JP5335291B2 - Led用導電性ダイボンディング剤 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード(LED)チップを基板等に接着するLED用導電性ダイボンディング剤に関し、これを用いて得られるLEDに関する。
LEDは、長寿命、低消費電力、低発熱、高速応答性、耐衝撃性、対環境性、小型である等の特徴を有しており、液晶ディスプレイのバックライト、信号機、照明灯、表示装置等の多分野で応用されている。LEDの製造方法においては、一般に、ダイボンディング剤を使用してLEDチップをインターポーザー、リードフレーム、基板等に固定する手法が採られている。
このダイボンディング剤には、高い弾性率と高い接着力とを発現できる点から、一般に、エポキシ樹脂が使用されている。しかしながら、汎用のビスフェノールA型エポキシ樹脂やフェノールノボラック型エポキシ樹脂等を使用した場合、LEDが発光する400〜500nmの光をエポキシ樹脂が吸収し、変色してしまうため、光安定性が損なわれ、LEDの長時間点灯における輝度劣化をもたらすといった問題があった。
このような問題に対応するために、水素添加型のエポキシ樹脂を使用する技術が提案されているが、水素添加型のエポキシ樹脂に、硬化剤として一般的なメチルヘキサヒドロ無水フタル酸等の酸無水物系硬化剤を使用した場合(特許文献1参照)、ポットライフが短くなり、作業性の点で問題がある上に、光安定性の改善効果もいまひとつであった。また、シリコーン樹脂を使用する試みもなされているが(特許文献2参照)、接着強度が弱く、電気特性における信頼性の確保は困難であった。このように、接続信頼性と光安定性の点から、LED用導電性ダイボンディング剤に、一層の改善が要望されていたのが現状である。
特開2003−26763号公報 特開平7−25987号公報
本発明の目的は、接続信頼性と光安定性に優れたLEDを提供することができる、LED用導電性ダイボンディング剤を提供することである。
本発明者は、上記の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を有するLED用導電性ダイボンディング剤によれば、目的が達成されることを見出し、本発明を完成させるにいたった。
すなわち、本発明は、(A)1分子当たり平均で0.5個以上の水酸基を含有する、脂環式エポキシ樹脂、(B)非芳香族ポリイソシアナートのブロック化物、及び(C)導電性フィラーを含有する、LED用導電性ダイボンディング剤に関し、また、このダイボンディング剤を使用して製造したLEDに関する。
本発明のLED用導電性ダイボンディング剤を用いて、LEDチップをインターポーザー、リードフレーム、基板等に固定することにより、接続信頼性と光安定性に優れたLEDを提供することができる。
本発明のLED用導電性ダイボンディング剤は、
(A)1分子当たり平均で0.5個以上の水酸基を含有する、脂環式エポキシ樹脂、
(B)非芳香族ポリイソシアナートのブロック化物、及び
(C)導電性フィラー
を含む。
(A)成分は、脂環式エポキシ樹脂であり、1分子当たり平均で0.5個以上の水酸基を含有するものである。水酸基の個数がこの範囲にあると、好ましい架橋密度を得ることができる。水酸基は、1分子当たり平均で0.5〜6個であることが好ましい。なお、(A)成分は、単独でも、2種以上を併用してもよい。複数の脂環式エポキシ樹脂を使用する場合は、水酸基を含有しないものが含まれていてもよいが、全体として、1分子当たり平均で0.5個以上、好ましくは0.5〜6個の水酸基を含有することとする。
脂環式エポキシ樹脂の例としては、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水添ビフェニル型エポキシ樹脂、水添フェノールボラック型エポキシ樹脂、水添クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等の水素添加型エポキシ樹脂、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、1,2−エポキシ−ビニルシクロヘキセン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、1−エポキシエチル−3,4−エポキシシクロヘキサン等のオレフィン等をエポキシ化して得られるエポキシ樹脂等が挙げられる。水酸基を含有しないエポキシ樹脂を使用する場合は、水酸基を含有するものと併用して、上記のとおり、全体として、1分子当たり平均で0.5個以上、好ましくは0.5〜6個の水酸基を含有することとする。
(A)成分としては、下記式:
(式中、
Xは、−CH−、−C(CH−又は直接結合であり、
mは、平均で、0.5以上であり、好ましくは0.5〜6である)で示される水素添加型エポキシ樹脂が好ましい。これらのなかでも、貯蔵安定性の点からは、水添ビスフェノールA型又は水添ビスフェノールF型のエポキシ樹脂が好ましい。
本発明においては、(B)成分の非芳香族ポリイソシアナートのブロック化物を硬化剤として使用することによって、硬化後のダイボンディング剤における反射率低下が抑制され、光安定性に寄与することができる。また、硬化によりウレタン結合が発生するため、高温下でも強い接着強度が維持され、接続信頼性の向上をもたらすと解される。
(B)成分としては、ヘキサメチレンジイソシアナート、リジンジイソシアナート、トリメチルへキサメチレンジイソシアナート等の脂肪族ポリイソシアナート、イソホロンジイソシアナート等の脂環式ポリイソシアナートを、フェノール系化合物(例えば、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、ブチルフェノール等)、ラクタム系化合物(例えば、ε−カプロラクタム、σ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β−プロピオラクタム等)、オキシム系化合物(例えば、アルドオキシム(ホルムアルドオキシム、アセトアルドオキシム等)、ケトオキシム(アセトオキシム、メチルエチルケトンオキシム、シクロヘキサノンオキシム等)等)、マロン酸ジエチルエステル、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン等のブロック剤でブロックしたものが挙げられる。ブロック剤は、光安定性の点から非芳香族化合物であることが好ましい。なかでも、光安定性の点から脂肪族ジイソシアナート(ヘキサメチレンジイソシアナート等)をオキシム系化合物又はラクタム系化合物でブロックしたブロック化物が好ましい。なお、(B)成分は、単独でも、2種以上を併用してもよい。
(C)導電性フィラーは、特に限定されず、銀、金、銅、ニッケル、パラジウム、錫及びこれらの合金等の金属微粉末や金、銀、パラジウムでコーティングされた無機又は有機フィラーが挙げられる。これらの形状は、特に限定されず、球状、リン片状等が挙げられ、好ましくはリン片状であり、平均粒子径としては5〜15μmが挙げられる。なお、(C)成分は、単独でも、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、(A)、(B)及び(C)成分の合計100重量部に対して、(A)成分は、好ましくは2〜15重量部であり、より好ましくは3〜13重量部である。(B)成分は、好ましくは1〜11重量部であり、より好ましくは2〜8重量部である。(C)成分は、好ましくは74〜97重量部であり、より好ましくは79〜95重量部である。
本発明のダイボンディング剤は、反応性の点から硬化触媒を含有することが好ましい。硬化触媒としては、(D)アルミニウムキレート化合物が挙げられる。(D)アルミニウムキレート化合物は、特に限定されず、例えば、3つのβ−ケトエノラートアニオンがアルミニウムに配位した錯体化合物が挙げられる。アルミニウムエチルアセトアセテート・ジイソプロピレート、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、アルミニウムアルキルアセトアセテート・ジイソプロピレート、アルミニウムビスエチルアセトアセテート・モノアセチルアセトネート又はアルミニウムトリスアセチルアセトネート又はアルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートとして入手可能である。なかでも、ポットライフの点からアルキル基(下記式のRに相当する)がC1837のアルミニウムアルキルアセトアセテート・ジイソプロピレートである(オクタデカ−9−エニル−アセトアセタート−O1’,O3)ジプロパン−2−オラートアルミニウム:
が好ましい。なお、(D)成分は、単独でも、2種以上を併用してもよい。
(D)成分は、(A)、(B)及び(C)成分の合計100重量部に対して、好ましくは0.05〜1.1重量部であり、より好ましくは0.1〜0.7重量部である。
さらに、本発明のダイボンディング剤は、接着性の点からカップリング剤を含有することが好ましい。カップリング剤としては、(E)シランカップリング剤が挙げられる。(E)シランカップリング剤は、特に限定されず、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のビニル基含有シラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシ基含有シラン、p−スチリルトリメトキシシラン等のスチリル基含有シラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等のアルコキシ基含有シラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリロイル基含有シラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基含有シラン等が挙げられる。なかでも、耐光性の点から芳香環を含まないものが好ましく、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のグリシジル基含有シランを好ましく使用することができる。なお、(E)成分は、単独でも、2種以上を併用してもよい。
(E)成分は、(A)、(B)及び(C)成分の合計100重量部に対して、好ましくは0.1〜11重量部であり、より好ましくは0.5〜9.5重量部である。
本発明は、上記成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、粘度調整剤、消泡剤、難燃剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、溶剤等を任意成分として含有することができる。
本発明のLED用導電性ダイボンディング剤は、(A)〜(C)成分、及び必要に応じて(D)、(E)成分をはじめとする任意成分を混合することにより調製することができる。
本発明のLED用導電性ダイボンディング剤をインターポーザー、リードフレーム、基板等に塗布し、塗布部分にLEDチップを配置した後、140〜170℃で1〜3時間(例えば150〜170℃で1〜2時間)、ダイボンディング剤を加熱硬化させることにより、LEDを作製することができる。LEDチップは、青色LEDチップ、白色LEDチップのいずれも使用することができる。
本発明によれば、光安定性に優れたLED用導電性ダイボンディング剤が得られる。光安定性は、硬化後のダイボンディング剤の反射率を測定することにより評価することができ、反射率の変化が小さく安定しているものが光安定性に優れているということができる。具体的には、本発明のダイボンディング剤をガラス基板上に厚み150μmで塗布し、150℃で2時間加熱硬化させ、室温まで冷却させて得られた塗膜の初期の450nmの反射率Xaと、この塗膜に、青色HIDランプ(400W、8000lm、20000Lx)を用いて、50mmの距離から150℃で1000時間に光照射した後の塗膜の450nmの反射率Xbとが、Xb/Xa≧0.75を充足するようにすることができる。なお本明細書において、反射率は、いずれもガラス基板の裏面側から入射角45度で測定した値とする。
本発明について、実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例において、部、%はことわりのない限り、重量部、重量%を表す。
表1に示す配合で各成分を混合して、実施例及び比較例の各LED用導電性ダイボンディング剤を調製した。
実施例及び比較例の各剤について、下記の試験を行った。
(1)反射率
各剤を、ガラス基板上に厚み150μmで塗布し、150℃で2時間加熱硬化し、反射率測定用サンプルを用意した。このサンプルについて、日本電色工業(株) 社製 色差計NF999機器により、ガラス基板の裏面から入射角45度で反射率を測定した。その後、青色HIDランプ(400W、8000lm、約20000Lx、図1)を用いて、50mmの距離から、約150℃で、50、100、400、1000時間、サンプルに光照射した後、照射後の反射率を上記と同様にして測定した。結果を図2に示す。
(2)接触抵抗
Cu/Ni/Au電極を備えたFR4基板上(図3−A)に、各剤を厚み70μmで、0.5mm四方で塗布し(図3−B)、塗布部分の上に、鉄−ニッケル合金(鉄:ニッケル=58:42)に銀メッキを施したプレートを各剤の厚みが50μmになるまで押し付けた(図3−C)。次いで、150℃で2時間加熱硬化し、封止剤(ビスフェノールF型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、メチルナジック酸無水物及び硬化促進剤の混合物。重量比で17.5:32.0:50.0:0.5)を塗布し、180℃で2時間加熱し、室温まで冷却し、抵抗値測定用サンプルを用意した(図3−D)。このサンプルの電極にプローブを接続して、10mAの電流を流して、抵抗値を測定した。その後、リフローを想定して、上記サンプルを300℃のホットプレートに15秒間をのせた後、室温まで冷却し、抵抗値を上記と同様にして測定した。サンプル4個について、この操作を3回繰り返した。結果を図4に示す。
この試験とは別に、JEDECのレベル3試験に基づき、吸湿リフローを想定して、抵抗値測定用サンプルを、30℃、相対湿度70%で168時間放置した後、260℃のリフローに通した後、室温まで冷却し、抵抗値を上記と同様にして測定した。サンプル4個について、この操作を3回繰り返した。結果を図5に示す。
(3)せん断強度
銀メッキされた銅張りFR4基板上に、各剤を厚み125μmで、2mm四方で塗布し、塗布部分の上に、2mm角のシリコンチップを載せ、次いで、150℃で2時間加熱硬化し、室温まで冷却し、せん断強度測定用サンプルを用意した。このサンプルに、室温と300℃で、水平方向から、シリコンチップに力を加え、シリコンチップがはがれたときの力を測定した(図6)。結果を図7に示す。
ガラス基板上に、各剤を厚み50μmで、1mm四方で塗布し、塗布部分の上に、1mm角のシリコンチップを載せ、次いで、150℃で2時間加熱硬化し、室温まで冷却し、せん断強度測定用サンプルを用意した。このサンプルに、室温で、上記と同様にしてせん断強度を測定した。その後、青色HIDランプ(400W、8000lm、20000Lx、図1)を用いて、50mmの距離から、約150℃で、50、100、400、1000時間、サンプルに光照射した後、照射後のせん断強度を測定した。結果を図8に示す。
(4)ポットライフ
各剤を25℃、相対湿度50%の条件下に放置して、トキメック社製E型粘度計(機器名TVE−22)を使用して、25℃、2.5rpmでの粘度を測定した。結果を図9に示す。
図2に示すように、実施例1〜4及びシリコーン樹脂を使用した比較例2は、長時間の光照射に対しても反射率が変化せず、光安定性に優れていることがわかる。ちなみに、実施例1は初期の450nmの反射率Xaが42.2%であり、1000時間の光照射後の反射率Xbが33.8%、Xb/Xaが0.8であった。実施例2は、初期の450nmの反射率Xaが29.4%であり、1000時間の光照射後の反射率Xbが31.1%、Xb/Xaが1.05であった。実施例3は、初期の450nmの反射率Xaが30.2%であり、1000時間の光照射後の反射率Xbが23.6%、Xb/Xaが0.78であった。実施例4は、初期の450nmの反射率Xaが28.2%であり、1000時間の光照射後の反射率Xbが24.4%、Xb/Xaが0.87であった。一方、エポキシ樹脂の水酸基数が本発明の範囲外で、かつ酸無水物系硬化剤を使用した比較例1では、徐々に反射率劣化が起こった。芳香族エポキシ樹脂を使用した比較例3及び4では、芳香族環の影響から反射率劣化は非常に早い時間から発生し、また、短時間でガラス基板との間で剥離が発生した(チョーキング現象が確認された。)ブロックイソシアネートを使用していない比較例5では、若干の反射率劣化が起こった。
図4に示すように、リフローを想定した300℃と室温の温度サイクルにおいて、実施例1〜4、比較例3及び4は、安定して低い抵抗値を示した。比較例1では、抵抗値にややバラツキがみられた。一方、シリコーン樹脂を使用した比較例2では、大きなバラツキに加えて抵抗値の上昇がみられた。これは、シリコーン樹脂中にシロキサン骨格が存在するため、熱変動が大きく、強度が低くなったためと考えられる。また、ブロックイソシアネートを使用していない比較例5では、大きなバラツキに加えて抵抗値の上昇がみられた。さらに、図5に示すように、吸湿リフローを想定した、より厳しい温度サイクルにおいても、実施例1〜4は、安定して低い抵抗値を示した。
図7に示すように、シリコーン樹脂を使用した比較例2よりも、いずれも室温で良好なせん断強度を示した。実施例1及び比較例3は、高温でのせん断強度も比較的高かった。さらに、図8に示すように、青色HIDランプでの光照射によっても、実施例1〜4は、値が変化せず、劣化がみられなかった。
図9に示すように、比較例1及び2は、24時間で粘度が2倍近くなり、酸無水物系硬化剤を使用した場合にポットライフの安定化は難しいことがわかった。実施例1〜4、比較例3及び4は、粘度が安定であり、十分なポットライフを示した。特に、実施例1は、粘度が小さく、作業性に優れることもわかる。
これらの結果から、本発明のLED用導電性ダイボンディング剤は、光安定性のみならず、せん断強度及び抵抗値の点からも優れたものであり、接続信頼性と光安定性に優れたLEDを提供できることがわかる。特に、高温においても、良好なせん断強度が得られ、かつ抵抗値変化が抑制されている点で優れている。さらに、ポットライフ性にも優れていることから、作業面でも便利である。
本発明のLED用導電性ダイボンディング剤は、接続信頼性と光安定性に優れたLEDを提供でき、LEDの発展に寄与するものである。
青色HIDランプの波長である。 青色HIDランプでの光照射による反射率の変化を示すグラフである。 抵抗値測定用サンプルの作製方法である。 リフローを想定した条件下での抵抗値の変化を示すグラフである。 吸湿リフローを想定した条件下での抵抗値の変化を示すグラフである。 せん断強度測定の模式図である。 室温及び高温でのせん断強度の値を示すグラフである。 青色HIDランプでの光照射によるせん断強度の変化を示すグラフである。 粘度変化を表すグラフである。

Claims (7)

  1. (A)下記式:

    (式中、
    Xは、−CH −、−C(CH −又は直接結合であり、
    mは、平均で、0.5以上である)で示される水素添加型エポキシ樹脂
    (B)非芳香族ポリイソシアナートのブロック化物、及び
    (C)導電性フィラー
    を含有し、
    (A)、(B)及び(C)成分の合計100重量部に対して、
    (A)成分が2〜15重量部であり、
    (B)成分が1〜11重量部であり、
    (C)成分が74〜97重量部である、
    LED用導電性ダイボンディング剤。
  2. (B)成分が、脂肪族ジイソシアナートをオキシム系化合物又はラクタム系化合物でブロックしたブロック化物である、請求項1記載のダイボンディング剤。
  3. (C)成分が、銀粉末である、請求項1又は2記載のダイボンディング剤。
  4. さらに、(D)アルミニウムのキレート化合物を含有する、請求項1〜のいずれか1項記載のダイボンディング剤。
  5. さらに、(E)シランカップリング剤を含有する、請求項1〜のいずれか1項記載のダイボンディング剤。
  6. ガラス基板上に厚み150μmで塗布し、150℃で2時間加熱硬化させ、室温まで冷却させて得られた塗膜の初期の450nmの反射率Xaと、前記塗膜に、青色HIDランプ(400W、8000lm、20000Lx)を用いて、50mmの距離から150℃で1000時間に光照射した後の450nmの反射率Xbが、Xb/Xa≧0.75を充足する、請求項1〜のいずれか1項記載のダイボンディング剤。
  7. 請求項1〜のいずれか1項記載のダイボンディング剤を使用して製造したLED。
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