JP5333123B2 - オートスライドドアの駆動ブラケット構造 - Google Patents

オートスライドドアの駆動ブラケット構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5333123B2
JP5333123B2 JP2009224164A JP2009224164A JP5333123B2 JP 5333123 B2 JP5333123 B2 JP 5333123B2 JP 2009224164 A JP2009224164 A JP 2009224164A JP 2009224164 A JP2009224164 A JP 2009224164A JP 5333123 B2 JP5333123 B2 JP 5333123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable end
roller support
bracket
end holder
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009224164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011074585A (ja
Inventor
圭太 阿部
順一 高井
英敏 小椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2009224164A priority Critical patent/JP5333123B2/ja
Publication of JP2011074585A publication Critical patent/JP2011074585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5333123B2 publication Critical patent/JP5333123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

本発明は、スライドドアとスライドガイドレールとの間に設けられ、スライドドアに駆動モータの駆動力を伝えるオートスライドドアの駆動ブラケット構造に関する。
従来、オートスライドドアの駆動ブラケット構造としては、駆動モータに連結された前側ケーブルと後側ケーブルの先端にケーブルエンドピンがそれぞれ設けられ、このケーブルエンドピンが連結されたケーブルエンドホルダをホルダブラケットに挿入係止してケーブルエンドホルダとホルダブラケットが取り付けられている。
一方、スライドドアに揺動可能に取り付けられた揺動支持ブラケットの立片にスライドドアの荷重を支持する荷重受けローラの回転軸が取り付けられ、この回転軸がホルダブラケットを貫通して設けられ、この回転軸によって揺動支持ブラケットの立片とホルダブラケットとが固定されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−176663号公報
しかしながら、上述の従来例では、駆動モータの駆動力が、前後の両ケーブルに設けられたケーブルエンドピンに伝達され、このケーブルエンドピンが連結されたケーブルエンドホルダ、ホルダブラケット、荷重受けローラの回転軸を介して揺動支持ブラケットに伝達される。
この伝達経路中に組み付け隙間が生じやすい部品間の取り付け部が多く存在する構造であるため、異音が発生しやすいという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題点に着目して成されたもので、駆動モータの駆動力を伝達する経路に存在する部品間の取り付け部を減らして異音の発生を抑えることができるオートスライドドアの駆動ブラケット構造を提供することを目的としている。
本発明では、ガイドローラと荷重受けローラが取り付けられ、スライドドアに揺動自在に設けられたローラ支持ブラケットと、前側ケーブルと後側ケーブルの先端に設けられたケーブルエンドピンがそれぞれ連結された一対のケーブルエンドホルダと、基端部から車内側に向けて突出し、スライドドア側が開口された内壁面を有する平面視U字状の一対のケーブルエンドホルダ保持部が延設されたホルダブラケットと、を備え、ケーブルエンドホルダがケーブルエンドホルダ保持部の内壁面に当接され、ローラ支持ブラケットには、ローラ支持ブラケットの車内側端縁部から車内側に向けて突出し、ガイドローラがそれぞれ取り付けられる一対のローラ支持部が延設され、ローラ支持部の側面がケーブルエンドホルダ保持部の内壁面に当接され、ケーブルエンドホルダ保持部の上面よりローラ支持部の上面が上に位置するようにしてケーブルエンドホルダ保持部の上面とローラ支持部の側面との間に溶接用の段部を設け、ケーブルエンドホルダ保持部の上面とローラ支持部の側面とを隅肉溶接した
よって、本発明にあっては、前後のケーブルのケーブルエンドピンに伝達された駆動力を伝達する経路が、ケーブルエンドホルダ、ケーブルエンドホルダ保持部、ローラ支持ブラケットのローラ支持部となり、駆動力を伝達する経路に存在する部品間の取り付け部を少なくでき、異音の発生を抑えることができる。
しかも、ローラ支持ブラケットのローラ支持部とケーブルエンドホルダが同じケーブルエンドホルダ保持部の内壁面に当接され取り付けられているので、部品間の取り付け部となる当接部の隙を容易になくすことができ、異音の発生を更に抑えることができる。
実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造を備えた車両の要部を示す斜視図である。 実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造を示す斜視図である。 実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造のローラ支持ブラケットとホルダブラケットを示す分解斜視図である。 実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造のローラ支持ブラケットとホルダブラケットの取付構造を示す平面図である。 実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造のホルダブラケットとケーブルエンドホルダを示す分解斜視図である。 実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造のホルダブラケットとケーブルエンドホルダの取付構造を示す平面図である。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造を備えた車両の要部を示す斜視図、図2は実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造を示す斜視図、図3は実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造のローラ支持ブラケットとホルダブラケットを示す分解斜視図、図4は実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造のローラ支持ブラケットとホルダブラケットの取付構造を示す平面図、図5は、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造のホルダブラケットとケーブルエンドホルダを示す分解斜視図、図6は、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造のホルダブラケットとケーブルエンドホルダの取付構造を示す平面図である。
まず、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造を備えた車両を図1に基づいて説明する。
スライドドアSDは、車体の側面に開口されたドア開口部OPを開閉するものであり、ドア開口部OPの上縁部に沿って前後方向に延在されたアッパレール1と、ドア開口部OPの下縁部に沿って前後方向に延在されたロアレール2と、ドア開口部OPの後端から車両の後部側壁BPの上下方向中間部に沿って前後方向に延在されたリアレール3との3つのスライドガイドレールに支持されて車体の側面を前後方向にスライドする。
なお、スライドガイドレールの各レール1、2、3は、それぞれ、前端部が車両内側に向けて湾曲した形状に形成されている。
スライドドアSDの車内側には、前端上部にアッパブラケット4が取り付けられ、前端下部にロアブラケット5が取り付けられ、後端中間部にリアブラケット6が取り付けられている。
なお、図1では、アッパレール1、ロアレール2、リアレール3内をそれぞれに転動するローラが取り付けられているアッパブラケット4、ロアブラケット5、リアブラケット6をレールから外した状態で車体とスライドドアSDを離して描いてある。
さらに、アッパブラケット4には、アッパレール1に沿って転動する1個のガイドローラ(図示省略)が設けられている。
また、ロアブラケット5には、ロアレール2に沿って転動する2個のガイドローラと1個の荷重受けローラの3個のローラ(図示省略)が設けられている。
また、リアブラケット6には、リアレール3に沿って転動する前後のガイドローラR1、R3と荷重受けローラR2(図示省略)が設けられている。
これら3個のローラR1、R2、R3を支持するローラ支持ブラケット7(図2参照)がスライドドアSDに取り付けられたドア取付ブラケット6aに対し水平方向に揺動可能に取り付けられている。
また、リアレール3中を転動するガイドローラR1、R3は、スライドドアSDをリアレール3に沿って案内するもので、リアレール3によって車幅方向への動きが規制され、スライドドアSDがドア開口部OPを閉じた状態から車両の後部側壁BPに沿って後方にスライドして開くときの車幅方向への動きをガイドするものである。
また、荷重受けローラR2は、スライドドアSDの荷重を支持してリアレール3中を転動するものである。
次に、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケットとしてのリアブラケット6の構造を図2乃至図4を基に説明する。
リアブラケット6は、ドア取付ブラケット6a、ローラ支持ブラケット7、ホルダブラケット8およびケーブルエンドホルダ9a、9bにより構成されている。
そして、ドア取付ブラケット6aは、スライドドアSDに取り付けられ、ローラ支持ブラケット7は、上下方向の軸61を中心にして前述のようにドア取付ブラケット6aに対し水平方向に揺動可能に取り付けられている。
このローラ支持ブラケット7には、前述のようにリアレール3に沿って転動する前後のガイドローラR1、ガイドローラR3と荷重受けローラR2が設けられている。
まず、ローラ支持ブラケット7の構造を説明する。
ローラ支持ブラケット7は、図2乃至図4に示すように、上下に対向する軸受け片71、72と、上側の軸受け片71の車内側端縁部74の車両前後方向の中央部に形成され、上側の軸受け片71から下側の軸受け片72に向けて垂下して下側の軸受け片72と連続一体に成された両軸受け片71、72の先端部の中央部を接続する支持壁面73とで側面視の断面がコ字状に形成されている。
この支持壁面73は、スライドドアSDの荷重を支持してリアレール3中を転動する荷重受けローラR2のローラ取付部を構成しているとともに、後述のホルダブラケット8の基端部81が接するホルダブラケット当接面を構成している。
また、両軸受け片71、72の中央部に形成された支持壁面73を挟むように支持壁面73の前後には、上側の軸受け片71の車内側端縁部74から垂下し、さらに、車内側に向けて突出する側面視の断面がL字状のローラ支持部74a、74bが延設されている。
そして、上側の軸受け片71の車内側端縁部74は、ローラ支持部74a、74bが延設される基部となっている。
このローラ支持部74a、74bの上面74eに、スライドドアSDをリアレール3に沿って案内しリアレール3中を転動するガイドローラR1、R3がそれぞれガイドローラの支持軸r1、r3によって取り付けられている。
また、支持壁面73には、スライドドアSDの荷重を支持してリアレール3中を転動する荷重受けローラR2が荷重受けローラの支持軸r2によって取り付けられている。
そして、ローラ支持部74a、74bに支持軸取付孔74d、74dが開けられ(図3、図4参照)、支持軸r1、r3の下端部が貫通し、この支持軸r1、r3の下端部がそれぞれローラ支持部74a、74bに固定されている。
また、支持壁面73に支持軸取付孔73aが開けられ(図3参照)、支持軸r2の基端部が貫通し、この支持軸r2の基端部が支持壁面73に固定されている。
次に、ホルダブラケット8の構造をローラ支持ブラケット7および後述のケーブルエンドホルダ9a、9bとの関係を含め説明する。
ホルダブラケット8は、図2乃至図5に示すように、ローラ支持ブラケット7に取り付けられ、ローラ支持ブラケット7の前後に一対設けられたローラ支持部74a、74bと、前後一対に設けられた後述のケーブルエンドホルダ9a、9bを、ともに保持するための部材である。
ホルダブラケット8の基端部81が、図2、図4に示すようにローラ支持ブラケット7の支持壁面73の車内側の面に当接されている。
この基端部81に荷重受けローラR2の支持軸取付孔81aが開けられており(図3参照)、この支持軸取付孔81aを、ローラ支持ブラケット7の支持壁面73に基端が固定され取り付けられた荷重受けローラR2の支持軸r2が貫通している。
この荷重受けローラR2の支持軸r2の基端部分によってローラ支持ブラケット7の支持壁面73にホルダブラケット8の基端部81が取り付けられ、固定されている。
また、ホルダブラケット8には、基端部81から車内側に向けて突出し、車外側(スライドドアSD側)が開口された平面視U字状の一対のケーブルエンドホルダ保持部82、82が基端部81の前側および後側に基端部81と連続一体に延設されている。
このケーブルエンドホルダ保持部82、82は、荷重受けローラR2側であるホルダブラケット8の中央側の面を形成する内側片82bと、荷重受けローラR2の反対側であるホルダブラケット8の外側の面を形成する外側片82aと、車内側にあって内側片82bと外側片82aを繋いで先端の面を形成する先端片82eと、が連続一体に形成され、平面視U字状に成されている。
この内側片82bと外側片82aと先端片82eによって、車外側(スライドドアSD側)が開口された平面視U字状のU字状開口部83が形成され、このU字状開口部83の内側に平面視U字状の内壁面82cが形成されている。
この平面視U字状の内壁面82c、82cが、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面を形作るものである。
そして、このケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83にローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bと後述のケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入されたときに、内壁面82c、82cには、ローラ支持部74a、74bの側面74c、74cが当接(図4参照)されるとともに、後述のケーブルエンドホルダ9a、9bの本体部91の側面91c、91cが当接(6図参照)される。
このケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83に形成された平面視U字状の内壁面82c、82cに対し、ローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bおよびケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入され、当接するように成すため、U字状開口部83の内壁面82c、ローラ支持部74a、74bおよびケーブルエンドホルダ9aの車両前後方向の寸法は、次の関係に設けられている。
すなわち、ケーブルエンドホルダ保持部82の内側片82bの内壁面82cと外側片82aの内壁面82c間の寸法(U字状開口部83の車両前後方向寸法(U字状開口部83の開口幅))と、ローラ支持部74a、74bの内側(荷重受けローラR2側)の側面74cと外側(荷重受けローラR2の反対側)の側面74c間の寸法(ローラ支持部74a、74bの車両前後方向寸法(幅))と、ケーブルエンドホルダ9a、9b本体部91の内側(荷重受けローラR2側)の側面91cと外側(荷重受けローラR2の反対側)の側面91c間の寸法(本体部91の車両前後方向寸法(幅))と、が略同じに形成されている。
また、ケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83には、上側にローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bが挿入され、下側にケーブルエンドホルダ9a、9bの本体部91が挿入される。
これにより、内壁面82c、82cの上部の面にローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bの側面74c、74cが当接し、内壁面82c、82cの下部の面にケーブルエンドホルダ9a、9bの本体部91の側面91cが当接する。(図2、図4、図6参照)
そして、ケーブルエンドホルダ9a、9bに入力された駆動モータの駆動力は、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cを介してローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bに伝達される。
次に、ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82とローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bの当接、取り付け構造について図2乃至図4を基に説明する。
ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82は、前述のように、内側片82bと外側片82aと先端片82eによって、車外側(スライドドアSD側)が開口された平面視U字状のU字状開口部83が形成され、このU字状開口部83の内側に平面視U字状の内壁面82cが形成されている。
ローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bは、前述のように、側面視の断面がL字状に形成され、その先端が車内側に向かって延設されている。
このホルダブラケット8、ローラ支持ブラケット7は、厚板鋼板をプレス成型して形成されている。
これにより、ローラ支持部74a、74bの側面74c、ケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83の上面84は、鋼板の板厚寸法になっている。
そして、ケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83の上面84を成す内側片82bの上面84bと外側片82aの上面84aと先端片82eの上面84eは、次のように成されている。
内側片82bの上面84bは、基端部81と同じ高さで、U字状開口部83にローラ支持部74a、74bが挿入されたときのローラ支持部74a、74bの上面74eと同じ高さに位置するように形成されている。
これにより、ローラ支持部74a、74bの内側(荷重受けローラR2側)に位置する側面74cの全体が、内側片82bの内壁面82cと当接される。
先端片82eの上面84eは、U字状開口部83にローラ支持部74a、74bが挿入されたときのローラ支持部74a、74bの下面74fと同じ高さに位置するように形成されている。
これにより、ローラ支持部74a、74bの先端部(車内側)の側面74c全体が、先端片82eの内壁面82cに当接されず、ローラ支持部74a、74bの先端部においては、その下面74fが先端片82eの上面84eに接し、載置された状態になる。
このローラ支持部74a、74bの先端部は、U字状開口部83にローラ支持部74a、74bが挿入されたとき、その下面74fが先端片82eの上面84eに接し、ケーブルエンドホルダ保持部82、82に対しローラ支持部74a、74bの上下方向の位置決めが成される。
外側片82aの上面84aは、U字状開口部83にローラ支持部74a、74bが挿入されたときのローラ支持部74a、74bの側面74cの略半分の高さに位置するように形成され、ローラ支持部74a、74bの上面74eと下面74fの中間に位置している。
これにより、ローラ支持部74a、74bの外側(荷重受けローラR2の反対側)に位置する側面74cの略半分の面が、外側片82aの内壁面82cと当接され、ローラ支持部74a、74bの外側の側面74cでは、その側面74cの下半分の面が内壁面82cと重合され、当接されている。
また、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の外側片82aには、その上側に長片8aが、下側に短片8bが、長片8aと短片8bの間に、後述のケーブルエンドホルダ9a、9bの側面91cから突出して形成された係合片91bが挿入されて嵌合される係止スリット8cが、形成されている。
長片8aの車外側(スライドドアSD側)の先端部分には、先端片82eの上面84eから上向きに隆起する突起部8dが形成されている。
この突起部8dの上面84aは、前記外側片82aの上面84aを成すものであり、U字状開口部83にローラ支持部74a、74bが挿入されたときのローラ支持部74a、74bの側面74cの略半分の高さに位置するように形成されている。
これにより、この突起部8dの上面84aとローラ支持部74a、74bの上面74eとの間に、ローラ支持部74a、74bの上面74eより突起部8dの上面84aが低くなった高さの差が生じ、ローラ支持部74a、74bの側面74cと突起部8dの上面84aの間に溶接用の段部a(図2参照)を形成している。
前記のように構成されたホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82とローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bの取り付けは、次のように行なわれる(図2、図4参照)。
まず、ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82にローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bを、そのU字状開口部83の開口側または、U字状開口部83の上方から挿入し、U字状開口部83の内壁面82cにローラ支持部74a、74bの側面74cを当接させる。
このとき、ローラ支持部74a、74bの先端部の下面74fが先端片82eの上面84eに接し、ローラ支持部74a、74bの内側(荷重受けローラR2側)に位置する側面74cの全体が内側片82bの内壁面82cに接し、ローラ支持部74a、74bの外側(荷重受けローラR2の反対側)に位置する側面74cの下半分の面が、外側片82aに形成された突起部8dの内壁面82cに接している。
次に、ローラ支持部74a、74bの外側の側面74cと突起部8dの上面84aの間に形成された溶接用の段部aを用いて、ローラ支持部74a、74bの外側の側面74cと突起部8dの上面84aとを隅肉溶接P1する(図2参照)。
なお、ローラ支持部74a、74bにガイドローラR1、R3を取り付けるのは、この隅肉溶接P1の工程の後でも前でも良い。
また、荷重受けローラR2は、隅肉溶接P1の工程の後に、荷重受けローラR2の支持軸r2をホルダブラケット8の基端部81に開けられた支持軸取付孔81aを通して、ローラ支持ブラケット7の支持壁面73に取り付けられる。
これにより、ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82とローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bの取り付けができ、後述の前後のケーブル11a、11bからケーブルエンドホルダ9a、9bに入力された駆動モータの駆動力は、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cを介してローラ支持部74a、74bに伝達され、ローラ支持ブラケット7によってガイドローラR1、R3、荷重受けローラR2をリアレール3に沿って転動させるとともに、スライドドアSDを駆動する。
次に、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造におけるホルダブラケット8とケーブルエンドホルダ9a、9bの取り付け構造について説明する。
まず、ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ9a、9bの取り付け部分の構造について説明する。
ホルダブラケット8は、前記のように、ローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bを当接、保持するとともに、一対の前側ケーブルエンドホルダ9aと、後側ケーブルエンドホルダ9bを個別に保持するための部材である。
このケーブルエンドホルダ9a、9bを当接、保持する構造として、ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82が設けられている。
前記のように、このケーブルエンドホルダ保持部82、82には、図5、図6に示すように、U字状開口部83が形成され、このU字状開口部83の内側に形成された平面視U字状の内壁面82cに、ケーブルエンドホルダ9a、9bの本体部91の側面91cが当接(6図参照)される。
また、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の外側片82aには、上側の長片8aと下側の短片8bとの間に係止スリット8cが形成されている。
次に、ホルダブラケット8に当接、保持される前側ケーブルエンドホルダ9aと後側ケーブルエンドホルダ9bの構造について説明する。
前後一対のケーブルエンドホルダ9a、9bは、図5、図6に示すように、それぞれ前側ケーブル11aと、後側ケーブル11bの先端に設けられた前側ケーブルエンドピン12aと、後側ケーブルエンドピン12bを係合可能であると共に、前記ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82内にそれぞれ挿入固定可能に構成されている。
すなわち、このケーブルエンドホルダ9a、9bは、ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83に略沿った形状の本体部91、91を備えている。
そして、本体部91、91は、ケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83内に挿入可能となっている。
また、この本体部91、91の車外側(スライドドアSD側)端部には、ケーブルエンドピン12a、12bを差し込み係止可能であると共に、ケーブルエンドピン12a、12bが回動可能な縦孔92、92と、この縦孔92、92の車内側にはケーブルを引き出すためのスリット93、93が形成されている。
また、ケーブルエンドホルダ9a、9bの内側面から先端面にかけてスリット93、93と連通するとともに、スリット93、93よりも荷重受けローラR2の反対側すなわち、外側片82a、82a側に凹んだケーブル配索溝91a、91aが形成されている。
このケーブル配索溝91a、91aの先端(車内側)は、円弧状に形成され、ケーブル11a、11bを緩やかに湾曲させ、配索方向を車両前後方向に変化させている。
また、ケーブルエンドホルダ9a、9bの先端部には、ケーブルエンドホルダ保持部82、82にケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入されたときに、ローラ支持部74a、74bの下面74fから突出したガイドローラR1、R3の支持軸r1、r3の下端を逃げる凹部96、96が形成されている。
次に、ホルダブラケット8にケーブルエンドホルダ9a、9bが係合、保持される構造について説明する。
ケーブルエンドホルダ9a、9bの本体部91、91の基部側(スライドドアSD側)には、ケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83にケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入されたときにホルダブラケット8における基端部81の車外側(スライドドアSD側)面に当接する当接面94、94が形成されている。
また、本体部91の先端の外側(荷重受けローラR2の反対側)面には、ケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83にケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入されたときにケーブルエンドホルダ保持部82、82に形成された係止スリット8cに差し込み係合する係合片91bがケーブルエンドホルダ9a、9bに突出形成されている。
そして、係止スリット8cに係合片91bが挿入されるとケーブルエンドホルダ9a、9bの上下方向の移動が規制され、保持される。
また、ケーブルエンドホルダ保持部82、82における内側片82b、82bの底面に係合手段として係止用段部82d、82dがそれぞれ形成されている。
一方、ケーブルエンドホルダ9a、9bの底部には、ケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83にケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入されたときに、係止用段部82d、82dに係合する係合手段として係合爪95、95が設けられている。
スリット93、93の下端は、スリット93、93の底面を形成し、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内側片82b、82bの内壁面82c、82cと接しており、前述のように、ケーブルエンドホルダ9a、9bの本体部91、91の車両前後方向寸法(幅)がケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83、83の車両前後方向寸法(幅)と合致して嵌合される。
係合爪95、95が係止用段部82d、82dに係合したとき、当接面94、94と係合爪95、95との間に、基端部81から係止用段部82dの間が挟持され、ケーブルエンドホルダ9a、9bがホルダブラケット8に固定される。
次に、ケーブルエンドホルダ9a、9bをホルダブラケット8に装着する際の手順を図6に基づいて説明する。
なお、ホルダブラケット8は、ローラ支持ブラケット7に隅肉溶接P1されて固定され、ローラ支持ブラケット7は、ドア取付ブラケット6aによってスライドドアSDに取り付けられている。
まず、駆動モータからリアレール3を通って配索されている前側ケーブル11a、後側ケーブル11bを引き出し、ケーブルエンドホルダ9a、9bにおける本体部91、91の縦孔92、92にケーブルエンドピン12a、12bを差し込み、両ケーブル11a、11bをそれぞれスリット93、93及びケーブル配索溝91a、91aに沿って配索しておく。
この両ケーブル11a、11b、ケーブルエンドピン12a、12bを有するケーブルエンドホルダ9a、9bを、スライドドアSDのリアブラケット6側の車体とスライドドアSDの間からローラ支持ブラケット7の軸受け片71、72の間に臨んでいるケーブルエンドホルダ保持部82に設けられたU字状開口部83の開口に向かって差し込んでいく。
次いで、図6の右側に示すように、ケーブルエンドホルダ保持部82におけるU字状開口部83の開口からケーブルエンドホルダ9bを押し込む。
すると、ケーブルエンドホルダ保持部82の係止スリット8cにケーブルエンドホルダ9bの係合片91bが係合すると共に、当接面94がホルダブラケット8における基端部81の車外側面に当接した状態でケーブルエンドホルダ9bをホルダブラケット8に装着することができる。
そして、図6の左側に示すように、ケーブルエンドホルダ保持部82のU字状開口部83にケーブルエンドホルダ9aがそれぞれ挿入装着された時点で、ホルダブラケット8の基端部81下面で押し下げられていた係止爪95がその弾発力で戻り、係止用段部82dに係合爪95が係合する。
この係合により、ホルダブラケット8に対しケーブルエンドホルダ9a、9bの抜けが阻止された状態になる。
これにより、ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82とケーブルエンドホルダ9a、9bの取り付けができ、前後のケーブル11a、11bからケーブルエンドホルダ9a、9bに入力された駆動モータの駆動力は、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cを介してローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bに伝達され、ローラ支持ブラケット7を駆動する。
次に、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造に係る作用・効果を説明する。
この実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造では、前記のように、スライドガイドレールであるリアレール3を転動する前後のガイドローラR1、R2と荷重受けローラR3が取り付けられ、スライドドアSDに揺動自在に設けられたローラ支持ブラケット7が設けられている。
そして、駆動モータの駆動力を伝達する前側ケーブル11aと後側ケーブル11bの先端に設けられたケーブルエンドピン12a、12bがそれぞれ連結された一対のケーブルエンドホルダ9a、9bが設けられている。
また、基端部81から車内側に向けて突出し、スライドドアSD側が開口された内壁面82c、82cを有する平面視U字状の一対のケーブルエンドホルダ保持部82、82が延設されたホルダブラケット8が設けられている。
さらに、ローラ支持ブラケット7には、このローラ支持ブラケット7の車内側端縁部74から車内側に向けて突出し、各ガイドローラR1、R2がそれぞれ取り付けられる一対のローラ支持部74a、74bが延設されている。
そして、ケーブルエンドホルダ9a、9bがケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cに当接されているとともに、ローラ支持部74a、74bの側面74c、74cがケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cに当接された構造に成されている。
これにより、前後のケーブル11a、11bのケーブルエンドピン12a、12bに伝達された駆動モータの駆動力は、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cに、共に当接しているケーブルエンドホルダ9a、9bからケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cを介して直接、ローラ支持部74a、74bの側面74c、74cに伝達される。
そして、このローラ支持部74a、74bが設けられたローラ支持ブラケット7によってスライドドアSDが駆動される。
このように、前後のケーブル11a、11bのケーブルエンドピン12a、12bに伝達された駆動モータの駆動力を伝達する経路が、ケーブルエンドホルダ9a、9b、ケーブルエンドホルダ保持部82、82、ローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bとなり、駆動力を伝達する経路に存在する部品間の当接、取り付け部を少なくでき、異音の発生を抑えることができる。
しかも、ローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bとケーブルエンドホルダ9a、9bが同じケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cに当接され取り付けられているので、部品間の取り付け部となる当接部の隙を容易になくすことができ、異音の発生を更に抑えることができる。
加えて、駆動モータの駆動力を伝達する前後のケーブル11a、11bの先端に設けられたケーブルエンドピン12a、12bに入力されるケーブル11a、11bの引き方向の駆動力は、その入力方向、入力位置、入力角度にズレがなくケーブルエンドホルダ9a、9bを介して、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cが受けて、この内壁面82c、82cから直接ローラ支持部74a、74bに伝達される。
また、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造では、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の上面84、84よりもローラ支持部74a、74bの上面74e、74eが上に位置するようにして、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の上面84、84とローラ支持部74a、74bの側面74c、74cとの間に溶接用の段部aを設けている。
このローラ支持部74a、74bの側面74c、74cとケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cを当接し、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の上面84、84とローラ支持部74a、74bの側面74c、74cとを隅肉溶接P1した構造に成されている。

この隅肉溶接P1により、ホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82とローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bが固定され、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cに繰り返し入力されるスライドドアSDの駆動力や開閉時の衝撃力等の入力や外力によって、ケーブルエンドホルダ保持部82、82のU字状開口部83の車外側(スライドドアSD側)が拡がる、所謂口開きすることが阻止される。
これにより、ローラ支持部74a、74bの側面74c、74cおよびケーブルエンドホルダ9a、9bが、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82c内に精度良く、かつ、確実に当接され、取り付けることができる。
また、隅肉溶接P1をするにあたって、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の上面84、84とローラ支持部74a、74bの側面74c、74cとの間に溶接用の段部aを設け、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の上面84、84とローラ支持部74a、74bの側面74c、74cとを隅肉溶接P1した。 このため、隅肉溶接P1によりケーブルエンドホルダ保持部82、82の上面84、84に肉ダレが生じても、この肉ダレがローラ支持部74a、74bの下に挿入されるケーブルエンドホルダ9a、9b側に突出するとか、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cとローラ支持部74a、74bの側面74c、74cとの間に隙間が生じるということがない。
したがって、ローラ支持部74a、74aの下に挿入されるケーブルエンドホルダ9a、9bをケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82c内に精度良く取り付けることができる。
また、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造では、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の外側片82a、82aの上面84a、84aを上向きに隆起させて突起部8d、8dを形成し、この突起部8d、8dにローラ支持部74a、74bの外側の側面74c、74cを当接する。
この突起部8d、8dの上面84a、84aよりもローラ支持部74a、74bの上面74e、74eが上に位置するようにして、突起部8d、8dの上面84a、84aとローラ支持部74a、74bの外側の側面74c、74cとの間に溶接用の段部a設ける。
そして、ローラ支持部74a、74bの外側の側面74c、74cと突起部8d、8dの外側の内壁面82c、82cを当接し、この突起部8d、8dの上面84a、84aとローラ支持部74a、74bの外側の側面74c、74cとを隅肉溶接P1した構造に成されている。
このように、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の外側片82a、82aに突起部8d、8dを形成し、この突起部8d、8dの上面84a、84aとローラ支持部74a、74bの外側の側面74c、74cとの間に溶接用の段部aが設けられている。
このため、溶接箇所が、ローラ支持ブラケット7の外側に露出しており、構成部品が溶接作業に影響しないので、隅肉溶接P1を容易に行うことができるとともに、組み付け工程に制約を与えることなく行うことができる。
加えて、隅肉溶接P1による突起部8d、8dの上面84a、84aの肉ダレの発生を更に抑えると共に、上記同様、隅肉溶接P1により突起部8d、8dの肉ダレが生じても、肉ダレのケーブルエンドホルダ9a、9b側への突出をなくし、また、内壁面82c、82cとローラ支持部74a、74bの側面74c、74cとの間に隙間が生じることを更に抑えることができる。
したがって、ケーブルエンドホルダ9a、9bをケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82c内に更に精度良く取り付けることができる。
また、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造では、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82c内には、この内壁面82c、82cの上方の面にローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bが挿入されて当接されており、このローラ支持部74a、74bの下面74fの下に位置する内壁面82c、82cの下方の面にケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入されて当接されている。
このように、ローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bとケーブルエンドホルダ9a、9bが、1つのしかも共通の保持部であるケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82cによって保持されている。
このため、駆動力をケーブルエンドホルダ9a、9bからローラ支持ブラケット7へガタがなく確実に伝達できる。
また、実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造では、ローラ支持ブラケット7、ホルダブラケット8がそれぞれ次のように形成されている。
ローラ支持ブラケット7は、上下に対向する軸受け片71、72と、両軸受け片71、72の先端部の中央部を接続する支持壁面73とで側面視の断面がコ字状に形成され、また、支持壁面73の前後には、上側の軸受け片71の車内側端縁部74から垂下し、さらに、車内側に向けて突出する側面視の断面がL字状のローラ支持部74a、74bが延設されている。
また、ローラ支持部74a、74bに支持軸取付孔74d、74dが開けられ、支持壁面73に支持軸取付孔73aが開けられている。
また、ホルダブラケット8は、基端部81から車内側に向けて突出し、基端部81の前側および後側に基端部81と連続一体に成されたケーブルエンドホルダ保持部82、82が延設されている。
このケーブルエンドホルダ保持部82、82には、内側片82bと外側片82aと先端片82eとが連続一体に成され、車外側(スライドドアSD側)が開口された平面視U字状のU字状開口部83が形成され、このU字状開口部83の内側に平面視U字状の内壁面82cが形成されている。
また、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の外側片82aには、上側の長片8aと下側の短片8bとの間に係止スリット8cが形成され、内側片82bの底面に係止用段部82dが形成されている。
このため、ローラ支持ブラケット7およびホルダブラケット8は、その屈曲部を延ばした、所謂、展開形状に、鋼板を打ち抜き、曲げ加工して、プレス加工により容易に一体成形することができる。
したがって、ローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bをホルダブラケット8のケーブルエンドホルダ保持部82、82に対し挿入し、当接保持する構造を精度良く成型することができるとともに、組付性の良いものにできるという効果が得られる。
この実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造では、ケーブルエンドホルダ9a、9bの先端部には、ケーブルエンドホルダ保持部82、82にケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入されたときに、ローラ支持部74a、74bの下面74fから突出したガイドローラR1、R3の支持軸r1、r3の下端を逃げる凹部96、96が形成されている。
これにより、ケーブルエンドホルダ保持部82、82に、ガイドローラR1、R3が設けられたローラ支持ブラケット7のローラ支持部74a、74bと、このローラ支持部74a、74bの下面74fの下にケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入され、ローラ支持部74a、74bとケーブルエンドホルダ9a、9bを共にケーブルエンドホルダ保持部82、82の内壁面82c、82c内に保持しても、ケーブルエンドホルダ保持部82、82の高さを抑えて、コンパクトにすることができる。
さらに、この実施例1のオートスライドドアの駆動ブラケット構造では、ケーブルエンドホルダ9a、9bの係合手段として、ケーブルエンドホルダ保持部82における内側片82bの底面に係止用段部82dが形成され、一方、ケーブルエンドホルダ9a、9bの底部に係合爪95が設けられている。
また、ケーブルエンドホルダ9a、9bの本体部91にホルダブラケット8の基端部81の車外側面に当接する当接面94が形成されている。
そして、ケーブルエンドホルダ保持部82のU字状開口部83にケーブルエンドホルダ9a、9bが挿入された際に、係止用段部82dに係合爪95が係合する。
このとき、基端部81の車外側面に当接した当接面94と係合爪95との間に、基端部81から係止用段部82dの間が挟持され、ケーブルエンドホルダ9a、9bがホルダブラケット8に固定される。
そして、係合爪95が係止用段部82dに係合して、ケーブルエンドホルダ9a、9bがホルダブラケット8からスライドドアSD側への抜けが阻止された状態になる。
このため、ケーブルエンドピン12a、12bがそれぞれ連結されたケーブルエンドホルダ9a、9bをケーブルエンドホルダ保持部82のU字状開口部83の開口方向に沿って挿入することにより、係止用段部82dに係合する係合爪95が上下方向に弾発して係合されるものであるため、取り付け作業性を向上することができる。
また、係止手段を成す係止用段部82dと当接面となる基端部81、係合爪95と当接面94が、それぞれホルダブラケット8とケーブルエンドホルダ9a、9bの部分に一体に形成することで設けられているため、ケーブルエンドホルダ9a、9bの係止手段は、部品を増やすことなく簡単な構造で提供することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づき説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、ケーブルエンドホルダ保持部82の外側片82aに、上向きに隆起する突起部8dが形成され、この突起部8dの上面84aとローラ支持部74a、74bの側面74cとの間に溶接用の段部aが形成されている。
この溶接用段部aの設定箇所は、これに限られるものではなく、ケーブルエンドホルダ保持部82の外側片82a、内側片82b、先端片82eの各上面84a、84b、84eを同じ高さにしたU字状開口部83を形成し、これらの上面84a、84b、84eとローラ支持部74a、74bの側面74cとの間に溶接用の段部aを形成しても良い。
この場合、ローラ支持ブラケット7やホルダブラケット8への負荷等の大きさに対応して溶接の位置、数、長さを選択できる。
また、実施例では、ローラ支持部74a、74bの先端部下面74fが、ケーブルエンドホルダ保持部82の先端片82e上面84eに接し、載置されている。
このローラ支持部74a、74bの先端部と、ケーブルエンドホルダ保持部82の先端片82eとの間は、これに限られるものではなく、ローラ支持部74a、74bの先端部下面74fとケーブルエンドホルダ保持部82の先端片82e上面84eとの間に空間を設けても良い。
また、ローラ支持部74a、74bの先端部側面74cをケーブルエンドホルダ保持部82の先端片82eの内壁面82cに当接するように設けても良い。
また、実施例では、ローラ支持部74a、74bが上側の軸受け片71の車内側端縁部74から垂下し、さらに、車内側に向けて突出する側面視の断面がL字状に形成されている。
このローラ支持部74a、74bは、ローラ支持ブラケット7の上側の軸受け片71あるいは、下側の軸受け片72から車内側に向けて真直ぐに延在するように設けても良く、要は、リアレール3や車両の後部側壁BP等の形状に対応して設ければ良いものである。
a 段部
SD スライドドア
OP ドア開口部
R1 ガイドローラ
R2 荷重受けローラ
R3 ガイドローラ
r1 支持軸
r2 支持軸
r3 支持軸
1 アッパレール
2 ロアレール
3 リアレール
4 アッパブラケット
5 ロアブラケット
6 リアブラケット
6a ドア取付ブラケット
61 軸
7 ローラ支持ブラケット
71 上側の軸受け片
72 下側の軸受け片
73 支持壁面
73a 支持軸取付孔
74 車内側端縁部
74a ローラ支持部
74b ローラ支持部
74c 側面
74d 支持軸取付孔
74e 上面
74f 下面
8 ホルダブラケット
8a 長片
8b 短片
8c 係止スリット
8d 突起部
81 基端部
81a 支持軸取付孔
82 ケーブルエンドホルダ保持部
82a 外側片
82b 内側片
82c 内壁面
82d 係止用段部
82e 先端片
83 U字状開口部
84 上面
84a 上面
84b 上面
84e 上面
9a 前側ケーブルエンドホルダ
9b 後側ケーブルエンドホルダ
91 本体部
91a ケーブル配索溝
91b 係合片
91c 側面
92 縦孔
93 スリット
94 当接面
95 係合爪
96 凹部
11a 前側ケーブル
11b 後側ケーブル
12a 前側ケーブルエンドピン
12b 後側ケーブルエンドピン

Claims (5)

  1. 車体に設けられたスライドガイドレール中を転動する前後のガイドローラと荷重受けローラが取り付けられ、スライドドアに揺動自在に設けられたローラ支持ブラケットと、
    駆動モータの駆動力を伝達する前側ケーブルと後側ケーブルの先端に設けられたケーブルエンドピンがそれぞれ連結された一対のケーブルエンドホルダと、
    基端部から車内側に向けて突出し、スライドドア側が開口された内壁面を有する平面視U字状の一対のケーブルエンドホルダ保持部が延設されたホルダブラケットと、を備え、
    前記ケーブルエンドホルダが前記ケーブルエンドホルダ保持部の内壁面に当接され、
    前記ローラ支持ブラケットには、このローラ支持ブラケットの車内側端縁部から車内側に向けて突出し、前記各ガイドローラがそれぞれ取り付けられる一対のローラ支持部が延設され、
    このローラ支持部の側面が前記ケーブルエンドホルダ保持部の内壁面に当接され
    前記ケーブルエンドホルダ保持部の上面よりローラ支持部の上面が上に位置するようにしてケーブルエンドホルダ保持部の上面とローラ支持部の側面との間に溶接用の段部を設け、ケーブルエンドホルダ保持部の上面とローラ支持部の側面とを隅肉溶接したことを特徴とするオートスライドドアの駆動ブラケット構造。
  2. 前記溶接用の段部は、ケーブルエンドホルダ保持部の外側片の上面を上向きに隆起させて前記ローラ支持部の外側の側面と当接する突起部を形成し、この突起部の上面よりローラ支持部の上面が上に位置するようにして前記突起部の上面とローラ支持部の外側の側面との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のオートスライドドアの駆動ブラケット構造。
  3. 前記ケーブルエンドホルダ保持部の内壁面のローラ支持部が当接されている下方に前記ケーブルエンドホルダが挿入され当接されていることを特徴とする請求項1または2に記載のオートスライドドアの駆動ブラケット構造。
  4. 前記ケーブルエンドホルダの先端部には、前記ケーブルエンドホルダ保持部にケーブルエンドホルダが挿入された際に前記ローラ支持部の下面から突出したガイドローラの支持軸の下端を逃げる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のオートスライドドアの駆動ブラケット構造。
  5. 前記ホルダブラケットの基端部の底面に係止用段部が形成される一方、前記ケーブルエンドホルダの底部には、前記ケーブルエンドホルダ保持部にケーブルエンドホルダが挿入された時点で前記係止用段部に係合する係合爪が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のオートスライドドアの駆動ブラケット構造。
JP2009224164A 2009-09-29 2009-09-29 オートスライドドアの駆動ブラケット構造 Active JP5333123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009224164A JP5333123B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 オートスライドドアの駆動ブラケット構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009224164A JP5333123B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 オートスライドドアの駆動ブラケット構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011074585A JP2011074585A (ja) 2011-04-14
JP5333123B2 true JP5333123B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=44018842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009224164A Active JP5333123B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 オートスライドドアの駆動ブラケット構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5333123B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125590A1 (ja) * 2015-02-04 2016-08-11 株式会社ミツバ ローラユニットおよび車両用開閉体駆動装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6248953B2 (ja) * 2015-01-19 2017-12-20 トヨタ自動車株式会社 スライドドア支持構造
JP7077855B2 (ja) * 2018-08-06 2022-05-31 株式会社アイシン 車両用スライドドア装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5390248B2 (ja) * 2009-04-21 2014-01-15 日産自動車株式会社 インナーケーブル連結構造およびそれを用いたスライドドア駆動装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125590A1 (ja) * 2015-02-04 2016-08-11 株式会社ミツバ ローラユニットおよび車両用開閉体駆動装置
JPWO2016125590A1 (ja) * 2015-02-04 2017-10-12 株式会社ミツバ ローラユニットおよび車両用開閉体駆動装置
US10443288B2 (en) 2015-02-04 2019-10-15 Mitsuba Corporation Roller unit and vehicular opening-closing body driving device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011074585A (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5439805B2 (ja) 車両のドア構造
US9346340B2 (en) Door structure of vehicle
JP4789588B2 (ja) 車両用スライドドア開閉装置
JP5333123B2 (ja) オートスライドドアの駆動ブラケット構造
JP5267013B2 (ja) 車両のスライドドア構造
JP4184577B2 (ja) 車両用インストルメントパネルの取付構造
WO2019087906A1 (ja) ドアサッシュ構造
JP4670649B2 (ja) 車両用スライドドア装置
JP6592493B2 (ja) ドアサッシュ構造
JP4306505B2 (ja) ドアサッシュ補強構造
JP2010285793A (ja) 開閉体の駆動ケーブル係止構造
JP3899997B2 (ja) サッシュの取付構造
JP2008297790A (ja) 車両用スライドドア装置
JP2010215135A (ja) トーションバーの取付構造
JP5489359B2 (ja) パッケージトレイの支持構造
JP2008099347A (ja) 車載用の電気接続箱
JP5375278B2 (ja) オートスライドドアのケーブルエンド取付構造
JP2018178470A (ja) ローラユニットおよび車両用開閉体駆動装置
JP2013224544A (ja) 車両用ドア構造
US20080030051A1 (en) Attachment structure of guide frame in sunroof apparatus
JP5706202B2 (ja) ローラユニット
JP5151819B2 (ja) 車両用収納部のリッド開閉構造
JP6188363B2 (ja) 自動車のスライドドア開閉装置
JP2008013129A (ja) 車両のサイドシル構造
JP6353337B2 (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5333123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150