JP5340249B2 - ドアホン装置、ドアホンシステム、ドアホン装置制御方法及びプログラム - Google Patents

ドアホン装置、ドアホンシステム、ドアホン装置制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ドアホン装置、ドアホンシステム、ドアホン装置制御方法及びプログラムに関する。
近年のドアホンシステムは、戸外のドアホン子機と戸内のドアホン親機間の通信により、ドアホン子機のマイクで拾音された来訪者の音声と、ドアホン子機に備えられたカメラで撮像した来訪者の画像をドアホン親機で確認し、ドアホン親機のマイク等により来訪者に応答することができる構成となっている。
また、ドアホン親機に直接応答できない場合に、ドアホン親機が携帯電話網を介して携帯電話に発呼し、携帯電話による応答を可能にしたシステムも提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示されているインターホンシステムにおいては、携帯電話端末が近距離無線通信機能も有する。訪問者が戸外のドアホン子機の操作ボタンを押すと、まず、インターホン親機は近距離無線通信を使用して携帯電話端末に呼び出しを行う。携帯電話端末の所有者が外出しているために近距離無線通信による応答がなかった場合に、インターホン親機が加入者電話回線網へ携帯電話端末に対する呼び出しを行う。これに対し、携帯電話端末が応答することにより、ドアホン子機と携帯電話端末との通話が可能となる構成である。
特開2008−135880号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたインターホンシステムは、近距離無線通信により携帯電話端末に呼び出し通知を送信してから、携帯電話端末からの応答を所定時間待って、応答がなかった場合に加入者電話回線網へ発信するという構成となっているため、訪問者への応答に時間がかかるという課題があった。
また、近距離無線通信により携帯電話端末に呼び出しを行った時に、携帯電話端末の所有者が調理中、固定電話の通話中、入浴中等応答できない場合もあり、在宅中にも関わらず不在中として処理されてしまうという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、より適切な応答者が短時間に応答することが可能なドアホン装置、ドアホンシステム、ドアホン装置制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のドアホン装置は、
通信端末の識別情報を予め記憶する端末識別情報記憶手段と、
電話網を介して、前記通信端末と通信する電話通信手段と、
所定の範囲内に位置する前記通信端末と通信する近距離無線通信手段と、
前記近距離無線通信手段を用いて通信が可能な通信端末の識別情報を取得する近距離通信端末情報取得手段と、
前記端末識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と、前記近距離通信端末情報取得手段で取得した識別情報とが重複している場合には、当該重複している識別情報を有する端末を他の端末に優先して、前記電話通信手段又は前記近距離無線通信手段を用いて呼び出すように前記通信端末との通信を制御する通信制御手段と、
前記近距離通信端末情報取得手段が、前記通信端末による近距離無線通信が可能になった情報を取得し、かつ、電話通信手段が、近距離無線通信が可能になった時から所定の時間前に、携帯電話網の近隣のエリアをカバーする基地局に前記通信端末が位置登録されていたという情報を取得した場合に、前記端末識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を有する前記通信端末を所持する者が帰宅したことを認識し通知する、登録者帰宅通知手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ドアホン装置に予め登録されている通信端末のうち、近距離無線通信で応答可能な通信端末の識別情報を取得し、その情報に基づいて通信制御することにより、適切な者が短時間で応答することができる。
実施の形態1に係るドアホンシステムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るドアホン親機の内部構成を示すブロック図である。 携帯電話端末接続処理を示すフローチャートである。 呼び出し優先順位を決定する手順を説明するための図である。 呼び出し優先順位を決定する手順を説明するための図である。 登録者帰宅通知機能を説明するための図である。 登録者帰宅通知処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るドアホンシステムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るドアホンシステムの構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係るドアホンシステムの構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施の形態1に係るドアホンシステム1の構成を示すブロック図である。
ドアホンシステム1は、ドアホン装置10と携帯電話端末20、30とフェムトセル基地局40と携帯電話網50から構成される。
ドアホン装置10は戸外に設置されるドアホン子機12と戸内に設置されるドアホン親機14から構成される。
なお、図1におけるドアホン親機14の内部構成は、携帯電話端末20、30との通信処理に関する部分だけを示している。ドアホン親機のその他の構成を含む内部構成は図2に示している。
ドアホン子機12は、子機制御部121とカメラ122とマイク123とスピーカ124と操作ボタン125を備える。
子機制御部121は、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置等から構成される。子機制御部121は、カメラ122、マイク123の駆動制御、及び、カメラ122、マイク123、操作ボタン125から入力される信号やスピーカ124に出力する信号の処理制御を行う。また、ドアホン親機14との通信制御も行う。
子機制御部121は、操作ボタン125が押されると、カメラ122を起動し、ドアホン子機12の前方を撮影し、撮影画像をドアホン親機14に送信する。
ドアホン親機14より応答があった場合には、マイク123を起動し音声を拾音し、拾音した音声の信号をドアホン親機14に送信する。
また、ドアホン親機14から送信される音声信号をスピーカ124から出力する。
ドアホン親機14は、図2に示すように、ドアホン制御部141と表示部142とマイク143とスピーカ144と操作部145と記憶部146と携帯電話部147と携帯電話制御部148を備える。
ドアホン制御部141は、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置等から構成され、表示部142、スピーカ144への出力信号の処理制御、及び、マイク143、操作部145からの入力信号の処理制御を行う。また、ドアホン子機12との通信制御、携帯電話制御部148との通信制御を行う。ドアホン制御部141は記憶部146に記憶されている制御プログラムを読み出し実行することにより各種制御を行う。
表示部142は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro -Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスから構成され、画像、図形、文字、記号などの情報表示を行う。
ドアホン子機12から送信される画像や、設定画面や、現在時刻、ドアホン子機12からの信号の受信があった時刻、応答履歴等の情報を表示する。
操作部145は、応答キー、方向キー/決定キー、ファンクションキー等の各種のキーボタン等を含み、ユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に係る信号をドアホン制御部141に送出する。操作部145は、例えば、来訪者がドアホン子機12の操作ボタン125を押した旨の通知信号に対してユーザが応答するための応答キー押下を受け付ける。
また、操作部145は、後述する呼び出し優先順位決定に関する設定情報を含む各種設定情報の入力の操作を受け付ける。操作部145の操作により入力された設定情報は記憶部146に記憶される。
なお、設定情報等は、LANインタフェース149を介して接続されるパーソナルコンピュータ(PC)等により入力されても良い。
記憶部146は、例えば、フラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性半導体メモリから構成される。記憶部146は、ドアホン装置10に応答を許可されている携帯電話端末を識別する識別情報データを記憶する端末識別情報記憶手段として機能する。また、記憶部146には、訪問者来訪履歴データ、応答履歴データ等の各種データや、ドアホン制御部により本実施の形態特有の機能を実現するためのプログラム等を記憶する。
また、記憶部146は後述する呼び出し優先順位決定部151における携帯電話端末の呼び出し優先順位を決定するための条件等の設定情報も記憶する。
携帯電話部147は、携帯電話網を介する通信が可能な他の携帯電話端末に対して、発信、着信を行う電話通信手段として機能する。携帯電話部147は通常の携帯電話端末と同様に電話番号などの識別情報を有する。
携帯電話制御部148は、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置等から構成される。携帯電話制御部148は、ドアホン制御部141と共通のCPU等で構成されていても良い。
携帯電話制御部148は、ドアホン制御部141より、訪問者がドアホン子機12の操作ボタン125を押した旨の情報を受信した際に、携帯電話端末20等に対して、携帯電話部147の発着信の制御を行う通信制御手段として機能する。
携帯電話制御部148は、図1に示すように、戸内有効端末情報取得部150と呼び出し優先順位決定部151を含む。
戸内有効端末情報取得部150は、フェムトセル基地局40からLANインタフェースを介してフェムトセル基地局40に位置登録がされている携帯電話端末20の識別情報を取得する。
ここで、携帯電話端末20、30は、定期的に最も安定した通信が可能な基地局を探索し、基地局が見つかると、その基地局に端末の識別情報を登録するが、この登録を位置登録と呼んでいる。なお、本実施の形態においては、携帯電話端末20の識別情報は、電話番号であるとして説明する。
フェムトセル基地局40は、サービス対応エリアが半径数十m程度の狭い範囲の携帯電話基地局であり、本実施の形態においてはドアホン親機14が設置されている戸内にフェムトセル基地局40も設置される。よって、このフェムトセル基地局40に位置登録している携帯電話端末20の所持者は所定の範囲内におり、言い換えると戸内にいるか、又は戸外にいても訪問者に対する対面の応答が可能である者と考えられる。
つまり、フェムトセル基地局40は、位置登録されている携帯電話端末(以下、戸内有効端末と呼ぶ)、の識別情報のリストを有しており、随時更新されている。よって、戸内有効端末情報取得部150は、この識別情報のリストをLANインタフェース149を介してフェムトセル基地局40から取得することで、近距離に位置する戸内有効端末の識別情報を取得することができ、所定の範囲内に位置する通信端末と近距離通信する近距離通信端末情報取得手段として機能している。
なお、前述した携帯電話部147は、フェムトセル基地局40に位置登録されている携帯電話端末20とは、フェムトセル基地局40のみを介する戸内通話をすることができるため、携帯電話部147は近距離無線通信手段としても機能している。
呼び出し優先順位決定部151は、記憶部146に記憶されているドアホン装置10に応答を許可されている携帯電話端末の識別情報データと呼び出し優先順位を決定するための条件等の設定情報、及び、戸内有効端末情報取得部150で取得された戸内有効端末の識別情報データに基づいて、呼び出し優先順位を決定する。
携帯電話制御部148は、決定された呼び出し優先順位にしたがって、携帯電話部147の通信制御を行う。
携帯電話端末20、30は、ドアホン装置10に応答を許可されている携帯電話端末であり、記憶部146に識別情報を登録している端末である。
携帯電話端末20、30は、携帯電話網50及び他のインターネット網、加入者電話網を介して他の携帯電話、固定電話、インターネット電話と通信が可能である。
図1において、携帯電話端末20は戸内にいる者が所有しているため、フェムトセル基地局40に位置登録されており、携帯電話端末30は、戸外におり、最寄りの基地局60に位置登録されている。
以上のように構成されたドアホンシステム1の動作について、図1、2を用いて説明する。
ドアホン装置10が備えられた住戸等に来訪した訪問者は、ドアホン子機12の操作ボタン125を押す。子機制御部121は、カメラ122を起動するとともに、訪問者が来訪したことを示す来訪通知信号をドアホン親機14に送信する。そして、カメラ122が撮影した画像データをドアホン親機14へ送信開始する。
ドアホン親機14のドアホン制御部141は、来訪通知信号、撮影画像データを受け取ると、表示部142に受信した撮影画像データの画像を表示する。
戸内にいる者が、ドアホン親機14に直接応答できる場合は、応答者が操作部145を操作することにより、ドアホン子機のマイク123、スピーカ124、ドアホン親機のマイク143、スピーカ144が起動して、来訪者と応答者の通話が可能となる。
ドアホン親機14へ直接の応答が所定時間以内になされなかった場合には、ドアホン制御部141は携帯電話制御部148に携帯電話端末での応答を可能とする携帯電話端末接続処理を開始するように命令する。
ここで、所定時間以内にドアホン親機14へ直接の応答がなされないことの原因として、戸内に誰もいないことと、調理中などのためにすぐに応答できないということが考えられる。よって、「しばらくお待ちください」などのメッセージをドアホン子機から出力させてもよい。
このメッセージを出力することにより、時間はかかるが応答が可能であることを訪問者に知らせることができる。
携帯電話端末接続処理の命令を受けた携帯電話制御部148の戸内有効端末情報取得部150は、フェムトセル基地局40より現在フェムトセル基地局40に位置登録されている携帯電話端末の識別情報を取得する。これにより、戸内にいるか、又は戸外にいても訪問者に対する対面の応答が可能である者の携帯電話端末が特定される。
次に、呼び出し優先順位決定部151は、記憶部146からドアホン装置10に応答を許可されている端末として登録されている携帯電話端末の識別情報データと、呼び出し優先順位を決定するための条件等の設定情報を取得する。そして、これらの情報データと、戸内有効端末情報取得部150が取得したフェムトセル基地局40に現在位置登録されている携帯電話端末20等の識別情報を照らし合わせて、呼び出し優先順位を決定する。呼び出し優先順位は例えば、記憶部146に応答を許可されている端末の識別情報とフェムトセル基地局40に位置登録されている端末の識別情報とで重複している識別情報がある場合、その識別情報を有する端末を優先するなどして決定する。
次に、携帯電話制御部148は決定された呼び出し優先順位にしたがって登録されている携帯電話番号に呼び出しを行い、接続処理を行うように携帯電話部147を制御する。
携帯電話部147からの呼び出しに対して応答があった場合には、ドアホン子機12と、応答した携帯電話端末の間で、リンクが確立し、ドアホン子機12の前にいる訪問者と応答した携帯電話端末の所有者との間で通話が可能となる。
ここで、応答した携帯電話端末20が戸内にある場合には、ドアホン親機14の携帯電話部147と、携帯電話端末20と間のリンクはフェムトセル基地局40のみを介する戸内通話となる。一方、応答した携帯電話端末30が戸外(フェムトセル外)にある場合には、ドアホン親機14の携帯電話部147と、携帯電話端末30と間のリンクはフェムトセル基地局40、携帯電話網50、携帯電話端末30が位置登録している基地局60を介する通話となる。
ドアホン子機12と携帯電話端末20、30との通話により、ドアホン子機12のマイク123が拾音した音声が、携帯電話端末20、30のスピーカから出力される。また、携帯電話端末20、30のマイクで拾音した音声が、ドアホン子機12のスピーカ124から出力される。
また、ドアホン子機12のカメラ122が撮影した画像も、携帯電話端末20、30に送信することにより、携帯電話端末20、30の表示部で見ることができる。
画像の送信は、画像を添付したメールを送信する。この場合、記憶部に、携帯電話端末の識別情報(電話番号)と電子メールアドレスを対応付けて記憶しておき、携帯電話制御部148が、携帯電話端末20、30のアドレス宛で、画像を添付した電子メールを作成し、携帯電話部147よりメール送信する。
また、携帯電話端末20、30がテレビ電話機能等を有している場合は、テレビ電話通話により画像、音声の送受信を行う。
以上述べた携帯電話制御部148の携帯電話端末20、30との接続処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
この携帯電話端末接続処理は、訪問者来訪を示す信号に対して、ドアホン親機14への直接の応答が所定時間以内になかった場合にスタートする。
まず、携帯電話制御部148は、フェルトセム基地局40より戸内有効端末の識別情報を取得し(S101)、記憶部146より応答が許可されている端末の識別情報を取得する(S102)。これら2つの情報を照らし合わせて、呼び出し優先順位を決定する(S103)。ここで、Nは呼び出しを行う端末数であり(Nは自然数)、nは呼び出し優先順位であり1からNの自然数である。
携帯電話制御部148は、携帯電話部147に優先順位1からNまで順に携帯電話端末に発呼する(S104〜S108)。そして、所定時間t以内に応答が合った場合には、ドアホン制御部141を介した携帯電話部147と子機制御部121との接続処理を行う(S109)。この接続処理によりドアホン子機12と携帯電話端末20、30の通話が可能となる。
なお、優先順位で定めた携帯電話端末が全て応答しなかった場合には、応答不可信号をドアホン制御部141に出力して(S110)、携帯電話端末制御部148は、携帯電話端末接続処理を終了する。
この応答不可信号を受けたドアホン制御部141は子機制御部121に対して、応答処理終了を示す信号を出力し、子機制御部121はカメラ122等を停止する。このとき、ドアホン子機12は「留守にしております」などのメッセージを出力してからカメラ122等を停止してもよい。
次に、呼び出し優先順位の決定方法について詳細に説明する。
ドアホン装置10に応答を許可されている携帯電話端末の識別情報が記憶部146に記憶されているが、識別情報とともに、デフォルトの呼び出し順である基本順No.も記憶しておく。基本順No.は、全端末が戸内にある、または、全端末が戸外にあるような状態のような同じ条件下での呼び出し順である。
この基本順No.は、ドアホン親機14の操作部145又は設定用のPCにより、ユーザが入力したものである。
識別情報が記憶部146に記憶されている携帯電話端末の全てが戸内にあるか、あるいは全てが戸外にある場合には、記憶されている基本順No.に従い呼び出す。
一方、識別情報が記憶されている携帯電話端末のうち、一部が戸内に、残りが戸外にある場合には、戸内の携帯電話端末を優先して呼び出す。訪問者に対する対面の応答をすることが必要な場合もあるからである。
また、上記呼び出し優先順位の決定方法に対して例外条件も設けても良い。
例えば、防犯上一人で留守番している時には対応させない方が望ましい者や、仕事中には対応できない者等の端末の識別番号を記憶させておいて、呼び出す端末リストから除外することもできる。
以下、例を挙げて説明する。
図4(a)は、ドアホン装置10に応答を許可されている携帯電話端末の識別情報のリストであり、記憶部146に記憶されている。ここでの識別番号は電話番号である。
図4(a)において、C1〜C4は同じ条件下の呼び出し順である基本順No.である。全端末が戸内にあるか全端末が戸外にある等、全端末が同じ条件下にあれば、C1、C2、C3、C4・・・の順に呼び出しを行う。備考欄には家族構成を記載しているが、これは説明のための便宜的なもので、実際には登録されていなくても良い。
図4(b)は、フェムトセル基地局に現在登録されている携帯電話端末の識別情報のリストである。aとdは図4(a)のリストに入っている携帯電話端末であるので、現在、母親と長女が戸内にいることが予想される。また、b、cは図4(a)のリストに入っていないため、来訪者の携帯電話端末と、隣家の者や通りがかりの者の携帯電話端末であることが予想される。
このような情報が取得された場合には、呼び出し優先順位決定部151は、戸内にいるものを優先的に、かつ基本順No.に従って呼び出すため、母親の端末(C2)、長女の端末(C4)、父親の端末(C1)、長男の端末(C3)の順に呼び出すように、呼び出し優先順位を決定する(図4(c))。
他の例として、呼び出し優先順位を決定するための例外の条件が設定されている場合について図5を用いて説明する。
まず、長女は、一人で留守番している時には防犯上応答しないことが望ましいと考えられる場合には、図5(a)のように「一人で留守番の時には発信しない番号」に長女の端末の識別番号を登録しておく。また、長男は、仕事柄外出中には発信しないほうが望ましいと考えられる場合には、「外出中には発信しない番号」に長男の端末の識別番号を登録しておく。
この例において、現在フェムトセル基地局には、図5(b)に示すように、長女の携帯電話端末(C4)と、来訪者の携帯電話端末と、隣家の者や通りがかりの者の携帯電話端末と予想される携帯電話端末が位置登録されているとする。
このような情報が取得された場合には、呼び出し優先順位決定部151は、戸内には、長女しかいないと思われるため、長女の端末(C4)には呼び出しを行わず、戸外にある端末の中で図4(a)の基本順No.に従って父親の端末(C1)、母親の端末(C2)を呼び出すように呼び出し優先順位を決定する。ここで、長男の端末は「外出中には発信しない番号」として登録されているため、呼び出しを行わない。
以上のように呼び出し優先順位を決定することにより、状況に応じて、最適な人から順に呼び出し、訪問者に対する応答を促すことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、フェムトセル基地局40から戸内の応答可能な端末の有無を調べた上で、呼び出しする携帯電話端末の優先順位を決定し、順に呼び出して応答を促すこととしたため、戸内に応答可能な者がいない場合には、戸外の携帯電話端末30による迅速な応答が可能になる。
また、応答可能な者が戸内にいるが、調理中などにより応答に時間がかかる場合には、その旨訪問者に知らせることができる。
また、防犯上、戸内にはいるものの、応答するのに適さない場合には、戸外にいる者が携帯電話端末で応答することができる。
なお、以上がドアホン装置10の主たる機能であるが、以上述べた構成を用いてドアホン装置10に登録者帰宅通知機能を持たせることも可能である。この登録者帰宅通知機能について図6、図7を用いて説明する。
図6は携帯電話端末30が移動しながら各基地局に位置登録している状態を説明する図であり、図7はこの機能のフローを示すフローチャートである。
この登録者帰宅通知機能を有効としている場合には、携帯電話制御部148は、定期的にフェムトセル基地局40に位置登録されている携帯電話端末の識別情報のリストを取得する。
そのリストを監視することにより、ドアホン装置10に応答可能な端末として登録されている携帯電話端末のうち、フェムトセル基地局40に新たに位置登録された端末が検出されたとき、図7に示す登録者帰宅通知処理を開始する。
新たに携帯電話端末が位置登録される場合とは、フェムトセル基地局40のカバーエリアに外から入ってきた場合と、電源を立ち上げた場合がある。よって、電源を立ち上げた場合を切り分けるために、近隣の基地局70、71の位置登録情報を利用する。
まず、新たに位置登録された端末30を検出した携帯電話制御部148は、フェムトセル基地局40とカバーエリアが重複している基地局、または隣接する基地局(以下、近隣基地局という)70、71を抽出し(S201)、いずれかの近隣基地局に、現在からt前に携帯電話端末30が位置登録されていたか否かを問い合わせる(S202)。そして、t前に携帯電話端末30が近隣基地局のうちの1つ基地局70に位置登録されていた場合には、フェムトセル基地局40のカバーエリア内に外から入ってきた端末であることを判定する(S203,204)。
このようにして予め登録されている携帯電話端末が外から入ってきたことを検出すると、その端末の所有者が帰宅したことをドアホン親機14のスピーカ144から戸内にいるものに通知する(S205)。
この通知に対して、戸内にいる者が応答した場合には、ドアホン子機12のカメラ122、マイク123、スピーカ124が起動し、戸外にいる帰宅者と戸内にいる者戸で通話が可能となる。
このような機能をドアホン装置10に備えることにより、帰宅者が多くの荷物を抱えて両手がふさがっているような場合に、戸内の家族と通話し援助を求めることができる。
なお、この登録者帰宅通知機能は、携帯電話端末への呼び出し制御の機能とは別に単独で機能させることもできる。この登録者帰宅通知機能により、帰宅者に対し戸内にいるより適切な応答者が短時間に応答することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2について図8を参照して説明する。実施の形態1と同一の機能を有する構成部については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態においては、ドアホンシステム2は、実施の形態1のドアホン子機12とドアホン親機14の機能が一体化されたドアホン装置80と、携帯電話端末20、30とフェムトセル基地局40と携帯電話網50から構成される。
ドアホン装置80は、戸外に設置されるもので、実施の形態1のドアホン親機14との差異点は、カメラ122と操作ボタン125を備え、表示部142と操作部145を備えない点である。
すなわち、ドアホン装置80が戸外に設置され、戸内にはドアホン装置がないため、応答は各携帯電話端末20、30で行う。
以上のように構成されたドアホンシステム2の動作について、図8を用いて説明する。
ドアホン装置80が備えられた住戸等に来訪した訪問者は、ドアホン装置80の操作ボタン125を押すと、ドアホン制御部141は、カメラ122を起動し、その撮影画像データを取得開始する。
その後、ドアホン装置80のドアホン制御部141は携帯電話制御部148に携帯電話での応答を可能とする携帯電話端末接続処理を開始するように命令する。
命令を受けた携帯電話制御部148の戸内有効端末情報取得部150は、フェムトセル基地局40より現在位置登録されている携帯電話端末の識別情報を取得する。これにより、戸内にいるか、又は戸外にいても訪問者に対する対面の応答が可能である者の携帯電話端末が特定される。
次に、呼び出し優先順位決定部151は、記憶部146からドアホン装置80に応答を許可されている携帯電話端末の識別情報データと呼び出し優先順位を決定するための条件等の設定情報を取得する。そして、これらの情報データと、戸内有効端末情報取得部150が取得したフェムトセル基地局40に現在位置登録されている携帯電話端末の識別情報に基づいて、呼び出し優先順位を決定する。
呼び出し優先順位の決定方法は、実施の形態1と同様である。
次に、携帯電話制御部148は決定された呼び出し優先順位にしたがって登録されている携帯電話番号に発呼発信して接続処理を行うように携帯電話部147を制御する。
携帯電話部147からの発信に対して応答があった場合には、ドアホン装置80と、応答した携帯電話端末の間で、リンクが確立し、ドアホン装置80の前にいる訪問者と応答した携帯電話端末20、30の所有者との間で通話が可能となる。
ここで、ドアホン装置80は、戸外に設置され、操作部145を有さないため、優先順位決定に関する設定情報を含む各種設定がドアホン装置80に直接入力することができない。
よって、本実施の形態においては、設定用PC16をLANインタフェースを介してドアホン装置80と接続し、設定用PC16により、各種設定を行う構成となっている。
以上説明したように、本実施の形態においては、携帯電話部147、携帯電話制御部148等を備えるドアホン装置80を戸外に設置し、ドアホン装置80に対して操作ボタン125を押した訪問者に対する応答を携帯電話端末20、30で行うこととした。これにより、ドアホン装置の構成を簡略化することができるとともに、ドアホン装置80に直接応答するための所定時間を待たずに、携帯電話端末に対して発呼を行うため、より迅速な応答が可能となる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3について図9を参照して説明する。実施の形態1と同一の機能を有する構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態においては、ドアホンシステム3は、ドアホン子機12とドアホン親機14からなるドアホン装置10と、携帯電話端末20、30と携帯電話網50と、無線LANルータから90構成される。
実施の形態1と異なり本実施の形態では、ドアホン親機14と携帯電話端末20、30は無線LAN通信部を有し、戸内に設置されている無線LANルータ90を介して接続される。ここで、無線LANの電波強度を調整することにより、住戸周辺の携帯電話端末のみを無線LANルータ90に接続可能とすることができる。
つまり無線LANルータ90は、無線LANルータ90の電波を十分に受信できる住戸周辺にあるために無線LAN接続可能な携帯電話端末の識別情報を取得することができる。
また、ドアホン親機14の無線LAN通信部152は近距離無線通信手段として機能する。
戸内有効端末情報取得部150は、無線LANルータ90から、無線LAN接続可能な携帯電話端末の識別情報を取得することにより、戸内にいるか、又は戸外にいても訪問者に対する対面の応答が可能である者の携帯電話端末が特定される。すなわち、戸内有効端末情報取得部150は、近距離通信端末情報取得手段として機能する。
呼び出し優先順位決定部151は、記憶部146からドアホン装置10に応答を許可されている携帯電話端末の識別情報データと呼び出し優先順位を決定するための条件等の設定情報を取得する。そして、これらの情報データと、戸内有効端末情報取得部150が取得した無線LANルータ90に接続可能な携帯電話端末の識別情報を照らし合わせて、呼び出し優先順位を決定する。
次に、携帯電話制御部148は決定された呼び出し優先順位にしたがって、登録されている携帯電話番号を呼び出して接続処理を行うように携帯電話部147を制御する。
携帯電話部147からの発信に対して応答があった場合には、ドアホン子機12と、応答した携帯電話端末20、30の間で、リンクが確立し、ドアホン子機12の前にいる訪問者と応答した携帯電話端末20、30の所有者との間で通話が可能となる。
ここで、応答した携帯電話端末20が戸内にある場合には、ドアホン親機14の携帯電話部147と、携帯電話端末20と間の通信は、携帯電話網を使用した通信でもよいし、無線LANを使用した通信でもよい。
一方、応答した携帯電話端末30が戸外にある場合には、携帯電話網を介した通信が行われる。ここで、フェムトセル基地局40は必ずしも必要な構成要素ではないため、ドアホン親機14の携帯電話部147は、最寄りの基地局60に位置登録し、戸外の携帯電話端末30との通信を行う。
以上説明したように、本実施の形態においては、戸内有効端末の情報を無線LANルータ90より取得することとした。安価で簡易的な構成の無線LANルータ90で戸内に応答可能な者がいるかの判別が即座にでき、応答可能な者がいない場合には、戸外の携帯電話端末30による迅速な応答が可能になる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4について図10を参照して説明する。実施の形態1と同一の機能を有する構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態においては、ドアホンシステム4は、ドアホン子機12とドアホン親機14からなるドアホン装置10と、携帯電話端末20、30と携帯電話網50から構成される。
実施の形態1と異なり本実施の形態では、携帯電話端末20、30は近距離無線通信部を有する。本実施の形態では、近距離無線通信の一規格であるBluetooth(登録商標)を使用する。ドアホン親機14と携帯電話端末20、30は、Bluetooth通信部を有し、戸内においては、ドアホン親機14と携帯電話端末20、30はBluetooth通信で接続される。
つまり、ドアホン親機14のBluetooth通信部153は、近距離無線通信手段として機能する。
携帯電話端末20は定期的にドアホン親機14に対してBluetooth通信を行い、その信号を受信したドアホン親機14の携帯電話制御部148は、戸内のBluetooth通信可能な携帯電話端末20の識別情報を取得することができる。
よって、戸内有効端末情報取得部150は、各携帯電話端末から、Bluetooth通信可能な携帯電話端末の識別情報を取得することにより、戸内にいるか、又は戸外にいても訪問者に対する対面の応答が可能である者の携帯電話端末が特定される。すなわち、戸内有効端末情報取得部150は、近距離通信端末情報取得手段として機能する。
呼び出し優先順位決定部151は、記憶部146からドアホン装置10に応答を許可されている携帯電話端末の識別情報データと呼び出し優先順位を決定するための条件等の設定情報を取得する。そして、これらの情報データと、戸内有効端末情報取得部150が取得したBluetooth通信可能な携帯電話端末の識別情報を照らし合わせて、呼び出し優先順位を決定する。
次に、携帯電話制御部148は決定された呼び出し優先順位にしたがって登録されている携帯電話番号を呼び出して接続処理を行うように携帯電話部147を制御する。
携帯電話部147からの発信に対して応答があった場合には、ドアホン子機12と、応答した携帯電話端末20、30の間で、リンクが確立し、ドアホン子機12の前にいる訪問者と応答した携帯電話端末20、30の所有者との間で通話が可能となる。
ここで、応答した携帯電話端末20が戸内にある場合には、ドアホン親機14の携帯電話部147と、携帯電話端末20と間の通信は、携帯電話網を使用した通信でもよいし、Bluetoothを使用した通信でもよい。
一方、応答した携帯電話端末30が戸外にある場合には、携帯電話網を介した通信が行われる。ここで、フェムトセル基地局40は必ずしも必要な構成要素ではないため、ドアホン親機14の携帯電話部147は、最寄りの基地局60に位置登録し、戸外の携帯電話端末30との通信を行う。
以上説明したように、本実施の形態においては、戸内有効端末の情報を直接携帯電話端末からのBluetooth通信により取得することとした。簡略された構成で戸内に応答可能な者がいるかの判別が即座にでき、応答可能な者がいない場合には、戸外の携帯電話端末30による迅速な応答が可能になる。
このように本発明は、ドアホン装置が携帯電話網を介した通信機能と、近距離無線通信機能を備えた構成とし、ドアホン装置に応答を許可されている端末の識別番号と、近距離無線通信が可能な端末の識別番号を照らし合わせることにより端末を呼び出す優先順位を決定して、その優先順位に従って端末を呼び出すこととしたため、訪問者に対して適切な者が短時間で応答することが可能となる。また、登録者帰宅通知機能により、帰宅者に対し戸内にいるより適切な応答者が短時間に応答することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、上記実施の形態においては、カメラ122は、ドアホン子機12に設置され、訪問者の画像をドアホン親機13や携帯電話端末20、30の表示部で表示することができるとしたが、携帯電話端末20、30にカメラが備えられ、かつドアホン子機12に表示部が備えられている場合には、携帯電話端末20、30のカメラで撮影した画像を電子メールに添付して送信したり、テレビ電話機能を利用して送信することにより、携帯電話端末20、30のカメラで撮影した画像をドアホン子機12の表示部に表示させることもできる。ここでの画像は、静止画でも動画でも良い。
また、上記実施の形態においては、訪問者がドアホン子機12の操作ボタン125を押したことを示す信号をドアホン親機14が受信してから、所定時間以内にドアホン親機14に対する直接の応答処理がなされなかった場合に携帯電話端末接続処理を開始する構成としたが、ドアホン親機14への直接応答を待つことなく携帯電話端末接続処理を行っても良い。ドアホン親機14への直接応答の待ち時間、携帯電話端末への呼び出しに対する応答の待ち時間はユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、携帯電話部147がドアホン親機14に内蔵される構成について説明したが、ドアホン親機14には携帯電話接続端子のみ設けて、既存の携帯電話端末をドアホン親機14に外付けする構成であっても良い。
また、上記実施の形態においては、ドアホン親機14から携帯電話端末20、30への発信は、携帯電話部147から行うとしたが、ドアホン親機を加入者電話線で接続して、加入者電話網から携帯電話端末20、30へ呼び出しを行っても良い。
また、上記実施の形態においては、携帯電話端末からドアホン装置10に接続する構成としたが、ドアホン装置10に接続する端末は携帯電話に限られず、PHS、PDA、スマートフォン、PCによっても実現することができる。
また、上記実施の形態においては、携帯電話端末の識別情報を電話番号であるとしたが、電話番号に限られず、携帯電話端末と個別に対応付けられた識別記号を識別情報としてもよい。
1、2、3、4…ドアホンシステム
10、80…ドアホン装置
12…ドアホン子機
14…ドアホン親機
16…設定用PC
121…子機制御部
122…カメラ
123、143…マイク
124、144…スピーカ
125…操作ボタン
141…ドアホン制御部
142…表示部
145…操作部
146…記憶部
147…携帯電話部
148…携帯電話制御部
149…LANインタフェース
150…戸内有効端末情報取得部
151…呼び出し優先順位決定部
152…無線LAN通信部
153…Bluetooth通信部
20、30…携帯電話端末
40…フェムトセル基地局
50…携帯電話網
60、70、71…基地局
90…無線LANルータ

Claims (9)

  1. 通信端末の識別情報を予め記憶する端末識別情報記憶手段と、
    電話網を介して、前記通信端末と通信する電話通信手段と、
    所定の範囲内に位置する前記通信端末と通信する近距離無線通信手段と、
    前記近距離無線通信手段を用いて通信が可能な通信端末の識別情報を取得する近距離通信端末情報取得手段と、
    前記端末識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と、前記近距離通信端末情報取得手段で取得した識別情報とが重複している場合には、当該重複している識別情報を有する端末を他の端末に優先して、前記電話通信手段又は前記近距離無線通信手段を用いて呼び出すように前記通信端末との通信を制御する通信制御手段と、
    前記近距離通信端末情報取得手段が、前記通信端末による近距離無線通信が可能になった情報を取得し、かつ、電話通信手段が、近距離無線通信が可能になった時から所定の時間前に、携帯電話網の近隣のエリアをカバーする基地局に前記通信端末が位置登録されていたという情報を取得した場合に、前記端末識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を有する前記通信端末を所持する者が帰宅したことを認識し通知する、登録者帰宅通知手段と、
    を備えることを特徴とするドアホン装置。
  2. 前記電話通信手段は、携帯電話網を介して前記通信端末と通信する携帯電話通信手段であって、
    前記近距離無線通信手段は、前記携帯電話通信手段を用いて、前記携帯電話網の短距離のカバーエリアを有する基地局との通信を行い、
    前記近距離通信端末情報取得手段は、前記基地局が通信可能な端末の識別情報を、前記基地局より取得することにより近距離通信が可能な通信端末の識別情報を取得し、
    前記通信制御手段は、前記携帯電話通信手段を用いて、前記基地局を介する前記通信端末との通信を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のドアホン装置。
  3. 前記近距離無線通信手段は、無線LANルータを介した無線LAN通信手段であって、
    前記近距離通信端末情報取得手段は、前記無線LANルータが通信可能な端末の識別情報を、前記無線LANルータより取得することにより近距離通信が可能な通信端末の識別情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のドアホン装置。
  4. 前記近距離無線通信手段は、前記通信端末と直接無線通信することが可能な近距離無線通信手段であって、
    前記近距離通信端末情報取得手段は、前記通信端末が前記ドアホン装置に対して、前記通信端末の識別情報を含む無線通信信号を送信することにより、近距離通信が可能な通信端末の識別情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のドアホン装置。
  5. 前記端末識別情報記憶手段に登録されている識別情報と、前記近距離通信端末情報取得手段で取得された識別情報に基づいて、通信端末を呼び出す順序を決定する呼び出し優先順位決定手段をさらに有し、
    前記通信制御手段は、前記呼び出し優先順位決定手段で決定した順序で選択した選択通信端末との通信を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のドアホン装置。
  6. 前記ドアホン装置は、戸内に設置されるドアホン親機と、戸外に設置されるドアホン子機を含んで構成され、
    前記ドアホン親機に前記端末識別情報記憶手段と、前記電話通信手段と、前記近距離無線通信手段と、前記近距離通信端末情報取得手段と、前記通信制御手段とが備えられ、
    前記ドアホン子機及び前記通信端末には、マイク又はカメラが備えられ、
    前記通信制御手段は、前記ドアホン子機及び前記通信端末のいずれか一方から出力する、前記マイクが拾音した音声信号又は前記カメラにより取得した画像信号を、他方に転送する通信制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のドアホン装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のドアホン装置と、前記通信端末を含んで構成されるドアホンシステム。
  8. 信端末の識別情報を予め記憶する端末識別情報記憶ステップと
    定の範囲内に位置する前記通信端末と通信する近距離無線通信が可能な通信端末の識別情報を取得する近距離通信端末情報取得ステップと
    記端末識別情報記憶ステップで記憶した識別情報と、前記近距離通信端末情報取得ステップで取得した識別情報とが重複している場合に、当該重複している識別情報を有する端末を、他の端末に優先して電話網又は近距離無線を用いて呼び出すように前記通信端末との通信を制御する通信制御ステップと、
    前記近距離通信端末情報取得ステップで、前記通信端末による近距離無線通信が可能になった情報を取得し、かつ、近距離無線通信が可能になった時から所定の時間前に、携帯電話網の近隣のエリアをカバーする基地局に前記通信端末が位置登録されていたという情報を取得した場合に、前記端末識別情報記憶ステップで記憶した識別情報を有する前記通信端末を所持する者が帰宅したことを認識し通知する、登録者帰宅通知ステップと、
    を有することを特徴とするドアホン装置制御方法。
  9. ンピュータに
    信端末の識別情報を予め記憶する端末識別情報記憶手順と
    定の範囲内に位置する前記通信端末と通信する近距離無線通信が可能な通信端末の識別情報を取得する近距離通信端末情報取得手順と
    記端末識別情報記憶手順で記憶した識別情報と、前記近距離通信端末情報取得手順で取得した識別情報とが重複している場合に、当該重複している識別情報を有する端末を、他の端末に優先して電話網又は近距離無線を用いて呼び出すように前記通信端末との通信を制御する通信制御手順と、
    前記近距離通信端末情報取得手順で、前記通信端末による近距離無線通信が可能になった情報を取得し、かつ、近距離無線通信が可能になった時から所定の時間前に、携帯電話網の近隣のエリアをカバーする基地局に前記通信端末が位置登録されていたという情報を取得した場合に、前記端末識別情報記憶手順で記憶した識別情報を有する前記通信端末を所持する者が帰宅したことを認識し通知する、登録者帰宅通知手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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