JP5336914B2 - 熱交換器及びそれを搭載した空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明はサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器及びそれを搭載した空気調和機に関する。
複数のヘッダパイプの間に複数の偏平チューブを配置して偏平チューブ内部の複数の冷媒通路をヘッダパイプの内部に連通させるとともに、偏平チューブ間にコルゲートフィン等のフィンを配置したパラレルフロー型の熱交換器は、カーエアコンや建物用空気調和機の室外側ユニットなどに広く利用されている。
パラレルフロー型熱交換器では、コルゲートフィンの設置箇所を偏平チューブ同士の間に限ることもあれば、複数の偏平チューブの中で最も外側に位置する偏平チューブの、外側に向いた面にもコルゲートフィンを取り付けることもある。後者の例を特許文献1〜3に見ることができる。
特許文献1記載の熱交換器は、偏平チューブを水平にしたパラレルフロー型熱交換器であって、最外側の偏平チューブの外側に向いた偏平面にもコルゲートフィンが取り付けられており、この最外側のコルゲートフィンの外側にはフィン保護用のサイドプレートが配置されている。
特許文献2記載の熱交換器も偏平チューブを水平にしたパラレルフロー型熱交換器であって、最外側の偏平チューブの外側に向いた偏平面にコルゲートフィンが取り付けられ、この最外側のコルゲートフィンの外側に、偏平チューブとコルゲートフィンを交互に積層して構成したコア部を補強するためのサイドプレートが配置されている。
特許文献3記載の熱交換器も偏平チューブを水平にしたパラレルフロー型熱交換器であって、両端におけるコルゲートフィンの外部にサイドシートがロウ付けされている。
特開平5−79788号公報 特開2006−64194号公報 特開2007−139376号公報
熱交換器を蒸発器として用いた場合、低温となった熱交換器表面に大気中の水分が凝結して凝縮水が発生する。サイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器では、偏平チューブやコルゲートフィンの表面に凝縮水が溜まると空気流通路の面積が水によって狭められてしまい、熱交換性能が低下する。このためパラレルフロー型熱交換器では、発生した凝縮水が内部に滞らないよう、速やかに排水する必要がある。
凝縮水は、気温が低いと熱交換器の表面で霜と化す。霜が氷にまで進むこともある。本明細書では、そのような霜や氷が溶けた水、いわゆる除霜水も含めた意味で「凝縮水」の語を用いるものとする。
上記特許文献記載のもののように、最外側コルゲートフィンの外側にサイドプレート(サイドシート)を備えたパラレルフロー型熱交換器を、ヘッダパイプを垂直に配置し、偏平チューブを水平に配置するという、いわゆるサイドフロー方式で使用すると、下側のサイドプレートにより凝縮水が保持されるという問題が発生する。本発明はこの点に鑑みなされたものであり、サイドフロー方式のパラレルフロー熱交換器において、下側の最外側コルゲートフィンのところに凝縮水が滞留しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、間隔を置いて平行に配置された複数のヘッダパイプと、前記複数のヘッダパイプの間に複数配置され、内部に設けた冷媒通路を前記ヘッダパイプの内部に連通させた偏平チューブと、前記偏平チューブ同士の間に配置されたコルゲートフィンと、前記複数の偏平チューブの中で最も外側に位置する偏平チューブの、外側に向いた偏平面に取り付けられる最外側コルゲートフィンとを備えたサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器において、前記最外側コルゲートフィンの中で、熱交換器下部に位置するものが、前記複数の偏平チューブが並ぶ方向の視線で下から見たとき、少なくとも一部が露出部となっており、前記露出部は、前記熱交換器下部に位置する最外側コルゲートフィンにおいて凝縮水が結集する側の端を含み、当該熱交換器は、凝縮水が結集する側の面が下向きになるように傾斜していることを特徴としている。
この構成によると、最外側コルゲートフィンの中で、熱交換器下部に位置するものが、複数の偏平チューブが並ぶ方向の視線で下から見たとき、少なくとも一部が露出しているから、その露出部が排水口となって、凝縮水が速やかに滴下する。このため、熱交換器下部の最外側コルゲートフィンのところに凝縮水が滞留して通風性が損なわれ、熱交換性能が低下するようなことがない。
また、前記最外側コルゲートフィンの露出部は、凝縮水が結集する側の端を含んでいるため、凝縮水を特に効果的に排水できる
さらに、当該熱交換器は、凝縮水が結集する側の面が下向きになるように傾斜しているから、露出部の最下端に凝縮水を集めることができる
上記構成の熱交換器において、前記熱交換器下部に位置する最外側コルゲートフィンの外側に位置するサイドプレートに、前記最外側コルゲートフィンの山と同ピッチの切り込み部が形成されていることが好ましい。
この構成によると、切り込み部で表面張力が働き、凝縮水が流出しやすくなる
上記構成の熱交換器において、前記熱交換器下部に位置する最外側コルゲートフィンの外側に位置するサイドプレートの幅を狭くすることにより、前記露出部を出現させることが好ましい。
この構成によると、サイドプレートによる最外側コルゲートフィンの保護と最外側コルゲートフィンからの良好な排水性を両立させることができる
また本発明は、上記構成の熱交換器を室外機または室内機に搭載した空気調和機であることを特徴としている。
上記構成の熱交換器を室外機に搭載した場合、室外機の熱交換器の通風性が凝縮水によって損なわれにくい、能力の高い空気調和機を提供することができる。
上記構成の熱交換器を室内機に搭載した場合、室内機の熱交換器の通風性が凝縮水によって損なわれにくい、能力の高い空気調和機を提供することができる。
上記構成の空気調和機において、前記熱交換器の下に水受けトレイを配置し、その中の水が所定水位に達するとその水面が前記最外側コルゲートフィンの露出部に接触するように構成することが好ましい。
この構成によると、熱交換器下部に位置する最外側コルゲートフィンに付着した凝縮水が水受けトレイ内の水の表面張力により誘引され、凝縮水が速やかに排水される。熱交換器は凝縮水が結集する側の面が下向きになるように傾斜しているから、露出部の最下端に凝縮水が集まり、そこに水受けトレイ内の水が真っ先に接触するので、凝縮水の排水タイミングを早めることができる
本発明によると、熱交換器下部に位置する最外側コルゲートフィンのところに凝縮水が滞留して通風性が損なわれ、熱交換性能が低下するといった事態を回避できる。また、前記最外側コルゲートフィンの露出部は、凝縮水が結集する側の端を含んでいるため、凝縮水を特に効果的に排水できる。さらに、当該熱交換器は、凝縮水が結集する側の面が下向きになるように傾斜しているから、露出部の最下端に凝縮水を集めることができる
本発明の第1実施形態に係る熱交換器の概略構造を示す垂直断面図である。 図1のA−A線の箇所で切断した熱交換器の垂直断面図である。 図1の熱交換器の部分拡大斜視図である。 図1の熱交換器の変形態様を示す部分拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る熱交換器の概略構造を示す垂直断面図である。 図5のB−B線の箇所で切断した熱交換器の垂直断面図である。 図5の熱交換器の部分拡大斜視図である。 本発明に係る熱交換器を搭載した空気調和機の室外機の概略断面図である。 本発明に係る熱交換器を搭載した空気調和機の室内機の概略断面図である。 第1実施形態に係る熱交換器の空気調和機への搭載態様を示す垂直断面図である。 第2実施形態に係る熱交換器の空気調和機への搭載態様を示す垂直断面図である。
以下本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施形態に係るサイドフロー方式のパラレルフロー型の熱交換器を図1に示す。図1では紙面上側が垂直方向の上側、紙面下側が垂直方向の下側となる。熱交換器1は、2本の垂直なヘッダパイプ2、3を水平方向に間隔を置いて平行に配置し、ヘッダパイプ2、3の間に複数の水平な偏平チューブ4を垂直方向に所定ピッチで配置している。偏平チューブ4は金属を押出成型した細長い成型品であり、内部には冷媒を流通させる冷媒通路5が形成されている。偏平チューブ4は長手方向である押出成型方向を水平にする形で配置されるので、冷媒通路5の冷媒流通方向も水平になる。冷媒通路5は断面形状及び断面面積の等しいものが図1の奥行き方向に複数個並び、そのため偏平チューブ4の垂直断面は、図2及び図3に示すようにハーモニカ状を呈している。各冷媒通路5はヘッダパイプ2、3の内部に連通する。隣り合う偏平チューブ4同士の間にはコルゲートフィン6が配置される。
ヘッダパイプ2と3、偏平チューブ4、及びコルゲートフィン6はいずれもアルミニウム等熱伝導の良い金属からなり、偏平チューブ4はヘッダパイプ2、3に対し、コルゲートフィン6は偏平チューブ4に対し、それぞれロウ付けまたは溶着で固定される。
複数が1列に並んだ偏平チューブ4の中で、最も外側に位置する偏平チューブ4の、外側に向いた偏平面には、最外側コルゲートフィンが取り付けられる。ここでは、熱交換器1の上部に位置する最外側コルゲートフィンに6aUの符号を付し、熱交換器1の下部に位置する最外側コルゲートフィンに6aDの符号を付す。最外側コルゲートフィン6aU、6aDはアルミニウム等熱伝導の良い金属からなり、偏平チューブ4に対しロウ付けまたは溶着で固定される。
最外側コルゲートフィン6aUの外側にはサイドプレート10Uが配置され、最外側コルゲートフィン6aDの外側にはサイドプレート10Dが配置される。サイドプレート10U、10Dはアルミニウム等の金属板からなり、最外側コルゲートフィン6aU、6aDに対しロウ付けまたは溶着で固定される。
熱交換器1はサイドフロー方式であり、冷媒出入口7、8はヘッダパイプ3の側にのみ設けられている。ヘッダパイプ3の内部には上下方向に間隔を置いて2枚の仕切板9a、9cが設けられており、ヘッダパイプ2の内部には仕切板9a、9cの中間の高さのところに仕切板9bが設けられている。
熱交換器1を蒸発器として使用する場合、冷媒は図1に実線矢印で示すように下側の冷媒出入口7から流入する。冷媒出入口7から入った冷媒は、仕切板9aでせき止められて偏平チューブ4経由でヘッダパイプ2に向かう。この冷媒の流れが左向きのブロック矢印で表現されている。ヘッダパイプ2に入った冷媒は仕切板9bでせき止められて別の偏平チューブ4経由でヘッダパイプ3に向かう。この冷媒の流れが右向きのブロック矢印で表現されている。ヘッダパイプ3に入った冷媒は仕切板9cでせき止められてさらに別の偏平チューブ4経由で再びヘッダパイプ2に向かう。この冷媒の流れが左向きのブロック矢印で表現されている。ヘッダパイプ2に入った冷媒は折り返してさらに別の偏平チューブ4経由で再びヘッダパイプ3に向かう。この冷媒の流れが右向きのブロック矢印で表現されている。ヘッダパイプ3に入った冷媒は冷媒出入口8から流出する。このように、冷媒はジグザグの経路を辿って下から上に流れる。ここでは仕切板の数が3の場合を示したが、これは一例であり、仕切板の数と、その結果としてもたらされる冷媒流れの折り返し回数は、必要に応じ任意の数を設定することができる。
熱交換器1を凝縮器として使用する場合は、冷媒の流れが逆になる。すなわち冷媒は図1に点線矢印で示すように冷媒出入口8からヘッダパイプ3に入り、仕切板9cでせき止められて偏平チューブ4経由でヘッダパイプ2に向かい、ヘッダパイプ2では仕切板9bでせき止められて別の偏平チューブ4経由でヘッダパイプ3に向かい、ヘッダパイプ3では仕切板9aでせき止められてさらに別の偏平チューブ4経由で再びヘッダパイプ2に向かい、ヘッダパイプ2で折り返してさらに別の偏平チューブ4経由で再びヘッダパイプ3に向かい、冷媒出入口7から点線矢印のように流出するという、ジグザグの経路を辿って上から下に流れる。
熱交換器1の構成は上記に限定されない。ヘッダパイプ2、3の両方に冷媒出入口を設ける構成も可能であるし、ヘッダパイプ2、3の内部に仕切板を設けない構成も可能である。
熱交換器1は、最外側コルゲートフィン6aDを、複数の偏平チューブ4が並ぶ方向の視線、すなわち垂直方向の視線で下から見ると、その一部がサイドプレート10Dに邪魔されることなく露出部として見える。これは、図2に示す通り、サイドプレート10Dの幅が最外側コルゲートフィン6aDの幅に比べて狭くなっているためである。対照的に、サイドプレート10Uの幅は、最外側コルゲートフィン6aUの幅をカバーする幅となっている。
サイドプレート10Dの幅が狭いことにより、ヘッダパイプ2からヘッダパイプ3に至る最外側コルゲートフィン6aDの正面側の幅全体において、最外側コルゲートフィン6aDの一方の端から奥行き方向に一定幅の部分が、下から見ると、帯状の露出部6aDXとして出現することになる。なお、奥行き方向のどの位置に凝縮水が結集しやすいかは熱交換器1の配置や形状により異なる。そこで、凝縮水の排水を確実なものにするため、露出部6aDXが始まる最外側コルゲートフィン6aDの端を、熱交換器1において凝縮水が結集する側の端に一致させるものとする。
このように露出部6aDXが存在することにより、露出部6aDXが排水口となって、凝縮水が速やかに滴下する。このため、最外側コルゲートフィン6aDのところに凝縮水が滞留して通風性が損なわれ、熱交換性能が低下するようなことがない。また、露出部6aDXは、最外側コルゲートフィン6aDの中で、凝縮水が結集する側の端を含んでいるため、凝縮水を特に効果的に排水できる。
図4に第1実施形態の変形例を示す。ここでは、最外側コルゲートフィン6aDの山と同ピッチの切り込み部11がサイドプレート10Dの縁に形成されている。これにより、切り込み部11で表面張力が働き、凝縮水が流出しやすくなる。
続いて、本発明の第2実施形態に係るパラレルフロー型の熱交換器を図5から図7に示す。第2実施形態に係る熱交換器1Aが第1実施形態の熱交換器1と異なるのは、サイドプレート10Dが存在しないという点である。すなわち熱交換器1Aでは最外側コルゲートフィン6aDの外側からサイドプレート10Dが取り除かれ、最外側コルゲートフィン6aDを、複数の偏平チューブ4が並ぶ方向の視線、すなわち垂直方向の視線で下から見ると、全体が露出部6aDXとして見えることになる。
このようにすることにより、最外側コルゲートフィン6aDからの排水を特に良好にすることができる。また、取り除いたサイドプレート10Dの分の部品コストを節約できる。
上記熱交換器1または1Aは、セパレート型空気調和機の室外機または室内機に搭載することができる。図8には室外機への搭載例を、図9には室内機への搭載例を示す。
図8の室外機20は平面形状略矩形の板金製筐体20aを備え、筐体20aの長辺側を正面20F及び背面20Bとし、短辺側を左側面20L及び右側面20Rとしている。正面20Fには排気口21が形成され、背面20Bには背面吸気口22が形成され、左側面20Lには側面吸気口23が形成される。排気口21は複数の水平なスリット状開口の集合からなり、背面吸気口22と側面吸気口23は格子状の開口からなる。正面20F、背面20B、左側面20L、右側面20Rの4面の板金部材に図示しない天板と底板が加わって六面体形状の筐体20aが形成される。
筐体20aの内部には、背面吸気口22及び側面吸気口23のすぐ内側に熱平面形状L字形の熱交換器1が配置される。熱交換器1と室外空気との間で強制的に熱交換を行わせるため、熱交換器1と排気口21の間に送風機24が配置される。送風機24は電動機24aにプロペラファン24bを組み合わせたものである。送風効率向上のため、筐体20aの正面20Fの内面にはプロペラファン24bを囲むベルマウス25が取り付けられる。筐体20aの右側面20Rの内側の空間は背面吸気口22から排気口21へと流れる空気流から隔壁26で隔離されており、ここに圧縮機27が収容されている。
室外機20の熱交換器1に凝縮水が発生すると、空気流通路の面積が凝縮水で狭められることにより熱交換性能が低下するだけでなく、外気温が氷点下であったりした場合には、凝縮水が凍結して熱交換器1の破損を招くことすらある。そのため室外機20では、熱交換器1からの凝縮水の排水が重要な課題となる。
室外機20では、熱交換器1の風上側が凝縮水の結集側となる。これは次の理由による。室外機20においては、熱交換器1を傾けることなく、ほぼ垂直に立てて設置している。熱交換器1を蒸発器として使用した場合(例えば暖房運転時がこれに該当する)、風下側よりも風上側で熱交換が盛んに行われ、そこに凝縮水が溜まる。そのため、風上側が凝縮水の結集側ということになるのである。
風上側で結露した凝縮水は、風下側にあまり流れることなく、そのまま風上側の熱交換器1下部に達する。外気温が低い場合は、凝縮水は霜として熱交換器1に付着する。霜の量が増えれば除霜運転を余儀なくされるが、除霜運転中、送風機24は停止しているので、霜が溶けた水は風の影響を受けることなく専ら重力で下に流れ落ちる。これらのことから、風上側の端を含むように露出部6aDXを設けておくことにより、凝縮水を速やかに排水し、熱交換性能の低下を防ぐことができる。
図9の室内機30は、上下方向に偏平な直方体形状の筐体30aを備える。筐体30aは、その背面に固定されたベース31により図示しない室内壁面に取り付けられるものである。筐体30aは正面に吹出口32を有し、上面には複数のスリットの集合または格子状に区切られた開口からなる吸込口33を有する。吹出口32にはカバー34と風向板35が設けられる。カバー34も風向板35も垂直面内で回動し、運転時には図9に示す水平姿勢(開いた状態)となり、運転停止時には垂直姿勢(閉じた状態)となるものである。吸込口33の内側には吸い込む空気に含まれる塵埃を捕集するフィルタ36が配置される。
吹出口32の内側には吹出気流形成用のクロスフローファン40が軸線を水平にして配置される。クロスフローファン40はファンケーシング41に収容され、図示しない電動機により図9の矢印方向に回転して、吸込口33から流入し吹出口32から吹き出される気流を形成する。
クロスフローファン40の背後に熱交換器1が配置される。熱交換器1は、クロスローファン40の側が高くなる傾斜状態で、ファンケーシング41の上下幅範囲内に配置される。
室内機30では、熱交換器1の風下側であり、下側でもある面が凝縮水の結集側となる。露出部6aDXはこちら側の端を含むように設けられる。
熱交換器1または1Aを室外機20または室内機30に搭載するにあたっては、次のようにすることができる。熱交換器1を例にとり説明する。図10に示すように、熱交換器1の下に水受けトレイ50を配置する。露出部6aDXが水受けトレイ50の縁よりも低くなるようにしておけば、水受けトレイ50の中の水が所定水位に達したとき、その水面が露出部6aDXに接触する。すると、最外側コルゲートフィン6aDに付着した凝縮水が水受けトレイ50内の水の表面張力により誘引され、凝縮水が速やかに排水される。
熱交換器1は、凝縮水が結集する側の面が下向きになるように傾斜させておくのがよい。このようにしておけば、露出部6aDXの最下端に凝縮水が集まり、そこに水受けトレイ50内の水が真っ先に接触するので、凝縮水の排水タイミングを早めることができる。
図11は熱交換器1Aに水受けトレイ50を組み合わせた状況を示す。熱交換器1の場合と同じ配慮を施すことにより、熱交換器1と同様、凝縮水を速やかに排水することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明はサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器に広く利用可能である。
1 熱交換器
2、3 ヘッダパイプ
4 偏平チューブ
5 冷媒通路
6 コルゲートフィン
6aU、6aD 最外側コルゲートフィン
10U、10D サイドプレート
6aDX 露出部
20 室外機
30 室内機
50 水受けトレイ

Claims (5)

  1. 間隔を置いて平行に配置された複数のヘッダパイプと、前記複数のヘッダパイプの間に複数配置され、内部に設けた冷媒通路を前記ヘッダパイプの内部に連通させた偏平チューブと、前記偏平チューブ同士の間に配置されたコルゲートフィンと、前記複数の偏平チューブの中で最も外側に位置する偏平チューブの、外側に向いた偏平面に取り付けられる最外側コルゲートフィンとを備えたサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器において、
    前記最外側コルゲートフィンの中で、熱交換器下部に位置するものが、前記複数の偏平チューブが並ぶ方向の視線で下から見たとき、少なくとも一部が露出部となっており、
    前記露出部は、前記熱交換器下部に位置する最外側コルゲートフィンにおいて凝縮水が結集する側の端を含み、
    当該熱交換器は、凝縮水が結集する側の面が下向きになるように傾斜していることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記熱交換器下部に位置する最外側コルゲートフィンの外側に位置するサイドプレートに、前記最外側コルゲートフィンの山と同ピッチの切り込み部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記熱交換器下部に位置する最外側コルゲートフィンの外側に位置するサイドプレートの幅を狭くすることにより、前記露出部を出現させることを特徴とする請求項に記載の熱交換器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の熱交換器を室外機または室内機に搭載したことを特徴とする空気調和機
  5. 前記熱交換器の下に水受けトレイを配置し、その中の水が所定水位に達するとその水面が前記最外側コルゲートフィンの露出部に接触するように構成したことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
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