JP2004056211A - 半導体装置およびd級増幅器 - Google Patents

半導体装置およびd級増幅器 Download PDF

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Abstract

【課題】D級増幅器の出力段に並列接続して設けられた複数のパワーMOSトランジスタをほぼ同時的にスイッチングさせる駆動回路を構成することが可能な半導体装置を提供すること。
【解決手段】第1および第2の入力端子には、D級増幅器の内部でPWM変調されたパルス信号の同相信号および逆相信号が印加される。第1および第2の入力端子にはコンパレータの入力部が接続され、このコンパレータの出力部は第1の出力端子に接続される。第3の入力端子にはバッファの入力部が接続され、その出力部は第2の出力端子に接続される。この第2の出力端子には、D級増幅器の出力段に並列接続して設けられた複数のパワーMOSトランジスタの何れかのゲートが接続される。このような構成を有する半導体装置303HA〜303HC,303LA〜303LCを用いて駆動回路を構成する。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置に関し、特にD級増幅器(デジタルアンプ)の出力段に設けられたパワーMOSトランジスタを駆動するためのドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音楽信号などのアナログ信号を入力信号とし、これをパルス信号に変換して電力増幅するD級増幅器が知られており、その出力端子には、ローパスフィルタを介してスピーカの入力端子が接続される。このD級増幅器によれば、入力信号の振幅(情報成分)がパルス幅に反映されて電力増幅されたパルス信号が出力される。そして、このパルス信号がローパスフィルタを通過することにより、電力増幅されたアナログ量の音楽信号が抽出され、この音楽信号がスピーカを駆動する。D級増幅器は、シリコンチップ上に形成することができるため、小型かつ安価に実現することができ、低消費電力が要求される携帯端末やパソコンなどに多用されている。
【0003】
図7に、従来技術に係るD級増幅器900の構成例を示す。同図において、信号源SIGは、接地電位(0V)を振幅の中点とするアナログ量の音楽信号VINの発生源であり、図示しない入力コンデンサを介してD級増幅器900の入力端子TIに接続される。D級増幅器900は、いわゆるPWM増幅器(PWM;Pulse Width Modulation)であって、入力段901、変調回路902、駆動回路903、および出力用のパワーMOSトランジスタ904,905(n型)からなる。
【0004】
入力段901は、音楽信号VINの中点を移動させて、電源VDD(例えば10V)で動作する変調回路902の入力特性に適合する波形に音楽信号VINを変換するものである。変調回路902は、入力段901から出力された音楽信号をパルス信号に変換するものであり、PWM変調により音楽信号の情報成分をパルス幅に反映させる。駆動回路903は、変調回路902により変調されたパルス信号に基づき、出力用のパワーMOSトランジスタ904,905を相補的に駆動制御するものである。
【0005】
パワーMOSトランジスタ904は、ハイレベルを出力するためのものであり、正電源VPP+(例えば+50V)と出力端子TOとの間に電流経路が接続される。また、パワーMOSトランジスタ905は、ローレベルを出力するためのものであり、負電源VPP−(例えば−50V)と出力端子TOとの間に電流経路が接続される。出力端子TOには、インダクタLとコンデンサCとからなるローパスフィルタを介してスピーカSPKの入力端子が接続される。
【0006】
このD級増幅器900によれば、信号源SIGから入力された音楽信号VINが、入力段901および変調回路902を経てパルス信号に変換される。このパルス信号は、音楽信号VINに応じてキャリア信号をパルス幅変調することにより生成される。駆動回路903は、パルス幅変調されたパルス信号に基づきパワーMOSトランジスタ904,905を相補的に導通制御し、出力端子TOに電力増幅されたパルス信号を出力する。この電力増幅されたパルス信号は、インダクタLおよびコンデンサCからなるローパスフィルタによりキャリア周波数成分が除去され、アナログ量の音楽信号となってスピーカSPKに供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般には上述した例のように、単一のパワーMOSトランジスタ904によりハイレベルを出力し、同じく単一のパワーMOSトランジスタ905によりローレベルを出力している。各パワーMOSトランジスタのオン抵抗は、耐圧が高くなるほど大きくなる傾向を有しており、このオン抵抗は出力段での損失の原因となる。出力電力が100W程度のD級増幅器の場合、出力段のパワーMOSトランジスタの耐圧は100V程度で足りるため、そのオン抵抗は小さく、出力段での損失は顕在化しない。これに対し、出力電力が1kW程度にまで高くなると、出力電力が100Wの場合に比較して出力段のパワーMOSトランジスタに数倍の電流を流す必要があり、出力段の電源電圧が高く設定される。従って、出力段には高耐圧のパワーMOSトランジスタが用いられる。このため、出力段において、オン抵抗の大きな単一のパワーMOSトランジスタに大きな出力電流が集中的に流れることとなり、損失が大きくなるという不都合がある。
【0008】
この種の問題を回避するための手法として、複数のパワーMOSトランジスタを並列接続してD級増幅器の出力段を構成する手法が考えられる。この手法によれば、出力電流が複数のパワーMOSトランジスタに分散されるため、パワーMOSトランジスタのオン抵抗による損失を抑えることが可能になる。
このように並列接続された複数のパワーMOSトランジスタを駆動する手法として、図7に示す駆動制御回路903の駆動能力を、並列接続された複数のパワーMOSトランジスタのゲートを駆動し得る能力に設定し、各パワーMOSトランジスタのゲートを並列接続する手法が考えられる。この手法の場合、パワーMOSトランジスタの並列接続数に応じて複数の駆動制御回路903を用意するか、或いは駆動制御回路903の駆動能力を、想定するパワーMOSトランジスタの最大並列接続数に合わせて設定する必要がある。何れにしても、出力電力に応じた製品の最適化設計の観点からすれば構成が冗長となり、無駄が多くなる。
そこで、単一のパワーMOSトランジスタを前提として駆動能力が最適化された駆動制御回路903を各パワーMOSトランジスタ毎に設ける手法が考えられる。しかし、この手法によれば、各パワーMOSトランジスタのスイッチングのタイミングに大きなずれが存在すると、出力電流が1つのパワーMOSトランジスタに集中する。この結果、パワーMOSトランジスタのオン抵抗が顕在化し、損失を有効に抑えることができなくなる虞がある。
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、D級増幅器の出力段に互いに並列接続して設けられた複数のパワーMOSトランジスタをほぼ同時的にスイッチングさせるようにパワーMOSトランジスタの駆動回路を構成することが可能な半導体装置を提供することを第1の目的とし、D級増幅器の出力段に互いに並列接続して設けられた複数のパワーMOSトランジスタがスイッチングするタイミングのずれを小さく抑えることが可能なD級増幅器を提供することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は以下の構成を有する。
即ち、請求項1に記載された発明は、低インピーダンス負荷を駆動するD級増幅器の出力段に設けられたパワーMOSトランジスタを駆動するためのドライバとして使用される半導体装置であって、前記D級増幅器の内部でPWM変調されたパルス信号の同相信号および逆相信号をそれぞれ入力するための第1および第2の入力端子(例えば後述する入力端子TINP,TINNに相当する構成要素)と、前記第1および第2の入力端子に入力部が接続されたコンパレータ(例えば後述するコンパレータCM1に相当する構成要素)と、前記コンパレータの出力部に接続された第1の出力端子(例えば後述する出力端子TCKOUTに相当する構成要素)と、前記コンパレータの出力信号に相当する信号を外部から入力するための第3の入力端子(例えば後述する入力端子TCKINに相当する構成要素)と、前記第3の入力端子に入力部が接続されたバッファ(例えば後述するバッファB14に相当する構成要素)と、前記パワーMOSトランジスタのゲートが接続されるべき出力端子であって前記バッファの出力部に接続された第2の出力端子(例えば後述する出力端子TOUTに相当する構成要素)と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、コンパレータの出力を外部に引き出すことが可能になり、またバッファの入力を外部から引き込むことが可能になる。このため、この発明に係る半導体装置を複数用いることにより、一つの半導体装置のコンパレータを、他の半導体装置のバッファで共用することが可能になる。従って、仮にコンパレータに遅延が存在していても、各バッファの出力信号にコンパレータの遅延が同様に反映されるので、結果として各バッファの出力信号間でタイミング上のずれが小さく抑えられる。よって、各バッファに接続された複数の出力用トランジスタのスイッチングのタイミングを合わせることが可能になり、一つの出力用トランジスタに出力電流が集中することがなくなる。
【0012】
請求項2に記載された発明は、互いに並列接続された複数の出力用トランジスタを有してなり、外部から入力された信号に含まれる情報成分をパルス幅に反映させてパルス信号に変調し、該パルス信号に基づき前記複数の出力用トランジスタを導通させて外部の低インピーダンス負荷を駆動するD級増幅器において、前記複数の出力用トランジスタを駆動するための駆動回路として、請求項1に記載された半導体装置からなり、前記第1および第2の入力端子に、前記情報成分がパルス幅に反映されたパルス信号の同相信号および逆相信号が与えられ、前記第1の出力端子と前記第3の入力端子とが接続され、前記第2の出力端子に前記複数の出力用トランジスタの何れか一つのゲートが接続された第1の半導体装置と、請求項1に記載された半導体装置からなり、前記第1および第2の入力端子が所定の電圧に共通に固定され、前記第3の入力端子に前記第1の半導体装置をなす前記第1の出力端子が接続され、前記第2の出力端子に前記複数の出力用トランジスタの他のゲートが接続された複数の第2の半導体装置と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載された発明は、互いに並列接続された複数の出力用トランジスタを有してなり、前記出力トランジスタにより外部の低インピーダンス負荷を駆動するように構成されたD級増幅器において、外部から入力された信号に含まれる情報成分をパルス幅に反映させてパルス信号に変調する変調回路と、前記パルス信号の同相信号および逆相信号からなる第1の相補信号を生成して出力する相補信号生成回路と、前記同相信号と前記逆相信号との間の大小関係を維持したまま、前記第1の相補信号を、前記出力用トランジスタのソース電圧を基準とした所定の電圧に追従する第2の相補信号にレベル変換する信号変換回路と、前記ソース電圧を基準とした内部電源で作動し、前記第2の相補信号を入力して該第2の相補信号に含まれる同相信号と逆相信号との大小関係に基づき前記複数の出力用トランジスタを駆動する駆動回路と、を備え、前記駆動回路として、請求項1に記載された半導体装置からなり、前記第1および第2の入力端子に前記第2の相補信号に含まれる同相信号および逆相信号が与えられ、前記第1の出力端子と前記第3の入力端子とが接続され、前記第2の出力端子に前記複数の出力用トランジスタの何れか一つのゲートが接続された第1の半導体装置と、請求項1に記載された半導体装置からなり、前記第1および第2の入力端子が所定の電圧に共通に固定され、前記第3の入力端子に前記第1の半導体装置をなす前記第1の出力端子が接続され、前記第2の出力端子に前記複数の出力用トランジスタの他のゲートが接続された複数の第2の半導体装置と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載されたD級増幅器において、前記信号変換回路が、前記第1の相補信号が現れる前記信号変換回路の一対の出力部と前記第2の相補信号が現れる前記駆動回路の一対の入力部との間に接続された一対の第1の抵抗と、一端側が前記駆動回路の一対の入力部に接続された一対の第2の抵抗と、前記一対の第2の抵抗の他端側を前記所定の電圧にバイアスするバイアス回路と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、この実施の形態に係るD級増幅器DAMPの構成例を示す。同図において、信号源SIGは、接地電位(0V)を振幅の中点とした振幅を有する音楽信号(アナログ量)の発生源であり、この音楽信号は入力コンデンサCINを介して音楽信号VINとしてD級増幅器DAMPの入力端子TIに与えられる。D級増幅器DAMPは、低インピーダンス負荷を駆動するいわゆるPWM増幅器であって、入力段100、変調回路200、駆動制御回路300、および複数のn型のパワーMOSトランジスタ401A〜401C,402A〜402Cから構成される。
【0016】
以下、構成を詳細に説明する。初段には入力段100が設けられ、この入力段100は入力抵抗R1と帰還抵抗R2(=R1)とオペアンプOPとから構成される。ここで、入力抵抗R1の一端はオペアンプOPの反転入力部(−)に接続され、その他端は入力端子TIに接続される。帰還抵抗R2は、オペアンプOPの反転入力部と出力部との間に接続される。また、オペアンプOPの非反転入力部には、基準電圧VREFが印加される。この基準電圧VREFは、図示しない電圧発生部で発生されたもので、例えば標準の電源VDDが供給する電圧を抵抗分割して発生され、電源VDDの2分の1に設定される。
【0017】
この入力段100は、増幅率「(R2/R1=)1」の反転増幅器として機能し、基準信号VREFを中点として音楽信号VINの位相を反転させた信号を出力する。これにより、信号原SIGから入力した音楽信号VINを、後段側の変調回路200の入力特性に適合する信号に変換する。
なお、この実施の形態では、電源VDDの電圧を「+10V」とし、この技術分野において標準的な電源電圧とする。また、入力段100の後段には変調回路200が設けられる。この変調回路200は、前述の従来技術に係る変調回路902と同様に構成され、前段の入力段100から出力された音楽信号をパルス信号に変換するものであり、この音楽信号の情報成分をパルス幅に反映させてPWM変調を行う。以下の説明では、PWM変調されて変調回路200から出力されたパルス信号を「PWM信号」と称す。
【0018】
さらに、変調回路200の後段には駆動制御回路300が設けられる。この駆動制御回路300は、後述するドライバ用の半導体装置を用いて構成され、変調回路200から出力されたPWM信号から相補信号(同相信号および逆相信号)を生成し、この相補信号をなす同相信号と逆相信号とに基づきパワーMOSトランジスタ401A〜401CとパワーMOSトランジスタ402A〜402Cを相補的に駆動制御する。この詳細については後述する。
そして、出力段として複数のパワーMOSトランジスタ401A〜Cおよび複数のパワーMOSトランジスタ402A〜402Cが設けられる。このうち、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cは、出力端子TOにハイレベルを出力するためのものであり、正電源VPP+と出力端子TOとの間に並列接続される。一方のパワーMOSトランジスタ402A〜402Cは、出力端子TOにローレベルを出力するためのものであって、出力端子TOと負電源VPP−との間に並列接続される。この実施の形態1では、正電源VPP+の電圧を「+50V」とし、負電源VPP−の電圧を「−50V」とする。
【0019】
なお、出力端子TOには、インダクタLおよびコンデンサCからなるローパスフィルタを介してスピーカSPKの一方の入力端子が接続され、このスピーカSPKの他方の入力端子は接地される。インダクタLおよびコンデンサCからなるローパスフィルタの定数は、出力端子TOを介してD級増幅器DAMPから出力されるパルス信号からキャリア周波数成分を除去し、かつ音楽信号成分を通過させるように設定される。
上述のように、このD級増幅器DAMPは、標準の電源VDD、正電源VPP+、負電源VPP−の3電源で動作する。
【0020】
次に、駆動制御回路300の構成を詳細に説明する。図2に、駆動制御回路300の構成を示す。同図において図1に示す構成要素と共通する要素には同一符号を付す。同図に示すように、駆動制御回路300は、一方のパワーMOSトランジスタ401A〜401Cを駆動するための回路系(以下、ハイサイドドライバと称す。)として、相補信号生成回路301H、信号変換回路302H、および駆動回路303Hを備え、他方のパワーMOSトランジスタ402A〜402Cを駆動するための回路系(以下、ローサイドドライバと称す。)として、相補信号生成回路301L、信号変換回路302L、および駆動回路303Lを備える。パワーMOSトランジスタ401A〜401CのソースとパワーMOSトランジスタ402A〜402Cのドレインとの接続点に現れる信号は、このD級増幅器DAMPの出力信号OUTとされ、上述の出力端子TOを介して外部に出力される。
【0021】
続いて、ハイサイドドライバの構成を詳細に説明する。相補信号生成回路301Hは、上述の変調回路200から出力されたPWM信号の同相信号H1および逆相信号H2を生成するものであり、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)構成のバッファB11,B12および反転入力型のバッファ(インバータ)B13から構成される。ここで、バッファB11の入力部には、変調回路200からPWM信号が与えられ、その出力部はバッファB12,B13の入力部に共通に接続される。これらバッファB11,B12,B13は電源VDDが供給されて作動し、バッファB12,B13からPWM信号の同相信号H1と逆相信号H2とがそれぞれ出力される。これら同相信号H1および逆相信号H2は、相補信号(H1,H2)として信号変換回路302Hに出力される。
【0022】
信号変換回路302Hは、同相信号H1および逆相信号H2を、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cのソース電圧VS(即ち出力信号OUTの信号レベル)を基準とした所定電圧VR1に追従する同相信号H3および逆相信号H4にレベル変換するものであり、一対の抵抗R11,R12、一対の抵抗R13,R14、およびバイアス回路P11から構成される。同相信号H3および逆相信号H4は、後段側の駆動回路303HをなすコンパレータCM1の一対の入力部(非反転入力部および反転入力部)に与えられる。
【0023】
ここで、同相信号H1および逆相信号H2が現れるバッファB12,B13の一対の出力部と、同相信号H3および逆相信号H4が現れるコンパレータCM1の一対の入力部との間には、一対の抵抗R11,R12が接続される。即ち、抵抗R11の一端はバッファB12の出力部に接続され、その他端はコンパレータCM1の非反転入力部に接続される。また、抵抗R12の一端はバッファB13の出力部に接続され、その他端はコンパレータCM1の反転入力部に接続される。これら抵抗R11,R12は、相補信号生成回路301Hから駆動回路303Hに同相信号H1および逆相信号H2を伝送するための線路を形成する。
【0024】
また、コンパレータCM1の一対の入力部には、一対の抵抗R13,R14の一端がそれぞれ接続され、この抵抗R13,R14の他端はバイアス回路P11によりパワーMOSトランジスタ401のソース電圧VSを基準とした所定電圧VR1にバイアスされている。この実施の形態では、所定電圧VR1は、ソース電圧VSに電源VDDの2分の1を加えた値(=VS+VDD/2)に設定するものとする。いま、電源VDDは10Vであるから、その半分の5Vをソース電圧VSに加算した電圧が所定電圧VR1となる。
【0025】
図3に、バイアス回路P11の構成例を示す。同図に示すように、正電源VPP+と上述のソース電圧VSが現れるノード(即ちパワーMOSトランジスタ401のソース)との間に、抵抗PRおよび定電圧ダイオードPDが直列接続され、定電圧ダイオードPDと並列に安定化コンデンサPCが接続され、抵抗PRと定電圧ダイオードPDとの接続点に現れる電圧が所定電圧VR1とされる。この実施の形態1では、定電圧ダイオードPDの降伏電圧は電源VDD(10V)の2分の1に相当する5Vに設定されており、これにより、上述の所定電圧VR1としてソース電圧VSに電源VDDの2分の1を加えた値(=VS+VDD/2)を発生するものとなっている。
【0026】
ここで、説明を図2に戻し、駆動回路303Hの構成を説明する。
駆動回路303Hは、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cを駆動制御するものであり、コンパレータCM1、バッファB14A〜B14C、および内部電源P12から構成される。ここで、コンパレータCM1の非反転入力部は抵抗R11を介してバッファB12の出力部に接続され、その反転入力部は抵抗R12を介してバッファB13の入力部に接続される。またコンパレータCM1の出力部はバッファB14A〜B14Cの入力部に共通接続され、これらバッファB14A〜B14Cの出力部は上述のパワーMOSトランジスタ401A〜401Cのゲートにそれぞれ接続される。
【0027】
内部電源P12は、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cのソース電圧VSを基準として、電源VDDの電圧に相当する電圧VD1を発生するものであり、基本的には上述の図2に示すバイアス回路と同様に構成される。ただしこの場合の定電圧ダイオードPDの降伏電圧は電源VDDの電圧に相当する10Vに設定される。この内部電源P12は、ソース電圧VSを基準として電源VDDに相当する電圧VD1(10V)を発生し、上述のコンパレータCM1とバッファB14A〜B14Cに供給する。従って、駆動回路303Hの電源系は、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cのソース電圧VSに追従して変化すると共に、ソース電圧VSを基準として動作するコンパレータCM1およびバッファB14A〜B14Cに関する限り電源VDDと等価な電源として振る舞う。以上により、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cを駆動するためのハイサイドドライバの構成を説明した。
【0028】
続いて、パワーMOSトランジスタ402A〜402Cを駆動するためのローサイドドライバの構成を説明する。ローサイドドライバを構成する相補信号生成回路301L、信号変換回路302L、駆動回路303Lは、上述のハイサイドドライバを構成する相補信号生成回路301H、信号変換回路302H、駆動回路303Hとそれぞれ同様に構成される。即ち、信号生成回路301Lは、変調回路200から出力されたPWM信号の逆相信号L1および同相信号L2を生成するもので、バッファB21,B22,B23から構成され、これらバッファは上述の信号生成回路301Hを構成するバッファB11,B12,B13にそれぞれ対応する。ただし、バッファB12,B13がそれぞれ正論理入力型および負論理入力型であるのに対し、バッファB22,B23はそれぞれ負論理入力型および正論理入力型となっている。
【0029】
また、信号変換回路302Lは、抵抗R21,R22,R23,R24、およびバイアス回路P21から構成され、これらは上述の信号変換回路302Hを構成する抵抗R11,R12,R13,R14、およびバイアス回路P11にそれぞれ対応する。ただし、バイアス回路P21は、負電源VPP−を基準として、電源VDDの2分の1に相当する電圧VR2を発生する。さらに、駆動回路303Lは、コンパレータCM2、バッファB24A〜B24C、および内部電源P22から構成され、これらは上述の駆動回路303Hを構成するコンパレータCM1、バッファB14A〜B14C、内部電源P12にそれぞれ対応する。ここで、コンパレータCM2の出力部はバッファB24A〜B24Cの入力部に共通接続され、これらバッファB24A〜B24Cの出力部はパワーMOSトランジスタ402A〜402Cのゲートにそれぞれ接続される。内部電源P22は、パワーMOSトランジスタ402A〜402Cのソース電圧(即ち負電源VPP−)を基準として電源VDDに相当する電圧VD2を発生し、コンパレータCM2およびバッファB24A〜B24Cに供給する。
【0030】
続いて、図4を参照して、駆動回路303H,303Lの具体的な構成を説明する。同図に示す半導体装置303HA〜303HC,303LA〜303LCは、D級増幅器DAMPの出力段に設けられたパワーMOSトランジスタ401A〜401C,402A〜402Cを駆動するためのドライバとして機能するものであって、半導体装置303HA〜303HCは、上述のハイサイドドライバ内の駆動回路303Hを構成し、半導体装置303LA〜303LCはローサイドドライバ内の駆動回路303Lを構成する。
なお、図4において図2に示す要素と共通する要素には同一符号を付す。
【0031】
半導体装置303HAは、コンパレータCMおよびバッファBFから構成され、入力端子TINP,TINN,TCKINおよび出力端子TOUT,TCKOUTが設けられている。入力端子TINPおよび入力端子TINNには、コンパレータCMの非反転入力部(+)および反転入力部(−)がそれぞれ接続され、このコンパレータCMの出力部は出力端子TCKOUTに接続される。入力端子TCKINは、コンパレータCMの出力信号に相当する信号を外部から入力するためのものであり、この入力端子TCKINにはバッファBFの入力部が接続され、このバッファBFの出力部には出力端子TOUTが接続される。他の半導体装置303HB,303HC,303LA〜303LCの構成は、半導体装置303HAと同一である。
【0032】
ここで、ハイサイドドライバ内の駆動回路303Hを構成する半導体装置303HAの入力端子TINP,TINNには、D級増幅器DAMPの内部でPWM変調されたパルス信号の同相信号H3および逆相信号H4がそれぞれ与えられる。また、出力端子TCKOUTと入力端子TCKINとが配線を介して接続され、さらに、出力端子TOUTにはパワーMOSトランジスタ401Aのゲート(複数の出力用トランジスタの何れか一つのゲート)が接続される。
【0033】
また、半導体装置303HBの入力端子TINP,TINNは前述の所定電圧VD1に固定され、入力端子TCKINは半導体装置303HAをなす出力端子TCKOUTに接続され、出力端子TOUTにはパワーMOSトランジスタ401Bのゲート(複数の出力用トランジスタの他のゲート)が接続される。半導体装置303HCの入力端子TINP,TINNは所定電圧VD1に固定され、入力端子TCKINは半導体装置303HAをなす出力端子TCKOUTに接続され、出力端子TOUTにはパワーMOSトランジスタ401Cのゲート(複数の出力用トランジスタの他のゲート)が接続される。
【0034】
また、半導体装置303HA〜303HCのグランド端子TVSSは出力端子TOに共通に接続され、図示しない各電源端子には前述の内部電源P12の正電極が接続され、コンパレータCMおよびバッファBFは内部電源P12により給電される。
上述のように半導体装置303HA〜303HCにより駆動回路303Hを構成した場合、図4に示す半導体装置303HA内のコンパレータCMと、この半導体装置303HA内のバッファBFと、別の半導体装置303HB内のバッファBFと、さらに別の半導体装置303HC内のバッファBF(図示なし)は、図2に示す駆動回路303H内のコンパレータCM1、バッファB14A、バッファB14B、バッファB14Cにそれぞれ相当する。
【0035】
上述のハイサイドドライバと同様に、ローサイドドライバ内の駆動回路303Lを構成する半導体装置303LAの入力端子TINP,TINNには、逆相信号L3および同相信号L4がそれぞれ与えられる。また、出力端子TCKOUTが入力端子TCKINと配線を介して接続され、出力端子TOUTにはパワーMOSトランジスタ402Aのゲートが接続される。半導体装置303LBの入力端子TINP,TINNは前述の所定電圧VD2に固定され、入力端子TCKINは半導体装置303LAの出力端子TCKOUTに接続され、出力端子TOUTにはパワーMOSトランジスタ402Bのゲートが接続される。半導体装置303LCも半導体装置303LBと同様である。
【0036】
ただし、半導体装置303LCの出力端子TOUTはパワーMOSトランジスタ402Cのゲートに接続される。半導体装置303LA〜303LCのグランド端子TVSSは負電源VPP−に共通に接続され、各電源端子には前述の内部電源P22の正電極が接続される。
上述のように半導体装置303LA〜303LCにより駆動回路303Lを構成した場合、図4に示す半導体装置303LA内のコンパレータCMと、この半導体装置303LA内のバッファBFと、別の半導体装置303LB内のバッファBF(図示なし)と、さらに別の半導体装置303LC内のバッファBF(図示なし)は、図2に示す駆動回路303L内のコンパレータCM2、バッファB24A、バッファB24B、バッファB24Cにそれぞれ相当する。
【0037】
以下、この実施の形態の動作について説明する。この説明では、図2に示す駆動制御回路300に着目して全体動作を説明した後、駆動制御回路300内の駆動回路303H,303Lを構成する図4に示す半導体装置303HA〜303HC,303LA〜303LCの動作を説明する。
(A)駆動制御回路300の動作
駆動制御回路300内のハイサイドドライバの動作を、図5に示す波形図を参照して説明する。図5では、変調回路200から出力されたPWM信号は、同相信号H1と位相が同一であるから、同相信号H1の波形を流用して表現している。図2に示す信号生成回路301Hは、前述の変調回路200から出力されたPWM信号に応答して、このPWM信号と同じ位相を有する同相信号H1と、逆の位相を有する逆相信号H2を生成する。換言すれば、相補信号生成回路301Hは、PWM信号の信号レベルを同相信号H1と逆相信号H2との信号レベルの組み合わせに変換し、これら信号レベルの大小関係として表現し直す。
【0038】
図5に示す波形図では、初期状態において、変調回路200から出力されたPWM信号はハイレベルにあり、これを入力する相補信号生成回路301Hは、同相信号H1としてハイレベルを出力し、逆相信号H2としてローレベルを出力する。従って、初期状態において同相信号H1と逆相信号H2との間には、電源VDDに相当するレベル差が存在し、同相信号H1が逆相信号H2よりも電源VDDに相当する電圧分だけ高くなっている。
【0039】
相補信号生成回路301Hから出力された同相信号H1と逆相信号H2は、信号変換回路302Hを構成する抵抗R11,R12を介し、同相信号H3および逆相信号H4として駆動回路303H側に供給される。このとき、駆動回路303Hを構成するコンパレータCM1の入力部は、抵抗R13,R14を介してバイアス回路P11に接続されているので、同相信号H3の信号レベルは、バイアス回路P11が発生する電圧VR1と同相信号H1との間の電位差を抵抗R11,R13により分圧して得られる電圧を示し、逆相信号H4の信号レベルは、電圧VR1と逆相信号H2との間の電位差を抵抗R12,R14により分圧して得られる電圧を示す。従って、同相信号H3および逆相信号H4は、大小関係を維持したまま電圧VR1に追従して変化するものとなる。
【0040】
駆動回路303HのコンパレータCM1は、同相信号H3と逆相信号H4との大小関係に応じた信号レベルを出力する。初期状態では、同相信号H3が逆相信号H4よりも信号レベルが大きいので、コンパレータCM1はハイレベルを出力し、これを入力するバッファB14A〜B14Cは、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cのソースを基準として電源(VD1=)VDDに相当する信号レベルを有する信号H5(H5A〜H5C)を各ゲートに出力する。これにより、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cはオン状態となる。後述するように、パワーMOSトランジスタ401A〜401CとパワーMOSトランジスタ402A〜402Cは相補的に導通するように制御されるから、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cがオン状態になると、パワーMOSトランジスタ402A〜402Cがオフ状態となり、出力信号OUTの信号レベル(即ちソース電圧VS)が正電源VPP+の電源電圧にまで上昇する。
【0041】
このとき、駆動回路303Hは、内部電源P12から、ソース電圧VSを基準とした電圧VD1を供給されるので、この駆動回路303Hの電源系がパワーMOSトランジスタ401A〜401Cのソース電圧VSに追従して上昇する。このため、コンパレータCM1の入力閾値もソース電圧VSと共に上昇するが、バイアス回路P11が発生する電圧VR1もソース電圧VSに追従して上昇するので、同相信号H3と逆相信号H4の各信号レベルは駆動回路303HをなすコンパレータCM1の入力特性に適合した状態を維持し、従ってパワーMOSトランジスタ401はオン状態に維持される。この状態では、信号H5の信号レベルは正電源VPP+より電圧VD1(=VDD)分だけ高い状態となる。
【0042】
即ち、内部電源P12は、図3に示す内部電源P11と同様に構成されているので、出力信号OUTの信号レベルが正電源VPP+にまで上昇すると、安定化コンデンサPCに相当するコンデンサを介して電圧VD1が昇圧され、これを受けて信号H5の信号レベルが正電源VPP+より電圧VD1(=VDD)分だけ高くなる。この状態では、図3に示す抵抗PRに相当する抵抗の存在により電圧VD1は正電源VPP+の電圧に低下しようとするが、この種の増幅器では出力信号OUTの周波数が高いので、安定化コンデンサPCに相当するコンデンサにより、電圧VD1が昇圧された状態に維持され、信号H5の信号レベルが正電源VPP+よりも高い状態に維持される。
【0043】
一方のローサイドドライバでは、初期状態においてハイレベルにあるPWM信号を入力する相補信号生成回路301Lは、逆相信号L1としてローレベルを出力し、同相信号L2としてハイレベルを出力する。従って、初期状態では逆相信号L1と同相信号L2との間には、その大小関係に応じて電源VDDに相当するレベル差が存在し、逆相信号L1が同相信号L2よりも電源VDDに相当する電圧分だけ低くなっている。
【0044】
相補信号生成回路301Lから出力された逆相信号L1と同相信号L2は、信号変換回路302Lを構成する抵抗R21,R22を介して逆相信号L3および同相信号L4として駆動回路303L側に供給される。このとき、逆相信号L3の信号レベルは、バイアス回路P21が発生する電圧VR2と逆相信号L1との間の電位差を抵抗R21,R23により分圧して得られた電圧を示し、同相信号L4の信号レベルは、電圧VR2と同相信号L2との間の電位差を抵抗R22,R24により分圧して得られた電圧を示す。従って、逆相信号L3および同相信号L4は、大小関係を維持したまま電圧VR2に追従して低下する。
【0045】
駆動回路303LのコンパレータCM2は、初期状態では逆相信号L3が同相信号L4よりも信号レベルが小さいのでローレベルを出力し、これを入力するバッファB24は、パワーMOSトランジスタ402のソース電圧(VPP−)に等しい信号レベルを有する信号L5をそのゲートに出力する。このため、パワーMOSトランジス402はオフ状態となる。
このとき、内部電源P22は、負電源VPP−を基準とした電圧VD2を発生している。従って、駆動回路303Lの電源系は低い状態にあり、この駆動回路303Lの入力閾値が低下した状態にある。しかし、バイアス回路P21が発生する電圧VR2もパワーMOSトランジスタ401のソース電圧に追従して低下した状態にあるため、逆相信号L3と同相信号L4の各信号レベルは駆動回路303LをなすコンパレータCM1の入力特性に適合したものとなり、パワーMOSトランジスタ402はオフ状態に維持される。
従って、初期状態では、パワーMOSトランジスタ401がオン状態となり、パワーMOSトランジスタ402がオフ状態となって、出力信号OUTとして正電源VPP+の電圧に相当するハイレベルが出力端子TOに出力された状態となっている。
【0046】
このような初期状態から、図5に示す時刻t1においてPWM信号がローレベルに遷移すると、これに応答して同相信号H1がローレベルとなり逆相信号H2がハイレベルになる。このため、同相信号H1と逆相信号H2との大小関係が逆転し、時刻t2において同相信号H3と逆相信号H4の大小関係も逆転する。従って、同相信号H3と逆相信号H4を入力するコンパレータCM1の出力信号がハイレベル(正電源VPP+より電圧VD1分だけ高い電圧状態)からローレベル(正電源VPP+に相当する電圧状態)に変化し、これを入力するバッファB14A〜B14Cの出力信号H5A〜H5Cもローレベル(正電源VPP+に相当する電圧状態)に変化する。この結果、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cのゲート電圧がソース電圧VS(=正電源VPP+)と等しくなり、これらパワーMOSトランジスタ401A〜401Cがオフ状態となる。
【0047】
一方、時刻t1においてPWM信号がローレベルに遷移すると、これに応答して逆相信号L1がハイレベルとなり、同相信号L2がローレベルになる。このため、逆相信号L1と同相信号L2との大小関係が逆転し、これに応じて逆相信号L3と同相信号L4の大小関係も逆転する。したがって、コンパレータCM2の出力信号がローレベル(負電源VPP−に相当する電圧状態)からハイレベル(負電源VPP−より電圧VD2分だけ高い電圧状態)に変化し、これを入力するバッファB24A〜B24Cの出力信号L5A〜L5Cもハイレベルに変化する。この結果、パワーMOSトランジスタ402A〜402Cのゲート電圧がソース電圧に対して電圧VD2だけ高くなり、これらパワーMOSトランジスタ402A〜402Cがオン状態となる。
【0048】
パワーMOSトランジスタ402A〜402Cがオン状態になると、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cのソース電圧VSは(出力信号OUTに伴って)低下し、これを基準として内部電源P12が発生する電圧VD1も低下する。このとき、バイアス回路P11が発生する電圧VR1もパワーMOSトランジスタ401のソース電圧VSの変化に伴って低下するので、同相信号H1と逆相信号H2の大小関係が維持されたまま、これら信号レベルが駆動回路303Hの電源系と共に低下する。従って、コンパレータCM1が出力する信号レベルはローレベル(ソース電圧VS)を維持する。よって、出力信号OUTがローレベル(負電源VPP−)に遷移する過程において、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cはオフ状態を維持する。
以上により、初期状態から時刻t1においてPWM信号がローレベルに遷移すると、一方のパワーMOSトランジスタ401A〜401Cがオフ状態となり、他方のパワーMOSトランジスタ402A〜402Cがオン状態となって、出力信号OUTが正電源VPP+から負電源VPP−に遷移し、出力端子TOにローレベルが出力される。
【0049】
次に、時刻t3においてPWM信号がハイレベルに回復すると、これに応答して時刻t4においてハイサイドドライバ側の同相信号H3がハイレベルとなり逆相信号H4がローレベルとなる。従って、これら同相信号H3と逆相信号H4を入力するコンパレータCM1はハイレベルを出力し、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cがオン状態となる。一方のローサイドドライバ側では、逆相信号L3がローレベルになり、同相信号L4がハイレベルになる。従って、これら逆相信号L3と同相信号L4を入力するコンパレータCM2はローレベルを出力し、パワーMOSトランジスタ402A〜402Cがオフ状態となる。
【0050】
ここで、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cがオン状態になると、そのソース電圧VSが(出力信号OUTに伴って)上昇し、これを基準として内部電源P12が発生する電圧VD1も上昇する。しかし、バイアス回路P11が発生する電圧VR1もソース電圧VSに追従して上昇し、同相信号H1と逆相信号H2の大小関係が維持されるので、コンパレータCM1が出力する出力信号の信号レベルはハイレベル(ソース電圧VSに対して電圧VD1分だけ高い電圧状態)を保つ。従って、出力信号OUTがハイレベルに遷移する過程において、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cはオン状態を維持する。
以上により、時刻t3においてPWM信号がハイレベルになると、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cがオン状態となり、パワーMOSトランジスタ402A〜402Cがオフ状態となって、出力信号OUTとして正電源VPP+に相当するハイレベルが出力端子TOに出力される。
【0051】
(B)半導体装置303HA等の動作
次に、ハイサイドドライバ内の駆動回路303Hを構成する図4に示す半導体装置303HA〜303HCの動作について、図6に示す波形図を参照して説明する。図6は、図5に示す時刻t4で同相信号H3と逆相信号H4が切り替わった場合に半導体装置303HA〜303HCから出力される信号SA〜SCの波形を示す。説明の便宜上、図6では、グランド端子TVSSの電位を一定とし、ソース電圧VSを与える出力信号OUTの変化を無視している。また、同図において、応答時間td1は、コンパレータCMにおける遅延時間を表し、応答時間td2はバッファBFにおける遅延時間を表す。
【0052】
図6において、時刻t4までは信号H3および信号H4はそれぞれローレベルおよびハイレベルにあり、図4に示す半導体装置303HA,303HB,303HC内の各バッファBFから信号SA,SB,SCとしてローレベルが出力されている。この状態から、時刻t4において信号H3,H4の信号レベルが切り替わると、これら信号H3,H4を入力する半導体装置303HA内のコンパレータCM(図2に示すコンパレータCM1)が、応答時間td1を経た後に出力端子TCKOUTを介し信号SKとしてハイレベルを出力する。この信号SKは半導体装置303HAの出力端子TCKOUTから入力端子TCKINに与えられると共に、他の半導体装置303HB,303HCの入力端子TCKINに共通に与えられる。従って、半導体装置303HA内のコンパレータCMから、半導体装置303HA,303HB,303HC内の各バッファBFの入力部に信号SKが共通に与えられ、この信号SKがハイレベルに遷移してから各バッファBFの応答時間td2を経た後に、信号SA,SB,SCとしてハイレベルが出力される。
【0053】
ここで、3個の半導体装置303HA,303HB,303HCを用いてパワーMOSトランジスタ401A,401B,401Cを駆動しているので、これらパワーMOSトランジスタのスイッチングのタイミングは各半導体装置の特性のバラツキの影響を受け、各スイッチングのタイミングにずれが発生する。この点について検討すると、半導体装置303HA内の1個のコンパレータCMは各半導体装置内のバッファで共通に用いられているので、このコンパレータCMの応答時間は信号SA,SB,SCに等しく反映される。このため、半導体装置303HA内のコンパレータCMの応答時間td1が各スイッチングのタイミングのずれの原因を与えることはない。
【0054】
これに対し、半導体装置303HA,303HB,303HC内の各バッファBFの応答時間td2は、信号SA,SB,SCに個別に反映されるので、これらバッファの特性のバラツキが、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cのスイッチングのタイミングのずれとなって現れる。
しかしながら、一般にバッファBFの応答時間td2はコンパレータCMの応答時間td1に対して十分に小さな値をとる。一例として、コンパレータCMの応答時間td1が数100ナノ秒程度であるのに対し、バッファBFの応答時間td2は数10ナノ秒程度である。このため、半導体装置303HA,303HB,303HC内の各バッファBFの応答時間td2にバラツキが存在していても、そのバラツキは小さい。従って、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cのスイッチングのタイミングのずれが小さく抑えられる。
【0055】
このように、各パワーMOSトランジスタ間でスイッチングのタイミングのずれが小さくなると、パワーMOSトランジスタ401A〜401Cがオフ状態からほぼ同時的にオン状態に移行することとなり、出力電流が各トランジスタに均等に分散される。従って、通常の電流容量のパワーMOSトランジスタを用いて大出力に対応することが可能になる。また、1個のパワーMOSトランジスタに出力電流が集中することがなくなるので、仮に出力段に高耐圧のパワーMOSトランジスタを用いたとしても、パワーMOSトランジスタのオン抵抗に起因する損失を有効に抑えることが可能になる。
なお、ローサイドドライバ内の駆動回路303Lを構成する半導体装置LA〜LCの動作については、基本的には上述の半導体装置303HA〜303HCと同様であるので省略する。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、D級増幅器の内部でPWM変調されたパルス信号の同相信号および逆相信号をそれぞれ入力する第1および第2の入力端子に入力部が接続されると共に出力部が第2の出力端子に接続されたコンパレータと、入力部が第3の入力端子に接続されると共に出力部が第1の出力端子に接続されたバッファとを備えたので、D級増幅器の出力段に互いに並列接続して設けられた複数のパワーMOSトランジスタをほぼ同時的にスイッチングさせるようにパワーMOSトランジスタの駆動回路を構成することが可能になる。
【0057】
また、第1の半導体装置において、第1および第2の入力端子に同相信号および逆相信号を与え、第1の出力端子と第3の入力端子とを接続し、第2の出力端子に出力用トランジスタの何れか一つのゲートを接続し、第2の半導体装置において、第1および第2の入力端子に所定の電圧を共通に与え、第3の入力端子に第1の半導体装置をなす第1の出力端子を接続し、第2の出力端子に他の出力用トランジスタのゲートを接続したので、D級増幅器の出力段に互いに並列接続して設けられた複数のパワーMOSトランジスタがスイッチングするタイミングのずれを小さく抑えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るD級増幅器の構成図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る駆動制御回路の構成図である。
【図3】この発明の実施の形態に係るバイアス回路の構成図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る駆動回路および該駆動回路をなす半導体装置の構成図である。
【図5】この発明の実施の形態に係るD級増幅器の動作を説明するための波形図である。
【図6】この発明の実施の形態に係る駆動回路をなす半導体装置の動作を説明するための波形図である。
【図7】従来技術に係るD級増幅器の構成図である。
【符号の説明】
100:入力段、200:変調回路、300:駆動制御回路、301H,301L:信号生成回路、302H,302L:信号変換回路、303H,303L:駆動回路、303HA,303HB,303HC,303LA,303LB,303LC:半導体装置、401A,401B,401C,402A,402B,402C:パワーMOSトランジスタ、B11,B12,B13,B14A,B14B,B14C,B21,B22,B23,B24A,B24B,B24C,BF:バッファ、CM,CM1,CM2:コンパレータ、DAMP:D級増幅器、P11,P21:バイアス回路、P12,P22:内部電源、R11,R12,R13,R14,R21,R22,R23,R24:抵抗、TINP,TINN,TCKIN:入力端子、TOUT,TCKOUT:出力端子、TVSS:グランド端子。

Claims (4)

  1. 低インピーダンス負荷を駆動するD級増幅器の出力段に設けられたパワーMOSトランジスタを駆動するためのドライバとして使用される半導体装置であって、
    前記D級増幅器の内部でPWM変調されたパルス信号の同相信号および逆相信号をそれぞれ入力するための第1および第2の入力端子と、
    前記第1および第2の入力端子に入力部が接続されたコンパレータと、
    前記コンパレータの出力部に接続された第1の出力端子と、
    前記コンパレータの出力信号に相当する信号を外部から入力するための第3の入力端子と、
    前記第3の入力端子に入力部が接続されたバッファと、
    前記パワーMOSトランジスタのゲートが接続されるべき出力端子であって前記バッファの出力部に接続された第2の出力端子と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 互いに並列接続された複数の出力用トランジスタを有してなり、外部から入力された信号に含まれる情報成分をパルス幅に反映させてパルス信号に変調し、該パルス信号に基づき前記複数の出力用トランジスタを導通させて外部の低インピーダンス負荷を駆動するD級増幅器において、
    前記複数の出力用トランジスタを駆動するための駆動回路として、
    請求項1に記載された半導体装置からなり、前記第1および第2の入力端子に、前記情報成分がパルス幅に反映されたパルス信号の同相信号および逆相信号が与えられ、前記第1の出力端子と前記第3の入力端子とが接続され、前記第2の出力端子に前記複数の出力用トランジスタの何れか一つのゲートが接続された第1の半導体装置と、
    請求項1に記載された半導体装置からなり、前記第1および第2の入力端子が所定の電圧に共通に固定され、前記第3の入力端子に前記第1の半導体装置をなす前記第1の出力端子が接続され、前記第2の出力端子に前記複数の出力用トランジスタの他のゲートが接続された複数の第2の半導体装置と、
    を備えたことを特徴とするD級増幅器。
  3. 互いに並列接続された複数の出力用トランジスタを有してなり、前記出力トランジスタにより外部の低インピーダンス負荷を駆動するように構成されたD級増幅器において、
    外部から入力された信号に含まれる情報成分をパルス幅に反映させてパルス信号に変調する変調回路と、
    前記パルス信号の同相信号および逆相信号からなる第1の相補信号を生成して出力する相補信号生成回路と、
    前記同相信号と前記逆相信号との間の大小関係を維持したまま、前記第1の相補信号を、前記出力用トランジスタのソース電圧を基準とした所定の電圧に追従する第2の相補信号にレベル変換する信号変換回路と、
    前記ソース電圧を基準とした内部電源で作動し、前記第2の相補信号を入力して該第2の相補信号に含まれる同相信号と逆相信号との大小関係に基づき前記複数の出力用トランジスタを駆動する駆動回路と、
    を備え、
    前記駆動回路として、
    請求項1に記載された半導体装置からなり、前記第1および第2の入力端子に前記第2の相補信号に含まれる同相信号および逆相信号が与えられ、前記第1の出力端子と前記第3の入力端子とが接続され、前記第2の出力端子に前記複数の出力用トランジスタの何れか一つのゲートが接続された第1の半導体装置と、
    請求項1に記載された半導体装置からなり、前記第1および第2の入力端子が所定の電圧に共通に固定され、前記第3の入力端子に前記第1の半導体装置をなす前記第1の出力端子が接続され、前記第2の出力端子に前記複数の出力用トランジスタの他のゲートが接続された複数の第2の半導体装置と、
    を備えたことを特徴とするD級増幅器。
  4. 前記信号変換回路が、
    前記第1の相補信号が現れる前記信号変換回路の一対の出力部と前記第2の相補信号が現れる前記駆動回路の一対の入力部との間に接続された一対の第1の抵抗と、
    一端側が前記駆動回路の一対の入力部に接続された一対の第2の抵抗と、
    前記一対の第2の抵抗の他端側を前記所定の電圧にバイアスするバイアス回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載されたD級増幅器。
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