JP5343277B2 - 廃棄物袋の形状保持体 - Google Patents
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本発明は、廃棄物を入れる袋の形状保持体、袋の使い方、特に廃棄物を袋に入れる際の袋の使い方に関する。
種々の廃棄物を袋に収納する際に、廃棄物を投入し易いように、袋を所定の形状に保持させるべく、箱や網カゴの中で袋を拡げて収納した状態にすることや袋外側にパイプなどを組立て袋を固定し収納していた。
しかし、このような方法では、二重収納となることやパイプに固定されているため、移動収納や袋が大きい場合は適用困難となり、代わりに、袋を所定の形状に保持する手段が要望される。一方、特許文献1や特許文献2のように、袋支持器具が提案されているが、これらの場合も、満杯になった袋を袋支持器具から取り出す際に、袋の中に投入した廃棄物が袋支持器具に引っ掛かり、袋を取り出し不能なことが多い。
しかし、このような方法では、二重収納となることやパイプに固定されているため、移動収納や袋が大きい場合は適用困難となり、代わりに、袋を所定の形状に保持する手段が要望される。一方、特許文献1や特許文献2のように、袋支持器具が提案されているが、これらの場合も、満杯になった袋を袋支持器具から取り出す際に、袋の中に投入した廃棄物が袋支持器具に引っ掛かり、袋を取り出し不能なことが多い。
従って、廃棄物を投入し易いように袋を拡げた形状に保持でき、しかも廃棄物の入った袋を保持体から取り出す際に、中の廃棄物が引っ掛かったりしない構造が必要となる。廃棄物袋には、メッシュ(網)状の袋も有るが、袋の形態や材質に関係無く、このような問題が発生する。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、廃棄物を投入し易いように袋の形状を保持でき、しかも保持体と袋を分離する際に、中の廃棄物が引っ掛かったりしないようにすることにある。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、廃棄物を投入し易いように袋の形状を保持でき、しかも保持体と袋を分離する際に、中の廃棄物が引っ掛かったりしないようにすることにある。
請求項1は、鉛直方向に真っ直ぐに延びた複数本のバーの上端及び上端寄りの2か所を環状体で一定の間隔に連結して各バーを上下2か所で環状体と接合すると共に、下段の環状体の接合か所の付近か又は上側において、各バーを外向きにヘの字状に曲げて上段の環状体を大形とした保持体を袋の中に全部収納して、前記袋の開口部を上段の大形の環状体を利用して支持しておき、廃棄物の収納後は、前記保持体を袋から抜き出してから、袋の開口を閉じることを特徴とする廃棄物袋の使用方法である。袋は、メッシュ(網)状のものでもよい。
請求項2は、前記袋の開口縁を内側又は外側に折り曲げて、固定手段で袋と保持体とを固定することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物袋の使用方法である。
請求項3は、前記袋を網製袋に入れて補強し、袋上部の開口又は袋底部を開けて収納物を排出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の廃棄物袋の使用方法である。袋底部は全部開けてもよいが、一部だけ開けてもよい。
請求項4は、コンクリートや鉄骨のように重い廃棄物と紙屑や木片などのような軽い廃棄物とを分別した状態で別々の袋に収納してあり、重い廃棄物の袋はトラックの荷台に載せ、軽い廃棄物の袋は、前記トラックで牽引されるトレーラーに載せることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の廃棄物袋の使用方法である。
請求項5は、廃棄物を入れる袋の形を保持するために、予め袋の中に全部挿入しておき、廃棄物の収納後は袋から抜き出す保持体であって、鉛直方向に真っ直ぐに延びた複数本のバーの上端及び上端寄りを環状体で一定の間隔に連結して各バーを上下2か所で環状体と接合すると共に、下段の環状体の接合か所の付近か又は上側において、各バーを外向きにヘの字状に曲げて上段の環状体を大形とし、前記袋の開口部を上段の大形の環状体を利用して支持することを特徴とする廃棄物袋の形状保持体である。
請求項6は、前記袋内で前記各バーの下端を保持すると共に前記袋の底部の形状を整えるリングを有することを特徴とする請求項5に記載の廃棄物袋の形状保持体である。
請求項7は、前記袋内を複数に分割するために、各分割袋の開口側を取付ける単一又は複数本を平行に並べた梁手段を有し、前記環状体に端部を掛けられるように構成してなる請求項5又は請求項6に記載の廃棄物袋の形状保持体である。
請求項8は、複数の小形袋を纏めて収納する大袋を有し、各小袋に挿入する保持体と大袋に挿入する保持体を有することを特徴とする請求項5、請求項6又は請求項7に記載の廃棄物袋の形状保持体である。
請求項9は、請求項5又は請求項6に記載の廃棄物の入った袋を運搬する台車であって、前記袋が台車から落下しないように、L字状の立ち上がり部を外周に有することを特徴とする廃棄物袋を運搬する台車である。
請求項10は、前記の上段の環状体と協動して前記袋の開口部を挟持する協動リングを有することを特徴とする請求項5から請求項9までのいずれかに記載の廃棄物袋の形状保持体である。
請求項1のように、保持体を袋の中に収納しておくと、保持体によって袋を保持体の形状に沿わせることで、廃棄物を投入し易いように袋の形状を保持できる。また、廃棄物の収納後は、前記保持体を袋から抜き出してから、袋の開口を閉じるが、保持体は、鉛直方向に真っ直ぐに延びた複数本のバーの上端及び上端寄りを環状体で一定の間隔に連結した構成であるから、前記保持体を袋から抜き出す際に、内容物である廃棄物が保持体に引っ掛かる恐れがなく、円滑に抜き出すことができる。
しかも、下段の環状体の接合か所の付近か又は上側において、各バーを外向きにヘの字状に曲げて上段の環状体を大形とし、前記袋の開口部を上段の大形の環状体を利用して支持するので、図3(3) 〜図6(2) のように、バー1…と袋6の間にスペースが確保される。
しかも、下段の環状体の接合か所の付近か又は上側において、各バーを外向きにヘの字状に曲げて上段の環状体を大形とし、前記袋の開口部を上段の大形の環状体を利用して支持するので、図3(3) 〜図6(2) のように、バー1…と袋6の間にスペースが確保される。
保持体の上端及び/又は上端寄りに環状体が有るので、請求項2のように、前記袋の開口縁を内側又は外側に折り曲げて、固定手段で固定すると、袋の開口を保持体の上端に保持させることができる。
請求項3のように、前記袋を網製袋に入れて補強し、袋上部の開口又は袋底部を全部又は一部開けて収納物を排出するため、前記袋が網製袋で補強され、繰り返し何度も使用できて経済的である。
請求項4のように、コンクリートや鉄骨のように重い廃棄物と紙屑や木片などのような軽い廃棄物とを分別した状態で別々の袋に収納してあり、重い廃棄物の袋はトラックの荷台に載せ、軽い廃棄物の袋は、前記トラックで牽引されるトレーラーに載せて運搬するので、一度に両方を運搬でき、経済的である。
請求項5のように、廃棄物を入れる袋の形を保持するために、予め袋の中に挿入しておき、廃棄物の収納後は袋から抜き出す保持体が、鉛直方向に真っ直ぐに延びた複数本のバーの上端及び上端寄りを環状体で連結した構成であるから、廃棄物の収納後に、保持体を袋から抜き出す際に、内容物である廃棄物が保持体に引っ掛かる恐れがなく、円滑に抜き出すことができる。
また、下段の環状体の接合か所の付近か又は上側において、外向きにヘの字状に曲げて上段の環状体を大形とし、前記袋の開口部を上段の大形の環状体を利用して支持しておくので、図3(3) 〜図6(2) のように、バー1…と袋6の間にスペースが確保される。
また、下段の環状体の接合か所の付近か又は上側において、外向きにヘの字状に曲げて上段の環状体を大形とし、前記袋の開口部を上段の大形の環状体を利用して支持しておくので、図3(3) 〜図6(2) のように、バー1…と袋6の間にスペースが確保される。
請求項6のように、前記袋内で前記各バーの下端を保持すると共に前記袋の底部の形状を整えるリングを有するので、袋内で前記各バーの下端を保持して安定化でき、かつ袋の底部をリングと同じ形状に整えることができる。
請求項7のように、前記袋内を複数に分割するために、各分割袋の開口側を取付ける単一又は複数本を平行に並べた梁手段を有し、前記環状体に端部を掛けられるように構成してあるので、前記袋を複数の小袋に分割して、ガラスビン、カン、ペットボトル、燃えるゴミのように、複数種類の廃棄物を分別して収納する場合に便利である。なお、複数本を平行に並べた梁手段を使用する場合は、平行に並べた2本の梁手段を、隣接する分割袋14…ごとに別々に使用できるので、隣接する分割袋14…を別々に保持できる。
請求項8のように、複数の小形袋を纏めて収納する大袋を有し、各小袋に挿入する保持体と大袋に挿入する保持体を有するので、保持体が挿入された小袋を纏めて大袋に収納して、廃棄物を各小袋に分別して収納できる。
廃棄物の収納が終わると、各小袋から保持体を取り出し、かつ大袋からその保持体も取り出した状態で、大袋を閉じて搬送することができる。
廃棄物の収納が終わると、各小袋から保持体を取り出し、かつ大袋からその保持体も取り出した状態で、大袋を閉じて搬送することができる。
請求項9のように、廃棄物の入った袋を載せる台車は、L字状の立ち上がり部を外周に有するので、廃棄物を入れた袋が台車から落下する恐れはない。
請求項10のように、前記の上段の環状体と協動して前記袋の開口部を挟持する協動リングを有するので、段落「0029」の冒頭に記載のように、図2のクリップ用の固定具7を複数個用い、複数回の操作を要するという問題が解消される。
次に本発明による廃棄物袋の保持体が実際上どのように具体化されるか実施形態を詳述する。図1は廃棄物袋の保持体の実施形態であり、(1) は側面図で、鉛直方向に真っ直ぐに延びた複数本のバー1…の上端と上端寄りを環状体2、3で連結した構造に成っている。各バー1…は、2段目の環状体3の付近でへの字状に折り曲げて上側の環状体2を大形とすることで、廃棄物袋の装着を容易にするためである。
各バー1…の下端はフリーになっていて、不安定なため、(2) (3) 図のような立ち上がり部4と水平部5を有するアングルなどの部材から成るリングRを備えている。このリングRに、各バー1…の下端を挿入した状態が(2) であり、(1) 図のA−A断面図で表現してある。斜視図で示すと、図2(1) のようになる。
リングRを下端に取付けた保持体を袋6に挿入した状態が図2の(3) 図であり、袋6の開口縁を保持体の内側に折り曲げて、ばね性の有るΩ状の固定手段7で袋6の開口縁と保持体の環状体2とを固定してある。
各バー1…の下端はフリーになっていて、不安定なため、(2) (3) 図のような立ち上がり部4と水平部5を有するアングルなどの部材から成るリングRを備えている。このリングRに、各バー1…の下端を挿入した状態が(2) であり、(1) 図のA−A断面図で表現してある。斜視図で示すと、図2(1) のようになる。
リングRを下端に取付けた保持体を袋6に挿入した状態が図2の(3) 図であり、袋6の開口縁を保持体の内側に折り曲げて、ばね性の有るΩ状の固定手段7で袋6の開口縁と保持体の環状体2とを固定してある。
この状態で、廃棄物の投棄場所に置いておき、廃棄物を袋6に投入し、満杯になると、保持体を抜いてから、袋6の開口を閉じる。或いは、車輪8の付いた台車の上で、前記の袋6に廃棄物を投入し、満杯になったら、台車で袋6を所定の場所に運んでもよい。
台車も、アングル部材などのように、立ち上がり部9と水平部10を有する、断面L字状の部材でリングを形成し、下面に車輪8…を取付けた構造になっている。
なお、放射状の部材の先端を、前記の水平部10と連結することで、袋6を載置し易くしてある。
台車も、アングル部材などのように、立ち上がり部9と水平部10を有する、断面L字状の部材でリングを形成し、下面に車輪8…を取付けた構造になっている。
なお、放射状の部材の先端を、前記の水平部10と連結することで、袋6を載置し易くしてある。
袋6が廃棄物で満杯になったら、Ω状固定具7を取り外した後、環状体2、3を上方に引くと、真っ直ぐなバー1…だけであるから、廃棄物が引っ掛かったりすることもなく、容易に抜き取ることができる。
最後に、袋6の開口を紐などで縛ると終了である。
なお、リングRは袋6の底に残しておくが、袋6に入れる廃棄物でバー1…が変形したり、向きが変化したりする恐れが無ければ、リングRを袋6の底の整形に用いないこともできる。
最後に、袋6の開口を紐などで縛ると終了である。
なお、リングRは袋6の底に残しておくが、袋6に入れる廃棄物でバー1…が変形したり、向きが変化したりする恐れが無ければ、リングRを袋6の底の整形に用いないこともできる。
クリップ用の固定具7を複数個用い、複数回の操作を要するのに対し、図3は、断面がL状(アングル状)のリング71を用いて、その鉛直辺71vを環状体2の外側に配設する例である。使用に際しては、(1)のように、袋6の中に保持体を挿入した状態で、袋6の上端をアングル状リング71の中から外側に出してから、(2)のようにアングル状リング71を環状体2の上に水平部71hを重ねる。この状態を、環状体2の位置で断面にして拡大すると、(3)の状態となる。
図4は、アングル状リング72を用いて、その鉛直辺72vを環状体2の内側に配設する例である。使用に際しては、(1)のように、袋6の中に保持体を挿入した状態で、袋6の上端をアングル状リング72の中から外側に出してから、アングル状リング72を環状体2の上に水平部72hを重ねる。この状態を、環状体2の位置で断面にして拡大すると、(2)の状態となる。
図5は、アングル状リングに代えて、断面が円形のリング73(鉄筋のような中実でも良いし中空のパイプ状でもよい)を用い、環状体2の上(内寄り)に載置する例である。使用に際しては、(1)のように、袋6の中に保持体を挿入した状態で、袋6の上端を円形リング73の中から外側に出してから、円形リング73を環状体2の上に重ねる。この状態を、環状体2の位置で断面にして拡大すると、(2)の状態となる。
図6は、パイプ状の円形リング73を内外に2分割にした半円状リング74であり、(1)は外側の半円状リング74を使用し、(2)は内側の半円状リング74を使用した例である。
環状体2の環形状に従ってリング71〜74のリング形状も決まるので、環状体2の環形状が例えば四角形だと、アングル状リング71、72や円形リング73、74のリング形状も四角形になる。なお、これらのリング71〜74は、中断して自由に開閉可能な形状にして、弾力で袋6の上部を保持してもよい。
袋6の上端を保持体の外側に折り下げた部分61が風などで揺れ動く恐れが有る場合は、ゴム紐などを巻いて縛るとよい。
図4は、アングル状リング72を用いて、その鉛直辺72vを環状体2の内側に配設する例である。使用に際しては、(1)のように、袋6の中に保持体を挿入した状態で、袋6の上端をアングル状リング72の中から外側に出してから、アングル状リング72を環状体2の上に水平部72hを重ねる。この状態を、環状体2の位置で断面にして拡大すると、(2)の状態となる。
図5は、アングル状リングに代えて、断面が円形のリング73(鉄筋のような中実でも良いし中空のパイプ状でもよい)を用い、環状体2の上(内寄り)に載置する例である。使用に際しては、(1)のように、袋6の中に保持体を挿入した状態で、袋6の上端を円形リング73の中から外側に出してから、円形リング73を環状体2の上に重ねる。この状態を、環状体2の位置で断面にして拡大すると、(2)の状態となる。
図6は、パイプ状の円形リング73を内外に2分割にした半円状リング74であり、(1)は外側の半円状リング74を使用し、(2)は内側の半円状リング74を使用した例である。
環状体2の環形状に従ってリング71〜74のリング形状も決まるので、環状体2の環形状が例えば四角形だと、アングル状リング71、72や円形リング73、74のリング形状も四角形になる。なお、これらのリング71〜74は、中断して自由に開閉可能な形状にして、弾力で袋6の上部を保持してもよい。
袋6の上端を保持体の外側に折り下げた部分61が風などで揺れ動く恐れが有る場合は、ゴム紐などを巻いて縛るとよい。
前記のような円形に代えて、図7のような四角形も可能であり、三角状や五角以上も可能である。この場合、環状体2、3やリングRも、円形に代えて多角形にする。また、図8のように、一つの袋6を複数に分割して使用することもでき、ガラスビン、カン、ペットボトル、燃えるゴミのように、廃棄物を複数種類に分別して収納する場合に便利である。
そのためには、図10(1) (2) (3) のような分割バー11、12、13を形成し、その先端を下向きに折り曲げて、前記環状体2又は3に掛けられるようにする。
図8は図10(1) の十字状の分割バー11を使用した例であり、図2のように、袋6に保持体を挿入した後、図8の(2) 図のように2段目の環状体3に先端を掛けた状態で、(1) 図のように、分割袋14…を配設し、ばね性の有るΩ状の固定手段15を分割袋14…の上端の開口縁の上から、保持体の環状体3や分割バー11に嵌めて固定する。最後に、図14の合成樹脂蓋16を被せて、分割袋14…毎に設けた投入口から廃棄物を分別して投入可能とする。
図9のように、図10(1) (2) (3) の分割バー11、12、13を、2本ずつ平行に配置したダブル構造は、分割袋14…を独立して保持できる利点がある。すなわち、図8のよう1本の分割バー11、12、13を隣接する分割袋14…の保持に共用しないで、図11のダブル分割バー11’、12’、13’のそれぞれの分割バーに、別々のΩ状の固定手段15を嵌めて、隣接する分割袋14…を別々に保持できる。
なお、各バー1…の途中の高さに網NなどのホルダーHを取付けて底上げしておくと、分割袋14…が浅い場合でも、その底部を支持でき、負荷を受けて底が破れるなどの問題がない。また網(ネット)Nの下段には空きスペースが出来る為、収容廃棄物の一時的な保管に利用できる。
そのためには、図10(1) (2) (3) のような分割バー11、12、13を形成し、その先端を下向きに折り曲げて、前記環状体2又は3に掛けられるようにする。
図8は図10(1) の十字状の分割バー11を使用した例であり、図2のように、袋6に保持体を挿入した後、図8の(2) 図のように2段目の環状体3に先端を掛けた状態で、(1) 図のように、分割袋14…を配設し、ばね性の有るΩ状の固定手段15を分割袋14…の上端の開口縁の上から、保持体の環状体3や分割バー11に嵌めて固定する。最後に、図14の合成樹脂蓋16を被せて、分割袋14…毎に設けた投入口から廃棄物を分別して投入可能とする。
図9のように、図10(1) (2) (3) の分割バー11、12、13を、2本ずつ平行に配置したダブル構造は、分割袋14…を独立して保持できる利点がある。すなわち、図8のよう1本の分割バー11、12、13を隣接する分割袋14…の保持に共用しないで、図11のダブル分割バー11’、12’、13’のそれぞれの分割バーに、別々のΩ状の固定手段15を嵌めて、隣接する分割袋14…を別々に保持できる。
なお、各バー1…の途中の高さに網NなどのホルダーHを取付けて底上げしておくと、分割袋14…が浅い場合でも、その底部を支持でき、負荷を受けて底が破れるなどの問題がない。また網(ネット)Nの下段には空きスペースが出来る為、収容廃棄物の一時的な保管に利用できる。
図12のように、多角形や円形の保持体を、分別しない廃棄物に使用することも可能であり、合成樹脂製の蓋板17には、投入口18の他に、小物を投入する投入口と合成樹脂製の蓋板17の内側に設ける容器19を取付けることも可能である。
図13は、図12の保持体を上下に2分した例であり、上端寄りの環状体3の真下の位置で、各バー1…を2分可能に連結してある。連結機構は、例えばワンタッチの着脱機構などを採用できる。保持体の整理保管は、積み上げても可能だが、前記のように各バー1…を2分可能だと、頻繁に使用しない時は上下に分離して収納でき、コンパクトになる。又各バー1…を硬質ゴム系のバネ製のバーとも併用できる。
図14の(2) 図のように、袋6には各種図柄を印刷しておくこともできる。
なお、蓋板16、17は、アルミニウムや鋼、ステンレスなどでもよい。
図13は、図12の保持体を上下に2分した例であり、上端寄りの環状体3の真下の位置で、各バー1…を2分可能に連結してある。連結機構は、例えばワンタッチの着脱機構などを採用できる。保持体の整理保管は、積み上げても可能だが、前記のように各バー1…を2分可能だと、頻繁に使用しない時は上下に分離して収納でき、コンパクトになる。又各バー1…を硬質ゴム系のバネ製のバーとも併用できる。
図14の(2) 図のように、袋6には各種図柄を印刷しておくこともできる。
なお、蓋板16、17は、アルミニウムや鋼、ステンレスなどでもよい。
図15の実施例は、長方形の大袋20に挿入する大型の長方形保持体21を有し、また各小袋22に挿入する小型の保持体23…を有している。
使用に際しては、各小袋22を別々に分散して配置し廃棄物を入れてもよいし、初めから図16の(2) のように大袋20の中に入れた状態で廃棄物を収集してもよいが、最終的には図16(1) のように各保持体23を抜き取って開口を閉じ、次いで大型保持体21を抜き取って、(3) のようにその開口を閉じ、トラック等に載せてリサイクル工場や中継処理場、最終処分場に運搬する。
使用に際しては、各小袋22を別々に分散して配置し廃棄物を入れてもよいし、初めから図16の(2) のように大袋20の中に入れた状態で廃棄物を収集してもよいが、最終的には図16(1) のように各保持体23を抜き取って開口を閉じ、次いで大型保持体21を抜き取って、(3) のようにその開口を閉じ、トラック等に載せてリサイクル工場や中継処理場、最終処分場に運搬する。
図17は、大保持体21のような大型の長方形保持体24を有し、かつ大型の袋25を有しているが、この実施例の大型の袋25は、高くできるように蛇腹状になっている。
内側に大型の長方形保持体24を配置した状態で、大型の袋25を人手で持ち上げて開いてもよいが、エンジン26とエアーポンプ27を設けると共に空気圧で蛇腹が伸長する構造にしておけば、袋の組立てが容易である。組立て後は、袋25の上端を大型保持体24の上端の環状体2に結んで取付けて、安定させる。
内側に大型の長方形保持体24を配置した状態で、大型の袋25を人手で持ち上げて開いてもよいが、エンジン26とエアーポンプ27を設けると共に空気圧で蛇腹が伸長する構造にしておけば、袋の組立てが容易である。組立て後は、袋25の上端を大型保持体24の上端の環状体2に結んで取付けて、安定させる。
図18のように、蛇腹の最上と最下には、大型保持体24の脚1…の入る孔hと脚1固定丸軸溝Hを設けると、安定良く組立てできる。また、収容物が外から見えるように、透明シート28を併用するのがよい。
蛇腹式の大袋25を閉じる結束バンド29と袋吊り上げロープ30を備えていることは言うまでもない。なお、圧縮空気式の伸縮蛇腹は、引っ張り強度も大きいので、緊急時の仮設小屋としても兼用できる。
大型保持体24や蛇腹式の大袋25を使用しない場合は、図19のように積み上げることで、運搬や保管が容易なように容積を小さくできる。
蛇腹式の大袋25を閉じる結束バンド29と袋吊り上げロープ30を備えていることは言うまでもない。なお、圧縮空気式の伸縮蛇腹は、引っ張り強度も大きいので、緊急時の仮設小屋としても兼用できる。
大型保持体24や蛇腹式の大袋25を使用しない場合は、図19のように積み上げることで、運搬や保管が容易なように容積を小さくできる。
図20以下は、大量の運搬や排出の簡易化を図った例であり、図20(1)は載置用基台の例、図20(2)はトレーラーの例である。(1)図の載置用基台は、トラックの荷台やトレーラーなどに載せられるような枠状Fをしており、その上に図15のような大型の長方形の大袋20などを載せる。移動が可能なように小型のローラrや足Lが付いた程度の簡易型であり、しかも低いので簡便である。
これに対し、(2)図のトレーラーは、枠状Fにタイヤー37が付いており、反対側には折り畳み式の足38や牽引車への連結手段39を備えている。タイヤー37が付いているので、高くなる不便はあるが、大型袋20を載せたまま牽引できる。(1)図の載置用基台Fを載せて牽引する用途にも兼用できる。
これに対し、(2)図のトレーラーは、枠状Fにタイヤー37が付いており、反対側には折り畳み式の足38や牽引車への連結手段39を備えている。タイヤー37が付いているので、高くなる不便はあるが、大型袋20を載せたまま牽引できる。(1)図の載置用基台Fを載せて牽引する用途にも兼用できる。
図21は、図20(1)の載置用基台F上に大型袋20を用意する順序を示す斜視図である。先ず、図20(1)の載置用基台F上において、(1)図に示す大型の長方形保持体21を、(2)図に示す長方形の大袋20に挿入し、さらに、大袋20が破れないように(3)図の網袋29に挿入する。又は、長方形の網袋29に(1)図の長方形保持体21を挿入することも可能である。
このように、載置用基台F上で長方形の大袋20を組立てた状態で、廃棄物を投入し、満杯になったら、図22のように、トレーラーやトラックの荷台に載せて、処理場などに運搬する。
図22(1)は、大袋20を載せた載置用基台Fをトレーラー上に積む方法を示す図であり、このトレーラーをトラックで牽引している状態を(2)図に示す。なお、このトラックの荷台にも、大袋20を載せた載置用基台Fを積んである。
近年は、コンクリートや鉄骨のように重い廃棄物と紙屑や木片などのような軽い廃棄物とを分別することが多いので、その片方をトラックの荷台に積み、他方は牽引することで、一度に多量の廃棄物を運搬できる。
このように、載置用基台F上で長方形の大袋20を組立てた状態で、廃棄物を投入し、満杯になったら、図22のように、トレーラーやトラックの荷台に載せて、処理場などに運搬する。
図22(1)は、大袋20を載せた載置用基台Fをトレーラー上に積む方法を示す図であり、このトレーラーをトラックで牽引している状態を(2)図に示す。なお、このトラックの荷台にも、大袋20を載せた載置用基台Fを積んである。
近年は、コンクリートや鉄骨のように重い廃棄物と紙屑や木片などのような軽い廃棄物とを分別することが多いので、その片方をトラックの荷台に積み、他方は牽引することで、一度に多量の廃棄物を運搬できる。
図23は、現地に着いて廃棄物を大袋20から一気に出す方法を示す斜視図である。図21にも示す大袋20は、安定よく吊り上げられるように、帯や紐をエンドレスに接続してなる環状吊り輪を2本設けてある。1本の吊り輪O1は、フリー状態の吊り代30、31を両端に有し、大袋20の左半分の両側壁から余分に出ている。吊り代30、31以外の部分は、大袋20の両側壁と底壁を巻くように縫い付けてあり、大袋20を補強している。
もう1本の吊り輪O2は、このようにして、大袋20の右半分に取付けてある。図23のように、大袋20の底壁には、前記吊り輪O1・O2と直交する方向に真ん中帯紐32を位置させて、前記吊り輪O1・O2と連結してある。なお、大袋20自体の底壁に前記吊り輪O1・O2と連結してもよい。前記吊り輪O1・O2は、この連結部位より片方(図示例では手前側)は、針金や糸で大袋20に仮止めしておく。
この状態で廃棄物などを入れるが、大袋20の中の廃棄物などを一気に出す場合は、図23(2)のように、仮止めを解除してから吊り代30、30をクレーンなどで吊り上げると、(3)のように、大袋20が180度反転し、中身が一気に排出される。なお、中身の重みで前記仮止めが切れる構成でもよい。
もう1本の吊り輪O2は、このようにして、大袋20の右半分に取付けてある。図23のように、大袋20の底壁には、前記吊り輪O1・O2と直交する方向に真ん中帯紐32を位置させて、前記吊り輪O1・O2と連結してある。なお、大袋20自体の底壁に前記吊り輪O1・O2と連結してもよい。前記吊り輪O1・O2は、この連結部位より片方(図示例では手前側)は、針金や糸で大袋20に仮止めしておく。
この状態で廃棄物などを入れるが、大袋20の中の廃棄物などを一気に出す場合は、図23(2)のように、仮止めを解除してから吊り代30、30をクレーンなどで吊り上げると、(3)のように、大袋20が180度反転し、中身が一気に排出される。なお、中身の重みで前記仮止めが切れる構成でもよい。
図24は、パレット上の廃棄物などの荷物を吊り上げる際に溢れたり脱落したりするのを防止する構成であり、(1)のように底にパレット台fを敷いたモッコ状網Mを逆V状に変形できるように、4辺33…をフレキシブルなバネ製としてある。
従来は、クレーン荷上げ作業において、荷物Bなどを吊り上げる時、パレット台fをそのまま吊り上げ又はワイヤーネットを巻き込み吊り上げしていたが、パレットfのままやワイヤー巻き込みだけでは、パレット台の崩壊や荷物Bが不安定にり、荷物の落下の可能性が高かった。
しかし、(3)のようにパレット台f上に荷物Bなどを載せて、(4)のようにモッコ状網Mを吊り上げると、(2)のように逆V型のネット袋モッコMの底に角鉄格子fを取付け、(1)のようにネット上部にバネ製のリング33を付けてフレキシブルとすることによって、パレット台fやその他の荷物の取り込み取り出しが容易となる。またネットで覆うため、落下の危険性が無くなる。
使用に際しては、(2)のような荷物Bの落下防止の為、逆V型の形状をしたモッコ網Mの底に角鉄格子台fを収納保持してある。不均等の荷物や塗料缶その他の資材吊り上げて運搬際に便利である。
従来は、クレーン荷上げ作業において、荷物Bなどを吊り上げる時、パレット台fをそのまま吊り上げ又はワイヤーネットを巻き込み吊り上げしていたが、パレットfのままやワイヤー巻き込みだけでは、パレット台の崩壊や荷物Bが不安定にり、荷物の落下の可能性が高かった。
しかし、(3)のようにパレット台f上に荷物Bなどを載せて、(4)のようにモッコ状網Mを吊り上げると、(2)のように逆V型のネット袋モッコMの底に角鉄格子fを取付け、(1)のようにネット上部にバネ製のリング33を付けてフレキシブルとすることによって、パレット台fやその他の荷物の取り込み取り出しが容易となる。またネットで覆うため、落下の危険性が無くなる。
使用に際しては、(2)のような荷物Bの落下防止の為、逆V型の形状をしたモッコ網Mの底に角鉄格子台fを収納保持してある。不均等の荷物や塗料缶その他の資材吊り上げて運搬際に便利である。
図25は、市販のフレコン袋の再使用を可能にするために、下部にリングを取りけた、リング付ネット袋33の斜視図であり、フレコン袋34と形状は同一だが、網袋33の底部中央に排出口リングパイプ35を設けている事を特徴とする。リング35を緩めて解放すれば、排出口が開放状態となり、また底部が安定する。
フレコン袋の使用規定には強度上1回のみの使用となっているため、市販の従来のフレコン袋34は、砂や紛体などの吊上に再使用が出来ない欠点がある。また材質においては樹脂で作られている為、購入時は安価だが、廃棄処分時は高価で不経済となる。
ところが、図のように、フレコン袋34が入るように形状は同一の網袋33とし、収容物の排出口は、フレコン袋34の排出口36より大きめの大きさとし、形状も同一とする。そのため、フレコン袋34を網袋33中に挿入して使用する事によって、内容物にもよるがフレコン袋34の再使用が、10回、20回と繰り返し使用でき、袋33の損傷、使用不能になるまで使用できるメリットがある。また網袋33はベルト併用である為、重量物にも耐えられる長所がある。
フレコン袋の使用規定には強度上1回のみの使用となっているため、市販の従来のフレコン袋34は、砂や紛体などの吊上に再使用が出来ない欠点がある。また材質においては樹脂で作られている為、購入時は安価だが、廃棄処分時は高価で不経済となる。
ところが、図のように、フレコン袋34が入るように形状は同一の網袋33とし、収容物の排出口は、フレコン袋34の排出口36より大きめの大きさとし、形状も同一とする。そのため、フレコン袋34を網袋33中に挿入して使用する事によって、内容物にもよるがフレコン袋34の再使用が、10回、20回と繰り返し使用でき、袋33の損傷、使用不能になるまで使用できるメリットがある。また網袋33はベルト併用である為、重量物にも耐えられる長所がある。
廃棄物を投入する袋に廃棄物を投入し易いように、保持体で形状保持され、またこの保持体と袋を分離する際に、中の廃棄物が引っ掛かったりしないように真っ直ぐなバーで保持体の各脚を形成してあり、使い勝手も良い。
1… バー(脚)
2・3 環状体
4 立ち上がり部
5 水平部
6 袋
R リング
7 固定手段
8 車輪
9 立ち上がり部
10 水平部
11、12、13 分割バー
14 分割袋
15 固定手段
16、17 蓋
18 投入口
20 大袋
21 大型の保持体
22 小袋
23 小型の保持体
24 大型の保持体
25 蛇腹状の大袋
2・3 環状体
4 立ち上がり部
5 水平部
6 袋
R リング
7 固定手段
8 車輪
9 立ち上がり部
10 水平部
11、12、13 分割バー
14 分割袋
15 固定手段
16、17 蓋
18 投入口
20 大袋
21 大型の保持体
22 小袋
23 小型の保持体
24 大型の保持体
25 蛇腹状の大袋
Claims (10)
- 鉛直方向に真っ直ぐに延びた複数本のバーの上端及び上端寄りの2か所を環状体で一定の間隔に連結して各バーを上下2か所で環状体と接合すると共に、下段の環状体の接合か所の付近か又は上側において、各バーを外向きにヘの字状に曲げて上段の環状体を大形とした保持体を袋の中に全部収納して、前記袋の開口部を上段の大形の環状体を利用して支持しておき、廃棄物の収納後は、前記保持体を袋から抜き出してから、袋の開口を閉じることを特徴とする廃棄物袋の使用方法。
- 前記袋の開口縁を内側又は外側に折り曲げて、固定手段で前記袋と保持体とを固定することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物袋の使用方法。
- 前記袋を網製袋に入れて補強し、袋上部の開口及び/又は袋底部を開けて収納物を排出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の廃棄物袋の使用方法。
- コンクリートや鉄骨のように重い廃棄物と紙屑や木片などのような軽い廃棄物とを分別した状態で別々の袋に収納してあり、重い廃棄物の袋はトラックの荷台に載せ、軽い廃棄物の袋は、前記トラックで牽引されるトレーラーに載せることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の廃棄物袋の使用方法。
- 廃棄物を入れる袋の形を保持するために、予め袋の中に全部挿入しておき、廃棄物の収納後は袋から抜き出す保持体であって、鉛直方向に真っ直ぐに延びた複数本のバーの上端及び上端寄りを環状体で一定の間隔に連結して各バーを上下2か所で環状体と接合すると共に、下段の環状体の接合か所の付近か又は上側において、各バーを外向きにヘの字状に曲げて上段の環状体を大形とし、前記袋の開口部を上段の大形の環状体を利用して支持することを特徴とする廃棄物袋の形状保持体。
- 前記袋内で前記各バーの下端を保持すると共に前記袋の底部の形状を整えるリングを有することを特徴とする請求項5に記載の廃棄物袋の形状保持体。
- 前記袋内を複数に分割するために、各分割袋の開口側を取付ける単一又は複数本を平行に並べた梁手段を有し、その端部を前記環状体に掛けられるように構成してなる請求項5又は請求項6に記載の廃棄物袋の形状保持体。
- 複数の小形袋を纏めて収納する大袋を有し、各小袋に挿入する保持体と大袋に挿入する保持体を有することを特徴とする請求項5、請求項6又は請求項7に記載の廃棄物袋の形状保持体。
- 請求項5又は請求項6に記載の廃棄物の入った袋を運搬する台車であって、前記袋が台車から落下しないように、L字状の立ち上がり部を外周に有することを特徴とする廃棄物袋を運搬する台車。
- 前記の上段の環状体と協動して前記袋の開口部を挟持する協動リングを有することを特徴とする請求項5から請求項9までのいずれかに記載の廃棄物袋の形状保持体。
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