JP5338748B2 - 化合物半導体基板の製造方法及び化合物半導体基板 - Google Patents

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本発明は、化合物半導体基板とその製造方法に関し、具体的には、反りが従来に比べて抑制された化合物半導体基板とその製造方法に関する。
GaAs単結晶基板上に、発光層部と電流拡散層とを形成した化合物半導体基板から発光素子を作製する方法が従来知られている。
例えばGaAs単結晶基板上に、AlGaInPの4元からなる発光層とGaPからなる窓層(以下、単にGaP窓層ともいう)とを形成した化合物半導体基板から発光素子を作製する方法が知られている。
このGaP窓層は、発光層側を有機金属気相成長法(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy法、以下単にMOVPE法ともいう)により比較的薄く形成した後に、ハイドライド気相成長法(Hydride Vapor Phase Epitaxy法、以下単にHVPE法ともいう)により比較的厚く形成することによって作製することができる。これによって、発光素子側面からの光取り出し効率を向上させることができるようになる。
さらにAlGaInPからなる発光素子の更なる高輝度化を実現するために、光吸収性のGaAs基板を除去して、代わりに光透過性のGaP基板を接合したり、エピタキシャル成長させた基板から作製する発光素子も、従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−203987号公報
しかしながら、このようなプロセスで製造した化合物半導体基板は反りが大きく、このため非常に割れ易いため扱いづらく、その上製造歩留りが低下するという課題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、従来の化合物半導体基板に比べて反りが小さく、これによって割れにくく、またハンドリングが容易であるという化合物半導体基板とその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、少なくとも、GaAs基板上に発光層をエピタキシャル成長させる工程と、該発光層の前記GaAs基板と反対側となる片方の主表面(第一主面)にp型GaP窓層を気相成長させる工程とを有する化合物半導体基板の製造方法において、前記p型GaP窓層を気相成長させた後に、該p型GaP窓層の表面上に厚さ1μm以上のGaAs層を気相成長させることを特徴とする化合物半導体基板の製造方法を提供する。
このように、発光層をエピタキシャル成長させ、また厚いp型GaP窓層を形成した後に、基板と同材料であるGaAs層をp型GaP窓層の上に気相成長させ、化合物半導体基板を同材料(GaAs)で挟むことにより、化合物半導体基板の反りを抑制することができる。またGaAs層の厚さを1μm以上とすることによって、反りを十分に抑制できる厚さのGaAs層とすることができる。
ここで、前記発光層として、AlGaInPからなる4元発光層をエピタキシャル成長させることが好ましい。
このように、AlGaInPからなる4元発光層をエピタキシャル成長させることによって、極めて発光輝度の高い発光素子とすることができる反りの小さな化合物半導体基板を製造することができる。
また、前記GaAs層を、厚さ5μm以上気相成長させることが好ましい。
このように、気相成長させるGaAs層の厚さを5μm以上とすることにより、作製した化合物半導体基板の反りを50%程度減少させることができ、より割れる危険が少なく、ハンドリングが容易な化合物半導体基板が得られるようになる。
そして、前記GaAs層を気相成長させた後に、該GaAs層上に保護膜を形成し、その後前記GaAs基板のみをエッチング除去して、その後該GaAs基板が除去された側の前記発光層の主表面(第二主面)にGaP窓層を形成する工程を行うことが好ましい。
このように、光を吸収するGaAs基板を除去し、除去した側にもn型GaP基板の貼り合わせやn型GaP層を気相成長させることができる。n型のGaP窓層を形成することによって、光取り出し効率の高い高輝度発光素子を製造することができる化合物半導体基板が得られる。また、GaAs層を保護膜で保護することによって、GaAs層がGaAs基板除去の際に減厚することを防止でき、反り抑制効果が低減することを防ぐことができるので、割れ発生の危険性を低く保つことができる。
また、本発明では、少なくとも、GaAs基板上に、発光層と、p型GaP窓層と、GaAs層とがこの順で形成された化合物半導体基板であって、前記GaAs層の厚さが、1μm以上であることを特徴とする化合物半導体基板を提供する。
このように、GaAs基板上に、発光層と、p型GaP窓層と、厚さ1μm以上のGaAs層とがこの順で形成された化合物半導体基板では、厚さ1μm以上と比較的厚いGaAs層がp型GaP窓層上に形成されたことによって、基板の主表面がGaAsに挟まれた構造となっている。このような構造とすると、従来構造の基板に比べて反りが発生することが十分に抑制され、従来に比べて基板が割れにくく、また扱いが容易な化合物半導体基板とすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、従来の化合物半導体基板に比べて反りが小さく、これによって割れにくく、またハンドリングが容易であるという化合物半導体基板とその製造方法が提供される。
本発明の化合物半導体基板の概略の一例を示した図である。 本発明の化合物半導体基板の製造方法の一例を示したフロー図である。 実施例3におけるp型GaAs層の厚さとp型GaP窓層形成後の化合物半導体基板の反りの矯正値との関係を示した図である。 実施例3におけるp型GaAs層の厚さと、n型GaP窓層をエピタキシャル成長させた後のウエーハの反りの矯正値との関係を示した図である。
以下、本発明について図1を参照して詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。図1は、本発明の化合物半導体基板の概略の一例を示した図である。
本発明の化合物半導体基板10は、少なくとも、GaAs基板11上に、GaAsバッファ層12と、発光層13と、p型GaP層14aおよびp型GaPエピタキシャル層14bからなるp型GaP窓層14と、GaAs層15とがこの順で形成されたものである。
そして、GaAs層15の厚さが、1μm以上となっているものである。
また、発光層13として、各々AlGaInPよりなる、厚さ0.8〜4μm程度のn型クラッド層13a、厚さ0.4〜2μm程度の活性層13b及び厚さ0.8〜4μm程度のp型クラッド層13cとを有する。尚、この4元からなる発光層において、p型クラッド層13c側の表面が第一主面、n型クラッド層13a側の表面が第二主面である。
このように、厚さ1μm以上のGaAs層が、GaAs基板と反対側の表面に形成されている化合物半導体基板は、厚さが1μm以上と比較的厚膜のGaAs層の存在によって、GaAs層を有さない従来の構造の化合物半導体基板に比べて反りの絶対量が小さくなっているものである。すなわち、基板が割れにくく、また化合物半導体基板の扱いが容易であり、例えば発光素子等を製造することが容易で、かつ製造コストを下げることができる化合物半導体基板となる。
このような本発明の化合物半導体基板は、以下に例示するような化合物半導体基板の製造方法によって製造することができるが、もちろんこれに限定されるものではない。ここで、図2は、本発明の化合物半導体基板の製造方法の一例を示したフロー図である。
まず、図2の工程1に示すように、n型のGaAs基板を準備し、これを洗浄する。
そして図2の工程2に示すように、例えばMOVPEリアクターにn型GaAs基板を配設する。
そしてGaAs基板上に、GaやAs等を含んだ原料ガスを供給しながら、n型のGaAsバッファ層をエピタキシャル成長させる。
次いで、図2の工程3に示すように、4元発光層として各々AlGaInPよりなる、厚さ0.8〜4μm程度のn型クラッド層、厚さ0.4〜2μm程度の活性層及び厚さ0.8〜4μm程度のp型クラッド層を、この順序にて、例えばMOVPE法によりエピタキシャル成長させる。
さらに、図2の工程4に示すように、p型クラッド層上に厚さ0.05〜1μm程度のp型GaP層をエピタキシャル成長させて、MOエピタキシャル基板を得る。尚、4元発光層は、p型クラッド層側の表面、つまりGaAs基板と反対側の表面が第一主面である。
なお、この各層のエピタキシャル層を形成するための製造条件は、求めるエピタキシャル層の厚さや組成比によって適宜選択することができる。
ここで、上記各層のエピタキシャル成長で使用するAl、Ga、In(インジウム)、P(リン)、As(砒素)の各成分源となる原料ガスとしては、例えば以下のようなものを使用することができる。
・Al源ガス:トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリエチルアルミニウム(TEAl)など、
・Ga源ガス:トリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルガリウム(TEGa)など、
・In源ガス:トリメチルインジウム(TMIn)、トリエチルインジウム(TEIn)など、
・P源ガス:トリメチルリン(TMP)、トリエチルリン(TEP)、ホスフィン(PH)など、
・As源ガス:アルシン(AsH)など。
また、ドーパントガスとしては、例えば以下のようなものを使用することができる。
(p型ドーパント)
・Mg源:ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)など、
・Zn源:ジメチル亜鉛(DMZn)、ジエチル亜鉛(DEZn)など。
(n型ドーパント)
・Si源:モノシランなどのシリコン水素化物など。
次に、図2の工程5に示すように、MOエピタキシャル基板上に厚さ5〜200μm程度の厚いp型GaPエピタキシャル層を、例えばHVPE法で気相成長することによって、p型GaP窓層を形成する。
このHVPE法によるp型GaP層の形成は、具体的には、まず容器内にてIII族元素である金属Gaを所定の温度に加熱保持しながら、その金属Ga上に塩化水素を導入することにより、下記(1)式の反応によりGaClを生成させ、キャリアガスであるHガスとともに基板上に供給する。
Ga(液体)+HCl(気体)→GaCl(気体)+1/2H(気体)‥‥(1)
成長温度は例えば640℃以上860℃以下に設定する。また、V族元素であるPは、PHをキャリアガスであるHとともに基板上に供給する。さらに、p型ドーパントであるZnは、DMZn(ジメチル亜鉛)の形で供給して、下記(2)式のような反応によりp型GaPエピタキシャル層を形成するものである。
GaCl(気体)+PH(気体)→GaP(固体)+HCl(気体)+H(気体)‥‥(2)
図2の工程5の終了後、図2の工程6に示すように、p型GaP窓層の表面上に厚さ1μm以上、より好ましくは5μm以上のGaAs層を気相成長させることによって、化合物半導体基板を作製する。
このGaAs層の気相成長方法は、特に限定されず、例えば上述のHVPE法によって気相成長させても良いし、MOVPE法によって気相成長させても良い。また、その厚さを1μm以上とすること以外の物性は特に限定されず、作製する化合物半導体基板の特性に合わせて適宜選択することができる。
このように、気相成長させるGaAs層の厚さを1μm以上、特には5μm以上とすることによって、作製した化合物半導体基板の反りを従来に比べて大幅に低減することができ、作製した化合物半導体基板が割れる危険をより少なくすることができる。これによって、歩留りの向上とそれに伴う製造コストの低減、更にはハンドリングが容易な化合物半導体基板を製造することができる。
そして、その後に、図2の工程7に示すように、後のGaAs基板の除去に用いられる酸からp型GaP窓層およびGaAs層を保護するために、GaAs層の表面に耐酸性の保護膜、例えばレジスト膜を形成することができる。
このレジスト膜の形成は任意であるが、後にGaAs基板をエッチング除去する場合は形成するほうが良い。これによってGaAs層の厚さがGaAs基板を除去する際に減少することを防ぐことができるので、反り抑制というGaAs層の果たす効果が低減することを抑制することができる。そして、化合物半導体基板が割れる可能性を低いまま保つことができる。また、高品質なp型GaP窓層を有する化合物半導体基板が得られるという効果も奏するものとすることができる。
なお、この保護膜は、耐酸性であれば特に限定されないが、特定の溶媒(例えば鉱油など)に溶解した石油系レジン(商品名:プロテクトリキッド(日化精工株式会社製)等)を例えばスピンコート法で塗布することで形成することができる。
そして、図2の工程8に示すように、GaAs基板、GaAsバッファ層を、例えば硫酸・過酸化水素等の薬液によりエッチングして除去することができる。
尚、エッチング除去により露出するAlGaInPの4元発光層の表面が、第二主面である。
そして、図2の工程9に示すように、先の図2の工程7において保護膜を形成している場合は、保護膜を除去することができる。
この工程は、先に形成した保護膜を効率的に除去し、またGaPやAlGaInPをエッチングしないものとすることが望ましい。
次に、図2の工程10に示すように、例えばHVPE反応機に、4元発光層およびp型GaP窓層からなる基板を導入し、第二主面上に、4元発光層で発光した光の取り出し用のn型GaP窓層を30〜200μm程度成長させることができる。
なお、光吸収層となるGaAs基板をエッチング等により除去した面には、n型GaP窓層を気相成長させる代わりに、n型GaP基板等の透明半導体基板を貼り合わせても良い。
具体的には、汎用接合装置(ボンダー)を用いて、GaAs単結晶基板の除去により露出した第二主面側に、透明半導体基板として別途用意したn型GaP基板(厚さ30〜200μm程度)の主表面を重ね合わせ、温度と圧力をかけて圧迫することで貼り合わせる。尚、接合前に4元発光層の第二主面及びn型GaP基板の接合面を洗浄・乾燥しておくことができる。次に、例えば500℃以上900℃以下の温度の接合熱処理を行う。この際、貼り合わせた基板を加圧することができる。
このように、光を吸収するGaAs基板を除去し、除去した側にもn型のGaP窓層を形成することによって、より光取り出し効率の高い高輝度発光素子を製造することができる化合物半導体基板とすることができる。
そして、図2の工程11に示すように、表面回り込みGaP層及びGaAs層を、研磨などの方法によって除去することができる。
更に、このような化合物半導体基板を切断し、チップに加工して、電極付け等を行うことによって、高輝度の発光素子を製造することができる。
なお、上述の例示では、極めて発光輝度の高い発光素子を得るためのAlGaInPからなる4元発光層をエピタキシャル成長させる場合について説明したが、本発明はこれに限られず、GaAs基板上に発光層を形成し、その上にGaP窓層を形成する化合物半導体基板を製造する際に適用することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
GaAs基板280μm、AlGaInP発光層10μm、p型GaP窓層100μm、GaAs層1μmとの構造の化合物半導体基板を10枚作製した。そして、反りの大きさを評価した。
なお、例えば特開2007−184352号公報に示すように、基板のオリエンテーションフラット(OF)に垂直と平行な方向で、ともにp型GaP窓層側に凸型の反りの場合は、プラスの反りとし、どちらか絶対値の大きい方を代表値と定義した。
また、OFに垂直と平行な方向で、ともにp型GaP窓層側に凹型の反りの場合は、マイナスの反りとし、どちらか絶対値の大きい方を代表値と定義した。
更に、OFに垂直と平行な方向で、反りの凹凸が異なる鞍型の場合は、その絶対値の差を反りとし、凸型の反りの絶対値の方が大きい場合はプラスの反り、凹型の反りの絶対値の方が大きい場合はマイナスの反りと定義した。
そして、それらの化合物半導体基板のGaAs基板を除去し、除去した面にn型GaP窓層を150μm気相成長させた、すなわちn型GaP窓層150μm、AlGaInP発光層10μm、p型GaP窓層100μm、GaAs層1μmとの構造のエピタキシャルウエーハを10枚作製した。そして同様に反りの絶対量を評価した。
その結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1において、GaAs層の厚さを5μmとした以外は同様の条件で10枚の化合物半導体基板を作製し、そして同様の条件でエピタキシャルウエーハを10枚作製した。そして同様に反りの量を評価した。その結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1において、GaAs層を形成しなかった以外は同様の条件で10枚の化合物半導体基板を作製し、そして同様の条件でエピタキシャルウエーハを10枚作製した。そして同様に反りの量を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 0005338748
表1に示すように、実施例1では、p型GaP窓層形成後では反りが400μm〜600μm、n型GaP窓層形成後では反りが−500μm〜−700μmであり、ウエーハ10枚のうち、割れた枚数は0枚であった。
そして、実施例2では、p型GaP窓層形成後では反りが300μm〜500μm、n型GaP窓層形成後では反りが−300μm〜−500μmであり、実施例1に比べて反りの絶対量が小さくなった。そしてこれらのウエーハ10枚のうち、割れた枚数は0枚であった。
これに対し、比較例1では、p型GaP窓層形成後では反りが450μm〜650μm、n型GaP窓層形成後では反りが−700μm〜−900μmであり、実施例1,2に比べ反りの絶対量が大きかった。更に、ウエーハ10枚のうち、割れた枚数は6枚であり、割れ率は60%程度と、実施例1,2の0%に比べ非常に高かった。
(実施例3)
GaAs層の厚さを1μm、2μm、4μm、5μm、6μm、8μm、10μm、12μm、18μm、20μmと変化させて、GaAs基板280μm、AlGaInP発光層10μm、p型GaP窓層100μm、GaAs層との構造の化合物半導体基板を作製した。そして、反りの絶対量の大きさを評価した。更にn型GaP窓層150μm、AlGaInP発光層10μm、p型GaP窓層100μm、GaAs層との構造のエピタキシャルウエーハを作製して、反りの絶対量を評価した。その結果を図3,4に示す。
なお、図3はp型GaAs層の厚さとp型GaP窓層形成後の化合物半導体基板の反りの矯正値との関係を示した図、図4はp型GaAs層の厚さと、n型GaP窓層をエピタキシャル成長させた後のウエーハの反りの矯正値との関係を示した図である。
図3に示すように、GaAs層を1μm以上成長させると、顕著な反り矯正効果が確認された。また、5μmを超える厚さとしても、反り矯正効果が飽和し、厚くすればする程反りが抑制されるわけではないことが判った。
図4に示すように、図3のp型GaP窓層形成後の反りの矯正量と同様に、n型GaP窓層形成後も、GaAs層を1μm以上成長させることによって反りを矯正でき、5μm程度成長させると、反りを強力に抑制できることが判った。また、図3と同様に、GaAs層の厚さと反りの矯正量は飽和傾向にあることが判った。
すなわち、GaAs層の上限は、エピタキシャル成長させる時間も考慮すると、10μm程度がよいことが判った。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
10…化合物半導体基板、
11…GaAs基板、 12…GaAsバッファ層、 13…発光層、 13a…n型クラッド層、 13b…活性層、 13c…p型クラッド層、 14…p型GaP窓層、 14a…p型GaP層、 14b…p型GaPエピタキシャル層、 15…GaAs層。

Claims (4)

  1. 少なくとも、GaAs基板上に発光層をエピタキシャル成長させる工程と、該発光層の前記GaAs基板と反対側となる片方の主表面(第一主面)にp型GaP窓層を気相成長させる工程とを有する化合物半導体基板の製造方法において、
    前記p型GaP窓層を気相成長させた後に、該p型GaP窓層の表面上に厚さ5μm以上のGaAs層を気相成長させることを特徴とする化合物半導体基板の製造方法。
  2. 前記発光層として、AlGaInPからなる4元発光層をエピタキシャル成長させることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  3. 前記GaAs層を気相成長させた後に、該GaAs層上に保護膜を形成し、その後前記GaAs基板のみをエッチング除去して、その後該GaAs基板が除去された側の前記発光層の主表面(第二主面)にGaP窓層を形成する工程を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  4. 少なくとも、GaAs基板上に、発光層と、p型GaP窓層と、GaAs層とがこの順で形成された化合物半導体基板であって、
    前記GaAs層の厚さが、5μm以上であることを特徴とする化合物半導体基板。
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