JP5340795B2 - 研磨方法及び研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板などの研磨対象物の研磨方法及び研磨装置に関わり、特に研磨対象物を保持するトップリングを揺動させながら監視用センサで研磨対象物である基板の膜厚をはじめとする状態を監視するのに用いて好適な研磨方法及び研磨装置に関するものである。
従来、半導体デバイスの高集積化に伴う配線の微細化、及び多層化の要求によって、半導体基板(以下「基板」という)の表面の平坦度が要求されている。このため、化学機械研磨(CMP)により基板表面の凹凸を除去してその表面を平坦化することが行われている。
上記化学機械研磨においては、所望の膜厚で研磨を終了する必要がある。たとえば、Cu(銅)やAl(アルミニウム)などの金属配線の上部にSiO2などの絶縁層(この後の工程で絶縁層の上にさらに金属などの層を形成するため。このような絶縁層は層間膜と呼ばれる)を残したい場合がある。このような場合、研磨を必要以上に行うと十分な絶縁性能が得られないので、層間膜を所定の膜厚だけ残すように研磨を終了する必要がある。
また、基板上に予め所定パターンの配線用の溝を形成しておき、その中にCuまたはその合金を充填した後に、表面の不要部分をCMPにより除去する場合がある。Cu層をCMPプロセスにより研磨する場合、配線用溝の内部に形成されたCu層のみを残して基板からCu層を選択的に除去することが必要とされる。すなわち、配線用溝以外の箇所では、(TaNなどからなる)バリア層が露出するまでCu層を除去することが求められる。
これらのことから、基板表面の研磨状態を研磨の途中に検出して監視する監視用センサをCMP装置に取り付けておき、この監視用センサによって測定した測定値に基づいて研磨プロセスの加工終点を判断していた。
研磨プロセスにおいては 基板を保持するトップリングの回転に起因して研磨プロファイルが、基板の回転中心を通り研磨表面に垂直な軸に関してほぼ軸対称となることが知られている。したがって研磨の進み・遅れなどの特異点が発生する基板中心や基板端部を含んで、基板上のあらゆる半径位置の研磨状態を前記監視用センサによって検出・監視することが重要である。
図18はCMP装置における研磨テーブル500と基板550の位置関係を示す図である。同図に示すようにCMP装置は、回転駆動される研磨テーブル500の表面(研磨面)501にトップリングに保持された基板550を回転駆動しながら当接し、これによって基板550の表面(被研磨面)を均一に研磨するように構成されている。監視用センサは研磨テーブル500中の所定位置、即ち図15の一点鎖線で示す監視用センサ軌跡l1中の所定の1点、に設置され、基板550の真下に位置した際に基板550の表面の研磨状態を検出する。
そしてこのCMP装置の場合は、前記研磨工程の際にトップリングを揺動させることで基板550を回転し且つ揺動しながら研磨している。すなわち基板550は図18に実線で示す位置と点線で示す位置との間を移動する。このような構成において基板550の表面を監視用センサによって監視する際は、研磨テーブル500の各周回において研磨テーブル500(監視用センサ)の回転角を検知し、監視用センサがトップリングの揺動位置にかかわらず必ず基板550の下を通過するタイミングの測定点、すなわち図18に示す黒点位置a1に絞って、監視用センサからの信号を監視することが行われていた。
特開2004−154928号公報
しかしながらこのような研磨方法においては、監視用センサが基板の全計測点を監視することができず(図18の白点位置a2や、点線で示す位置の場合の基板中心は監視できず)、つまり基板中心や基板端部を監視し難く、安定した監視データが得られないという問題があった。
またトップリングを揺動させているので、研磨テーブル500の周回ごとに計測点の基板面に関する半径位置が異なって、研磨中に一貫し安定した監視を行うことが難しかった。特に監視データに基づいて実時間で研磨プロファイルを制御しようとする場合には、研磨中に各半径位置の正確な膜厚プロファイルを把握する必要があるため、問題であった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、研磨対象物である基板の研磨中に被研磨面の膜厚をはじめとする安定した監視データを得ることができ、基板の中心や端部の監視も容易に行うことができる研磨方法及び研磨装置を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、監視用センサを装着した研磨テーブルの回転する研磨面に、揺動中心を中心に揺動且つ回転するトップリングに装着した基板を当接して研磨を開始し、前記監視センサによって研磨中の基板の少なくとも膜厚状態を検出し監視しながら基板の研磨を行うとともに、前記研磨開始した後に所定の時間だけ経過したときに、監視用センサの位置、トップリングの回転中心の位置、及びトップリングの揺動の向きが、それぞれ前記所定の時間だけ前の値にほぼ一致するように、研磨テーブルの回転速度とトップリングの揺動条件とを定めたことを特徴とする研磨方法にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記基板の研磨時間が、前記所定の時間の3倍以上あることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法にある。
本願請求項3に記載の発明は、基板の被研磨面の少なくとも膜厚状態を監視用センサにより監視し、前記監視用センサからの少なくとも膜厚信号に所定の演算処理をしてモニタ信号を生成し、前記モニタ信号に基づいてトップリングによる基板の押圧力を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の研磨方法にある。
本願請求項4に記載の発明は、前記所定の時間の整数倍が、監視データ平滑化のための移動平均時間に一致することを特徴とする請求項1に記載の研磨方法にある。
本願請求項5に記載の発明は、研磨テーブルの回転に同期してトップリングが揺動を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の研磨方法にある。
本願請求項6に記載の発明は、研磨中のトップリングの中心位置を計算して、監視用センサによる計測点の基板中心からの距離を求めることを特徴とする請求項5に記載の研磨方法にある。
本願請求項7に記載の発明は、前記所定の時間が経過するごとに1回、研磨テーブルの回転とトップリングの揺動との同期を取ることを特徴とする請求項1または2に記載の研磨方法にある。
本願請求項8に記載の発明は、前記所定の時間に少なくとも1回、監視用センサがトップリングのほぼ中心を通るようにトップリングを揺動することを特徴とする請求項7に記載の研磨方法にある。
本願請求項9に記載の発明は、前記トップリングは、それぞれ独立に押圧を調整できる同心円状の領域を有し、研磨テーブルの回転ごとに前記監視用センサが最も内側の領域を通るように、トップリングの揺動の振幅が定められることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法にある。
本願請求項10に記載の発明は、基板監視時におけるトップリングの中心の揺動軌跡が監視用センサの軌跡と接し、前記トップリングの揺動がないことを仮定して求められたトップリング各領域の監視データを移動平均して用いることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法にある。
本願請求項11に記載の発明は、研磨面を有する研磨テーブルと、基板を保持しつつ揺動中心を中心に揺動且つ回転させながら前記研磨テーブルに押圧するトップリングと、前記研磨テーブルの研磨面に装着され研磨中の基板の少なくとも膜厚状態を検出する監視用センサと、前記トップリングの揺動及び回転と、前記研磨テーブルの回転とを制御する制御部とを備え、前記制御部は、回転する研磨テーブルに、揺動且つ回転するトップリングに装着した基板を当接したときを研磨開始とし、前記研磨開始後に所定の時間だけ経過したときに、監視用センサの位置、トップリングの回転中心の位置、及びトップリングの揺動の向きが、それぞれ前記所定の時間だけ前の値にほぼ一致するように定め、研磨テーブルの回転速度とトップリングの揺動とを制御することを特徴とする研磨装置にある。
本発明によれば、研磨対象物の研磨中に被研磨面各部の膜厚を反映した偏りのない安定した監視データを得ることができる。
研磨装置を示す平面図である。 図1に示す研磨ユニット16の一部を示す模式図である。 図2に示すトップリング20の縦断面図である。 図2に示すトップリング20の底面図である。 研磨テーブル18と基板Wの位置関係を示す概略平面図である。 図5に示す構成で基板Wを研磨したときの基板内センサ軌跡L1´の例を示す図である。 図5に示す構成で基板Wを研磨したときの基板内センサ軌跡L1´の例を示す図である。 研磨テーブル18と基板Wの位置関係を座標を用いて示す概略平面図である。 トップリング20の角速度θW´の変化の状態を示す図である。 トップリング20の揺動角速度の変化の状態を示す図である。 基板中心と監視用センサ52との位置関係を示す図である。 トップリング20の揺動振幅を定める方法の説明図である。 渦電流センサからなる監視用センサ52の基板W上での移動軌跡を示す図である。 基板Wを渦電流センサで走査したときのセンサ出力値を示す図である。 トップリング20の中心の揺動軌跡と監視用センサ軌跡L1とが接する場合を示す図である。 図16(a),(b)は図15に示す場合の基板内センサ軌跡L1´と仮の基板内センサ軌跡L1″とを示す図である。 監視用センサ52のセンサ出力と研磨時間との関係を示す図である。 CMP装置における研磨テーブル500と基板550との位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明を適用する研磨装置を示す平面図である。図1に示すように、この研磨装置は、多数の半導体ウェハをストックするウェハカセット1を載置するロード/アンロードステージ2を4つ備えている。このロード/アンロードステージ2の列に沿って走行機構3が設けられており、この走行機構3の上には、2つのハンドを有する第1搬送ロボット4が配置されている。第1搬送ロボット4のハンドは、ロード/アンロードステージ2上の各ウェハカセット1にアクセス可能となっている。
第1搬送ロボット4の走行機構3に対してウェハカセット1と反対側には、2台の洗浄・乾燥機5,6が配置されている。第1搬送ロボット4のハンドは、洗浄・乾燥機5,6にもアクセス可能となっている。各洗浄・乾燥機5,6は、ウェハを高速回転させて乾燥させるスピンドライ機能を有している。また、2台の洗浄・乾燥機5,6の間には、4つの半導体ウェハの載置台7,8,9,10を備えたウェハステーション11が配置されており、第1搬送ロボット4のハンドがこのウェハステーション11にアクセス可能となっている。
洗浄・乾燥機5と3つの載置台7,9,10に到達可能な位置には、2つのハンドを有する第2搬送ロボット12が配置されており、洗浄・乾燥機6と3つの載置台8,9,10に到達可能な位置には、2つのハンドを有する第3搬送ロボット13が配置されている。載置台7は第1搬送ロボット4と第2搬送ロボット12との間で半導体ウェハを受渡すために使用され、載置台8は第1搬送ロボット4と第3搬送ロボット13との間で半導体ウェハを受渡すために使用される。また、載置台9は第2搬送ロボット12から第3搬送ロボット13へ半導体ウェハを搬送するために使用され、載置台10は第3搬送ロボット13から第2搬送ロボット12へ半導体ウェハを搬送するために使用される。載置台9は載置台10の上に位置している。
洗浄・乾燥機5に隣接して、第2搬送ロボット12のハンドがアクセス可能な位置には、研磨後の半導体ウェハを洗浄する洗浄機14が配置されている。また、洗浄・乾燥機6に隣接して、第3搬送ロボット13のハンドがアクセス可能な位置には、研磨後の半導体ウェハを洗浄する洗浄機15が配置されている。
図1に示すように、研磨装置は、2つの研磨ユニット16,17を備えている。それぞれの研磨ユニット16,17は、2つの研磨テーブルと、半導体ウェハを保持しかつ半導体ウェハを研磨テーブルに対して押圧しながら研磨するための1つのトップリングとを備えている。すなわち、研磨ユニット16は、第1の研磨テーブル18と、第2の研磨テーブル19と、トップリング20と、第1の研磨テーブル18に研磨液を供給するための研磨液供給ノズル21と、第1の研磨テーブル18のドレッシングを行うためのドレッサ22と、第2の研磨テーブル19のドレッシングを行うためのドレッサ23とを備えている。また、研磨ユニット17は、第1の研磨テーブル24と、第2の研磨テーブル25と、トップリング26と、第1の研磨テーブル24に研磨液を供給するための研磨液供給ノズル27と、第1の研磨テーブル24のドレッシングを行うためのドレッサ28と、第2の研磨テーブル25のドレッシングを行うためのドレッサ29とを備えている。
研磨ユニット16には、第2搬送ロボット12のハンドがアクセス可能な位置に半導体ウェハを反転させる反転機30が設置されており、この反転機30には半導体ウェハが第2搬送ロボット12によって搬送される。同様に、研磨ユニット17には、第3搬送ロボット13のハンドがアクセス可能な位置に半導体ウェハを反転させる反転機31が設置されており、この反転機31には半導体ウェハが第3搬送ロボット13によって搬送される。
これらの反転機30,31とトップリング20,26の下方には、反転機30,31とトップリング20,26との間で半導体ウェハを搬送するロータリトランスポータ32が配置されている。ロータリトランスポータ32には、半導体ウェハを載せるステージが4ヶ所等配に設けられており、複数の半導体ウェハを同時に搭載できるようになっている。反転機30または31に搬送された半導体ウェハは、ロータリトランスポータ32のステージの中心と、反転機30または31でチャックされたウェハの中心の位相が合ったときに、ロータリトランスポータ32の下方に設置されたリフタ33または34が昇降することで、ロータリトランスポータ32上に搬送される。
トップリング20または26に移送された半導体ウェハは、トップリング20または26の真空吸着機構により吸着され、半導体ウェハは吸着されたまま研磨テーブル18または24まで搬送される。そして、半導体ウェハは研磨テーブル18または24上に取付けられた研磨パッドまたは砥石等からなる研磨面で研磨される。第2の研磨テーブル19,25は、それぞれトップリング20または26が到達可能な位置に配置されている。これにより、第1の研磨テーブル18または24で半導体ウェハを研磨した後に、この半導体ウェハを第2の研磨テーブル19または25でも研磨できる。研磨が終了した半導体ウェハは、上述と同じルートで反転機30または31まで戻される。
反転機30または31まで戻された半導体ウェハは、第2搬送ロボット12または第3搬送ロボット13により洗浄機14または15に搬送され、ここで洗浄される。洗浄機14または15で洗浄された半導体ウェハは、第2搬送ロボット12または第3搬送ロボット13により洗浄機5または6に搬送され、ここで洗浄され乾燥される。洗浄機5または6で洗浄された半導体ウェハは、第2搬送ロボット12または第3搬送ロボット13により載置台7または8に載置され、第1搬送ロボット4によりロード/アンロードステージ2上のウェハカセット1に戻される。
次に、上述した研磨ユニットについてより詳細に説明する。研磨ユニット16と研磨ユニット17は同一の構成であるので、ここでは研磨ユニット16についてのみ説明するが、以下の説明は研磨ユニット17についても適用できる。
図2は、図1に示す研磨ユニット(研磨装置)16の一部を示す模式図である。図2に示すように、トップリング20の下方に、上面に研磨パッド40を貼付した研磨テーブル18が設置されている。研磨テーブル18の上方には研磨液供給ノズル21が設置されており、この研磨液供給ノズル21から研磨テーブル18上の研磨パッド40に研磨液Qが供給される。研磨テーブル18は、研磨テーブル18とトップリング20との間に相対運動を生じさせる駆動機構としてのモータ(図示せず)に連結されており、回転可能に構成されている。
市場で入手できる研磨パッドとしては種々のものがあり、例えば、ロデール社製のSUBA800、IC−1000、IC−1000/SUBA400(二層クロス)、フジミインコーポレイテッド社製のSurfin xxx−5、Surfin 000等がある。SUBA800、Surfin xxx−5、Surfin 000は繊維をウレタン樹脂で固めた不織布であり、IC−1000は硬質の発泡ポリウレタン(単層)である。発泡ポリウレタンは、多孔質状になっており、その表面に多数の微細なへこみまたは孔を有している。
トップリング20は、自在継手41を介してトップリングシャフト42に接続されており、トップリングシャフト42はトップリングヘッド43に固定されたトップリング用エアシリンダ44に連結されている。トップリング20はトップリングシャフト42の下端に連結される。
トップリング用エアシリンダ44はレギュレータRE1を介して圧力調整部45に接続されている。この圧力調整部45は、圧縮空気源から加圧空気等の加圧流体を供給することによって、あるいはポンプ等により真空引きすることによって圧力の調整を行う。この圧力調整部45によって、トップリング用エアシリンダ44に供給される加圧空気の空気圧等をレギュレータRE1を介して調整することができる。このトップリング用エアシリンダ44によってトップリングシャフト42は上下動し、トップリング20の全体を昇降させると共にトップリング本体60に取り付けられた下記するリテーナリング61を所定の押圧力で研磨テーブル18に向けて押圧する。
トップリングシャフト42はキー(図示せず)を介して回転筒46に連結されている。この回転筒46はその外周部にタイミングプーリ47を備えている。トップリングヘッド43には、研磨テーブル18とトップリング20との間に相対運動を生じさせる駆動機構としてのトップリング用モータ48が固定されており、タイミングプーリ47は、タイミングベルト49を介してトップリング用モータ48に設けられたタイミングプーリ50に接続されている。したがって、トップリング用モータ48を回転駆動することによってタイミングプーリ50、タイミングベルト49、およびタイミングプーリ47を介して回転筒46およびトップリングシャフト42が一体に回転し、トップリング20が回転する。トップリングヘッド43は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたトップリングヘッドシャフト51によって支持されている。
図2に示すように、研磨テーブル18の内部には、研磨される半導体ウェハの膜厚をはじめとする基板状態を監視(検知)するセンサ52が埋設されている。このセンサ52は、モニタ装置53および制御部54に接続されている。センサ52の出力信号はモニタ装置53に送られ、このモニタ装置53で、センサ52の出力信号に対して必要な変換・処理(演算処理)を施してモニタ信号が生成される。モニタ装置53は、このモニタ信号に基づいて制御演算を行う制御部53aを有している。この制御部53aでは、モニタ信号に基づいてトップリング20がウェハを押圧する力(押圧力)を決定し、この押圧力を制御部54に送信することができる。上記センサ52として、例えば渦電流センサが用いられる。モニタ装置53の外部の制御部54は、モニタ装置53から指令があった場合、トップリング20による押圧力を変更するように圧力調整部45に指令を出す。制御部54は、トップリング20の揺動及び回転と、研磨テーブル18の回転など、研磨ユニット(研磨装置)16全体を制御する。ここで、これらのモニタ装置53の制御部53aと制御部54とを一体化して1つの制御部に構成してもよい。
図3は図2に示すトップリング20の縦断面図、図4は図2に示すトップリング20の底面図である。図3に示すように、トップリング20は、内部に収容空間を有する円筒容器状のトップリング本体60と、トップリング本体60の下端に固定されたリテーナリング61とを備えている。リテーナリング61の下部は径方向内方に突出している。トップリング本体60は金属やセラミックス等の強度および剛性が高い材料から形成されている。また、リテーナリング61は、剛性の高い樹脂材またはセラミックス等から形成されている。リテーナリング61をトップリング本体60と一体的に形成してもよい。
トップリング本体60の中央部の上方には、トップリングシャフト42が配設されており、トップリング本体60とトップリングシャフト42とは自在継手41により連結されている。この自在継手41は、トップリング本体60およびトップリングシャフト42を互いに傾動可能とする球面軸受機構と、トップリングシャフト42の回転をトップリング本体60に伝達する回転伝達機構とを備えている。これらの球面軸受機構および回転伝達機構は、トップリングシャフト42とトップリング本体60との互いの傾動を許容しつつ、トップリングシャフト42の押圧力および回転力をトップリング本体60に伝達する。
球面軸受機構は、トップリングシャフト42の下面の中央に形成された半球面状凹部42aと、トップリング本体60の上面の中央に形成された半球面状凹部60aと、凹部42a,60aの間に介装されたセラミックスのような高硬度材料からなるベアリングボール62とを含んでいる。一方、回転伝達機構は、トップリングシャフト42に固定された駆動ピン(図示せず)とトップリング本体60に固定された被駆動ピン(図示せず)とを含んでいる。トップリング本体60が傾いても被駆動ピンと駆動ピンは相対的に上下方向に移動可能であるため、これらは互いの接触点をずらして係合し、回転伝達機構がトップリングシャフト42の回転トルクをトップリング本体60に確実に伝達する。
トップリング本体60およびリテーナリング61の内部に画成された空間内には、トップリング20によって保持される半導体ウェハWに当接する弾性パッド63と、環状のホルダーリング64と、弾性パッド63を支持する概略円盤状のチャッキングプレート65とが収容されている。弾性パッド63は、その径方向外周部がホルダーリング64とチャッキングプレート65との間に挟み込まれており、チャッキングプレート65の下面を覆うように径方向内側に延びている。これにより、弾性パッド63とチャッキングプレート65との間には空間が形成されている。
なお、チャッキングプレート65は金属材料から形成されていてもよいが、センサ52として渦電流センサを用いて半導体ウェハW上に形成された薄膜の膜厚を測定する場合などにおいては、磁性を持たない材料、例えば、4フッ化エチレン樹脂などのフッ素系樹脂、もしくはSiC(炭化ケイ素)、Al23(アルミナ)などのセラミックスなどの絶縁性の材料から形成されていることが好ましい。
ホルダーリング64とトップリング本体60との間には弾性膜からなる加圧シート66が張設されている。トップリング本体60、チャッキングプレート65、ホルダーリング64、および加圧シート66によってトップリング本体60の内部に圧力室71が形成されている。圧力室71にはチューブ、コネクタ等からなる流体路81が連通されており、圧力室71は流体路81上に配置されたレギュレータRE2(図2参照)を介して圧力調整部45に接続されている。加圧シート66は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴムなどの強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
弾性パッド63とチャッキングプレート65との間に形成される空間の内部には、弾性パッド63に当接するセンターバッグ90およびリングチューブ91が設けられている。本実施形態においては、図3および図4に示すように、センターバッグ90はチャッキングプレート65の下面の中心部に配置され、リングチューブ91はこのセンターバッグ90の周囲を取り囲むようにセンターバッグ90の外側に配置されている。各弾性パッド63、センターバッグ90、およびリングチューブ91は、加圧シート66と同様に、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
チャッキングプレート65と弾性パッド63との間に形成される空間は、センターバッグ90およびリングチューブ91によって複数の空間に区画されており、これによりセンターバッグ90とリングチューブ91の間には圧力室72が、リングチューブ91の径方向外側には圧力室73がそれぞれ形成されている。
センターバッグ90は、弾性パッド63の上面に当接する弾性膜90aと、弾性膜90aを所定の位置に着脱可能に保持するセンターバッグホルダー90bとを含んでいる。センターバッグ90の内部には、弾性膜90aとセンターバッグホルダー90bとによって中心部圧力室74が形成されている。同様に、リングチューブ91は、弾性パッド63の上面に当接する弾性膜91aと、弾性膜91aを所定の位置に着脱可能に保持するリングチューブホルダー91bとを含んでいる。リングチューブ91の内部には、弾性膜91aとリングチューブホルダー91bとによって中間部圧力室75が形成されている。
圧力室72,73,74,75には、チューブ、コネクタ等からなる流体路82,83,84,85がそれぞれ連通されており、圧力室72〜75はそれぞれの流体路82〜85上に配置されたレギュレータRE3〜RE6を介して圧力調整部45に接続されている。流体路81〜85は、トップリングシャフト42の上端部に設けられたロータリージョイント(図示せず)を介してそれぞれ各レギュレータRE2〜RE6に接続されている。
チャッキングプレート65の上方の圧力室71および圧力室72〜75には、各圧力室に連通される流体路81〜85を介して加圧空気等の加圧流体が供給され、あるいは真空引きされる。図2に示すように、圧力室71〜75の流体路81〜85上に配置されたレギュレータRE2〜RE6によってそれぞれの圧力室に供給される加圧流体の圧力を調整することができる。これにより各圧力室71〜75の内部の圧力を各々独立に制御するまたは大気圧や真空にすることができる。このように、レギュレータRE2〜RE6によって各圧力室71〜75の内部の圧力を独立に可変とすることにより、弾性パッド63を介して半導体ウェハWを研磨パッド40に押圧する押圧力を半導体ウェハWの部分(区画領域)毎に調整することができる。場合によっては、これらの圧力室71〜75を真空源55(図2参照)に接続してもよい。
この場合において、各圧力室72〜25に供給される流体の温度をそれぞれ制御してもよい。このようにすれば、半導体ウェハ等の基板の被研磨面の裏側から基板の温度を直接制御することができる。特に、各圧力室の温度を独立に制御することにより、CMPにおける化学的研磨の化学反応速度を制御することが可能となる。
弾性パッド63には、図4に示すように、複数の開口部92が形成されている。センターバッグ90とリングチューブ91との間の開口部92から露出するようにチャッキングプレート65から下方に突出する内周部吸着部93が設けられており、また、リングチューブ91の径方向外側の開口部92から露出するように外周部吸着部94が設けられている。本実施形態においては、弾性パッド63には8個の開口部92が形成され、各開口部92に吸着部93,94が露出している。
吸着部93,94には、流体路86,87にそれぞれ連通する連通孔93a,94aがそれぞれ形成されている。図2に示すように、吸着部93,94は流体路86,87およびバルブV1,V2を介して真空ポンプ等の真空源55に接続されている。吸着部93,94の連通孔93a,94aが真空源55に接続されると、連通孔93a,94aの開口端に負圧が形成され、吸着部93,94の下端に半導体ウェハWが吸着される。
図3に示すように、半導体ウェハWの研磨中には、吸着部93,94は弾性パッド63の下端面より上方に位置して、弾性パッド63の下端面より突出することはない。半導体ウェハWを吸着する際には、吸着部93,94の下端面は弾性パッド63の下端面と略同一面になる。
弾性パッド63の外周面とリテーナリング61の内周面との間には、わずかな間隙Gがあるので、ホルダーリング64、チャッキングプレート65、およびチャッキングプレート65に取付けられた弾性パッド63は、トップリング本体60およびリテーナリング61に対して上下方向に移動可能で、トップリング本体60およびリテーナリング61に対してフローティングする構造となっている。ホルダーリング64には、その下部の外周縁部から径方向外方に突出する突起64aが複数箇所に設けられており、この突起64aがリテーナリング61の径方向内方に突出している部分の上面に係合することにより、上記ホルダーリング64等の部材の下方への移動が所定の範囲に制限される。
トップリング本体60の外周縁部には流体路88が区画されており、この流体路88を介して洗浄液(純水)が弾性パッド63の外周面とリテーナリング61の内周面との間の隙間Gに供給される。
このように構成されたトップリング20において、半導体ウェハWをトップリング20に保持するときには、吸着部93,94の連通孔93a,94aを、流体路86,87を介して真空源55に接続する。これにより、連通孔93a,94aの吸引作用により吸着部93,94の下端面に半導体ウェハWが真空吸着される。半導体ウェハWを吸着した状態でトップリング20を移動させ、トップリング20の全体を研磨面(研磨パッド40)の上方に位置させる。半導体ウェハWがトップリング20から飛び出さないよう、半導体ウェハWの外周縁はリテーナリング61によって保持される。
半導体ウェハの研磨時には、吸着部93,94による半導体ウェハWの吸着を解除し、トップリング20の下面に半導体ウェハWを保持させると共に、トップリング用エアシリンダ44を作動させてトップリング20の下端に固定されたリテーナリング61を所定の押圧力で研磨テーブル18の研磨パッド40に押圧する。この状態で、圧力室72〜75にそれぞれ所定の圧力の加圧流体を供給し、半導体ウェハWを研磨テーブル18の研磨面に押圧する。研磨液供給ノズル21から研磨液Qを研磨パッド40に供給することにより、研磨パッド40に研磨液Qが保持され、半導体ウェハWの研磨される面(下面)と研磨パッド40との間に研磨液Qが存在した状態で半導体ウェハWが研磨される。
半導体ウェハWの圧力室72,73の下方に位置する部分は、それぞれ圧力室72,73に供給される加圧流体の圧力で研磨面に押圧される。半導体ウェハWの中心部圧力室74の下方に位置する部分は、センターバッグ90の弾性膜90aおよび弾性パッド63を介して、圧力室74に供給される加圧流体の圧力で研磨面に押圧される。半導体ウェハWの圧力室75の下方に位置する部分は、リングチューブ91の弾性膜91aおよび弾性パッド63を介して、圧力室75に供給される加圧流体の圧力で研磨面に押圧される。
したがって、半導体ウェハWに加わる研磨圧力(押圧力)は、各圧力室72〜75に供給される加圧流体の圧力をそれぞれ制御することにより、半導体ウェハWの半径方向に各部分毎に調整することができる。半導体ウェハWの半径方向各部分毎の研磨圧力(押圧力)は、予め同種サンプルウェーハを研磨して求め研磨中一定としてもよいが、制御部54(図2参照)がレギュレータRE3〜RE6によって各圧力室72〜75に供給する加圧流体の圧力を、監視用センサ52の出力に基づいてそれぞれ独立に調整し、半導体ウェハWを研磨テーブル18上の研磨パッド40に押圧する押圧力を半導体ウェハWの部分毎に調整することもできる。このように、半導体ウェハWの部分毎に研磨圧力が所望の値に調整された状態で、回転している研磨テーブル18の上面の研磨パッド40に半導体ウェハWが押圧される。同様に、レギュレータRE1によってトップリング用エアシリンダ44に供給される加圧流体の圧力を調整し、リテーナリング61が研磨パッド40を押圧する押圧力を変更することができる。
このように、半導体ウェハWの研磨中に、リテーナリング61が研磨パッド40を押圧する押圧力と半導体ウェハWを研磨パッド40に押圧する押圧力を適宜調整することにより、半導体ウェハWの中心部(図4のC1)、中心部から中間部(C2)、外方部(C3)、そして周縁部(C4)、さらには半導体ウェハWの外側にあるリテーナリング61の外周部までの各部分における研磨圧力の分布を所望の分布とすることができる。
半導体ウェハWの圧力室72,73の下方に位置する部分には、弾性パッド63を介して流体から押圧力が加えられる部分と、開口部92の箇所のように、加圧流体の圧力そのものが半導体ウェハWに加わる部分とがある。これらの部分に加えられる押圧力は、同一圧力でもよく、それぞれ任意の圧力でも押圧ができる。また、研磨時には、弾性パッド63は開口部92の周囲において半導体ウェハWの裏面に密着するため、圧力室72,73の内部の加圧流体が外部に漏れることはほとんどない。
半導体ウェハWの研磨が終了した際は、上述と同様に、半導体ウェハWを吸着部93,94の下端面に再び真空吸着する。このとき、半導体ウェハWを研磨面に対して押圧する各圧力室72〜75への加圧流体の供給を止め、各圧力室72〜75を大気圧に開放することにより、吸着部93,94の下端面を半導体ウェハWに当接させる。また、圧力室71内の圧力を大気圧に開放するか、もしくは負圧にする。これは、圧力室71の圧力を高いままにしておくと、半導体ウェハWの吸着部93,94に当接している部分のみが、研磨面に強く押圧されることになってしまうためである。したがって、圧力室71の圧力を速やかに下げる必要があり、図3に示すように、圧力室71からトップリング本体60を貫くようにリリーフポート67を設けて、圧力室71の圧力が速やかに下がるようにしてもよい。この場合には、圧力室71に圧力をかける際には流体路81から常に圧力流体を供給し続ける必要がある。リリーフポート67は逆止弁を備えており、圧力室71内を負圧にする際には外気が圧力室71に入らないようにしている。
上述のように半導体ウェハWを吸着させた後、トップリング20の全体を半導体ウェハWの移送位置に位置させ、吸着部93,94の連通孔93a,94aから半導体ウェハWに流体(例えば、圧縮空気もしくは窒素と純水を混合したもの)を噴射して半導体ウェハWをトップリング20からリリースする。
図5は研磨テーブル18と半導体ウェハ(以下「基板」という)Wの位置関係を示す概略平面図である。同図に示す例では、研磨テーブル18は反時計回りに回転し、基板Wも反時計回りに回転する。またトップリング20は揺動中心Cを中心に所定の揺動角度の範囲で揺動する。このとき監視用センサ52は研磨テーブル18の回転とともに監視用センサ軌跡L1上を回転する。したがって監視用センサ52が基板Wの下に位置している間、基板Wの膜厚などの基板状態を検出できる。
また図5に示すように、研磨テーブル18の回転角を知る手段として、研磨テーブル18(回転系)と研磨テーブル18外(静止系)とにそれぞれ近接センサ101とセンサターゲット103とを設置している。近接センサ101とセンサターゲット103とはどちらが研磨テーブル18に装着されてもよい。また研磨テーブル18の回転角を検知する手段は近接センサ101及びセンサターゲット103に限らず、他の種々の装置・方法があり、たとえばロータリーエンコーダを用いてもよい。
図6は、図5に示す構成で基板Wを研磨したときの基板W内における監視用センサ52の軌跡(以下「基板内センサ軌跡」という)L1´の例を示す図である。基板内センサ軌跡は、基板Wの面上に固定された座標系におけるセンサの軌跡を表わす。ただしこのとき、仮想的にトップリング20の回転を停止、すなわち、トップリング20の回転速度=0、として各軌跡の基板中心W1からの距離(半径位置)が分かりやすいようにした。またトップリング20は揺動中心Cの回りに基本的に一定の回転速度で揺動し、両端では一定の加速度で減速して向きを変え加速するものとした。
この図で研磨テーブル18の回転周期をTS、トップリング20の揺動周期をTWとして、mTW=nTS(mとnとは互いに素な自然数)としている。これによって研磨テーブル18がn回転した時点で、監視用センサ52と基板中心W1とが元の位置関係に戻る。
具体的に図6では、m=2、n=5としたときに監視用センサ52が基板Wの真下を通過していく1〜6回までの基板内センサ軌跡L1´を示している。同図に示すように、2TW=5TS、であれば研磨テーブル18が5回転するごとに監視用センサ52が基板W上の等しい半径位置を走査する。このように、1枚の基板Wの研磨時間内に、少なくとも1回以上監視用センサ52が基板W上の等しい半径位置を走査するように制御すれば、基板Wの径方向の膜厚ばらつきによらず監視データから除去速度を推定することが可能になる。言い換えれば、基板Wの研磨開始後に所定の時間だけ経過したときに、監視用センサ52の位置、トップリング20の回転中心の位置、及びトップリング20の揺動の向きが、それぞれ前記所定の時間だけ前の値にほぼ一致するように、研磨テーブル18の回転速度とトップリング20の揺動条件とを定めている。
ここで図7は、m=1、n=30としたときに監視用センサ52が基板Wの真下を通過していく1〜6回までの基板内センサ軌跡L1´を示す図である。この例のようにTWがTSより大きすぎる場合、研磨テーブル18の回転とともに基板内センサ軌跡L1´が基板面上を徐々に移動してしまい元の位置に戻るまでの時間が長時間となり(もちろん長時間経過後には元の位置に戻るのではあるが)、研磨時間が研磨テーブル30回転に要する時間より短いと1枚の基板Wの研磨時間内には監視用センサ52が基板W上の等しい半径位置を再び走査することができなくなる。つまりタイミングによっては、監視用センサ52が基板中心W1から離れた領域を長時間走査する。したがって基板面上の様々な半径位置を反映しない片寄った情報が得られてしまい、研磨の進捗の様子を安定して監視することができない。
つまり本実施形態においては、基板Wの被研磨面上の監視用センサ52の軌跡の、基板中心W1からの半径距離(基板中心W1から半径方向に離れている距離、すなわち半径位置)を制御しながらトップリング20と研磨テーブル18とを相対運動させて、この基板Wを研磨しながら監視しており、そのためにトップリング20の揺動周期と研磨テーブル18の回転周期との比を決定して、監視用センサ52の軌跡分布を決めている。
なお、以上の実施形態において、1枚の基板Wの研磨時間内にできれば3回以上監視用センサ52が基板W上の等しい半径位置を走査することが研磨の進捗の様子を安定して監視する上で好ましい。つまり研磨時間は、前記所定の時間の3倍以上であることが好ましい。このようにすれば、同一半径位置の走査線に関して,研磨中にそれぞれ3回以上監視データを取得することができ、除去速度の変化の傾向等、研磨の進捗の様子をより細かく監視することができる。
また基板面上の計測点を1つ以上の半径範囲に分割し(図4の各範囲C1,C2,C3,C4のようにドーナツ状に分割し)各半径範囲の特性値を求めて監視する場合、あるいは基板走査中の特定の順番の計測点に着目して研磨状態を監視する場合、研磨テーブル18のn回転ごとに各計測点の半径位置が一致するのであるから、特性値に対し研磨テーブル18のn周分(またはその整数倍分)の移動平均を計算すれば、すなわち基板研磨中の監視用センサ52から得られる監視データを、第1の整数nに対応する研磨テーブル18の周回数分(またはその整数倍分)だけ移動平均して用いれば、さらにいえば前記所定の時間の整数倍が監視データ平準化のための移動平均時間に一致するようにすれば、研磨テーブル18の周回ごとの半径位置の違いを相殺して安定した監視データが得られる。
前記図4に示すように、前記図1に示すトップリング20による基板Wの押圧力は、この例では同心円状の複数の領域C1,C2,C3,C4においてそれぞれ異ならせ、各領域C1,C2,C3,C4ごとに最適な押圧力にて基板Wを研磨テーブル18に押し付けるようにしている。前述のように、基板Wの研磨プロセスにおいては、基板Wを保持するトップリング20の回転に起因して研磨プロファイルが、基板Wの回転中心を通り研磨表面に垂直な軸に関してほぼ軸対象となるので、同心円状の複数の領域C1,C2,C3,C4ごとに独立した異なる押圧力(もちろん同一の押圧力となる場合もある)としたのである。
さらに、研磨中において、監視データに基づいて各領域C1,C2,C3,C4の押圧力を操作する実時間制御を行う場合、一法として、事前に同一の研磨条件で同種基板を研磨して、このときのモニタリング信号を基に基板Wの径方向の領域ごとに基準信号を作成しておき、実際の基板研磨の際は各領域ごとに取得されるモニタリング信号がこれらの基準信号に収束するように押圧力を操作して制御する。このように同一の研磨条件で事前に同種基板を研磨して、各半径範囲に対し基準信号を作成すれば、実時間のプロファイル制御が可能になる。
プロファイル制御の場合、基板Wの半径位置に関して偏りのない監視データを得ることは取り分け重要である。そこで、前述のようにして、1枚の基板Wの研磨時間内に3回以上、監視用センサ52が基板W上の等しい半径位置を走査するように条件を定める。監視データに基づく研磨圧力の操作(変更)は、研磨開始後、前記所定の時間経過後に開始して、以後、適当な周期で繰り返す。ここで、監視データや特性値に対する移動平均は、前記所定の時間の整数倍とするのが好ましいが、制御周期は前記所定の時間に必ずしも一致する必要はない。
図8は研磨テーブル18と基板Wの位置関係を座標を用いて示す概略平面図である。研磨テーブル18の中心に原点Oを持つX−Y座標系をとり、研磨テーブル18は反時計回りに定速回転するものとして回転周期をTS、近接センサ101とセンサターゲット103が反応した時点の時刻をt0、このときの監視用センサ52の回転角をθS0と表すと、時刻tにおける監視用センサ52の回転角θSは、
θS=θS0+ωS(t−t0) (1)
ただし ωS=2π/TS
ここで図8においては、監視用センサ52の回転角θS,θS0および基板Wの揺動角θW,θW0,θW1がいずれも負であることに注意する。
このとき監視用センサ軌跡L1の半径をRSとおくと、監視用センサ52の位置(XS,YS)は、
S=RScosθS,YS=RSsinθS (2)
となる。
一方図9に示すように、トップリング20の揺動の周期をTwとして、時刻t1で最小角θW0にあって、角加速度αWで加速、角速度ωWで一定速回転、角加速度−αWで減速し最大角θW1に達して加速,角速度−ωWで一定速回転、角加速度αWで減速して最小角θW0に戻るものとする。さらにトップリング20は微小な調整時間δの間、最小角θwoに停止して、以後同様の動きを繰り返すものとするが、特別な場合として、δ=0であってもよい。いま、mを0以上の適当な整数、「´」を時間微分とすると、
w=2(θW1−θW0)/ωW+2ωW/αW+δ
1≦t−mTW≦t1+ωW/αWなら
θW´=αW(t−mTW−t1
θW=θW0+αW(t−mTW−t12/2
1+ωW/αW≦t−mTW≦t1+(θW1−θW0)/ωWなら
θW´=ωW
θW=θW0−ωW 2/2αW+ωW(t−mTW−t1) (3)
1+(θW1−θW0)/ωW≦t−mTW≦t1+(θW1−θW0)/ωW+2ωW/αWなら
θW´=ωW−αW{t−mTW−t1−(θW1−θW0)/ωW
θW=θW0−ωW 2/2αW+ωW(t−mTW−t1)−αW{t−mTW−t1−(θW1−θW0)/ωW2/2
1+(θW1−θW0)/ωW+2ωW/αW≦t−mTW≦t1+2(θW1−θW0)/ωW+ωW/αWなら
θW´=−ωW
θW=2θW1−θW0+3ωW 2/2αW−ωW(t−mTW−t1
1+2(θW1−θW0)/ωW+ωW/αW≦t−mTW≦t1+2(θW1−θW0)/ωW+2ωW/αWなら
θW´=−ωW+αW{t−mTW−t1−2(θW1−θW0)/ωW−ωW/αW
θW=2θW1−θW0−3ωW 2/2αW−ωW(t−mTW−t1
+αW{t−mTW−t1−2(θW1−θW0)/ωW−ωW/αW2/2
1+2(θW1−θW0)/ωW+2ωW/αW≦t−mTW≦t1+2(θW1−θW0)/ωW+2ωW/αW+δなら
θW´=0,θW=θW0
以上により、トップリング20が揺動の最小角θW0にあるときの時刻t1を基にして、任意の時刻tにおけるトップリング20の回転角θWが一義的に求められた。このとき揺動中心Cを(XC,YC)とすると、基板中心の座標(XW,YW)が下式(4)により求められる。
W=XC+RWcosθW,YW=YC+RWsinθW (4)
また、時刻tにおける監視用センサ52と基板中心との距離Dは、
D=√{(XS−XW2+(YS−YW2} (5)
距離Dが基板Wの半径を超える場合には、もちろん監視用センサ52が基板Wの外側にあって基板状態の監視ができない。
ここで揺動時の速度のパターンはこれに限られるものではなく、例えば正弦波で表わされるものであってもよい。また時刻t1におけるトップリング20の位置を揺動の最小角θw0としたが、ある時刻におけるトップリング20の位置が定まれば、任意の時刻における基板中心の座標が同様に計算できる。
以上を踏まえて、
〔1〕近接センサ101及びセンサターゲット103が基板Wの研磨中初回に反応してから所定の時間τだけ経過後に、トップリング20の揺動を開始することにすれば、すなわち研磨テーブル18の回転に同期して基板Wの揺動を開始することにすれば、1周目,2周目,・・・n周目に監視用センサ52が基板Wを走査するときの基板中心位置が複数の基板W間でそれぞれ等しく、そのときの監視用センサ軌跡の基板Wに対する半径位置が等しくなって、基板間でばらつきのない監視・制御が可能になる。すなわち
1=t0+τ (6)
τは、近接センサ101及びセンサターゲット103の反応から揺動開始までの計算や通信の遅れを考慮して定めてもよい。
〔2〕さらに研磨中の基板Wの中心位置を(4)式によって計算して求め、(5)式を用いて監視用センサ52による計測点の基板中心からの距離D、すなわち研磨中各時点の計測点の半径位置を求めることができる。ここで研磨テーブル18の回転速度やトップリング20の揺動の速度・加速度などが設定値からずれて、研磨時間とともに誤差が累積する恐れがある場合には、研磨テーブル18の回転周期やトップリング20の揺動の周期などを実測して、これらに基づき計算して影響を軽減する。
〔3〕〔1〕〜〔2〕において、研磨テーブル18の回転周期のn倍と、トップリング20の揺動周期のm倍(mとnとは互いに素な整数)とが、時間T(たとえば3秒、5秒、10秒など)に一致するように研磨テーブル18の回転速度やトップリング20の揺動の仕様を設定すれば、前述のように、研磨テーブル18のn回転ごとに、監視用センサ軌跡の半径位置が同じになり、全研磨時間に亘ってより安定した監視・制御が可能になる。
〔4〕また〔1〕〜〔2〕において、図10に示すように、トップリング20の揺動を1往復ごとに時間δ(たとえばδ≒200ms)だけ一旦停止させる。そして、トップリング20がm回揺動する度に、直前で研磨テーブル18が所定の回転角にあることを検知した時点をt0とおき直して、(6)式で求めたt1の時点でトップリング20の次の揺動動作を行うことにする。つまり第1の時間(=nTS)が経過するごとに1回、研磨テーブル18の回転とトップリング20の揺動との同期を取る。このようにすれば、研磨テーブル18の回転速度やトップリング20の揺動の仕様が設定値から微小な偏差を持ったり微小な変動をしたとしても、誤差が累積することなく、監視用センサ52と基板中心とは、時間Tを周期としてほぼ同じ位置関係を繰り返し、研磨テーブル18のn回転ごとに監視用センサ軌跡の半径位置は等しくなる。よって、全研磨時間に亘り、機差や機械部分の微小変動によらず、確実で安定した監視・制御が可能になる。ここで所定の回転角は、監視用センサ52が基板Wを走査し始める直前になるように定めて誤差の影響をさらに小さくすることが好ましい。
〔5〕加えて、〔1〕,〔2〕,〔4〕において、時間Tの間に少なくとも1回監視用センサ52が基板中心を通るように、時間τを定める。いま図11に示すように、揺動中心Cの原点からの距離をRC、X軸に関する角をθCとして
C=√(XC 2+YC 2),XC=RCcosθC,YC=RCsinθC
(5)式でD=0とすると、式(2),(4)が成り立つとき余弦定理より
cos(θS−θC)=(RS 2+RC 2−RW 2)/2RSC
cos(θC−θW)=−(RW 2+RC 2−RS 2)/2RWC
したがってたとえば、基板中心と監視用センサ52とが図11のような位置関係にある。
すなわち
θS<θC,θW+π>θC
である場合、mS、mWを整数として、
θS=θC−acos{(RS 2+RC 2−RW 2)/2RSC}+2mSπ
θW=θC+acos{(RW 2+RC 2−RS 2)/2RWC}+(2mw−1)π
よって、(1)式と、例えば(3)式が成り立つ範囲で監視用センサ52が基板中心を通るものとして、(3)式とから、
t=t0+〔θC−acos{(RS 2+RC 2−RW 2)/2RSC}+2mSπ−θS0〕/ωS
t=t1+〔θC+acos{(RW 2+RC 2−RS 2)/2RWC}+(2mW−1)π−θW0〕/ωW+ωW/2αW+mTW
したがって、研磨初期に基板中心を通るものとし、m=mS=mW=0とすれば、(6)式より、
τ=〔θC−θS0−acos{(RS 2+RC 2−Rw 2)/2RSC}〕/ωS+〔θW0−θC−acos{(RW 2+RC 2−RS 2)/2RWC}+π〕/ωW−ωW/2αW
その他の場合に関しても、同様に時間τが求められる。
このようにすれば、すなわち第1の時間に少なくとも1回、監視用センサ52がトップリング20のほぼ中心を通るようにトップリング20を揺動すれば、研磨テーブル18がn回転する間に少なくとも1回、研磨の進み・遅れなどの特異現象がおき易い基板中心を確実に監視することができる。
さらに、研磨テーブル18の回転ごと(1回転ごと)にすべての領域C1,C2,C3,C4の研磨状態を検出するには、監視用センサ52がトップリング20の最も内側の領域、すなわち中心の押圧領域C1を通るように、トップリング20の揺動振幅を定める必要がある。
図12は前記トップリング20の揺動振幅を定める方法の説明図である。トップリング20が揺動の両端に来たとき、図12に示すように監視用センサ軌跡L1と基板Wの中心押圧領域C1の外周とが接するような位置関係にあれば、研磨テーブル18の回転速度、トップリング20の揺動の周期、およびタイミング(研磨テーブル18の回転とトップリング20の揺動の位相差)によらず、監視用センサ52は、毎周必ず中心押圧領域C1を通る。
したがって図12において、中心押圧領域C1の半径をRIとすると、
(RS−RI2≦(XC+RWcosθW2+(YC+RWsinθW2
≦(RS+RI2
これより、この図の場合、―π<θW<0の範囲で考えて、
acos〔{RC 2+Rw 2−(RS−RI2}/2RCw〕+γ−π≦θw
≦acos〔{RC 2+RW 2−(RS+RI2}/2RCW〕+γ−π
cosγ=XC/RC,sinγ=YC/RC
とすればよい。
このようにすれば、研磨テーブル18の周回ごとに、監視用センサ52が必ず基板Wの中心押圧領域C1に対応する部分を走査して、プロファイル制御が容易かつ効果的になる。
図13は、監視用センサ52が渦電流センサである場合について、監視用センサ52が基板Wの面を1走査したときの基板Wの面上における計測スポット(有効計測域)の移動軌跡を示す図である。渦電流センサの場合には、原理上、計測スポットが有限の大きさを持つため、中心が基板Wの端部に近づくと部分的に基板W上の成膜範囲を外れるため、出力が低下する。
図14には、表面に銅がほぼ均一の厚みに成膜された基板(ブランケットウェーハ)を渦電流センサで走査したときのセンサ出力値を示している。前述したように、基板Wの端部付近でのセンサ出力値は急激に低下している。
図15に示すようにトップリング20の中心の揺動軌跡が監視用センサ軌跡L1と接する場合は、基板面上の監視用センサ軌跡、すなわち基板内センサ軌跡L1´は、図16(a)に示すようになる(ただしこの図の場合、トップリング20を揺動させていない)。この例では、基板面上における監視用センサ52の軌跡が研磨テーブル5周ごとに基板面上を周方向に1周するよう、研磨テーブル18とトップリング20との回転速度比を5:6に調節している。このように基板内センサ軌跡L1´が基板Wの被研磨面の全周にわたってほぼ均等に分布するようにトップリング20と研磨テーブル18の回転速度を設定すれば、所定の測定時間内に監視用センサ52が基板Wの被研磨面の局所エリアに偏らず、ほぼ全面を均等に走査することができる。その結果基板面上周方向の膜厚ばらつきの影響を抑えて平均的な膜厚を捉えることが可能になる。
具体的に図16においては、研磨テーブル18の回転速度を60〔rpm〕、トップリング20の回転速度を72〔rpm〕とし、図16(a)は前述のようにトップリング20の揺動がない場合の基板面上の基板内センサ軌跡L1´を実線で示し、図16(b)はトップリング20の揺動が上記図15に示すようにある場合に、揺動がないことを仮定して求められた仮の基板内センサ軌跡L1″が、実際には基板面に対してどう分布するかを実線と点線とで示したものである。
図16(a)の場合、研磨テーブル18が5回転する度に1回、監視用センサ52が同一の軌跡を通り、かつ監視用センサ52は基板面を走査するたびに基板Wの中心を通過する。一方図16(b)の場合は、研磨テーブル18が2回転する度に1回、監視用センサ52が同一の半径位置を通り、研磨テーブル18が10回転する度に1回、監視用センサ52が同一の軌跡を通り、かつ監視用センサ52が基板面を走査するたびに正確ではないがほぼ基板Wの中心を通過する。したがって基板Wの揺動がないことを仮定して求めた基板Wの監視データは、研磨中の基板Wの状態監視に用いることができる。
なお図16(b)に点線と実線で示すように、仮の基板内センサ軌跡L1″が基板端付近で早めに始まる場合には、基板端付近で早く終わり、仮の基板内センサ軌跡L1″が基板端付近で遅めに始まる場合には、基板端付近で遅く終わる。したがって仮の基板内センサ軌跡L1″の中央の点を基板中心と考えて、両側同一距離の計測点の監視データを比べると、多くの場合、一方が大きめであれば、他方が小さめである。そこで両側同一距離の計測点の平均値を当該半径位置の監視データとする。
さらに研磨テーブル18がn回転する間(トップリング20の揺動周期のm倍に相当)の監視データの移動平均を求めることにすれば、図17に示すように、研磨テーブル18の各周回における監視データの誤差は軽減されて、膜厚プロファイルを相対的に捉えることが可能になる。
つまり、基板監視時におけるトップリング20の中心の揺動軌跡が監視用センサ52の軌跡と接する場合は、トップリング20の揺動がないことを仮定して求めたトップリング20の各領域の監視データを、第1の整数nに対応する研磨テーブル18の周回数分だけ移動平均して用いることで、研磨中の基板Wの状態を監視してもよい。
以上において、トップリングは、所定の軸の回り、円弧上の軌道に沿って揺動するものとして説明したが、トップリングの揺動の方法はこれに限られるものではない。たとえば、トップリングが研磨テーブル上に略楕円の軌跡を描いて揺動することであってもよい。
W 基板
18 研磨テーブル
20 トップリング
52 監視用センサ
101 近接センサ
103 センサターゲット
C 揺動中心
L1 監視用センサ軌跡
L1´ 基板内センサ軌跡
L1″ 仮の基板内センサ軌跡

Claims (11)

  1. 監視用センサを装着した研磨テーブルの回転する研磨面に、揺動中心を中心に揺動且つ回転するトップリングに装着した基板を当接して研磨を開始し、前記監視センサによって研磨中の基板の少なくとも膜厚状態を検出し監視しながら基板の研磨を行うとともに、
    前記研磨開始した後に所定の時間だけ経過したときに、監視用センサの位置、トップリングの回転中心の位置、及びトップリングの揺動の向きが、それぞれ前記所定の時間だけ前の値にほぼ一致するように、研磨テーブルの回転速度とトップリングの揺動条件とを定めたことを特徴とする研磨方法。
  2. 前記基板の研磨時間が、前記所定の時間の3倍以上あることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  3. 基板の被研磨面の少なくとも膜厚状態を監視用センサにより監視し、前記監視用センサからの少なくとも膜厚信号に所定の演算処理をしてモニタ信号を生成し、前記モニタ信号に基づいてトップリングによる基板の押圧力を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の研磨方法。
  4. 前記所定の時間の整数倍が、監視データ平滑化のための移動平均時間に一致することを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  5. 研磨テーブルの回転に同期してトップリングが揺動を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の研磨方法。
  6. 研磨中のトップリングの中心位置を計算して、監視用センサによる計測点の基板中心からの距離を求めることを特徴とする請求項5に記載の研磨方法。
  7. 前記所定の時間が経過するごとに1回、研磨テーブルの回転とトップリングの揺動との同期を取ることを特徴とする請求項1または2に記載の研磨方法。
  8. 前記所定の時間に少なくとも1回、監視用センサがトップリングのほぼ中心を通るようにトップリングを揺動することを特徴とする請求項7に記載の研磨方法。
  9. 前記トップリングは、それぞれ独立に押圧を調整できる同心円状の領域を有し、研磨テーブルの回転ごとに前記監視用センサが最も内側の領域を通るように、トップリングの揺動の振幅が定められることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  10. 基板監視時におけるトップリングの中心の揺動軌跡が監視用センサの軌跡と接し、前記トップリングの揺動がないことを仮定して求められたトップリング各領域の監視データを移動平均して用いることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  11. 研磨面を有する研磨テーブルと、
    基板を保持しつつ揺動中心を中心に揺動且つ回転させながら前記研磨テーブルに押圧するトップリングと、
    前記研磨テーブルの研磨面に装着され研磨中の基板の少なくとも膜厚状態を検出する監視用センサと、
    前記トップリングの揺動及び回転と、前記研磨テーブルの回転とを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、回転する研磨テーブルに、揺動且つ回転するトップリングに装着した基板を当接したときを研磨開始とし、前記研磨開始後に所定の時間だけ経過したときに、監視用センサの位置、トップリングの回転中心の位置、及びトップリングの揺動の向きが、それぞれ前記所定の時間だけ前の値にほぼ一致するように定め、研磨テーブルの回転速度とトップリングの揺動とを制御することを特徴とする研磨装置。
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