JPH07165865A - アミド基含有ジイソシアナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキシ樹脂及びその製造法 - Google Patents

アミド基含有ジイソシアナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキシ樹脂及びその製造法

Info

Publication number
JPH07165865A
JPH07165865A JP5311662A JP31166293A JPH07165865A JP H07165865 A JPH07165865 A JP H07165865A JP 5311662 A JP5311662 A JP 5311662A JP 31166293 A JP31166293 A JP 31166293A JP H07165865 A JPH07165865 A JP H07165865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
amide group
epoxy resin
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5311662A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Yoshiyuki Mukoyama
吉之 向山
Toshihiko Ito
敏彦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP5311662A priority Critical patent/JPH07165865A/ja
Priority to US08/245,671 priority patent/US5625026A/en
Priority to EP9494303569A priority patent/EP0625506A3/en
Priority to US08/470,630 priority patent/US5591813A/en
Publication of JPH07165865A publication Critical patent/JPH07165865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アミド基含有ジイソシアナート化合物、その
製造法、従来のエポキシ樹脂に比べて高い接着性を示す
均一な硬化物が得られるアミド基含有エポキシ樹脂及び
その製造法を提供する。 【構成】 一般式(I) (式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して二価の有
機基を示し、複数のR1は互いに異なっていてもよく、
2及びR3が複数個存在するときは複数のR2及びR3
互いに異なっていてもよく、nは繰返し単位の個数を示
す0又は正の整数である)で表されるアミド基含有ジイ
ソシアナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキ
シ樹脂及びその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミド基含有ジイソシ
アナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキシ樹
脂及びその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分子内にアミド基を有するポリアミド樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂などは、そのア
ミド基の高い極性と強い水素結合に由来する大きな凝集
エネルギーを持っているが、中でも特に、ポリアミド樹
脂は、その大きな凝集エネルギーによって、エポキシ樹
脂硬化物に、更に高い接着性を与えることが可能である
ことから、エポキシ樹脂用硬化剤又は添加剤として従来
から広く用いられている。しかしながら、一般にエポキ
シ樹脂とポリアミド樹脂とは相溶性が悪く、これら両者
を配合した系においては均一な硬化物が得られないこと
があり、接着信頼性などの品質に関して必ずしも満足の
いくものであるとは言えなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アミド基含
有ジイソシアナート化合物、その製造法、従来のエポキ
シ樹脂に比べて高い接着性を示す均一な硬化物が得られ
るアミド基含有エポキシ樹脂及びその製造法を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エポキシ
樹脂分子内にアミド基を導入した特定の化学構造を有す
るアミド基含有エポキシ樹脂が、従来、問題となってい
た課題を解決できることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(I)
【化8】 (式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して二価の有
機基を示し、複数のR1は互いに異なっていてもよく、
2及びR3が複数個存在するときは複数のR2及びR3
互いに異なっていてもよく、nは繰返し単位の個数を示
す0又は正の整数である)で表されるアミド基含有ジイ
ソシアナート化合物に関する。
【0006】また、本発明は一般式(IV)
【化9】 (式中、R10は一般式(I)におけるR1及びR2と同意
義である)で表されるジイソシアナートと一般式(V)
【化10】 (式中、R3は一般式(I)におけるR3と同意義であ
る)で表されるジカルボン酸とを(ジイソシアナート)
/(ジカルボン酸)(モル比)が1を超える範囲となる
ようにして反応させることを特徴とする一般式(I)で
表されるアミド基含有ジイソシアナート化合物の製造法
に関する。
【0007】また、本発明は、一般式(VI)
【化11】 (式中、R11は二価の有機基を示し、複数のR11は互い
に異なっていてもよく、R1、R2、R3及びnはそれぞ
れ上記一般式(I)におけるR1、R2、R3及びnと同
意義であり、k及びlはそれぞれ独立して繰返し単位の
個数を示す0又は正の整数であり、mは繰返し単位の個
数を示す正の整数である)で表されるアミド基含有エポ
キシ樹脂に関する。
【0008】また、本発明は、一般式(I)で表される
アミド基含有ジイソシアナート化合物と一般式(VII)
【化12】 (式中、R11は一般式(VI)におけるR11と同意義であ
り、jは一般式(VI)におけるk及びlと同意義であ
る)で表されるエポキシ樹脂とを(エポキシ樹脂)/
(アミド基含有ジイソシアナート化合物)(モル比)が
1を超える範囲となるように反応させることを特徴とす
る一般式(VI)で表されるアミド基含有エポキシ樹脂の
製造法に関する。
【0009】以下、本発明を詳述する。一般式(IV)で
表されるジイソシアナートとしては、特に制限はない
が、例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアナ
ート、1,5−ナフタレンジイソシアナート、p−フェ
ニレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナ
ート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アナート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアナート、イソホロンジイソシアナート、4,4′
−ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、トランス
シクロヘキサン−1,4−ジイソシアナート、リジンジ
イソシアナート、m−キシレンジイソシアナート、水添
m−キシレンジイソシアナート、一般式(VIII)
【化13】 (式中、R4、R5及びR6はそれぞれ上記一般式(II)
におけるR4、R5及びR6と同意義である)で表される
1,4−ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチ
ル)ベンゼン、1,3−ビス(1−イソシアナート−1
−メチルエチル)ベンゼン、1,4−ビス(1−イソシ
アナートエチル)ベンゼン、1,3−ビス(1−イソシ
アナートエチル)ベンゼン、1−(1−イソシアナート
−1−メチルエチル)−4−(1−イソシアナートエチ
ル)ベンゼン、1−(1−イソシアナート−1−メチル
エチル)−3−(1−イソシアナートエチル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(1−イソシアナート−1−メチルプ
ロピル)ベンゼン、1,4−ビス(1−イソシアナート
−3−クロロプロピル)ベンゼン、2,5−ビス−(1
−イソシアナート−1−メチルエチル)ナフタレン、
2,5−ビス(1−イソシアナートエチル)ナフタレン
等、一般式(IX)
【化14】 (式中、R7、R8及びR9はそれぞれ上記一般式(III)
におけるR7、R8及びR9と同意義である)で表される
2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−トリレン
ジイソシアナート、3,3′−ジメチルジフェニルメタ
ン−4,4′−ジイソシアナート、3,3′−ジクロロ
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート、3,
3′−ビトリレン−4,4′−ジイソシアナート、3,
3′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジイソシアナー
ト、3,3′−ジメトキシビフェニル−4,4′−ジイ
ソシアナート、2,5,2′,5′−テトラメチルジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート、3,3′
−ジメトキシジフェニルメタン−4,4′−ジイソシア
ナート、4,4′−ジメトキシジフェニルメタン−3,
3′−ジイソシアナート、4,4′−ジエトキシジフェ
ニルメタン−3,3′−ジイソシアナート、2,2′−
ジメチル−5,5′−ジメトキシジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアナート、3,3′−ジクロロジフ
ェニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシアナートな
どが挙げられ、これらは単独で又は複数種を組合せて使
用することができる。
【0010】これらのうちでは、イソシアナート基同士
の可逆的な分子間2量化反応(ウレトジオン生成反応)
や不可逆的な分子間3量化反応(イソシアヌレート生成
反応)といった副反応が起こりにくい点から、2個のイ
ソシアナート基のうち少なくとも一方のイソシアナート
基の近傍に、その反応性を低減させる立体障害効果を有
する基をもつ一般式(VIII)又は一般式(IX)で表され
るジイソシアナートが好ましく、中でも、一般式(VII
I)において、R4及びR5がメチル基(立体障害基)で
あり、R6がフェニレン基である1,4−ビス(1−イ
ソシアナート−1−メチルエチル)ベンゼン又は1,3
−ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチル)ベン
ゼンが特に好ましい。このような立体障害効果を有する
基をもつジイソシアナートを用いることで、一般式
(I)で表されるアミド基含有ジイソシアナート化合物
製造中及び製造後のイソシアナート基の高い安定性が確
保できる。
【0011】一般式(V)で表されるジカルボン酸とし
ては、特に制限はないが、例えば、イソフタル酸、テレ
フタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジ
カルボン酸、1,4−ジカルボキシシクロヘキサン、ダ
イマー酸等の脂環式ジカルボン酸、コハク酸無水物等の
環状ジカルボン酸無水物2モルをエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−
ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−
プロパンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオール等
のジオール1モルでハーフエステル化された一般式
(X)
【化15】 (式中、R12は環状ジカルボン酸無水物残基を示し、2
個のR12は互いに異なっていてもよく、R13はジオール
残基を示す)で表される2個のエステル結合を有するジ
カルボン酸、一般式(XI)
【化16】 (式中、iは繰返し単位の個数を示す正の整数である)
で表されるジカルボン酸、一般式(XII)
【化17】 (式中、R14は二価の有機基を示し、hは繰返し単位の
個数を示す正の整数である)で表されるジカルボン酸な
どが挙げられ、これらは単独で又は複数種を組合せて使
用することができる。
【0012】一般式(IV)で表されるジイソシアナート
(A)と一般式(V)で表されるジカルボン酸(B)と
は(A)/(B)(モル比)が最終的に1を超える範囲
となるようにして反応させなければならないが、(A)
と(B)とは、最初から(A)/(B)(モル比)が1
を超える範囲となるように反応させる必要はなく、あら
かじめ、(A)/(B)(モル比)を1以下で反応させ
て所定のアミド基含有ジカルボン酸中間体を得た後、こ
れと(A)の不足分とを反応させる方法をとっても何ら
差し支えない。(A)/(B)(モル比)を最終的に1
以下にすると、得られる化合物の片末端基又は両末端基
がカルボキシル基となってしまう。(A)/(B)(モ
ル比)は最終的に2以下であることが好ましい。2を超
えると(A)が未反応物として残存し易い。
【0013】なお、一般式(I)で表されるアミド基含
有ジイソシアナート化合物は、一般式(V)で表される
ジカルボン酸の代わりに、先に述べた一般式(X)で表
されるジカルボン酸合成用ジオール等の公知のジオール
や公知のジアミンなどを一般式(IV)で表されるジイソ
シアナートと反応させて製造することもできる。この場
合は、アミド基含有ジイソシアナート化合物のアミド基
は、前者がウレタン結合、後者がウレア結合の形で導入
されることになる。
【0014】一般式(IV)で表されるジイソシアナート
と一般式(V)で表されるジカルボン酸とから上記一般
式(I)で表されるアミド基含有ジイソシアナート化合
物を生成させる炭酸ガス脱離重合反応は、50〜250
℃、好ましくは100〜200℃の温度範囲内で行う
(実質的に無水の状態であることが好ましい)。この
時、必要に応じて触媒を用いることもできる。触媒とし
ては、特に制限はないが、得られるアミド基含有ジイソ
シアナート化合物と一般式(VII)で表されるエポキシ
樹脂とから、一般式(VI)で表されるアミド基含有エポ
キシ樹脂を製造するための反応触媒としても作用するも
のが便利である。
【0015】該当する具体的な触媒としては、例えばジ
ブチル錫ジラウレート、1,3−ジアセトキシテトラブ
チルスタノキサン、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリ
ウム等の有機酸金属塩、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化リチウ
ム、臭化リチウム等の無機塩、オクタカルボニルニコバ
ルト(コバルトカルボニル)等の金属カルボニル、3−
メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド
等のリン化合物、トリエチルアミン、トリエチレンジア
ミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N−メチル
モルホリン、N−エチルモルホリン、N,N′−ジメチ
ルピペラジン、ピリジン、ピコリン、1,8−ジアザ−
ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等の三級アミ
ン、臭化テトラエチルアンモニウム、臭化テトラブチル
アンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、
塩化トリオクチルメチルアンモニウム、臭化セチルトリ
メチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウ
ム、ヨウ化ドデシルトリメチルアンモニウム、ベンジル
ジメチルテトラデシルアンモニウムアセテート等の四級
アンモニウム塩、塩化テトラフェニルホスホニウム、塩
化トリフェニルメチルホスホニウム、臭化テトラメチル
ホスホニウム等の四級ホスホニウム塩、2−メチルイミ
ダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−
メチルイミダゾール、2−メチル−4−メチルイミダゾ
ール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1
−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、2−フェ
ニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダ
ゾール、1−アジン−2−メチルイミダゾール等のイミ
ダゾール化合物などが挙げられ、これらは複数種併用す
ることもできる。
【0016】また、この時、必要に応じ溶媒を用いるこ
ともできる。溶媒としては、特に制限はないが、例え
ば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルア
セトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N′
−ジメチルエチレンウレア、N,N−ジメチルプロピレ
ンウレア、テトラメチル尿素、γ−ブチロラクトン、ス
ルホラン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、酢
酸エチル、酢酸n−ブチル、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等が挙げられ、これらは複数種併用
することもできる。
【0017】一般式(VII)で表されるエポキシ樹脂と
しては、分子内に2個以上のエポキシ基を有するもので
あれば、特に制限はない。飽和又は不飽和の脂肪族、脂
環式、芳香族及び複素環式のいずれであってもよいし、
エポキシ基、水酸基、ハロゲン原子等の置換基を持つも
のであっても差し支えない。
【0018】このようなエポキシ樹脂としては、例え
ば、4,4′−イソプロピリデンビスフェノールジグリ
シジルエーテル等のビスフェノールA型、4,4′−メ
チレンビスフェノールジグリシジルエーテル等のビスフ
ェノールF型、2,6,2′,6′−テトラブロモ−
4,4′−イソプロピリデンビスフェノールジグリシジ
ルエーテル等の臭素化ビスフェノールA型、フェノール
ノボラック型ポリグリシジルエーテル、オルソクレゾー
ルノボラック型ポリグリシジルエーテル等の芳香族グリ
シジルエーテル化合物、エチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエー
テル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキ
サンジオールジグリシジルエーテル、グリセロールジグ
リシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテル、水添ビ
スフェノールA型のジグリシジルエーテル、ソルビトー
ルポリグリシジルエーテル、2,2′−ジブロモ−ネオ
ペンチルグリコールジグリシジルエーテル等の脂肪族グ
リシジルエーテル化合物、フタル酸ジグリシジルエステ
ル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキ
サヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等のグリシジル
エステル化合物、N,N−ジグリシジルアニリン、N,
N,N′,N′−テトラグリシジル−4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン、1,3−ビス(N,N−ジグリシ
ジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,O−トリ
グリシジル−p−アミノフェノール等のグリシジルアミ
ン化合物、アリサイクリックジエポキシアセタール、ア
リサイクリックジエポキシアジペート、アリサイクリッ
クジエポキシカルボキシレート、ビニルシクロヘキセン
ジオキシド等の脂環式エポキシ化合物、ジグリシジルヒ
ダントイン、トリグリシジルイソシアヌレート等の複素
環式エポキシ化合物などが挙げられる。
【0019】これらのうちでは、ビスフェノールA型が
好ましく、難燃性付与等の点からは、臭素化ビスフェノ
ールA型が特に好ましい。これらは単独で又は複数種を
組合せて使用することができる。一般式(VII)で表さ
れるエポキシ樹脂(C)と一般式(I)で表されるアミ
ド基含有ジイソシアナート化合物(D)とから一般式
(VI)で表されるアミド基含有エポキシ樹脂を製造する
ためには、(C)/(D)(モル比)が1を超える範囲
となるようにして反応させる。(C)/(D)(モル
比)が2を超える分のエポキシ樹脂は、未反応物として
残存することになるが、大過剰のエポキシ樹脂を用いて
所定のアミド基含有エポキシ樹脂を製造した後、これを
精製してもよい。
【0020】精製方法としては、特に制限はないが、例
えば、未反応のエポキシ樹脂のみを溶解する適当な溶剤
を用いて反応生成物を洗浄し、未反応のエポキシ樹脂を
除去する方法などが挙げられる。
【0021】一般式(I)で表されるアミド基含有ジイ
ソシアナート化合物と一般式(VII)で表されるエポキ
シ樹脂との反応は、80℃以上、好ましくは120〜1
80℃、特に好ましくは140〜160℃の範囲内で行
う(実質的に無水の状態であることが好ましい)。反応
温度が80℃より低いとアミド基含有ジイソシアナート
化合物のイソシアナート基と一般式(VII)で表される
エポキシ樹脂の二級水酸基との付加反応によって形成さ
れるウレタン結合を有する副生物が生成してしまう。一
方、反応温度が180℃を超えるとイソシアナート基、
エポキシ基、アミド基、二級水酸基等の官能基が相互に
複雑に関与する副反応が起こり易くなり、反応途中で系
がゲル化する場合がある。
【0022】一般式(VI)で表されるアミド基含有エポ
キシ樹脂を製造するための素反応であるイソシアナート
基とエポキシ基との付加反応は、アミド基が触媒作用を
示すため、無触媒下でもゆるやかに進行する。この時、
反応性を高めて反応速度を大きくしたい場合など必要に
応じて触媒を用いることもできる。触媒としては、特に
制限はない。該当する具体的な触媒としては、例えば、
先に述べた一般式(I)で表されるアミド基含有ジイソ
シアナート化合物製造における炭酸ガス脱離重合反応触
媒をそのまま挙げることができ、これらは複数種併用す
ることもできる。また、この時、必要に応じて溶媒を用
いることもできる。溶媒としては、特に制限はないが、
例えば、先に述べた炭酸ガス脱離重合反応溶媒をそのま
ま挙げることができ、これらは複数種併用することもで
きる。
【0023】本発明の一般式(VI)で表されるアミド基
含有エポキシ樹脂は、これに必要に応じて公知のエポキ
シ樹脂用硬化剤、エポキシ樹脂用硬化促進剤(硬化触
媒)、一般式(VII)で表されるエポキシ樹脂、モノエ
ポキシ化合物、各種添加剤などを適宜配合したり、更に
は、分子内にアミノ基、イミノ基、カルボキシル基等を
有する各種反応性化合物で変性することもでき、その使
用方法については特に制約はない。また、本発明の一般
式(I)で表されるアミド基含有ジイソシアナート化合
物についても、本発明の一般式(VI)で表されるアミド
基含有エポキシ樹脂の合成原料として用いる以外に、例
えば、他の樹脂の合成原料や、アルコール等のイソシア
ナート基ブロック剤を付加させた誘導体の形にすること
により、ブロックイソシアナートとして、各種熱硬化性
樹脂の硬化剤などに利用することもでき、その使用方法
については特に制約はない。
【0024】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれによって制限されるものではない。
【0025】比較例1 撹拌機、温度計、冷却コンデンサーを装備した100ml
のセパラブルフラスコ内に、1,3−ビス(1−イソシ
アナート−1−メチルエチル)ベンゼン21.8g
(0.089モル)、セバシン酸9.03g(0.04
5モル)を仕込んで130℃に昇温した。昇温過程で反
応系が溶融した均一な状態になり、炭酸ガスの発生が認
められた。昇温後、同温度で2時間、次いで160℃で
3時間反応を進めてアミド基含有ジイソシアナート化合
物を得た。
【0026】続いて、このアミド基含有ジイソシアナー
ト化合物を160℃に保温した状態とし、これにエポキ
シ樹脂(ビスフェノールA型、ダウケミカル社製商品
名:D.E.R.331J,エポキシ当量:187)6
6.81g(0.179モル)をメチルイソブチルケト
ン40gに溶解した溶液を全添加した。添加後、反応系
の温度は一時的に約60℃まで低下し、その30分後に
150℃まで回復した。次いで、150℃で3時間反応
を進めて本発明に対する比較用樹脂溶液を得た。
【0027】反応終了直後の比較用樹脂溶液の赤外線吸
収スペクトルには2260cm-1にアミド基含有ジイソシ
アナート化合物のイソシアナート基に基づく吸収が認め
られたが、これを室温で3日間放置したところ、イソシ
アナート基に基づく吸収は消失した。
【0028】次いで、このものを135℃で2時間乾燥
したところ、イソシアナート基に基づく吸収が再生し、
さらに、これを室温で3日間放置したところ、イソシア
ナート基に基づく吸収は再び消失した。このような高温
(135℃)でのイソシアナート基の再生及び低温(室
温)でのイソシアナート基の消失は、比較用樹脂中に熱
解離性のウレタン結合が存在していることを示差してお
り、比較用樹脂がアミド基含有ジイソシアナート化合物
のイソシアナート基とエポキシ樹脂の二級水酸基との付
加反応によって形成されるウレタン結合を有する副生物
を含んでいることが示された。
【0029】比較例2 比較例1と同様な合成操作によってアミド基含有ジイソ
シアナートを追試合成した。このアミド基含有ジイソシ
アナート化合物を160℃に保温した状態とし、これに
フタル酸無水物13.2g(0.089モル)を全添加
し、同温度で3時間反応させてアミド基含有ジイソシア
ナート化合物のイソシアナート基を封鎖した。得られた
化合物9.75g(0.0108モル)、比較例1で用
いたエポキシ樹脂と同じエポキシ樹脂8.11g(0.
0217モル)、エポキシ樹脂用硬化剤として4,4′
−ジアミノジフェニルメタン2.15g(0.0109
モル)を配合し、これにN,N−ジメチルアセトアミド
8.57gを加えて固形分70重量%の均一溶液を調製
した。
【0030】この溶液を、所定の基材上にバーコーター
で膜厚約24μmとなるように塗布し、80℃で10分
間乾燥した。次いで、これをもう一方の基材と重ね合せ
て、180℃で3時間熱硬化して、接着性試験片を得
た。この試験片のアルミ箔を基材とし、ASTM D 1
876−61Tに準拠した90度はく離接着力は23℃
で2.5〜6.8N/25mmの間で激しくばらつく値を
示し、未処理鋼板を基材とし、ASTM D 1002−
64に準拠した引張りせん断接着力は23℃で9.5×
106N/m2であった。接着力測定後の90度はく離接
着面の硬化物表面を肉眼で観察したところ、硬化物は激
しく相分離を起こしていた。
【0031】比較例3 エポキシ樹脂(ビスフェノールA型、三井石油化学工業
社製商品名:エポミックR301、エポキシ当量47
5)18.11g(0.0191モル)、4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン1.89g(0.0095モ
ル)を配合し、これにN,N−ジメチルアセトアミド
8.57gを加えて固形分70重量%の均一溶液を調製
した。この溶液から、比較例2と同様な方法によって接
着性試験片を得た。この試験片の接着力を比較例2と同
様な方法によって測定したところ、90度はく離接着力
は23℃で、1.1N/25mm、引張りせん断接着力は
23℃で11.0×106N/m2であった。
【0032】実施例1 撹拌機、温度計、冷却コンデンサーを装備した1リットルの
セパラブルフラスコ内に、1,3−ビス(1−イソシア
ナート−1−メチルエチル)ベンゼン171.1g
(0.700モル)、セバシン酸70.9g(0.35
0モル)を仕込んで130℃に昇温した。昇温過程で反
応系が溶融した均一な状態になり、炭酸ガスの発生が認
められた。昇温後、同温度で2時間、次いで160℃で
3時間反応を進めてアミド基含有ジイソシアナート化合
物を得た。
【0033】このアミド基含有ジイソシアナート化合物
の赤外線吸収スペクトルを測定し、図1として示した。
図1には、1658cm-1にアミド基に基づくカルボニル
基の吸収、3320cm-1と1548cm-1にアミド基に基
づくイミノ基の吸収の出現が認められ、2260cm-1
イソシアナート基に基づく吸収が認められた。また、こ
のものの1H−NMRスペクトルを測定し、図2として
示した。図2には、7.0〜7.6ppmに芳香環のプロ
トンに基づくピークが認められ、7.8〜8.0ppmに
アミド基のイミノ基のプロトンに基づくピークの出現が
認められた。そして、これらのピークの積分強度比の理
論値と実測値は、ほぼ一致していることが確認された。
続いて、このアミド基含有ジイソシアナートを160℃
に保温した状態とし、これにエポキシ樹脂としてエチレ
ングリコールジグリジシルエーテル(ナガセ化成工業社
製商品名:デナコールEX−810)157.0g
(0.701モル)を約30分間かけて滴下した後、触
媒として安息香酸ナトリウム1.01g(0.007モ
ル)を添加し、イソシアナート基が消失するまで同温度
で8時間反応を進めて、アミド基含有エポキシ樹脂溶液
を得た。次いで、これをイオン交換水で良く洗浄し、触
媒を溶解、除去した後、135℃で2時間乾燥して精製
した。
【0034】このアミド基含有エポキシ樹脂の赤外線吸
収スペクトルを測定し図3として示した。図3には16
58cm-1にアミド基に基づくカルボニル基の吸収、33
20cm-1と1540cm-1にアミド基に基づくイミノ基の
吸収、915cm-1にエポキシ基のオキシラン環の吸収が
認められ、1740cm-1に2−オキサゾリドン環のエス
テル結合に基づくカルボニル基の吸収の出現及び226
0cm-1のイソシアナート基に基づく吸収の消失が認めら
れた。また、このものの1H−NMRスペクトルを測定
し図4として示した。図4には、7.0〜7.6ppmに
芳香環のプロトンに基づくピーク、7.8〜8.0ppm
にアミド基のイミノ基のプロトンに基づくピークが認め
られ、2.7ppmにエポキシ基のオキシラン環のメチレ
ン基に基づくピークが認められた。そして、これらのピ
ークの積分強度比の理論値と実測値はほぼ一致している
ことが確認された。
【0035】実施例2 エポキシ樹脂として、エチレングリコールジグリシジル
エーテルの代わりに比較例1で用いたエポキシ樹脂と同
じエポキシ樹脂261.8g(0.700モル)を用い
て、これをメチルイソブチルケトン190gに溶解した
溶液を、反応系の温度が130℃以下に低下しないよう
に約45gずつ10回に分けて分割添加する以外は、実
施例1と同様な合成操作によって一般式(XIII)で表さ
れるアミド基含有エポキシ樹脂の精製物を得た。
【化18】 (式中、nは0、1又は2であり、複数のnは異なって
いてもよく、nの平均値は約0.14である)
【0036】このアミド基含有エポキシ樹脂の赤外線吸
収スペクトルを測定し図5として示した。図5には、1
660cm-1にアミド基に基づくカルボニル基の吸収、3
340cm-1と1540cm-1にアミド基に基づくイミノ基
の吸収、910cm-1にエポキシ基のオキシラン環の吸収
が認められ1750cm-1に2−オキサゾリドン環のエス
テル結合に基づくカルボニル基の吸収の出現及び226
0cm-1のイソシアナート基に基づく吸収の消失が認めら
れ、更に、817cm-1のエポキシ樹脂に基づく芳香環の
吸収強度を基準にして、910cm-1のエポキシ基の吸収
強度が反応前後で約半分に減少したことが確認された。
また、このものの1H−NMRスペクトルを測定し、図
6として示した。図6には、6.4〜7.6ppmに芳香
環のプロトンに基づくピーク、7.6〜8.1ppmにア
ミド基のイミノ基のプロトンに基づくピークが認めら
れ、2.6〜3.0ppmにエポキシ基のオキシラン環の
メチレン基に基づくピークが認められた。そして、これ
らのピークの積分強度比の理論値と実測値はほぼ一致し
ていることが確認された。
【0037】実施例3 撹拌機、温度計、冷却コンデンサーを装備した3リットルの
セパラブルフラスコに、1,3−ビス(1−イソシアナ
ート−1−メチルエチル)ベンゼン513.0g(2.
100モル)、セバシン酸212.36g(1.05モ
ル)を仕込んで、実施例1と同様な合成操作によってア
ミド基含有ジイソシアナート化合物を得た。続いて、こ
のアミド基含有ジイソシアナート化合物を160℃に保
温した状態とし、これにエポキシ樹脂(ビスフェノール
A型、ダウケミカル社製商品名:D.E.R.331
J、エポキシ当量:187)1570.8g(4.20
0モル)をメチルイソブチルケトン400gに溶解した
溶液を反応系の温度が130℃以下に低下しないように
約200gずつ10回に分けて分割添加した後、イソシ
アナート基が消失するまで同温度で22時間反応を進め
て、未反応のエポキシ樹脂を約36重量%含むアミド基
含有エポキシ樹脂の溶液を得た。次いで、これをキシレ
ンで良く洗浄し、未反応のエポキシ樹脂を溶解、除去し
た後、150℃で2時間乾燥して精製した。
【0038】得られたアミド基含有エポキシ樹脂18.
63g(0.0138モル)、4,4′−ジアミノジフ
ェニルメタン1.37g(0.0069モル)を配合
し、これにN,N−ジメチルアセトアミド8.57gを
加えて固形分70重量%の均一溶液を調製した。この溶
液から、比較例2と同様な方法によって接着性試験片を
得た。この試験片の接着力を比較例2と同様な方法によ
って測定したところ、90度はく離接着力は23℃で2
1.8N/25mm、引張りせん断接着力は23℃で1
2.8×106N/m2であった。
【0039】実施例4 実施例3と同様な合成装置にトリエチレングリコール1
50.17g(1.000モル)、コハク酸無水物20
0.14g(2.000モル)、メチルイソブチルケト
ン150gを仕込んで、130℃に昇温した。昇温過程
で反応系が均一な液状となった。昇温後、同温度で3時
間ハーフエステル化反応を進めて、2個のエステル結合
を有するジカルボン酸溶液を得た。
【0040】次に、このジカルボン酸溶液を室温まで冷
却した後、これに1,3−ビス(1−イソシアナート−
1−メチルエチル)ベンゼン488.6g(2.000
モル)を添加し、実施例1と同様な合成操作によってア
ミド基含有ジイソシアナート化合物溶液を得た。
【0041】続いて、このアミド基含有ジイソシアナー
ト化合物溶液を160℃に保温した状態とし、これにエ
ポキシ樹脂(ビスフェノールA型、ダウケミカル社製商
品名:D.E.R.331J、エポキシ当量187)1
496g(4.000モル)をメチルイソブチルケトン
500gに溶解した溶液を反応系の温度が130℃以下
に低下しないように約200gずつ10回に分けて分割
添加した後、イソシアナート基が消失するまで同温度で
18時間反応を進めて、未反応のエポキシ樹脂を約33
重量%含むアミド基含有エポキシ樹脂の溶液を得た。次
いで、これをキシレンで良く洗浄し、未反応のエポキシ
樹脂を溶解、除去した後、150℃で2時間乾燥して精
製した。
【0042】得られたアミド基含有エポキシ樹脂18.
76g(0.0125モル)、4,4′−ジアミノジフ
ェニルメタン1.24g(0.0063モル)を配合
し、これにN,N−ジメチルアセトアミド8.57gを
加えて固形分70重量%の均一溶液を調製した。この溶
液から、比較例2と同様な方法によって接着性試験片を
得た。この試験片の接着力を比較例2と同様な方法によ
って測定したところ、90度はく離接着力は23℃で2
4.9N/25mm、引張りせん断接着力は23℃で1
2.7×106N/m2であった。比較例2、3及び実施
例3、4において得られた硬化物の接着性評価結果を表
1にまとめた。
【0043】
【表1】
【0044】表1から、本発明のアミド基含有エポキシ
樹脂は、比較例では達成できない硬化物の高い接着性と
良好な均一性とを併せ持っていることが分かる。
【0045】
【発明の効果】本発明のアミド基含有エポキシ樹脂は、
従来のエポキシ樹脂に比べて高い接着性を示す均一な硬
化物が得られることから、接着剤、塗料など幅広い用途
に適用可能であり、極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のアミド基含有ジイソシアナート化合
物の赤外線吸収スペクトル。
【図2】実施例1のアミド基含有ジイソシアナート化合
物の1H−NMRスペクトル。
【図3】実施例1のアミド基含有エポキシ樹脂の赤外線
吸収スペクトル。
【図4】実施例1のアミド基含有エポキシ樹脂の1H−
NMRスペクトル。
【図5】実施例3のアミド基含有エポキシ樹脂の赤外線
吸収スペクトル。
【図6】実施例3のアミド基含有エポキシ樹脂の1H−
NMRスペクトル。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して二価の有
    機基を示し、複数のR1は互いに異なっていてもよく、
    2及びR3が複数個存在するときは複数のR2及びR3
    互いに異なっていてもよく、nは繰返し単位の個数を示
    す0又は正の整数である)で表されるアミド基含有ジイ
    ソシアナート化合物。
  2. 【請求項2】 R1が一般式(II) 【化2】 (式中、R4は水素原子又は一価の有機基を示し、R5
    一価の有機基を示し、R6は二価の有機基を示し、2個
    のR4及びR5はそれぞれ互いに異なっていてもよい)及
    び/又は一般式(III) 【化3】 (式中、R7は水素原子又はハロゲン原子又は一価の有
    機基を示し、R8はハロゲン原子又は一価の有機基を示
    し、R9は単結合又は二価の有機基を示す)で表される
    基である請求項1記載のアミド基含有ジイソシアナート
    化合物。
  3. 【請求項3】 R2が一般式(II)及び/又は一般式(I
    II)で表される基である請求項2記載のアミド基含有ジ
    イソシアナート化合物。
  4. 【請求項4】 R1が一般式(II)で表される基である
    請求項1記載のアミド基含有ジイソシアナート化合物。
  5. 【請求項5】 R2が一般式(II)で表される基である
    請求項4記載のアミド基含有ジイソシアナート化合物。
  6. 【請求項6】 一般式(II)において、R4及びR5がメ
    チル基、R6がフェニレン基である請求項4又は5記載
    のアミド基含有ジイソシアナート化合物。
  7. 【請求項7】 nが0である請求項6記載のアミド基含
    有ジイソシアナート化合物。
  8. 【請求項8】 一般式(IV) 【化4】 (式中、R10は一般式(I)におけるR1及びR2と同意
    義である)で表されるジイソシアナートと一般式(V) 【化5】 (式中、R3は一般式(I)におけるR3と同意義であ
    る)で表されるジカルボン酸とを(ジイソシアナート)
    /(ジカルボン酸)(モル比)が1を超える範囲となる
    ようにして反応させることを特徴とする一般式(I)で
    表されるアミド基含有ジイソシアナート化合物の製造
    法。
  9. 【請求項9】 一般式(VI) 【化6】 (式中、R11は二価の有機基を示し、複数のR11は互い
    に異なっていてもよく、R1、R2、R3及びnはそれぞ
    れ上記一般式(I)におけるR1、R2、R3及びnと同
    意義であり、k及びlはそれぞれ独立して繰返し単位の
    個数を示す0又は正の整数であり、mは繰返し単位の個
    数を示す正の整数である)で表されるアミド基含有エポ
    キシ樹脂。
  10. 【請求項10】 一般式(I)で表されるアミド基含有
    ジイソシアナート化合物と一般式(VII) 【化7】 (式中、R11は一般式(VI)におけるR11と同意義であ
    り、jは一般式(VI)におけるk及びlと同意義であ
    る)で表されるエポキシ樹脂とを反応させて得られる請
    求項9記載のアミド基含有エポキシ樹脂。
  11. 【請求項11】 上記一般式(I)で表されるアミド基
    含有ジイソシアナート化合物のイソシアナート基と一般
    式(VII)で表されるエポキシ樹脂の二級水酸基との付
    加反応によって形成されるウレタン結合を有する副生物
    を含まない請求項10記載のアミド基含有エポキシ樹
    脂。
  12. 【請求項12】 R1が一般式(II)及び/又は一般式
    (III)で表される基である請求項9又は10又は11
    記載のアミド基含有エポキシ樹脂。
  13. 【請求項13】 R2が一般式(II)及び/又は一般式
    (III)で表される基である請求項12記載のアミド基
    含有エポキシ樹脂。
  14. 【請求項14】 R1が一般式(II)で表される基であ
    る請求項9又は10又は11記載のアミド基含有エポキ
    シ樹脂。
  15. 【請求項15】 R2が一般式(II)で表される基であ
    る請求項14記載のアミド基含有エポキシ樹脂。
  16. 【請求項16】 一般式(II)においてR4及びR5がメ
    チル基、R6がフェニレン基である請求項14又は15
    記載のアミド基含有エポキシ樹脂。
  17. 【請求項17】 nが0、mが1である請求項16記載
    のアミド基含有エポキシ樹脂。
  18. 【請求項18】 一般式(I)で表されるアミド基含有
    ジイソシアナート化合物と一般式(VII)で表されるエ
    ポキシ樹脂とを(エポキシ樹脂)/(アミド基含有ジイ
    ソシアナート化合物)(モル比)が1を超える範囲とな
    るように反応させることを特徴とする一般式(VI)で表
    されるアミド基含有エポキシ樹脂の製造法。
  19. 【請求項19】 反応を80℃以上で行う請求項18記
    載のアミド基含有エポキシ樹脂の製造法。
JP5311662A 1993-05-21 1993-12-13 アミド基含有ジイソシアナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキシ樹脂及びその製造法 Pending JPH07165865A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5311662A JPH07165865A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 アミド基含有ジイソシアナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキシ樹脂及びその製造法
US08/245,671 US5625026A (en) 1993-05-21 1994-05-18 Amid group-containing diisocyanates and amide group-containing epoxy resins
EP9494303569A EP0625506A3 (en) 1993-05-21 1994-05-19 Amide group-containing diisocyanates and amide group-containing epoxy resins
US08/470,630 US5591813A (en) 1993-05-21 1995-06-06 Amide group-containing diisocyanates and amide group-containing epoxy resins

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5311662A JPH07165865A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 アミド基含有ジイソシアナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキシ樹脂及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07165865A true JPH07165865A (ja) 1995-06-27

Family

ID=18019980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5311662A Pending JPH07165865A (ja) 1993-05-21 1993-12-13 アミド基含有ジイソシアナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキシ樹脂及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07165865A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021580A (ja) * 2007-06-15 2009-01-29 Namics Corp Led用導電性ダイボンディング剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021580A (ja) * 2007-06-15 2009-01-29 Namics Corp Led用導電性ダイボンディング剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62500730A (ja) ポリオキサゾリドンの製造方法
TW201343252A (zh) 多異氰酸酯三聚合觸媒組成物
US4632970A (en) Epoxy resin composition
US4737564A (en) Polyphenate salts of triethylene diamine and their use in polymerizing a polyisocyanate and a polyepoxide
JPH09316422A (ja) ラミネート用接着剤組成物、およびそれを用いたラミネートフィルムの製造方法
JP2017530223A (ja) 少なくとも1つのアシルウレア単位を含む硬化性有機ポリマー、その製造及びその使用
JPS60174755A (ja) 新規なジイソシアネートおよびそのポリウレタン製造用原料としての使用
CN107922569B (zh) 用于制备开环聚合产物的方法
JPS6321690B2 (ja)
JPH07165865A (ja) アミド基含有ジイソシアナート化合物、その製造法、アミド基含有エポキシ樹脂及びその製造法
JPH05263059A (ja) ポリウレタン系接着剤
JP3606680B2 (ja) ラミネート用接着剤組成物、およびそれを用いたラミネートフィルムの製造方法
JPH028613B2 (ja)
US5591813A (en) Amide group-containing diisocyanates and amide group-containing epoxy resins
JP3388619B2 (ja) 二成分型ポリウレタン系接着剤の使用方法
US5086152A (en) Heat-curing type resinous composition and heat-resisting molded article prepared therefrom
EP0635528B1 (en) Epoxy-modified polyamide resin
JPH08291279A (ja) ラミネート用接着剤組成物、および積層フイルムの製造方法
JPS6112677A (ja) 改良されたポリイソシアネ−トの製造法
JPS63295690A (ja) ポリエステル系接着剤
US3707527A (en) Trifunctional isocyanates prepared from triglycidyl isocyanurate and diisocyanates
JPS5922916A (ja) 脂肪族ポリイソシアヌレ−ト重合体の製造方法
CA2210043A1 (en) Pulverulent compounds, a process for their preparation, and their use
JPH0790046A (ja) 制振材用樹脂組成物及びそれを用いた制振材
JPH02199116A (ja) エポキシ樹脂組成物