JP5343189B2 - 車両用昇降装置のスライド支持構造 - Google Patents

車両用昇降装置のスライド支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5343189B2
JP5343189B2 JP2009212377A JP2009212377A JP5343189B2 JP 5343189 B2 JP5343189 B2 JP 5343189B2 JP 2009212377 A JP2009212377 A JP 2009212377A JP 2009212377 A JP2009212377 A JP 2009212377A JP 5343189 B2 JP5343189 B2 JP 5343189B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide rail
roller
slider
sliding space
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009212377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011057182A (ja
Inventor
孝充 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fruehauf Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Fruehauf Co Ltd filed Critical Nippon Fruehauf Co Ltd
Priority to JP2009212377A priority Critical patent/JP5343189B2/ja
Publication of JP2011057182A publication Critical patent/JP2011057182A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5343189B2 publication Critical patent/JP5343189B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、昇降プレートを昇降自在な車両用昇降装置のスライド支持構造に関する。
従来の車両用昇降装置のスライド支持構造として、車両の荷台後端部のフレームに固定される一対のスライドレールと、各スライドレールに沿って摺動可能な一対のスライド部材とを備えた構造が知られている。昇降装置は、スライド部材に駆動リンク機構を介して連結された昇降プレートを備える。昇降プレートは、スライド部材が作動位置に設定された状態で、駆動リンク機構の作動によって地上と荷台の床面との間で昇降する。非昇降作動時の昇降プレートは、スライド部材が作動位置から前方側にスライド移動することによって、荷台の下方に格納される。
特開2003−25900号公報には、平行な2辺が上下で水平となる向きにH形鋼を配置したスライドレールと、スライドレールの上下を挟んだ状態で摺接するスライドパットとスライドレールの側部を支持しながら転動するローラとを備えスライド部材が記載されている。
また、特開2006−123680号公報には、床面にスリットが形成された空洞状のガイド部を有するスライドレールと、摺動部材と連結部材とを有するスライド部材とが記載されている。摺動部材は、ガイド部の内側をスライド可能な樹脂製であり、連結部材は、摺動部材に固定されスリットから下方へ突出して昇降装置を支持する。
特開2003−25900号公報 特開2006−123680号公報
特開2003−25900号公報の構造では、スライド部材が摺動するスライドレールの摺動面が外部に露出しているため、摺動面に汚れやゴミなどの異物が付着し易い。摺動面への異物の付着は、スライド部材の円滑な摺動を妨げたり、摺動面の損傷を引き起こす可能性があるため、スライドレールの洗浄や交換などの保守管理の頻度が多くなる。
一方、特開2006−123680号公報の構造では、スライド部材が摺動するスライドレールの摺動面が外部に露出していないため、上記不都合は生じ難い。しかし、摺動部材が樹脂製であるため、スライド部材に対してスライドレールの幅方向への荷重が加わると、摺動部材に湾曲変形が生じてスライドレールとの接触面積が小さくなり、応力集中が生じ、摺動部材の円滑な摺動を妨げたり、ガイドレールの変形を引き起こす可能性がある。
本発明は、上記実状に鑑み、保守管理の煩雑化を招くことなく、スライドレールの幅方向への荷重が作用した場合であっても円滑な移動を維持可能な車両用昇降装置のスライド支持構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、昇降プレートを昇降自在な昇降装置を支持するスライダと、鉛直方向と交叉する所定方向に沿って延び車体側に固定されてスライダをスライド移動自在に支持するスライドレールと、を備えた車両用昇降装置のスライド支持構造であって、スライドレールは、所定方向に連続する空洞状の摺動空間と、摺動空間の下方を所定方向に連続して開口するスリットと、スリットの幅方向の両側から下方へ突出し所定方向に沿って相対向して延びる一対のガイド板部と、を有する。スライダは、摺動空間内に挿入され摺動空間の底面上を所定方向に摺動する摺動部材と、摺動部材から下方へ延びてスリットからガイド板部の間を挿通しスライドレールの下方で昇降装置を支持する連結プレートと、を有する。摺動空間の底面は、摺動部材を下方から支持する。一対のガイド板部は、スライドレールの幅方向への連結プレートの移動を規制する。
スライドレールは、所定方向に延びる2つの長尺部材から構成される。2つの長尺部材の各々は、平板状の連結部と、連結部から曲折する断面略コ字状の摺動空間形成部と、摺動空間形成部の先端から曲折して下方へ延びる平板状の上記ガイド板部と、を一体的に有する。スライドレールは、2つの長尺部材を、摺動空間形成部同士が反対方向を向いた状態で連結部同士を固定することによって形成される。摺動空間形成部の内面は、上記摺動空間を区画し、摺動空間形成部とガイド板部との曲折部分は、上記スリットを区画する。
上記構成では、摺動部材が摺動するスライドレールの摺動空間の底面が外部に露出していないため、摺動空間の底面に汚れやゴミなどの異物が付着し難く、保守管理の煩雑化を招くことがない。
また、スライドレールの幅方向への荷重がスライダに入力した場合、この荷重をガイド板部が受けるので、摺動部材の変形が抑制又は防止される。従って、摺動部材の円滑な摺動が維持される。
また、所定方向に連続するスリットは、長尺部材であるスライドレールの強度を低下させる可能性があるが、上記構成では、一対のガイド板部がスリットの幅方向の両側から突出して所定方向に沿って相対向して延びているので、このガイド板部がスライドレールを補強して変形を抑制する。すなわち、スライダから荷重が入力した際のスライドレールの変形をガイド板部によって防止することができる。
また、スライドレールは、所定方向に連続するローラ転動面を有してもよく、スライダは、連結プレートに回転自在に支持され摺動部材の摺動に伴ってローラ転動面上を転動可能なローラを有してもよい。
上記構成では、スライドレールの幅方向への荷重がスライダに入力した場合、この荷重をガイド板部が受けるとともにローラを介してローラ転動面が受けるので、摺動部材の変形が抑制又は防止される。従って、摺動部材の円滑な摺動が維持される。
また、ローラ転動面を、スライドレールの幅方向の両側へ露出するスライドレールの2つの外面にそれぞれ設けてもよく、ローラを、2つのローラ転動面に対向してそれぞれ設けてもよい。
上記構成では、スライダに対しスライドレールの幅方向の一側(左側)へ向かう荷重が入力した場合には、一方(右側)のローラ転動面が一方(右側)のローラを介して荷重を受け、スライドレールの幅方向の他側(右側)へ向かう荷重が入力した場合には、他方(左側)のローラ転動面が他方(左側)のローラを介して荷重を受ける。従って、摺動部材の変形が抑制又は防止され、摺動部材の円滑な摺動が確実に維持される。
また、スライダは、ローラの回転軸の位置を変更可能な調整機構を有してもよい。
上記構成では、車体に対するスライドレールの固定位置のずれを、調整機構によるローラの回転軸の位置変更によって吸収することができ、組み付け作業性が向上する。
また、スライダは、連結プレートに回転自在に支持され、一対のガイド板部の間に配置され、一対のガイド板部のうち接触する一方の内面上を転動するローラを有してもよい。
上記構成では、スライダに対しスライドレールの幅方向の一側(左側)へ向かう荷重が入力した場合には、一方(左側)のガイド板部の内面がローラを介して荷重を受け、スライドレールの幅方向の他側(右側)へ向かう荷重が入力した場合には、他方(右側)のガイド部材の内面がローラを介して荷重を受ける。従って、摺動部材の変形が抑制又は防止され、摺動部材の円滑な摺動が確実に維持される。
本発明によれば、保守管理の煩雑化を招くことなく、スライダの円滑な移動を維持させることができる。
第1実施形態の車両用昇降装置のスライド支持構造を上斜め後方から視た外観斜視図である。 スライドレール及びスライダを上斜め後方から視た斜視図である。 図2のスライドレールからスライダを取り外した状態を上斜め後方から視た斜視図である。 図2のスライドレール及びスライダの後面拡大図である。 第2実施形態のスライドレール及びスライダの後面図である。 図5の左側のスライドレール及びスライダを下斜め後方から視た斜視図である。 図6のスライドレールからスライダを取り外した状態を上斜め後方から視た斜視図である。 図6のスライドレール及びスライダの後面拡大図である。 図6のスライダの側面図である。 図6のスライダの調整機構を示す平面図である。 第3実施形態の斜視図であり、左側のスライドレールからスライダを取り外した状態を示す。 図11のスライドレール及びスライダの後面拡大図である。 図11のスライダの側面図である。
本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
車両(トラック)の荷台の後端下部に設けられる昇降装置1は、図1に示すように、荷受台(昇降プレート)2と、荷受台2を車体に対して昇降させる昇降駆動部3とを備え、スライド支持構造30を介して荷台フレームに前後方向にスライド移動時自在に支持されている。昇降駆動部3は、荷台への荷物の積み降ろし作業時において、荷台後方へ突出した荷受台2を荷台の床面と地上との間で昇降させて、荷台に対する荷物の積み降ろし作業を支援する。また、車両走行時などの非昇降作動時の荷受台2は、後述するように折り畳まれて荷台の下方に格納(収容)される。
スライド支持構造30は、昇降装置3を支持する左右一対のスライダ31と、前後方向に沿って延び荷台フレームに固定されてスライダ31をスライド移動自在に支持する左右一対のスライドレール32と、左右のスライダ31同士(後述する左右の連結プレート52同士)を連結するビーム33と、左右のスライドレール32の前端部同士を連結するスライドフレーム34と、スライダ31をスライド駆動するスライド駆動シリンダ35とを備える。
昇降駆動部3は、リフトフレーム4と、第1アーム5と、第2アーム(リフトアーム)6と、第3アーム(コンプレッションアーム)7と、昇降駆動シリンダ(図示省略)と、パワーユニット8とを備える。リフトフレーム4、第1アーム5、第2アーム6、及び第3アーム7は、左右両側にそれぞれ設けられている。昇降駆動シリンダは、左右両側に設けられている。なお、リフトフレーム4、第1アーム5、第2アーム6、第3アーム7、及び昇降駆動シリンダに関しては、左右のうち一方の側について説明する。
リフトフレーム4は、スライダ31(連結プレート52の下部外面)に固定され、第1アーム5の一端は、リフトフレーム4にピンによって回動可能に連結されている。第2アーム6の一端は、ピンによって第1アーム5に、その他端は、ピンによって荷受台2の基部側にそれぞれ回転自在に連結されている。第3アーム7の一端は、ピンによってリフトフレーム4に、その他端はピンによって荷受台2の基部側にそれぞれ回転自在に連結されている。昇降駆動シリンダのシリンダ本体の基端は、ピンによって第2アーム6に、そのピストンロッドはピンによって第1アーム5の他端にそれぞれ回転自在に連結されている。
リフトフレーム4の上端部には、第2アーム6の基端部近傍に設けたストッパ部(図示省略)に当接して第2アーム6の回動範囲の上限角を規定するストッパボルト(図示省略)が設けられている。
パワーユニット8は、油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出される圧油をスライド駆動シリンダ35及び昇降駆動シリンダにそれぞれ切り換え供給する複数のコントロールバルブとをボックス9内に有し、一方のスライダ31に取り付けられる。油圧ポンプは、例えば車両の発電機又はバッテリからの供給電力によって駆動される。パワーユニット8は、操作部9から受信した伸縮操作信号に応じて、コントロールバルブを制御し、スライド駆動シリンダ35又は昇降駆動シリンダを伸縮させる。
パワーユニット8のボックス9内には、スライド駆動シリンダ35及び昇降駆動シリンダに対する伸縮操作信号を、操作スイッチ10の操作入力に応じてパワーユニット8へ出力する操作部が設けられている。操作スイッチ10は、ボックス9から引き出されて操作入力される。
スライド駆動シリンダ35は、2本のシリンダから構成されている。2本のシリンダは、一方のピストンロッドが前方へ向かって伸縮し他方のピストンロッドが後方へ向かって伸縮するように、そのシリンダ本体同士が並列状態で連結されている。前方へ伸縮するピストンロッドは、スライドフレーム34に連結され、後方へ伸縮するピストンロッドは、ビーム33から前方へ突出する突出アーム36の後端部に連結されている。
荷受台2は、前方の第1プレート11と、第1プレート11にヒンジ13を介して連結された第2プレート12とによって構成されている。荷受台2は、車両走行時には荷台の後部下方に格納するために第2プレート12が第1プレート11上に折り畳まれ、荷物の積み降ろし時には平面状に展開される。
次に、スライド支持構造30について説明する。
図2〜図7に示すように、左右のスライドレール32の各々は、同形状の2つの金属製長尺部材から構成される。各長尺部材は、上部の平板状のフランジ部41と、フランジ部41の一端から略直角に曲折して下方へ延びる平板状の連結部42と、連結部42の下端からフランジ部41と同方向へ突出する断面略コ字状の摺動空間形成部43と、摺動空間形成部43の先端から略直角に曲折して下方へ延びる平板状のガイド板部44とを有する。ガイド板部44は、連結部42の下方延長線よりも摺動空間形成部43側に設定されている。各スライドレール32は、2つの長尺部材を、摺動空間形成部43同士が反対方向を向いた状態で連結部42同士を締結固定することによって形成される。
各スライドレール32のフランジ部41の上面の両端部には、固定ブラケット45が設けられている。左右のスライドレール32は、固定ブラケット45を車体側(荷台フレーム)の所定位置に結合することにより車体側に所定の間隔で離間して固定され、略水平面内で略平行に並んで前後方向に延びる。
スライドレール32の摺動空間形成部43の内面は、前後方向に直線状に連続する矩形空洞状の摺動空間46を区画形成し、摺動空間形成部43とガイド板部44との曲折部分は、摺動空間46の下方を前後方向に直線状に連続して開口するスリット47を区画形成する。すなわち、左右のガイド板部44は、スリット47の幅方向の両側から下方へ突出し、前後方向に沿って相対向して延びている。また、左右のガイド板部44の内面は、略鉛直方向に配置されて略平行に対向する。
スライダ31は、複数(本実施形態では4つ)の摺動部材51と、連結プレート52とを有する。
摺動部材51は、矩形板状の樹脂製であり、金属製板状の連結プレート52の左右両面の上部前端及び上部後端にそれぞれ設けられている。上部前端の左右の摺動部材51と上部後端の左右の摺動部材51とは、それぞれ同一のピンによって保持されている。各摺動部材51の上端は、連結プレート52の上縁よりも上方へ突出している。連結プレート52に保持された左右の摺動部材51は、高さH(図4に示す)が摺動空間46の高さとほぼ同じ若しくは僅かに低く設定され、幅W(図4に示す)が摺動空間46の幅よりも短く設定され、摺動空間46内に挿入されて摺動空間46の底面46a上を前後方向に摺動する。摺動空間46の底面46a及び上面46bには、潤滑剤としてグリースが塗布されている。
摺動部材51から下方へ延びる連結プレート52の下部は、摺動部材51が摺動空間46内に挿入された状態で、スリット47からガイド板部44の内面の間を挿通してスライドレール32の下方へ突出する。連結プレート52の下部の板厚は、左右のガイド板部44の内面間の距離よりも僅かに小さく設定され、スライドレール32の幅方向への連結プレート52の移動は、ガイド板部44によって規制される。連結プレート52は、左右のガイド板部44の一方又は双方の内面上を摺動することにより、ガイド板部44に案内されて前後方向へ移動する。
本実施形態によれば、摺動部材51が摺動するスライドレール32の摺動空間46の底面46a及び上面46bが外部に露出していないため、グリースが塗布された底面46a及び上面46bに汚れやゴミなどの異物が付着し難く、保守管理の煩雑化を招くことがない。
また、スライダ31に対しスライドレール32の幅方向の一側(左側)へ向かう荷重が入力した場合には、一方(左側)のガイド板部44の内面が連結プレート52から荷重を受け、スライドレール32の幅方向の他側(右側)へ向かう荷重が入力した場合には、他方(右側)のガイド板部44の内面が連結プレート52から荷重を受ける。従って、スライドレール32の幅方向への荷重がスライダ31に入力した場合であっても、摺動部材51の変形が抑制又は防止され、摺動部材51の円滑な摺動が確実に維持される。
また、前後方向に連続するスリット47は、長尺部材であるスライドレール32の強度を低下させる可能性があるが、本実施形態では、左右のガイド板部44がスリット47の左右両側から突出して前後方向に沿って相対向して延びているので、このガイド板部47がスライドレール32を補強して変形を抑制する。すなわち、スライダ31から荷重(主に下方への荷重)が入力した際のスライドレール32の変形をガイド板部44によって防止することができる。
次に、本発明第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図5〜図10に示すように、本実施形態のスライダ31は、複数(本実施形態では4つ)のローラ53を有する。また、各ガイド板部44の外面(左右両側の外面)は、スライドレール32の幅方向の両側へそれぞれ露出し、各外面は、前後方向に直線状に連続するローラ転動面48をそれぞれ構成する。
連結プレート52の下部の前端部及び後端部には、ローラ支持板54がそれぞれ固着されている。各ローラ支持板54は、連結プレート52の左右両面からそれぞれ略垂直に突出する左右のローラ支持部54a(図8及び図10に示す)を有する。各ローラ支持部54aには、連結プレート52と交叉する方向に拡径された長穴状のローラ支持孔55(図10に示す)が形成され、ローラ53の回転軸56は、上方からローラ支持孔55に挿入される。
図10に示すように、各ローラ支持部54aの外端面には、ローラ支持孔55に連通する雌ネジ部57が形成されている。雌ネジ部57は、ローラ支持孔55の拡径方向と同方向に延びている。雌ネジ部57には、調整ネジ58が螺合し、調整ネジ58の基端側には調整ネジ固定用ボルト59が螺合している。調整ネジ58を緩め、回転軸56をローラ支持孔55に挿入し、ローラ支持部54aから下方に突出する回転軸56下端のボルト部にナット60(図8に示す)を螺合して適度に締め込み、調整ネジ58を締め込んでいくことにより、回転軸56が調整ネジ58の先端に押されて、ローラ53が連結プレート52に近接する方向へ移動する。各ローラ53は、その外周面がローラ転動面48と対向する高さ位置に設定されており、ローラ53の外周面がローラ転動面48と接触するまで調整ネジ58を締め込んだ後、調整ネジ固定用ボルト59を締め込んで調整ネジ58を固定し、ナット60を充分に締め込むことによって、回転軸56が所望の位置でローラ支持部54aに締結固定される。この状態で、回転軸56は、左右のスライダ31がスライド移動する面(スライド面)と略直交する方向に起立し、ローラ53は、回転軸56に回転自在に支持されて、摺動部材51の摺動に伴ってローラ転動面48上を転動する。すなわち、長穴状のローラ支持孔55と調整ネジ58とがローラ53の回転軸56の位置を変更可能な調整機構61を構成する。

なお、本実施形態では、左右のうち一方(左側)のスライダ31にのみローラ53と調整機構61とを設け、他方(右側)のスライダ31にはローラ53と調整機構61とを設けていないが、左右双方のスライダ31にローラ53と調整機構61とを設けてもよい。
本実施形態によれば、スライダ31に対しスライドレール32の幅方向の一側(左側)へ向かう荷重が入力した場合には、一方(左側)のガイド板部44の内面が連結プレート52から荷重を受け、一方(右側)のローラ転動面48が一方(右側)のローラ53を介して荷重を受ける。反対に、スライドレール32の幅方向の他側(右側)へ向かう荷重が入力した場合には、他方(右側)のガイド板部44の内面が連結プレート52から荷重を受け、他方(左側)のローラ転動面48が他方(左側)のローラ53を介して荷重を受ける。従って、スライドレール32の幅方向への荷重がスライダ31に入力した場合であっても、摺動部材51の変形が抑制又は防止され、摺動部材51の円滑な摺動が確実に維持される。
また、車体に対するスライドレール32の固定位置のずれを、調整機構61によるローラ53の回転軸56の位置変更によって吸収することができ、組み付け作業性が向上する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
本実施形態は、図11〜図13に示すように、相対向する左右のガイド板部44の内面をローラ転動面48としたものであり、連結プレート52の前端部と後端部とにはそれぞれ前後方向にローラ支持板54が突出し、各ローラ支持板54にローラ53が1つずつ設けられている。ローラ転動面48は、ローラ53の外径よりも僅かに広い幅で相対向し、ローラ53は、2つのローラ転動面48の間に配置され、2つのローラ転動面48のうち接触する一方の面上を転動する。なお、図12では左右のローラ転動面48間の距離とローラ53の外径とをほぼ等しく示しているが、ローラ転動面48間の距離の方がローラ53の外径よりも僅かに大きい。
本実施形態によれば、スライダ31に対しスライドレール32の幅方向の一側(左側)へ向かう荷重が入力した場合には、一方(左側)のローラ転動面48がローラ53を介して荷重を受け、スライドレール32の幅方向の他側(右側)へ向かう荷重が入力した場合には、他方(右側)のローラ転動面48がローラ53を介して荷重を受ける。従って、摺動部材51の変形が抑制又は防止され、摺動部材51の円滑な摺動が確実に維持される。
なお、上記実施形態は本発明の一例であり、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲であれば、上記実施形態以外であっても種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、摺動部材51やローラ53の数は、上記に限定されるものではない。また、昇降プレートは、上記荷受台2に限定されるものではなく、障害者や高齢者の乗降を補助するなど他の使用目的を有するものであってもよい。また、スライドレール32を2つの長尺部材によって分割して構成せずに一体形成してもよい。さらに、調整機構61として、例えばローラ支持板54を連結プレート52に対して移動及び固定自在に構成してもよい。
1 車両用昇降装置
2 荷受台(昇降プレート)
3 昇降駆動部
30 スライド支持構造
31 スライダ
32 スライドレール
41 フランジ部
42 連結部
43 摺動空間形成部
44 ガイド板部
46 摺動空間
46a 摺動空間の底面
47 スリット
48 ローラ転動面
51 摺動部材
52 連結プレート
53 ローラ
54 ローラ支持板
55 ローラ支持孔
61 調整機構

Claims (5)

  1. 昇降プレートを昇降自在な昇降装置を支持するスライダと、鉛直方向と交叉する所定方向に沿って延び車体側に固定されて前記スライダをスライド移動自在に支持するスライドレールと、を備えた車両用昇降装置のスライド支持構造であって、
    前記スライドレールを、前記所定方向に延びる2つの長尺部材から構成し、
    前記2つの長尺部材の各々は、平板状の連結部と、該連結部から曲折する断面略コ字状の摺動空間形成部と、該摺動空間形成部の先端から曲折して下方へ延びる平板状のガイド板部と、を一体的に有し、
    前記スライドレールは、前記2つの長尺部材を、前記摺動空間形成部同士が反対方向を向いた状態で前記連結部同士を固定することによって形成され、
    前記摺動空間形成部の内面は、前記所定方向に連続する空洞状の摺動空間を区画し、
    前記摺動空間形成部と前記ガイド板部との曲折部分は、前記摺動空間の下方を前記所定方向に連続して開口するスリットを区画し、
    前記ガイド板部は、前記スリットの幅方向の両側から下方へ突出し前記所定方向に沿って相対向して延び、
    前記スライダは、前記摺動空間内に挿入され該摺動空間の底面上を前記所定方向に摺動する摺動部材と、該摺動部材から下方へ延びて前記スリットから前記ガイド板部の間を挿通し前記スライドレールの下方で前記昇降装置を支持する連結プレートと、を有し、
    前記摺動空間の底面は、前記摺動部材を下方から支持し、
    前記ガイド板部は、前記スライドレールの幅方向への前記連結プレートの移動を規制する
    ことを特徴とする車両用昇降装置のスライド支持構造。
  2. 請求項1に記載の車両用昇降装置のスライド支持構造であって、
    前記スライドレールは、前記所定方向に連続するローラ転動面を有し、
    前記スライダは、前記連結プレートに回転自在に支持され前記摺動部材の摺動に伴って前記ローラ転動面上を転動可能なローラを有する
    ことを特徴とする車両用昇降装置のスライド支持構造。
  3. 請求項2に記載の車両用昇降装置のスライド支持構造であって、
    前記ローラ転動面は、前記スライドレールの幅方向の両側へ露出する該スライドレールの2つの外面にそれぞれ設けられ、
    前記ローラは、前記2つのローラ転動面に対向してそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする車両用昇降装置のスライド支持構造。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の車両用昇降装置のスライド支持構造であって、
    前記スライダは、前記ローラの回転軸の位置を変更可能な調整機構を有する
    ことを特徴とする車両用昇降装置のスライド支持構造。
  5. 請求項1に記載の車両用昇降装置のスライド支持構造であって、
    前記スライダは、前記連結プレートに回転自在に支持され、前記ガイド板部の間に配置され、該ガイド板部のうち接触する一方の内面上を転動するローラを有する
    ことを特徴とする車両用昇降装置のスライド支持構造。
JP2009212377A 2009-09-14 2009-09-14 車両用昇降装置のスライド支持構造 Expired - Fee Related JP5343189B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009212377A JP5343189B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 車両用昇降装置のスライド支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009212377A JP5343189B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 車両用昇降装置のスライド支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011057182A JP2011057182A (ja) 2011-03-24
JP5343189B2 true JP5343189B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=43945330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009212377A Expired - Fee Related JP5343189B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 車両用昇降装置のスライド支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5343189B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10667966B2 (en) * 2018-06-21 2020-06-02 GM Global Technology Operations LLC Vehicle floor lift

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0349168U (ja) * 1989-09-22 1991-05-13
JPH0687125U (ja) * 1993-05-29 1994-12-20 コマニー株式会社 天井レールの交差部へ侵入する移動壁用吊車の誘導装置
JPH0731545U (ja) * 1993-11-22 1995-06-13 中根工業有限会社 ハンガーレール用移動台車
JPH07156795A (ja) * 1993-12-06 1995-06-20 Kilony Sangyo Kk 台車ユニット
JPH11180519A (ja) * 1997-12-25 1999-07-06 Showa Alum Corp レール吊持用ハンガおよびその製造方法
JP3900788B2 (ja) * 2000-04-12 2007-04-04 株式会社ダイフク 移動体使用の搬送設備
EP1193121B1 (de) * 2000-09-20 2002-10-30 Gerd Bär GmbH Unterfahrbare Hubladebühne mit Plattformaufhängung
DE50203835D1 (de) * 2002-10-26 2005-09-08 Gerd Baer Unterfahrbare Hubladebühne mit Schlittenführung
JP4310257B2 (ja) * 2004-10-28 2009-08-05 極東開発工業株式会社 荷受台昇降装置
JP3110173U (ja) * 2005-02-02 2005-06-16 新明和工業株式会社 格納式荷受台昇降装置
JP4729380B2 (ja) * 2005-10-07 2011-07-20 極東開発工業株式会社 荷受台昇降装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011057182A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10961091B2 (en) Tracked lifting platform for vehicles, and lifting mechanism for a tracked lifting platform
JP5343189B2 (ja) 車両用昇降装置のスライド支持構造
US6081954A (en) Dock leveler with linearly translatable lip
US20120223540A1 (en) Recreational Vehicle Lift Mechanism
KR101510681B1 (ko) 시저스 리프트
AU2006241301B2 (en) Gooseneck semi-trailer
WO2022257336A1 (zh) 一种两级伸缩登机梯及登机车
CN217205661U (zh) 自动导引车及停车系统
JP2011105215A (ja) 貨物自動車用荷台昇降装置、およびこれを備える貨物自動車
CN102802838B (zh) 更换在用于浇铸液态金属的连铸设备的连铸坯导引机构中的扇形段的装置
RU186435U9 (ru) Рама вагона-платформы сочлененного типа
CN212401032U (zh) 车辆运输车及其爬梯装置
US7407038B2 (en) Lifting framework for an industrial truck
JP5570858B2 (ja) 車両用昇降装置
JP4430700B2 (ja) 貨物自動車
JP3965406B2 (ja) 荷受台及びこれを用いた荷受台昇降装置
MX2007011450A (es) Sistema de cartucho de rodillo fijo ajustable.
JP7391489B2 (ja) 荷受台昇降装置
JP6245505B2 (ja) 脱線復旧装置、保守用車両、及び脱線復旧方法
US8936275B2 (en) Retractable steps for low floor vehicles for transporting passengers
JP3713186B2 (ja) 引き出し式昇降装置
JP5101241B2 (ja) 昇降床付き貨物自動車の昇降床支持装置
JP2720735B2 (ja) フォークリフトのキャリッジ構造
JP3374797B2 (ja) リフタ装置
JP2006117034A (ja) ストッパ装置、これを用いた荷受台及び荷受台昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110228

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121102

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130517

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5343189

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees