JP5341421B2 - 溶接ロボット - Google Patents

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本発明は、ロボット動作時に発生する一線式パワーケーブルへの負荷を軽減させ、ケーブル耐久性、ワイヤ送給性を向上させる溶接ロボットに関する。
アーク溶接ロボット(以下、溶接ロボットという)は多関節を備えることが一般的で、例えば第一軸から第六軸までの6つの関節をそれぞれに回転または捻り動作させてアームにそれぞれの回転、旋回、揺動または傾動を行わせ、手首等のエンドエフェクタに装着された溶接用トーチの位置や姿勢を変える。
前記溶接ロボットには、溶接ワイヤに送りを与えるワイヤ送給装置が搭載される。すなわち、前記ワイヤ送給装置は、立ち姿勢にあるロアアームの上端で第三軸により傾動すると共に、軸線周りに回転するアッパアーム(以下、回転アームともいう)を支持する傾動台に装着される。前記ワイヤ送給装置は、溶接ワイヤを挾圧する幾つかのロールで構成され、その摩擦力で溶接ワイヤを溶接用トーチに向けて送り出す。
ワイヤリールからワイヤ送給装置までと、ワイヤ送給装置から溶接用トーチまでとは、それぞれケーブルによって接続される。前者のケーブルは溶接ワイヤの移行をガイドするコンジットパイプである。後者は、溶接ワイヤを送給するコンジットパイプだけでなく、その外周に沿って送気されるシールドガスのための通路を形成するホース、その外周を被覆して溶接電力を供給する導電線及び最外周の絶縁被覆からなる多重構造の一線式パワーケーブル(トーチケーブル)となっている。
従来、トーチケーブルの曲げ剛性が高くて曲折させにくく、従って溶接用トーチが動くときのひきつれを少なくしておくために、長さに余裕を持たせた状態で装着される。すなわち、トーチケーブルの変形を可能にするためワイヤ送給装置から溶接用トーチまで回転アームの外空間に位置させるように、トーチケーブルを外配するようにしていた。
しかし、前記トーチケーブルを外配すると、トーチケーブルがワークや周囲の装置等と干渉するトラブルが発生して、作業に直接影響を及ぼすため、近年は、トーチケーブルを、回転アームの内部空間内に挿通して配置する構成を備えた溶接ロボットが提案されている(特許文献1)。
このようなトーチケーブルを回転アームに内蔵させたロボットは、回転アームを自在に動作させ、最適な溶接姿勢を取ることができるが、このとき、回転アームの動作に応じて、トーチケーブルに曲げ、ネジリ、引っ張りなどの外力を受け、トーチケーブルに係る負担が大きい。
特開2003−200376号公報
特に、図10に示すように、上記のようなトーチケーブルK1を回転アームK2に内蔵させた場合、前記トーチケーブルK1は、前記回転アームK2内及び該回転アームK2先端に設けられたトーチ支持腕K3を介して該トーチ支持腕K3に設けられた溶接トーチ(図示略)に連結される。このような状態では、同図に示すように、前記トーチケーブルK1はS字形状に引き回されることにより、トーチケーブルK1内に挿通される溶接ワイヤは、過大な送給抵抗を受ける。
上記のようにトーチケーブルを内蔵するロボットは、治具、ワークとの干渉が少なくティーチングしやすいロボットである反面、ワイヤ送給性を犠牲にする構造となっている。このため、溶接ワイヤがアルミワイヤのような柔らかいワイヤ材を用いた溶接時には、ワイヤ送給性が悪くなり、溶接不良の原因となっている。
これは、上記のように溶接ワイヤがS字形状の引き回しとなった場合、溶接ワイヤの曲がりがこのS字部分において、矯正されて大きな抵抗となり、送給性が損なわれるためであり、又、アルミワイヤと同様に鉄ワイヤにおいても、送給性が損なわれ、スパッタの発生の原因となっている。
近年、ケーブルを内蔵するロボット用のサーボトーチも開発され、ケーブルの送給性を改善する構成も提案されている。このサーボトーチは溶接トーチ側にケーブルの送りを付与する機構を有しているが、この装置は、導入コストが高く、まだまだ一般的には普及していないのが現状である。
又、例えば、第一〜第六軸を有する溶接ロボットにおいて、ケーブルを内蔵する回転アームを該回転アームの長手方向軸線の周りに回転自在にロアアームに対して支持する。このことから、ケーブルを内蔵するロボットは、トーチケーブルを前記回転アームの基端部に、前記ケーブルを通過させるための中空部を有するギヤが設けられ、前記ギヤを前記長手方向軸線の周りに回転させることにより、回転アームが回転される。
本発明の目的は、トーチケーブルの湾曲半径を大きく取ることができ、トーチケーブルのストレス軽減、ケーブル耐久性の向上を図ることができるとともに、ワイヤ送給時の送給抵抗が軽減されて安定した送給ができ、溶接への悪影響を抑制できる溶接ロボットを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1の発明は、基端から延出された部位に支持部を有する回転アーム支持体と、前記回転アーム支持体の支持部に対して、自身の長手方向軸線の周りで基端部が回転自在に支持された回転アームと、前記回転アームの先端部に対して、前記長手方向軸線と直交する軸の周りで回転自在に支持され、溶接用トーチを備えたトーチ支持腕と、前記回転アーム支持体に対して、前記支持部よりも、下方の位置である基端側寄りの位置に設けられることにより、前記長手方向軸線から下方にオフセットして、取付けられたワイヤ送給装置と、前記ワイヤ送給装置のワイヤ出口と前記溶接用トーチ間に接続されたトーチケーブルであって、前記ワイヤ出口から延出された部位が、前記回転アーム支持体に対して回転自在に支持された前記回転アームの基端部を通過しないように、該基端部よりも該回転アームの先端側に向けて延出されるとともに、前記回転アームの基端部と先端部間における前記長手方向軸線に対して下方から上方へ向かって交差する第1部位、及び、上方から交差して下方に向かう第2部位を有するように配置され、前記回転アームには、前記第1部位と前記第2部位の間の部位を前記回転アームから突出させない部位を有する、トーチケーブルを備えた溶接ロボットを要旨とするものである。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ワイヤ送給装置が前記回転アーム支持体に対して、前記長手方向軸線に対して直交する軸線の周りで回転自在に取付けされ、前記トーチ支持腕が前記長手方向軸線と直交する軸の周りで回転した際におけるトーチケーブルの追従動作に応じて、該ワイヤ送給装置が回転することを特徴とする。
請求項3の発明は、基端から延出された部位に支持部を有する回転アーム支持体と、前記回転アーム支持体の支持部に対して、自身の長手方向軸線の周りで基端部が回転自在に支持された回転アームと、前記回転アーム支持体の基端を前記長手方向軸線と直交する軸の周りで下方から回転自在に支持する支持部材と、前記回転アームの先端部に対して、前記長手方向軸線と直交する軸の周りで回転自在に支持され、溶接用トーチを備えたトーチ支持腕と、前記支持部材に対して取付けされることにより、前記長手方向軸線から下方にオフセットして配置されたワイヤ送給装置と、前記ワイヤ送給装置のワイヤ出口と前記溶接用トーチ間に接続されたトーチケーブルであって、前記ワイヤ出口から延出された部位が、前記回転アーム支持体に対して回転自在に支持された前記回転アームの基端部を通過しないように、該基端部よりも該回転アームの先端側に向けて延出されるとともに、前記回転アームの基端部と先端部間における前記長手方向軸線に対して下方から上方へ向かって交差する第1部位、及び、上方から交差して下方に向かう第2部位を有するように配置され、前記回転アームには、前記第1部位と前記第2部位の間の部位を前記回転アームから突出させない部位を有する、トーチケーブルを備えた溶接ロボットを要旨とするものである。
請求項4の発明は、請求項3において、前記ワイヤ送給装置が前記支持部材に対して、前記長手方向軸線に対して直交する軸線の周りで回転自在に取付けされ、前記トーチ支持腕が前記長手方向軸線と直交する軸の周りで回転した際におけるトーチケーブルの追従動作に応じて、該ワイヤ送給装置が回転することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項において、前記回転アームの、前記第1部位と前記第2部位の間の部位を前記回転アームから突出させない部位は、前記長手方向軸線に対する前記ワイヤ送給装置のオフセット方向側の側面が開口するとともに、前記長手方向軸線の延出方向に延びる断面凹状の溝部であり、該溝部内には前記長手方向軸線が配置されるとともに、前記トーチケーブルの前記ワイヤ出口から延出された部位における前記第1部位と第2部位間の部位が入るように配置されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項において、前記回転アームは、前記長手方向軸線を含むように延出された筒部を有して、前記筒部には前記第1部位と前記第2部位の間の部位を前記回転アームから突出させない部位を含み、該筒部内には、前記基端部よりも先端部寄りの位置に開口された入口孔を介して、前記ワイヤ出口から延出された前記トーチケーブルが挿入され、かつ、挿入されたトーチケーブルが、前記第1部位及び第2部位を経て回転アームの先端側に設けられた出口孔から出るように配置されていることを特徴とする。
請求項1、請求項3の発明によれば、ワイヤ送給装置のワイヤ出口と溶接用トーチ間に接続されたトーチケーブルがS字形状となることがなく、トーチケーブルの湾曲半径を大きく取ることができ、トーチケーブルのストレス軽減、ケーブル耐久性の向上を図ることができる。さらには、請求項1、請求項3の発明によれば、ワイヤ送給時の送給抵抗が軽減されて安定した送給ができ、溶接への悪影響を抑制できる。
又、トーチケーブルが、回転アームの基端部を通過しないように、該基端部よりも該回転アームの先端側に向けて延出されるとともに、前記回転アームの基端部と先端部間における長手方向軸線に対して下方から近づくように、或いは下方から交差するように配置されている。このため、回転アームが長手方向軸線の周りで回転した際に、回転アームに、トーチケーブルがからみつくことがなく、或いは、トーチケーブルのからみつき防止のために回転アームの回転範囲の制限を緩和することができる。また、ワイヤ送給装置が、回転アームの延長線上に位置しないため、特に、ロボットの背面部におけるワイヤ送給装置の配置空間、すなわち、回転アームの溶接用トーチが位置する側とは反対側のワイヤ送給装置の配置空間が必要でなくなる。このため、この配置空間が省略された分、ロボットの背面部の干渉領域を減少させることができる。
請求項2、請求項4の発明によれば、ワイヤ送給装置が前記回転アーム支持体に対して、前記長手方向軸線に対して直交する軸線の周りで回転自在に取付けされているため、トーチケーブルがトーチ支持腕の動きに追従動作しても、該トーチケーブルの追従動作に応じて、ワイヤ送給装置が回転する。この結果、トーチ支持腕の動きによるトーチケーブルの局部的な折れ曲がりを防止することができ、溶接用トーチに対して溶接ワイヤを安定して送給することができる。
請求項5及び請求項の発明によれば、それぞれの請求項に記載された特有の構成の溶接ロボットにおいても、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の作用効果を容易に実現することができる。
まず、本発明溶接ロボットに関連した多関節型アーク溶接ロボット(以下、単に溶接ロボット10という)の参考例を図1〜7を参照して説明する。
溶接ロボット10は、図1中に矢印A〜Fで示した動きをする6つの関節を備え、それぞれが回転または捻りを行って、アームを回転、旋回、揺動または傾動させる。
具体的には、基台11には第一軸11a周り(図1のA矢印方向)に旋回ベース12が旋回自在に設けられている。旋回ベース12には、ロアアーム13が水平軸である第二軸12a周り(図1のB矢印方向)に揺動自在に軸支されている。ロアアーム13は、上下方向の途中を図2に示すように下部よりも上部側が外側にオフセットするように曲げた構成にされている。
ロアアーム13の上端には、回転アーム支持体としての傾動台15が水平軸である第三軸13a周りに上下方向(C矢印方向)に揺動自在に軸支されている。
傾動台15の先端(図1において、上端)には、図1に示すように支持部15aが設けられている。支持部15aには、アッパアーム14の基端部が自身の長手方向軸線としての回転軸線16の周り(すなわち、図1のD矢印方向)に回動自在に嵌入されて支持されている。回転軸線16は第四軸に相当する。
アッパアーム14は、図2、図4に示すように、傾動台15の支持部15aに対して、回動自在に挿入された基端部としての軸部14aを有する。前記軸部14aは、傾動台15に設けられたモータN(図1、図4参照)により、図示しない減速機機構を介して回転駆動される。
アッパアーム14において、前記軸部14aと先端部間には単一の連結部14bが設けられている。連結部14bは、図2、図4に示すように回転軸線16に対するワイヤ送給装置30のオフセット方向とは直交する方向に回転軸線16に対してオフセットして配置されている。連結部14bの軸部14a寄り側の部位において、ロアアーム13から遠位の部分には、回転軸線16からオフセットされて配置されるようにひさし部14cが形成されている。このひさし部14cにより、後述するトーチケーブル50の上方を覆うようにされている。又、連結部14bのひさし部14cが設けられていない残りの部分は、後述するトーチケーブル50の湾曲した一部を連結部14bから上方に、すなわち、ロアアーム13からひさし部14cよりもさらに遠位の位置へ位置させることが可能である。
図4に示すように連結部14bは回転軸線16から側方へオフセットされ、その先端部に第五軸としての揺動軸18が設けられて、該揺動軸18によりトーチ支持腕17が傾動又は揺動可能(図1のE矢印方向)に支持されている。
揺動軸18は、回転軸線16に対して直交する軸となっており、アッパアーム14の先端部においてトーチ支持腕17を傾動させたり揺動させることにより、溶接用トーチ19を俯仰させる機構として働く。トーチ支持腕17は、エンドエフェクタとしての手首部に相当する。
トーチ支持腕17の先端には、溶接用トーチ19を支持するトーチ支持台60が設けられている。このようにしてトーチ支持腕17はアッパアーム14により片持ち支持された構造となっている。溶接用トーチ19がトーチ支持台60に設けられた第六軸20にて図3のF矢印方向で旋回可能に装着されている。
前記第一軸11a〜第六軸20を有する各関節は、その軸には減速機を介したモータが装備され、図示しないロボットコントローラからの指令を受けて駆動される。図1、及び図5に示すように、傾動台15の基部(図1においては、下部)の一側面には、回転装置22を介してワイヤ送給装置30が取付けされている。すなわち、ワイヤ送給装置30は、傾動台15に対して支持部15aよりも、傾動台15の基端側寄りの位置に設けられることにより、回転軸線16(長手方向軸線)からオフセットして配置されている。
回転装置22について説明する。回転装置22は傾動台15の一側面に固定された枠体23に対して、一体的に支持される固定側の球面軸受24を有する。球面軸受24は枠体23に対して着脱自在に支持されている。
前記球面軸受24に対して、回転側の球面軸受26が全方向に回転自在に装着され、該球面軸受26を嵌着した軸受支持部26aを有する取付板25が、全方向に回転自在となっている。すなわち、ワイヤ送給装置30は、傾動台15の一側面に対して全方向に回転自在である。
なお、本参考例では、図5に示すように球面軸受26の中心を通過する長手方向に延びる軸心Oが、第三軸13aと同軸に配置されている。この理由は、仮に、軸心Oが第三軸13aと同軸に配置されていない場合、ワイヤ送給装置30は、第三軸13aとは離間した位置に配置されて、ワイヤ送給装置30の重量による回転モーメントが、常に第三軸13aに加わることになる。従って、その回転モーメントが働く方向と逆方向にモータMを回転させる場合と、前記回転モーメントが働く方向と同方向にモータMを回転させる場合とでは、モータMの駆動力に相違がでる。一方、本参考例のように、軸心Oが第三軸13aと同軸に配置されていると、ワイヤ送給装置30の重量により回転モーメントはなくなる。モータの制御はできるだけ、正逆回転時において、大きな負荷の変化がないほうがよいため、本参考例では、軸心Oを、第三軸13aと同軸に配置している。
なお、傾動台15を揺動駆動するモータのパワーに余裕がある場合は、球面軸受26の中心を通過する長手方向に延びる軸心Oは、第三軸13aと同軸に配置されていなくてもよいため、同軸配置に限定されるものではない。
軸受支持部26aの枠体23と対向する端面には、バネ受部材27が一体的に取付けられている。又、枠体23の球面軸受24を支持する部位の周囲にはリング状の溝29が形成されていて、内底部にはリング状の当板29aが配置されている。溝29内には、圧縮バネ28の一部が収納されて、当板29aに当接されている。又、前記圧縮バネ28の他端部は前記バネ受部材27に当接されている。枠体23には、調整ボルト31が螺合量が調節可能に螺着されている。この調整ボルト31は前記当板29aに当接すべく、円周方向の3あるいは4本が設けられている。この調整ボルト31によって、圧縮バネ28のバネ力が適宜に調整される。なお、調整後、調整ボルト31は、ロックナット32により枠体23と一体的に支持される。前記調整ボルト31による圧縮バネ28のバネ力の調整により、ワイヤ送給装置30に対して第三軸13a周りの負荷が掛けられていない状態では、図1に示すように、圧縮バネ28のバネ力により、後述するワイヤ送給装置30におけるワイヤ送出口42の中心軸線42aが、回転軸線16に向けて交差するようにされている。
取付板25の軸受支持部26aの枠体23に対向する面において、球面軸受24の周囲に位置するように、複数のクッション部材33が設けられている。図5に示すように枠体23には、棒状の支持具34が取付板25に向かって突出されており、支持具34の周面は、クッション部材35で覆われている。
図6に示すように、取付板25の軸受支持部26aには、取付板25の円周方向の移動量を規制するための突起部36,37が形成されている。
軸受支持部26a(すなわち、取付板25)は、突起部36,37がクッション部材35に当接されるまでの回動範囲において回動が許容されている。
ワイヤ送給装置30は、取付板25に対して、ロアアーム13が鉛直方向に沿って立った立ち姿となっている状態(図1、図2参照)で、アッパアーム14側に対して斜め上方に向かうように設けられている。
ワイヤ送給装置30には、図1に示すように、コンジットパイプ39が接続され、ワイヤリール40から供給される溶接ワイヤ41がガイドされる。ワイヤ送給装置30の装置本体ケース30aのアッパアーム側側面にはワイヤ出口としてのワイヤ送出口42が設けられている。
ワイヤ送出口42は、アッパアーム14の長手方向軸線の下方に位置するとともにその中心軸線42aがアッパアーム14の回転軸線16と交差するように配置されている。すなわち、ワイヤ送出口42は、アッパアーム14の回転軸線16(長手方向軸線)の下方に位置するとともに、回転軸線16に対して斜め上方に向くように、配置されている。このようにワイヤ送出口42を回転軸線16に対して下方から上方へ交差させる理由は、ワイヤ送出口42に接続されるトーチケーブル50をアッパアーム14の長手方向に沿わせるに際して溶接ワイヤ41を直進容易な状態に置いて、従来、ワイヤ送給装置30に接続されたトーチケーブルに生じていたS字形状をなくすためである。その結果、トーチケーブル50の湾曲半径を大きく取らせることができる。
ワイヤ送出口42に接続されたトーチケーブル50は、アッパアーム14のひさし部14cの下方から溶接用トーチ19に至る揺動軸18(第五軸)部位近傍迄の空間を滑らかなRを描いて回転軸線16に沿って配置されている。
すなわち、図1に示すように、ワイヤ送出口42から延出したトーチケーブル50は、回転軸線16を下方から上方へ向かって交差する部位(以下、第1部位という)と、前記Rを描く部位を経て上方から回転軸線16を交差して下方へ向かう部位(以下、第2部位)を有するように配置されている。
なお、トーチケーブル50は溶接電力とシールドガスの受給機構(図示しない)を介してワイヤ送出口42に接続されている。なお、受給機構は公知であるため、説明を省くが、受給機構には溶接のための電力を供給するパワーケーブルとシールドガスを供給するガスホースが接続される。トーチケーブル50は一線式パワーケーブルであり、溶接ワイヤ41、電力、シールドガスの供給を溶接用トーチ19に同時に行うべく多重構造となっている。このため、トーチケーブル50は柔軟性が高いとは言えず、また捩じりが作用すれば、捻り戻そうする力を生じるほどの剛性を持つ。
参考例の作用)
さて、上記のように構成された溶接ロボット10の作用を説明する。
図7では、図1のロアアーム13が鉛直方向に沿って立った立ち姿の状態から、ロアアーム13が第二軸12a周りで後傾(溶接用トーチ19側とは反対側に回動)した場合の溶接ロボット10の状態が示されている。又、図7では水平状態のアッパアーム14に対して、トーチ支持腕17の俯仰角度が図1に示すトーチ支持腕17が鉛直状態から変更されてトーチ支持腕17の俯仰角度が小さくされている。
この図7の場合は、トーチケーブル50の湾曲度は小さいが、この状態から、トーチ支持腕17の俯仰角度を大きくする(図7の状態から、トーチ支持腕17をロアアーム13側に回転する)と、トーチケーブル50の湾曲度は大きくなる。トーチ支持腕17の俯仰角度の大小のいずれの状態においても、ワイヤ送出口42が回転軸線16の下方に位置して回転軸線16に対して斜め上方に向くように、傾動台15に対してワイヤ送給装置30が設置されている。そして、ワイヤ送出口42に接続されるトーチケーブル50を、支持部15a内の軸部14aを通過しないようにするとともに回転軸線16に対して交差するように配置されている。
この結果、従来の図10に示すトーチケーブルK1と異なり、トーチケーブル50がS字形状となることはなく、溶接ワイヤ41の送給抵抗を抑制することができる。
又、本参考例では、図1の状態から、アッパアーム14が第三軸13a周りに上下方向(C矢印方向)に揺動された場合、或いは、トーチ支持腕17の俯仰角度を変更して、トーチケーブル50の姿勢変化があっても、ワイヤ送給装置30は、回転装置22を介して全方向に回転自在に取付けされている。このため、圧縮バネ28のバネ力に抗して自動的にトーチケーブル50の姿勢に追従してワイヤ送給装置30が回転する。この結果、ワイヤ送給装置30と溶接用トーチ19間のトーチケーブル50に局部的な折れ曲がりが生じることはなく、溶接ワイヤ41を常に安定して溶接用トーチ19に送給することができる。
又、一般にワイヤリール40は、図1に示すようにワイヤ送給装置30よりも下方の位置に載置されていることが多い。この場合、ワイヤ送給装置30に接続されるコンジットパイプ39は、ワイヤリール40がワイヤ送給装置30よりも下方に配置されるが、コンジットパイプ39の接続部が下方向に斜めに向くため、コンジットパイプ39の曲率半径は従来よりも大きくできる。従来の図10の場合は、コンジットパイプ39のコンジットパイプ39に対する接続部は、水平となり、下側に配置されるワイヤリール40から延びるコンジットパイプ39が形成する湾曲部の曲率半径は、小さくなる。従って、本参考例の方が、コンジットパイプ39の曲率半径を大きく確保できるため、溶接ワイヤ41の送給抵抗を小さくでき安定した溶接ワイヤの送給ができる。このため、溶接品質を高めることができる。
さらに、本参考例では、ワイヤ送給装置30が、従来と異なり、アッパアーム14の延長線上に位置しないため、特に、ロボットの背面部におけるワイヤ送給装置30の配置空間、すなわち、アッパアーム14の溶接用トーチ19が位置する側とは反対側のワイヤ送給装置30の配置空間が必要でなくなる。このため、この配置空間が省略された分、ロボットの背面部の干渉領域を減少させることができる。干渉領域とは、ロボットの姿勢変化により、該ロボットの周辺装置、治具等と干渉する空間のことである。
さて、本参考例によれば、以下のような特徴がある。
(1) 本参考例の溶接ロボット10は、基端から延出された部位に支持部15aを有する傾動台15(回転アーム支持体)と、傾動台15の支持部15aに対して、自身の回転軸線16(長手方向軸線)の周りで充実体の軸部14a(基端部)が回転自在に支持されたアッパアーム14(回転アーム)を備えている。そして、溶接ロボット10は、アッパアーム14の先端部に対し、回転軸線16と直交する揺動軸18の周りで回転自在に支持され、溶接用トーチ19を備えたトーチ支持腕17と、傾動台15に対して、支持部15aよりも、基端側寄りの位置に設けられることにより、回転軸線16からオフセットして、取付けられたワイヤ送給装置30を備える。又、溶接ロボット10は、ワイヤ送給装置30のワイヤ送出口42(ワイヤ出口)と溶接用トーチ19間に接続されたトーチケーブル50を備えている。該トーチケーブル50は、ワイヤ送出口42から延出された部位が、傾動台15に対して回転自在に支持されたアッパアーム14の軸部14aを通過しないように、軸部14aよりもアッパアーム14の先端側に向けて延出されるとともに、回転軸線16に交差するように配置されている。
この結果、ワイヤ送給装置30のワイヤ送出口42と溶接用トーチ19間に接続されたトーチケーブル50がS字形状となることがなく、トーチケーブル50の湾曲半径を大きく取ることができ、トーチケーブル50のストレス軽減、ケーブル耐久性の向上を図ることができる。さらには、本参考例の溶接ロボット10によれば、ワイヤ送給時の送給抵抗が軽減されて安定した送給ができ、溶接への悪影響を抑制できる。
この結果、従来対応をとることができなかった、アルミワイヤに対して対応することができ、さらにMIGアーク溶接で行うチタン溶接にも対応ができる。チタン溶接の場合、消耗電極としてのチタンワイヤが、適切に送給される必要がある。これは、チタンは、溶接中に高温状態で空気にさらされると、空気中の酸素や、窒素と容易に結合するため、不活性ガスによりシールドしながら、好適に送給する必要があるからである。従って、チタンワイヤの送給抵抗が大きいと、適切に送給できなくなるため、溶接品質に大きな悪影響が出る。
さらに、トーチケーブル50が、アッパアーム14の軸部14aを通過しないように、軸部14aよりもアッパアーム14の先端側に向けて延出されるとともに、回転軸線16交差するように配置されている。このため、アッパアーム14が回転軸線16の周りで回転した際に、アッパアーム14に、トーチケーブル50がからみつくことがなく、或いは、トーチケーブル50のからみつき防止のためにアッパアーム14の回転範囲の制限を緩和することができる。
さらには、本参考例では、アッパアーム14の軸部14aに、トーチケーブル50を貫通させていないため、アッパアーム14の軸部14aに該トーチケーブル50を貫通させる貫通孔を形成する必要がない。この結果、アッパアーム14の軸部14aの構成を簡素化して、部品点数も少なくできるため、ロボット本体のコストダウンを図ることができる。
(2) 本参考例の溶接ロボット10では、ワイヤ送給装置30が傾動台15に対して、回転軸線16に対して直交する軸線の周りで回転装置22により、回転自在に取付けされている。そして、トーチ支持腕17が回転軸線16と直交する揺動軸18の周りで回転した際に、トーチケーブル50の追従動作に応じて、ワイヤ送給装置30が回転するようにした。
この結果、ワイヤ送給装置30が傾動台15に対して、回転軸線16に対して直交する軸線の周りで回転自在に取付けされているため、トーチケーブル50がトーチ支持腕17の動きに追従動作しても、該トーチケーブル50の追従動作に応じて、ワイヤ送給装置30が回転する。この結果、トーチ支持腕17の動きによる該トーチケーブル50の局部的な折れ曲がりを防止することができ、溶接用トーチ19に対して溶接ワイヤ41を安定して送給することができる。
(3) 本参考例の溶接ロボット10のアッパアーム14(回転アーム)は、その軸部14aと先端部間が図1に示すように単一の連結部14bにて連結されるとともに、前記連結部14bが回転軸線16に対するワイヤ送給装置30のオフセット方向とは直交する方向に回転軸線16に対してオフセットして配置されている。そして、アッパアーム14によりトーチ支持腕17が片持ち支持され、トーチケーブル50のワイヤ送出口42から延出された部位の一部が、連結部14bに沿って配置されている。
この結果、上記構成の溶接ロボット10においても、上記(1)及び(2)の作用効果を容易に実現することができる。
次に、本発明の実施形態を図8(a)を参照して説明する。なお、前記参考例と同一構成については同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成を説明する。
前記参考例は、アッパアーム14のひさし部14cを連結部14bの軸部14a寄り側の部位に設けたが、本実施形態では、図8(a)に示すように、一対の連結部14bを互いに平行に設けて、両連結部14bの全長に亘って、ロアアーム13から遠位の部分間に、回転軸線16からオフセットされて配置されるように屋根14dを形成している
この場合、アッパアーム14(回転アーム)において、回転軸線16に対するワイヤ送給装置30のオフセット方向側の側面に、断面凹状の溝部14eが図8(a)に示すように形成されている。すなわち、該溝部14eは、回転軸線16に対するワイヤ送給装置30のオフセット方向側(本実施形態では下面)が開口するとともに、回転軸線16の延出方向に延びるように形成されている。
そして、この場合、溝部14e内には回転軸線16が配置されて、トーチケーブル50のワイヤ送出口42から延出された部位の一部が入るように配置する(請求項)。すなわち、本実施形態では参考例の図1で説明したことと同様に、ワイヤ送出口42から延出したトーチケーブル50は、回転軸線16を下方から上方へ向かって交差する第1部位と、前記Rを描く部位を経て上方から回転軸線16を交差して下方へ向かう第2部位を有するように配置されている。
次に、他の実施形態を図8(b)、(e)を参照して説明する。
本実施形態では、図8(b),(e)に示すように、アッパアーム14において、軸部14aと先端部間を筒部14gを設け、筒部14gの内部に、トーチケーブル50を挿入、すなわち、内蔵するようにしている。この場合、筒部14gにおいて、軸部14a寄り位置、すなわち、軸部14aよりも先端側位置にトーチケーブル50を入れるための入口孔14hを設け、先端部に開口14jを設けて、同開口14jを出口孔としたり、筒部14gの先端部寄り位置に出口孔を設けて、トーチケーブル50を筒部14gから出すように配置するものとする(請求項)。
この場合においても、図8(b),(e)に示すように、筒部14g内に回転軸線16が、その筒部14gの延出する方向に沿って配置される、すなわち、筒部14g内に回転軸線16が含まれるようにする。すなわち、本実施形態では参考例の図1で説明したことと同様に、ワイヤ送出口42から延出したトーチケーブル50は、回転軸線16を下方から上方へ向かって交差する第1部位と、前記Rを描く部位を経て上方から回転軸線16を交差して下方へ向かう第2部位を有するように配置されている。
なお、参考例として、図8(c)に示すようにアッパアーム14の充実体の軸部14aに、それぞれ先端部を有する二股部14fを分岐して延出して設けてもよい。この場合、二股部14fは回転軸線16に対するワイヤ送給装置30のオフセット方向とは直交する方向に互いに離間し、かつ、回転軸線16を間にするようにして回転軸線16に対してオフセットして配置される。そして、両二股部14fの先端部により、トーチ支持腕17が両持ち支持される。又、この場合、トーチケーブル50のワイヤ送出口42から延出された部位の一部が、二股部14f間内に入るように配置される。図8(c)の場合は、二股部14fは、互いに回転軸線16から等間隔に配置されている。
また、参考例として、下記のようにしてもよい。図8(c)では、二股部14fは、互いに回転軸線16から等間隔に配置されていたが、図8(d)に示すように、回転軸線16から不等間隔で二股部14fを配置するようにしてもよい。この場合においても、トーチ支持腕17は、二股部14fにより両持ち構造とする。
○ 図1で説明した参考例及び実施形態では、図2に示すように、ロアアーム13の上下方向の途中を曲げた構成にしたが、図9に示すように、ロアアーム13をストレートの形状に配置してもよいことは勿論のことである。
○ 前記実施形態では、ワイヤ送給装置30を回転装置22を介して傾動台15に取付けしたが、回転装置22を省略して、ワイヤ送給装置30を傾動台15に直接取付けしてもよい。この場合、ワイヤ送給装置30のワイヤ送出口42は、回転軸線16に対して中心軸線42aを斜めに交差するように配置するものとする。この交差する角度は、例えば、0〜90度以内が好ましく、好ましくは、20〜70度、さらに好適には30〜60度の範囲が好ましい。
○ 前記実施形態では、ワイヤ送給装置30を回転装置22を介して傾動台15に取付けしたが、ワイヤ送給装置30を傾動台15に取付けする代わりに、図1の2点鎖線で示すようにワイヤ送給装置30をロアアーム13に対して回転装置22を介して取付けしてもよい。この場合、ロアアーム13は、支持部材に相当する(請求項4)。又、この場合、回転装置22の軸心Oと第二軸12aとを同軸に配置するようにしてもよい。特に、ロアアーム13の長さが短い場合は、回転装置22の軸心Oと第二軸12aとを同軸に配置することは好適である。
勿論、ワイヤ送給装置30をロアアーム13に対して、直接取付けしてもよい(請求項3)
参考例の溶接ロボットの全体正面図。 同じく溶接ロボットの側面図。 同じくアッパアーム14の先端部周辺の要部正面図。 同じく、溶接ロボットの平面図。 回転装置の要部断面図。 回転装置の回動範囲を規制する構成の説明図。 溶接ロボット姿勢が変化した場合の溶接ロボットの全体正面図。 (a)、(b)は本発明の実施形態の実施形態のアッパアーム14の断面図 、(c)、(d)は参考例のアッパアーム14の断面図、(e)は他の実施形態のアッパアーム14の断面図。 他の実施形態の図2相当図。 従来のトーチケーブルの配置状態を示す説明図。
符号の説明
10…溶接ロボット、13…ロアアーム(支持部材)、13a…第三軸、
14…アッパアーム(回転アーム)、14a…軸部、14b…連結部、
14c…ひさし部、
15…傾動台(回転アーム支持体)、
16…回転軸線(長手方向軸線、第四軸)、
17…トーチ支持腕(エンドエフェクタ)、18…揺動軸(第五軸)、
19…溶接用トーチ、30…ワイヤ送給装置、39…コンジットパイプ、
40…ワイヤリール、41…溶接ワイヤ、
42…ワイヤ送出口(ワイヤ出口)、42a…中心軸線、
50…トーチケーブル。

Claims (6)

  1. 基端から延出された部位に支持部を有する回転アーム支持体と、
    前記回転アーム支持体の支持部に対して、自身の長手方向軸線の周りで基端部が回転自在に支持された回転アームと、
    前記回転アームの先端部に対して、前記長手方向軸線と直交する軸の周りで回転自在に支持され、溶接用トーチを備えたトーチ支持腕と、
    前記回転アーム支持体に対して、前記支持部よりも、下方の位置である基端側寄りの位置に設けられることにより、前記長手方向軸線から下方にオフセットして、取付けられたワイヤ送給装置と、
    前記ワイヤ送給装置のワイヤ出口と前記溶接用トーチ間に接続されたトーチケーブルであって、
    前記ワイヤ出口から延出された部位が、前記回転アーム支持体に対して回転自在に支持された前記回転アームの基端部を通過しないように、該基端部よりも該回転アームの先端側に向けて延出されるとともに、前記回転アームの基端部と先端部間における前記長手方向軸線に対して下方から上方へ向かって交差する第1部位、及び、上方から交差して下方に向かう第2部位を有するように配置され
    前記回転アームには、前記第1部位と前記第2部位の間の部位を前記回転アームから突出させない部位を有する、トーチケーブルを備えた溶接ロボット。
  2. 前記ワイヤ送給装置が前記回転アーム支持体に対して、前記長手方向軸線に対して直交する軸線の周りで回転自在に取付けされ、前記トーチ支持腕が前記長手方向軸線と直交する軸の周りで回転した際におけるトーチケーブルの追従動作に応じて、該ワイヤ送給装置が回転することを特徴とする請求項1に記載の溶接ロボット。
  3. 基端から延出された部位に支持部を有する回転アーム支持体と、
    前記回転アーム支持体の支持部に対して、自身の長手方向軸線の周りで基端部が回転自在に支持された回転アームと、
    前記回転アーム支持体の基端を前記長手方向軸線と直交する軸の周りで下方から回転自在に支持する支持部材と、
    前記回転アームの先端部に対して、前記長手方向軸線と直交する軸の周りで回転自在に支持され、溶接用トーチを備えたトーチ支持腕と、
    前記支持部材に対して取付けされることにより、前記長手方向軸線から下方にオフセットして配置されたワイヤ送給装置と、
    前記ワイヤ送給装置のワイヤ出口と前記溶接用トーチ間に接続されたトーチケーブルであって、
    前記ワイヤ出口から延出された部位が、前記回転アーム支持体に対して回転自在に支持された前記回転アームの基端部を通過しないように、該基端部よりも該回転アームの先端側に向けて延出されるとともに、前記回転アームの基端部と先端部間における前記長手方向軸線に対して下方から上方へ向かって交差する第1部位、及び、上方から交差して下方に向かう第2部位を有するように配置され
    前記回転アームには、前記第1部位と前記第2部位の間の部位を前記回転アームから突出させない部位を有する、トーチケーブルを備えた溶接ロボット。
  4. 前記ワイヤ送給装置が前記支持部材に対して、前記長手方向軸線に対して直交する軸線の周りで回転自在に取付けされ、前記トーチ支持腕が前記長手方向軸線と直交する軸の周りで回転した際におけるトーチケーブルの追従動作に応じて、該ワイヤ送給装置が回転することを特徴とする請求項3に記載の溶接ロボット。
  5. 前記回転アームの、前記第1部位と前記第2部位の間の部位を前記回転アームから突出させない部位は、前記長手方向軸線に対する前記ワイヤ送給装置のオフセット方向側の側面が開口するとともに、前記長手方向軸線の延出方向に延びる断面凹状の溝部であり、
    該溝部内には前記長手方向軸線が配置されるとともに、前記トーチケーブルの前記ワイヤ出口から延出された部位における前記第1部位と第2部位間の部位が入るように配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の溶接ロボット。
  6. 前記回転アームは、前記長手方向軸線を含むように延出された筒部を有して、前記筒部には前記第1部位と前記第2部位の間の部位を前記回転アームから突出させない部位を含み
    該筒部内には、前記基端部よりも先端部寄りの位置に開口された入口孔を介して、前記ワイヤ出口から延出された前記トーチケーブルが挿入され、かつ、挿入されたトーチケーブルが、前記第1部位及び第2部位を経て回転アームの先端側に設けられた出口孔から出るように配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の溶接ロボット。
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