JP5341667B2 - ノブ - Google Patents
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Description
スイッチ装置を操作するノブとして、外観に特徴を持たせる目的で、異なる色彩部位を備えたり、あるいは表面処理を行う表側とその裏側の機能部位とを分けるために、裏側のの成形部材であるムービングブロックに対し異なる樹脂材料でさらに表側のノブキャップをモールドして一体としたいわゆる2色モールド構造のものがある。
例えば、図15に示すような、ムービングブロック112の後部の外周面がノブキャップ111の後側に連なるようなノブ110においてノブキャップ111の表面を電気メッキするとき、ノブキャップ111をABS、ムービングブロック112をポリカーボネイトで形成した場合には、通電性の相違によりムービングブロック112にはメッキが付きにくく、ノブキャップ111にのみメッキされるので、外周面におけるノブキャップ111とムービングブロック112の境界が明確で美観を損なうことがない。
ところで、重量低減、材料費のコスト低減などのため、ノブ内部を肉抜きしようとする場合、ムービングブロック112を前側から肉抜きしても、ノブキャップ111をモールドする際に溶融状態の材料が肉抜きした空間に流れ込んで埋めてしまうので、後側からしか肉抜きができない。
しかしながら、後側からでは図15に示す空間119、120のように狭く薄い空間しか肉抜きできず、肉抜き型に対する十分な抜きテーパを形成できないため、ノブの成形性が悪いという問題があった。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、さらにムービングブロックには、規制ロッドにおける固定部材側のストッパに当接する端とは反対側の端に当接する支持壁が設けてあるものとした。
請求項5の発明は、上記各請求項の発明において、ノブキャップの底壁に対向するムービングブロックの端が凹部によりリング状をなしており、端縁の角がリング状の端の内周縁の角であり、突起の傾斜面は軸心に近づくほど底壁からの高さが高くなるように変化しているものとした。
また、ノブキャップとムービングブロックは爪と係止穴の係止により一体化されるので、低コストで製作でき、作業工数も少なくて済む。
ノブキャップとムービングブロックは個別に成形されるので、2色モールドによる一体化の場合とは異なり、ムービングブロックに十分な肉抜きを行うことができ、ノブの軽量化と材料費低減が向上するとともに、例えばノブキャップだけ塗装することが可能であるから、マスキングの必要なしに、非塗装のムービングブロックに対し明確な塗装の境界線が得られる。さらに、規制ロッドと係合部の係合により、ノブキャップに大きな回動操作力が加えられた場合でもムービングブロックに対して空回りするおそれがない。
請求項3の発明は、規制ロッドが支持壁88により裏打ち支持されるので、ノブに過大な回動力が加わった場合でも規制ロッドが破損するおそれがない。
そして請求項4の発明は、ムービングブロックに対するノブキャップの位置決めが容易であるとともに、ノブキャップに加えられた回動力を確実にムービングブロックに伝達することができる。
請求項5の発明は、ムービングブロックの凹部によりリング状に残った部分の内周縁の角を傾斜面に当接させるから、芯合わせ用に別途の穴を設ける必要なしに位置決めができる。
図1は実施の形態を適用したスイッチ装置の全体構成を示す断面図であり、これにより先ずスイッチ装置の概要を説明する。
スイッチ装置1は、主要部品として、ケース2と、スイッチユニット40と、ノブ50とからなり、ノブ50はケース2に姿勢保持されて操作者側へ突出し、スイッチユニット40はケース2のノブ50が突出する側とは反対側に取り付けられている。
以下、ノブ50が突出している側、すなわち操作者に面する側を前方、または前面とし、スイッチユニット40が設けられている側を後方とする。
基板42の前面には、それぞれ対となった3組のスイッチ接点43(43a、43b、43c)が、ケース2の前面から見てケース2の中心を横切る一直線上に配置され、中央の組がケース2の中心に位置している。
ユニット収納部5の底面6にはコーン部45および碗部46を受け入れる空間が形成してあり、ケース2の中心を中心とするリング壁7により、コーン部45を受け入れる第1可動接点収容空間8と碗部46を受け入れる第2可動接点収容空間9とに区画されている。
ノブ収納凹部11の底壁12からは、ガイドリング10と同軸に保持筒部13が所定長さ前方へ延び、その前端はガイドリング10の前端よりも突出している。保持筒部13の筒穴14は底壁12を貫通して、コーン部45を受け入れる第1可動接点収容空間8に開口している。この開口の穴径はリング壁7の内径よりも小さい。
保持筒部13の筒穴14より大径のフランジ102を備える抜け止めストッパ100が第1可動接点収容空間8側から筒穴14内へ挿入され、ムービングブロック70に係止されることにより、フランジ102が第1可動接点収容空間8の底面8aに係合してノブ50の抜け止めとなっている。
ケース2の前面には、ガイドリング10を囲む穴23を有する飾りカバー22が取り付けられ、穴23にはガイドリング10の前端の大部分を露出させるように当該前端にわずかに被さる飾りリング24が取り付けられている。
ムービングブロック70の後述する張出し筒部74の後端縁には、プランジャ37の先端と当接可能にカム面86(図4の(b)参照)が形成されている。
また、ノブ50を一方向または他方向へ回すことによりカム面86がプランジャ37の先端に当接してプランジャ37を後方へスライドさせ、これにより一方または他方の碗部46を撓ませてその導通接点48をスイッチ接点43bあるいは43cに接触させ、これらそれぞれ対のスイッチ接点を通電状態とする。
ここでは、ノブ50の回動幅は各方向それぞれ30°とする。
まず、ノブ50は、コーン部45および碗部46を直接あるいはプランジャ37を介して撓ませスイッチユニット40に作用するムービングブロック70と、ムービングブロック70の前側に被さって操作者が指を触れるノブキャップ51とからなっている。
ノブキャップ51は従来例で示した前外壁部に対応し、ムービングブロック70は機能部位に対応するが、ノブキャップ51とムービングブロック70は一体にモールドされず、それぞれ別部品として樹脂成形される。
ノブキャップ51は外観向上のためその外表面をメッキまたは塗装されている。
ノブキャップ51は底壁52と側壁53からなる薄肉壁の鍋形状を基本形とする。側壁53は、とくに図3の(d)に示すように、底壁52に連なる主側壁54と、後部(開口側)の拡径部56と、主側壁54と拡径部56間をつなぐ傾斜壁55とからなる2段形状である。
図2の(a)に示すように、正面から見たノブキャップ51の外観は、側壁53(主側壁54)から底壁52にかかる部分を内方へ窪ませた凹部57が軸心を中心とする周方向に均等に形成されるとともに、凹部57に突条58を設けて、ノブ50を回すときの指掛かりとしている。
また、底壁52の内面には、軸心Gを中心とする所定の円周上、3等分位置に突起63が設けられている。とくに図3の(e)に示すように、突起63の後方へ向いた先端は、軸心Gに近づくほど底壁52からの高さが高くなる傾斜面64となっている。
上記所定の円周は、ムービングブロック70の後述する前壁71の内周縁と同径で、その円が傾斜面64の中央を通るように設定されている。
爪60と底壁52の突起63の配置は、軸心Gを中心とする角度で60°ずらせてある。
規制ロッド65の横断面は軸心を中心とする円周に沿ったブロック状で、上記の爪60a側がL字形に曲がって幅広面66を形成している。
ここでは、2本の規制ロッド65の各幅広面66と反対側の端縁と軸心を結ぶ線がなす角度を120°としてある。
ムービングブロック70はリング状の前壁71と、前壁71の内周縁から後方へ延びる内筒72と、前壁71の外周縁から後方へ延びる外筒73を有し、外筒73は内筒72よりも短い。
外筒73の軸方向前半の外周面はノブキャップ51の主側壁54の内面に略沿っており、軸方向のビード79が形成されているとともに、前壁71側はノブキャップ51の凹部57との干渉を避けて傾斜面となっている。外筒73の軸方向後半は軸方向中間から後方へ延びる張出し筒部74により囲まれている。
以上のように、ムービングブロック70はいずれも薄壁状の前壁71、内筒72、外筒73および張出し筒部74からなり、とくに内筒72の内側の大容積空間のほか、内筒72と外筒73間の空間および外筒73と張出し筒部74間の空間の各部分が肉抜きされた形態となっている。
ムービングブロック70にはまた、図4の(a)におけるD−D部断面図である図6に示すように、外筒73の外周面を切り欠くとともに、張出し筒部74の傾斜部75を含み外筒73との接続部を貫通して軸心と平行に延びる貫通路82が、ノブキャップ51の規制ロッド65に対応させて形成されている。貫通路82の周方向幅は規制ロッド65の周方向幅と整合させてある。
以下の説明では、図4の(a)、図5の(c)において2つの貫通路82間の周方向中間点と軸心を通る直線を基準線Cmとして説明する。
肩部77にはまた、第1切り欠き84に連なって、カム面86と反対側に所定角度範囲にわたる第2切り欠き85が形成されている。これは一方のカム面86が一方のプランジャ37を押し込んでいる間、他方のプランジャ37を押し込まないようにするためである。
外筒73と張出し筒部74の間には、矩形穴の貫通路82のそれぞれ隣接する第1切り欠き84に近い側の辺に沿って支持壁88が張り渡されており、貫通路82に挿入された規制ロッド65の幅広面66と反対側の端に当接するようになっている。
内筒72の後端近くには隔壁92が設けられ、隔壁92からは軸心上を後方へ押圧筒93が内筒72の後端より突出して延びている。押圧筒93には隔壁92の前方と後方を連通する貫通孔94が形成されている。
図4の(a)、図5の(c)にも示すように、隔壁92には、内筒72の内面に接して周方向3等分位置に係止穴95が形成され、抜け止めストッパ100が係止されるようになっている。
図7はノブキャップ51とムービングブロック70を結合して一体化したノブ50の断面図である。
ムービングブロック70に対してノブキャップ51をスライドさせていくと、相対的にムービングブロック70の前壁71がノブキャップ51の底壁52に接近する。底壁52にはムービングブロック70の前壁71の内周縁に対応する円周上の3等分位置に突起63が設けてあるので、ノブキャップ51をさらにスライドさせると、前壁71の内周縁の角が突起63先端の傾斜面64に当接して、ムービングブロック70の前端がノブキャップ51の軸心上に自動的に芯合わせされる。
これによりノブキャップ51とムービングブロック70は軸心が一致するとともに、軸方向がガタなく一体となる。
また、ノブキャップ51の開口端縁(拡径部56の端面)はムービングブロック70の肩部77の段差面78に当接する。
ムービングブロック70の係止穴80はノブキャップ51の爪60の周方向幅より広いから、ノブキャップ51の規制ロッド65を貫通路82に沿ってスライドすれば、爪60は係止穴80から逸れることなく確実に係止される。
そして、貫通路82の周方向幅は規制ロッド65の周方向幅と整合させてあるので、これによりノブキャップ51とムービングブロック70は回転方向にも一体となる。
後掲の図11に示されるように、規制ロッド65の幅広面66と反対側の端が外筒73と張出し筒部74の間に形成された支持壁88に当接している。
以下、図における保持筒部13の中心(軸線)を通る垂直な線を基準線Ccとして、説明する。
保持筒部13を同軸のガイドリング10が囲んで、ノブ収納凹部11となっている。
なお、保持筒部13の筒穴14は12角の多角形となっており、ムービングブロック70の内筒72との接触面積を少なくしてノブ50を回動させる際の抵抗を低減している。
ノブ収納凹部11の底壁12には、基準線Ccに垂直な直径線上に、ガイドリング10の内面に近接して、プランジャ37を挿入するガイド孔25が設けられている。
ノブ収納凹部11の底壁12からは、基準線Cc上に、保持筒部13の周方向に平行なストッパ壁27が前方へ立ち上がっている。なお、図8の正面図では手前側が前方である。
ストッパ壁27の軸心からの位置は、ムービングブロック70における外筒73と張出し筒部74間の空間に対応している。
図8および図9に示すように、保持筒部13の外周には、ストッパ壁27に対向して、クリックボール35(図13参照)を軸方向にガイドする溝33を備えるボールガイド32が設けられている。溝33は部分円筒面をなしている。
ストッパ壁27も、保持筒部13に対向する面に、部分円筒面の溝34を備えて、ボールガイド32と協同してクリックボール35を軸方向移動可能に保持するボール保持部を形成している。
スプリング31およびクリックボール35は、外筒73のクリックカム面90と協同してクリック機構を構成する。
抜け止めストッパ100は、円筒部101の一端から外方に延びたフランジ102を備え、円筒部101の端縁からフランジ102側へオフセットした位置から他方へ延びる脚片103の先端に爪104を有している。ここでは脚片103は隔壁92の係止穴95に対応して3本である。
また、フランジ102の円筒部101側の面には周方向等分3箇所に突部105を有している。
第1可動接点収容空間8側から円筒部101を筒穴14内へ挿入し、脚片103を隔壁92の係止穴95に挿入して爪104を隔壁92の前面に係止させる。これにより、抜け止めストッパ100はムービングブロック70と連結され、フランジ102は突部105で第1可動接点収容空間8の底面8aに当接して、ノブ50の抜け止めとなる。
保持筒部13の前端とムービングブロック70の前壁71との間隙は、ノブ50を押し込む際のストローク長よりも大きく設定してあり、導通接点48がスイッチ接点43に接触する前に保持筒部13と前壁71が当接しないようになっている。
図11は、ノブ50とケース2の関係を示す正面透視図である。
自由状態において、回転方向では、図11の(a)に示すように、ノブ50から延びる規制ロッド65がケース2のストッパ壁27から離間している。
そして、図14の(a)に示すように、ノブ50(ムービングブロック70)の肩部77のカム面86はプランジャ37から外れ、プランジャ37はカム面86に隣接する第1切り欠き84に対向している。なお、図14は肩部77の外周に沿って外方から見ている。
ムービングブロック70の押圧筒93の後端がコーン部45を撓ませてその導通接点48をスイッチ接点43aに接触させ、スイッチ接点43aを通電状態とする。
このとき、プランジャ37は張出し筒部74の第1切り欠き84に対向しているので、ムービングブロック70が後方(図中、下方)へ移動してもプランジャ37は押し込まれず、碗部46が撓んでスイッチ接点43bや43cが通電状態となることはない。
図13の(a)は自由状態を示し、スプリング31により前方へ付勢されたクリックボール32が、外筒73に形成されたクリックカム面90の谷底に位置しており、これにより、ノブ50をケース2からの突出位置に保持している。
ノブ50を指で押し込むと、図13の(b)に示すように、クリックボール32をクリックカム面90の谷底に位置させたまま、外筒73がスプリング31を圧縮する。矢示は外筒73の移動方向を示している。
指を離せばスプリング31の付勢力によりノブ50は自由状態へ戻り、スイッチ接点43aは非通電状態となる。
押し込まれた側と反対側の他方のプランジャ37は、第2切り欠き85の領域に入るので、押し込まれることはない。
ノブ50を自由状態から30°回動させた位置で、図11の(b)に示すように、規制ロッド65がストッパ壁27に当接するので、ノブ50をそれ以上回動させることはできない。この際、規制ロッド65は幅広面66を備えているので確実にストッパ壁27に当接する。
なお、ムービングブロック70には規制ロッド65を裏打ち支持する支持壁88が設けられているので、誤ってさらに回動しようとする力がノブ50に加わったときでも、規制ロッド65が破損するおそれはない。
ノブ50を他方向へ回動させた場合も同様であり、スイッチ接点43cが通電状態となる。
貫通路82が係合部に該当する。
また、ケース2が固定部材に該当し、ストッパ壁27がストッパに該当する。
ノブキャップ51とムービングブロック70は個別に成形されて、ノブキャップ51だけ塗装することが可能であるから、マスキングの必要なしに、非塗装のムービングブロック70に対し明確な塗装の境界線が得られる。
また、ムービングブロック70の前壁71は肉抜きによりリング状に残った部分であり、その内周縁の角を傾斜面64に当接させるから、芯合わせ用に別途の穴を設ける必要もない。
とくに、貫通路82が径方向に膨らんだ張出し筒部74に設けられ、規制ロッド65がノブキャップ51の開口端から突出し貫通路82を貫通して、規制ロッド65の先端が、ノブキャップ51を軸周りに所定角度回動させたときにケース2側のストッパ壁27に当接する回動側ストッパを構成するので、操作者は回動規制位置をノブキャップ51から直接感知することができ、ガタのない高い精密感が得られる。
また、規制ロッド65はストッパ壁27に当接する側を幅広面66としてあるので、ストッパ壁27が薄壁形状であっても回動規制位置で確実にストッパ壁27に当接する。
また、規制ロッド65は、ノブキャップ51の軸心を挟んだ対象位置から外れた位置に2本設けてあるので、ノブキャップ51に加えられた回動力を確実にムービングブロック70に伝達することができる。そして、設定された角度位置でしかムービングブロック70の貫通路82に挿入できないから、ムービングブロック70に対するノブキャップ51の位置決めが容易である。
スイッチ装置1はノブ50の押し込みにより通電状態となるスイッチ接点43aと、ノブ50の回動により通電状態となるスイッチ接点43b、43cを備える3回路切替えのものとしたが、これに限定されず、本発明のノブは種々のスイッチ装置に適用されるほか、スイッチ装置用以外でも、肉抜きにより軽量化とコスト低減を図りたい種々のノブに適用可能である。
2 ケース
3 本体
5 ユニット収納部
6 底面
7 リング壁
8 第1可動接点収容空間
8a、9a 底面
9 第2可動接点収容空間
10 ガイドリング
11 ノブ収納凹部
12 底壁
13 保持筒部
14 筒穴
22 飾りカバー
23 穴
24 飾りリング
25 ガイド孔
27 ストッパ壁
29 スプリングホルダ
30 スプリング孔
31 スプリング
32 ボールガイド
33、34 溝
35 クリックボール
37 プランジャ
38 フランジ
40 スイッチユニット
41 ベース
42 基板
43a、43b、43c スイッチ接点
44 弾性シート
45 コーン部
46 碗部
47 ブロック部
48 導通接点
50 ノブ
51 ノブキャップ
52 底壁
53 側壁
54 主側壁
55 傾斜壁
56 拡径部
57 凹部
58 突条
60、60a、60b、60c 爪
61 傾斜面
63 突起
64 傾斜面
65 規制ロッド
66 幅広面
70 ムービングブロック
71 前壁
72 内筒
73 外筒
74 張出し筒部
75 傾斜部
76 嵌合部
77 肩部
78 段差面
79 ビード
80 係止穴
82 貫通路
84 第1切り欠き
85 第2切り欠き
86 カム面
88 支持壁
90 クリックカム面
92 隔壁
93 押圧筒
94 貫通孔
95 係止穴
100 抜け止めストッパ
101 円筒部
102 フランジ
103 脚片
104 爪
105 突部
Claims (5)
- 底壁と側壁を有するノブキャップと、凹部を有して該ノブキャップの内側に嵌めこまれたムービングブロックとからなり、
前記ノブキャップの側壁の開口端側に径方向内方に向かう爪が設けられるとともに、前記底壁の内面には、前記底壁に対向する前記ムービングブロックの端縁の角に対応する円周上において軸心を囲む少なくとも3位置以上に突起が設けられ、
該突起は前記底壁の内面からの高さが径方向に変化する傾斜面を有し、
前記ムービングブロックは前記ノブキャップの側壁の開口端側の内面に沿う外周面を有し、該外周面には前記爪に対応する係止穴が設けられて、
前記爪が前記係止穴に係止されて前記ノブキャップとムービングブロックが軸方向に一体化するとともに、前記ムービングブロックの端縁の角が前記突起の傾斜面に当接しており、
前記ノブキャップにはさらに軸心から離間した位置から軸方向に延びる規制ロッドが設けられ、
前記ムービングブロックには前記規制ロッドと周方向に係合する係合部が設けられていることを特徴とするノブ。 - 固定部材に組みつけられてスイッチ操作するためのノブであって、
底壁と側壁を有するノブキャップと、凹部を有して該ノブキャップの内側に嵌めこまれたムービングブロックとからなり、
前記ノブキャップの側壁の開口端側に径方向内方に向かう爪が設けられるとともに、前記底壁の内面には、前記底壁に対向する前記ムービングブロックの端縁の角に対応する円周上において軸心を囲む3位置に突起が設けられ、
該突起は前記底壁の内面からの高さが径方向に変化する傾斜面を有し、
前記ムービングブロックは前記ノブキャップの側壁の開口端側の内面に沿う外周面を有し、該外周面には前記爪に対応する係止穴が設けられて、
前記爪が前記係止穴に係止されて前記ノブキャップとムービングブロックが軸方向に一体化するとともに、前記ムービングブロックの端縁の角が前記突起の傾斜面に当接しており、
前記ノブキャップにはさらに軸心から離間した位置から軸方向に延びて開口端から突出する規制ロッドが設けられ、
前記ムービングブロックは径方向に膨らんだ膨出部を有して、該膨出部に前記規制ロッドを貫通させる貫通路が設けられて、
前記規制ロッドの先端が、前記ノブキャップを軸周りに所定角度回動させたときに固定部材側のストッパに当接する回動側ストッパを構成することを特徴とするノブ。 - 前記ムービングブロックには、前記規制ロッドにおける前記固定部材側のストッパに当接する端とは反対側の端に当接する支持壁が設けてあることを特徴とする請求項2に記載のノブ。
- 前記規制ロッドは、前記ノブキャップの軸心を挟んだ対象位置から外れた位置に2本設けてあることを特徴とする請求項2または3に記載のノブ。
- 前記ムービングブロックは前記ノブキャップの底壁に対向する端が凹部によりリング状をなしており、
前記端縁の角が前記リング状の端の内周縁の角であり、
前記突起の傾斜面は前記軸心に近づくほど前記底壁からの高さが高くなるように変化していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載のノブ。
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