JP5333195B2 - 内燃機関ノック判定装置及び内燃機関ノック制御装置 - Google Patents
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Description
特許文献1では可変動弁機構とされている吸気弁の閉弁タイミングに対応させてノイズを推定することにより、ノック信号のS/Nが悪化すると推定される場合にはノック判定を不可能と判定するものである。
特許文献4では可変動弁機構のバルブタイミングを、閉弁時のノイズがノック信号に重畳しないように調節する。
請求項1に記載の内燃機関ノック判定装置は、駆動タイミングがクランク角に対して可変である駆動系を備えた内燃機関に設けたノックセンサにより検出される振動強度とこの振動強度の推移を示す振動強度波形とに基づいてノック判定するノック判定装置であって、複数の周波数帯域の各々に対して前記ノックセンサにより検出される振動強度を求める複数帯域振動強度検出手段と、前記複数帯域振動強度検出手段にて求められた振動強度を、全周波数帯域について合算して、ノック判定の対象とするための前記振動強度と前記振動強度波形とを求める判定対象値算出手段と、前記ノックセンサの検出に影響するノイズが高ノイズ状態にあるか否かを判定する高ノイズ状態判定手段と、前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定された場合に、高ノイズ状態にあるとは判定されていない場合に比較して、前記判定対象値算出手段による振動強度の合算に際して、前記駆動系によるノイズの周波数帯域に対する重み付けを、7kHzを含む7kHz近傍の領域に設定された7kHz帯域に対して相対的に低下させる高ノイズ時処理手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の内燃機関ノック判定装置は、駆動タイミングがクランク角に対して可変である駆動系を備えた内燃機関に設けたノックセンサにより検出される振動強度とこの振動強度の推移を示す振動強度波形とに基づいてノック判定するノック判定装置であって、複数の周波数帯域の各々に対して前記ノックセンサにより検出される振動強度を求める複数帯域振動強度検出手段と、前記複数帯域振動強度検出手段にて求められた振動強度を、全周波数帯域について合算して、ノック判定の対象とするための前記振動強度と前記振動強度波形とを求める判定対象値算出手段と、前記ノックセンサの検出に影響するノイズが高ノイズ状態にあるか否かを判定する高ノイズ状態判定手段と、前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定された場合に、高ノイズ状態にあるとは判定されていない場合に比較して、前記判定対象値算出手段による振動強度の合算に際して、前記駆動系によるノイズの周波数帯域に対する重み付けを他の周波数帯域に対して相対的に低下させる高ノイズ時処理手段と、を備え、前記判定対象値算出手段は、前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定されている場合には、求めるノック判定対象は振動強度のみに制限することを特徴とする。
また、特に駆動系によるノイズの周波数帯域以外の他の周波数帯域としては、通常、ピストン系のノイズが乗り易い低周波数側の7kHz帯域が挙げられる。これに対して、請求項1に記載の内燃機関ノック判定装置では、高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定された場合に、高ノイズ状態にあるとは判定されていない場合に比較して、前記判定対象値算出手段による振動強度の合算に際して、前記駆動系によるノイズの周波数帯域に対する重み付けを、7kHzを含む7kHz近傍の領域に設定された7kHz帯域に対して相対的に低下させるようにしている。
したがって判定対象値算出手段による振動強度の合算時における周波数帯域毎の重み付けについては、7kHz帯域での重み付けよりも、駆動系によるノイズの周波数帯域での重み付けを、相対的に低くすることになる。すなわちピストン系のノイズの感度を相対的に上げ、駆動系のノイズに対する感度を相対的に低下させている。
このことにより駆動系の駆動タイミングの変化により高ノイズ状態になっても高精度なノック判定を継続できる。
そしてこのような重み付けの調節によっても高ノイズ状態が解消されなければ、ピストン系のノイズが高い状態にあるものとして、このとき初めて何らかの対策処理を実行すれば良いことになる。
また、請求項2に記載の内燃機関ノック判定装置では、前記判定対象値算出手段は、前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定されている場合には、求めるノック判定対象は振動強度のみに制限する。
高ノイズ状態で前述した重み付け変更を実行している場合には、振動強度波形に影響することから、振動強度波形を用いずにノック判定対象は振動強度のみに制限することとしても良い。このことにより高精度なノック判定が継続できる。
前記可変動弁機構としては、吸気弁の可変動弁機構が挙げられ、高ノイズ状態となった場合にも、それが吸気弁のバルブ着座に伴った高ノイズ状態である場合には、前述したごとく重み付けを変更することにより、高精度なノック判定を継続できる。
前記可変動弁機構としては、排気弁の可変動弁機構が挙げられ、高ノイズ状態となった場合にも、それが排気弁のバルブ着座に伴った高ノイズ状態である場合には、前述したごとく重み付けを変更することにより、高精度なノック判定を継続できる。
前記駆動系としては、高圧燃料系が挙げられ、高圧燃料系における機構、例えばリリーフ弁、高圧燃料ポンプ、燃料噴射弁等の駆動タイミングは内燃機関の運転状態により変化する。このことによりバルブ着座など、機構の駆動に伴うノイズが、ノックセンサが検出するノイズ信号に重畳することがある。
高圧燃料系の駆動が原因でない場合には重み付けを変更しても、高ノイズ状態が解消されないので、このときに初めて何らかの対策処理を実行すれば良いことになる。
前記駆動系としては燃料噴射弁が挙げられる。この燃料噴射弁の駆動タイミングは内燃機関の運転状態により変化し、駆動に伴うノイズがノックセンサが検出するノック信号に重畳することがある。このように燃料噴射弁の駆動に伴って高ノイズ状態となった場合には、前述したごとく重み付けを変更することにより、高精度なノック判定を継続できる。
請求項9に記載の内燃機関ノック判定装置では、請求項8に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記燃料噴射弁は筒内噴射型であることを特徴とする。
請求項15に記載の内燃機関ノック判定装置では、請求項14に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記重み付け処理時高ノイズ状態判定手段は、前記高ノイズ時処理手段の処理実行開始時からの前記学習値の変化量が基準量以上となった場合に高ノイズ状態にあると判定することを特徴とする。
請求項18に記載の内燃機関ノック判定装置では、請求項17に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記ノック判定復帰手段にて通常時のノック判定処理に戻されてから、基準時間内に前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定された場合には、前記高ノイズ時処理手段を実行せずに、前記駆動系ノイズ低減手段を実行することを特徴とする。
請求項20に記載の内燃機関ノック判定装置では、請求項1〜18のいずれか一項に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記高ノイズ状態判定手段は、前記ノックセンサの検出値を用いずに、前記駆動系の駆動タイミングが高ノイズ状態となるか否かを判定して、前記駆動系の駆動タイミングが高ノイズ状態となる場合に高ノイズ状態にあると判定し、前記駆動系の駆動タイミングが高ノイズ状態にならない場合に高ノイズ状態にはないと判定することを特徴とする。
図1の制御系ブロック図に、前述した内燃機関ノック判定装置及び内燃機関ノック制御装置が適用された電子制御ユニット(以下「ECU」と称する)2、及びポート噴射火花点火式の直列4気筒ガソリンエンジン(以下「エンジン」と略す)4の構成を示す。
作用角可変機構26による作用角調節制御により、アクセルペダル28の踏み込み量であるアクセル操作量ACCPに応じて、サージタンク8a側から燃焼室6内への吸入空気量を調節することによりエンジン4の出力が調節される。尚、吸気通路8の全気筒共通部分に設けられたスロットルバルブ30については、モータ30aによりエンジン4の停止時には全閉とされるが、エンジン4の運転時には、通常、全開に制御される。
次に0°〜90°CAの範囲において5°CA毎に分けたクランク角幅領域毎に、図7に示したごとく、モードに対応した周波数帯域毎の重み付けをして振動強度を積算する(S106)。図8は図7の周波数帯域の重み付けを、重み付け係数としてその具体的数値の一例を示したものである。
以後、0°から90°CA未満の範囲である限り、上述したステップS104〜S108の処理が繰り返される。
次に通常時モード実行中か否かが判定される(S112)。現在、通常時モードであるとすると(S112でYES)、次に、このときに求められている15°CA振動強度積算値A(1)〜A(6)に基づいて、今回燃焼行程にある気筒、ここでは#1気筒におけるノイズ割合NSrが式1に示すごとく算出される(S114)。
,[A(3)+A(4)]/ΣA(i))
ここで式1の「←」の右辺において、[A(2)+A(3)]は、15°CA振動強度積算値A(2)とA(3)との合計値であり、ΣA(i)は15°CA振動強度積算値A(1)〜A(6)の総計である。したがって[A(2)+A(3)]/ΣA(i)は、総計における15°CA振動強度積算値A(2)とA(3)との合計値の割合を表している。
ここでノックセンサ48の出力値にピストン系のノイズが重畳した場合に、そのノイズの振動強度ピークは0°〜90°CAの範囲における特定の範囲に生じることが判明している。本実施の形態のエンジン4では、15°CA〜60°CAまでの15°CAに分けた3領域の、1つ又は2つにまたがって生じることが判明している。すなわち15°CA振動強度積算値A(2)〜A(4)の領域がノイズが生じ易い領域であり、この内でも特に15°CA振動強度積算値A(2),A(3)の領域か、15°CA振動強度積算値A(3),A(4)の領域かのいずれかがノイズが生じ易い領域である。
そして上述のごとく算出した通常時モード用ノック強度Nnと相関係数Knとに基づいて通常時モードノック判定を実行する(S150)。
条件1:Nn≧Jn(i)
条件2:Kn≧K1
ここで条件1における通常時モード用ノック判定閾値Jn(i)は、通常時モード時において通常時モード用ノック強度Nnとその発生頻度に応じて、各気筒においてエンジン運転状態の領域毎に補正によって学習されている値であり、ノッキング発生の有無を判定するための判定値である。ここで(i)は領域を表し、エンジン4の負荷率KLと機関回転数NEとにより区分されている領域である。負荷率KLとはエンジン負荷に対応する物理量であり、エンジン4の1回転当たりの基準最大吸入空気量に対する実際の吸入空気量の割合(%)であり、吸入空気量GAと機関回転数NEとから算出されるものである。
ここで前記条件1,2の両方が共に満足されていなければ、通常時モードノック判定(S150)ではノッキング無しと判定される。
次に通常時モード実行処理(図4)を出て、ノッキング無し判定か否かが判定される(S120)。ステップS150にてノッキング無し判定がなされているならば(S120でYES)、このまま本処理を出る。尚、このようにノッキング無し判定の場合にはエンジン4の点火時期に対しては、常に時間周期にて一定量の進角が繰り返しなされていることから、点火時期進角がなされる。
この重み付けは、通常時モードに比較して、駆動系(吸気バルブ20の可変動弁機構24,26)によるノイズの周波数帯域(10kHz帯域,15kHz帯域,20kHz帯域)に対する重み付けを、他の周波数帯域(7kHz帯域)に対して相対的に低下させたものを用いている。すなわち、図8に示した例では、通常時モード用重み付け係数は、7kHz帯域は0.25で、10kHz帯域,15kHz帯域,20kHz帯域はそれぞれ1であるが、7kHzモード用重み付け係数は、7kHz帯域,10kHz帯域,15kHz帯域,20kHz帯域の全帯域が1とされている。
このタイミングでは、7kHzモード開始直後ではないので(S160でNO)、次に7kHzモード用ノック強度N7を算出する(S168)。尚、ここでは7kHzモード用ノック強度N7としては、前述したごとく7kHzモード用重み付け係数を用いて算出されている図9に示した5°CA振動強度積算値を、0°CA〜90°CAまで総計して算出する。7kHzモード用重み付け係数を用いて算出された5°CA振動強度積算値の内で最大の値を7kHzモード用ノック強度N7として設定しても良い。
この条件における7kHzモード用ノック判定閾値J7(i)は、7kHzモード時において7kHzモード用ノック強度N7とその発生頻度に応じて、各気筒においてエンジン運転状態の領域毎に補正によって学習されている値であり、ノッキング発生の有無を判定するための判定値である。ここで(i)についてはステップS150にて述べたごとくである。
次に7kHzモードにて実行している状態で、点火時期学習値akgの変化量|Makg−akg|が基準範囲Sakg以上となった場合(S130でNO)について説明する。この状態の一例は図11のタイミングt1に相当する。
重畳回避モード実行処理(図6)では、まず重畳回避モード開始直後であるか否かが判定される(S180)。今回、開始直後であるので(S180でYES)、図7に示したごとく重畳回避モード用ゲートが設定され(S182)、図8に示したごとく重畳回避モード用重み付け係数が設定される(S184)。尚、ここでは重畳回避モード用ゲート及び重畳回避モード用重み付け係数は、通常時モードと同じに設定されているが、通常時モードと異ならせても良い。
そして上述のごとく算出した重畳回避モード用ノック強度Naと相関係数Kaとに基づいて重畳回避モードノック判定を実行する(S190)。
条件1:Na≧Ja(i)
条件2:Ka≧Ka1
ここで条件1における重畳回避モード用ノック判定閾値Ja(i)は、重畳回避モード時において重畳回避モード用ノック強度Naとその発生頻度に応じて、各気筒においてエンジン運転状態の領域毎に補正によって学習されている値であり、ノッキング発生の有無を判定するための判定値である。ここで(i)は領域を表し、前記ステップS150にて説明したごとくである。
ここで前記条件1,2の両方が共に満足されていなければ、重畳回避モードノック判定(S190)ではノッキング無しと判定される。
次に重畳回避モード実行処理(図6)を出て、ノッキング無し判定か否かが判定される(S120)。ステップS190にてノッキング無し判定がなされているならば(S120でYES)、このまま本処理を出る。尚、このようにノッキング無し判定の場合にはエンジン4の点火時期に対しては、常に時間周期にて一定量の進角が繰り返しなされていることから、点火時期進角については実行される。
このように重畳回避モードから通常時モードに戻って、通常時モードを実行し始めた際に、短時間でNSr≧NSXとなった場合(図3:S116でNO)、次に重畳回避モード終了後に基準時間が経過しているか否かが判定される(S124)。
すなわち通常時モードの実行状態から、7kHzモードへの実行が禁止されて、直ちに重畳回避モードにてノック制御処理がなされることになる。
(1)ノック制御処理(図2〜6)にて、通常時モード(図4)実行中においてステップS116にてNOとなり、高ノイズ状態(ノイズ割合NSrが高い)と判定されると、図5に示した7kHzモードとなる。
このようにして、本実施の形態の内燃機関ノック判定装置は、駆動タイミングがクランク角に対して可変とされている吸気バルブ20の着座ノイズ発生状態において、重畳回避モードに移行しなくても、その前に7kHzモードを実行することで高精度なノック判定の機会を増加できる。
本実施の形態では、重畳回避モードが実行されない点が前記実施の形態1と異なる。すなわち前述したノック制御処理における前記図3の処理の代わりに図13に示す処理が実行され、7kHzモード実行処理(図5)の代わりに図14が実行され、重畳回避モード実行処理(図6)は実行されない。
図2のステップS110にてYESと判定されると、図13に示す処理となり、通常時モード実行中か否かが判定される(S212)。現在、通常時モードであるとすると(S212でYES)、次に前記式1のごとくノイズ割合NSrが算出される(S214)。
NSr<NSXであれば(S216でYES)、図4にて説明した通常時モード実行処理が継続して行われる(S218)。
7kHzモード実行処理(図14)について説明する。まず今回の処理が7kHzモード開始直後であるか否かが判定される(S260)。今回、開始直後であるとすると(S260でYES)、振動強度を検出するために用いられるゲートとして、図7にて示したごとく通常時モード用ゲートより短縮された7kHzモード用ゲートが設定される(S264)。次に図7,8に示したごとく振動強度の積算に用いられる重み付けとして7kHzモード用重み付けが設定される(S266)。このステップS264,S266は、前記図5のステップS164,S166の処理と同じである。
上述した構成において、請求項との関係は、ECU2が複数帯域振動強度検出手段、判定対象値算出手段、高ノイズ状態判定手段、高ノイズ時処理手段に相当する。
(1)ノック制御処理(図2,13,4,14)にて、図4に示した通常時モード中においてステップS216にて高ノイズ状態と判定されると、図14に示した7kHzモードとなる(S226)。この7kHzモードでは通常時モードに比較して吸気バルブ20の着座ノイズの周波数帯域(10kHz帯域、15kHz帯域、20kHz帯域)に対する重み付けを、他の周波数帯域(7kHz帯域)に対して相対的に低下させている。
図15に示すごとく、本実施の形態のエンジン104は、吸気ポート108に設けられた燃料噴射弁110以外に、シリンダーヘッド104aに筒内噴射型の燃料噴射弁111を設けたデュアル・インジェクション・システムが採用されている。
[その他の実施の形態]
・前記実施の形態1,2のステップS116,S134,S216,S234では、ノイズ割合NSrの大きさにより、高ノイズ状態か、そうでない状態かを判定していた。これ以外に、ステップS136と同様にエンジン運転状態が着座ノイズ大の範囲か、そうでない範囲かを判定して、高ノイズ状態判定手段としても良い。これ以外に、直接、着座タイミングがノック出現位置に重複した状態か否かを判定することで、高ノイズ状態判定手段としても良い。
・燃料系が高圧燃料系であり、高圧燃料を供給あるいは環流させるための弁体の駆動タイミングが、クランク角に対して可変であるリリーフ弁などの駆動系を、内燃機関が設けている場合にも、前記実施の形態1,2を同様に適用することができる。
Claims (22)
- 駆動タイミングがクランク角に対して可変である駆動系を備えた内燃機関に設けたノックセンサにより検出される振動強度とこの振動強度の推移を示す振動強度波形とに基づいてノック判定するノック判定装置であって、
複数の周波数帯域の各々に対して前記ノックセンサにより検出される振動強度を求める複数帯域振動強度検出手段と、
前記複数帯域振動強度検出手段にて求められた振動強度を、全周波数帯域について合算して、ノック判定の対象とするための前記振動強度と前記振動強度波形とを求める判定対象値算出手段と、
前記ノックセンサの検出に影響するノイズが高ノイズ状態にあるか否かを判定する高ノイズ状態判定手段と、
前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定された場合に、高ノイズ状態にあるとは判定されていない場合に比較して、前記判定対象値算出手段による振動強度の合算に際して、前記駆動系によるノイズの周波数帯域に対する重み付けを、7kHzを含む7kHz近傍の領域に設定された7kHz帯域に対して相対的に低下させる高ノイズ時処理手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関ノック判定装置。 - 駆動タイミングがクランク角に対して可変である駆動系を備えた内燃機関に設けたノックセンサにより検出される振動強度とこの振動強度の推移を示す振動強度波形とに基づいてノック判定するノック判定装置であって、
複数の周波数帯域の各々に対して前記ノックセンサにより検出される振動強度を求める複数帯域振動強度検出手段と、
前記複数帯域振動強度検出手段にて求められた振動強度を、全周波数帯域について合算して、ノック判定の対象とするための前記振動強度と前記振動強度波形とを求める判定対象値算出手段と、
前記ノックセンサの検出に影響するノイズが高ノイズ状態にあるか否かを判定する高ノイズ状態判定手段と、
前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定された場合に、高ノイズ状態にあるとは判定されていない場合に比較して、前記判定対象値算出手段による振動強度の合算に際して、前記駆動系によるノイズの周波数帯域に対する重み付けを他の周波数帯域に対して相対的に低下させる高ノイズ時処理手段と、
を備え、
前記判定対象値算出手段は、前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定されている場合には、求めるノック判定対象は振動強度のみに制限することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記駆動系は、内燃機関のシリンダーヘッドに設けられた駆動系であることを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項3に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記駆動系は、閉弁タイミングが変更可能な可変動弁機構であることを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項4に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記可変動弁機構は吸気弁の可変動弁機構であることを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項4に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記可変動弁機構は排気弁の可変動弁機構であることを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項3に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記駆動系は、高圧燃料系であることを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項3に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記駆動系は、燃料噴射弁であることを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項8に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記燃料噴射弁は筒内噴射型であることを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項8に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記燃料噴射弁は筒内噴射型であると共に、内燃機関は、別途、吸気ポートにポート噴射型の燃料噴射弁を備えて、これら2つの燃料噴射弁の駆動を内燃機関運転状態に応じて選択しているものであることを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定されなくなると、前記高ノイズ時処理手段は重み付け処理を停止し、前記判定対象値算出手段はノック判定対象の制限を停止することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の内燃機関ノック判定装置において、
前記高ノイズ時処理手段の処理実行中に高ノイズ状態の有無を判定する重み付け処理時高ノイズ状態判定手段と、
前記重み付け処理時高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定されると、前記高ノイズ時処理手段による重み付け処理を停止させると共に、前記駆動系における駆動状態を変更することにより前記ノックセンサの検出に影響するノイズを低減させる駆動系ノイズ低減手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関ノック判定装置。 - 請求項12に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記重み付け処理時高ノイズ状態判定手段は、ノック制御処理により実行される点火時期フィードバック制御における点火時期調節の誤差の程度に応じて、前記高ノイズ時処理手段の処理実行中における高ノイズ状態の有無を判定することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項13に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記重み付け処理時高ノイズ状態判定手段は、ノック制御処理により実行される点火時期フィードバック制御における学習値の変化に基づいて前記点火時期調節の誤差の程度を検出することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項14に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記重み付け処理時高ノイズ状態判定手段は、前記高ノイズ時処理手段の処理実行開始時からの前記学習値の変化量が基準量以上となった場合に高ノイズ状態にあると判定することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項12〜15のいずれか一項に記載の内燃機関ノック判定装置において、前記駆動系ノイズ低減手段の処理が実行された場合には、前記判定対象値算出手段はノック判定対象に対する制限を停止すると共に、前記重み付け処理時高ノイズ状態判定手段は停止して、前記高ノイズ状態判定手段のみにて高ノイズ状態か否かを判定することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。
- 請求項12〜16のいずれか一項に記載の内燃機関ノック判定装置において、
前記駆動系ノイズ低減手段の処理が実行された場合には、前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態ではないと判定されると、通常時のノック判定処理に戻すノック判定復帰手段を備えたことを特徴とする内燃機関ノック判定装置。 - 請求項17に記載の内燃機関ノック判定装置において、
前記ノック判定復帰手段にて通常時のノック判定処理に戻されてから、基準時間内に前記高ノイズ状態判定手段にて高ノイズ状態にあると判定された場合には、前記高ノイズ時処理手段を実行せずに、前記駆動系ノイズ低減手段を実行することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。 - 請求項1〜18のいずれか一項に記載の内燃機関ノック判定装置において、
前記高ノイズ状態判定手段は、前記ノックセンサの検出値に基づいて前記ノックセンサの検出に影響するノイズが高ノイズ状態にあるか否かを判定することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。 - 請求項1〜18のいずれか一項に記載の内燃機関ノック判定装置において、
前記高ノイズ状態判定手段は、前記ノックセンサの検出値を用いずに、前記駆動系の駆動タイミングが高ノイズ状態となるか否かを判定して、前記駆動系の駆動タイミングが高ノイズ状態となる場合に高ノイズ状態にあると判定し、前記駆動系の駆動タイミングが高ノイズ状態にならない場合に高ノイズ状態にはないと判定することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。 - 請求項20に記載の内燃機関ノック判定装置において、
前記高ノイズ状態判定手段は、内燃機関の運転状態に基づいて前記駆動系の駆動タイミングが高ノイズ状態となるか否かを判定することを特徴とする内燃機関ノック判定装置。 - 駆動タイミングがクランク角に対して可変である駆動系を備えた内燃機関に設けたノックセンサにより検出される振動に対する振動強度判定と振動強度波形判定とに基づいてノック判定し、このノック判定の結果に基づいて点火時期を調節するノック制御装置であって、
前記ノック判定は、請求項1〜21のいずれか一項に記載の内燃機関ノック判定装置により行うことを特徴とする内燃機関ノック制御装置。
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