JP5337840B2 - 排熱回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスの熱を熱交換器内の媒体で回収する排熱回収装置に関する。
内燃機関で発生した排気ガスの熱で、熱交換器内の媒体を温める排熱回収装置が知られている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図8に示すように、排熱回収装置100は、排気ガスを導入する導入口101と、この導入口101から延びる第1流路102と、この第1流路102の上方で第1流路102を迂回するように延びる第2流路103と、この第2流路103の一部に設けられ排気ガスと媒体とで熱交換を行う熱交換器104と、第1流路102の下流端部102a近傍に設けられるバルブ軸105と、このバルブ軸105に支持されているバルブ106とからなる。
バルブ106が第2流路103の下流端部103aを閉じていることで、導入口101から導入された排気ガスは、第1流路102を流れる。
導入口101には、排気ガスを導入するための排ガス導入管110が接続されている。
ところで、排ガス導入管110に曲り管を用いると、導入口101から導入された排気ガスは、矢印(1)で示すように第1流路102の壁面102bに向かって流れる。排気ガスが第1流路102の壁面102b側に流れることで、分岐部で第2流路103側に渦流れが発生してしまったり、排気ガスが分岐部の壁に当たり圧力損失が大きくなる。
一方、排気ガスが第1流路102の壁面102bに接触しないよう、排ガス導入管110の導入口101近傍の部位を直線状に形成することも考えられる。
しかし、排ガス導入管110の導入口101近傍の部位を直線状に形成した場合でも、分岐部で排気ガスの流れが広がるため、同様の問題が発生する。
排気ガスを円滑に流すことのできる排熱回収装置の提供が望まれる。
特開2009−30569公報
本発明は、排気ガスを円滑に流すことのできる排熱回収装置の提供を課題とする。
請求項1に係る発明は、排気ガスが流される排ガス導入管と、この排ガス導入管が接続され排気ガスを導入する導入口と、この導入口の下流に接続され導入された排気ガスを下流側の2つの流路に分岐する分岐部と、この分岐部の下流に接続され導入口の下流に向かって延びる第1流路と、この第1流路を迂回するように分岐部から下流に向かって延びる第2流路と、この第2流路に設けられ排気ガスの熱と内部に収納された媒体とで熱交換を行う熱交換器と、2つの流路を切り替えるバルブと、からなる排熱回収装置であって、
分岐部は、導入口の基端部から導入口の周方向に向かって広げられる拡径部が形成されることで、導入管の径より大きく設定され、
第1流路は、分岐部に縮径管を介して繋がれていることを特徴とする排熱回収装置。
請求項2に係る発明は、排ガス導入管の出口における中心軸は、第1流路の中心軸に対して熱交換器から離間する方向にずらして配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、縮径管を構成する管壁のうち、熱交換器が設置される側の壁部は、他の壁部より第1流路の中心軸に対する傾斜角を大きく設定したことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、縮径管の壁部は、分岐部から第1流路までを断面視テーパ状に繋ぐ。第1流路の中心軸に対して排気ガスを斜めに導入された場合でも、分岐部の圧力を上げることなく円滑に第1流路に流すことができる。排気ガスを円滑に流すことのできる排熱回収装置ということができる。
請求項2に係る発明では、排ガス導入管の出口における中心軸は、第1流路の中心軸に対して熱交換器が設置される側とは反体側にオフセットして配置されている。そのことにより、熱回収を行わない非回収状態において、導入管が熱交換器側へ偏って排気ガスが入射された場合でも分岐部で第2流路側へ流れようとする排ガスの量や圧力損失を抑えることができ、第1流路側へ排気ガスを円滑に導くことができる。
請求項3に係る発明では、縮径管を構成する管壁のうち、熱交換器が配置される側の壁部は、他の壁部より第1流路の中心軸に対する傾斜角を大きく設定した。そのことにより、熱交換器が配置される側の壁部は、より多くの排気ガスを受けることができ、熱回収を行わない非回収状態において、導入管が熱交換器側へ偏って排気ガスが入射された場合でも分岐部で第2流路側へ流れようとする排ガスの量や圧力損失を抑えることができ、第1流路側へ排気ガスを円滑に導くことができる。また、第1流路と第2流路との間のスペースを活用して、排気ガスを円滑に流すことができ、特に有効である。
本発明に係る排熱回収装置の斜視図である。 実施例1に係る排熱回収装置の平面断面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 本発明に係る縮径管の形状を説明する図である。 本発明に係る排熱回収装置の作用説明図である。 実施例2に係る排熱回収装置の平面断面図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、排熱回収装置10は、排気ガスが導入される排ガス導入管11と、この排ガス導入管11が接続され排気ガスを下流側の2つの流路に分岐する分岐部12と、この分岐部12に一体形成され下流に向かって徐々に縮径する縮径管13と、この縮径管13に接続され排ガス導入管11の下流に向かって延びる第1流路14と、この第1流路14を迂回するように分岐部12から下流に向かって延びる第2流路15と、この第2流路15に設けられ排気ガスの熱と内部に収納された冷却水(媒体)とで熱交換を行う熱交換器16と、この熱交換器16の上面に向かって取り付けられ媒体を熱交換器16に導入する媒体導入部材17と、この媒体導入部材17に支持され媒体の温度で作動するサーモアクチュエータ18と、このサーモアクチュエータ18の側方に配置され熱交換器16内の媒体を排出する媒体排出管19と、第2流路15の下流端部から第1流路14に向かって延びる合流部21と、この合流部21及び第1流路14の下流端部が接続される部屋部22と、この部屋部22の一対の側壁22a,22aで支持されるバルブ軸23と、このバルブ軸23に接続されると共に部屋部22の側方に配置されバルブ軸23を付勢する付勢部材24とからなる。
排ガス導入管11には、曲り管が用いられることが望ましい。理由は後述する。
媒体導入部材17は、熱交換器16に取り付けられる支持部27と、この支持部27に支持され媒体が導入される媒体導入管28とからなる。支持部27は、媒体導入管28を支持すると共に、サーモアクチュエータ18を支持する。支持部27を通過する媒体の温度でサーモアクチュエータ18が作動する。
サーモアクチュエータ18の先端部18aが接触する付勢部材24は、矢印(2)で示すように、時計回り方向へ向かってバルブ軸23を付勢する。
排熱回収装置10の詳細について次図以降で説明する。
図2に示すように、分岐部12には、排ガス導入管11に接続される導入口29が一体形成されている。分岐部12は、導入口29が形成されている分岐側第1部材31(第1の部材)と、この分岐側第1部材31に重合わせて溶接される分岐側第2部材32(第2の部材)とからなる。
分岐側第1部材31は、導入口29の基端部29aから導入口29の周方向に向かって広げられる拡径部33が形成されている。
また、拡径部33で拡幅させてから、縮径管13に繋ぐ。拡径させておくことで、縮径管13を介しても、第1流路14の流路面積を排ガス導入管11の流路面積と同等に保つことができる。第1流路14の流路面積を広くすることができ、圧力損失を抑制することができる。
さらに、分岐側第1部材31の底部31aには、分岐側第2部材32側へ向かってテーパ形状部31bが形成されている。テーパ形状部31bを形成することで、分岐部12の剛性を高められると共に、回収状態において、排気ガスを均一に円滑に流すことができる。
加えて、テーパ形状部31bを分岐側第2部材32に向かって形成することで、分岐部12をコンパクトにすることができる(α参照)。
分岐側第2部材32には、第1流路14に向かって徐々に縮径する縮径管13が一体的に形成されると共に、第2流路15が接続される分岐側接続口35が底部32aに形成される。
縮径管13の上流側の端部である最大半径部13aは、部屋部22の図面上側の壁部22aよりも幅方向で内側に配置される(想像線参照)。壁部よりも内側に配置することで、排熱回収装置10をコンパクトにすることができる。
縮径管13に接続される第1流路14は、円筒状の基部37と、この基部37の下流側で拡径される下流側拡径部38とが一体形成されてなる。
排ガス導入管11の出口11bにおける中心軸41は、第1流路14の中心軸42に対して熱交換器16から離間する方向にずらして配置されている(β参照)。
熱回収を行わない非回収状態において分岐部12で第2流路15側へ流れようとする排ガスの量や圧力損失を抑えることができ、第1流路14側へ排気ガスを円滑に導くことができる。
さらに、排ガス導入管11の入口11aにおける中心軸43は、第2流路15(熱交換器16)の中心軸44にP3で交差する。
縮径管13を構成する管壁のうち、排ガス導入管11の入口11aにおける中心軸43に交差する部位の壁部46は、他の壁部47より第1流路14の中心軸42に対する傾斜角を大きく設定した(θ2>θ1)。
なお、第1流路14の中心軸42に対する傾斜角を、壁部46と、他の壁部47とで同じにすることもできる(例えば、θ2=θ1)。詳細は後述するが、傾斜角が同じ場合であっても、排気ガスを円滑に流すことができる。
第2流路15は、熱交換器16によって形成される。即ち、熱交換器16は、分岐側接続口35に接続されるということができる。
熱交換器16は、本体としてのコアケース51と、このコアケース51に収納され内部に排気ガスが流される伝熱チューブ52と、この伝熱チューブ52の上流側端部を支持し分岐側接続口35に接続される上流側エンドプレート53と、伝熱チューブ52の下流側端部を支持し合流部21に接続される下流側エンドプレート54と、伝熱チューブ52内に設けられ排気ガスの接触面積を増加させるフィン55とからなる。
伝熱チューブ52は、図面表裏方向に向かって複数設けられる。複数設けられる伝熱チューブ52のそれぞれにフィン55が設けられる。
排気ガスを伝熱チューブ52内に流すことで、伝熱チューブ52の外周に流される媒体(冷却水56)が温められる。即ち、排気ガスと媒体との間で熱交換が行われる。
合流部21は、第1流路14の下流側拡径部38に向かって設けられる合流側第1部材58(第1の部材)と、この合流側第1部材58に重ねられ溶接される合流側第2部材59(第2の部材)とからなる。
合流側第1部材58の底部58aには、第1流路14の下流側拡径部38に向かって開口部61が設けられると共に、熱交換器16から離れる方向に突出し円弧形状に形成される凸形状部62とが形成される。凸形状部62が形成されることで、合流部21の剛性が高められると共に、排気ガスを円滑に流すことができる。
合流側第2部材59の底部59aには、第1流路14の基部37が通される合流側第1接続口64が形成されると共に、熱交換器16の下流側エンドプレート54が接続される合流側第2接続口65が形成されている。
合流側第1接続口64の先端部64aで第1流路14は、合流部21に溶接される。また、縮径管13の下流端部13bで、第1流路14は、縮径管13に溶接される。このように溶接することで、第1流路14の両端部14a,14bは、軸方向で他の部材に接触しない。
排気ガスは、非常に高温であるため、排気ガスが第1流路14内を通過することで、第1流路14は膨張する。軸方向で第1流路14の両端部14a,14bを他の部材に接触させないことで、第1流路14の膨張による他の部材への影響を抑制することができる。
また、縮径管13の下流端部13bを溶接部とすることで、溶接トーチが入りやすく、組立て時の作業性が向上する。また、第1流路14、第2流路15の温度差により高い応力が生じる底部32aから、溶接部を離すことができる。底部32aから離すことで、排熱回収装置10の長寿命化を図ることができる。
部屋部22には、第1流路14の下流端部14b及びバルブ67が収納されている。図に示す状態でバルブ67は、第1流路14の下流端部14bを閉じている。
バルブ67の詳細については次図で説明する。
図3に示すように、バルブ67は、バルブ軸23にボルト68を介して固定される固定部71と、この固定部71から第1流路14の下流端部14bに向かって延出される延出部72と、この延出部72の先端に設けられ第1流路14の下流端部14bを閉じる弁体73とからなる。
弁体73は、第1流路14の下流側拡径部38の内周面に取り付けられた着座部74に着座している。
側面から見た場合に、排ガス導入管11の出口11bにおける中心軸41は、第1流路14の中心軸42に合致している。
縮径管13の詳細について次図で詳細を説明する。
図4に示すように、縮径管13及び分岐側第2部材32を正面から見た場合に、第2流路15側(図面右側)の壁部46の幅W1が、第1流路14の中心軸42を挟んで対向する部位の壁部47の幅W2よりも大きく形成されている。
縮径管13の管壁についてさらに詳細に次図で説明する。
図5に示すように、縮径管13の上流側端部の形状は、第1流路14の中心軸42を中心とした半径R1の円形状の一般部76と、この一般部76から第2流路15側に突出する突出部77とが一体的に形成された形状とされている。
縮径管13の管壁は、縮径管13の上流側端部から、第1流路14の接続される下流側端部までを繋ぐことで、縮径され形成されている。
突出部77は、第1流路14の中心軸42の側方の任意の点を中心78として描かれた、半径R1より大きい半径R2の円弧形状の部位である。突出部77が形成される分、壁部46の幅W1がW2よりも広くなる。
なお、R1とR2との関係は、R1<R2である場合に限られない。即ち、R1≧R2の関係であっても、一般部76から第1流路14に向かって突出部77が突出していればよい。ただし、R1<R2であれば突出部77を広くすることができ、より確実に第1流路14に排気ガスを導くことができる。
このような排熱回収装置10の作用について説明する。
図2に戻り、矢印(3)で示すように、排ガス導入管11から排気ガスが導入されると、バルブ67で第1流路14の下流端部14bが閉じられているため、排気ガスは、矢印(4)で示すように、分岐部12内を熱交換器16に向かって流れる。
矢印(5)で示すように、熱交換器16内を流れる排気ガスは、冷却水56と熱交換を行う。熱交換を行った排気ガスは、矢印(6)で示すように、合流部21へ流れる。合流部21へ流れた排気ガスは、矢印(7)で示すように、開口部61から部屋部22に流れ、外部へ排出される。
熱交換を行い、冷却水56の温度が上昇すると、バルブ67を開いて熱交換を終える。このときの作用を図1に戻り説明する。
図1に戻り、熱交換器16内で熱交換を行うことで、媒体の温度が上昇する。媒体は循環されるので、媒体の温度が上昇することで、媒体導入管28から導入される媒体の温度も上昇する。媒体の温度が上昇することで、媒体導入部材17に支持されるサーモアクチュエータ18のワックスが膨張し、サーモアクチュエータ18が作動する。
媒体の温度が上昇すると、サーモアクチュエータ18の先端部18aは、付勢部材24の付勢する力(矢印(2))に抗して前進する(図面右方向に進出する)。前進することでバルブ軸23を反時計回りに回転させる。
図3の矢印(8)で示すように、バルブ軸23が反時計回りに回転することで、矢印(9)で示すように、バルブ67も反時計回りに回転する。バルブ67が回転することで、第1流路14を開く。第1流路14が開かれることで、排気ガスは、短く流路面積の大きい第1流路14に向かって流れる。
また、十分に冷却水(図2、符号56)が温められる前であっても、排気ガスの流量が一時的に多くなることがある。排気ガスの流量が所定の量を超えた場合は、排気ガスの力によってバルブ67が開かれ、排気ガスは第1流路14を流れる。
排気ガスが第1流路を流れる場合の作用について次図で説明する。
図6(a)の比較例1に示すように、排ガス導入管120に曲り管を用いた場合は、例えば所定の高さhだけ変位させるのに必要な長さはL1である。即ち、排熱回収装置をコンパクトにすることができる。
しかし、導入口121から導入された排気ガスは、矢印(11)で示すように第1流路122の壁面122bに向かって流れる。排気ガスが第1流路122の壁面122bに向かって流れることで、流れに偏りができ、排気ガスの円滑な流れを妨げる。
図6(b)の比較例2に示すように、排気ガスが第1流路132の壁面132bに接触しないよう(矢印(12)参照)、排ガス導入管130を図6(a)に示す排ガス導入管120よりも緩やかに曲げた。
しかし、この場合、所定の高さhだけ変位させるのに長さがL2必要となり、排熱回収装置が大型化する。
図6(c)の実施例に示すように、本発明では、排ガス導入管11が、曲り管であると共に、分岐部12と第1流路14とが縮径管13で繋がれている。排ガス導入管11が曲り管であることにより、矢印(13)で示すように、導入された排気ガスは、第1流路14の中心軸42に対して斜めに導入される。縮径管13の壁部46は、分岐部12から第1流路14までを断面視テーパ状に繋ぐ。テーパ状に繋ぐことで、第1流路14の中心軸42に対して斜めに導入される排気ガスを、矢印(14)で示すように、円滑に第1流路14に流すことができる。曲り管を用いることで排熱回収装置10をコンパクト化することができると共に、曲り管を用いた場合であっても、排気ガスを円滑に流すことができる。即ち、コンパクトでありながら、排気ガスを円滑に流すことのできる排熱回収装置10ということができる。
第1流路14と第2流路(図2、符号15)との間のスペースで、壁部46の傾斜角を大きくする(図2、θ2>θ1)ことでさらに以下の効果を奏する。デッドスペースを活用して、排気ガスを円滑に流すことができ、特に排熱回収装置10を小型化できる。
さらに、図2及び図5も参照して、排ガス導入管11の入口11aにおける中心軸43に交差する部位の壁部46は、より多くの排気ガスが流れる。排気ガスが多く流れる部位の傾斜角θ2を大きくすることで、排気ガスが流れやすい部位の面積を大きくすることができる(図5、突出部77参照。)。排気ガスが流れやすい部位の面積を大きくすることで、θ2=θ1とした場合よりも、より確実に排気ガスを第1流路14に対して円滑に導くことができる。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図7は実施例2の排熱回収装置の断面構成を示し、上記図2に対応させて表している。
図7に示されるように、排熱回収装置80は、排ガス導入管81の入口81aにおける中心軸83が、外側に向かって延びている。
分岐部12と第1流路14とは縮径管85で繋がれている。
この縮径管85を構成する管壁のうち、排ガス導入管81の入口81aにおける中心軸83に交差する部位の壁部86と、他の壁部87とは、第1流路14の中心軸42に対する傾斜角が同一に設定されている(θ3=θ3)。
このように構成した実施例2に係る排熱回収装置80においても、曲り管を用いることで排熱回収装置80をコンパクト化することができると共に、曲り管を用いた場合であっても、排気ガスを円滑に流すことができる。即ち、コンパクトでありながら、排気ガスを円滑に流すことのできる排熱回収装置80ということができる。
尚、本発明の排熱回収装置は、実施の形態では四輪車に適用したが、車両全般に適用可能であり、さらに車両以外の用途に用いることも差し支えない。
本発明の排熱回収装置は、四輪車に好適である。
10,80…排熱回収装置、11,81…排ガス導入管、11a,81a…(排ガス導入管の)入口、11b,81b…(排ガス導入管の)出口、12…分岐部、13…縮径部、14…第1流路、15…第2流路、16…熱交換器、29…導入口、41,82…(出口における)中心軸、42…(第1流路の)中心軸、43,83…(入口における)中心軸、44…(第2流路の)中心軸、46,86…(交差する部位の)壁部、47,87…(他の)壁部。

Claims (3)

  1. 排気ガスが流される排ガス導入管と、この排ガス導入管が接続され排気ガスを導入する導入口と、この導入口の下流に接続され導入された排気ガスを下流側の2つの流路に分岐する分岐部と、この分岐部の下流に接続され前記導入口の下流に向かって延びる第1流路と、この第1流路を迂回するように前記分岐部から下流に向かって延びる第2流路と、この第2流路に設けられ排気ガスの熱と内部に収納された媒体とで熱交換を行う熱交換器と、前記2つの流路を切り替えるバルブと、からなる排熱回収装置であって、
    前記分岐部は、前記導入口の基端部から前記導入口の周方向に向かって広げられる拡径部が形成されることで、前記導入管の径より大きく設定され、
    前記第1流路は、前記分岐部に縮径管を介して繋がれていることを特徴とする排熱回収装置。
  2. 前記排ガス導入管の出口における中心軸は、前記第1流路の中心軸に対して前記熱交換器から離間する方向にずらして配置されていることを特徴とする請求項1記載の排熱回収装置。
  3. 前記縮径管を構成する管壁のうち、熱交換器が設置される側の壁部は、他の壁部より前記第1流路の中心軸に対する傾斜角を大きく設定したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の排熱回収装置。
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