n−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、1−ブテン−2−イル基、1,3−ブタジエニル基、n−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、ヘキセニル基等のC2〜C20アルケニル基;
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のC3〜C8シクロアルキル基;
ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、α−エチルベンジル基等のC7〜C20アラルキル基;
フェニル基、4−メチルフェニル基、2−クロロフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の、置換基を有してもよいアリール基;
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C20アルコキシ基;
アセチル基、プロピオニル基、イソプロピルカルボニル基、ベンゾイル基、フェニルメチルカルボニル基等のアシル基;
アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基等のC1〜C12のアルキルカルボニルオキシ基;
ベンゾイルオキシ基等のアリールカルボニルオキシ基;
フェニルメチルカルボニルオキシ基等のアラルキルカルボニルオキシ基;
フリル基、ピラニル基、ジオキソラニル基等の含酸素ヘテロ環基;チエニル基等の含イオウヘテロ環基;ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジル基、ピラダジル基、ピラジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基、アントラニル基、インドリル基、フェナントロニリル基等の飽和若しくは不飽和の含窒素ヘテロ環基;等が挙げられる。
これらの置換基は、その置換位置、置換基の種類、置換基の数等に特に制限はない。
21、R22はそれぞれ独立して、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。
これらの基の具体例としては、前記Rの、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
また、R21とR22は一緒になって結合して環を形成してもよい。かかる環構造としては以下のものが挙げられる。
Figure 0005346434
上記式中、R、Rはそれぞれ独立して、水素原子、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、又は置換基を有してもよいアリール基を表す。
これらの具体例としては、前記Rの、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、又は置換基を有してもよいアリール基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
を表す
また、C〜C炭素には、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基が適宜置換していてもよい。
前記C〜C炭素に置換していてもよい、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、及び置換基を有してもよいヘテロ環基の具体例としては、前記Rの、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
p、qはそれぞれ独立して、0,1または2を表す。
、Xはそれぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、又は式:Nrで表される基を表す。ここで、rは、水素原子;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;メチル基、エチル基等のアルキル基;フェニル基、4−メチルフェニル基、2−クロロフェニル基等の置換基を有してもよいフェニル基;を表す。なかでも、本発明においては、XとXが酸素原子又は硫黄原子であるのが好ましく、XとXがともに酸素原子であるのがより好ましい。
本発明においては、前記式(I)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物の中でも、入手容易性及び高い立体選択性が得られることから、式(I’)
Figure 0005346434
(式中、Rは前記と同じ意味を表す。Rは前記R21と同じ意味を表す。Xは、酸素原子、硫黄原子、又は式:Nr(rは、水素原子、アシル基、アルキル基、若しくは置換基を有してもよいフェニル基を表す。)で表される基を表す。)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物を用いることがより好ましく、前記式(I’)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物であって、式(I’)中、Rが置換基を有してもよいアリール基であり、Rが前記と同じ意味を表し、Xが酸素原子または硫黄原子である化合物を用いることがさらに好ましく、前記式(I’)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物であって、式(I’)中、Rが置換基を有してもよいアリール基であり、Rが前記と同じ意味を表し、Xが酸素原子である化合物を用いることが特に好ましい。
前記式(I)で表されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物の多くは公知物質であり、公知の方法により製造・入手することができる。また、市販されているものをそのままで、あるいは所望により精製して用いることもできる。
(式(II)で表されるルテニウム化合物)
本発明の製造方法は、不斉水素化触媒として、下記に示す式(II)で表されるルテニウム化合物を用いる。
Figure 0005346434
式(II)中、Yはアニオン性配位子を表す。アニオン(陰イオン)性配位子としては、中心金属から引き離されたときに負の電荷を持つ配位子であれば、特に制限されない。例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、水素(ヒドリド)、水酸基、アセチルアセトナト基、ジケトネート基、置換シクロペンタジエニル基、置換アリル基、アルケニル基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキルまたはアリールスルフォネート基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アルキルスルフィニル基などが挙げられる。
mはルテニウムの価数と同じ整数である。mが2以上のとき、Y同士は同一であっても相異なっていてもよい。
Pxはホスフィン配位子を表す。Pxとしては、安定してルテニウム化合物を形成し得るものであれば、特に限定されるものではないが、優れた不斉水素化触媒活性を有するルテニウム化合物を得る観点から、光学活性ホスフィン配位子であるのが好ましい。
前記Pxとしては、以下に示す式(3)で表される単座ホスフィン配位子や、式(4)で表される2座ホスフィン配位子を例示することができる。
Figure 0005346434
Figure 0005346434
前記式(3)で表される単座ホスフィン配位子において、R、R及びRは、それぞれ独立してメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−ノニル基、n−ドデシル基等のC1〜C20アルキル基;フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の置換基を有してもよいアリール基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等のC3〜C8シクロアルキル基;ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基等のC7〜C20アラルキル基;メトキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ等のC1〜C20アルコキシ基;ベンジルオキシ基、α−フェニルエトキシ基等のC7〜C20アラルキルオキシ基;フェノキシ基、1−ナフトキシ基、2−ナフトキシ基等の置換基を有してもよいC6〜C22アリールオキシ基;置換基を有してもよいヘテロ環基;等を表す。また、R、R及びRのうちの2つが結合して、置換基を有してもよいPを含むヘテロ環を形成してもよい。
前記アリール基、アリールオキシ基、ヘテロ環基、及びPを含むヘテロ環の置換基としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;水酸基;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基,ヘキシル基、ヘプチル基、ノニル基、ドデシル基等のC1〜C20アルキル基;ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、2−ヘキセニル基等のC2〜C20アルケニル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等のC3〜C8シクロアルキル基;ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基等のC7〜C20アラルキル基;フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等のアリール基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、ヘキシロキシ基、ドデシロキシ基等のC1〜C20アルコキシ基;アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基;ジオキソラン−2−イル、オキサゾリン−2−イル等のヘテロ環基;等が挙げられる。
前記式(3)で表される単座ホスフィン配位子の具体例としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(p−トリル)ホスフィン、ジフェニルメチルホスフィン、ジメチルフェニルホスフィン、ジイソプロピルメチルホスフィン、1−[2−(ジフェニ
ルホスフィノ)フェロセニル]エチルメチルエーテル、2−(ジフェニルホスフィノ)−
2’−メトキシ−1,1’−ビナフチル等の3級ホスフィンが好適なものとして挙げられる。また、エチルメチルブチルホスフィン、エチルメチルフェニルホスフィン、イソプロピルエチルメチルホスフィン、シクロヘキシル(O−アニシル)メチルホスフィン等のR、R及びRが3種とも異なる置換基からなるホスフィン配位子を用いることもできる。
前記式(4)で表される2座ホスフィン配位子において、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−ノニル基、n−ドデシル基等のC1〜C20アルキル基;フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の置換基を有してもよいアリール基;又はシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のC3〜C8シクロアルキル基;メトキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ等のC1〜C20アルコキシ基;ベンジルオキシ基、α−フェニルエトキシ基等のC7〜C20アラルキルオキシ基;フェノキシ基、1−ナフトキシ基、2−ナフトキシ基等の置換基を有してもよいC6〜C22アリールオキシ基;置換基を有してもよいヘテロ環基;等を表す。また、RとR 及び/又は RとRが結合して置換基を有してもよいPを含む複素環を形成してもよい。
前記アリール基、アリールオキシ基、ヘテロ環基、及び複素環の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;水酸基;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のC1〜C20アルキル基;ビニル基、プロペニル基、ブテニル基等のC2〜C20アルケニル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等のC3〜C8シクロアルキル基;ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基等のC7〜C20アラルキル基;フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等のアリール基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等のC1〜C20アルコキシ基;アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基;ジオキソラン−2−イル基、オキサゾリン−2−イル基等のヘテロ環基;等が挙げられる。
Wは、置換基を有してもよいC1〜C5アルキレン基、置換基を有してもよいC3〜C6シクロアルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケンジイル基、又は置換基を有してもよいC2〜C20アルキンジイル基を表す。
C1〜C5アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等が挙げられる。
C3〜C6シクロアルキレン基としては、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基等が挙げられる。
アリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル基、1,1’−ビナフチル−2,2’−ジイル基、1,1’−ビナフチル−7,7’−ジイル基等が挙げられる。
C2〜C20アルケンジイル基としては、エテンジイル基、プロペンジイル基、イソプロペンジイル基、ブテンジイル基等が挙げられる。
C2〜C20アルキンジイル基としては、エチンジイル基、プロピンジイル基等が挙げられる。
また、C1〜C5アルキレン基、C3〜C6シクロアルキレン基、アリーレン基、C2〜C20アルケンジイル基、C2〜C20アルキンジイル基の置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基等のC1〜C20アルキル基;ビニル基、プロペニル基、ブテニル等のC2〜C20アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等のC1〜C20アルコキシ基;等が挙げられる。
前記式(4)で表される2座ホスフィン配位子の具体例としては、ビスジフェニルホスフィノメタン、ビスジフェニルホスフィノエタン、ビスジフェニルホスフィノプロパン、ビスジフェニルホスフィノブタン、ビスジメチルホスフィノエタン、ビスジメチルホスフィノプロパン等が挙げられる。
さらに本発明においては、2,2’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(以下、「BINAP」と称す)、及びBINAPのナフチル環にアルキル基やアリール基等の置換基をもつBINAP誘導体、フッ素置換基を有するBINAP誘導体、リン原子上の2個のベンゼン環にそれぞれアルキル基やアルコキシ基等の置換基を1〜5個有するBINAPの誘導体等の不斉配位子も好適な2座ホスフィン配位子として例示することができる。
これらの具体例としては、2,2’−ビス−(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(Tol−BINAP)、2,2’−ビス[ビス(3,5−ジメチルフェニ
ル)ホスフィノ]−1,1’−ビナフチル(Xylyl−BINAP)、1−[1’,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルジアミン、2,2’−ビス−(ジシ
クロヘキシルホスフィノ)−6,6’−ジメチル−1,1’−ビフェニル、2,3−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1−シクロヘキシル−1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン、1−置換−3,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ピロリジン、2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,2−ビス[(O−メトキシフェニル)フェニルホスフィノ]エタン、置換−1,2−ビス(ホスホラノ)ベンゼン、5,6−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−2−ノルボルネン、N,N’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−N,N’−ビス(1−フェニルエチル)エチレンジアミン、1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)プロパン、2,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、[(5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル]ビス(ジフェニルホスフィン)、1,2−ビス(t−ブチルメチルホスフィノ)エタン、2,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ペンタン等が挙げられる。
ホスフィン配位子(Px)の多くは、公知物質であり、公知の方法により製造・入手することができる。また、市販されているものをそのままで、あるいは所望により精製して用いることもできる。
Aは、下記に示す式(1)又は式(2)で表されるジアミン配位子を表す。
Figure 0005346434
式(1)及び(2)中、Rは置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基
を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。
これらの基の具体例としては、前記Rの、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
前記Rの、C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、C7〜C20アラルキル基、アリール基及びヘテロ環基の置換基としては、前記Rの、C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、C7〜C20アラルキル基、アリール基及びヘテロ環基の置換基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
これらの置換基は、その置換位置、置換基の種類、置換基の数等に特に制限はない。
及びRは、それぞれ独立して水素原子、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、又はC7〜C20アラルキル基を表す。ただし、RとRが同時に水素原子である場合は除かれる。
これらの基の具体例としては、前記Rの、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
前記R、Rの、C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、C7〜C20アラルキル基、アリール基及びヘテロ環基の置換基としては、前記Rの、C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C3〜C8シクロアルキル基、C7〜C20アラルキル基、アリール基及びヘテロ環基の置換基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
これらの置換基は、その置換位置、置換基の種類、置換基の数等に特に制限はない。
また、RとRは一緒になって結合して環を形成してもよい。
前記式(II)で表されるルテニウム化合物は、(i)出発原料であるルテニウム錯体(又はルテニウム塩)、リン化合物及びジアミン化合物とを別々に反応系に添加、又は(ii)ホスフィン配位子を有するルテニウム錯体(又はルテニウム塩)及びジアミン化合物とを別々に反応系に添加して、必要に応じて塩基を添加して、前記式(II)で表されるルテニウム化合物を生成させた後、該ルテニウム化合物を反応系から単離することで得ることができる。また、本発明においては、前記式(II)で表されるルテニウム化合物を反応系から取り出すことなく、そこへ基質を添加することにより、in situで不斉水素化反応を行わせることもできる。
ルテニウムの配位子として、光学活性なホスフィン配位子(Px)と光学活性なジアミン配位子(A)とを用いる場合、どのような絶対配置を有するホスフィン配位子(Px)とジアミン配位子(A)とを組み合わせて用いるかによって、得られるルテニウム化合物の不斉水素化触媒活性(得られる光学活性アルコールの立体選択性、反応収率等)が異なることがある。また、ジアミン配位子(A)の窒素原子の置換基の種類によっても、得られるルテニウム化合物の不斉水素化触媒活性が異なることがある。従って、本発明のルテニウム化合物を調製するに際しては、目的とする光学活性アルコールの種類等に応じて、ホスフィン配位子(Px)とジアミン配位子(A)とを適宜選定し、組み合わせて用いる必要がある。
本発明の製造方法は、前記式(I)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物を、前記式(II)で示されるルテニウム化合物、及び塩基の存在下に、水素と接触させることを特徴とする。
前記式(II)で表されるルテニウム化合物の使用量は、反応容器の大きさや触媒活性によって異なるが、反応基質である縮合カルボニル化合物又はα−ジアミノカルボニル化合物に対して、通常1/50〜1/2,000,000倍モル、好ましくは1/500〜1/500,000倍モルの範囲である。
用いる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1.8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)等の有機塩基;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム t−ブトキシド、マグネシウムメトキシド、マグネシウムエトキシド等の金属アルコキシド類;n−ブチルリチウム等の有機リチウム化合物;LDA、リチウムビストリメチルシリルアミド等のリチウムアミド類;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩;水素化ナトリウム、水素化カルシウム等の金属水素化物;等が挙げられる。
塩基の使用量は、ルテニウム化合物に対し、通常2〜500,000倍モル、好ましくは、2〜5,000倍モルの範囲である。
本発明は、適当な溶媒中で行なうことができる。用いる溶媒としては、基質及び触媒を可溶化するものであれば特に制限ない。その具体例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセタミド、1,3−ジメチルイミダゾリジン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メチルピロリドン、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPT)等のアミド類;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;ジメチルスルホキシド(DMSO)等を用いることができる。これらの溶媒は1種単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。
これらの溶媒の中でも、反応生成物がアルコール化合物であることから、アルコール類の使用が特に好ましい。
溶媒の使用量は、前記式(I)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物の溶解度及び経済性に依存し、場合によっては無溶媒又は高希釈条件に近い状態でも反応は進行するが、通常、該カルボニル化合物100重量部に対して0.1〜10,000重量部、好ましくは20〜1,000重量部の範囲である。
前記式(I)で示されるカルボニル化合物を、前記式(II)で示されるルテニウム化合物、及び塩基の存在下、水素と接触させる方法としては、特に制限されず、例えば、密閉可能な反応器に、前記式(I)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物、前記式(II)で示されるルテニウム化合物、塩基及び溶媒を添加して密閉した後、該反応器内部に所定圧力の水素ガスを充填して、全容を撹拌する方法、密閉可能な反応器に、前記式(I)で示されるα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物、前記式(II)で示されるルテニウム化合物、塩基及び溶媒を添加した後、水素供与体を添加して全容を撹拌する方法、等が挙げられる。これらの中でも、簡便性、取扱い性などの観点から前者の方法が好ましい。
前者の方法による場合、水素ガスの圧力は、通常、1.01×10Pa〜2.02×10Pa、好ましくは3.03×10Pa〜5.05×10Paの範囲である。
また、後者の方法に用いる水素供与体としては、水素貯蔵合金やジイミド等が挙げられ、その使用量は、カルボニル化合物に対して、通常、1〜100倍当量の範囲である。
反応温度は、通常−50〜+100℃、好ましくは25〜40℃の温度範囲である。また、反応時間は、反応基質濃度や温度、圧力等の反応条件に依存するが、通常、数分から数日である。
反応形式としては特に制限はないが、例えば、バッチ式においても連続式においても実施することができる。
反応終了後は、通常の有機合成化学的手法により、単離・精製を行い目的物を得ることができる。
目的物の構造は、H−NMR、旋光度測定、液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー等の公知の分析手段によって決定することができる。
次に、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、各実施例における物性の測定に用いた装置は次の通りである。
H−NMRスペクトル:JNM−A300(300MHz)及びJNM−A400(400MHz)、日本電子社製
高速液体クロマトグラフィー:LC−10Advp、SPD−10Avp、島津製作所(株)製
参考例 RuCl [(S)−tolbinap][(R)−2−ジメチルアミノ−1−フェニルエチルアミン]の合成
Org.Synth.,71,1(1993)の方法に従い、〔RuCl (S)−tolbinap〕(dmf)(binapは2,2’−ビス−[ジ(p−メチルフェニル)ホスフィノ]−1,1’−ビナフチルを、dmfはジメチルホルムアミドを、mは1〜5の範囲の実数を、それぞれ示す。)を合成した。
次いで、アルゴン置換した100mlシュレンクに、〔RuCl(S)−tolbinap〕(dmf)(0.48g,0.5mmol)、(R)−2−ジメチルアミノ−1−フェニルエチルアミン(0.1g,0.6mmol)、脱気したジメチルホルムアミド3mlを加え室温で1時間攪拌した。ジメチルホルムアミドを留去し、析出した固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を定量的に得た。
31P−NMR(CDCl,δppm)49.5,34.7(d,J=29Hz)
(実施例1)(R)−2,2−トリメチレンジオキシ−1−フェニルエタノールの合成
Figure 0005346434
2,2−トリメチレンジオキシアセトフェノン0.19g(0.96mmol)をイソプロパノール3mlに溶解し脱気した溶液を、RuCl[(S)−tolbinap][(R)−2−ジメチルアミノ−1−フェニルエチルアミン]1.0mg(0.001mmol)とカリウム t−ブトキシド4.5mg(0.037mmol)を入れたオートクレーブに移送し、8気圧の水素雰囲気下25℃で24時間撹拌した。反応液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的物を0.18g(収率97%)得た。このものの光学純度を高速液体クロマトグラフィー(移動相:n−ヘキサン/イソプロパノール=9/1、カラム:Chiralcel OD−H、ダイセル化学工業(株)製)で測定したところ93.3%eeであった。
(実施例2)(R)−2,2−ジエトキシ−1−フェニルエタノールの合成
Figure 0005346434
2,2−ジエトキシアセトフェノン0.58g(2.8mmol)をイソプロパノール4mlに溶解し脱気した溶液を、RuCl[(S)−tolbinap][(R)−2−ジメチルアミノ−1−フェニルエチルアミン]1.4mg(0.0014mmol)とカリウム t−ブトキシド13mg(0.12mmol)を入れたオートクレーブに移送し、8気圧の水素雰囲気下30℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的物を0.56g(収率95%)得た。このものの光学純度を高速液体クロマトグラフィー(移動相:n−ヘキサン/イソプロパノール=98/2、カラム:Chiralcel OD−H、ダイセル化学工業(株)製)で測定したところ96.4%eeであった。
(実施例3〜7)
実施例2において、2,2−ジエトキシアセトフェノンに代えて、第1表に示すα,α−ビスヘテロ置換カルボニル化合物を用いる以外は、実施例2と同様にして操作を行った。反応生成物の収率及び光学純度(%ee)を第1表に示す。
Figure 0005346434


Claims (6)

  1. 式(I)
    Figure 0005346434
    〔式中、Rは、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。
    21、R22はそれぞれ独立して、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、R21とR22が一緒になって結合して環を形成してもよい。
    、Xは酸素原子を表す。〕
    で示されるカルボニル化合物を、式(II)
    Figure 0005346434
    〔式中、Yはアニオン性配位子を表し、mはルテニウムの価数と同じ整数である。mが2以上のとき、Y同士は同一であっても相異なっていてもよい。
    Pxは、2,2’−ビス−(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(Tol−BINAP)、2,2’−ビス[ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]−1,1’−ビナフチル(Xylyl−BINAP)、1−[1’,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルジアミン、2,2’−ビス−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−6,6’−ジメチル−1,1’−ビフェニル、2,3−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1−シクロヘキシル−1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)エタン、1−置換−3,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ピロリジン、2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,2−ビス[(O−メトキシフェニル)フェニルホスフィノ]エタン、置換−1,2−ビス(ホスホラノ)ベンゼン、5,6−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−2−ノルボルネン、N,N’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−N,N’−ビス(1−フェニルエチル)エチレンジアミン、1,2−ビス−(ジフェニルホスフィノ)プロパン、2,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、[(5,6),(5’,6’)−ビス(メチレンジオキシ)ビフェニル−2,2’−ジイル]ビス(ジフェニルホスフィン)、1,2−ビス(t−ブチルメチルホスフィノ)エタン、2,4−ビス−(ジフェニルホスフィノ)ペンタンから選ばれるホスフィン配位子を表し、
    nはを表す。
    Aは、下記の式(1)
    Figure 0005346434
    (式中、Rは、置換基を有してもよいアリール基を表す
    、Rは、それぞれ独立して、置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基を表す。また、RとRは一緒になって結合して環を形成してもよい。)で表されるジアミン配位子を表す。〕
    で示されるルテニウム化合物、及び塩基の存在下に、水素と接触させることを特徴とする、式(III)
    Figure 0005346434
    (式中、R、R21、R22、X及びXは前記と同じ意味を表し、*のついた炭素原子は、鏡像関係にある二種類の化合物の一方が他方に対して過剰な状態である炭素原子であることを表す。)
    で示されるβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
  2. 前記式(I)で示されるカルボニル化合物として、式(I’)
    Figure 0005346434
    〔式中、Rは、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、Rは置換基を有してもよいC1〜C20アルキル基、置換基を有してもよいC2〜C20アルケニル基、置換基を有してもよいC3〜C8シクロアルキル基、置換基を有してもよいC7〜C20アラルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、2つのRが一緒になって結合して環を形成してもよい。
    Xは、酸素原子を表す。〕で示されるカルボニル化合物を用いる請求項1に記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
  3. 前記ルテニウム化合物として、前記式(II)中、Pxが光学活性ホスフィン配位子であるルテニウム化合物を用いる、請求項1又は2に記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
  4. 前記ルテニウム化合物として、前記式(II)で示される化合物であって、式(II)中、Aが光学活性ジアミン化合物であるルテニウム化合物を用いる、請求項1〜3のいずれかに記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
  5. 前記ルテニウム化合物として、前記式(II)中、Aが式(1)で表される化合物であり、かつ、式(1)中、Rが置換基を有してもよいフェニル基のジアミン化合物であるルテニウム化合物を用いる、請求項1〜4のいずれかに記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
  6. 前記ルテニウム化合物として、前記式(II)中、Aが式(1)で表される化合物であり、かつ、式(1)中、R及びRがメチル基のジアミン化合物であるルテニウム化合物を用いる請求項1〜5のいずれかに記載のβ,β−ビスヘテロ置換光学活性アルコールの製造方法。
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