JP5343080B2 - 組立ベッド - Google Patents
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Description
このような組立式家具の一つとして組立ベッドであるベビーベッドが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ベビーベッドは、幼児(あるいは乳児)をベッドの囲い枠の中に留めて、寝かしたり遊ばせたりするために用いるものであり、幼児が目覚めても、家の中の危険な場所に至ることもなく、短時間であれば安心して家事などを行うことが可能となる。
また、床板の高いタイプ(いわゆるハイタイプ)であれば、オムツ替えがラクにできるなど、幼児などの世話がしやすく、中腰などになることもないため、育児の負担を低減することができる。
特に都市部などにおいて、収納スペースの少ない住宅に居住している場合等には、できる限り早い時期に廃棄したり、中古品として買い取ってもらったり、知り合いなどに譲り渡したりする必要があった。
しかしながら、必ずしも全てのユーザに適した方法とはいえず、特に廃棄してしまうような場合には、資源の有効利用も図れないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、資源の有効利用を図りつつ、簡易な構成で、容易に組み替え(組み立て)が行える組立ベッドを提供することにある。
上記構成によれば、一対の長辺柵は、それらの配置および設置の向きを変えるだけで容易にシングルベッドに転用することが可能となる。
上記構成によれば、マットは、ベビーベッド構成時には、多段に積み重ねて使用され、シングルベッド構成時には、ばらして横並びにベッドフレーム上に載置するだけであるので、マットの収納場所に困ることもなく、また、組み替え時にマットを探す必要もない。
上記構成によれば、長辺柵は、連結具を一体に有しているので、容易にシングルベッドへの転用が図れる。
上記構成によれば、長辺柵の連結部を介して両長辺柵にまたがってマットが載置されるので、シングルベッド使用時に使用者の体重が両長辺柵に分散されて印加され、ベッドフレームの実効的な強度を確保することができる。
10A シングルベッド
10B シングルベッド(延長ベッド)
11 底板部
11B 底板ベース
12、12A〜12C マット
13、14 長辺柵
15、16 短辺柵
20 ヘッドボード
50 ベビーベッド
50A シングルベッド
51 底板部
51A 底板ベース
52、53 長辺柵
54、55 短辺柵
56 中底板部
60 収納部
61、62 底板パネル
63 ベッドフレームパネル
68A 脚部
81 中底板ベース
82 ヘッドボードパネルユニット
83 背面パネル
85 第1引出
86 第2引出
90 マット
[1]第1実施形態
以下の説明においては、組立ベッドとして、ベビーベッドを例として説明する。このベビーベッドは、子供の成長に合わせて、あるいは、必要に応じてベビーサークル、子供用のシングルベッドあるいは大人用のシングルベッドへと組み替えが可能となっている。
組立ベッドとしてのベビーベッド10は、主として木製の部材を組み付けて構成したものであり、主たる構成部品として、後述する複数の部材で構成された底板部11と、複数のマット12A、12B、12Cにより構成されるマット12と、一対の長辺柵13、14と、一対の短辺柵15、16と、を備えている。そして、一対の長辺柵13、14と、一対の短辺柵15、16とで囲い柵を形成し、この囲い柵と底板部との間に複数のマット12A、12B、12Cを多段(実施形態では、3段)に積み重ねることによりベビーベッド10として構成される。この場合において、底板部11の下面の4隅部分には、それぞれキャスタ11Aが設けられ、ベビーベッド10を容易に移動可能としている。
同様に長辺柵14は、大別すると、上部フレーム111と、下部フレーム112と、サイドパネル113,114と、上部フレーム111と下部フレーム112との間で縦格子を形成する複数の縦格子フレーム105、106と、を備えている。
また、底板部11と、マット12との間には、組立ベッドを子供用のシングルベッドあるいは大人用のシングルベッドとして組み替える際に用いられる後述する複数の部材(及び取扱説明書)が収納されている。
ベビーベッド10を図1に示したように組み立てた状態においては、図2に示すように、ヘッドボード本体ユニット23の周囲の底板ベース11Bの上方に、金属製の手すり支持部材21および手すり支持部材21が取り付けられてベッド用の手すりを構成する木製の手すり部材22と、ヘッドボード20を構成するヘッドボードサイドパネル24A、24B及びヘッドボード連結ユニット25と、がパズルのように組み合わされて収納され、底板部11を構成している。
これらの結果、ベビーベッド10として使用している場合に、組立ベッドを子供用のシングルベッドあるいは大人用のシングルベッドとして組み替える際に必要となる部品を確実に保管することが可能となる。
図3は、ベビーベッドの組立説明図(その1)である。
図4は、ベビーベッドの組立説明図(その2)である。
底板ベース11Bには、開口部120が設けられて上面視口字形状とされており、底板ベース11Bの長辺側の一方の側縁部11Cには、図3の下部に示すように、長辺柵13に係合する3個のボス(係合突起)121が設けられており、他方の側縁部11Dには、長辺柵14に係合する3個のボス122が設けられている。
一方、底板ベース11Bの側縁部11Dには、切欠き部123が2カ所に設けられている。この切欠き部113は、長辺柵14の下部に突設された連結部材142が挿入されて、長辺柵14が3個のボス122と係合するのを妨げないようにするためのものである。ここで、連結部材142は、子供用あるいは大人用のシングルベッドを組み立てる場合に用いられ、長辺柵14をベッドフレームとして機能させる場合に、同じくベッドフレームとして機能する長辺柵13と連結係合させるための部材である。
さらに、底板ベース11Bの短辺側の一方の側縁部に位置する底板フレーム125の側面には、短辺柵15に設けられたボスと係合するボス孔126が4箇所に形成され、短辺側の他方の側縁部を構成する底板フレーム127の側面には、短辺柵16に設けられたボスと係合するボス孔128が4箇所に形成されている。
具体的な組み立てに先立って、まず、長辺柵13の構成について図3を参照して詳細に説明する。
長辺柵13は、上述したように、上部フレーム101と、下部フレーム102と、サイドパネル103,104と、縦格子フレーム105、106と、下部支持フレーム107と、を備えている。そして、サイドパネル103の上端面には、短辺柵15に設けられたボス159A(図4参照)に係合されるボス孔108が2箇所に設けられている。
また、サイドパネル104の上端面には、短辺柵16に設けられたボス159B(図4参照)に係合されるボス孔109が2箇所に設けられている。
また、縦格子フレーム105と、縦格子フレーム106とは、長さが異なるのみで構造は同様となっており、断面矩形形状を有する棒状の部材として構成されている。
さらに下部支持フレーム107の下面には、底板ベース11Bの上面に設けられたボス121と係合する図示しないボス孔(係合孔)が3カ所に設けられている。
長辺柵14は、図3の上部に示すように、大別すると、上部フレーム111と、下部フレーム112と、サイドパネル113,114と、上部フレーム111と下部フレーム112との間で縦格子を形成する複数の縦格子フレーム105、106と、サイドパネル113とサイドパネル114との間に掛け渡されるとともに、下部フレーム112の背面側に設けられた下部支持フレーム117と、を備えている。
ここで、サイドパネル113の上端面には、短辺柵15に設けられたボス139B(図4参照)に係合されるボス孔118が2箇所に設けられている。
また、サイドパネル114の上端面には、短辺柵16に設けられたボス139A(図4参照)に係合されるボス孔119が2箇所に設けられている。
さらに下部支持フレーム117の下面には、底板ベース11Bの上面に設けられたボス122と係合するボス孔(係合孔)141が3カ所に設けられているとともに、長辺柵14をベッドフレームとして機能させる場合に、長辺柵13と連結係合させるための縦格子フレーム106と係合する連結部材142が2カ所に設けられている。
同様に長辺柵14の下部支持フレーム117の下面に設けられたボス孔の位置を底板ベース11Bのボス122の形成位置に合わせた状態で、連結部材142を底板ベース11Bの切欠き部123内に挿入しつつ、長辺柵14を底板部11の上方から押し込むことにより、長辺柵14は、底板部11と係合し、自立した状態となる。
これらの結果、図4の下部に示すように、底板ベース11Bに長辺柵13および長辺柵14が自立した状態となる。
この状態で、次に短辺柵15および短辺柵16を組み付けることとなる。
この場合において、短辺柵15および短辺柵16は、同一構成であるので、主として短辺柵15について説明する。
短辺柵15は、図4の上部に示すように、大別すると、上部フレーム131と、下部フレーム132と、略L字形状のサイドフレーム133,134と、上部フレーム131と下部フレーム132との間で縦格子を形成する複数の縦格子フレーム135と、下部フレーム132の背面側に自己の蝶番部136Aを介して取り付けられ、図4中、矢印A方向に回動可能とされた、断面L字状の係合部材137と、を備えている。この場合において、係合部材137は、蝶番部136Aを備える構成としているが、別体の蝶番を介して断面L字状の係合部材を取り付ける構造とすることも可能である。
ここで、短辺柵15の下部フレーム132の背面側には、底板ベース11Bの底板フレーム125の側面に設けられた4箇所のボス孔126に嵌め込まれて係合されるボス138が4箇所に形成されている。
上記構成において、ベビーベッド10を組み立てる場合には、ユーザは、図5に示すように、蝶番部136Aを介して短辺柵15の係合部材137を矢印B方向に引き起こし、係合部材137の先端部137Aが水平状態となり、仮想線(二点鎖線)で示すように、立てた状態とする。
続いて、ユーザは、短辺柵15の下部フレーム132の背面側のボス138が底板ベース11Bの底板フレーム125に設けられた4箇所のボス孔126(図3参照)に対向する位置に至るように、短辺柵15の2箇所のボス139Aをサイドパネル103の上端面のボス孔108に挿入するとともに、2箇所のボス139Bをサイドパネル113の上端面のボス孔118に挿入する。
この状態で、ユーザは、短辺柵15を撓ませつつ、下部フレーム132の背面側のボス138を、底板ベース11Bの底板フレーム125側の側面に設けられた4箇所のボス孔126に挿入し、完全に押し込んで係合させる。
この結果、短辺柵15の下部を底板フレーム115から離間する方向に力をかけたとしても、ボス158とボス孔126との係合が解かれることなく、確実に係合が維持され、ひいては、ボス139Aとサイドパネル103の上端面のボス孔108との係合、並びに、ボス139Bとサイドパネル113の上端面のボス孔118との係合が確実に維持されることとなる。
この状態で、ユーザは、短辺柵16を撓ませつつ、短辺柵16の下部フレーム132の背面側のボス138を、底板部11の底板フレーム127に設けられた4箇所のボス孔128に挿入し、完全に押し込んで係合させ、短辺柵15の場合と同様に、係合部材137を回動させ、底板フレーム127の側面127Aに先端部137Aを係合させる。
これらの結果、図2の下部に示すような状態となるので、短辺柵15の係合部材137の底板フレーム125に対する係合及び短辺柵16の係合部材137の底板フレーム127に対する係合が解かれないように、底板ベース11Bの開口部120に対向する位置、かつ、底板フレーム125および底板フレーム127の双方にその一部が載置するようにヘッドボード本体ユニット23を配置する。この状態で、二つの係合部材137の上面には、ヘッドボード本体ユニット23が載置されることとなるので、上方に回動しない状態となる。
図5に示すように、組替用部品である手すり支持部材21、手すり部材22、ヘッドボード本体ユニット23、ヘッドボードサイドパネル24A、24Bおよびヘッドボード連結ユニット25は、底板ベース11Bの上方に収納された状態において、各部品の上面位置(マット12が載置される面位置)がほぼ一定となっており、底板ベース11Bを含む全体として、底板部11を構成することとなっている。
そこで、底板部11として機能している手すり支持部材21、手すり部材22、ヘッドボード本体ユニット23、ヘッドボードサイドパネル24A、24B、ヘッドボード連結ユニット25および底板ベース11Bの上部にマット12を構成するマット12A、12B、12Cを3段に重ねて収納することにより、図1に示したように、ベビーベッド10として、完成される。
これとともに、短辺柵15に設けられた係合部材137の底板フレーム125に対する係合及び短辺柵16に設けられた係合部材137の底板フレーム127に対する係合が維持され、強固なフレーム構造を維持することが可能となっている。
H1≧35cm
を満たし、かつ、伝い歩きをしている乳幼児のために1枚のマット12Aのみを収納してベビーサークルを構成した場合に、乳幼児が囲い枠を乗り越えてしまうことを防止するため、
H2≧60cm
を満たすように、各マット12A、12B、12Cの厚さth及び底板部11から上部枠までの高さH3が定められている。
th=(H2−H1)/2
=(60−35)/2
=12.5cm
H3=H2+th
=72.5cm
ところで、本実施形態の組立ベッドは、組み替える際には、細かな部品にばらすことなく、各構成部材をできるだけ大きな単位で再利用する点を特徴としており、組替工程の簡略化および組替作業に要する時間の短縮化を図っている。
組立ベッドを子供用のシングルベッド10Aに組み替える場合には、ベビーベッド10の囲い柵を構成していた一対の長辺柵13、14をそのまま平置きにして長辺同士を連結してベッドフレームを構成し、さらにベビーベッド10の構成時に底板部11とマット12との間に収納していたパーツを組み立ててヘッドボード20を構成し、平置きにした長辺柵14の頭部側長辺にヘッドボード20を構成するヘッドボードサイドパネル24A、24Bの短辺が下側になるように連結し、子供用のシングルベッド10Aとしている。
したがって、長辺柵13のサイドパネル103,104、長辺柵14のサイドパネル113,114並びに長辺柵13の下部フレーム102の背面側に設けられた下部支持フレーム107がそのまま子供用のシングルベッド10Aの脚部を構成することとなり、容易に組み替えが行えるようになっている。
さらにヘッドボード20の高さW4は、子供用のシングルベッドのベッドフレーム部分(=ヘッドボード除く部分)の長さと、大人用のシングルベッドのベッドフレーム部分長さと、の差となるように設定されている。
さらにまた、ベッドフレームの天面側には、長辺柵13あるいは長辺柵14を構成する縦格子フレーム105、106が位置することとなり、ユーザによる荷重を受けることとなるが、実際に用いる場合には、マット12を構成する2枚のマット12Aおよびマット12Bを横並びに載置して子供用のシングルベッド10Aのマットとして構成している。なお、組み替え後に使用しないマット12C、短辺柵15、16およびキャスタ11Aを備えた底板部11の底板ベース11Bは、一対の長辺柵13、14で構成されたベッドフレームの下に収納されるようになっている。
組立ベッドを子供用のシングルベッド10Aは、ベビーベッド10の囲い柵を構成していた一対の長辺柵13、14と、ヘッドボード20と、により基本的な構成ができている。
まず、ヘッドボード20について説明する。
ヘッドボード20は、図7に示すように、ベビーベッド10の構成時にマット12の下方に収納していたヘッドボード本体ユニット23、ヘッドボードサイドパネル24A、24B、一対のヘッドボード連結ユニット25を組み立てることにより得られる。
ヘッドボード20の組み立てに際しては、図8に示すように、まず、ヘッドボード本体ユニット23にヘッドボードサイドパネル24A、24Bを取り付けることとなる。
図9は、ヘッドボード本体ユニットの収納時の外観斜視図である。
ヘッドボード本体ユニット23は、図9に示すように、収納時には、折りたたまれており、長方形状のベースパネル151と、このベースパネル151の一方の長辺に沿って複数の蝶番152を介して回動可能に取り付けられた上部パネル153と、ベースパネル151の他方の長辺に沿って複数の蝶番154を介して回動可能に取り付けられた下部パネル155と、を備えている。
ベースパネル151は、図9に示すように、双方の短辺の中央部近辺にそれぞれ設けられた一対のスライド錠156と、子供用のシングルベッド10Aの構成時にヘッドボード連結ユニット25がそれぞれ係合される一対の係合孔157と、ヘッドボードサイドパネル24Aの一対のボス241、242が係合される一対のボス孔158Aと、ヘッドボードサイドパネル24Bの一対のボス241、242が係合される一対のボス孔158Bと、を備えている。
下部パネル155は、ヘッドボード組立時にヘッドボードサイドパネル24Aのボス168が係合されるボス孔183と、ヘッドボードサイドパネル24Bのボス168が係合されるボス孔184と、大人用のシングルベッド構成時にヘッドボード連結ユニット25がそれぞれ係合される一対の係合孔159を備えている。
ヘッドボードサイドパネル24Aと、ヘッドボードサイドパネル24Bとは、鏡面対称な構造を有しているので、同一の符号を付し、主としてヘッドボードサイドパネル24Aの構造について説明する。
ヘッドボードサイドパネル24Aは、ベースパネル160を有しており、このベースパネル160には、柱状の第1支持部材164が設けられている。そして、この第1支持部材164には、一方(図8中、上部側)のボス孔158Aに係合される第1ボス161、他方(図8中、下部側)のボス孔158Aに係合される第2ボス162およびスライド錠156の係止片が挿入されるスライド錠受け163が設けられている。さらに第1支持部材164は、ヘッドボード20を組み立てた状態で、その一端面169が上部パネル153に当接し、他端面170が下部パネル155に当接して、使用時の荷重を受け、上部パネル153および下部パネル155を支持するように形成されている。
さらに、ヘッドボードサイドパネル24Aには、直方体状の第2支持部材245が設けられ、この第2支持部材245には、上部パネル232のボス孔に係合されるボス246が設けられている。
さらにまた、ヘッドボードサイドパネル24Aには、直方体状の第3支持部材167が設けられ、この第3支持部材167には、下部パネル155のボス孔183に係合されるボス168が設けられている。
続いてユーザは、ヘッドボードサイドパネル24Aのベースパネル160を、上部パネル153の一方の側面153Aおよび下部パネル233の一方の側面155Aの双方に当接させた状態で、図8に示すように、矢印C方向からスライドさせ、第1ボス161を上部側のボス孔158Aに係合させ、第2ボス162を下部側のボス孔158Aに係合させ、ボス166を上部パネル153のボス孔181に係合させ、ボス168を、下部パネル155のボス孔183に係合させる。
そして、スライド錠156の係止片156Aをヘッドボードサイドパネル24Aのベースパネル160側にスライドさせ、スライド錠受け163に係合させる。そして、係止片156Aのスライドつまみ156Bを、当該スライド錠156のロック溝156C内に回動させて係合させ、ロック状態とする。これにより、係止片156Aとスライド錠受け163との係合状態は維持され、ひいては、ヘッドボード本体ユニット23からヘッドボードサイドパネル24Aが外れてしまうのを防止している。
そして、スライド錠156の係止片156Aをヘッドボードサイドパネル24Bのベースパネル160側にスライドさせ、スライド錠受け163に係合させ、さらに係止片156Aのスライドつまみ156Bを当該スライド錠156のロック溝156C内に回動させて係合させ、ロック状態として、ヘッドボード本体ユニット23からヘッドボードサイドパネル24Bが外れてしまうのを防止することとなる。
図10は、子供用のシングルベッド構成時にヘッドボード本体ユニットへのヘッドボード連結ユニットの取り付けを説明するための図である。
続いて完成したヘッドボード本体ユニット23に対し、図10に示すように、ヘッドボード20をベッドフレームに取り付けるための一対のヘッドボード連結ユニット25を取り付けることとなる。
ここで、ヘッドボード連結ユニット25について説明する。
ヘッドボード連結ユニット25は、長辺柵14の縦格子フレーム136が係合し、支持される係合支持部191と、蝶番192を介して係合支持部191に回動可能に結合され、図11中、二点鎖線で示すような回動状態で係合支持部191を下方から支える脚部193と、脚部193に設けられ、ヘッドボード本体ユニット23のダボ孔185に係合するダボ194と、係合支持部191の側面に設けられ、ヘッドボード本体ユニット23の係合孔157あるいは係合孔159に係合される金属製の係合部材196と、を備えている。この係合部材196の先端は、L字状に折り曲げられて先端部196Aとして構成されている。
そして、ヘッドボード連結ユニット25は、使用状態では、脚部253は、図11中、二点鎖線で示したような状態となっており、全体として、T字形状をなしている。
この結果、一対のヘッドボード連結ユニット25は、図12中、左側に図示するような状態で、ヘッドボード本体ユニット23の所定位置にそれぞれ固定、位置決めされる。
この状態で、係合支持部191に形成されている係合支持用溝197および支持用切欠198が上面に位置することとなる。
まず、ヘッドボード20を構成するヘッドボードサイドパネル24A、24Bの短辺が下側になるように所望の位置に設置し、ヘッドボード20を構成する各ヘッドボード連結ユニット25の係合支持用溝197および支持用切欠198に長辺柵14の対応する3本の縦格子フレーム106がそれぞれ係合するように長辺柵14の頭部側長辺(上部フレーム111側)を上方からかぶせるようにして連結し、長辺柵14を平置きにする。
続いて、長辺柵14の一対の連結部材142の係合溝143のそれぞれに長辺柵13の対応する縦格子フレーム106が係合するように長辺柵13の頭部側長辺(上部フレーム101側)を上方から連結し、長辺柵13を平置きとする。この結果、子供用のシングルベッド10Aは、図6に示した状態となる。
同様に、長辺柵14とヘッドボード20とは、X方向およびY方向への移動は規制するように互いに係合させているが、Z方向への移動(離間する方向への移動)は容認するように、剛結合構造とはしていないので、連結部材として機能するヘッドボード連結ユニット25の強度を余り必要としないので、こちらの連結部分の構造も簡略化でき、組み立て、分解が容易となっている。
子供用のシングルベッド10Aにおいて、一対の長辺柵13、14で構成されたベッドフレーム上には2個のマット12Aおよびマット12Bを横並びに載置して子供用のシングルベッド10Aのマットとして構成している。なお、子供用のシングルベッドを構成する際には用いないマット12Cは、図12に示すように、一対の長辺柵13、14で構成されたベッドフレームの下に収納するとともに、図示していないが、短辺柵15、16およびキャスタ11Aを備えた底板部11の底板ベース11Bも、ベッドフレームの下に収納される。
この場合において、マット12Aとマット12Aとの境界位置P1と、連結部材142により連結した長辺柵13と長辺柵14との境界位置P2とは、異なる位置となるようにマット12Aのサイズと長辺柵13、14の図1における高さ方向のサイズが定められている。さらに、境界位置P1は、長辺柵13上に位置するように設定されている。この結果、図3中、左側に載置したマット12Aに印加される荷重(主としてベッドユーザの体重)は、長辺柵14および長辺柵13の双方に分散されて支持されることとなり、ベッドフレームにおいて十分な強度を確保することができる。
組立ベッドを大人用のシングルベッド10Aに組み替える場合には、ベビーベッド10の囲い柵を構成していた一対の長辺柵13、14をそのまま平置きにして長辺同士を連結してベッドフレームを構成し、さらにベビーベッド10の構成時に底板部11とマット12との間に収納していたパーツを組み立ててヘッドボード20を構成し、平置きにした長辺柵14の頭部側長辺にヘッドボード20を構成するヘッドボードサイドパネル24A、24Bの長辺が下側になるように連結し、大人用のシングルベッド10Bとしている。
特に、子供用のシングルベッドから大人用のシングルベッドに組み替える場合には、ヘッドボード20の連結状態を変更するだけで済み、特に容易に組み替えが行えるようになっている。
また、大人用のシングルベッドを実際に用いる場合には、マット12を構成する2枚のマット12A、マット12B及びマット12Cを横並びに載置して大人用のシングルベッド10Bのマットとして構成している。この場合においても、使用しない短辺柵15、16およびキャスタ11Aを備えた底板部11の底板ベース11Bは、一対の長辺柵13、14で構成されたベッドフレームの下に収納されるようになっている。
図15は、大人用のシングルベッド構成時にヘッドボード本体ユニットへのヘッドボード連結ユニットの取り付けを説明するための図である。
ヘッドボード本体ユニット23の一対の係合孔159に対し、図15に示すように、ヘッドボード20をベッドフレームに取り付けるための一対のヘッドボード連結ユニット25をそれぞれ取り付けることとなる。
より詳細には、T字形状としたヘッドボード連結ユニット25の係合部材196を、図15中の矢印Dに沿ってヘッドボード本体ユニット23の下部パネル155に設けられた係合孔159に挿入し、先端部196Aを下部パネル155の裏面に係合させる。これと同時にヘッドボード本体ユニット23の下部パネル155の表面に形成されているボス孔201にダボ194を挿入し、係合させる。
続いて、大人用のシングルベッド10Bの組み立て手順を説明する。
まず、ヘッドボード20を構成するヘッドボードサイドパネル24A、24Bの長辺が下側になるように所望の位置に設置し、ヘッドボード20を構成する各ヘッドボード連結ユニット25の係合支持用溝197および支持用切欠198に長辺柵14の対応する3本の縦格子フレーム106がそれぞれ係合するように長辺柵14の上部フレーム111側を上方から連結し、長辺柵14を平置きにする。
上述したように、長辺柵13と長辺柵14とは、X方向およびY方向への移動は規制するように互いに係合させているが、Z方向への移動は容認するように、剛結合構造とはしていない。したがって、連結部材142に対応する連結部分の強度を余り必要としないので、連結部分の構造を簡略化でき、組み立て、分解が容易となっている。
同様に、長辺柵14とヘッドボード20とについても、X方向およびY方向への移動は規制するように互いに係合させているが、Z方向への移動は容認するように、剛結合構造とはしていないので、連結部材として機能するヘッドボード連結ユニット25の強度を余り必要としないので、こちらの連結部分の構造も簡略化でき、組み立て、分解が容易となっている。
大人用のシングルベッド10Bにおいては、ヘッドボード20及び一対の長辺柵13、14で構成されたベッドフレーム上に、2個のマット12A、マット12Bおよび12Cを横並びに載置することにより、大人用のシングルベッド10Bのマットとして構成している。なお、図示していないが、ベビーベッド10構成時に用いていた短辺柵15、16およびキャスタ11Aを備えた底板部11の底板ベース11Bも、ベッドフレームの下に収納される。
この場合においても、子供用のシングルベッドを構成した場合と同じく、マット12Aとマット12Aとの境界位置P1と、連結部材142により連結した長辺柵13と長辺柵14との境界位置P2とは、異なる位置とされ、かつ、境界位置P1は、長辺柵13上に位置するように設定されているので、マット12Aに印加される荷重は、長辺柵14および長辺柵13の双方に分散されて支持されることとなり、ベッドフレームにおいて十分な強度を確保することができる。
特に本第1実施形態の組立ベッドは、子供用シングルベッドから延長ベッドとしての大人用シングルベッドに組み替えることも可能となっており、より長期にわたって組立ベッドを使用することが可能となり、より一層資源の有効利用を図ることができる。
以下の第2実施形態の説明においては、組立ベッドとして、ハイタイプのベビーベッド、シングルベッドの相互間で組み替え可能な組立ベッドを例として説明する。
図17は、組立ベッドをベビーベッド(ハイタイプ)として組み立てた場合の斜視図である。
組立ベッドとしてのベビーベッド50は、主として木製の部材を組み付けて構成したものであり、主たる構成部品として、後述する複数の部材で構成された底板部51と、一対の長辺柵52、53と、一対の短辺柵54、55と、中底板部56と、を備えている。そして、一対の長辺柵52、53と、一対の短辺柵54、55とで囲い柵を形成し、この囲い柵と底板部51と、で、ベビーベッド50として構成される。この場合において、底板部51の下面側には、底板ベース51A(図19参照)が配置されており、この底板ベース41Aの4隅部分には、それぞれキャスタ51Bが設けられ、ベビーベッド50を容易に移動可能としている。
底板部51は、ベビーベッド50の下部に設けられ、この底板部51の手前側(図17中、左側)の上には、例えばオムツやタオル等、乳児を世話する際に使用する備品を収納する収納部60が形成されている
収納部60の床部には、鏡面対称構造のL字形状を有する一対の床板パネル61、62が嵌め込まれ、収納部60の奥側には、後述するベッドフレームパネル63が背面パネルとして嵌め込まれている。
長辺柵52は、スライド柵として構成されており、大別すると、スライド柵本体501と、スライド支持枠502と、を備えている。
スライド柵本体501は、上部フレーム503と、下部フレーム504と、一対のサイドフレーム505、506と、上部フレーム503と下部フレーム504との間で縦格子を形成する複数の縦格子フレーム507と、下部フレーム504にヒンジ連結されたロック機構本体508と、を備えている。
この場合において、後に詳述するが、サイドフレーム505の側部には、突条509が設けられ、サイドフレーム506の側部には、突条510が設けられている。
スライド支持枠502は、対向配置された一対のサイドパネル511、512と、一対のサイドパネル511,512の下部を支持する下部支持フレーム513と、一対のサイドパネル511,512の中間部を支持する中間支持フレーム514と、スライド柵本体501の装着時にスライド柵本体501が囲い枠内に倒れ込むのを防止するための一対の支持枠部515と、を備えている。
サイドパネル511には、スライド柵本体501の突条509を案内するガイド溝520が設けられ、サイドパネル512には、スライド柵本体501の突条510を案内するガイド溝521が設けられ、突条509、510が対応するガイド溝520、521内を案内されることにより、スライド柵本体501は、サイドパネル511とサイドパネル512との間を上下方向にスライドされることとなる。
また、中間支持フレーム514には、ロック機構本体508の後述するロック用係合片が回動しつつ嵌り、スライド柵本体501を上部固定位置(ロック位置)に保持するための一対の係止孔523Aが設けられている。ここで、上部固定位置とは、スライド柵本体501の上端面の位置がサイドパネル511、512の上端面位置とほぼ等しくなる位置をいう。
また、中間支持フレーム514の裏面側には、中間支持フレーム514の幅方向に沿って、後述する中底板部56を下方から支持するための中底板支持部514Aが設けられている。
中間支持フレーム524の裏面側には、中間支持フレーム524の幅方向に沿って、後述する中底板部56を下方から支持するための中底板支持部524Aが設けられている。
下部支持フレーム525は、下部支持フレーム513と同様の構成を採っており、ベビーベッド50の構成時には、下部支持フレーム525のうち板薄部525Bが底板ベース51Aの上面に載置され、図示しないダボ及びダボ孔を介して固定されるとともに、板厚部513A、サイドパネル511の下部及びサイドパネル512の下部が、底板ベース51Aの側面(長辺部および短辺部の一部)に対向して、当該側面を覆うように配置されることとなる。
また、収納部60の奥側に嵌め込まれたベッドフレームパネル63、目隠し板527、サイドパネル511、サイドパネル512、中底板部56および底板部51で形成される空間内には、組立ベッドをシングルベッドとして組み替える際に用いられる後述する複数の部材(及び取扱説明書)が収納されている。
図19は、ベビーベッドの組立説明図(その1)である。
図20は、ベビーベッドの組立説明図(その2)である。
図21は、ベビーベッドの組立説明図(その3)である。
図22は、ベビーベッドの組立説明図(その4)である。
ベビーベッド50として組み立てる場合には、図19に示すように、まず、底板ベース51Aに長辺柵52および長辺柵53を立設することとなる
具体的には、長辺柵52の下部支持フレーム513の下面に設けられた図示しないボスの位置を底板ベース51Aの3個のボス孔51Cの形成位置に合わせた状態で、長辺柵52を底板ベース51Aの上方から押し込むことにより、図20に示すように、長辺柵52は、底板ベース51Aと係合し、自立した状態となる。
同様に、長辺柵53の下部支持フレーム525の下面に設けられた図示しないボスの位置を底板ベース51Aの3個のボス孔51Dの形成位置に合わせた状態で、長辺柵53を底板ベース51Aの上方から押し込むことにより、図20に示すように、長辺柵53は、底板ベース51Aと係合し、自立した状態となる。
続いて、底板パネル61および底板パネル62を長辺柵52の下部支持フレーム513の形状に沿って、手前側に嵌め込む。底板パネル61は、底板パネル本体61Aと、長辺柵52のサイドパネル511と長辺柵53のサイドパネル521との間の隙間を介して、サイドパネル511及びサイドパネル521の外面側に配設され、サイドパネル511及びサイドパネル521の外面に係止される係止部61Bと、を備えている。
したがって、底板パネル61および底板パネル62を長辺柵52の下部支持フレーム513の形状に沿って、手前側に嵌め込むと同時に、係止部61B、62Bをサイドパネル511及びサイドパネル521の外面に係止する。
この状態で、ユーザは、短辺柵54を撓ませつつ、サイドフレーム554の背面側の4箇所のボス孔555が長辺柵52のサイドパネル511の2箇所に設けられたボス518および長辺柵53のサイドパネル521の2箇所に設けられたボス528に対向させて挿入し、完全に押し込んで係合させる。
同様に、ユーザは、短辺柵55の上部フレーム551の下面の図示しないボス孔のうち2箇所をサイドパネル511の上端面のボス560に挿入するとともに、図示しないボス孔のうち他の2箇所のボス孔をサイドパネル521の上端面のボス孔561に挿入する。
この状態で、ユーザは、短辺柵54を撓ませつつ、サイドフレーム554の背面側の4箇所のボス孔555が長辺柵52のサイドパネル511の2箇所に設けられたボス518および長辺柵53のサイドパネル521の2箇所に設けられたボス528に対向させて挿入し、完全に押し込んで係合させる。
この状態において、ベビーベッド50は、図22の下部に示すような状態となる。
次に、ベビーベッド50では使用しない部品を収納する。
具体的には、ベッドフレームパネル63、第1引出パネルユニット64、第2引出パネルユニット65、第1引出パネルユニット64に対応する第1引出背面パネル66、第2引出パネルユニット65に対応する第2引出背面パネル67、2個の手すりユニット68、2枚の第1ベッドフレーム背面パネル69及び2枚の第2ベッドフレーム背面パネル70が収納される。
ここで、第1引出パネルユニット64は、正面パネル71と、正面パネル71にヒンジ連結された右サイドパネル72と、正面パネル71にヒンジ連結された左サイドパネル73と、を備えている。
同様に、第2引出パネルユニット65は、正面パネル74と、正面パネル74にヒンジ連結された右サイドパネル75と、正面パネル74にヒンジ連結された左サイドパネル76と、を備えている。
収納空間において、最も手前側(図23中、左側)には、ベッドフレームパネル63が立てられて収納され、このベッドフレームパネル63の背面から奥側に向かって、第1引出パネルユニット64、第1引出背面パネル66、第2引出背面パネル67、第2引出パネルユニット65、第1背面パネル67A、2枚の第2ベッドフレーム背面パネル67B、第1背面パネル67A及び2個の手すりユニット66の順番で収納されている。
上述したように、ベビーベッド50では使用しない部品を収納した後、中底板部56を形成する。
中底板部56は、大別すると、中底板ベース81と、シングルベッド構成時にヘッドボードとして機能するヘッドボードパネルユニット82と、で構成されている。
中底板ベース81の下面の4隅部分には、それぞれキャスタ81Aが設けられ、この中底板ベース81を引出として構成する際に、当該引出を容易に移動可能としている。
ヘッドボードパネルユニット82は、ヘッドボード本体部82Aと、ヘッドボード本体部82Aの短辺側にヒンジ連結したウイング部82B、82Cを有し、ヘッドボードとして機能させる際には、これらのウイング部82B、82Cを引き起こして、一枚の板状部材として用いられる。
まず、中底板ベースを長辺柵52の支持部材および長辺柵53の支持部材のそれぞれの上面に載置して長辺柵52、53および短辺柵54、55で構成される囲い枠中に嵌め込み、固定支持する。
これらの結果、図17に示したようなハイタイプのベビーベッド50が完成される。
本第2実施形態の組立ベッドにおいても、組み替える際には、細かな部品にばらすことなく、各構成部材をできるだけ大きな単位で再利用する点を特徴としており、組替工程の簡略化および組替作業に要する時間の短縮化を図っている。
図26は、図25の引出付きシングルベッドにおいて引出を引き出した場合の外観斜視図である。
図27は、引出付きシングルベッドの分解斜視図である。
組立ベッドを引出付きのシングルベッド50Aに組み替える場合には、ベビーベッド50の囲い柵を構成していた一対の長辺柵52、53を平置きにして短辺同士を連結してベッドフレーム本体を構成し、このベッドフレーム本体に第1ベッドフレーム背面パネル69及び第2ベッドフレーム背面パネル70を組み立てて構成した2枚のベッドフレーム背面パネルおよびベッドフレームパネル63を組み込むことによりベッドフレームを構成する。
続いてベビーベッド50の構成時に中底板部56として構成していたヘッドボードパネルユニット82を組み立ててヘッドボードを構成し、平置きにした長辺柵53に連結する。
さらに中底板部56と底板部51との間に収納した部品、中底板ベース81および底板ベース51Aにより、二つの引き出し85、86を構成し、ベッドフレームの下に入れ込むことで、引出付きのシングルベッド50Aとしている。
この場合において、長辺柵52、53の高さは、ヘッドボードとして組み立てたヘッドボードパネルユニット82の幅と等しくなるようにされている。すなわち、長辺柵52あるいは長辺柵53の高さは、一般的にシングルベッドとして用いられる幅およびハイタイプのベビーベッドの高さに準じた110cm前後の寸法とされている。
次に引出付きシングルベッドの組み立てについて説明する。
ベビーベッド50をシングルベッド50Aに転用する際には、ベビーベッド50を分解した一対の長辺柵52、53を平置きで並設し、ヘッドボードパネル(ヘッドボード)を連接させてベッドフレームを構成し、このベッドフレーム上にマット90を載置することにより行う。
図29は、引出の組立説明図(その2)である。
次に引出の組み立てについて説明する。
まず、長辺柵52に収納される第1引出85の組み立てについて説明する。
第1引出85を組み立てる場合には、第1引出パネルユニット64を構成している正面パネル71の裏面にヒンジ連結されている右サイドパネル72および左サイドパネル73を左右に開いて、全体としてπ字形状とする。次に第1引出パネルユニット64の右サイドパネル72の下面のボス72Bを中底板ベース81の対応するボス孔81Bに嵌め込むとともに、左サイドパネル73の下面のボス73Bを中底板ベース81の対応するボス孔81Cに嵌め込む。
続いて第1引出背面パネル66の係合凸部66Aを、中底板ベース81の挿入孔81D内に挿入し、楔部材89を係合凸部66Aの係合孔66Bに嵌め込み、第1引出背面パネル66を中底板ベース81に固定して、キャスタ付きの第1引出85が完成する。
同様に、長辺柵53に収納される第2引出86を組み立てる。第2引出86を組み立てる場合には、第2引出パネルユニット65を構成している正面パネル74の裏面にヒンジ連結されている右サイドパネル75および左サイドパネル76を左右に開いて、全体としてπ字形状とし、第2引出パネルユニット65の下面に設けられたボスを底板ベース51Aの対応するボス孔に嵌め込む。続いて第2引出背面パネル67の係合凸部を底板ベース51Aの挿入孔内に挿入し、楔部材を係合凸部の係合孔にはめ込むことにより第2引出パネルユニット65を底板ベース51Aに固定し、キャスタ付きの第2引出86とする。
まず、ヘッドボードパネルを組み立てる。ベビーベッド50の中底板部56(底部)を構成していたヘッドボードパネルユニット82のウイング部82B、82Cを開いて、平板状とし、ヘッドボードパネルとする。
次に長辺柵53の上部支持フレーム523および一対のサイドパネル521、522の上面に背面パネル87を取り付ける。
これに先立ち、第1背面パネル66及び第2背面パネル67を一対の棒状の連結部材87Aにより連結して背面パネル87を構成し、合計2枚の背面パネル87を構成する。そして、一方の背面パネル87を長辺柵53の上部支持フレーム523および一対のサイドパネル511、512の上面に取り付ける。
続いて、長辺柵52のロック機構本体508の取手部508Aをロック機構本体508の係合部材508Bからねじをゆるめることにより取り外すとともに、スライドパネル501を下部支持フレーム513側に突き当たるまでスライドさせる。
さらに第1背面パネル67Aと第2背面パネル67Bを一対の棒状の連結部材87Aにより連結して一枚の背面パネル87を構成し、図27に示すように、この背面パネル87を長辺柵53の上部支持フレーム523および一対のサイドパネル521、522の上面に取り付ける。
続いて、長辺柵53のサイドパネル521側に、長辺柵52のサイドパネル511が対向し密接するように、長辺柵53および長辺柵52を平置きにする。
これによりベッドフレームの基本構造が完成するので、長辺柵53の下部支持フレーム525により形成されている開口中に、上述した第2引出86を収納する。
同様に、長辺柵52の下部支持フレームにより形成されている開口中に、第1引出85を収納する。
続いて、スライドパネル501および背面パネル87により形成される開口中に、短辺柵54、55などのシングルベッド50Aの組立に必要のない部品を収納し、当該開口にベッドフレームパネル63を嵌め込んで、ベッドフレームを完成させる。
続いて、図25に示すように、手すり68の脚部68A(図23参照)をベッドフレームの上面に配置し、脚部68Aの上にマット90を載置することにより、図25に示したシングルベッド50Aとする。
以上の説明においては、各構成部材の締結を基本的にボス及びボス孔を用いて行っていたが、ねじ−ねじ穴、ボルト−ナット等他の締結具を用いて組み立てるように構成することも可能である。
Claims (6)
- 主たる構成部品として一対の長辺柵と、一対の短辺柵と、底部の構成材とを備え、
一対の長辺柵は、前記底部の構成材上に横方向への移動を不能に位置決めされ、一対の短辺柵は、一対の長辺柵を上方から底部の構成材に押圧して固定すると共に、一対の短辺柵の下端を底部の構成材の側面に連結して組み立てられ、底部の構成材の上に囲い柵を有するベビーベッドを構成可能であり、
このベビーベッドは各構成部品に分解が可能であり、
底部の構成材はヘッドボードを形成自在なパーツを含み、
分解した一対の長辺柵を平置きで並設し、ヘッドボードを連接させてベッドフレームを構成し、該ベッドフレーム上にマットを載置してシングルベッドに転用可能としたことを特徴とする組立ベッド。 - 一対の長辺柵は矩形枠状の枠部材であって、
この枠部材の幅または高さがシングルベッドの幅を有し、
その高さまたは幅がシングルベッドの長さの1/2を有し、
枠部材幅方向の両端部には、シングルベットに転用した場合のベッドフレームの脚部を一体に備えたことを特徴とする請求項1に記載の組立ベッド。 - 前記ベビーベッドは、前記囲い柵の内側の底部構成材上に複数の分割したマットを多段に積み重ねて備え、シングルベッドへの転用時には、一対の長辺柵からなる前記ベッドフレーム上に各マットを横並びに載置して構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の組立ベッド。
- 一対の長辺柵はシングルベッドへの転用時に長辺同士を連結可能な連結具を一体に有したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の組立ベッド。
- シングルベッドへの転用時に一対の長辺柵の連結部を介して両長辺柵にまたがって前記マットが載置されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の組立ベッド。
- 前記ヘッドボードの奥行きがベッドフレームの脚部の高さと一致し、ヘッドボードを倒して頭部側または足部側に延設して延長フレームを構成し、延長フレーム上にマットを載置して延長ベッドに転用可能としたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の組立ベッド。
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