JP5338463B2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP5338463B2
JP5338463B2 JP2009113022A JP2009113022A JP5338463B2 JP 5338463 B2 JP5338463 B2 JP 5338463B2 JP 2009113022 A JP2009113022 A JP 2009113022A JP 2009113022 A JP2009113022 A JP 2009113022A JP 5338463 B2 JP5338463 B2 JP 5338463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic fluid
fluid chamber
coil spring
rod
valve seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009113022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010261511A (ja
Inventor
正輝 七原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009113022A priority Critical patent/JP5338463B2/ja
Publication of JP2010261511A publication Critical patent/JP2010261511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5338463B2 publication Critical patent/JP5338463B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、コイルに電流を供給して開弁および閉弁させる電磁弁に関する。
近年、車両に搭載される複数の車輪の各々に与える制動力を電子的に制御することにより走行安定性や車両安全性の向上を図る電子制御ブレーキシステムの開発が盛んに進められている。電子制御ブレーキシステムには、ホイールシリンダ圧の増圧および減圧のために、コイルに電流を供給して開弁および閉弁させる電磁弁が広く用いられている。
ここで、電磁弁の内部には、ロッドを付勢するコイルバネが設けられる。コイルバネがブレーキフルードの流路上にあれば、ブレーキフルードの流体力がコイルバネに作用し、コイルバネのバネ特性が変動し、電磁弁の開弁特性が変わることがある。
特許文献1には、スプリングの上端部が大口径弁体のフランジ部に着座され、スプリングの下端部が、流体が流通するポートの上方の位置でバルブボディの内周に形成された段差部に着座されることが開示されている。
特開2001−263528号公報
特許文献1に記載の電磁弁では、バルブボディの内周に形成された段差部にスプリングを配置したため、大口径弁体と摺動するバルブボディの内周面の面積が小さくなり、バルブボディの内周面の加工精度によっては、バルブボディと大口径弁体との摺動特性にムラが生じる。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡易な構成でコイルバネにかかる流体力を低減することができる電磁弁を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電磁弁は、第1作動液室と第2作動液室を遮断または連通する電磁弁であって、軸方向に移動するロッドと、弁座を有するシートであって、ロッドの端部が第1作動液室から弁座に着座または離間することで、第1作動液室と第2作動液室を遮断または連通するシートと、ロッドに外挿され、一端部がロッドに支持され、所定径を有するコイルバネと、を備える。シートは、コイルバネのの他端部と当接するバネ受け部と、ロッドが挿入される挿入口と、挿入口と弁座の間に形成された貫通孔と、を有する。弁座から貫通孔を通ってバネ受け部の外径側の第1作動液室に通じる作動液の流路を形成し、第1作動液室は、電磁弁に連結された液圧給排管へ通じるポートに連通する。貫通孔は、軸方向においてポートと弁座の間に設けられる。第1作動液室に面する貫通孔の外径側の開口部は、バネ受け部の外周面に形成され、コイルバネの外径より径方向外側に配置される。
この態様によると、第1作動液室と第2作動液室が連通したときの作動液が、第2作動液室から順に、弁座、流路、流路の開口部、第1作動液室に流れる。このとき、流路の開口部から流れ出る作動液が、コイルバネの外径より外側を通るため、コイルバネにかかる作動液の流体力を低減することができる。
ネ受け部は、コイルバネの一端部が当接するバネ受け部のバネ受け面を有してもよい。流路の開口部は、軸方向においてバネ受け面から弁座までの間に形成されてもよい。これにより、作動液は、コイルバネが当接するバネ受け面の下方に位置する開口部を通って第1作動液室に流れるため、コイルバネに与える流体力を低減することができる。
本発明に係る電磁弁によれば、簡易な構成でコイルバネにかかる流体力を低減することができる。
実施形態に係る電磁弁の断面図である。 (a)は、迂回流路が形成されていない電磁弁の一部の断面図を示し、(b)は、実施形態に係る電磁弁の一部の断面図を示す図である。 開弁したときにロッドおよびコイルバネにかかる流体力を示す図である。 実施形態に係る電磁弁の変形例の断面図である。
図1は、実施形態に係る電磁弁100の断面図である。実施形態に係る電磁弁100は、車両のブレーキ回路に用いられるリニアバルブであってよい。電磁弁100は、車両に設けられる電子制御ユニット(以下、「ECU」という)により、供給される電流量を調整され、弁の開度が調整される。電磁弁100は、閉弁電流が供給されている状態では閉弁し作動液の流通を遮断し、電流の供給が減少または停止されることにより開弁して作動液を流通させる常開型の電磁弁である。
電磁弁100は、ガイド110、シャフト112、ロッド114、プランジャ116、シート118、スリーブ120、コイルバネ122、コイルヨーク126、リングヨーク128、およびコイル130を備える。なお、便宜上、図面における上側を上方として、下側を下方として説明する。
ガイド110は円柱状に形成された磁性体であり、軸方向の略中央から上方側にシート嵌込孔110aが、下方側にシャフト摺動孔110cが、ガイド110の中心軸と同軸となり且つ相互に貫通するよう設けられている。シャフト摺動孔110cの上方側の端部には、シャフト摺動孔110cよりも内径が微小に大きい挿通孔110dが設けられている。また、ガイド110には、シート嵌込孔110aの内壁から外面へと径方向に貫通する導出ポート110bが設けられている。導出ポート110bはブレーキ回路の液圧給排管と連通し、第2作動液室138から第1作動液室136に流入した作動液を液圧給排管に導出する。導出ポート110bの第1作動液室136側の開口部は、コイルバネ122の所定径よりも大きく、バネ受け部118eの外径よりも大きい位置に配置される。
シャフト112は非磁性体によって形成され、上方側の端部から所定長さにわたって他の部分より径の細いシャフト嵌挿部112aが設けられる。シャフト112の下方側の端部には、有底孔であるロッド嵌挿孔112bが中心軸と同軸に設けられている。
ロッド114は、非磁性体によって形成され、ロッド端部114aは半球状に形成されている。ロッド114は、中心軸方向に移動し、ロッド端部114aが第1作動液室136側からシート118の弁座118bに着座または離間することで、第1作動液室136と第2作動液室138を遮断または連通する。
ロッド端部114aとは逆の上方側の端部から所定長さにわたってロッド嵌挿部114bが設けられており、このロッド嵌挿部114bがシャフト112のロッド嵌挿孔112bに嵌挿され、ロッド114がシャフト112に同軸に固定される。ロッド端部114aとロッド嵌挿部114bとの間にはフランジ部114cが設けられる。フランジ部114cは、コイルバネ122の上方側の端部を係止する。また、フランジ部114cは、シャフト112の下端と当接する。
プランジャ116は円筒状に形成された磁性体であり、シャフト嵌挿孔116aが中心軸と同軸に貫通して設けられている。プランジャ116には、他の外周面よりも径が小さい挿通部116bが下方側の端部から所定長さにわたって設けられている。挿通部116bが設けられた下方の端部側からシャフト112のシャフト嵌挿部112aがシャフト嵌挿孔116aに嵌挿されることにより、プランジャ116がシャフト112に固定される。
シート118は、円柱状に形成された非磁性体である。シート118は、シート嵌込孔110aに嵌挿される大径部118dと、大径部118dより小径のバネ受け部118eを備える。シート118は、バネ受け部118e側からガイド110のシート嵌込孔110aに挿入され、ガイド110から抜けることのないよう嵌め込まれる。すなわち、大径部118dの外径は、シート嵌込孔110aの内径と等しい。
シート118の大径部118dには、中心軸と同軸に導入ポート118aおよび第2作動液室138が設けられる。第2作動液室138は図面上方の深部において細くなり、連通孔が形成される。その連通孔が形成された第2作動液室138の逆側には、テーパ状の弁座118bが形成される。弁座118bの連通孔はロッド114や第2作動液室138の径より小径である。
バネ受け部118eは、コイルバネ122の下方側の端部を係止する。バネ受け部118eは、大径部118dから上方に突出した円筒形状に形成されてよい。シート118のバネ受け部118eには、中心軸と同軸に弁座118bに通じるロッド挿入孔118fが設けられ、ロッド挿入孔118fの中途に貫通孔118cが設けられる。ロッド挿入孔118fには、ロッド端部114aが弁座118bに着座または離間するために挿入される。貫通孔118cは、ロッド端部114aと弁座118bとの隙間からバネ受け部118eの外径側に通じる作動液の流路となる。貫通孔118cの外径側の開口部118gは、バネ受け部118eの外周面に設けられる。バネ受け部118eは、シート118と一体的に形成される。
スリーブ120は、円柱状に形成された磁性体である本体部120aに円筒部が同軸となるよう一体的に結合されたカップ形状に形成される。この円筒部は、非磁性体によって形成されたガイド部120bを有する。ガイド部120bは、下方側の開口端部から所定長さにわたって設けられる。
スリーブ120の円筒部内部に、プランジャ116が挿入された後、挿通孔110dが設けられた側からガイド110がスリーブ120の円筒部内部に嵌め込まれて、ガイド110がスリーブ120に固定される。そして、シャフト112、ロッド114およびシート118が順に所定の孔に挿入され、ロッド端部114aが弁座118bに向かう方向および弁座118bから離間する方向に移動可能に設けられる。ロッド端部114aは、弁座118bに着座することにより第1作動液室136と第2作動液室138との連通を阻止し、弁座118bから離間することにより第1作動液室136と第2作動液室138とを連通させる。
コイル130は、プランジャ116の外部を囲うよう、スリーブ120の外部のボビン132に巻回される。コイルヨーク126はカップ状に形成された磁性体であり、中央にスリーブ120の嵌挿孔が設けられる。コイルヨーク126は、コイル130の径方向外側に、コイルヨーク126がコイル130を囲うように配置される。リングヨーク128は円板状の磁性体であり、中央の挿通孔がガイド110の外周に嵌め込まれることによりガイド110に固定される。コイルヨーク126は、スリーブ120およびリングヨーク128に取り付けられる。こうしてコイル130は、磁性体であるコイルヨーク126およびリングヨーク128によってその外周が覆われる。
スリーブ120の底部120cは、プランジャ116の上方側に位置する。コイル130に電流が供給されると、プランジャ116の上端部116cとスリーブ120の底部120cとの間には、図面下方側への第1斥力が生じる。プランジャ116が電磁力により上下に移動すると、シャフト112およびロッド114も一体的に、プランジャ116とともに上下に移動する。
コイルバネ122は、ロッド114に外挿され、所定径を有する。ロッド114のフランジ部114cとシート118との間には、コイルバネ122が配置される。コイルバネ122の一端部は、ロッド114のフランジ部114cに当接し、コイルバネ122の他端部は、バネ受け部118eの上端面のバネ受け面に当接し、ロッド114を図面の上方に付勢する。コイルバネ122の一端部は、ロッド114のフランジ部114cを上方に付勢し、コイルバネ122の他端部は、バネ受け部118eを介してシート118を下方に付勢する。ここで、シート118は、ガイド110に固定されているため、電磁弁100に電磁力が与えられていないときは、コイルバネ122の付勢力によってロッド端部114aが弁座118bから離間した状態となる。
ところで、電磁弁100を開弁したときに、作動液の流路上にコイルバネ122があると、コイルバネ122が作動液から流体力を受ける。作動液の流速や乱流に応じた作動液の流体力によって、コイルバネ122のバネ特性が変化し、電磁弁100の開弁特性が変化しうる。
そこで、実施形態の電磁弁100において、第2作動液室138から弁座118bの連通孔を通って出る作動液がコイルバネ122を避けて流れる迂回流路が形成される。具体的には、弁座118bから第1作動液室136に通じるための開口部118gに渡って、弁座118bと第1作動液室136との間に作動液の流路を形成する。この迂回流路は、弁座118bの連通孔から、ロッド端部114aと弁座118bとの隙間および貫通孔118cを経て、貫通孔118cの開口部118gまでの間に形成される。すなわち迂回流路は、弁座118bからバネ受け部118eの外径側に通じる流路である。また、迂回流路は、シート118内の空間に形成される。これにより、電磁弁100が開弁した場合、作動液が、第2作動液室138から順に、弁座118b、貫通孔118cを通って導出ポート110bへ流れるようになり、コイルバネ122に与える作動液の流体力を低減することができる。ここで、図2を参照して、迂回流路について説明する。
図2(a)は、迂回流路が形成されていない電磁弁の一部の断面図を示し、図2(b)は、実施形態に係る電磁弁100の一部の断面図を示す。図2(a)および(b)に示す矢印が、開弁時の作動液の流れを示す。
図2(a)の矢印は、シート142の弁座とロッド144の下端部の隙間から出た作動液が、コイルバネ146の周りを通過して導出ポート110bへ流れていることを示す。したがって、コイルバネ146と交差する作動液の流体力がコイルバネ146に荷重されている。
一方、図2(b)の矢印は、弁座118bから出た作動液が順に、ロッド端部114aと弁座118bとの隙間、貫通孔118c、開口部118g、第1作動液室136、導出ポート110bへと流れていることを示す。迂回流路の開口部118gから出た作動液は、コイルバネ122の外径より外側を通るため、コイルバネ122と交差しない。これにより、開弁時にコイルバネ122に荷重される作動液の流体力を低減することができる。
図1に戻る。第1作動液室136に対する迂回流路の開口部118gは、コイルバネ122の外径より径方向外側に配置される。これにより、貫通孔118cの開口部118gから導出ポート110bに流れる作動液が、コイルバネ122の外径より外側を通るため、コイルバネ122は、迂回流路を通る作動液の流体力の影響をほとんど受けないようすることができる。
バネ受け部118eの外径は、コイルバネ122の外径より大きいため、迂回流路の開口部118gは、コイルバネ122の所定径より外径側に位置する。迂回流路の開口部118gは、軸方向においてバネ受け部118eのバネ受け面から弁座118bまでの間に配置される。これにより、作動液が、コイルバネ122が当接するバネ受け面の下方に位置する開口部118gを通って第1作動液室136に流れるため、弁座118bの連通孔から出た作動液がコイルバネ122に直接当たらず、コイルバネ122に与える流体力を低減することができる。
貫通孔118cの径は、ロッド挿入孔118fとロッド114の微少な間隙に比して大きく形成される。これにより、作動液が迂回流路を流れる。開口部118gから出る作動液が、導出ポート110bに向かうように貫通孔118cの向きを、導出ポート110bに向けて形成してよい。たとえば、貫通孔118cの中心軸が導出ポート110bに向かうように、貫通孔118cが形成されてよい。
図3は、開弁したときにロッド114およびコイルバネ122にかかる流体力を示す。本図の縦軸に、流体力(N)を示し、横軸にロッド端部114aと弁座118bとが離間した離間距離(mm)を示す。本図の曲線12は、図2(a)で示した迂回流路が設けられていない電磁弁における流体力を示し、曲線14は、実施形態に係る電磁弁100における流体力を示す。本図に示す流体力は、ロッド114およびコイルバネ122のそれぞれに荷重された流体力の総和を示す。
弁座118bが閉じられているとき、すなわち離間距離がゼロのときは、ロッド114にかかる流体力は同じである。離間距離がゼロから大きくなれば電磁弁100が開弁され、図2(a)に示したコイルバネには流体力が荷重される。一方、図2(b)に示したコイルバネ122には流体力がほとんど荷重されない。ロッドにかかる流体力は、どちらも同じであり、曲線12と曲線14との差は、コイルバネにかかる流体力の差である。曲線12と曲線14を比較すると、迂回流路を設けたことにより、実施形態に係る電磁弁100のコイルバネ122にかかる流体力が迂回流路がない電磁弁のコイルバネにかかる流体力より大きく低減されることが示されている。また、実施形態に係る電磁弁100を用いることで、ブレーキ制御における電磁弁100の制御がしやすくなる。
図4は、実施形態に係る電磁弁100の変形例の断面図である。本図は、電磁弁100の一部を示す。この電磁弁100では、バネ受け部134がカップ形状に形成され、シート118と別の部材で形成される。
バネ受け部134は、ロッド端部114aが挿入される中央孔134bと、バネ受け部134の円筒部に設けられた開口部134aとを備える。突出部118hは、シート118の図面上方側に設けられ、大径部118dの上端から軸方向上向きに所定距離突出する。突出部118hの上面にはテーパ状の弁座118bが設けられる。バネ受け部134の開口端部は、突出部118hの外周に嵌挿される。バネ受け部134の中央孔134bと弁座118bの連通孔は同軸に設けられる。バネ受け部134の内周とシート118の上端面によって第3作動液室140が形成され、第3作動液室140にはロッド端部114aが挿入される。
コイルバネ122の上方側の端部は、ロッド114のフランジ部114cに当接し、コイルバネ122の下方側の端部は、バネ受け部134の上端面のバネ受け面に当接する。コイルバネ122は、ロッド114を上方に付勢し、コイルバネ122は、バネ受け部134をロッド114とは逆向きに付勢する。またコイルバネ122の端部は、バネ受け部134を介してシート118を付勢する。
弁座118bから第1作動液室136に通じるためのバネ受け部134の開口部134aに渡って、弁座118bと第1作動液室136との間に作動液の迂回流路が形成される。第2作動液室138から弁座118bの連通孔を通って出る作動液がコイルバネ122を避けて流れる迂回流路が形成される。この迂回流路は、弁座118bの連通孔から、第3作動液室140を経て、開口部134aまでの間に形成される。すなわち迂回流路は、弁座118bからバネ受け部134の外径側に通じる流路である。これにより、第1作動液室136に出た作動液がコイルバネ122の外径側を通り、コイルバネ122に与える作動液の流体力を低減することができる。
開口部134aは、軸方向において、バネ受け部134のバネ受け面と弁座118bとの間に配置される。これにより、開口部134aが、コイルバネ122より下方に位置するため、迂回流路を流れる作動液がコイルバネ122と直接当たらないようにすることができる。バネ受け部134の円筒部の外径は、コイルバネ122の外径より大きく、第1作動液室136に対する迂回流路の開口部134aは、コイルバネ122の外径より径方向外側に配置される。これにより、迂回流路を通った作動液は、コイルバネ122の外径側を通過して導出ポート110bに流れ、作動液がコイルバネ122に与える流体力を低減することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
たとえば、導出ポート110bと、迂回流路の開口部118gおよび開口部134aとは、軸方向において同じ位置に設けられてよい。たとえば、それぞれの孔の中心が軸方向の同じ位置に設けられる。また、開口部118gおよび開口部134aと、導出ポート110bが、軸方向において重なるように設けられてよい。これにより、作動液が迂回流路の開口部から導出ポート110bへ通りやすくなる。
100 電磁弁、 110 ガイド、 110a シート嵌込孔、 110b 導出ポート、 110c シャフト摺動孔、 110d 挿通孔、 112 シャフト、 112a シャフト嵌挿部、 112b ロッド嵌挿孔、 114 ロッド、 114a ロッド端部、 114b ロッド嵌挿部、 114c フランジ部、 116 プランジャ、 116a シャフト嵌挿孔、 116b 挿通部、 116c 上端部、 118 シート、 118a 導入ポート、 118b 弁座、 118c 貫通孔、 118d 大径部、 118e バネ受け部、 118f ロッド挿入孔、 118g 開口部、 118h 突出部、 120 スリーブ、 120a 本体部、 120b ガイド部、 120c 底部、 122 コイルバネ、 126 コイルヨーク、 128 リングヨーク、 130 コイル、 132 ボビン、 134 バネ受け部、 134a 開口部、 134b 中央孔、 136 第1作動液室、 138 第2作動液室、 140 第3作動液室。

Claims (2)

  1. 第1作動液室と第2作動液室を遮断または連通する電磁弁であって、
    軸方向に移動するロッドと、
    弁座を有するシートであって、前記ロッドの端部が前記第1作動液室から前記弁座に着座または離間することで、前記第1作動液室と前記第2作動液室を遮断または連通するシートと、
    前記ロッドに外挿され、一端部が前記ロッドに支持され、所定径を有するコイルバネと、を備え、
    前記シートは、前記コイルバネのの他端部と当接するバネ受け部と、前記ロッドが挿入される挿入口と、前記挿入口と前記弁座の間に形成された貫通孔と、を有し、
    前記弁座から前記貫通孔を通って前記バネ受け部の外径側の前記第1作動液室に通じる作動液の流路を形成し、
    前記第1作動液室は、前記電磁弁に連結された液圧給排管へ通じるポートに連通し、
    前記貫通孔は、軸方向において前記ポートと前記弁座の間に設けられ、
    前記第1作動液室に面する前記貫通孔の外径側の開口部は、前記バネ受け部の外周面に形成され、前記コイルバネの外径より径方向外側に配置されることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記バネ受け部は、前記コイルバネの一端部が当接する前記バネ受け部のバネ受け面を有し、
    前記流路の開口部は、前記軸方向において前記バネ受け面から前記弁座までの間に形成されることを特徴とする請求項に記載の電磁弁。
JP2009113022A 2009-05-07 2009-05-07 電磁弁 Expired - Fee Related JP5338463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009113022A JP5338463B2 (ja) 2009-05-07 2009-05-07 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009113022A JP5338463B2 (ja) 2009-05-07 2009-05-07 電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010261511A JP2010261511A (ja) 2010-11-18
JP5338463B2 true JP5338463B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=43359764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009113022A Expired - Fee Related JP5338463B2 (ja) 2009-05-07 2009-05-07 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5338463B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009060292A1 (de) * 2009-12-23 2011-07-14 Robert Bosch GmbH, 70469 Magnetventil sowie Fahrerassistenzeinrichtung
DE102011075017A1 (de) * 2011-04-29 2012-10-31 Robert Bosch Gmbh Magnetventil zum Steuern eines Fluids

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2572584Y2 (ja) * 1991-12-26 1998-05-25 株式会社ユニシアジェックス アンチ・ブレーキロック用液圧制御装置
DE4426796A1 (de) * 1994-07-28 1996-02-01 Bosch Gmbh Robert Elektromagnetventil, insbesondere für schlupfgeregelte hydraulische Bremsanlagen in Kraftfahrzeugen
JPH11108230A (ja) * 1997-08-08 1999-04-20 Denso Corp 差圧制御弁、差圧制御弁の検査方法、差圧制御弁の調整方法、及び車両用ブレーキ装置
JP5315911B2 (ja) * 2007-10-31 2013-10-16 株式会社アドヴィックス 電磁弁及びこれを備える電磁弁ユニット
JP5309362B2 (ja) * 2009-02-18 2013-10-09 株式会社日本自動車部品総合研究所 電磁弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010261511A (ja) 2010-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6078212B2 (ja) 油圧トランスミッション弁
US8960638B2 (en) Electromagnetic valve device
KR101232435B1 (ko) 자동변속기의 솔레노이드 밸브
EP2775110B1 (en) Oil pump control valve
EP1953434B1 (en) Electromagnetic valve
US20130153801A1 (en) Electromagnetic linear valve
EP3190324A1 (en) Solenoid valve
US9453585B2 (en) Electromagnetic linear valve
KR20150036559A (ko) 직접 작용식 솔레노이드 작동기
US20140084195A1 (en) Electromagnetic actuator
JP2011520068A (ja) 電磁弁
JP5338463B2 (ja) 電磁弁
US8480055B2 (en) Solenoid arrangement and valve arrangement
KR20120105482A (ko) 자기 밸브 및 상기 타입의 자기 밸브를 구비한 운전자 보조 장치
JP6276942B2 (ja) ソレノイドアクチュエータ
KR101644940B1 (ko) 개폐 밸브
WO2016013537A1 (ja) 電磁弁
US20180038317A1 (en) Gas fuel supply apparatus
JP2010270895A (ja) 電磁弁
JP2012127409A (ja) 電磁式リニア弁
US20190186651A1 (en) Anti-latching and damping shim for an electromagnetic actuator
JP2009191881A (ja) 電磁弁
JP6447402B2 (ja) リニアソレノイド
US20150192217A1 (en) Electromagnetic valve
CN113302424B (zh) 气体用电磁阀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130722

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5338463

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees