JP5337983B2 - 多環式脂肪族環を有するポリマーを含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物 - Google Patents
多環式脂肪族環を有するポリマーを含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5337983B2 JP5337983B2 JP2008238294A JP2008238294A JP5337983B2 JP 5337983 B2 JP5337983 B2 JP 5337983B2 JP 2008238294 A JP2008238294 A JP 2008238294A JP 2008238294 A JP2008238294 A JP 2008238294A JP 5337983 B2 JP5337983 B2 JP 5337983B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- resist underlayer
- underlayer film
- polymer
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Materials For Photolithography (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Description
おいて、近年、フォトレジストパターンの微細化に伴いパターン倒れが問題となってきている。この問題に対しはフォトレジストを薄膜化することでアスペクト比を低下させ、パターン倒れを防ぐことが考えられている。しかし、半導体基板のエッチング工程においてマスクとなるフォトレジストが薄膜化することでエッチングによる基板加工に問題が生じることが懸念されている。
第2観点として、多環式脂肪族環が、アダマンタン環、又はノルボルネン環である第1観点に記載のレジスト下層膜形成組成物、
第3観点として、ポリマーがポリエステルである第1観点に記載のレジスト下層膜形成組成物、
第4観点として、ポリマーが、式(1)と式(2):
ケニル基、ベンジル基またはフェニル基を表し、そして、前記ベンゼン環は、炭素原子数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、及び炭素原子数1〜6のアルキルチオ基からなる群から選ばれる基で置換されていてもよい。)を示す。}で示される環、又はそれらの組み合わせを示し、式(1)と式(2)のQは少なくとも一方がアダマンタン環又はノルボルネン環を有し、Aは単結合又は、酸素原子、炭素原子数1〜6のアルキレン基、及びオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせからなる二価の連結基を示し、B1は水酸基
、エポキシ基、又はグリシジル基を示し、B2はカルボキシル基、又は水素原子を示す。
〕の縮合物である第1観点に記載のレジスト下層膜形成組成物、
第5観点として、ポリマーが架橋結合形成基を有するものである第1観点乃至第4観点のいずれか一つに記載のレジスト下層膜形成組成物、
第6観点として、更に架橋剤を含有するものである第1観点乃至第5観点のいずれか一つに記載のレジスト下層膜形成組成物、
第7観点として、更に酸発生剤を含有するものである第1観点乃至第6観点のいずれか一つに記載のレジスト下層膜形成組成物、及び
第8観点として、第1観点乃至第7観点のいずれか一つに記載のレジスト下層膜形成組成物を半導体基板上に塗布し焼成してレジスト下層膜を形成する工程、前記レジスト下層膜上にフォトレジストを形成する工程、前記レジスト下層膜とフォトレジストで被覆された半導体基板を露光する工程、及び露光後にフォトレジストを現像する工程を含む半導体装置の製造方法である。
また、本願発明に用いるポリマーは、多環式脂肪族環を有する繰り返し単位構造を、ポリエステル、グリシジル基と水酸基との結合を有するポリマー、又はグリシジル基とシアヌル酸との結合を有するポリマーの主鎖に含有する該ポリマーであって、上記式(1)と上記式(2)の重縮合物又は重付加物等の反応物を用いることができる。
本発明は、例えば波長248nm、193nm、157nm、13.5nmの照射光を微細加工に使用する際に効果的に反射を防止し、更にフォトレジストパターンとの高い密着性があり、広いフォーカス深度マージンを達成でき、また、高い解像度を達成できるレジスト下層膜を形成するためのレジスト下層膜形成組成物を提供する。すなわち、本発明の目的は、反射光防止効果が高く、フォトレジスト層とのインターミキシングが起こらず、優れたレジストパターンおよび広いフォーカス深度マージンを達成でき、フォトレジストに比較して大きなドライエッチング速度を有するリソグラフィー用レジスト下層膜である。
しかし、本発明に用いるレジスト下層膜形成組成物によるレジスト下層膜では、薄膜でも良好なレジストパターン形状を得ることができた。
耐性)を有するものである。
た成分の割合である。
ンジル基、又はフェニル基を示す。
−n−ブチル、3,3−ジメチル−n−ブチル、1−エチル−n−ブチル、2−エチル−n−ブチル、1,1,2−トリメチル−n−プロピル、1,2,2−トリメチル−n−プロピル、1−エチル−1−メチル−n−プロピル、1−エチル−2−メチル−n−プロピル、シクロヘキシル、1−メチル−シクロペンチル、2−メチル−シクロペンチル、3−メチル−シクロペンチル、1−エチル−シクロブチル、2−エチル−シクロブチル、3−エチル−シクロブチル、1,2−ジメチル−シクロブチル、1,3−ジメチル−シクロブチル、2,2−ジメチル−シクロブチル、2,3−ジメチル−シクロブチル、2,4−ジメチル−シクロブチル、3,3−ジメチル−シクロブチル、1−n−プロピル−シクロプロピル、2−n−プロピル−シクロプロピル、1−i−プロピル−シクロプロピル、2−i−プロピル−シクロプロピル、1,2,2−トリメチル−シクロプロピル、1,2,3−トリメチル−シクロプロピル、2,2,3−トリメチル−シクロプロピル、1−エチル−2−メチル−シクロプロピル、2−エチル−1−メチル−シクロプロピル、2−エチル−2−メチル−シクロプロピル及び2−エチル−3−メチル−シクロプロピル等が挙げられる。アルケニル基の具体例としては、2−プロペニル基及び3−ブテニル基等が挙げられる。また、前記ベンゼン環は、炭素原子数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、及び炭素原子数1〜6のアルキルチオ基からなる群から選ばれる基で置換されていてもよい。また、R1とR2は互いに結合して炭素数3〜6の環を形成していてもよく、そのような環としては、シクロブタン環、シクロペンタン環及びシクロヘキサン環が挙げられる。
原子を示す。
B2にエポキシ基又はグリシジル基である場合には、他方の水素原子との反応により水酸
基が生成し、この水酸基は架橋形成基の働きをする。
しかし、B1又はB2が水酸基である場合は、他方のカルボキシル基との反応で水酸基が生成せず、式(1)、式(2)又はそれら両方のQ又はAの部分に水酸基を有していることが好ましい。また、B1又はB2が水酸基である場合は、他方の水素原子との反応では水酸基が生成せず式(1)、式(2)又はそれら両方のQ又はAの部分に水酸基を有していることが好ましい。
反応を起こすことができる。そして、このような架橋反応によって、形成されるレジスト下層膜は強固になる。そして、有機溶剤に対する溶解性が低いレジスト下層膜となる。架橋性化合物は一種のみを使用してもよく、また二種以上を組み合わせて使用することができる。
ン化合物、トリアジン化合物、トリアジントリオン化合物、キノリン化合物などを使用することができる。ナフタレン化合物、アントラセン化合物、トリアジン化合物、トリアジントリオン化合物が用いられる。具体例としては、例えば、1−ナフタレンカルボン酸、2−ナフタレンカルボン酸、1−ナフトール、2−ナフトール、ナフチル酢酸、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸、3,7−ジヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸、6−ブロモ−2−ヒドロキシナフタレン、2,6−ナフタレンジカルボン酸、9−アントラセンカルボン酸、10−ブロモ−9−アントラセンカルボン酸、アントラセン−9,10−ジカルボン酸、1−アントラセンカルボン酸、1−ヒドロキシアントラセン、1,2,3−アントラセントリオール、9−ヒドロキシメチルアントラセン、2,7,9−アントラセントリオール、安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、4−ブロモ安息香酸、3−ヨード安息香酸、2,4,6−トリブロモフェノール、2,4,6−トリブロモレゾルシノール、3,4,5−トリヨード安息香酸、2,4,6−トリヨード−3−アミノ安息香酸、2,4,6−トリヨード−3−ヒドロキシ安息香酸、及び2,4,6−トリブロモ−3−ヒドロキシ安息香酸等を挙げることができる。吸光性化合物が使用される場合、その使用量としては、固形分中で、例えば0.1〜40質量%である。
ば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、及び乳酸ブチル等を挙げることができる。これらの溶剤は単独で、または二種以上の組み合わせで使用される。さらに、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート等の高沸点溶剤を混合して使用することができる。
ら適宜、選択される。
モノアリルジグリシジルイソシアヌル酸5.0gとフマル酸2.1gをプロピレングリコールモノメチルエーテル29.3gに溶解させた後、反応液を140℃ に加温し、同時に反応液中に窒素を流した。その後、触媒としてベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.21gを添加し、4時間撹拌した。得られた反応生成物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は14000であった。なお、得られた反応生成物は、式(c−1)の単位構造を有するポリマーが含まれるものと推定される。
2,2−ビス(4’−グリシジルオキシフェニル)アダマンタン5.0gとヘキサヒドロフタル酸ジグリスジルエステル1.47gと1,3−ジカルボキシアダマンタン3.61gをプロピレングリコールモノメチルエーテル41.01gに溶解させた後、反応液を140℃に加温し、同時に反応液中に窒素を流した。その後、触媒としてベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.18gを添加し、4時間撹拌した。得られた反応生成物のGPC 分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は7600であった。なお、本合成例によって得られた反応生成物は、式(b−34)の単位構造を有するポリマーが含まれるものと推定される。但し、o:p:q:rのモル比は7:7:3:3である。
テレフタル酸ジグリシジルエステル2.0gと1,3−ジカルボキシアダマンタン1.55gをプロピレングリコールモノメチルエーテル32.28gに溶解させた後、反応液を140℃に加温し、同時に反応液中に窒素を流した。その後、触媒としてベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.0393gを添加し、4時間撹拌した。得られた反応生成物のGPC 分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は14000であった。なお、本合成例によって得られた反応生成物は、式(b−35)の単位構造を有するポリマーが含まれるものと推定される。
モノアリルジグリシジルイソシアヌル酸5.0gと1,3−ジカルボキシアダマンタン4.1gをプロピレングリコールモノメチルエーテル37.2gに溶解させた後、反応液
を140℃に加温し、同時に反応液中に窒素を流した。その後、触媒としてベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.21gを添加し、4時間撹拌した。得られた反応生成物のGPC 分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は10000であった。なお、得られた反応生成物は、上記式(b−22)の単位構造を有する化合物が含まれるものと推定される。
モノアリルジグリシジルイソシアヌル酸5.0gと1,3−ジオールパーフルオロアダマンタン7.7gをプロピレングリコールモノメチルエーテル20.8gに溶解させた後、反応液を140℃に加温し、同時に反応液中に窒素を流した。その後、触媒としてエチルトリフェニルホスホニウムブロマイド0.14gを添加し、4時間撹拌した。得られた反応生成物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は5700であった。なお、得られた反応生成物は、式(b−36)の単位構造を有する化合物が含まれるものと推定される。
モノアリルジグリシジルイソシアヌル酸5.0gとモノアリルイソシアヌル酸0.93gと1,3−ジカルボキシアダマンタン2.87gをプロピレングリコールモノメチルエーテル36.0gに溶解させた後、反応液を140℃に加温し、同時に反応液中に窒素を流した。その後、触媒としてベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.21gを添加し、4時間撹拌した。得られた反応生成物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は12000であった。なお、本合成例によって得られた反応生成物は、上記式(b−34)の単位構造を有するポリマーが含まれるものと推定される。なお、o:p:q:rのモル比は、4:4:10:10の割合であった。
上記合成例2 で得たポリマー1.56gを含む溶液7.81gにテトラメトキシメチルグリコールウリル(三井サイテック(株)製、商品名パウダーリンク1174)0.39gとピリジニウム−p−トルエンスルホン酸0.04gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート14.4g、及びプロピレングリコールモノメチルエー
テル27.35gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過してレジスト下層膜形成組成物を調製した。
上記合成例3で得たポリマー1.97gを含む溶液10.96gにテトラメトキシメチルグリコールウリル(三井サイテック(株)製、商品名パウダーリンク1174)0.49gとピリジニウム−p−トルエンスルホン酸0.025gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート14.25g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル24.26gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過してレジスト下層膜形成組成物を調製した。
上記合成例4で得たポリマー0.94gを含む溶液4.46gにテトラメトキシメチルグリコールウリル(三井サイテック(株)製、商品名パウダーリンク1174)0.23gとピリジニウム−p−トルエンスルホン酸0.02gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート8.64g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル16.63gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過してレジスト下層膜形成組成物を調製した。
上記合成例5で得たポリマー1.57gを含む溶液8.41gにテトラメトキシメチルグリコールウリル(三井サイテック(株)製、商品名パウダーリンク1174)0.39gとピリジニウム−p−トルエンスルホン酸0.04gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート14.4g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル26.77gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過してレジスト下層膜形成組成物を調製した。
上記合成例6で得たポリマー0.94gを含む溶液4.93gにテトラメトキシメチルグリコールウリル(三井サイテック(株)製、商品名パウダーリンク1174)0.23gとピリジニウム−p−トルエンスルホン酸0.02gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート8.64g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル16.16gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過してレジスト下層膜形成組成物を調製した。
上記合成例1で得たポリマー9.20gを含む溶液50.36gにテトラメトキシメチルグリコールウリル(三井サイテック(株)製、商品名パウダーリンク1174)1.53gと5−スルホサリチル酸0.044gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート125.7g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル252.2gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過してレジスト下層膜形成組成物を調製した。
実施例1、実施例2、実施例3、実施例5、比較例1で調製したレジスト下層膜形成組成物をスピナーにより、シリコンウェハー上に塗布した。ホットプレート上で205℃で1分間焼成し、レジスト下層膜を形成した。そして日本サイエンティフィック製RIEシステムES401を用い、ドライエッチングガスとしてCF4を使用した条件下でドライ
エッチング速度を測定した。
また、同様にフォトレジスト溶液(東京応化工業(株)製、商品名TARF−P611
1ME)をスピナーにより、シリコンウェハー上に塗布し塗膜を作成した。そして日本サイエンティフィック製RIEシステムES401を用い、ドライエッチングガスとしてCF4を使用した条件下でドライエッチング速度を測定した。実施例及び比較例のレジスト
下層膜とフォトレジストTARF−P6111MEとのドライエッチング速度との比較を行った。結果を表1に示す。
ッチング速度が遅く、即ちエッチング耐性が高く、ハードマスクとしての機能を有している。
実施例4及び比較例1で調製したレジスト下層膜形成組成物をスピナーにより、シリコンウェハー上に塗布した。ホットプレート上で205℃で1分間焼成し、レジスト下層膜を形成した。そして日本サイエンティフィック製RIEシステムES401を用い、ドライエッチングガスとしてCF4を使用した条件下でドライエッチング速度を測定した。
また、同様にフォトレジスト溶液(東京応化工業(株)製、商品名TARF−P6111ME)をスピナーにより、シリコンウェハー上に塗布し塗膜を作成した。そして日本サイエンティフィック製RIEシステムES401を用い、ドライエッチングガスとしてCF4を使用した条件下でドライエッチング速度を測定した。実施例及び比較例のレジスト
下層膜とフォトレジストTARF−P6111MEとのドライエッチング速度との比較を行った。結果を表2に示す。
トよりもエッチング速度が早く、マスクとなるレジストよりも十分に早く除去することが出来るために反射防止膜とした場合に高い性能をもつ。
実施例1〜5及び比較例1で調製したレジスト下層膜形成組成物をスピナーにより、シ
リコンウェハー上に塗布した。ホットプレート上で205℃1分間の焼成を行い、レジスト下層膜(膜厚0.04μm)を形成した。そして、これらのレジスト下層膜を分光エリプソメーターを用い、波長193nmでの屈折率(n 値)及び減衰係数(k値)を測定した。結果を表3に示す。
実施例1、実施例2、比較例1で得たレジスト下層膜形成組成物をスピナーにより、SiONウェハ上に塗布した。ホットプレート上で205℃で1分間の焼成を行い、レジスト下層膜(膜厚0.038μm)を形成した。このリソグラフィー用レジスト下層膜の上層に、市販のフォトレジスト溶液(JSR(株)社製、商品名AR1221J)をスピナーにより塗布し、ホットプレート上で130℃ にて90秒加熱してフォトレジスト膜(膜厚0.250μm)を形成した。この膜にASML社製PAS5500/1100スキャナー(波長193nm、NA、σ:0.75、0.89/0.65(Annuler))を用い、現像後にフォトレジストのライン幅及びそのライン間の幅が0.09μmすなわち0.09μmL/S(デンスライン)であり、そのようなラインが9本形成されるように設定されたマスクを通して露光を行なった。その後、ホットプレート上130℃ で90秒間加熱し、冷却後、工業規格の60秒シングルパドル式工程にて0.26Nテトラメチルアンモニウムヒドロキシド現像液で現像した。
本発明では多環式脂肪族環を有する繰り返し単位構造をポリマーの主鎖に含有する該ポリマーを含む半導体装置製造のリソグラフィー工程に用いるレジスト下層膜形成組成物である。該ポリマーは例えば、CF4をエッチングガスとして選択した場合に、該ポリマー
がフッ素を含有しない場合は対CF4耐性を有していてハードマスクとして利用できる。
また、該ポリマーがCF4ガスをエッチングガスとして選択した場合に、該ポリマーがフ
ッ素を含有する場合はCF4に対して高いエッチング速度を有していて反射防止膜として
機能を果たす。この様に、多環式脂肪族環を有する繰り返し単位構造のポリマーとエッチングガスとの組み合わせにより、ハードマスクとして用いることも、反射防止膜として用いることもできる。
半導体装置製造のリソグラフィー工程のレジスト下層膜として、ハードマスクにも反射防止膜にも利用することができる。
Claims (6)
- 多環式脂肪族環を有する繰り返し単位構造を、ポリエステル、グリシジル基と水酸基との結合を有するポリマー、又はグリシジル基とシアヌル酸との結合を有するポリマーの主鎖に含有する該ポリマーを含む半導体装置製造のリソグラフィー工程に用いるレジスト下層膜形成組成物。
- 多環式脂肪族環が、アダマンタン環、又はノルボルネン環である請求項1に記載のレジスト下層膜形成組成物。
- ポリマーが、多環式脂肪族環を有する繰り返し単位構造を、ポリエステル、グリシジル基と水酸基との結合を有するポリマー、又はグリシジル基とシアヌル酸との結合を有するポリマーの主鎖に含有する該ポリマーであって、
式(1)と式(2):
ケニル基、ベンジル基またはフェニル基を表し、そして、前記ベンゼン環は、炭素原子数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、及び炭素原子数1〜6のアルキルチオ基からなる群から選ばれる基で置換されていてもよい。)を示す。]で示される環、又はそれらの組み合わせを示し、式(1
)と式(2)のQは少なくとも一方がアダマンタン環又はノルボルネン環を有し、Aは単結合又は、酸素原子、炭素原子数1〜6のアルキレン基、及びオキシカルボニル基からなる群から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせからなる二価の連結基を示し、B1は水
酸基、エポキシ基、又はグリシジル基を示し、B2はカルボキシル基、又は水素原子を示
す。〕の重縮合物又は重付加物である請求項1に記載のレジスト下層膜形成組成物。 - ポリマーが架橋結合形成基を有するものである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のレジスト下層膜形成組成物。
- 更に架橋剤を含有するものである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のレジスト下層膜形成組成物。
- 更に酸発生剤を含有するものである請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のレジスト下層膜形成組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008238294A JP5337983B2 (ja) | 2007-09-19 | 2008-09-17 | 多環式脂肪族環を有するポリマーを含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007242031 | 2007-09-19 | ||
JP2007242031 | 2007-09-19 | ||
JP2008238294A JP5337983B2 (ja) | 2007-09-19 | 2008-09-17 | 多環式脂肪族環を有するポリマーを含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009093162A JP2009093162A (ja) | 2009-04-30 |
JP5337983B2 true JP5337983B2 (ja) | 2013-11-06 |
Family
ID=40665166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008238294A Active JP5337983B2 (ja) | 2007-09-19 | 2008-09-17 | 多環式脂肪族環を有するポリマーを含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5337983B2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5485185B2 (ja) | 2011-01-05 | 2014-05-07 | 信越化学工業株式会社 | レジスト下層膜材料及びこれを用いたパターン形成方法 |
JP6098825B2 (ja) | 2011-09-08 | 2017-03-22 | 日産化学工業株式会社 | 重合体及びそれを含む組成物並びに接着剤用組成物 |
CN104137235B (zh) * | 2012-01-19 | 2017-02-22 | 布鲁尔科技公司 | 含金刚烷基的非聚合物减反射组合物 |
US9195137B2 (en) * | 2012-03-08 | 2015-11-24 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Composition for forming highly adhesive resist underlayer film |
CN105431780B (zh) * | 2013-08-08 | 2020-01-03 | 日产化学工业株式会社 | 含有包含含氮环化合物的聚合物的抗蚀剂下层膜形成用组合物 |
CN105555888B (zh) * | 2013-09-19 | 2019-04-02 | 日产化学工业株式会社 | 含有脂肪族多环结构的自组装膜的下层膜形成用组合物 |
TWI592760B (zh) * | 2014-12-30 | 2017-07-21 | 羅門哈斯電子材料韓國有限公司 | 與經外塗佈之光致抗蝕劑一起使用之塗層組合物 |
CN107709388B (zh) | 2015-06-26 | 2020-07-07 | 日产化学工业株式会社 | 光固化性树脂组合物 |
JP6853608B2 (ja) * | 2017-10-26 | 2021-03-31 | プロメラス, エルエルシー | 高ガラス転移温度を有するアダマンタンエポキシドに由来するポリカーボネート |
CN112313226A (zh) * | 2018-06-26 | 2021-02-02 | 日产化学株式会社 | 包含与缩水甘油基酯化合物的反应生成物的抗蚀剂下层膜形成用组合物 |
KR20210040357A (ko) * | 2018-07-31 | 2021-04-13 | 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 | 레지스트 하층막 형성 조성물 |
US20220187707A1 (en) * | 2019-05-08 | 2022-06-16 | Nissan Chemical Corporation | Resist underlayer film-forming composition containing alicyclic compound-terminated polymer |
TW202128671A (zh) * | 2019-10-10 | 2021-08-01 | 日商日產化學股份有限公司 | 包含雜環化合物之阻劑下層膜形成組成物 |
KR102563290B1 (ko) * | 2020-01-31 | 2023-08-02 | 삼성에스디아이 주식회사 | 레지스트 하층막용 조성물 및 이를 이용한 패턴형성방법 |
US20230341777A1 (en) | 2020-10-01 | 2023-10-26 | Nissan Chemical Corporation | Resist underlayer film-forming composition containing terminal-blocked reaction product |
TW202348671A (zh) * | 2022-01-25 | 2023-12-16 | 日商日產化學股份有限公司 | 包含末端封閉聚合物之阻劑下層膜形成組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003261657A (ja) * | 2002-03-12 | 2003-09-19 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 化学増幅型フォトレジスト用ポリマーと、フォトレジスト組成物及びこれを用いた半導体の製造方法 |
EP1757986B1 (en) * | 2004-04-09 | 2014-05-14 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Antireflection film for semiconductor containing condensation type polymer and method for forming photoresist pattern |
-
2008
- 2008-09-17 JP JP2008238294A patent/JP5337983B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009093162A (ja) | 2009-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5337983B2 (ja) | 多環式脂肪族環を有するポリマーを含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物 | |
TWI610955B (zh) | 二芳基胺酚醛清漆樹脂 | |
JP6410053B2 (ja) | 窒素含有環化合物を含むポリマーを含むレジスト下層膜形成組成物 | |
JP6124025B2 (ja) | 多核フェノール類を有するノボラック樹脂を含むレジスト下層膜形成組成物 | |
TWI765872B (zh) | 含有吲哚并咔唑酚醛清漆樹脂之光阻下層膜形成組成物 | |
TWI427425B (zh) | 含低分子溶解促進劑的光阻下層膜形成用組成物 | |
JP7176844B2 (ja) | 長鎖アルキル基含有ノボラックを含むレジスト下層膜形成組成物 | |
JP6974799B2 (ja) | 膜密度が向上したレジスト下層膜を形成するための組成物 | |
WO2016072316A1 (ja) | アリーレン基を有するポリマーを含むレジスト下層膜形成組成物 | |
JP5988050B2 (ja) | アクリルアミド構造を含むポリマーを含むリソグラフィー用有機ハードマスク層形成用組成物 | |
CN109313389B (zh) | 包含具有甘脲骨架的化合物作为添加剂的抗蚀剂下层膜形成组合物 | |
TW202302688A (zh) | 具有亞苄基氰乙酸酯基之阻劑下層膜形成組成物 | |
JP7208591B2 (ja) | 架橋性化合物を含有する光硬化性段差基板被覆組成物 | |
WO2023100506A1 (ja) | ヒドロキシケイ皮酸誘導体を有するレジスト下層膜形成用組成物 | |
WO2024157904A1 (ja) | 金属酸化物レジストパターン形成用有機樹脂組成物 | |
WO2012157607A1 (ja) | ビスフェノールs含有ポリマーを含むレジスト下層膜形成組成物 | |
WO2024106454A1 (ja) | クルクミン誘導体を有するレジスト下層膜形成用組成物 | |
CN118215886A (zh) | 含有烷氧基的抗蚀剂下层膜形成用组合物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090212 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20090212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090212 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110608 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130619 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20130716 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130716 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5337983 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |