JP5343409B2 - 半導体ウェーハの湾曲判定方法、膜付きウェーハの製造方法 - Google Patents
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Description
また、ウェーハの仕様によっては研磨工程前にCVD膜を成膜する場合がある。
また、複雑に湾曲したウェーハの測定面が、全体としてウェーハの一面側または他面側に向けて湾曲しているかを正確に判定し、膜を成膜した際にウェーハの湾曲、反りを抑制することが可能な膜付きウェーハの製造方法を提供する。
すなわち、本発明の半導体ウェーハの湾曲判定方法は、半導体ウェーハの一面に設定した測定領域において、該測定領域の周縁上の任意の二点間を結ぶ測定基準線を設定し、該測定基準線に沿って前記半導体ウェーハの一面の凹凸を連続して測定して、前記測定基準線における凹凸の断面形状を示す測定線を作成し、前記測定線の両端位置を結んだ直線を基準線としてこの基準線と前記測定線とを重ね合わせ、前記基準線を境界として前記基準線と前記測定線とで囲まれた領域の面積を、前記基準線の上側と下側とで個別に算出し、前記上側の領域の面積と前記下側の領域の面積との面積比に基づいて、前記半導体ウェーハの一面における全体的な湾曲傾向を判定することを特徴とする。
また、本発明は、前記測定基準線は、半導体インゴットをスライスして前記半導体ウェーハを切り出す際の切断方向と合致していることができる。
本発明の膜付きウェーハの製造方法は、上記の半導体ウェーハの湾曲判定方法によって判定した、前記半導体ウェーハの一面における全体的な湾曲傾向に基づいて、半導体ウェーハに成膜する膜(エピタキシャル膜、CVD膜など)の成膜面を、半導体ウェーハの一面または他面のいずれにするかを決定することが可能である。
本発明は、前記基準線の上側で前記基準線と前記測定線とで囲まれた領域の面積が、前記基準線と前記測定線とで囲まれた全ての領域の面積の51%以上を占める場合には、半導体ウェーハの他面(下面)に膜(エピタキシャル膜、CVD膜など)を成膜することがある。
前記基準線の上側で前記基準線と前記測定線とで囲まれた領域の面積が、前記基準線と前記測定線とで囲まれた全ての領域の面積の51%以上を占める場合には、半導体ウェーハの下面にポリシリコン膜を成膜することがある。
1.測定領域に設定した測定基準線に沿ってウェーハの湾曲(反り)、つまりウェーハ表面形状を測定する。
2.測定した測定線の始点と終点の間で引いた直線を基準線とし、測定線の終始点と基準線との一端および他端とをそれぞれ重ね合わせる。
3.基準線を境にして、基準線よりも上側において、基準線と測定線とで囲まれた領域の面積を算出する。
4.同様に、基準線を境にして、基準線よりも下側において、基準線と測定線とで囲まれた領域の面積を算出する。
5.こうして算出された基準線よりも上側の面積と下側の面積との面積比を求める。
6.この面積比を上側の面積/(上側と下側の面積の和)×100(%)として算出し、この値が50%より大きいときに、ウェーハが上側に反っていると判断し、この値が50より小さい場合に、ウェーハが下側に反っていると判断する。
という工程によって、半導体ウェーハの全体的な湾曲傾向を正確に把握することが可能になる。
すなわち、本発明の膜付きウェーハの製造方法は、前記半導体ウェーハの湾曲判定方法によって判定した、前記半導体ウェーハの一面における全体的な湾曲傾向に基づいて、半導体ウェーハに成膜する膜の成膜面を、半導体ウェーハの一面または他面のいずれにするかを決定することを特徴とする
1.測定領域に設定した測定基準線に沿ってウェーハの湾曲(反り)を測定する。
2.測定した測定線の始点と終点との間を結ぶ直線を基準線とし、測定線の始点と終点を基準線の一端と他端にそれぞれ重ね合わせる。
3.基準線を境にして、基準線よりも上側において、基準線と測定線とで囲まれた領域の面積を算出する。
4.同様に、基準線を境にして、基準線よりも下側において、基準線と測定線とで囲まれた領域の面積を算出する。
5.こうして算出された基準線よりも上側の面積と下側の面積との面積比を求める。
6.この面積比を上側の面積/(上側と下側の面積の和)×100(%)として算出し、この値が50%より大きいときに、ウェーハが上側に反っていると判断し、この値が50%より小さい場合に、ウェーハが下側に反っていると判断する。
という工程によって、半導体ウェーハの全体的な湾曲傾向を正確に把握し、反っていると判断したのと反対側の面に膜を成膜することによって、膜成長工程前に生じていた湾曲(反り)を低減し、湾曲(反り)が極めて少ない平面度の向上した膜付きウェーハを得ることができる。
これにより膜を成膜することによって生じる湾曲を相殺する方向に湾曲した面を正確に把握して、湾曲(反り)が極めて少ない膜付きウェーハを得ることができる。
判定にあたっては、次の手順によって行う。
1.図2に示すように測定した測定線Rの始点R1と終点R2との間を結ぶ直線を基準線Sとする。
2.基準線Sを境にして、基準線Sよりも上側において、基準線Sと測定線Rとで囲まれた領域の面積Atを算出する。
3.同様に、基準線Sを境にして、基準線Sよりも下側において、基準線Sと測定線Rとで囲まれた領域の面積Abを算出する。
4.こうして算出された面積Atと面積Abとを数1に当てはめ、基準線Sを境にした上側の領域の面積と下側の領域の面積との面積比ARを算出する。
この図5において、測定開始から39回目までは、図3に示すような、従来の湾曲判定方法であるBowによって、エピタキシャル膜の成膜面を判定し、エピタキシャル膜を成膜した後のエピタキシャルウェーハ表面をWARPにより測定した不良率である。一方、図5において、39回目以降は、図1に示す本発明の湾曲判定方法によって、エピタキシャル膜の成膜面を判定し、製造したエピタキシャルウェーハの不良率である。
ここで、WARPは、ウェーハを測定装置に吸着固定しない状態で、指定された基準面から中心面までの最大変位値と最小変位値の差を示す数値であり、基準面の算出方法は、ウェーハ全表面の凹凸形状測定値から最小二乗により決定し、最大値と最小値の差が最小となるようにするものである。また、WARPによる良不良の判定は、WARPの値が40μm以上を不良とした。
図6(a)は、本発明の湾曲判定方法によって湾曲を判定した後、エピタキシャル膜を成膜したウェーハ表面を測定したWARP−bfの値の分布であり、(b)は同様にBOWのみによる従来の結果である。横軸はWARP−bfの値(μm)であり、縦軸は各WARP−bfの値ごとの枚数の割合である。また、図7は、図6の結果を縦軸がWARP−bfの値として分布させたものである。
図6,図7の結果から、従来の湾曲判定方法に比べて、本発明の方法によれば、WARP−bfの値が40μm以上の不良ウェーハが激減していることがわかる。
Claims (5)
- 半導体ウェーハの一面に設定した測定領域において、該測定領域の周縁上の任意の二点間を結ぶ測定基準線を設定し、該測定基準線に沿って前記半導体ウェーハの一面の凹凸を連続して測定して、前記測定基準線における凹凸の断面形状を示す測定線を作成し、前記測定線の両端位置を結んだ直線を基準線としてこの基準線と前記測定線とを重ね合わせ、前記基準線を境界として前記基準線と前記測定線とで囲まれた領域の面積を、前記基準線の上側と下側とで個別に算出し、前記上側の領域の面積と前記下側の領域の面積との面積比に基づいて、前記半導体ウェーハの一面における全体的な湾曲傾向を判定することを特徴とする半導体ウェーハの湾曲判定方法。
- 前記測定基準線は、半導体インゴットをスライスして前記半導体ウェーハを切り出す際の切断方向と合致していることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウェーハの湾曲判定方法。
- 請求項1に記載の半導体ウェーハの湾曲判定方法によって判定した、前記半導体ウェーハの一面における全体的な湾曲傾向に基づいて、半導体ウェーハに成膜する成膜面を、半導体ウェーハの一面または他面のいずれにするかを決定することを特徴とする膜付きウェーハの製造方法。
- 前記基準線の上側で前記基準線と前記測定線とで囲まれた領域の面積が、前記基準線と前記測定線とで囲まれた全ての領域の面積の51%以上を占める場合には、半導体ウェーハの下面にエピタキシャル膜を成膜することを特徴とする請求項3に記載の膜付きウェーハの製造方法。
- 前記基準線の上側で前記基準線と前記測定線とで囲まれた領域の面積が、前記基準線と前記測定線とで囲まれた全ての領域の面積の51%以上を占める場合には、半導体ウェーハの下面にポリシリコン膜を成膜することを特徴とする請求項3に記載の膜付きウェーハの製造方法。
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