JP5340766B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検者眼の角膜形状、屈折力(波面収差を含む)等の測定データを表示する眼科装置に関する。
被検者眼の広い範囲に亘る角膜形状の分布データ、眼屈折力分布(波面収差を含む)の測定データを得て、各測定データをカラーマップとして表示する装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。これらの測定データは、レーザビームにより角膜が切除される屈折矯正手術、又は眼内レンズ(IOL)が眼内に挿入される白内障手術に際しての診断に利用される。
特開平11−276437号公報 特開2006−26242号公報
ところで、被検者眼の角膜に乱視成分がある場合、一般的には、直径3mm領域での強主経線方向及び弱主経線方向の角膜屈折力(又は角膜曲率)として表される。また、眼屈折力(又は波面収差)データは、直径2〜3mm領域での球面度数S、乱視度数C及び乱視軸角度Aとして表される。被検者眼の乱視は角膜形状に大きく依存するが、被検者眼によっては角膜形状データの乱視成分が示す軸角度と眼屈折力データの乱視成分が示す軸角度とが大きく異なる場合がある。白内障手術又は屈折矯正手術等に際しては、このような乱視軸の関係が適切に術者に理解されていることが必要になる。例えば、白内障手術で水晶体が摘出された後に球面の眼内レンズが挿入されると、角膜乱視に起因して、術前の乱視軸角度とずれた軸角度に乱視が発生することになる。このような場合には、トーリックの眼内レンズを眼内に挿入したり、又は角膜を切開したりすることにより、乱視の発生に対応する処置がとられる。
しかし、角膜の乱視成分及び眼屈折力の乱視成分を表す角度が数値のみで示されている装置においては、両者の関係が分り難い問題があった。すなわち、角膜形状データでは、強主経線方向及び弱主経線方向の2種類の軸角度が表記されるのに対して、眼屈折力データでは、通常は乱視度数Cと乱視軸角度Aで表記される。加えて、眼屈折力データの乱視度数はマイナス読みとプラス読みの2通りの表記があり、両者の読み方によって軸角度の表記が90度変わってしまうため、角膜の乱視軸との関係の理解が一層困難になっていた。
本発明は、上記従来技術に鑑み、角膜形状、眼屈折力(波面収差を含む)等の乱視軸の相対関係を理解し易くし、白内障手術や屈折矯正手術に際して適切な診断及び適切な処置を行える眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検者眼の眼屈折力測定データ及び角膜形状測定データを入力するか、又はこれらの測定データに加えて被検者眼の前眼部画像データを入力するデータ入力手段と、入力された角膜形状測定データに基づく角膜形状マップの画像及び前眼部の画像の少なくとも一方を表示するディスプレイと、を備える眼科装置において、
前記ディスプレイに表示された前記画像上に、眼屈折力データの乱視軸を示す第1ラインのグラフィック及び角膜形状の乱視軸を示す第2ラインのグラフィックを合成して表示させる演算・表示制御手段であって、眼屈折力データの乱視度数がマイナス読み及びプラス読みの何れであるかに基づいて前記第2ラインの表示を角膜乱視の強主経線方向及び弱主経線方向の何れにするかを決定する演算・表示制御手段を備えることを特徴とする眼科装置。
(2) (1)の眼科装置は、眼屈折力の乱視度数をマイナス読みにするかプラス読みにするかを選択する乱視選択手段を備え、
前記演算・表示制御手段は、マイナス読みが選択されたときには、前記第2ラインの表示を角膜乱視の弱主経線方向に決定し、プラス読みが選択されたときには前記第2ラインの表示を角膜乱視の強主経線方向に決定することを特徴とする眼科装置。
(3) (1)又は(2)の眼科装置において、前記第1ライン及び第2ラインを前記画像に合成して表示する第1表示モードと、角膜乱視の強主経線方向のラインと弱主経線方向のラインとを角膜形状のマップ上に同時に表示する第2表示モードと、を選択する表示モード選択手段を備え、
前記演算・表示制御手段は、選択されたモードに従って前記ディスプレイの表示を制御することを特徴とする眼科装置。

本発明によれば、角膜形状、眼屈折力(波面収差を含む)等の乱視軸の相対関係が理解し易くなり、白内障手術や屈折矯正手術に際して適切な診断及び適切な処置を行える。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、詳細な角膜形状の分布及び眼屈折力分布を解析する眼科装置の概略構成図である。測定装置本体10は、角膜形状測定部11と、眼屈折力分布測定部12とを備える。測定装置本体10で得られた角膜形状データ、眼屈折力分布データはケーブル13又は記録メディアを介して解析装置100に入力される。解析装置100は、データを記憶する記憶部及び眼内屈折力分布を求めるプログラムを持つ演算制御ユニット101、ディスプレイ102、キーボード等の入力ユニット103を備える。演算制御ユニット101は、ディスプレイ102の表示を制御する。
図2は、測定装置本体10の光学系概略構成図である。眼屈折力分布測定部12の測定光学系は、スリット投影光学系20と受光光学系30を備える。投影光学系20は、測定光源21、スリットが形成された回転セクタ22、投影レンズ23、絞り24、ビームスプリッタ25を備え、回転セクタ22の回転により被検者眼Eの眼底にスリット光を投影する。受光光学系30は、ビームスプリッタ25の後方に配置された受光レンズ31、絞り32、受光部33を備える。受光部33は、図3に示すように、被検者眼の角膜と略共役に位置する10個の受光素子33a〜33jを備える。この内の受光素子33a〜33hは光軸位置L1を通る直線上に位置し、受光素子33aと33h、受光素子33bと33g、受光素子33cと33f、受光素子33dと33eがそれぞれ対を成すように、光軸位置L1に対して対称に配置されている。4対の受光素子は、角膜の測定経線方向で異なる部位の屈折力を得られるようにその配置距離が設定されている。一方、受光素子33iと33jは、光軸位置L1を中心にして受光素子33a〜33hの配置方向と直交する方向に配置されている。また、回転セクタ22と受光部33は、それぞれ投影光軸と受光光軸を中心に同期して回転可能に構成されている。
角膜形状測定部11は、プラチドリング投影光学系40と撮像光学系50とを備える。プラチドリング投影光学系40は、多数の円環状の指標が形成されたプラチド板41と、プラチド板41を背後から照明する可視光源42と、反射板43とを備える。撮像光学系50は、ビームスプリッタ51、52、撮影レンズ53、撮像手段としてのCCDカメラ54を備える。なお、撮像光学系50は前眼部観察光学系として兼用される。
CCDカメラ54は画像メモリを持つ画像処理部71に接続され、画像処理部71はディスプレイ72と演算制御部70に接続される。受光部33の出力も演算制御部70に接続されている。演算制御部70は、角膜形状の角膜屈折力分布(角膜曲率分布)と眼全体の眼屈折力分布を演算する機能を持つ。また、演算制御部70は、角膜形状から得られる角膜屈折力分布と全体の眼屈折力分布とから、眼内屈折力分布を演算する。演算制御部70による演算結果はディスプレイ72に表示される。入力部73は演算制御部70に指令信号を入力する各種のスイッチを持つ。測定装置本体10が持つディスプレイ72は、解析装置100側のディスプレイ102と共用されても良い。
また、測定装置本体10は固視光学系60を備える。固視光学系60は、可視光源61と、固視標62と、光軸方向に移動可能なレンズ63とを備える。眼屈折力測定時には、レンズ63を光軸方向に移動させることにより、被検者眼に雲霧が与えられる。
眼屈折力分布の測定では、光源21の角膜反射輝点を基に被検者眼と装置とのアライメントが行われた後、測定が実行される。眼屈折力測定では、回転セクタ22の回転により被検者眼眼底にスリット光束が投影され、その反射光が受光部33で受光される。眼屈折力分布は、受光素子33iと33jの出力信号の位相差から、測定光軸の中心位置が求められ、この対の受光素子と直交する経線方向に位置する受光素子33a〜33hの出力信号から、一つの測定経線方向で各受光素子に対応する角膜部位での眼屈折力が求められる。そして、回転セクタ22と受光部33をそれぞれの光軸回りに、例えば、1度ステップで回転させることにより、演算制御部70は各回転ステップの経線毎に変化する眼屈折力分布を求める(この詳細な説明は、特開平10−108837号を参照)。
角膜各部位での眼屈折力分布が得られると、例えば、直径3mmでの各経線方向の眼屈折力に所定の処理を施すことにより、球面度数S、乱視度数C、乱視軸角度Aが求められる。屈折力を球面度数S、乱視度数C、乱視軸角度Aにより表すとき、乱視度数をマイナス読み(マイナス表記)とするか、プラス読み(プラス表記)とするかが入力部73のスイッチにより予め設定されている。なお、測定部12で得られる眼屈折力分布(球面度数S、乱視度数C、乱視軸角度A)は、角膜から網膜までを一つの光学系と考え、眼全体での正視眼に対する屈折誤差の屈折力として得られる(以下、全屈折力とする)。
また、全屈折力の測定が終了すると、続いて、赤外照明光で照明された前眼部像がカメラ54により撮像される。眼屈折力測定時には、可視光が極力遮光されているので、散瞳状態の前眼部像が得られる。カメラ54により撮像された前眼部像(第2前眼部像)は、画像処理部71の画像メモリに記憶される。なお、測定部12が眼屈折力分布を測定する構成とされたが、眼屈折力分布と同種の測定機能として波面収差の測定部としても良い。以下では、全屈折力には波面収差も含まれるものとする。
角膜形状測定では、光源42が点灯され、角膜にプラチドリングが投影される。このとき、被検者眼Eに固視標光学系60の固視標62を固視させる。カメラ54に撮像された前眼部像はディスプレイ102に表示される。スリット投影光学系20の測定光源21は、アライメント光源として兼用されており、光源21により角膜中心に形成される輝点が上下左右のアライメント指標として使用される。検者はディスプレイ102に表示された前眼部像を観察し、光源21によるアライメント指標と図示なきレチクルとが所定の関係になるように光学系をアライメントする。作動距離のアライメントは、光源21による角膜輝点のピントが合うようにして行えるが、別のアライメント検出系を設けることが好ましい。アライメント完了後に、測定スイッチが押されることにより、カメラ54により撮像されたプラチドリング像が画像処理部71の画像メモリに記憶される。画像処理部71はプラチドリング像を画像処理することによりそのエッジを検出する。そして、演算制御部70は所定の角度(1度ステップ)毎に角膜中心(光源21による輝点)を基準にした角膜曲率分布を求める。
また、プラチドリング像が取得された後、光源42が消灯され、赤外照明光で照明された前眼部像がカメラ54により撮像される。このとき、可視のプラチドリング光により照明された直後であるので、縮瞳状態の前眼部像が得られる。カメラ54により撮像された前眼部像(第1前眼部像)は、画像処理部71の画像メモリに記憶される。
測定装置本体10で得られた角膜形状及び全屈折力分布の測定データは、入力部73のスイッチ操作で解析装置100に入力され、演算制御ユニット101が持つ記憶部101aに記憶される。また、各測定に続いて得られた第1前眼部像及び第2前眼部像の画像データも演算制御ユニット101に入力され、記憶部101aに記憶される。演算制御ユニット101に測定装置本体10からの測定データ等が入力された後、入力ユニット103により眼内屈折力分布を演算する解析プログラムが実行される。
角膜形状測定データと全屈折力分布の測定データから、角膜後面から網膜までの眼内の屈折力である眼内屈折力分布を演算する方法を簡単に説明する。形状測定データで得られた角膜曲率分布のデータは、周知の処理により角膜屈折力分布のデータに変換される。眼全体の眼屈折力は、角膜屈折力と角膜を除いた眼内屈折力との和として見なすことができるので、眼内屈折力は全屈折力から角膜屈折力を除いた値(「全屈折力−角膜屈折力」)として考えられる。しかし、眼屈折力測定で得られる全屈折力は正視に対する屈折誤差の値であるので、単純に、「全屈折力−角膜屈折力」が演算されてしまうと、角膜屈折力と同程度の値となり、理解が困難になる。そこで、眼内屈折力は、屈折力の直流分を除いた乱視成分(及びイレギュラー成分)として演算される。測定装置本体10から入力された角膜形状の角膜屈折力分布及び全屈折力分布と、演算制御ユニット101により演算された眼内屈折力分布は、ディスプレイ102にマップとして表示される。
図4は、ディスプレイ102に表示されるマップの画面例である。マップ101は、角膜形状分布の表示例である。角膜形状分布は、前述の方法で得られた角膜曲率半径が角膜屈折力に変換され、角膜屈折力の分布が色分けされたマップ101が表示される(角膜曲率の分布としてマップとして表示される場合も含む)。色分けは、例えば赤・橙・黄・緑・青・藍等の色相と濃淡の組み合わせで15段階に分けられ、赤色が最大屈折力、藍色が最小屈折力を示すようにし、最大屈折力と最小屈折力を15等分してそれぞれの角膜屈折力に15段階の色を当てはめるようにしている。また、マップ101の下の表示欄102には、角膜の乱視成分を表す強主経線方向及び弱主経線方向のそれぞれの角膜屈折力及び軸角度が数値で表示される。表示欄102aには角膜屈折力の強主経線方向の屈折力と角度とが表示され、表示欄102bには角膜屈折力の弱主経線方向の屈折力と角度とが表示され、表示欄102cには強主経線と弱経線の屈折力の差が表示される。表示欄102の値は、代表的に直径3mmで演算されたものが表示されている。
ここで、角膜乱視成分が数値のみで表示されていると、視覚的に分りにくいので、角膜形状分布のマップ101上に乱視軸の角度を示すラインがグラフィックで表示される。この乱視軸の角度を示すラインの表示は、2つの表示モードが選択可能にされている。1つ目の表示モードは、角膜屈折力の強主経線方向を示すライン及び弱主経線方向を示すラインが共にマップ101上に表示されるパターンである。この表示モード(AXIS個別表示モード)は、画面100上のスイッチ150aにより選択される。なお、2つ目の表示モードはスイッチ150bにより選択されるが、これについては後述する。
図4のマップ101上において、角膜乱視の強主経線方向を示すラインACsがグラフィックにて合成されて表示されている。同時に、角膜乱視の弱主経線方向を示すラインACfがグラフィックにて合成されて表示されている。両者のラインの区別を容易にするために、強主経線方向のラインACsが赤色で表示され、弱主経線方向のラインACfが青色で表示される。
マップ110は、全屈折力分布の表示例である。色分けは、角膜屈折力分布と同様の15段階の色分けとし、各段階のステップを0.5Dにとり、球面等価値(SE値)を基準に+6.0D〜0〜−6.0Dの範囲の相対表示が可能となっている。また、正視眼を基準としてプラス度数(遠視側)が青方向に色分け表示され、マイナス度数(近視側)が赤方向に色分け表示されている。また、マップ110の下の表示欄112には、球面度数S、乱視度数C及び乱視軸角度Aが数値で表示されている。乱視度数Cには、プラス読みとマイナス読みがある。乱視度数Cをプラス読みとするかマイナス読みとするかは、スイッチ151a、151bにより術者の方針に従って選択される。図4の例では、スイッチ151aによりマイナス読みが選択されている。なお、マップ110にも、乱視軸角度Aを示すラインが合成表示されていても良い。
マップ120は、眼内屈折力分布のマップ表示の例である。眼内屈折力分布のマップ表示は、例えば、眼の中心部をパワー基準=0Dとすることで、周辺部の屈折力の変化である球面収差を、カラースケールで視覚的に容易に判断可能になる。例えば、中心部のパワー基準=0Dを緑色とし、プラス側を青色系統、マイナス側を黄色から赤色系統に徐々に変化するマップ表示とされている。眼内屈折力分布においては、中心部をパワー基準=0Dとすることで、乱視成分(又は球面収差)の大きさ、正負の何れかを容易に把握できる。
マップ120の下の表示欄122には、眼内屈折力の乱視成分を表す強主経線方向及び弱主経線方向のそれぞれの屈折力及び軸角度が数値で表示される。表示欄122aには強主経線方向の屈折力及び軸角度が表示され、表示欄122bには弱主経線方向の屈折力及び軸角度が表示され、表示欄122cには強主経線の屈折力と弱経線の屈折力の差である乱視成分CYLが表示される。表示欄122cの乱視成分のプラス/マイナスの符号は、眼屈折力分布測定部12で予め設定され、解析装置100に入力されたものが使用されるか、あるいは、スイッチ151a,151bにより選択されたマイナス読みとプラス読みとの選択信号に基づいて決定される。
この眼内屈折力分布のマップ表示においても、強主経線方向及び弱主経線方向が数値による表示のみでは分かりにくいので、角膜屈折力の分布のマップ101と同様に、スイッチ150aによる表示モードが選択されているときは、強主経線方向を示すラインAIsがグラフィックにて合成されて表示され、弱主経線方向を示すラインAIfがグラフィックにて合成されて表示されている。強主経線方向及び弱主経線方向の区別を容易にするために、強主経線方向のラインAIsが赤色で表示され、弱主経線方向のラインAIfが青色で表示される。
また、画面100上には、角膜形状の測定に続いて撮像された第1前眼部像又は屈折力分布の測定に続いて撮像された第2前眼部像の画像130が表示される。画像130により、瞳孔状態が観察可能にされる。前眼部の画像130上には、角膜乱視の強主経線方向を示すラインACsと角膜乱視の弱主経線方向を示すラインACfとが同時にグラフィックにて合成されて表示されている。これにより、角膜乱視の乱視軸方向が前眼部との関係で把握可能にされる
なお、図4は、角膜屈折力分布のマップ101、全屈折力分布のマップ110、眼内屈折力分布のマップ120が同一の画面100に並べられた例であるが、図示を略すスイッチにより個別のマップを拡大表示させることも可能にされている。
図4のマップ101及び120の表示態様においては、角膜乱視成分及び眼内屈折力分布の乱視成分を示す強主経線方向及び弱主経線方向が数値のみならず、マップ上にライン(ACs,ACf,AIs,AIt)がグラフィックで表示されているため、強主経線方向及び弱主経線方向が視覚的に分かりやすくされている。しかし、これらは個別のマップ上での表示であり、角膜乱視の乱視軸と全屈折力の乱視軸との相対関係、さらに眼内屈折力の乱視軸との相対関係は、依然、分かりにくい。そこで、2つ目の表示モードとして、AXIS同時表示モードがスイッチ150bにより選択されると、図5のように各マップ及び前眼部像画像の少なくとも一つに、相互の乱視軸のラインが合成表示される。
図5の各マップ101,110及び120には、角膜屈折力の乱視軸を示すラインAc、全屈折力の乱視軸を示すラインAt、眼内屈折力の乱視軸を示すラインAiが、グラフィックで同時に合成して表示されている。また、前眼部像のイメージ130にも、ラインAc、ラインAt及びラインAiがグラフィックで同時に合成して表示されている。なお、各乱視軸のグラフィックは、区別を容易とするために、予め約束された、異なる色で表示される。例えば、角膜屈折力のラインAcが青色、全屈折力のラインAtが赤色、眼内屈折力のラインAiが黄色で表示される。これにより、各マップ又は数値表示のみで把握しにくかった各乱視軸の相互の関係が一目で、直観的に把握しやすくなる。
ここで、乱視軸を表現する方法として、図4で示されたように、角膜屈折力では強主経線方向及び弱主経線方向の2つがあり、また、眼内屈折力においても強主経線方向及び弱主経線方向がある。一方、眼屈折力測定部12で得られる屈折誤差としての全屈折力データとして表現される乱視軸Aは、通常、一つの角度であり、強主経線及び弱主経線との関係が専門科でも分かりにくい。さらに、この乱視軸Aの値は、乱視度数をマイナス読みとするかプラス読みとするかによって90度ずれた値になるため、理解を一層困難にしている。そこで、AXIS同時表示のモードでは、スイッチ151a、151bにより選択される乱視度数のマイナス読み/プラス読みの違いに応じて、角膜屈折力、全屈折力及び眼内屈折力の乱視軸角度の基準が揃えられ、表示方向が決定される。
図5は、乱視度数がマイナス読みの場合の例である。この場合、全屈折力のラインAtは、表示欄112に表示されたマイナス読みの乱視軸角度Aの角度(図では90度)で表示されている。角膜屈折力のラインAcは、弱主経線方向(図では10度)に決定され、表示されている。また、眼内屈折力のラインAiは、弱主経線方向(図では95度)に決定され、表示されている。このように、各ラインAt,Ac及びAiの基準が揃えられているので、術者は各乱視軸の相対関係が理解しやすくなる。すなわち、図5の例では、全屈折力のラインAtに対して角膜屈折力のラインAcは大きく角度がずれていることが視覚的に容易に理解される。一方、全屈折力のラインAtと眼内屈折力のラインAiとは、大きなずれが無いことが視覚的に容易に理解される。
また、マップ120の下の表示欄140には角膜屈折力、全屈折力及び眼内屈折力の乱視成分と各軸角度の違いを比較しやすいように、各数値が並べられて表示されている。さらに、全屈折力の乱視の軸角度と角膜屈折力の乱視の軸角度との差が表示部141aに数値で表示され、角膜屈折力の乱視の軸角度と眼内屈折力の乱視の軸角度との差が表示部141bに数値で表示され、全屈折力の乱視の軸角度と眼内屈折力の乱視の軸角度との差が表示部141cに数値で表示されている。そして、各表示部141a,141b及び141cの数値は、各乱視軸のずれが、例えば、5度未満の場合には青色で表示されるが、5度以上、30度未満のずれの場合には黄色で表示され、30度以上のずれがある場合に赤色で表示される。この表示による色の違いにより、各乱視軸のずれの程度によって注意が必要な旨が術者に知らされる。
図6は、スイッチ151bにより、乱視度数がプラス読みに選択された場合(切換えられた場合)の例である。この場合、全屈折力の表示欄112の球面度数S、乱視度数C及び乱視軸角度Aは、プラス読みに変換される。そして、各マップ及び前眼部のイメージにおける全屈折力のラインAtは、表示欄112のプラス読みの乱視軸角度A(図では180度)で表示されている。角膜屈折力のラインAcは、強主経線方向(図では100度)で表示されている。また、眼内屈折力のラインAiは、強主経線方向(図では5度)で表示されている。図6においても、各ラインAt,Ac及びAiの基準が術者の方針に合った乱視度数Cのプラス読みに揃えられているので、各乱視軸の相対関係が理解されやすくなる。このように、乱視度数のマイナス読み/プラス読みに応じて各乱視軸を示すラインが基準を揃えられた状態でグラフィックにて表示されるので、術者は、数値のみの表示に対して混乱なく各乱視軸の相対関係を容易に把握できる。
図4〜図6の被検者眼について、例えば、白内障手術で水晶体を取り除いた後に球面の眼内レンズが挿入されると、角膜屈折力の乱視成分に起因して今までとは大きく異なったラインAc方向に乱視が発生してしまうことが分かる。角膜乱視の発生を抑えるためにトーリックの眼内レンズを挿入する場合には、前眼部のイメージ130にグラフィックで表示されたラインAcと前眼部との関係を参考に、トーリックの眼内レンズの軸方向を定めることができる。また、球面の眼内レンズが挿入された後の乱視成分を取り除くために、角膜の強主経線方向を切開する手術が施される場合、術者に対して、今までの全屈折力と大きく異なった方向に乱視が発生することを容易に理解させ、図6の前眼部のイメージ130にグラフィックで表示されたラインAc(角膜乱視の強主経線方向)によって、角膜の切開方向を前眼部との位置関係で示すことができる。また、スイッチ150aにより、AXIS個別表示モードに切換え、図4の前眼部のイメージ130上に表示された角膜乱視の強主経線方向を示すラインACsによって、術者は前眼部のイメージ130とラインACsとの位置関係で角膜の切開方向を知ることができる。
また、屈折矯正手術に際しても、全屈折力の乱視成分の矯正方向と角膜乱視の方向とが異なることを理解して手術に臨むことができる。例えば、図4〜6の眼においては、全屈折力の乱視成分を取り除くように屈折矯正手術が行われた場合に、術前の角膜乱視に対する術後の角膜乱視の発生を予測しやすくなる。このシミュレーション結果がさらにマップで表示されようにし、このマップにも角膜乱視の軸方向(強主経線方向及び弱主経線方向)を示すラインが表示されるようにすれば、屈折矯正後の角膜乱視の発生を理解可能になり、適切な手術が行われ易くなる。
なお、図4〜図6における各ラインAt,Ac及びAiは、何れも被検者眼の直径3mmの範囲で求められる乱視軸角を示すものであったが、直径3〜5mmの範囲、直径5〜7mmの範囲での乱視軸をさらに求め、求めた乱視軸のラインを各範囲に対応させてマップ上に表示するようにしても良い。このようにすると、各範囲で変化する乱視軸の変化が視覚的に分かり易くなり、術者は被検者眼の特性を詳細に知ることが出来るようになる。
角膜形状分布及び眼屈折力分布を解析する眼科装置の概略構成図である。 測定装置本体の光学系概略構成図である。 受光部の構成の説明図である。 ディスプレイに表示されるマップの画面例である。 乱視度数がマイナス読みの場合のマップ表示の例である。 乱視度数がプラス読みのマップ表示の例である。
10 測定装置本体
11 角膜形状測定部
12 眼屈折力分布測定部
70 演算制御部
102 ディスプレイ
73 入力部
101 演算制御ユニット
103 入力ユニット
150a、150b、151a、151b スイッチ

Claims (3)

  1. 被検者眼の眼屈折力測定データ及び角膜形状測定データを入力するか、又はこれらの測定データに加えて被検者眼の前眼部画像データを入力するデータ入力手段と、入力された角膜形状測定データに基づく角膜形状マップの画像及び前眼部の画像の少なくとも一方を表示するディスプレイと、を備える眼科装置において、
    前記ディスプレイに表示された前記画像上に、眼屈折力データの乱視軸を示す第1ラインのグラフィック及び角膜形状の乱視軸を示す第2ラインのグラフィックを合成して表示させる演算・表示制御手段であって、眼屈折力データの乱視度数がマイナス読み及びプラス読みの何れであるかに基づいて前記第2ラインの表示を角膜乱視の強主経線方向及び弱主経線方向の何れにするかを決定する演算・表示制御手段を備えることを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1の眼科装置は、眼屈折力の乱視度数をマイナス読みにするかプラス読みにするかを選択する乱視選択手段を備え、
    前記演算・表示制御手段は、マイナス読みが選択されたときには、前記第2ラインの表示を角膜乱視の弱主経線方向に決定し、プラス読みが選択されたときには前記第2ラインの表示を角膜乱視の強主経線方向に決定することを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項1又は2の眼科装置において、前記第1ライン及び第2ラインを前記画像に合成して表示する第1表示モードと、角膜乱視の強主経線方向のラインと弱主経線方向のラインとを角膜形状のマップ上に同時に表示する第2表示モードと、を選択する表示モード選択手段を備え、
    前記演算・表示制御手段は、選択されたモードに従って前記ディスプレイの表示を制御することを特徴とする眼科装置。
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