JP5343922B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、噴射特性値を記憶装置に記憶しているインジェクタの燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置に関する。
インジェクタに対する噴射制御において、噴射指令信号と噴射量との特性だけでなく、インジェクタ毎により詳細に燃料噴射を制御することが要求されている。そこで、インジェクタ毎に計測された詳細な噴射特性値をイジェクタに設けた記憶装置に記憶し、インジェクタから通信により読み出した噴射特性値に基づいてインジェクタの燃料噴射を高精度に制御する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−228681号公報
しかしながら、燃料圧力の領域毎に噴射特性値を記憶する場合など、噴射特性値の情報量が増加すると、通信によりインジェクタから噴射特性値を読み出す時間が長くなる。その結果、読み出した噴射特性値に基づいて噴射制御を開始するまでの時間が長くなるので、エンジンの始動が遅れるなどの問題が生じる。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、インジェクタから読み出す噴射特性値に基づいて極力短時間でインジェクタに対する噴射制御を開始する燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
請求項1から11に記載の発明によると、インジェクタの特性記憶装置から読み出した噴射特性値に基づいて燃料噴射の制御を開始するとき、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を読み出してから最大噴射率特性値を読み出し、最大噴射率特性値の読み出しが完了する前に、読み出しが完了した開始遅れ特性値および終了遅れ特性値に基づいて燃料噴射を制御する。
このように、インジェクタの噴射特性値をインジェクタから全て読み出さず、最大噴射率特性値よりも開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を優先して読み出し、最大噴射率特性値の読み出しが完了する前に、読み出しが完了した開始遅れ特性値および終了遅れ特性値に基づいてインジェクタの燃料噴射を制御することにより、インジェクタに対する噴射制御を短時間で開始できる。
ここで、噴射指令信号による噴射開始指令に対して、開始遅れ特性値によりインジェクタの実際の噴射開始時期が決定され、噴射指令信号の噴射開始指令と噴射終了指令との信号幅に対して、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値によりインジェクタの実際の噴射期間、つまり噴射量が主に決定される。
そして、噴射開始時期および噴射量は、燃費および排ガス浄化を向上する上で重要な要素である。したがって、目標の噴射開始時期および噴射量となるように、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値に基づいて噴射指令信号を生成し、生成した噴射指令信号で燃料噴射指令することにより、適切な噴射制御を実行できる。
また、例えば、インジェクタから全ての噴射特性値を読み出すまでの間、予め設定された噴射特性値の初期値に基づいて燃料噴射を制御する場合に比べ、最大噴射率特性値の読み出しが完了する前であっても、インジェクタ毎に記憶されている開始遅れ特性値および終了遅れ特性値に基づいて燃料噴射を制御することにより、短時間で適切な噴射制御を開始できる。
請求項1に記載の発明によると、エンジンの始動を開始してからエンジン回転数がアイドル回転数になるまでのエンジン運転領域、その次に、エンジン回転数がアイドル回転数になった後のエンジン運転領域の順番で、それぞれのエンジン運転領域においてインジェクタに対する噴射制御に使用する開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を読み出してから最大噴射率特性値を読み出す。
このように、すべてのエンジン運転領域で開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を読み出してから最大噴射率特性値を読み出すのではなく、エンジンの始動を開始してからエンジン回転数がアイドル回転数になるまでのエンジン運転領域で使用する開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を読み出してから最大噴射率特性値を読み出すので、エンジンを短時間で適切に始動できる。
請求項2に記載の発明によると、前述した両方のエンジン運転領域のいずれかで燃料噴射を制御する場合、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値と、最大噴射率特性値とのうち読み出しが完了していない噴射特性値については、制御記憶装置に記憶されている該当する初期値に基づいて燃料噴射を制御する。
これにより、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値と、最大噴射率特性値とのうち読み出しが完了していないエンジン運転領域においては、初期値を使用することにより、噴射特性値および初期値を使用せずに、たとえばインジェクタの機差に関わらずに一律に設定された基準噴射特性値で燃料噴射を制御するよりも、適切に燃料噴射を制御できる。
請求項3および4に記載の発明によると、低負荷側から高負荷側に向けて順番に、それぞれの負荷領域において、噴射制御に使用する開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を読み出してから最大噴射率特性値を読み出す。
このように、エンジン負荷の全領域で、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を読み出してから最大噴射率特性値を読み出すのではなく、エンジン始動時の低負荷側において噴射制御に使用する開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を読み出してから最大噴射率特性値を読み出すので、エンジンを短時間で適切に始動できる。
請求項5に記載の発明によると、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値の読み出しが完了した負荷領域内で燃料噴射を制御する。
つまり、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値の読み出しが完了していない負荷領域にならないように燃料噴射を制御するので、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値の読み出しが完了している負荷領域内において、燃料噴射を適切に制御できる。
請求項6に記載の発明によると、負荷領域のいずれかで燃料噴射を制御する場合、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値と、最大噴射率特性値とのうち読み出しが完了していない噴射特性値については、制御記憶装置に記憶されている該当する初期値に基づいて燃料噴射を制御する。
これにより、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値と、最大噴射率特性値とのうち少なくともいずれかの読み出しが完了していない負荷領域において、初期値を使用することにより、噴射特性値および初期値を使用しないで燃料噴射を制御するよりも、適切に燃料噴射を制御できる。
請求項7および10に記載の発明によると、特性記憶装置から読み出された噴射特性値が燃料噴射制御装置の制御記憶装置に記憶され、噴射特性値をインジェクタの特性記憶装置から読み出す前に、エンジンの各気筒に設置されているインジェクタが既設のものか否かを判定する照合処理を実施し、既設のものではない場合、既設ではないインジェクタから噴射特性値を読み出して制御記憶装置に記憶するとともに、読み出した噴射特性値に基づいて既設ではないインジェクタの燃料噴射を制御し、既設のものである場合、制御記憶装置に記憶されている噴射特性値に基づいて、既設のインジェクタの燃料噴射を制御する。
尚、インジェクタが既設のものではない場合とは、インジェクタが交換されたか、エンジンに初めてインジェクタが組み付けられた場合を表している。
このように、既設ではないインジェクタから噴射特性値を読み出して制御記憶装置に記憶すると、次回からは制御記憶装置に記憶されている噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御する。既設のインジェクタについては、既に噴射特性値が制御記憶装置に記憶されているので、制御記憶装置に記憶されている噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御できる。これにより、インジェクタとの通信頻度が低減するので、噴射制御を短時間で開始できる。
請求項8および10に記載の発明によると、インジェクタに付与された固有の識別番号と、識別番号に対応するインジェクタの噴射特性値とを対応づけて制御記憶装置に記憶しており、インジェクタから識別番号を読み出して制御記憶装置に記憶されている識別番号と照合し、照合結果が一致すればインジェクタは既設のものであると判定し、照合結果が不一致であればインジェクタは既設のものではないと判定する。
このように、インジェクタから読み出した固有の識別番号と、制御記憶装置に記憶されている識別番号とを照合することにより、インジェクタが既設のものか否かを正確に判定できる。
請求項9および10に記載の発明によると、インジェクタの識別番号には、識別番号に対応する噴射特性値の初期値に関連する情報が含まれており、制御記憶装置には識別番号に対応する噴射特性値の初期値が記憶されており、識別番号の照合結果が不一致の場合、インジェクタから読み出した識別番号に対応する初期値を制御記憶装置から読み出す。
これにより、識別番号の照合結果が不一致の場合には、該当するインジェクタが既設のものではないと判定し、既設ではないインジェクタの識別番号に基づいて、既設ではないインジェクタに対応する最適な初期値を制御記憶装置から読み出すことができる。
請求項11に記載の発明によると、インジェクタの噴射特性値は複数のビットで構成されており、複数回に分けて上位ビット側から噴射特性値をインジェクタの特性記憶装置から読み出し、特性記憶装置から下位ビット側の噴射特性値の読み出しが完了していない場合、読み出しが完了した上位ビット側の噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御する。
このように、インジェクタの噴射特性値をインジェクタから全て読み出さず、特性記憶装置から下位ビット側の噴射特性値の読み出しが完了していない場合、読み出しが完了した上位ビット側の噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御することにより、インジェクタに対する噴射制御を短時間で開始できる。
また、インジェクタ毎の特性に応じて設定された噴射特性値の上位の桁側である上位ビット側のデータを下位ビット側よりも先に読み出すので、インジェクタ毎の特性に関わらずに設定された初期値を使用するよりも、燃料噴射を高精度に実行できる。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、またはそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
本発明の一実施形態によるインジェクタ駆動システムを示す概略構成図。 噴射指令パルスとインジェクタの噴射特性との関係を示すタイムチャート。 噴射特性値の読み出しと噴射制御とを示すタイムチャート。 噴射制御ルーチン1を示すフローチャート。 (A)は噴射指令パルスとインジェクタの噴射特性との関係を示す他のタイムチャート、(B)は噴射特性値のデータ構造を示す模式図。 他の噴射制御ルーチン2を示すフローチャート。 噴射特性値の読み出しと噴射制御とを示す他のタイムチャート。 噴射特性値を読み出す順番を示すコモンレール圧と噴射量との特性図。 噴射特性値の読み出しと噴射制御とを示す他のタイムチャート。 他の噴射制御ルーチン3を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1に、本実施形態によるインジェクタ駆動システム2を示す。
(インジェクタ駆動システム2)
インジェクタ駆動システム2は、例えば4気筒のディーゼルエンジンを駆動する車両に搭載されたものであり、気筒毎に設置されたインジェクタ10と、各インジェクタ10を駆動する電子駆動装置(EDU:Electronic Driving Unit)20と、インジェクタ10の噴射制御を行う電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)30と、を備える。
インジェクタ駆動システム2を構成する気筒毎のインジェクタ10は、燃料噴射圧力を計測する圧力センサ12を内蔵すると共に、センサ特性値やインジェクタ10の噴射特性値を記憶保持する電気的にデータを書換可能な不揮発性メモリとしての記憶装置14を内蔵する。記憶装置14としては、EEPROM等が使用される。
インジェクタ10は、例えば、噴孔を開閉するノズルニードルのリフトを制御室の圧力で制御する公知の電磁弁である。インジェクタ10の噴射量は、ECU30から指令される噴射指令信号(噴射指令パルス)の信号幅(パルス幅)によって制御される。噴射指令信号の信号幅が長くなると噴射量が増加する。
また、インジェクタ10の噴射開始時期は、噴射指令パルスの立ち上がり時期によって制御され、インジェクタ10の噴射終了時期は、噴射指令パルスの立ち下がり時期によって制御される。
インジェクタ10は、通信処理部16により、記憶装置14に記憶された噴射特性値をECU30に送信したり、噴射特性値についての学習値をECU30から受信する。インジェクタ10は、ECU30から受信する噴射特性値についての学習値を記憶装置14に書き込むことにより、記憶装置14が記憶する噴射特性値を更新する機能を有する。
インジェクタ10は、噴射特性値として、各インジェクタ10の開始遅れ特性値、終了遅れ特性値および最大噴射率特性値を含み、その他の詳細な噴射特性値を記憶装置14に記憶している。これら、噴射特性値はインジェクタ毎に異なる。
本実施形態では、ECU30は、インジェクタ10の機差に関わらずにECU30が記憶している基準噴射特性値をインジェクタ10毎の特性に応じて補正するために、噴射特性値を補正データとして使用する。
開始遅れ特性値は、噴射指令パルスにより噴射開始が指令されてから実際に燃料噴射が開始するまでの開始遅れ時間の特性を表し、終了遅れ特性値は、噴射指令パルスにより噴射終了が指令されてから実際に燃料噴射が終了するまでの終了遅れ時間の特性を表し、最大噴射率特性値は、単位時間当たりの最大噴射量である最大噴射率の特性を表す。
尚、開始遅れ特性値、終了遅れ特性値および最大噴射率特性値から算出できる噴射量は、図2の実線200で示す実際の噴射率に近い噴射量ではなく、点線210で示す矩形の噴射量である。しかし、開始遅れ特性値、終了遅れ特性値および最大噴射率特性値は、インジェクタ毎に計測され、学習された噴射特性値であるから、予めインジェクタに応じて設定された噴射特性値の初期値、あるいはインジェクタの機差に関わらずに一律に設定された基準噴射特性値よりも、高精度に燃料噴射を制御できる。
図2に示すように、開始遅れ時間は、噴射開始を指令する噴射指令パルスの立ち上がりに対して、制御室の圧力が低下してニードルがリフトし、インジェクタ10が開弁して燃料噴射が開始されるまでに要する時間である。終了遅れ時間は、噴射終了を指令する噴射指令パルスの立ち下がりに対して、制御室の圧力が上昇してニードルが下降し、インジェクタ10が閉弁して燃料噴射が遮断されるまでに要する時間である。最大噴射率は、ニードルが最大リフトしたときに単位時間当たりに噴射する最大噴射量である。
図1に示すように、インジェクタ10は、各気筒に共通の通信線(バス)100に接続された通信処理部16を備えている。通信処理部16は、送信対象の通信データを生成して通信線100に出力すると共に、受信した通信データに基づく処理を行う。
各インジェクタ10に搭載された通信処理部16は、ECU30に対し通信線100を介してバス接続されており、通信線100を介してECU30から受信した通信データを入力するとともに、自装置の送信対象の通信データを通信線100に出力することで、インジェクタ10とECU30間の通信を実現する。
また、各インジェクタ10が備える圧力センサ12の出力信号であって圧力の計測結果を表すセンサ信号の伝送は、本実施形態においては、通信線100とは別系統のセンサ出力線102で行われる。本実施形態のインジェクタ駆動システム2では、圧力センサ12から出力されるセンサ信号を、アナログ信号にて、インジェクタ10毎に個別のセンサ出力線102を通じてECU30に出力する構成にされている。
EDU20は、ECU30から出力される噴射指令パルスに応じて、該当気筒のインジェクタ10を開閉駆動する。
ECU30は、各気筒のインジェクタ10の通信処理部16に繋がる通信線100に接続された通信処理部32と、通信処理部32を通じたインジェクタ10との通信処理を実行すると共に、インジェクタ10の噴射制御を実行するマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」とも言う。)34とを備える。
マイコン34は、通信線100およびセンサ出力線102とは別の制御線を通じて、EDU20に対し、噴射指令パルスを出力することにより噴射制御を実現する。
マイコン34は、CPU36と記憶装置38とから主に構成されている。記憶装置38は、RAM、ROM、EEPROM等のメモリから構成されている。マイコン34は、記憶装置38のROMまたはEEPROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより、インジェクタ10に対する噴射制御を実行する。
マイコン34の記憶装置38を構成するメモリとして、例えばバックアップRAMには、インジェクタ10の機差に関わらずに設定された基準噴射特性値と、後述する各インジェクタ10の識別番号に対応した噴射特性値の初期値とが記憶されている。換言すれば、各インジェクタ10に付与されている識別番号は、初期値の情報を含んでいる。
マイコン34には、各インジェクタ10のセンサ出力線102が接続されている。マイコン34は、センサ出力線102を介して各インジェクタ10の圧力センサ12の出力信号を入力し、A/D変換器にてデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された圧力センサ12の出力信号は、マイコン34が実行する噴射制御に用いられる。
具体的には、ECU30は、圧力センサ12の出力信号に基づいて、噴射指令パルスに対する、各インジェクタ10の噴射率の変化特性を検出する。そして、検出した噴射率の変化特性に基づいて、基準噴射特性値を補正するための、開始遅れ特性値、終了遅れ特性値および最大噴射率を含む噴射特性値を算出し、インジェクタ10の記憶装置14に記憶されている噴射特性値を更新する。
(噴射特性値の読み出し処理1)
次に、スタータスイッチがオンにされ、エンジンの始動を開始するときの、インジェクタ10からの噴射特性値の読み出し処理1について、図3に基づいて説明する。
スタータスイッチがオンにされると、図3に示すようにECU30に電源から電力が供給される。そして、ECU30は、インジェクタ10との通信が可能になると、各気筒のインジェクタ10からインジェクタ10に付与された固有の識別番号を記憶装置14から読み出し、読み出した識別番号と、該当気筒について噴射特性値の初期値に対応して記憶装置38に記憶している識別番号とを照合する。
そして、識別番号の照合後、ECU30は、4個の各インジェクタ10から、基準噴射特性値を補正する補正データとして、開始遅れ特性値の補正データ(補正データAとも言う。)および終了遅れ特性値の補正データ(補正データBとも言う。)をまず読出し、補正データA、Bの読み出しが完了すると、最大噴射率特性値の補正データ(補正データCとも言う。)を読み出す。
そして、補正データA、Bの読み出しが完了すると、補正データCの読み出しが完了する前に、読み出した補正データA、Bに基づいて基準噴射特性値を補正し、補正された基準噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御する。
補正データA、Bの読み出しが完了していない場合には、該当する識別番号に対応した補正データA、Bの初期値を記憶装置38から取得して基準噴射特性値を補正し、燃料噴射を制御する。また、補正データCの読み出しが完了していない場合には、該当する識別番号に対応した補正データCの初期値を記憶装置38から取得して基準噴射特性値を補正し、燃料噴射を制御する。
(噴射制御ルーチン1)
次に、前述した読み出し処理1に基づいて燃料噴射を制御する噴射制御ルーチン1を図4に基づいて説明する。図4において「S」はステップを表している。
噴射制御ルーチン1がスタートすると、ECU30は、インジェクタ10の記憶装置14から、噴射特性値として、基準噴射特性値の開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を補正する補正データA、Bの読み出しが完了しているか否かを判定する(S400)。
補正データA、Bの読み出しが完了していない場合(S400:No)、ECU30は、ECU30の記憶装置38に記憶している各インジェクタ10の噴射特性値の初期値に基づいて基準噴射特性値を補正し(S402)、補正データA、Bを各インジェクタ10から読み出す(S404)。ECU30は、S402において初期値により補正された基準噴射特性値に基づいて噴射制御を開始する。これにより、噴射された燃料が燃焼し、エンジンが始動する。なお、S404で行う補正データA、Bの読み出しとは、1回のやりとりで補正データA、Bを同時に送受信する構成だけでなく、補正データAを送信後すぐに補正データBを送信する、といった構成であっても良い。
補正データA、Bの読み出しが完了すると(S400:Yes)、ECU30は、インジェクタ10から読み出した補正データA、Bに基づいて、基準噴射特性値の開始遅れ特性値および終了遅れ特性値を補正する(S406)。ECU30は、インジェクタ10から読み出した補正データA、Bにより補正された基準噴射特性値に基づいて燃料噴射を制する。これにより、補正データA、Bの初期値で補正された基準噴射特性値よりも高精度に燃料噴射を制御できる。
S406の処理を実行後、ECU30は、噴射特性値として、補正データCの読み出しが完了しているか否かを判定する(S408)。
補正データCの読み出しが完了していない場合(S408:No)、ECU30は、補正データA、Bと、補正データA、Bの初期値を除く初期値とに基づいて基準噴射特性値を補正するとともに(S410)、補正データCを各インジェクタ10から読み出し(S412)、S400に処理を移行する。ECU30は、S410において補正データA、Bと、補正データA、Bの初期値を除く初期値とにより補正された基準噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御する。
補正データCの読み出しが完了すると(S408:Yes)、ECU30は、補正データA、Bに加え、インジェクタ10から読み出した補正データCに基づいて基準噴射特性値を補正する(S414)。そして、ECU30は、インジェクタ10から読み出した補正データA、B、Cと、補正データA、B、Cの初期値を除く初期値により補正された基準噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御する。これにより、補正データCの初期値で補正された基準噴射特性値よりも高精度に燃料噴射を制御できる。
補正データA、B、Cの読み出しが完了してからも、ECU30はその他の補正データとして、例えば噴射率の上昇率、下降率等をインジェクタ10から順次読み出す。
このように、補正データAおよびBと、補正データCとのうち読み出しが完了していない噴射特性値については、各インジェクタ10に対応してECU30に記憶している初期値により基準噴射特性値を補正することにより、噴射特性値および初期値を使用しないで基準噴射特性値のままで燃料噴射を制御するよりも、インジェクタ10毎に高精度に燃料噴射を制御できる。
さらに、インジェクタ10から全ての噴射特性値を読み出してから基準噴射特性値を補正するのではなく、噴射時期および噴射量を決定する重要なパラメータである開始遅れ特性値および終了遅れ特性値の補正データA、Bの読み出しが完了すると、最大噴射率特性値の補正データCの読出しが完了する前に、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値の補正データA、Bに基づいて基準噴射特性値を補正し、燃料噴射を制御する。
これにより、全ての補正データを読み出してから基準噴射特性値を補正する場合に比べ、インジェクタ10に対する噴射制御を短時間で開始できる。
(噴射特性値の読み出し処理2)
次に、インジェクタ10からの噴射特性値の他の読み出し処理2について、図5に基づいて説明する。
図5の(A)に示すように、識別番号の照合後、ECU30は、各インジェクタ10から、基準噴射特性値を補正する全ての補正データの上位バイトをまず読み出し、補正データの上位バイトの読み出しが完了すると、補正データの下位バイトを読み出す。
図5の(B)に示すように、本実施形態では、各インジェクタ10の記憶装置14に記憶されている補正データは2バイトである。
補正データの上位バイトの読み出しが完了していない場合は、ECU30の記憶装置38に記憶している補正データの初期値に基づいて基準噴射特性値を補正し、補正された基準噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御する。
そして、補正データの上位バイトの読み出しが完了すると、補正データの初期値に代えて、各インジェクタ10から読み出した補正データの上位バイトに基づいて基準噴射特性値を補正し、補正された基準噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御する。この場合、補正データの下位バイトには、例えば0が設定される。
そして、補正データの上位バイトに加えて下位バイトの読み出しが完了すると、各インジェクタ10から読み出した補正データの上位バイトおよび下位バイトに基づいて基準噴射特性値を補正し、補正された基準噴射特性値に基づいて燃料噴射を制御する。
尚、補正データの上位バイトを下位バイトよりも先を読み出す場合、前述した補正データA、Bの上位バイトを補正データCの上位バイトよりも先に読み出し、補正データA、Bの上位バイトの読み出しが完了すると、補正データCの上位バイトの読み出しが完了する前に、補正データA、Bの上位バイトにより基準噴射特性値を補正して噴射制御を開始してもよい。この場合、例えば補正データA、Bの下位バイトには0が設定され、他の補正データにはECU30の記憶装置38に記憶している補正データの初期値が設定される。
そして、補正データCの読み出しが完了すると、補正データA、Bに加え補正データCの上位バイトにより基準噴射特性値を補正する。補正データA、B、Cの上位バイトの読み出しが完了すると、次に、補正データA、B、Cの下位バイトを読み出すか、あるいは他の補正データの上位バイトを読み出すかは、どちらでもよい。
尚、図5では、2バイトの補正データを上位バイトと下位バイトに2分割して上位バイト側から読み出したが、補正データを3個以上に分割し、上位ビット側から読み出してもよい。
このように、インジェクタ10毎の特性に応じて設定された補正データの上位の桁側である上位ビット側のデータを下位ビット側よりも先に読み出すので、インジェクタ10毎の噴射特性に関わらずに設定された初期値を使用するよりも、燃料噴射を高精度に実行できる。
(噴射制御ルーチン2)
次に、前述した読み出し処理2に基づいて燃料噴射を制御する噴射制御ルーチン2を図6に基づいて説明する。図6において「S」はステップを表している。
ECU30は、インジェクタ10の記憶装置14から、基準噴射特性値を補正する補正データの上位バイトの読み出しが完了しているか否かを判定する(S420)。
補正データの上位バイトの読み出しが完了していない場合(S420:No)、ECU30は、ECU30の記憶装置38に記憶している各インジェクタ10の噴射特性値の初期値に基づいて基準噴射特性値を補正するとともに(S422)、補正データの上位バイトを各インジェクタ10から読み出す(S424)。ECU30は、S422において初期値により補正された基準噴射特性値に基づいて噴射制御を開始する。これにより、エンジンが始動する。
補正データの上位バイトの読み出しが完了すると(S420:Yes)、ECU30は、インジェクタ10から読み出した補正データの上位バイトに基づいて、基準噴射特性値を補正する(S426)。ECU30は、S426においてインジェクタ10から読み出した補正データの上位バイトにより補正された基準噴射特性値に基づいて噴射制御を開始する。これにより、補正データの初期値で補正された基準噴射特性値よりも高精度に燃料噴射を制御できる。
S426の処理を実行後、ECU30は、噴射特性値として、補正データの下位バイトの読み出しが完了しているか否かを判定する(S428)。補正データの下位バイトの読出しが完了していない場合(S428:No)、ECU30は、補正データの下位バイトを読み出し(S430)、S420に処理を移行する。
補正データの下位バイトの読み出しが完了すると(S428:Yes)、ECU30は、インジェクタ10から読み出した補正データの全バイトに基づいて、基準噴射特性値を補正する(S432)。そして、ECU30は、インジェクタ10から読み出した補正データの全バイトに基づいて補正された基準噴射特性値に基づいて噴射制御を開始する。これにより、補正データの上位バイトで補正された基準噴射特性値よりも高精度に燃料噴射を制御できる。
このように、補正データの上位バイトの読み出しが完了していない場合には、各インジェクタ10に対応してECU30に記憶している初期値により基準噴射特性値を補正することにより、噴射特性値および初期値を使用しないで基準噴射特性値のままで燃料噴射を制御するよりも、インジェクタ10毎に高精度に燃料噴射を制御できる。
さらに、インジェクタ10から全ての噴射特性値を読み出してから基準噴射特性値を補正するのではなく、補正データの上位バイトの読み出しが完了すると、補正データの下位バイトの読出しが完了する前に、補正データの上位バイトに基づいて基準噴射特性値を補正し、燃料噴射を制御する。
これにより、全ての補正データを読み出してから基準噴射特性値を補正する場合に比べ、短時間で噴射制御を開始できる。
(噴射特性値の読み出し処理3)
次に、インジェクタ10からの噴射特性値の他の読み出し処理3について、図7および図8に基づいて説明する。
識別番号の照合後、ECU30は、エンジンが始動されてからエンジン回転数がアイドル回転数になるまでのエンジン運転領域において、基準噴射特性値を補正するために必要な補正データ1を、各インジェクタ10から読み出す。
本実施形態では、図8に示すように、コモンレール圧の圧力領域および噴射量領域をそれぞれ3個に分割することにより、噴射特性値を読み出すエンジン運転領域を9個に分割している。つまり、ここでいうエンジン運転領域とは、コモンレール圧の圧力領域および噴射量領域を組み合わせてなる領域である。そして、インジェクタ10の記憶装置14から、エンジン始動後にアイドル回転数になるまでのエンジン運転領域において使用する補正データ1の読み出しが完了すると、エンジン回転数がアイドル回転数になった後のエンジン運転領域において、基準噴射特性値を補正するために使用する補正データを補正データ2から補正データ9の順に順次インジェクタ10から読み出す。
補正データ1から9を読み出す場合にも、補正データA、Bの読出しが完了してから、補正データCを読み出す。
補正データ1に続いて補正データ2〜9を読み出すエンジン運転領域の順番は、コモンレール圧の低い方、ならびに噴射量の大きい方を先に読み出すように設定されている。コモンレール圧の低い方から高い方へ3個に分けた圧力領域は、エンジン負荷を低負荷側から高負荷側へ3個に分ける負荷領域である。
ECU30は、インジェクタ10の記憶装置14から9個のエンジン運転領域の補正データを順次読み出していくときに、各補正データが読み出されていないエンジン運転領域では、補正データが読み出されていないエンジン運転領域にならないように燃料噴射を制御する。
つまり、エンジン始動後にアイドル回転数になるまでのエンジン運転領域における補正データ1の読み出しが完了していない場合には、燃料噴射の制御を開始しない。また、例えば、コモンレール圧が高圧になる高負荷側の補正データが読み出されていない場合には、補正データの読み出しが完了している低負荷および中負荷になるように燃料噴射を制御する。
このように、エンジン運転領域の全領域で、インジェクタ10から全ての補正データを読み出してから噴射制御を開始するのではなく、エンジン運転領域を複数の領域に分割し、各領域の補正データを順次読み出し、補正データA、Bの読み出しが完了すれば、補正データCの読み出しが完了する前に、補正データA、Bの読出しが完了した領域内において、読み出した補正データA、Bに基づいて基準噴射特性値を補正するので、噴射制御を短時間で適切に開始できる。
そして、補正データの読み出しが完了していない負荷領域やエンジン運転領域にならないように燃料噴射を制御し、補正データの読み出しが完了している負荷領域内やエンジン運転領域内で燃料噴射を制御する。これにより、補正データを読み出していない負荷領域やエンジン運転領域の基準噴射特性値を初期値で補正して燃料噴射を制御することを防止する。これにより、エミッションの悪化を防止できる。
(噴射特性値の読み出し処理4)
次に、インジェクタ10からの噴射特性値の他の読み出し処理4について、図9に基づいて説明する。図9のタイムチャートは、既設ではないインジェクタ10に対する処理だけを示している。
読み出し処理4においては、ECU30は、記憶装置38のEEPROM等の書き込み可能な不揮発性メモリ、またはバックアップRAMに、各インジェクタ10の記憶装置14から読み出した補正データを各インジェクタ10の識別番号に対応づけて記憶しているものとする。
したがって、識別番号の照合により、インジェクタ10が既設のものであると判定すると、インジェクタ10の識別番号に基づいて、インジェクタ10から噴射特性値の補正データを読み出すことなく、ECU30の記憶装置38から補正データを取得できる。そして、ECU30は、記憶装置38から取得する補正データに基づいて基準噴射特性値を補正する。
これに対し、識別番号の照合により、該当する気筒のインジェクタ10が既設のものではないと判定される場合、ECU30は、既設ではないインジェクタ10の記憶装置14から、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値と、最大噴射率特性値とに対応する補正データをそれぞれ読み出すまでは、記憶装置38に記憶している噴射特性値の初期値から、既設ではないインジェクタ10から読み出した識別番号に応じた最適な初期値を読み出し、読み出した初期値に基づいて基準噴射特性値を補正して燃料噴射を制御する。
尚、インジェクタ10が既設のものではない場合とは、インジェクタ10が交換されたか、エンジンに初めてインジェクタ10が組み付けられた場合を表している。
ECU30は、既設ではないインジェクタ10から、補正データA、Bの読み出しが完了すると、補正データCの読み出しが完了する前に、補正データA、Bにより基準噴射特性値を補正して燃料噴射を制御する。そして、ECU30は、既設ではないインジェクタ10から読み出した補正データを、該当する識別番号に対応づけて記憶装置38に書き込む。
また、ECU30は、圧力センサ12の出力信号に基づいて、既設であるか既設でないかに関わらず、噴射指令パルスに対する、各インジェクタ10の噴射率の変化特性を検出し学習する。そして、学習した噴射率の変化特性に基づいて、基準噴射特性値を補正するための、開始遅れ特性値、終了遅れ特性値および最大噴射率を含む噴射特性値の補正データを算出し、マイコン34の記憶装置38に識別番号に対応づけて補正データを書き込むとともに、インジェクタ10の記憶装置14に学習した補正データを書き込む。
(噴射制御ルーチン3)
次に、前述した読み出し処理4に基づいて燃料噴射を制御する噴射制御ルーチン3を図10に基づいて説明する。図10おいて「S」はステップを表している。
ECU30は、各気筒のインジェクタ10を照合するために、インジェクタ10の記憶装置14から識別番号を読み出す(S440、S442))。そして、読み出した識別番号が、噴射特性値に対応して記憶装置38に記憶している識別番号と不一致であるか否かを判定する(S444)。
識別番号が一致する場合(S444:No)、ECU30は、該当する識別番号のインジェクタ10が既設のものであると判定する。この場合、該当するインジェクタ10に対応する噴射特性値の補正データが記憶装置38に記憶されているので、ECU30は記憶装置38から取得する補正データにより基準噴射特性値を補正して燃料噴射を制御する(S446)。
識別番号が不一致の場合(S444:Yes)、ECU30は、該当する識別番号のインジェクタ10が既設のものではないと判定する。この場合、ECU30は、識別番号を2で割り、余りが1になるか否かを判定する(S448)。
本実施形態においては、例えば、余りが0の場合、つまり識別番号が偶数の場合には、該当するインジェクタ10は基準噴射特性よりも噴射量が多くなる特性を有し、余りが1の場合、つまり識別番号が奇数の場合には、該当するインジェクタ10は基準噴射特性よりも噴射量が少なくなる特性を有すると規定している。
識別番号を2で割った余りが1の場合(S448:Yes)、ECU30は、基準噴射特性よりも噴射量が少なくなる特性のインジェクタ10に適した補正データの初期値を記憶装置38から読み出し、記憶装置38から読み出した初期値により基準噴射特性値を補正して噴射制御を開始する(S450)。ECU30は、S450の処理を実行後、本ルーチンを終了する。
識別番号を2で割った余りが0の場合(S448:No)、ECU30は、基準噴射特性よりも噴射量が多くなる特性のインジェクタ10に適した補正データの初期値を記憶装置38から読み出し、記憶装置38から読み出した初期値により基準噴射特性値を補正して噴射制御を開始する(S452)。ECU30は、S452の処理を実行後、本ルーチンを終了する。
尚、ECU30は、S450、S452で補正データの初期値に基づいて基準噴射特性値を補正し燃料噴射を制御するとともに、既設ではないインジェクタ10から読み出した補正データを、該当する識別番号に対応づけて記憶装置38に書き込む。
以上説明した実施形態では、インジェクタ10の記憶装置14に記憶されている噴射特性値を全て読み出してから噴射制御を開始するのではなく、エンジン運転領域の全領域または一部の領域において、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値の補正データをまず読み出し、開始遅れ特性値および終了遅れ特性値の補正データの読み出しが完了すると、最大噴射率特性値の補正データの読み出しが完了する前に、読み出しが完了した開始遅れ特性値および終了遅れ特性値の補正データに基づいて基準噴射特性値を補正し、噴射制御を開始する。
これにより、エンジン運転領域の全領域または一部の領域において、全補正データを読み出してから基準噴射特性値を補正するよりも、噴射制御を短時間で開始できる。したがって、特に、基準噴射特性値を補正する補正データが多い場合に効果的である。
尚、本実施形態のECU30は本発明の燃料噴射制御装置に相当し、通信手段および噴射制御手段として機能する。また、本実施形態のインジェクタ10の記憶装置14は本発明の特性記憶装置に相当し、本実施形態のECU30の記憶装置38は本発明の制御記憶装置に該当する。
また、図4のS404、S412、図6のS424、S430の処理は、本発明の通信手段が実行する機能に相当し、図4のS400、S402、S406、S408、S410、S414、図6のS420、S422、S426、S428、S432、図10のS440〜S452の処理は、本発明の噴射制御手段が実行する機能に相当する。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採ることができる。例えば、上記実施形態では、各気筒に設置されたインジェクタ10が圧力センサ12を内蔵し、ECU30は、圧力センサ12の出力信号に基づいて、各インジェクタ10の噴射特性値として、インジェクタ10が内蔵している記憶装置14に記憶されている補正データを更新した。
これに対し、インジェクタ10に圧力センサ12を設置せず、例えばコモンレールシステムにおいて、コモンレールに設置された圧力センサの出力信号に基づいて、各インジェクタ10の噴射特性値として、インジェクタ10が内蔵している記憶装置14に記憶されている補正データを更新してもよい。
また、インジェクタ10から該当する補正データを読み出すまでは、ECU30に記憶している補正データの初期値を使用したが、初期値を使用せず、インジェクタ10から該当する補正データを読み出すまでは、基準噴射特性値のままで燃料噴射を制御してもよい。
また、各インジェクタ10に記憶する噴射特性値としては、基準噴射特性値を補正するための補正データではなく、噴射特性値自体であってもよい。この場合、ECU30は、各インジェクタ10から読み出した噴射特性値をそのまま使用して燃料噴射を制御する。
また、上記実施形態では、EDU20とECU30とが別体に構成されたインジェクタ駆動システム2について説明したが、EDU20とECU30とは一体に構成されてもよい。
また、上記実施形態は、ディーゼルエンジンのインジェクタ駆動システムに本発明を適用した例について説明した。これに対し、直噴式のガソリンエンジンのインジェクタ駆動システムに本発明を適用してもよい。
2:インジェクタ駆動システム、10:インジェクタ、12:圧力センサ、14:通信処理部、14:記憶装置(特性記憶装置)、30:ECU(燃料噴射制御装置、通信手段、噴射制御手段)、38:記憶装置(制御記憶装置)

Claims (11)

  1. 噴射指令信号により噴射開始が指令されてから実際に燃料噴射が開始するまでの開始遅れ時間の特性を表す開始遅れ特性値と、前記噴射指令信号により噴射終了が指令されてから実際に燃料噴射が終了するまでの終了遅れ時間の特性を表す終了遅れ特性値と、単位時間当たりの最大噴射量である最大噴射率の特性を表す最大噴射率特性値とを、噴射特性値として記憶する特性記憶装置を備えるインジェクタの燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置において、
    前記インジェクタと通信する通信手段と、
    前記通信手段により前記特性記憶装置から読み出す前記噴射特性値に基づいて前記燃料噴射を制御する噴射制御手段と、
    を備え、
    前記噴射制御手段は、前記特性記憶装置から読み出す前記噴射特性値に基づいて前記燃料噴射の制御を開始するとき、エンジンの始動を開始してからエンジン回転数がアイドル回転数になるまでのエンジン運転領域、その次に、前記エンジン回転数が前記アイドル回転数になった後のエンジン運転領域の順番で、それぞれのエンジン運転領域において前記インジェクタに対する噴射制御に使用する前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値を読み出してから前記最大噴射率特性値を読み出し、前記最大噴射率特性値の読み出しが完了する前に、読み出しが完了した前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値に基づいて前記燃料噴射を制御する、
    ことを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記噴射特性値の初期値を記憶している制御記憶装置を備え、
    前記噴射制御手段は、前記両エンジン運転領域のいずれかで前記燃料噴射を制御する場合、前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値と、前記最大噴射率特性値とのうち読み出しが完了していない前記噴射特性値については、前記制御記憶装置に記憶されている該当する前記初期値に基づいて前記燃料噴射を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記噴射制御手段は、低負荷側から高負荷側に向けて順番に、それぞれの負荷領域において、前記インジェクタに対する噴射制御に使用する前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値を読み出してから前記最大噴射率特性値を読み出すことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 噴射指令信号により噴射開始が指令されてから実際に燃料噴射が開始するまでの開始遅れ時間の特性を表す開始遅れ特性値と、前記噴射指令信号により噴射終了が指令されてから実際に燃料噴射が終了するまでの終了遅れ時間の特性を表す終了遅れ特性値と、単位時間当たりの最大噴射量である最大噴射率の特性を表す最大噴射率特性値とを、噴射特性値として記憶する特性記憶装置を備えるインジェクタの燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置において、
    前記インジェクタと通信する通信手段と、
    前記通信手段により前記特性記憶装置から読み出す前記噴射特性値に基づいて前記燃料噴射を制御する噴射制御手段と、
    を備え、
    前記噴射制御手段は、前記特性記憶装置から読み出す前記噴射特性値に基づいて前記燃料噴射の制御を開始するとき、低負荷側から高負荷側に向けて順番に、それぞれの負荷領域において、前記インジェクタに対する噴射制御に使用する前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値を読み出してから前記最大噴射率特性値を読み出し、前記最大噴射率特性値の読み出しが完了する前に、読み出しが完了した前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値に基づいて前記燃料噴射を制御する、
    ことを特徴とする燃料噴射制御装置。
  5. 前記噴射制御手段は、前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値の読み出しが完了した前記負荷領域内で前記燃料噴射を制御することを特徴とする請求項3または4に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記噴射特性値の初期値を記憶している制御記憶装置を備え、
    前記噴射制御手段は、前記負荷領域のいずれかで前記燃料噴射を制御する場合、前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値と、前記最大噴射率特性値とのうち読み出しが完了していない前記噴射特性値については、前記制御記憶装置に記憶されている該当する前記初期値に基づいて前記燃料噴射を制御する、
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 前記特性記憶装置から読み出された前記噴射特性値が記憶される制御記憶装置を備え、
    前記噴射制御手段は、前記噴射特性値を前記特性記憶装置から読み出す前に、エンジンの各気筒に設置されている前記インジェクタが既設のものか否かを判定する照合処理を実施し、既設のものではない場合、既設ではない前記インジェクタから前記噴射特性値を読み出して前記制御記憶装置に記憶するとともに、読み出した前記噴射特性値に基づいて既設ではない前記インジェクタの燃料噴射を制御し、既設のものである場合、前記制御記憶装置に記憶されている前記噴射特性値に基づいて、既設の前記インジェクタの燃料噴射を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  8. 前記インジェクタにはそれぞれ固有の識別番号が付与されており、
    前記噴射制御手段は、前記識別番号と、前記識別番号に対応する前記インジェクタの前記噴射特性値とを対応づけて前記制御記憶装置に記憶しており、前記インジェクタから前記識別番号を読み出して前記制御記憶装置に記憶されている前記識別番号と照合し、照合結果が一致すれば前記インジェクタは既設のものであると判定し、前記照合結果が不一致であれば前記インジェクタは既設のものではないと判定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の燃料噴射制御装置。
  9. 前記識別番号には、前記識別番号に対応する前記噴射特性値の初期値に関連する情報が含まれており、前記制御記憶装置には前記識別番号に対応する前記噴射特性値の前記初期値が記憶されており、
    前記噴射制御手段は、前記照合結果が不一致の場合、前記インジェクタから読み出した前記識別番号に対応する前記初期値を前記制御記憶装置から読み出す、
    ことを特徴とする請求項8に記載の燃料噴射制御装置。
  10. 噴射指令信号により噴射開始が指令されてから実際に燃料噴射が開始するまでの開始遅れ時間の特性を表す開始遅れ特性値と、前記噴射指令信号により噴射終了が指令されてから実際に燃料噴射が終了するまでの終了遅れ時間の特性を表す終了遅れ特性値と、単位時間当たりの最大噴射量である最大噴射率の特性を表す最大噴射率特性値とを、噴射特性値として記憶する特性記憶装置を備えるインジェクタの燃料噴射を制御する燃料噴射制御装置において、
    前記インジェクタと通信する通信手段と、
    前記通信手段により前記特性記憶装置から読み出す前記噴射特性値に基づいて前記燃料噴射を制御する噴射制御手段と、
    前記特性記憶装置から読み出された前記噴射特性値が記憶される制御記憶装置と、
    を備え、
    前記インジェクタにはそれぞれ固有の識別番号が付与されており、前記識別番号には、前記識別番号に対応する前記噴射特性値の初期値に関連する情報が含まれており、前記制御記憶装置には前記識別番号に対応する前記噴射特性値の前記初期値が記憶されており、
    前記噴射制御手段は、前記識別番号と、前記識別番号に対応する前記インジェクタの前記噴射特性値とを対応づけて前記制御記憶装置に記憶しており、前記特性記憶装置から読み出す前記噴射特性値に基づいて前記燃料噴射の制御を開始するとき、前記噴射特性値を前記特性記憶装置から読み出す前に、前記インジェクタから前記識別番号を読み出して前記制御記憶装置に記憶されている前記識別番号と照合することによりエンジンの各気筒に設置されている前記インジェクタが既設のものか否かを判定する照合処理を実施し、照合結果が不一致であり前記インジェクタは既設のものではないと判定する場合、既設ではない前記インジェクタから読み出した前記識別番号に対応する前記初期値を前記制御記憶装置から読み出して前記燃料噴射を制御し、既設ではない前記インジェクタの前記特性記憶装置から前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値を読み出してから前記最大噴射率特性値を読み出して前記制御記憶装置に記憶するとともに、前記最大噴射率特性値の読み出しが完了する前に、読み出しが完了した前記開始遅れ特性値および前記終了遅れ特性値に基づいて前記燃料噴射を制御し、前記照合結果が一致し前記インジェクタは既設のものであると判定する場合、前記制御記憶装置に記憶されている前記噴射特性値に基づいて、既設の前記インジェクタの燃料噴射を制御する、
    ことを特徴とする燃料噴射制御装置。
  11. 前記噴射特性値は複数のビットで構成されており、
    前記噴射制御手段は、複数回に分けて上位ビット側から前記噴射特性値を前記特性記憶装置から読み出し、前記特性記憶装置から下位ビット側の前記噴射特性値の読み出しが完了していない場合、読み出しが完了した前記上位ビット側の前記噴射特性値に基づいて前記燃料噴射を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の燃料噴射制御装置。
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