JP5333922B2 - 段ボールの罫割れ防止加工方法 - Google Patents

段ボールの罫割れ防止加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5333922B2
JP5333922B2 JP2009110437A JP2009110437A JP5333922B2 JP 5333922 B2 JP5333922 B2 JP 5333922B2 JP 2009110437 A JP2009110437 A JP 2009110437A JP 2009110437 A JP2009110437 A JP 2009110437A JP 5333922 B2 JP5333922 B2 JP 5333922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
corrugated cardboard
cardboard
humectant
ruled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009110437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010260181A (ja
Inventor
耕 池田
三男 秋谷
一夫 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rengo Co Ltd filed Critical Rengo Co Ltd
Priority to JP2009110437A priority Critical patent/JP5333922B2/ja
Publication of JP2010260181A publication Critical patent/JP2010260181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5333922B2 publication Critical patent/JP5333922B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Description

この発明は、段ボール箱等の材料となる段ボールに、薬液の塗布により罫割れ防止加工を施す方法に関するものである。
一般に、図6に示すように、段ボール箱の材料となる段ボール1は、表裏のライナ2に波状の中芯3を挟んで貼り合わせたものとされ、段ボール1には、折曲用の罫線4が押圧により入れられる。
このような段ボール1を、フォルダグルアを用いて、図7に示すように、罫線4に沿って折り曲げると、表側のライナ2は、180°近く折れ曲がる罫線4に沿った稜部aにおいて、引張に耐えられずに破れる罫割れ現象を起こすことがある。
また、図8に示すように、抜型5で段ボール1を打ち抜く際、押罫部材6で押圧されて入れられる罫線4の両側の罫側部bにおいて、ライナ2が引張に耐えられずに罫割れ現象を起こすこともある。
このような罫割れ現象は、ライナが乾燥すると生じ易いため、従来、ライナに水を塗布して、ライナの伸びを大きくする方法や、グリセリン等の保湿剤を塗布して、ライナの乾燥を防止する方法により、罫割れの防止を図ることが考えられている。
また、他の罫割れ防止対策として、下記特許文献1には、製紙段階において、ライナの表面層に保湿剤を含有させることにより、ライナが水分を放出することを抑制し、罫割れを防止するものが記載されている。
特開2004−345696号公報
しかしながら、上記のように、水を塗布する方法は、ライナへの水の浸透が遅いため、フォルダグルア等による製箱の速度に追従できず、実用的でない。また、時間の経過に伴い、水分が蒸発して、効果が得られなくなるという問題もある。
また、保湿剤のみを塗布する方法においても、ライナへの保湿剤の浸透に時間がかかるほか、塗布した保湿剤がライナの表面に長期間滞留し、保湿剤を塗布した部分が変色したり、圧縮強度が低下する等の問題がある。
また、製紙段階で保湿剤を含有させたライナを用いる対策は、既成の段ボールから段ボール箱を製造する段階では適用できず、その段階での罫割れ対策が求められている。
そこで、この発明は、段ボールのライナに塗布した保湿剤を速やかに浸透させ、罫割れを防止すると共に、変色や強度の低下を防止することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、ライナと波状の中芯とを貼り合せた段ボールにおいて、前記ライナに、罫割れ防止剤として、水に保湿剤を10〜30重量%、界面活性剤を含有する浸透剤を0.2〜3.0重量%配合したものを塗布したのである。
また、前記浸透剤が水質等の影響を受けにくいノニオン系界面活性剤を含有するものとし、さらに、揮発性、水への親和性等を考慮して、前記浸透剤がアルコールを含有するものとしたのである。
また、前記保湿剤を、保湿性が強く、毒性のないグリセリンとしたのである。
また、前記罫割れ防止剤の段ボールへの着量を、2〜30g/mとしたのである。
この発明に係る方法により加工した段ボールでは、罫割れ防止剤に浸透剤を配合したので、保湿剤がライナに速やかに浸透し、フォルダグルア等による製箱速度に対応して、罫割れ防止効果を確実に得ることができる。
また、アルコールを含有した浸透剤は素早く揮発し、保湿剤がライナの表面に滞留することもないので、ライナ表面の変色や段ボール箱の圧縮強度低下も防止され、品質の高い段ボール箱を製造することができる。
フォルダグルアでの罫割れ防止剤の罫線部分への塗布態様を示す斜視図 同上の塗布態様を適用した段ボール箱の折畳状態を示す斜視図 コルゲーターでの罫割れ防止剤の段ボール全体への塗布態様を示す斜視図 罫割れ防止加工を施す段ボール箱の組立状態を示す斜視図 同上のブランクを示す図 罫線を入れた段ボールの斜視図 同上の罫割れ防止未加工での折曲状態を示す斜視図 抜型による段ボールへの罫入れ加工を示す断面図
以下に示す実施形態においては、図4に示すような通常の溝切型段ボール箱に、罫割れ防止加工を施す場合について例示する。
この段ボール箱のブランクは、図5に示すように、継代片10から側板11〜14を順次連設すると共に、長面の側板11,13の上下端にフラップ15を、幅面の側板12,14の上下端にフラップ16を連設し、これらの境界に罫線を入れたものとされている。
ここで、継代片10と側板11の境界は第1罫、側板11,12の境界は第2罫、側板12,13の境界は第3罫、側板13,14の境界は第4罫と称される。
いま、上記のようなブランクをコルゲーターで製造した後、フォルダグルアで折り曲げ及び糊貼りする際に、罫割れ防止加工を施すには、図1に示すように、側板12,13を挟持して送るフォールディングベルト21の外側方に、罫割れ防止剤を吐出するノズル22をそれぞれ設ける。
そして、箱の表側となる段ボール1のライナ2を上方へ向けて、ブランクを送り込み、上向きのライナ2において、第2罫及び第4罫の罫線4を中心とする塗布部Mがノズル22の下方を通過する際、塗布部Mにノズル22から罫割れ防止剤を噴霧して塗布する。
ここで、罫割れ防止剤には、水84.5重量%に、保湿剤としてグリセリンを15.0重量%、アルコールを含有する浸透剤を0.5重量%配合した薬液を使用する。
この保湿剤は、10〜30重量%の範囲であればよく、浸透剤は、0.2〜3.0重量%の範囲であればよい。
また、保湿剤としては、グリセリンのほか、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングルセス、尿素、またはその誘導体を単独若しくは2種以上混合して使用してもよい。
また、浸透剤としては、揮発性、水への親和性等を考慮して、アルコール系に溶解させたノニオン系界面活性剤を50重量%程度配合したものを使用するのがよい。
なお、塗布部Mの幅は、15mm程度となるようにし、ノズル22としては、吐出圧が0.3MPaのとき65°程度となるように、噴角があまり広くないものを使用する。これは、フォールディングベルトに罫割れ防止剤が付着して、その影響によりブランクの印刷面が汚れないようにするためである。
そして、罫割れ防止剤のライナ2への着量は、2〜30g/mとなるようにする。これは、30g/mを超えると、段ボール1の反りや過剰な保湿による圧縮強度の低下が発生するおそれがあり、2g/mを下回ると、十分な保湿力が得られないからである。
上記のようなブランクから段ボール箱を製造する際には、第2罫及び第4罫の罫線4に沿って、図2に示すように、ブランクをフォルダグルアにより折り曲げ、継代片10と側板14とを貼り合わせることにより、折畳状態とする。
この製造工程では、罫割れ防止剤に配合された浸透剤により、保湿剤がライナ2に速やかに浸透するので、フォルダグルアによる製箱速度に対応して、罫割れ防止効果を確実に得ることができる。
また、浸透剤は素早く揮発し、保湿剤がライナ2の表面に滞留することもないので、段ボール箱を折畳状態で積み上げて、輸送や保管に伴い長期間経過しても、ライナ2の表面が変色したり、印刷が脱色したりすることがない。
さらに、図4に示すように組み立てて、物品を収納し、多数の段ボール箱を積み上げた際、稜部の圧縮強度低下に伴う座屈の発生も防止される。
ところで、段ボール箱のブランクは、コルゲーターで溝切り及び罫入れを施す場合のほか、コルゲーターではこのような加工は施さず、段ボールを別途ダイカッタで打ち抜いて製造する場合もある。
この場合には、図3に示すように、段ボール1を製造するコルゲーターのクーリングパートの排出側に、段ボール1の送り方向に交差する方向に向けて、罫割れ防止剤の供給管23を架設し、これに多数のノズル24を設け、ノズル24から噴出する罫割れ防止剤を段ボール1の全面に亘って吹き付けるように塗布するとよい。
このように、打抜前の段ボール1に罫割れ防止剤を塗布すると、図8に示すように、抜型5で段ボール1を打ち抜く際、押罫部材6で段ボール1が押圧されても、罫線4の両側方の罫側部bにおいて、ライナ2が引張に耐えられずに罫割れ現象を起こすことを防止することができる。
1 段ボール
2 ライナ
3 中芯
4 罫線
5 抜型
6 押罫部材
10 継代片
11〜14 側板
15,16 フラップ
21 フォールディングベルト
22 ノズル
23 供給管
24 ノズル

Claims (1)

  1. ライナと波状の中芯とを貼り合せた段ボールの罫割れ防止加工方法において、前記ライナに、罫割れ防止剤として、水に保湿剤を10〜30重量%、ノニオン系界面活性剤及びアルコールを含有する浸透剤を0.2〜3.0重量%配合したものを塗布し、前記罫割れ防止剤の段ボールへの着量を、2〜30g/m としたことを特徴とする段ボールの罫割れ防止加工方法
JP2009110437A 2009-04-30 2009-04-30 段ボールの罫割れ防止加工方法 Active JP5333922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009110437A JP5333922B2 (ja) 2009-04-30 2009-04-30 段ボールの罫割れ防止加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009110437A JP5333922B2 (ja) 2009-04-30 2009-04-30 段ボールの罫割れ防止加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010260181A JP2010260181A (ja) 2010-11-18
JP5333922B2 true JP5333922B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=43358691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009110437A Active JP5333922B2 (ja) 2009-04-30 2009-04-30 段ボールの罫割れ防止加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5333922B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT512357B1 (de) * 2012-01-12 2013-09-15 Flatz Verpackungen Styropor Gmbh Verfahren zur faltung von aus wellpappe bestehenden zuschnitten für die herstellung von faltschachteln und anlage hierfür
DE102016100570A1 (de) * 2016-01-14 2017-07-20 Wilhelm Bahmüller Maschinenbau Präzisionswerkzeuge GmbH Verfahren und Vorrichtung zur Faltung von Wellpappe
DE102016114660A1 (de) * 2016-08-08 2018-02-08 Wilhelm B a h m ü l l e r Maschinenbau Präzisionswerkzeuge GmbH Verfahren und Vorrichtung zur Faltung von Wellpappe
WO2017121503A1 (de) * 2016-01-14 2017-07-20 Wilhelm Bahmüller Maschinenbau Präzisionswerkzeuge GmbH Verfahren und vorrichtung zur faltung von wellpappe
DE102016118895A1 (de) * 2016-10-05 2018-04-05 Mayr-Melnhof Karton Ag Verfahren zum Herstellen eines Zuschnitts für eine Verpackung, Zuschnitt und Verpackung aus einem Zuschnitt
EP3996905A1 (fr) 2019-07-11 2022-05-18 Bobst Lyon Procédé de pliage d'une découpe de carton ondulé destinée à former une boîte pliée
CN113665172B (zh) * 2021-09-07 2022-12-16 重庆随和印刷机械有限公司 一种印刷纸箱防爆线软化瓦楞成型剪刀口用喷雾装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54106610A (en) * 1978-01-30 1979-08-21 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd Ruled line breakage preventing agent for paper
JPS60215896A (ja) * 1984-04-11 1985-10-29 本州製紙株式会社 段ボール原紙の製造方法
JPS6221538A (ja) * 1985-07-23 1987-01-29 ダイセル化学工業株式会社 強化ダンボ−ル
JP2751767B2 (ja) * 1992-11-06 1998-05-18 王子製紙株式会社 非塗工型印刷用紙を製造する方法
JP3849270B2 (ja) * 1998-01-05 2006-11-22 王子製紙株式会社 罫線割れを改良した板紙の製造方法
JP2001262496A (ja) * 2000-03-14 2001-09-26 Oji Paper Co Ltd 耐罫線割れ適性の優れた板紙の製造方法
JP2004345696A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Daio Paper Corp ライナー紙
JP2007197845A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Oji Paper Co Ltd 板紙

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010260181A (ja) 2010-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5333922B2 (ja) 段ボールの罫割れ防止加工方法
EP2704957B1 (de) Verwendung eines klebebandsystems als aufreissstreifen auf einem karton
DE3042850A1 (de) Kaeltehaertbare klebstoffzusammensetzung aus polyvinylalkohol fuer papier und pappe
US20220195660A1 (en) Processes for making improved cellulose-based materials and containers
EP1361988A1 (de) Zigarettenschachtel und zuschnittbogen
CN103468078A (zh) 一种水性涂料及制备方法
JP2008190064A (ja) 中芯原紙
JP2009191412A (ja) 段ボールシート用表裏面用紙
JP2021171953A (ja) ダンボール材
JP2004345696A (ja) ライナー紙
EP3933105B1 (en) Improved cellulose-based materials and containers made therefrom
JP6798634B1 (ja) ダンボール材
AT526582B1 (de) Verfahren zur Herstellung eines Verpackungsmaterials
JP6741181B1 (ja) ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP5850781B2 (ja) 白板紙の製造方法及び紙器の製造方法
JP6870773B2 (ja) ダンボール材
CN201313696Y (zh) 一种包装防护结构
JP2021172444A (ja) ダンボール材
JP2010018943A (ja) 段ボールシート用表裏面用紙
CN202594001U (zh) 新型的禾芯纸栈板脚墩及其构成的禾芯纸栈板
JP5597407B2 (ja) 防湿ライナー
KR20240052128A (ko) 양방향 시공 엠보싱 합지 벽지 및 그 제조 방법
JPH07238263A (ja) 段ボールシート貼合速度向上剤、及び該段ボールシート貼合速度向上剤を利用する段ボールシートの製造方法
Dutt et al. Development of specialty paper is an art: Alkali resistant paper from indigenous raw material-Part VI
DE102010004886A1 (de) Vierwellige Wellpappe und Herstellungsverfahren

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5333922

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250