JP5343949B2 - ベース付きフィラメントランプ - Google Patents
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Description
このようなフィラメントランプは、通常その両端のピンチシール部にベースを取り付けて使用されるが、このベースをセメント等の接着剤を用いることなく取り付ける構造のものが知られている。例えば、実用新案登録第2579042公報(特許文献1)などがこれである。
フィラメントランプ30は、石英ガラスからなる長尺な発光管31の両端にピンチシールからなる封止部32が形成されており、その発光管31内部にはフィラメント33が管軸と一致するように配置されている。そして、前記発光管31の両端の封止部32内には、図示しない金属箔が埋設されていて、前記フィラメント33の内部リード34と、発光管外部に導出された外部リード35とが、それぞれ溶接等により接続されている。
そして、前記封止部32には、ベース36が嵌合されている。このベースは、例えばセラミックよりなる略円筒形状体であり、一端側に封止部32が挿入される第1の開口37が、他端側に給電線42が挿入される第2の開口38が形成されている。
その中央部には、溶接作業孔39が形成されており、該溶接作業孔39は第2開口38と連通している。また、該溶接作業孔39と前記第1開口37との間には隔壁40が形成され、該隔壁40には外部リード挿通口41が形成されている。
一方、給電線42の先端には端子43が、圧着や溶接などの手段によって固着されていて、この給電線42が第2開口38に挿入されると、その先端の端子43は前記溶接作業孔39内に位置し、ここで前記外部リード35と重なり合う位置関係になる。
そして、該溶接作業孔39を介して適宜の溶接具により、外部リード35と前記端子43とが溶接されるものである。
このとき、封止部32と端子43は、隔壁40を両側から挟さむように固定され、これによりベース36が封止部32に対して固定される。
また、ベース36内で給電端子43を介して給電線42から外部リード35への電気的接続がなされるので、ベース36の全長が給電端子43の分だけ大きくなり、その小型化が図れないという問題もあった。
そして、該外部リード7には、給電線8が溶接や圧着などにより直接接続されている。
前記封止部3にはベース10が嵌合されていて、該ベース10は、例えばセラミックよりなる略円筒形状体であり、一端側に封止部3が挿入される第1開口11が形成され、他端側に給電線8が挿入される第2開口12が形成されており、これら第1開口11と第2開口12は互いに連通している。そして、これらの開口11、12の間には段部13が形成されている。
なお、この段部13は前記第1開口11と第2開口12の内径を変えることによって形成したものを示したが、これら開口を同一径として、その一部に内方に突出する突部を設けることにより形成してもよい。
そして、前記給電線8には固定具15が取り付けられていて、この実施例では、該固定具15は熱収縮チューブ16からなる。
まず、給電線8に熱収縮チューブ16を嵌合し、次いで給電線8をベース10の第2開口12内に挿入する。更に、給電線8を第1開口11側にまで挿入して、その先端をベース10の反対端(図の右端)から突出させる。その状態で、フィラメントランプ1の外部リード7と前記給電線8とを、溶接や圧着などにより接合する。
その後、ベース10を移動させて、ランプ1の封止部3の端面をベース10の段部13に当接させる。
その状態で、熱収縮チューブ16をベース10の端面に当接させ、その位置で加熱処理して該熱収縮チューブ16を収縮固定する。
これにより、前記ベース10は、ランプ1の封止部3と熱収縮チューブ16によって挟持されて固定され、その動きが規制される。
こうすることにより、ガラス製である封止部3を当接させたものより、長さ方向の寸法がより精度の高いものとなる。
なお、図2において、他の構成は図1と同様である。
このケーブル結束具17としては、特開平8−281825号公報や特開2006−254589号公報などに開示されたものが使用される。該ケーブル結束具17は、結束部17aとバンド部17bとからなり、バンド部17bを給電線8に巻きつけた後、結束部17aに通して固定するものである。
まず、給電線8をベース10の第2開口12から挿入し、そのまま更に第1開口11まで挿入して、その先端をベース10から突出させる。
その状態で、ランプ1の外部リード7と給電線8を溶接等により接続する。その後、ベース10を移動して、封止部7の端面にベース10の段部13を当接させる。
そして、図4に示すケーブル結束具17をベース10の端面に当接させた状態で固定する。
なお、この実施例の場合も、図2に示した実施例と同様に、外部リード7に位置決め具18を取り付け、該位置決め具18をベース10の段部13に当接させるようにしてもよい。
また、前記給電端子のない分だけベースの全長が短くて済み、その小型化が達成できる。
更には、外部リードに位置決め部を取り付けることにより、ベースを含めたランプ全長の寸法精度が向上する。
2 発光管
3 封止部
4 フィラメント
5 金属箔
7 外部リード
8 給電線
10 ベース
11 第1開口
12 第2開口
13 段部
15 固定具
16 熱収縮チューブ(固定具)
17 ケーブル結束具(固定具)
18 位置決め具
Claims (3)
- 発光管の端部の封止部から突出する外部リードに給電線が接続されてなるフィラメントランプと、該フィラメントランプの封止部に嵌合されるベースとからなるベース付きフィラメントランプにおいて、
前記ベースには、前記封止部が挿入される第1開口と、前記給電線が挿入される第2開口とが互いに連通するように形成され、
前記第1開口と第2開口の間には段部が形成され、
前記ランプの封止部の端面または外部リードに設けた位置決め具が前記段部に当接し、
前記第2開口に挿入された給電線は、前記ベース内で外部リードに接続されるとともに、該給電線には前記ベースの外部で固定具が取り付けられており、該固定具は前記ベースの端面に当接している、
ことを特徴とするベース付きフィラメントランプ。 - 前記固定具は熱収縮チューブであることを特徴とする請求項1に記載のランプ。
- 前記固定具はケーブル結束具であることを特徴とする請求項1に記載のランプ。
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