JP5338582B2 - D級増幅回路 - Google Patents

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本発明は、スイッチング動作を利用して入力信号を増幅するD級増幅回路に関する。
従来、音声信号などの入力信号を振幅が一定なパルス幅変調信号に変換し、そのパルス幅変調信号を電力増幅するD級増幅回路が広く知られている。図13は、特許文献1に開示されたD級増幅回路20の概略構成を示す図である。第1出力端子OUTPと第2出力端子OUTNとの間に設けられたスピーカ(負荷)は、コイルを含んで構成される。制御部21は、入力信号INPUTに応じて第1状態と第2状態と第3状態とを切り替える。図14に示すように、第1状態では、トランジスタTr1およびTr4がオン状態、Tr2およびTr3がオン状態に制御される。図15に示すように、第2状態では、トランジスタTr2およびTr3がオン状態、Tr1およびTr4がオフ状態に制御される。図16に示すように、第3状態では、トランジスタTr3およびTr4がオン状態、トランジスタTr1およびTr2がオフ状態に制御される。
米国特許第6,211,728号明細書
上述の第3状態においては、スピーカに含まれるコイルに発生する誘導起電力により、第3状態の直前にスピーカを流れていた電流と同じ方向の電流(誘導電流)がスピーカを流れる。ただし、当該誘導電流は、スピーカだけでなく、オン状態のトランジスタTr3およびTr4にも流れるから、トランジスタTr3およびTr4のオン抵抗においても電力が消費される。このため、特許文献1に開示された技術では、充分な電力効率(全体の消費電力量のうち負荷において消費される電力量の割合)を得ることが困難であるという問題があった。以上の事情を考慮して、本発明は、充分な電力効率が得られるD級増幅回路を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明に係るD級増幅回路は、高位側電源線と、第1ノードとの間に配置される第1トランジスタと、前記高位側電源線と、第2ノードとの間に配置される第2トランジスタと、前記第1ノードと、低位側電源線との間に配置される第3トランジスタと、前記第2ノードと、前記低位側電源線との間に配置される第4トランジスタと、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に設けられるとともにコイルを含む負荷と、前記第1ノードと前記第2ノードとの間に、前記負荷に対して並列に設けられる第5トランジスタと、前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタおよび前記第5トランジスタの各々のオンオフを制御する制御部と、を具備し、前記制御部は、入力信号に応じて第1状態と第2状態と第3状態とを切り替え、前記第1状態では、前記第1ノードから前記第2ノードへ向かう電流が前記負荷に流れるように、前記第1トランジスタおよび前記第4トランジスタをオン状態、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタおよび前記第5トランジスタをオフ状態に制御し、前記第2状態では、前記第2ノードから前記第1ノードへ向かう電流が前記負荷に流れるように、前記第2トランジスタおよび前記第3トランジスタをオン状態、前記第1トランジスタ、前記第4トランジスタおよび前記第5トランジスタをオフ状態に制御し、前記第3状態では、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとからなる高位側トランジスタ群、および、前記第3トランジスタと前記第4トランジスタとからなる低位側トランジスタ群のうちの一方のトランジスタ群をオン状態、且つ、他方のトランジスタ群をオフ状態に制御するとともに、前記第5トランジスタをオン状態に制御する。
本発明では、第3状態にてオン状態に制御されるトランジスタ群と第5トランジスタとは並列に接続されるから、誘導電流の経路上に介在するトランジスタのオン抵抗の合計値は、第5トランジスタが設けられない態様に比べて低減される。これにより、誘導電流の経路上に介在するトランジスタにて消費される電力量が低減される。すなわち、本実施形態によれば、第5トランジスタが設けられない態様に比べて電力効率が向上するという利点がある。
本発明に係るD級増幅回路の具体的な態様として、制御部は、入力信号をパルス幅変調してパルス幅変調信号を生成し、当該パルス幅変調信号を、第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トランジスタ、第4トランジスタおよび第5トランジスタの各々のゲートへ出力する。
本発明の第1実施形態に係るD級増幅回路の概略構成を示す図である。 同実施形態に係るD級増幅回路の動作を示すタイミングチャートである。 第1状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。 第3状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。 第3状態における対比例の動作を示す図であるである。 第2状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。 第3状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るD級増幅回路の概略構成を示す図である。 同実施形態に係るD級増幅回路の動作を示すタイミングチャートである。 第3状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。 第3状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。 第5トランジスタの変形例を示す図である。 従来のD級増幅回路の概略構成を示す図である。 第1状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。 第2状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。 第3状態におけるD級増幅回路の動作を示す図である。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るD級増幅回路100の概略構成を示す図である。図1に示すように、D級増幅回路100は、変調部10と駆動部30とを備える。変調部10は、入力信号SINを振幅が一定なパルス幅変調信号(DL,DR)に変調する。駆動部30は、パルス幅変調信号(DL,DR)に基づいて、例えばスピーカなどの負荷40を駆動する。
図1に示すように、駆動部30は、第1トランジスタTr1〜第5トランジスタTr5と、インバータIV1およびIV2と、NORゲート50とを含む。第1トランジスタTr1〜第4トランジスタTr4は、高位側電位VDが供給される高位側電源線12と、低位側電位VS(<VD)が供給される低位側電源線14との間に配置される。Nチャネル型の第1トランジスタTr1は、高位側電源線12と第1ノードND1との間に配置される。Nチャネル型の第2トランジスタTr2は、高位側電源線12と第2ノードND2との間に配置される。Nチャネル型の第3トランジスタTr3は、第1ノードND1と低位側電源線14との間に配置される。Nチャネル型の第4トランジスタTr4は、第2ノードND2と低位側電源線14との間に配置される。
パルス幅変調信号DLは、第1トランジスタTr1のゲートに供給される。また、パルス幅変調信号DLは、インバータIV1にて反転されて第3トランジスタTr3のゲートに供給される。パルス幅変調信号DLがハイレベルになると、第1トランジスタTr1はオン状態、第3トランジスタTr3はオフ状態になる。一方、パルス幅変調信号DLがローレベルになると、第1トランジスタTr1はオフ状態、第3トランジスタTr3はオン状態になる。すなわち、第1トランジスタTr1と第3トランジスタTr3とは、互いに相補的に動作する。
パルス幅変調信号DRは、第2トランジスタTr2のゲートに供給される。また、パルス幅変調信号DRは、インバータIV2にて反転されて第4トランジスタTr4のゲートに供給される。パルス幅変調信号DRがハイレベルになると、第2トランジスタTr2はオン状態、第4トランジスタTr4はオフ状態になる。一方、パルス幅変調信号DRがローレベルになると、第2トランジスタTr2はオフ状態、第4トランジスタTr4はオン状態になる。すなわち、第2トランジスタTr2と第4トランジスタTr4とは、互いに相補的に動作する。
第1ノードND1と第2ノードND2との間には負荷40が設けられる。図3〜図7に示すように、負荷40は、互いに直列に接続されるコイルLと抵抗体Rsとを含む。また、図1に示すように、第1ノードND1と第2ノードND2との間には、第5トランジスタTr5が設けられる。第5トランジスタTr5は、負荷40に対して並列に接続される。第5トランジスタTr5のゲートには、NORゲート50の出力が供給される。NORゲート50の入力側には、パルス幅変調信号DLおよびDRが供給される。したがって、パルス幅変調信号DLおよびDRが共にローレベルになると、NORゲート50の出力はハイレベルになってトランジスタTr5はオン状態になる。それ以外の場合は、NORゲート50の出力はローレベルとなるから、トランジスタTr5はオフ状態になる。
本実施形態において、変調部10は、入力信号SINに応じて第1状態と第2状態と第3状態とを切り替えるように、パルス幅変調信号DLおよびDRを生成する。「第1状態」では、高位側電源線12からの電流が、第1ノードND1から第2ノードND2へ向かう方向に負荷40を流れる。「第2状態」では、高位側電源線12からの電流が、第2ノードND2から第1ノードND1へ向かう方向に負荷40を流れる。「第3状態」では、第1ノードND1と第2ノードND2とが同電位となる。
図2は、変調部10にて生成されるパルス幅変調信号(DL,DR)の具体的な波形の一例を示す図である。図2の態様では、D級増幅回路100は、期間T1およびT3にて第1状態に設定され、期間T2、T4、T6およびT8にて第3状態に設定され、期間T5およびT7にて第2状態に設定される。各期間の時間長は、入力信号SINのレベルに応じて可変に設定される。以下、図2〜図7を参照しながら、D級増幅回路100の具体的な動作を説明する。
図2に示すように、第1番目の期間T1において、パルス幅変調信号DLはハイレベルに設定される一方、パルス幅変調信号DRはローレベルに設定される。したがって、図3に示すように、第1トランジスタTr1と第4トランジスタTr4とがオン状態に制御される一方、第2トランジスタTr2と第3トランジスタTr3と第5トランジスタとがオフ状態に制御される。これにより、高位側電源線12からの電流が、第1トランジスタTr1、負荷40および第4トランジスタTr4を介して低位側電源線14へ流れる。すなわち、高位側電源線12からの電流が、第1ノードND1から第2ノードND2へ向かう方向に負荷40を流れる(第1状態)。これにより、負荷40が駆動される。
図2に示すように、期間T1の直後の期間T2において、パルス幅変調信号DLおよびDRは共にローレベルに設定される。したがって、図4に示すように、第3トランジスタTr3,第4トランジスタTr4および第5トランジスタTr5はオン状態に制御される一方、第1トランジスタTr1および第2トランジスタTr2はオフ状態に制御される。第1トランジスタTr1がオフ状態に遷移することで、高位側電源線12から負荷40へ流れる電流は遮断されるが、負荷40に含まれるコイルLに発生する誘導起電力によって、直前の期間T1にて負荷40を流れていた電流と同じ方向の誘導電流Iaが負荷40を流れる。すなわち、第1ノードND1から第2ノードND2へ向かう誘導電流Iaが負荷40を流れる。また、第3トランジスタTr3、第4トランジスタTr4および第5トランジスタTr5がオン状態に設定されることで、第1ノードND1と第2ノードND2とは低位側電源線14に導通するとともに短絡状態となる。すなわち、第1ノードND1と第2ノードND2とが同電位となる(第3状態)。
ここで、第5トランジスタTr5が設けられない態様(以下、「対比例」という)を想定する。図5は、対比例における第3状態を示す図である(図4に対応)。図5に示すように、誘導電流Iaは、オン状態の第3トランジスタTr3および第4トランジスタTr4を流れるから、負荷40だけでなく、第3トランジスタTr3および第4トランジスタTr4のオン抵抗においても電力が消費される。負荷40に含まれる抵抗体Rsの抵抗値をrs、誘導電流Iaの経路に介在するトランジスタのオン抵抗の合計値をRzとすると、第3状態における電力効率η(誘導電流の経路全体にて消費される消費電力量のうち負荷40にて消費される電力量の割合)は、以下の数式(1)で表される。
η=(rs−Rz)/rs×100 ……(1)
第3トランジスタTr3と第4トランジスタTr4とは直列に接続されるから、第3トランジスタTr3および第4トランジスタTr4の各々のオン抵抗をRaとすると、数式(1)におけるRzは2×Raと表される。そうすると、対比例における電力効率ηは、以下の数式(2)で表される。
η={rs−(2×Ra)}/rs×100 ……(2)
前述の数式(2)において、例えば、rs=8.0Ω、Ra=0.4Ωとすると、電力効率ηは90%となる。
一方、本実施形態においては、図4に示すように、誘導電流Iaは、オン状態の第5トランジスタTr5にも分配される。第5トランジスタTr5は、第3トランジスタTr3および第4トランジスタTr4に対して並列に接続されるから、第5トランジスタTr5のオン抵抗をRbとすると、数式(1)におけるRzは2Ra×Rb/(2Ra+Rb)と表される。そうすると、本実施形態における電力効率ηは、以下の数式(3)で表される。
η={rs−2Ra×Rb/(2Ra+Rb)}/rs×100 ……(3)
前述の数式(3)において、例えば、rs=8.0Ω、Ra=0.4Ω、Rb=0.8Ωとすると、電力効率ηは95%となる。本実施形態によれば、第3状態においてオン状態に設定される第5トランジスタTr5が負荷40に対して並列に設けられることで、数式(1)におけるRzの値が低減される。これにより、誘導電流Iaの経路上に介在するトランジスタにて消費される電力量が対比例に比べて低減されるから、電力効率ηが向上するという利点がある。
再び図2に戻って説明を続ける。図2に示すように、期間T2の後の期間T3において、パルス幅変調信号DLはハイレベル、パルス幅変調信号DRはローレベルに設定されて、再び第1状態となる。このときのD級増幅回路100の動作は前述の期間T1における動作と同様であるから、詳細な説明は省略する。期間T3の直後の期間T4において、パルス幅変調信号DLおよびDRは共にローレベルに設定されて第3状態となる。このときのD級増幅回路100の動作は前述の期間T2における動作と同様であるから、詳細な説明は省略する。
図2に示すように、期間T4の直後の期間T5において、パルス幅変調信号DLはローレベルに設定される一方、パルス幅変調信号DRはハイレベルに設定される。したがって、図6に示すように、第2トランジスタTr2と第3トランジスタTr3とがオン状態に制御される一方、第1トランジスタTr1と第4トランジスタTr4と第5トランジスタTr5とがオフ状態に制御される。これにより、高位側電源線12からの電流が、第2トランジスタTr2、負荷40および第3トランジスタTr3を介して低位側電源線14へ流れる。すなわち、高位側電源線12からの電流が、第2ノードND2から第1ノードND1へ向かう方向に負荷40を流れる(第2状態)。これにより、負荷40が駆動される。
図2に示すように、期間T5の直後の期間T6において、パルス幅変調信号DLおよびDRは共にローレベルに設定される。したがって、図7に示すように、第3トランジスタTr3,第4トランジスタTr4および第5トランジスタTr5はオン状態に制御される一方、第1トランジスタTr1および第2トランジスタTr2はオフ状態に制御される。第2トランジスタTr2がオフ状態に遷移することで、高位側電源線12から負荷40へ流れる電流は遮断されるが、負荷40に含まれるコイルLに発生する誘導起電力によって、直前の期間T5にて負荷40を流れていた電流と同じ方向の誘導電流Ibが負荷40を流れる。すなわち、第2ノードND2から第1ノードND1へ向かう誘導電流Ibが負荷40を流れる。また、第3トランジスタTr3、第4トランジスタTr4および第5トランジスタTr5がオン状態に設定されることで、第1ノードND1と第2ノードND2とが同電位となる(第3状態)。
期間T6の直後の期間T7において、パルス幅変調信号DLはローレベルに設定される一方、パルス幅変調信号DRはハイレベルに設定されて、再び第2状態となる。このときのD級増幅回路100の動作は前述の期間T5における動作と同様であるから、詳細な説明は省略する。期間T7の直後の期間T8において、パルス幅変調信号DLおよびDRはローレベルに設定されて第3状態となる。このときのD級増幅回路100の動作は前述の期間T6における動作と同様であるから、詳細な説明は省略する。
以上に説明したように、本実施形態によれば、第3状態において第1ノードND1と第2ノードND2とを短絡するための第5トランジスタTr5が負荷40に対して並列に設けられることで、数式(1)におけるRzの値が低減される。これにより、誘導電流の経路上に介在するトランジスタにて消費される電力量が対比例に比べて低減されるから、電力効率ηが向上するという利点がある。
<B:第2実施形態>
第2実施形態では、第3状態において、第1ノードND1と第2ノードND2とが高位側電源線12に導通する場合がある点で上述の第1実施形態と異なる。図8は、第2実施形態に係るD級増幅回路100の概略構成図である。図8に示すように、本実施形態では、図1に示すNORゲート50の代わりにENORゲート60が設けられている点で第1実施形態と異なる。したがって、パルス幅変調信号DLおよびDRが共にハイレベルまたはローレベルになると、ENORゲート60の出力はハイレベルになってトランジスタTr5はオン状態になる。それ以外の場合は、ENORゲート60の出力はローレベルとなるから、トランジスタTr5はオフ状態になる。その他の構成は第1実施形態と同じであるから、重複する部分については説明を省略する。
図9は、第2実施形態において、変調部10にて生成されるパルス幅変調信号DLおよびDRの具体的な波形の一例を示す図である。図9において、第1状態、第2状態および第3状態の各々の状態に設定される期間は図2と同じであるが、期間T2および期間T6における第3状態の態様が図2と異なる。以下、期間T2および期間T6におけるD級増幅回路100の動作について説明する。なお、その他の期間におけるパルス幅変調信号(DL,DR)の波形は図2と同じである。
先ず、期間T2における動作について説明する。図9に示すように、期間T2において、パルス幅変調信号DLおよびDRは共にハイレベルに設定される。したがって、図10に示すように、第1トランジスタTr1,第2トランジスタTr2および第5トランジスタTr5はオン状態に制御される一方、第3トランジスタTr3および第4トランジスタTr4はオフ状態に制御される。第1ノードND1と第2ノードND2とが高位側電源線12に導通するとともに第5トランジスタTr5がオン状態に遷移することで、第1ノードND1と第2ノードND2とは同電位となる(第3状態)。このとき、第1ノードND1と第2ノードND2との間の電位差はゼロとなるため、原理上は、第1ノードND1と第2ノードND2との間には電流が流れないが、負荷40に含まれるコイルLに発生する誘導起電力によって、直前の期間T1にて負荷40を流れていた電流と同じ方向(第1ノードND1→第2ノードND2)の誘導電流Iaが第1ノードND1と第2ノードND2との間を流れる。そして、当該電流が負荷40を流れることで、負荷40が駆動する。
次に、期間T6における動作について説明する。図9に示すように、期間T6において、パルス幅変調信号DLおよびDRはハイレベルに設定される。したがって、図11に示すように、第1トランジスタTr1,第2トランジスタTr2および第5トランジスタTr5はオン状態に制御される一方、第3トランジスタTr3および第4トランジスタTr4はオフ状態に制御される。第1ノードND1と第2ノードND2とが高位側電源線12に共通に接続されるとともに第5トランジスタTr5がオン状態に遷移することで、第1ノードND1と第2ノードND2とは同電位となる(第3状態)。そして、負荷40に含まれるコイルLに発生する誘導起電力によって、直前の期間T5にて負荷40を流れていた電流と同じ方向(第2ノードND2→第1ノードND1)の誘導電流Ibが第1ノードND1と第2ノードND2との間を流れる。そして、当該電流が負荷40を流れることで、負荷40が駆動する。
要するに、第3状態では、第1ノードND1と第2ノードND2とが高位側電源線12および低位側電源線14のうちの一方に共通に接続されるように第1乃至第4トランジスタTr1〜Tr4のオンオフが制御されるとともに、第5トランジスタTr5がオン状態に制御される態様であればよい。
<C:変形例>
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。また、以下に示す変形例のうちの2以上の変形例を組み合わせることもできる。
(1)変形例1
上述の各実施形態では、変調部10にて生成されるパルス幅変調信号(DL,DR)の波形の一例として、図2および図9の態様を例示したが、これに限らず、パルス幅変調信号(DL,DR)の波形は、入力信号SINに応じて様々な波形となり得る。
(2)変形例2
上述の各実施形態では、負荷40は、スピーカで構成され、互いに直列に接続されるコイルLと抵抗体Rsとを含んでいるが、これに限らず、負荷40はコイルLを含むものであればよく、その態様は任意である。
(3)変形例3
入力信号SINの形式は任意である。例えば、入力信号SINはアナログの音声信号とすることもできるし、デジタルの音声信号とすることもできる。
(4)変形例4
図12に示すように、第5トランジスタTr5が、互いに並列に接続されるPチャネル型のトランジスタTPとNチャネル型のトランジスタTNとから構成される態様とすることもできる。図12に示すように、トランジスタTPおよびTNの各々は、第1ノードND1と第2ノードND2との間の電流経路に対して並列に接続される。トランジスタTNのゲートには、NORゲート50からの出力が供給される。一方、トランジスタTPのゲートには、NORゲート50からの出力がインバータIV3にて反転されて供給される。NORゲートの出力がハイレベルになると、トランジスタTNおよびTPはオン状態に遷移する一方、NORゲートの出力がローレベルになると、トランジスタTNおよびTPはオフ状態に遷移するという具合である。
10……変調部、12……高位側電源線、14……低位側電源線、30……駆動部、40……負荷、50……NORゲート、100……信号増幅回路、L……コイル、ND1……第1ノード、ND2……第2ノード、SIN……入力信号、Tr1……第1トランジスタ、Tr2……第2トランジスタ、Tr3……第3トランジスタ、Tr4……第4トランジスタ、Tr5……第5トランジスタ、VD……高位側電位、VS……低位側電位。

Claims (2)

  1. 高位側電源線と、第1ノードとの間に配置される第1トランジスタと、
    前記高位側電源線と、第2ノードとの間に配置される第2トランジスタと、
    前記第1ノードと、低位側電源線との間に配置される第3トランジスタと、
    前記第2ノードと、前記低位側電源線との間に配置される第4トランジスタと、
    前記第1ノードと前記第2ノードとの間に設けられるとともにコイルを含む負荷と、
    前記第1ノードと前記第2ノードとの間に、前記負荷に対して並列に設けられる第5トランジスタと、
    前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタおよび前記第5トランジスタの各々のオンオフを制御する制御部と、を具備し、
    前記制御部は、入力信号に応じて第1状態と第2状態と第3状態とを切り替え、
    前記第1状態では、前記第1ノードから前記第2ノードへ向かう電流が前記負荷に流れるように、前記第1トランジスタおよび前記第4トランジスタをオン状態、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタおよび前記第5トランジスタをオフ状態に制御し、
    前記第2状態では、前記第2ノードから前記第1ノードへ向かう電流が前記負荷に流れるように、前記第2トランジスタおよび前記第3トランジスタをオン状態、前記第1トランジスタ、前記第4トランジスタおよび前記第5トランジスタをオフ状態に制御し、
    前記第3状態では、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとからなる高位側トランジスタ群、および、前記第3トランジスタと前記第4トランジスタとからなる低位側トランジスタ群のうちの一方のトランジスタ群をオン状態、且つ、他方のトランジスタ群をオフ状態に制御するとともに、前記第5トランジスタをオン状態に制御する
    D級増幅回路。
  2. 前記制御部は、前記入力信号をパルス幅変調してパルス幅変調信号を生成し、当該パルス幅変調信号を、前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタおよび前記第5トランジスタの各々のゲートへ出力する、
    請求項のD級増幅回路。
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