JP5336624B2 - 波長誤差検出器及び波長誤差検出方法 - Google Patents

波長誤差検出器及び波長誤差検出方法 Download PDF

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本発明は、時分割多重光信号に対する波長誤差信号検出器およびそれを用いた波長誤差信号検出方法と波長誤差信号検出回路に関する。
アクセス系光通信システムにおける上り信号多重化方式として、図12に示すような時分割多重方式が広く用いられている。ここで、ユーザ側装置1000から局側装置1010へ送出される信号を上り信号と呼ぶ。この方式においては、Nユーザ装置(Nは2以上の整数)1001−1〜1001−Nは、それぞれユーザ側装置1000として、光送信器1003−1〜1003−N及びユーザ毎の光信号送出タイミングを制御する送出タイミング制御装置1004−1〜1004−Nを備え、光カプラ(光合波器)1006を介し、光ファイバ1009により、局側装置1010として受信タイミング制御器1013を伴った受信器1011に接続される。
この従来方式では、図13に示すように、Nユーザ全てが同一の通信波長λ1を用い、ユーザ毎に通信可能な時間を割り当て、送信タイミング及び受信タイミングを制御することにより、時分割多重通信を行うことができる。この従来方式は、単一品種のユーザ側装置を用いることができるため、低コストである利点があるが、伝送速度の高速化に伴い、送信タイミング、受信タイミングの制御が難しくなるという難点がある。
別の上り信号多重化方式として、図14に示すような波長分割多重方式が提案されている。この方式においては、ユーザ側装置1000として、Nユーザ1001−1〜1001−Nに対しそれぞれ異なる波長λ1〜λNを送出する光送信器1003−1〜1003−Nを備え、ユーザ毎に波長の異なる光信号は、誘電体多層膜フィルタやアレイ導波路回折格子などの波長合波器1008を用いて合波され、合波された信号は単一の光ファイバに1009により波長多重伝送され、局側装置1020の波長分波器1021を用いてN波長に分波された後に、波長毎に対応の受信器1023−1〜1023−Nで受信される。
この従来方式においては、図15に示すように、Nユーザに対しそれぞれ異なる波長λ1〜λNを割り当てられているため、ユーザ毎に独立にサービスを提供可能である利点があるが、波長合波器1008や波長分波器1021は高価であるとともに、ユーザ毎に異なる波長を送出するN種類の光送信器1003−1〜1003−N及びN個の受信器1023−1〜1023−Nが必要であるという難点がある。
また、この従来方式においては、特に高密度波長分割多重方式においては、全波長を定められた波長(λ1〜λN)に安定化することが重要となる。このことについて図16を用いて説明する。図16において、δλi(i=1〜N)は波長λiに対する波長ドリフト量を表す。波長分割多重方式においては、ある信号波長が定められた波長からドリフトすると、その信号波長自体の光パワーの減衰のみならず、隣接する波長へのクロストークとなるため伝送品質が劣化する。これを防止するため、図14に示すように、N個の光送信器1003−1〜1003−Nに対してそれぞれδλiを検出する波長誤差信号検出器1005−1〜1005−Nを備え、これら波長誤差信号検出器により得られた波長誤差信号を用いて対応する光送信器の送出波長を補正する構成がとられている。
また、図17、図18に示すように、図19に示すような、Nユーザに対しM波(λi〜λM)を用い、時分割多重された光信号を波長分割多重することで、時分割多重方式と波長分割多重方式の利点を併せ持つハイブリッド構成が考えられる。図17は光カプラ1006により合波した構成を示し、図18は光カプラ1006,1007により時分割多重した後に、波長合波器1008により波長分割多重を行う構成を示している。これらの構成においては、同じ波長を用いていても、ユーザ毎に異なる波長ドリフトが生ずる。
図20に、波長当たり4ユーザを収容している場合の光スペクトルの例を示す。ここで、δλi,j(i=1〜M,M≦N)は、波長λiが割り当てられているj番目のユーザの送出波長の波長λiからの波長ドリフトを表す。これらの構成においても、高密度波長多重を行う際には、定められた波長へ信号波長を安定化することが必要となる。
(第1の従来技術)
図21に、第1の従来技術として、非特許文献1に記載されている、従来技術の波長誤差信号検出回路の構成の一例を示す。この波長誤差信号検出回路はN個の送出波長の異なる光送信器それぞれについて波長誤差信号を検出する。図21の波長誤差信号検出回路は光信号入力2101の光パワーを分岐する光ビームスプリッタ2103、光ビームスプリッタ2103の一方の出力に接続して基準となる光パワーを監視するための第1の受光器2109、第1の受光器2109の出力を増幅する増幅器(アンプ)2111、光ビームスプリッタ2103の他方の出力に接続して波長基準となる光フィルタ2105、光フィルタ2105の出力に接続して光フィルタ出力光パワーを監視するための第2の受光器2107及び第2の受光器2107の出力から増幅器2111の出力を引算する引算器2113を有する。光フィルタ2105としてはエタロンフィルタなどが用いられる。
図22を用いて、光フィルタ2105としてエタロンフィルタを用いた場合の従来回路の動作原理を説明する。図22は第2受光器2107及び第1受光器2109における受光パワーの波長依存性を示している。ここで、目標とする波長(波長合波器透過中心波長)において引算器2113の出力が0となるように、第1受光器2109の後段に配置された増幅器2111のゲインを調整する。このとき、目標とする波長からドリフトした光信号2101が入力されると、引算器2113の出力として、ドリフト量に対応した波長誤差信号2119が得られる。
(第2の従来技術)
図23に、第2の従来技術として、特許文献1に記載されている、従来技術の波長誤差信号検出回路の構成の一例を示す。この波長誤差信号検出回路は、N個のそれぞれ異なる波長を送出する光送信器2311−1〜2311−Nに対して幾つかの構成部品を共有して波長安定化を行う構成のものである。この構成は、波長合波器2307により合波された波長多重光信号を分岐する光カプラ2301、分岐された光信号の一方に接続し波長基準となるマッハツェンダフィルタ2303、マッハツェンダフィルタ2303の透過中心周波数を摂動する発振器2305、N波長を分波する波長分波器2309、分波されたN波長の光パワーをそれぞれ監視するN個の受光器2313−1〜2313−N、N個の掛算器2315−1〜2315−N、及びN個のローパスフィルタ(LPF)2317−1〜2317−Nを含む。
図24を用いて図23の従来回路の動作原理を説明する。図24は、ある受光器(例えば、第2の受光器2313−2)における受光パワーの波長依存性を表している。マッハツェンダフィルタ2303の透過中心波長を正弦波で摂動することにより、波長分波器2309で分波した光信号の受光パワーは、波長ドリフト量に比例する振幅で、その摂動周波数で振動する。この信号について、N波長に対しそれぞれ同期検波し、それぞれのLPF出力を検出することで、N個の光送信器2311−1〜2311−Nの送出波長の波長誤差信号を得ることができる。
特開平9−261181号公報
A Highly Stable and Reliable Wavelength Monitor Integrated Laser Module Design", J. Lightwave Technol., Vol.22, pp1344-1351, May 2004
しかしながら、図21に示すような第1の従来技術をユーザ側に適用する場合には、光送信器それぞれについて波長誤差信号を検出する構成であるため、光送信器ごとに波長誤差信号検出回路を備える必要があり、ユーザ側に高価な光部品を用いる必要があるという問題があった。
また、図23に示すような第2の従来技術においては、第1の従来技術に対し、N個の光送信器で波長制御回路を共有することができるが、N個の掛算器やN個のLPFを必要として、構成が複雑になるという問題があった。
さらに、第1、第2の従来技術のいずれにおいても、同波長において時分割多重された光信号への適用は考慮されておらず、得られた波長誤差信号がどの光送信器に由来するかを識別できないという解決すべき課題があった。
本発明は、これら従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的は、波長誤差信号の時間変化を検出可能な波長誤差信号検出器を提供すること、その波長誤差信号検出器を用いた時分割多重信号におけるユーザ毎の波長誤差信号の識別が可能な波長誤差信号検出方法および回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の波長誤差信号検出器は、波長基準となる波長基準光を発生する基準光源と、時分割多重光信号である入力光信号と前記波長基準光とを合波する光カプラと、前記光カプラの出力光を光電変換する受光器と、前記受光器の出力に接続して周波数の増大に伴って透過率が変化する周波数依存性を有するフィルタと、前記フィルタの出力に接続するアナログ−デジタル変換回路とを備え、前記入力光信号と前記波長基準光は前記受光器においてヘテロダイン検波され、前記フィルタは前記入力光信号と前記波長基準光とのビート周波数を強度に変換し、前記アナログ−デジタル変換回路はサンプリングトリガ信号により任意の時間間隔で前記フィルタの出力をモニタすることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の波長誤差信号検出器は、波長基準となる波長基準光を発生する基準パルス光源と、時分割多重光信号である入力光信号と前記波長基準光とを合波する光カプラと、前記光カプラの出力光を光電変換する受光器と、前記受光器の出力に接続して周波数の増大に伴って透過率が変化する周波数依存性を有するフィルタと、前記フィルタの出力に接続するアナログ−デジタル変換回路とを備え、前記入力光信号と前記波長基準光は前記受光器においてヘテロダイン検波され、前記フィルタは前記入力光信号と前記波長基準光とのビート周波数を強度に変換し、前記基準パルス光源はサンプリングトリガ信号により任意の時間間隔で前記波長基準光としての光パルスを出力することを特徴とする。
さらに、請求項1または2に記載の波長誤差信号検出器と、Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号の入力時に、任意の1ユーザの信号受信時刻を与える受信タイミング信号選択器とを備え、前記波長誤差信号検出器は、前記受信タイミング信号選択器により与えられた信号受信時刻において、入力光信号に対する波長誤差を検出することで、前記Nユーザのうちの任意の1ユーザの送出波長の波長誤差信号を検出することを特徴とする。
さらに、請求項1または2に記載の波長誤差信号検出器と、Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号の入力時に、該Nユーザの光信号に対して少なくとも1回以上波長誤差信号を検出できる検出周期の繰返し周波数のサンプリングトリガ信号を発生して前記波長誤差信号検出器へ供給するサンプリングトリガ信号発生器と、前記波長誤差信号検出器によって得られた波長誤差信号の時系列データを格納するメモリとを備え、前記メモリに格納された波長誤差信号の時系列データを前記Nユーザそれぞれに対する受信時刻に対応させることで、前記Nユーザのそれぞれの送出波長の波長誤差信号を検出することを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項5に記載の波長誤差信号検出方法は、基準光源から波長基準となる波長基準光を発生するステップと、光カプラにより時分割多重光信号である入力光信号と前記波長基準光とを合波するステップと、光受光器により前記入力光信号と前記波長基準光をヘテロダイン検波するステップと、周波数依存性を有するフィルタにより前記入力光信号と前記波長基準光とのビート周波数を強度に変換するステップと、サンプリングトリガ信号によりアナログ−デジタル変換回路を駆動することで任意の時間間隔で前記フィルタの出力をモニタするステップとを備えたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項6に記載の波長誤差信号検出方法は、サンプリングトリガ信号により任意の時間間隔で基準光源から波長基準となる波長基準光パルスを発生するステップステップと、光カプラにより時分割多重光信号である入力光信号と前記波長基準光パルスとを合波するステップと、光受光器により前記入力光信号と前記波長基準光パルスをヘテロダイン検波するステップと、周波数依存性を有するフィルタにより前記入力光信号と前記波長基準光パルスとのビート周波数を強度に変換するステップと、前記フィルタの出力をモニタするステップとを備えたことを特徴とする。
ここで、受信タイミング信号選択器により、Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号の入力時に、任意の1ユーザの信号受信時刻を与える受信タイミング信号を発生するステップと、前記受信タイミング信号により与えられた信号受信時刻において、入力光信号に対する波長誤差を検出することで、前記Nユーザのうちの任意の1ユーザの送出波長の波長誤差信号を検出するステップとをさらに備えることができる。
また、Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号の入力時に、該Nユーザの光信号に対して少なくとも1回以上波長誤差信号を検出できる検出周期の繰返し周波数のサンプリングトリガ信号を発生するステップと、該サンプリングトリガ信号を用いて得られた前記波長誤差信号の時系列データをメモリに格納するステップと、前記メモリに格納された波長誤差信号の時系列データを前記Nユーザそれぞれに対する受信時刻に対応させることで、前記Nユーザのそれぞれの送出波長の波長誤差信号を検出するステップとをさらに備えることができる。
上記構成により、本発明によれば、波長誤差信号の時間変化を検出可能な波長誤差信号検出器を提供すると共に、それを用いた時分割多重信号におけるユーザ毎の波長誤差信号の識別方法を提供できる。また、時分割多重光信号における波長誤差信号検出を局側で行うことでユーザ側装置の簡易化を可能とした時分割多重光通信システムを提供できる。さらに、本発明によれば、M波のそれぞれにつき時分割多重を行ったシステムにおいて、波長誤差信号検出器をM波で共有することによりさらに低コスト化を可能とした波長分割多重光通信システムを提供できる。
本発明の第1実施形態における波長誤差信号検出器の回路構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における波長誤差信号検出器の回路構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における波長誤差信号検出器の動作原理を説明する図であり、(A)は波長と光強度の関係、(B)は周波数とフィルタの透過率の関係を示す特性図である。 本発明の第3実施形態における波長誤差信号検出器の回路構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における波長誤差信号検出回路の回路構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における時分割多重光信号に関する波長誤差信号の識別原理を説明するタイミング図である。 本発明の第5実施形態における波長誤差信号検出回路の回路構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態における時分割多重光信号に関する波長誤差信号の識別原理を説明するタイミング図である。 本発明の第6実施形態における時分割多重光通信システムの回路構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態における波長分割多重光通信システムの回路構成を示すブロック図である。 本発明の第8実施形態における波長分割多重光通信システムの回路構成を示すブロック図である。 従来技術における時分割多重方式の回路構成を示すブロック図である。 時分割多重光信号を説明するタイミング図である。 従来技術における波長分割多重方式の回路構成を示すブロック図である。 波長分割多重信号を説明するタイミング図ある。 波長分割多重時の波長誤差を説明する特性図である。 時分割多重・波長分割多重方式の回路構成を示すブロック図である。 時分割多重・波長分割多重方式の他の回路構成を示すブロック図である。 時分割多重・波長分割多重ハイブリット信号を説明するタイミング図である。 時分割多重・波長分割多重時の波長誤差を説明する特性図である。 第1の従来技術における波長誤差信号検出回路の回路構成を示すブロック図である。 第1の従来技術における波長誤差信号検出回路の波長誤差信号の識別原理を説明する特性図である。 第2の従来技術における波長誤差信号検出回路の回路構成を示すブロック図である。 第2の従来技術における波長誤差信号検出回路の波長誤差信号の識別原理を説明する特性図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態における波長誤差信号検出器の回路構成を示す。同図中の実線は光信号を示し、破線は電気信号を示す。本実施形態の波長誤差信号検出器は、光信号101のパワーを分岐する光ビームスプリッタ103、光ビームスプリッタ103の一方の出力を光電変換するモニタ用の第1受光器105、第1受光器105の出力に接続された増幅器(アンプ)111、光ビームスプリッタのもう一方の出力の後段に配置されて波長基準を与える光フィルタ107、光フィルタ107の出力を光電変換するモニタ用の第2受光器109、第2受光器109の出力から増幅器111の出力を引算する引算器113、及びその引算器113の出力に接続されたアナログ−デジタル変換回路(ADコンバータ)117を有する。
所望の波長の光信号101が入力された際に引算器113の出力が0となるように、増幅器111のゲインを予め調節することによって、引算器113の出力により入力光信号101の所望の波長からの波長誤差信号119を得ることができる。
ADコンバータ117はサンプリングトリガ信号115が印加されるサンプリングトリガ端子を備えており、サンプリングトリガ信号115により任意の時間間隔で引算器113の出力をモニタすることで、従来技術では、測定されていなかった入力光信号に対する波長誤差信号の時間変化を任意の時間間隔で観測できる。
(第2実施形態)
図2は本発明の第2実施形態における波長誤差信号検出器の回路構成を示す。同図中の実線は光信号を示し、破線は電気信号を示す。本実施形態の波長誤差信号検出器は、波長基準となる波長基準光を発生する基準光源201、時分割多重光信号101とその波長基準光とを合波する光カプラ205、光カプラ205の出力を光電変換する受光器207、受光器207の出力に接続して周波数の増大に伴って透過率が変化する波長依存性を有するフィルタ209、フィルタ209の出力に接続したADコンバータ117を有する。ADコンバータ117はサンプリングトリガ信号115が印加されるサンプリングトリガ端子を備えている。
時分割多重光信号101と波長基準光は受光器207においてヘテロダイン検波される。フィルタ209は時分割多重光信号101と波長基準光とのビート周波数を強度に変換する。ADコンバータ117はサンプリングトリガ信号により任意の時刻でフィルタ209の出力をモニタすることで、時分割多重光信号101に対する波長誤差信号の時間変化を任意の時間間隔で観測可能となる。
図3(A)、(B)を用いて、本実施形態の波長誤差信号検出器の動作原理を説明する。なお、以下では説明を簡単にするため、f=c/λ(cは光速度を表す)を用いて、光周波数をfで表す。図3(A)中の破線aは基準光を示し、実線bは信号光を示す。
図3(A)に示すように、受光器207において、基準光源201で生成された光周波数fLの波長基準光をローカル光源として、目標とする光周波数fcに対しfc−fL=Δfとなる光周波数とし、光周波数fS=fc+δfiである時分割多重光101をヘテロダイン検波することにより、波長基準光と信号光の中間周波数信号fS−fLが得られる。従って、目標とする光周波数fCに対して、得られた中間周波数信号fS−fLから、目標とする周波数fCに対する光信号fS+δfiの波長ドリフト量δfi=fS−fL−Δfを検出することができる。また、その得られた波長ドリフト周波数(δfi)は、周波数の増大に伴って透過率が変化するフィルタ209を通過させることにより、目標とする光周波数fCに対応する強度信号の変化量に変換することができるために、ADコンバータ117の出力として波長誤差信号119を得ることができる。
このようなフィルタ209としては、例えば図3(B)に示すような、周波数の増大に伴い透過率が一様に減少するフィルタを用いることができる。ADコンバータ117はサンプリングトリガ端子が具備されており、任意の時刻においてフィルタ209の出力をモニタすることで、波長誤差信号119の時間変化を観測することができる。
本実施形態においては、信号光101の光強度に対して、基準光源201の出力光の光強度を十分に強くすることにより、高感度で波長誤差信号119を検出することができる。ここで、波長誤差信号は、図3(B)に示すように、目標とする光周波数fCに対応する強度信号に対する信号光101に対応する強度信号の変化量に対応している。
(第3実施形態)
図4は本発明の第3実施形態における波長誤差信号検出器の回路構成を示す。本実施形態の波長誤差信号検出器は、波長基準となる波長基準光を発生する基準パルス光源203、時分割多重光101とその波長基準光とを合波する光カプラ205、光カプラ205の出力を光電変換する受光器207、受光器207の出力に接続して周波数の増大に伴って透過率が変化する周波数依存性を有するフィルタ209、フィルタ209の出力に接続したADコンバータ117を有する。基準パルス光源203はサンプリングトリガ信号202が印加されるサンプリングトリガ端子を備えている。
基準パルス光源203はサンプリングトリガ信号202により任意の時刻で波長基準光としての光パルスを出力する。時分割多重光101と波長基準光は受光器207においてヘテロダイン検波される。フィルタ209は時分割多重光101と波長基準光とのビート周波数を強度に変換する。
図3の構成と同様に、波長基準光をローカル光源とする時分割多重光101のヘテロダイン検波により、受光器207、フィルタ209、およびADコンバータ117を通じて、時分割多重光と波長基準光との波長誤差に対応した波長誤差信号119が得られる。このとき、基準パルス光源203にはパルス発振トリガ端子が備えられており、このパルス発振トリガ端子にサンプリングトリガ信号202を印加し、任意の時刻において光パルスを基準パルス光源203から光カプラ205へ出力することで、波長誤差信号119の時間変化をADコンバータ117の出力側で観測することができる。すなわち、受信タイミング制御回路(図示しない)から出力されるサンプリングトリガ信号202の出力時刻において基準パルス光源203を駆動することで、波長誤差信号119の時間変化をADコンバータ117の出力側で観測することができる。
本実施形態においては、前述の本発明の第2実施形態の場合と同様に、信号光101の強度に対して基準パルス光源203から発生する光パルスの光強度を十分に強くすることで、高感度に波長誤差信号を検出することができるとともに、基準光パルス光源203はADコンバータ117よりも高速に駆動できるため、波長誤差信号の検出を超高速で行うことができる。
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態における、本発明に係る上述した波長誤差信号検出器を用いた波長誤差信号検出回路の回路構成を示す。本実施形態の波長誤差信号検出回路は、時分割多重光信号におけるユーザ毎の波長誤差信号を識別する回路であり、図1、図2、図4のいずれか1つに示した波長誤差信号検出器503と、受信タイミング信号505のうちのある1ユーザの受信時間を選択する受信タイミング信号選択器507とを有する。受信タイミング信号選択器507からはその選択された時間のタイミングでサンプリングトリガ信号509が波長誤差信号検出器503に出力される。
光信号入力501として時分割多重信号が入力された際に、受信タイミング信号選択器507によりある1ユーザに対応する受信時間において、波長誤差信号波長検出器503で誤差信号を検出することで、Nユーザ(Nは2以上の整数)のうちある1ユーザの波長誤差信号511を識別することができる。このような受信タイミング信号505は、時分割多重信号を分離する際に、一般にメディアアクセス制御副層(MAC層)において生成されており、このMAC層機能を本実施形態において用いることができる。
図6のタイミング図を用いて本実施形態の波長誤差信号検出回路の動作を説明する。図6において横軸は時間を表し、縦軸は波長を表す。N個(Nは2以上の整数)の光送信器(図示しない)は、それぞれ波長λ1の光信号を送出するが、それぞれ異なる波長誤差を持っているものと想定する。図6においては、N=4の場合を表しており、それぞれの波長誤差信号はδλi(i=1〜4)で表されている。また、ti(i=1〜4)は受信タイミングを表し、上述のMAC層機能で与えられる。時分割多重された光信号入力501は、その受信時間があらかじめわかっているため、タイミング信号505を用いて、波長誤差信号検出器503において、任意に選択されたある1ユーザの信号の受信タイミングで波長誤差信号511を検出することで、時分割された光信号501において、そのある1ユーザに対応する波長誤差信号511を得ることができる。
(第5実施形態)
図7は、本発明の本発明の第5実施形態における、本発明に係る上記の波長誤差信号検出器を用いた波長誤差信号検出回路の他の回路構成を示す。本実施形態の波長誤差信号検出回路は、時分割多重光信号におけるユーザ毎の波長誤差信号を識別する回路であり、図1、図2、図4のいずれか1つに示した波長誤差信号検出器705、波長誤差信号検出器705へ繰返し周波数fsのサンプリングトリガ信号703を供給するサンプリングトリガ信号発生器701、および波長誤差信号検出器705によって得られた波長誤差信号707の時系列データを格納するメモリ709を有する。
図8のタイミング図を用いて本実施形態の波長誤差信号検出回路の動作を説明する。図8における記号の意味は図6と同様である。図8に示されているように、Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号501の入力時に、Nユーザの光信号501に対して少なくとも1回以上波長誤差信号707を検出できる検出周期fSでサンプリングトリガ信号発生器701を駆動させ、サンプリングトリガ信号発生器701から出力した検出周期fsのサンプリングトリガ信号703を波長誤差信号検出器705に入力する。これにより、波長誤差信号707が波長誤差信号検出器705から出力され、メモリ709に逐次格納される。
時分割多重信号501の受信時間は予め分かっているため、Nユーザそれぞれに対する受信時刻に対応する受信タイミング信号711を読み出し信号としてメモリ709に入力することで、メモリ709に格納された波長誤差信号707の時系列データを、Nユーザそれぞれに対する受信時刻に対応させて読み出し、Nユーザのそれぞれの送出波長の波長誤差信号511をメモリ709から得ることができる。
(第6実施形態)
図9は、本発明の第6実施形態における、本発明に係る上記の波長誤差信号検出回路を用いた時分割多重光通信システムの回路構成を示す。本実施形態の時分割多重光通信システムは、局側に波長誤差信号検出器を配置することでユーザ出力信号の波長誤差信号を局側で検出可能な時分割多重光通信システムであり、N個(Nは2以上の整数)のユーザ装置901−1〜901−N内にあるそれぞれの光送信器903−1〜903−N、光送信器903−1〜903−Nの送信タイミングを制御する送信タイミング制御器905−1〜905−N、N個の光送信器出力を合波する第1光カプラ907、光ファイバ909、第2光カプラ911、受信器913、本発明に係る図5または図7に示す波長誤差信号検出回路915、および前述の受信タイミング信号505または711を発生する受信タイミング制御器917を有する。ここで、ユーザ装置901−1〜901−Nと第1光カプラ907はユーザ側装置900である。また、第2光カプラ911、受信器913、波長誤差信号検出回路915、および受信タイミング制御器917は局側装置910である。
N個の光送信器903−1〜903−Nからは、それぞれ送信タイミング制御器905−1〜905−Nにより送信タイミングが制御された波長λ1の光信号が出力され、第1光カプラ907に送出される。これら波長λ1の光信号を第1光カプラ907によって合波することで時分割多重信号が生成される。この時分割多重信号は光ファイバ909を伝送したのち、第2光カプラ911によって光パワーの一部は波長誤差信号検出回路915に入力され、残りの光パワーは受信器913に入力される。
ここで、波長誤差信号検出回路915を局側装置920に配置することで、ユーザ側に波長誤差信号の検出に必要な高価な光部品を設置することなく、ユーザ側光送信器903−1〜903−Nの送出波長誤差を検出することができる。
また、上り信号光強度は受信時には伝送路損失や光カプラ907,911による損失等により大きく減衰しているが、波長誤差信号検出回路915を構成する波長誤差信号検出器503または705として、特に図2または図4に示す本発明に係る波長誤差検出器を用いることにより、高感度に波長誤差信号を得ることができる。
(第7実施形態)
図10は、本発明の第7実施形態における、本発明に係る図9に示す時分割多重光通信システムをもとにして構成した波長分割多重光通信システムの回路構成を示す。本実施形態の波長分割多重光通信システムは、光スイツチ(SW)で波長誤差信号検出回路を共用化した波長分割多重光通信システムであり、N個(Nは2以上の整数)のユーザ装置901−1〜901−N内にあるそれぞれの光送信器903−1〜903−N、光送信器903−1〜903−Nの送信タイミングを制御する送信タイミング制御器905−1〜905−N、N個の光送信器出力を合波する第1光カプラ907、光ファイバ909、波長分波器921、波長分波器921により分波されたM波(Mは2以上の整数)(N≧M)それぞれの光パワーの一部を分岐するM個の光カプラ922−1〜922−M、M個の受信器923−1〜923−M、M個の受信タイミング制御器924−1〜924−M、M×1光スイッチ(SW)925、制御器927、および本発明に係る図5または図7に示す波長誤差信号検出回路929を有する。ここで、ユーザ装置901−1〜901−Nと第1光カプラ907は、ユーザ側装置900である。また、波長分波器921、光カプラ922−1〜922−M、受信器923−1〜923−N、受信タイミング制御器924−1〜924−M、M×1光スイッチ(SW)925、制御器927、および波長誤差信号検出回路929は局側装置920である。
N個の光送信器903−1〜903−NのうちのM個の光送信器903−1〜903−Mは,それぞれM波長(N≧M)のいずれかにおいて送信タイミングを制御した光信号を送出し、これら光信号が光カプラ907によって合波されることで時分割多重・波長分割多重ハイブリッド信号が生成される。この時分割多重・波長分割多重ハイブリッド信号は、光ファイバ909を伝送したのち、局側装置920の波長分波器921によってM波に分波され、それら分波されたM波はそれぞれ光カプラ922−1〜922−Mによってその光パワーの一部がM×1光SW925に入力され、残りの光パワーがそれぞれM個の受信器923−1〜923−Mに入力される。
M×1光SW925の出力は波長誤差信号検出回路929に入力される。ここで、波長誤差信号検出回路はM波に対し同等の性能を有するとする。一般に、波長分割多重光伝送システムでは等間隔に波長が配置される。このような等間隔に配置されたM波に対して同等の性能を得るには、波長誤差信号検出回路において用いられる波長誤差信号検出器において、M波に対し同等の波長基準を与える光デバイスを用いればよい。第1実施形態に示されている波長誤差信号検出器においては、光フィルタとして透過率が周期的な波長依存性を有するエタロンフィルタやマッハツェンダ型フィルタなどを用いることができる。また、第2実施形態及び第3実施形態に示されている波長誤差信号検出器においては、基準光源及び基準パルス光源として等間隔に配置された波長を出力する多波長光源やモードロックレーザなどを用いることができる。また、M波がそれぞれ任意の波長である場合には、第1実施形態に示されている波長誤差信号検出器においては光フィルタとして波長可変光フィルタを用いることができ、第2実施形態及び第3実施形態に示されている波長誤差信号検出器においては、基準光源及び基準パルス光源として波長可変光源を用いることができる。
受信器923−1〜923−Mにおいては、M波それぞれに対し、受信タイミング制御器924−1〜924−Mからの受信タイミング制御信号によりユーザ毎の信号が識別される。M個の受信タイミング制御器924−1〜924−Mで生成される受信タイミング制御信号は制御器927にも入力される。
制御器927においては、波長λi(i=1〜M)について波長誤差信号を検出する場合は、M×1光SW925の出力を波長λiに設定すると共に、波長λiを受信する受信器923−iに接続されている受信タイミング制御器924−iにおいて生成される受信タイミング制御信号を用いて波長誤差信号検出回路929を駆動することで、波長λiについての波長誤差信号を検出する。このように構成することで、複数のM波を用いた波長分割多重光通信システムにおいて、波長誤差信号検出回路929を1個に、即ち波長誤差信号検出器を1個に集約することができる。
また、本実施形態ではユーザ信号の多重化に単一の光カプラ907を用いた場合について説明したが、本発明はこれに関らず、例えば、背景技術の項で説明した図18に示したような、複数の光カプラを用いて時分割多重した後で、波長合波器を用いて波長分割多重してもよい。
(第8実施形態)
図11は、本発明の第8実施形態における、本発明に係る図9に示す時分割多重光通信システムをもとにして構成したさらに他の波長分割多重光通信システムの回路構成を示す。本実施形態の波長分割多重光通信システムは、波長選択器で波長誤差信号検出回路を共用化した波長分割多重光通信システムであり、図10の本発明の第7実施形態の波長分割多重光通信システムと相違する点は、図10では局側装置920の波長分波器921の後段(出力側)に配置されていたM個の光カプラ922−1〜922−M及びM×1光SW925を取り除き、局側装置930の波長分波器921の前段(入力側)に伝送路909の光信号の一部を分波する単一の光カプラ911を設置し、その光カプラ911の出力を制御器927に接続された波長選択器935に入力し、波長選択器935の出力を本発明に係る図5または図7に示す波長誤差信号検出回路929に入力する点である。
制御器927においては、波長λi(i=1〜M)について波長誤差信号を検出する場合は、波長λiを受信する受信器923−iに接続されている受信タイミング制御器924−iにおいて生成される受信タイミング制御信号を用いて、波長選択器935の出力タイミングを波長λiに選択させることで、M波のうち1波である波長λiについての波長誤差信号を波長誤差信号検出回路929で検出する。
このように、波長選択器930によってM波のうち1波を選択することで、波長分波器921による損失がなく波長誤差信号検出回路929から波長誤差信号を得られるとともに、波長分波器921の透過帯域に依存せずに波長誤差信号検出回路929から波長誤差信号を得ることができる。
(他の実施の形態)
上記では、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の実施形態は上記例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内であれば、その構成部材等の置換、変更、追加、個数の増減、形状の設計変更等の各種変形は、全て本発明の実施形態に含まれる。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、1つの機器を有する装置に適用してもよい。
101 光信号、時分割多重光信号
103 光ビームスプリッタ
105 第1受光器
107 光フィルタ
109 第2受光器
111 増幅器(アンプ)
113 引算器
115 サンプリングトリガ信号
117 アナログ−デジタル変換回路(ADコンバータ)
119 波長誤差信号
201 基準光源
203 基準パルス光源
205 光カプラ
207 受光器
209 フィルタ
501 光信号入力、時分割多重信号
503 波長誤差信号検出器
507 受信タイミング信号選択器
509 サンプリングトリガ信号
701 サンプリングトリガ信号発生器
703 サンプリングトリガ信号
705 波長誤差信号検出器
707 波長誤差信号
709 メモリ
900 ユーザ側装置
901−1〜901−N ユーザ装置
903−1〜903−N 光送信器
905−1〜905−N 送信タイミング制御器
907 第1光カプラ
909 光ファイバ
910 局側装置
911 第2光カプラ
913 受信器
915 波長誤差信号検出回路
917 受信タイミング制御器
920 局側装置
921 波長分波器
922−1〜922−M 光カプラ
923−1〜923−M 受信器
924−1〜924−M 制御器
925 M×1光スイッチ(SW)
927 制御器
929 波長誤差信号検出回路
930 局側装置
935 波長選択器

Claims (8)

  1. 波長基準となる波長基準光を発生する基準光源と、
    時分割多重光信号である入力光信号と前記波長基準光とを合波する光カプラと、
    前記光カプラの出力光を光電変換する受光器と、
    前記受光器の出力に接続して周波数の増大に伴って透過率が変化する周波数依存性を有するフィルタと、
    前記フィルタの出力に接続するアナログ−デジタル変換回路とを備え、
    前記入力光信号と前記波長基準光は前記受光器においてヘテロダイン検波され、前記フィルタは前記入力光信号と前記波長基準光とのビート周波数を強度に変換し、前記アナログ−デジタル変換回路はサンプリングトリガ信号により任意の時間間隔で前記フィルタの出力をモニタすることを特徴とする波長誤差信号検出器。
  2. 波長基準となる波長基準光を発生する基準パルス光源と、
    時分割多重光信号である入力光信号と前記波長基準光とを合波する光カプラと、
    前記光カプラの出力光を光電変換する受光器と、
    前記受光器の出力に接続して周波数の増大に伴って透過率が変化する周波数依存性を有するフィルタと、
    前記フィルタの出力に接続するアナログ−デジタル変換回路とを備え、
    前記入力光信号と前記波長基準光は前記受光器においてヘテロダイン検波され、前記フィルタは前記入力光信号と前記波長基準光とのビート周波数を強度に変換し、前記基準パルス光源はサンプリングトリガ信号により任意の時間間隔で前記波長基準光としての光パルスを出力することを特徴とする波長誤差信号検出器。
  3. 請求項1または2に記載の波長誤差信号検出器と、
    Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号の入力時に、任意の1ユーザの信号受信時刻を与える受信タイミング信号選択器とを備え、
    前記波長誤差信号検出器は、前記受信タイミング信号選択器により与えられた信号受信時刻において、入力光信号に対する波長誤差を検出することで、前記Nユーザのうちの任意の1ユーザの送出波長の波長誤差信号を検出することを特徴とする波長誤差信号検出回路。
  4. 請求項1または2に記載の波長誤差信号検出器と、
    Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号の入力時に、該Nユーザの光信号に対して少なくとも1回以上波長誤差信号を検出できる検出周期の繰返し周波数のサンプリングトリガ信号を発生して前記波長誤差信号検出器へ供給するサンプリングトリガ信号発生器と、
    前記波長誤差信号検出器によって得られた波長誤差信号の時系列データを格納するメモリとを備え、
    前記メモリに格納された波長誤差信号の時系列データを前記Nユーザそれぞれに対する受信時刻に対応させることで、前記Nユーザのそれぞれの送出波長の波長誤差信号を検出することを特徴とする波長誤差信号検出回路。
  5. 基準光源から波長基準となる波長基準光を発生するステップと、
    光カプラにより時分割多重光信号である入力光信号と前記波長基準光とを合波するステップと、
    光受光器により前記入力光信号と前記波長基準光をヘテロダイン検波するステップと、
    周波数依存性を有するフィルタにより前記入力光信号と前記波長基準光とのビート周波数を強度に変換するステップと、
    サンプリングトリガ信号によりアナログ−デジタル変換回路を駆動することで任意の時間間隔で前記フィルタの出力をモニタするステップと
    を備えたことを特徴とする波長誤差信号検出方法。
  6. サンプリングトリガ信号により任意の時間間隔で基準光源から波長基準となる波長基準光パルスを発生するステップステップと、
    光カプラにより時分割多重光信号である入力光信号と前記波長基準光パルスとを合波するステップと、
    光受光器により前記入力光信号と前記波長基準光パルスをヘテロダイン検波するステップと、
    周波数依存性を有するフィルタにより前記入力光信号と前記波長基準光パルスとのビート周波数を強度に変換するステップと、
    前記フィルタの出力をモニタするステップと
    を備えたことを特徴とする波長誤差信号検出方法。
  7. 受信タイミング信号選択器により、Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号の入力時に、任意の1ユーザの信号受信時刻を与える受信タイミング信号を発生するステップと、
    前記受信タイミング信号により与えられた信号受信時刻において、入力光信号に対する波長誤差を検出することで、前記Nユーザのうちの任意の1ユーザの送出波長の波長誤差信号を検出するステップと
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の波長誤差信号検出方法。
  8. Nユーザ(Nは2以上の整数)による時分割多重光信号の入力時に、該Nユーザの光信号に対して少なくとも1回以上波長誤差信号を検出できる検出周期の繰返し周波数のサンプリングトリガ信号を発生するステップと、
    該サンプリングトリガ信号を用いて得られた前記波長誤差信号の時系列データをメモリに格納するステップと、
    前記メモリに格納された波長誤差信号の時系列データを前記Nユーザそれぞれに対する受信時刻に対応させることで、前記Nユーザのそれぞれの送出波長の波長誤差信号を検出するステップと
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の波長誤差信号検出方法。
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