JP5334436B2 - 配線基板と配線基板の半田付方法 - Google Patents
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Description
先ず、図8(a)に示すように、複数のパッド電極32を有する基板31上に、半田粉116と気泡発生剤(図示せず)を含有した樹脂114を供給する。次に、図8(b)に示すように、樹脂114の表面に平板140を配設する。
最後に、図9(d)に示すように、樹脂114と平板140を除去することにより、パッド電極32上にバンプ19形成された基板31が得られる。
そのような用途として、本発明者は、基板同士の接続に当該技術を利用することを見いだした。
一方、本発明者は、上記方法を応用して配線基板と配線基板を接続する方法を検討している際に以下のような現象をも見出した。以下、その現象を説明する。
X線透視装置により、配線基板31aと配線基板31bの重なり部を透視観察すると、接続領域外に半田が集合した部位16aや、接続端子に半田が不足した部位16bや、未接続部位16cが観察され、全ての半田粉が接続端子34aと接続端子34bとが重なる領域に集合することはなかった。
ことが必要であることが分かった。
図11において樹脂114を加熱すると、樹脂114中の気泡発生剤から気泡30が発生する。発生した気泡30が樹脂114内の半田粉116を押し退けながら移動する。気泡30が更に成長して移動速度を高めながら配線パターン33a,33bに沿って接続端子34a,34bの領域外に排出される。気泡30の移動が緩慢であれば本来は気泡30により押し退けられて配線パターン33a,33bの間に集合すべき半田粉116が樹脂114とともに接続領域外に流出して溶融固化するものと考えられる。配線パターン33a,33bの間で集合すべき半田粉116が押し出されたことによって、配線パターン33a,33bの接続端子間に半田が不足した部位や、未接続の部位が生じたものと考えられる。
(実施の形態1)
図1〜図3は本発明の実施の形態1を示す。
3aは第1の基板1に形成されている第1の配線パターン、3bは第2の基板2に形成されている第2の配線パターンである。6bは溶融固化して第1,第2の配線パターン3a,3bの間を接続している半田である。
図3(a)〜図3(d)は、図1(a)と図1(b)の具体的な作業例を示している。
図3(b)では、端部に弾性材12を介在させてピックアップツール11a,11bの間隔を狭めて、第1,第2の基板1,2の端部をピックアップツール11a,11bのコーナ部10に沿わせて湾曲形状に成形する。
図3(c)では、ピックアップツール11a,11bの間隔を狭めることによって樹脂5を重ね合わせ区間4に広げる。このようにして第1,第2の基板1,2の端部に湾曲形状の成形を施すことができる。
図4(a),図4(b)は本発明の実施の形態2を示す。
実施の形態1では第1,第2の基板1,2の端部が共に対向する基板とは反対側に曲がっていたが、この実施の形態2では、第1の基板1の端部は真っ直ぐで第2の基板2から離れる方向に曲がっていない。
図5は本発明の実施の形態3を示す。
実施の形態2では、第2の基板2の端部と対向する基板との間にだけ開口部9aを形成したが、この実施の形態3では、第2の基板2の端部2eを成形する際に、第2の基板2の前記重ね合わせ区間4となる部分に、端部2eと同じ方向に曲がった、ここでは湾曲部13を形成し、第1,第2の基板1,2の間に供給した前記樹脂5を重ね合わせ区間4に押し広げることによって、第2の基板2の湾曲部13の前後に第1の対向区間8aを作る。
図6は本発明の実施の形態4を示す。
上記の各実施の形態では、一方の基板の端部が他方の基板から離れる方向に曲がっている部分の他方の基板はフラットであって、開口部9a,9b,9cの大きさは前記一方の基板の曲がり量だけで決まっていたが、一方の基板の端部に対応する他方の基板の形状を、一方の基板から離れる方向または近づく方向に成形して、開口部9a,9b,9cの大きさをコントロールすることができる。
1e 第1の基板の端部
2 第2の基板
2e 第2の基板の端部
3a 第1の配線パターン
3b 第2の配線パターン
4 重ね合わせ区間
5 樹脂
6 導電性粒子(半田粉など)
6b 半田
7 気泡
8a 第1の対向区間
8b 第2の対向区間
9a,9b,9c 開口部
10 ピックアップツールのコーナ部
11a,11b ピックアップツール
12 弾性材
13 湾曲部
Claims (2)
- 第1の配線パターンを有する第1の基板の端部と、第2の配線パターンを有する第2の基板の端部とを、重ね合わせた重ね合わせ区間で、向かい合った前記第1,第2の配線パターンの間を半田付した半田付配線基板であって、
前記第1,第2の基板の少なくとも一方の基板の前記端部を他方の基板から離れる方向に曲げ、かつ、前記重ね合わせの区間の前記第1,第2の基板の端部寄りの対向区間で挟まれた中央の対向区間において、前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンを相対的に離して、前記半田によって満たされていない空間が前記第1,第2の配線パターンの間に部分的に形成され、
前記一方の基板の前記端部と前記空間の間に形成された前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンの対向区間における前記空間側の開口部は、前記対向区間の前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンの最短間隔よりも大きな間隔である
半田付配線基板。 - 第1の配線パターンを有する第1の基板の端部と、第2の配線パターンを有する第2の基板の端部とを、重ね合わせた重ね合わせ区間で、向かい合った前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンの間を半田付するに際し、
前記第1,第2の基板の少なくとも一方の基板の前記端部を他方の基板から離れる方向に曲げ、
前記第1の基板の端部に前記第2の基板の端部を、導電性粒子と沸点を有する添加剤とを含有する樹脂を介在させて重ね合わせ、かつ、
前記重ね合わせの区間の前記第1,第2の基板の端部で挟まれた中央において、前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンを相対的に離して、前記樹脂によって満たされていない空間を前記第1,第2の配線パターンの間に部分的に形成し、
第1,第2の基板の端部に向かって前記樹脂を押し出して、前記一方の基板の前記端部と前記空間の間に形成された前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンの対向区間における前記空間側の開口部と、前記一方の基板の前記端部に、第1の配線パターンと第2の配線パターンとの最短の間隔の第1対向区間よりも前記樹脂の界面による表面張力が大きな第2対向区間を形成し、
前記第1,第2対向区間を保持した状態で加熱を実行して前記添加剤より発生した気泡により前記導電性粒子を第1,第2の配線パターン間に集合させた後に溶融固化させて半田付けする
配線基板の半田付方法。
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