JP5332260B2 - ブラシレス電気機械 - Google Patents

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Description

この発明は、永久磁石と電磁コイルとを利用したブラシレス電気機械に関する。
ブラシレス電気機械は、ブラシレスモータとブラシレス発電機とを包含する意味を有する用語である。ブラシレスモータとしては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2001−298982号公報
従来から、モータ内の磁場を強化して、効率をさらに向上させたいという要望があった。しかし、従来は、永久磁石用材料などの制約から、さらなる効率向上が難しいという問題があった。
本発明は、従来に比べてさらに効率の良いブラシレス電気機械を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態は、ブラシレス電気機械であって、
磁石集合体を有する第1の部材と、
電磁コイルを有する第2の部材と、
を備え、
前記第1と第2の部材は、互いの相対的な位置が変更可能に構成されており、
前記磁石集合体は、ギャップを介して前記電磁コイルと対向しており、
前記磁石集合体は、内周と外周とを有するとともに、前記内周と外周のうちの一方の側に設けられた第1の磁石セットと、他方の側に設けられた第2の磁石セットとを有し、
前記第1と第2の磁石セットは、それぞれ少なくとも1つの磁石を含み、
前記第1と第2の磁石セットは、同極同士が対面するように互いに逆方向に磁化されており、前記磁石集合体の内周と外周とを結ぶ強磁場方向に沿って最も強い磁場を発生しており、
前記電磁コイルは、前記強磁場方向と交差する方向に電流が流れるように配置されている、ブラシレス電気機械。
[適用例1]
ブラシレス電気機械であって、
磁石集合体を有する第1の部材と、
電磁コイルを有する第2の部材と、
を備え、
前記第1と第2の部材は、互いの相対的な位置が変更可能に構成されており、
前記磁石集合体は、内周と外周とを有するとともに、前記内周と外周のうちの一方の側に設けられた第1の磁石セットと、他方の側に設けられた第2の磁石セットとを有し、
前記第1と第2の磁石セットは、それぞれ少なくとも1つの磁石を含み、
前記第1と第2の磁石セットは、同極同士が対面するように互いに逆方向に磁化されており、前記磁石集合体の内周と外周とを結ぶ強磁場方向に沿って最も強い磁場を発生しており、
前記電磁コイルは、前記強磁場方向と交差する方向に電流が流れるように配置されている、ブラシレス電気機械。
この構成によれば、第1と第2の磁石セットの対面する同極同士の配置によって強い磁場が発生するので、この磁場を利用した高効率のブラシレス電気機械を実現することが可能である。
[適用例2]
適用例1記載のブラシレス電気機械であって、
前記第1の磁石セットは、前記磁石集合体の内周と外周を結ぶ方向に沿った互いに同一の磁化方向に磁化された複数の磁石が、前記磁化方向とは垂直な積層方向に沿って積層された磁石積層体であり、前記磁石積層体内の隣接する磁石の同極同士が互いの境界面を挟んで隣接しており、
前記強磁場方向は、前記境界面上の方向であって前記磁化方向に平行な方向である、ブラシレス電気機械。
この構成では、磁石積層体において隣接する磁石の同極同士が互いの境界面を挟んで隣接しているので、より強い磁場が発生する。
[適用例3]
適用例2記載のブラシレス電気機械であって、
前記磁石積層体は、前記隣接する磁石の間に非磁性体層をそれぞれ有する、ブラシレス電気機械。
この構成では、磁石積層体において、隣接する磁石の間に設けられた非磁性体層によって、より強い磁場が発生する。
[適用例4]
適用例2又は3記載のブラシレス電気機械であって、
前記第1と第2の部材は、前記磁石積層体内の隣接する磁石同士の境界面に垂直な方向に沿って相対的に移動可能に構成されている、ブラシレス電気機械。
[適用例5]
適用例2又は3記載のブラシレス電気機械であって、
前記第1と第2の部材は、前記磁石積層体内の隣接する磁石同士の境界面に平行な方向に沿って相対的に移動可能に構成されている、ブラシレス電気機械。
[適用例6]
適用例1〜5のいずれかに記載のブラシレス電気機械であって、さらに、
前記電磁コイルへの電力の供給又は前記電磁コイルからの電力の回生を制御する制御回路を備え、
前記制御回路は、
(i)前記第1と第2の部材の間の相対的な移動に応じて前記電磁コイルに発生する電力を回生する回生制御と、
(ii)前記電磁コイルに駆動電流を供給することによって前記ブラシレス電気機械を動作させる駆動制御と、
のうちの少なくとも一方を実行可能である、ブラシレス電気機械。
この構成によれば、永久磁石の磁束を効率よく利用できるブラシレスモータやブラシレス発電機を実現することが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電動モータ、発電機、それらの制御方法、それらを用いたアクチュエータや電子機器、移動体、ロボット等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.磁石モジュールの構成:
B.各種の実施例:
C.回路構成:
D.変形例:
A.磁石モジュールの構成:
図1は、本発明の実施例で利用される第1種の磁石モジュールの構成を示す説明図である。なお、以下では磁石モジュールを「磁石集合体」とも呼ぶ。図1(A)は、磁石モジュール10aの縦断面図と平面図とを示している。この磁石モジュール10aは、第1の永久磁石12を外周側に配置し、この磁石12の内周側に第2の永久磁石14を配置したものである。2つの磁石12,14は、それぞれ中空円筒状(又はリング状)の形状を有しており、半径方向に沿って互いに逆方向に磁化されている。磁石12,14の内周や外周の形状は任意である。また、図1(A)の例では第1の磁石12の内周側がS極で、外周側がN極であるが、これとは逆方向に磁化してもよい。この場合には、第2の磁石14も図1(A)と逆方向に磁化される。
このように、2つの磁石12,14を同極同士が対面するように配置すれば、この同極同士の対面によって、磁石モジュール10aの外周側又は内周側に最も強い磁場が発生する。図1(A)の例では、最も強い磁場が発生する方向(「強磁場方向MD」と呼ぶ)は、磁石モジュール10aの内周から外周方向に向かう方向である。このような強い磁場が発生する理由は、2つの磁石12,14の同極同士の反発に起因するものと推定される。
図1(B)は、他の磁石モジュール10bの縦断面図と平面図とを示している。この磁石モジュール10bは、第1の磁石12を2つ積層し、また、第2の磁石14として第1の磁石12の2個分の長さ(厚さ)を有する磁石を採用したものである。この場合には、2つの第1の磁石12の同極同士(N極同士及びS極同士)が、磁石同士の境界面12cを挟んで隣接し、また、対面した状態になる。このような同極同士の隣接状態により、磁石モジュール10bの外周側に向かう強磁場方向MDに沿って、強い磁場が発生する。すなわち、この磁石モジュール10bでは、2種類の磁石12,14の同極同士の反発に起因する磁場の強化と、複数の第1の磁石12の同極同士の隣接状態による磁場の強化との両方の作用によって、図1(A)よりも更に強い磁場が発生する。このときの強磁場方向MDは、図1(B)に示すように、第1の磁石12同士の境界面12c上の方向であって、磁石モジュール10bの内周と外周を結ぶ方向である。
なお、境界面12cは、予め選択された材料で充填された充填層として構成されていてもよく、或いは、何も充填されていないエアギャップ層として構成されていてもよい。なお、境界面12cを構成する層を「境界層」とも呼ぶ。磁石モジュールの全体は、表面処理を行うことにより、錆防止用の保護被膜(図示省略)で被覆することが好ましく、複数の磁石12の間の境界層も同じ保護被膜で充填することが好ましい。保護被膜の材料としては、硬磁性材料では無く、軟磁性材料又は非磁性材料を使用することが好ましい。ここで、「硬磁性材料」とは、永久磁石用材料として利用される材料(ヒステリシスが大きな強磁性体)を意味する。「軟磁性材料」とは、電磁石のコア材料としては使用されるが、永久磁石用材料として使用されない材料を意味する。「非磁性材料」とは、硬磁性材料と軟磁性材料以外の材料を意味する。なお、本明細書において、軟磁性材料と非磁性材料とを併せて「非磁石性材料」とも呼ぶ。ニッケルやクロムは強磁性体であるが、単独または合金の形態では非磁石性材料となる場合がある。境界層12cを非磁石性材料で充填すれば、境界層12cを挟む磁極の磁気的特性が境界層12cの材料によって影響を受けないので、境界層12cの位置における磁場を強化することができる。特に、境界層12cを非磁性材料で構成すれば、磁場を更に強化ことが可能である。
図2(A)は、図1(B)よりも縦長の形状を有する磁石モジュール10cを示している。この磁石モジュール10cは、図1(B)に示した磁石モジュール10bの第1の磁石12を6つに増やし、また、第2の磁石14の長さ(厚み)を第1の磁石12の6個分の長さに延長したものである。図2(B)は、この磁石モジュール10cの表面磁束密度の分布を示している。このグラフから理解できるように、この磁石モジュール10cでは、第1の磁石12同士の境界面12c上の方向であって、磁石モジュール10cの内周から外周に向かう強磁場方向MDに沿って、最も強い磁場が発生している。すなわち、最も強い磁場は、磁石モジュール10cの中心から外側に向けて放射状に形成されている。
図2(C)の磁石モジュール10dは、図2(A)に示した磁石モジュール10cの第2の磁石14を6つに分割したものである。なお、この磁石モジュール10dは、図1(A)に示した磁石モジュール10aを6つ積層したものと同じである。図2(D)に示すように、この磁石モジュール10dによっても、図2(A)の磁石モジュール10cとほぼ同様な表面磁束密度を実現できる。
なお、図1,図2の構成において、第1と第2の磁石12,14の位置を逆転させることも可能である。この場合には、内周側に向けて強磁場方向MDが形成される。また、図1,図2から理解できるように、第1と第2の磁石12,14の個数は、それぞれ1つ以上の任意の数を採用可能である。なお、本明細書において、1つ以上の第1の磁石12の集合を「第1の磁石セット」とも呼び、また、1つ以上の第2の磁石14の集合を「第2の磁石セット」とも呼ぶ。また、第2の磁石14を「磁場補強用磁石」とも呼ぶ。
図3は、第2種の磁石モジュールの構成を示す説明図である。図3(A)に示す磁石モジュール20aは、図1に示した磁石モジュール10aを構成する第1と第2の磁石12,14を、それぞれ4つの分割リング状の小磁石12a〜12d,14a〜14dで置き換えた構成を有している。4つの第1の小磁石12a〜12dのうちの2つの小磁石12a,12cは同じ方向に磁化されており、これらの磁化方向は、他の2つの第1の小磁石12b,12dの磁化方向と逆である。4つの第2の小磁石14a〜14dは、その外周側に設置されている第1の小磁石12a〜12dと逆方向に磁化されている。この磁石モジュール20aでは、磁石モジュール20aの周囲においてN極とS極とが同数ずつ現れるので、交流駆動モータ用の磁石モジュールとして利用可能である。なお、一般には複数個(通常は偶数個)の小磁石を組み合わせることによって、磁化方向が交互に反転する交流駆動モータ用の磁石モジュールを得ることができる。
図3(B)は、他の磁石モジュール20bの縦断面図と平面図とを示している。この磁石モジュール20bは、図3(A)に示した磁石モジュール20aの第1の小磁石12a〜12dを2層に積層し、また、第2の小磁石14a〜14dとして第1の小磁石12a〜12dの2層分の長さを有する小磁石を採用したものである。この場合には、図1(B)と同様に、上下に隣接する第2の小磁石12a〜12dの同極同士(N極同士及びS極同士)が、磁石同士の境界面を挟んで隣接し、対面した状態になる。また、このような同極同士の隣接状態により、磁石モジュール20bの外周側の強磁場方向MDに沿って、強い磁場が発生する。
なお、図3に示した磁石モジュール20a,20bに関しても、図2(A),(C)に示したものと同様の積層体を採用することが可能である。また、第1の磁石12a〜12dと第2の磁石14a〜14dの位置を逆転させることも可能である。
上記図1〜図2に示した磁石モジュール10a〜10cは、主に直流駆動モータで使用されるので、「直流駆動用磁石モジュール」とも呼ぶ。また、図3に示した磁石モジュール20a,20bは、主に交流駆動モータで使用されるので、「交流駆動用磁石モジュール」とも呼ぶ。なお、本明細書においては、「直流駆動モータ」とは、電磁コイルに対して一方向の直流電流を供給することによって所定の駆動方向に動作するモータを意味する。また、「交流駆動モータ」とは、電磁コイルに対して電流方向が交互に逆転する交流電流を供給することによって所定の駆動方向に動作するモータを意味する。
図4は、磁石モジュールの製造方法の一例を示す説明図である。図4(A)では、まず、複数の未励磁の磁石部材MMを準備し、これらを積層した積層構造体MSを生成する。磁石部材MMは、中空円筒状の形状を有している。隣接する2つの磁石部材MMの間には、非磁性体部材NMを介挿させることが好ましい。次に、図4(B)に示すように、積層構造体MSの周囲を形状保持部材FMで覆う成形処理を実行する。この形状保持部材FMは、積層構造体MSがバラバラになることを防止するための部材であり、樹脂や、金属、セラミックスなどの各種の材料で構成することが可能である。この成形後の積層体MSaを着磁装置で着磁処理することによって、図4(C)に示すように、複数の永久磁石12が積層された磁石積層体MSbが得られる。そして、この磁石積層体MSbの内周側に、第2の磁石14を嵌合させることによって、図4(D)に示す磁石モジュールMScが得られる。この磁石モジュールMScは、図1(B)又は図2(A)に示した磁石モジュール10b、10cとほぼ同じものである。
なお、図4の方法の代わりに、個々に製造された永久磁石を積層し、嵌合することによって、図2(C)に示したような磁石モジュールを作成しても良い。この場合には、隣接する磁石の間に非磁性体部材NMを介挿させてもよく、磁石同士を直接接触させてもよい。隣接する磁石の間に非磁性体部材NMを介挿させた場合には、「隣接する磁石同士の境界面」は、非磁性体部材NMの中央に存在することが理解できる。
本発明の各種実施例では、上述した各種の磁石モジュールのいずれかを用い、その強い磁場を利用して、モータや発電機を構成している。なお、磁石モジュールの形状としては、中空円筒形状以外の他の任意の形状を採用することが可能である。
B.各種の実施例:
図5(A)は、第1実施例としてのブラシレスリニアモータの構成を示す従断面図であり、図5(B)はその横断面図である。このリニアモータ100aは、直流駆動用磁石モジュール10を含む第1の部材と、電磁コイル30を含む第2の部材とを有している。磁石モジュール10は、図2(A)に示した磁石モジュール10cとほぼ同じものである。但し、図5の例では、磁石モジュール10の外周と内周がそれぞれ矩形形状を有している。最も強い磁場方向は、磁石モジュール10の内側から外側に向かう放射状の方向である。図5(B)において、電流方向CDに沿って電磁コイル30に電流が流れると、電磁コイル30には紙面の裏から表に向かう方向に駆動力が働く。電磁コイル30が固定されている場合には、磁石モジュール10が図5(B)の紙面の表から裏に向かう方向に駆動される。また、電流方向を逆転させると、これとは反対の駆動力が発生する。すなわち、駆動力が発生する方向は、第1の磁石12同士の境界面12cと垂直な方向である。このように、このブラシレスリニアモータ100aでは、電磁コイル30に直流電流を流すことによって、図5(A)の駆動方向DD(上下方向)に沿って磁石モジュール10を動作させることが可能である。
図6(A)は、第2実施例としてのブラシレスリニアモータの構成を示す従断面図であり、図6(B)はその側面図である。このリニアモータ100bは、直流駆動用磁石モジュール10を含む第1の部材と、電磁コイル30を含む第2の部材40とを有している。電磁コイル30は、フレーム(枠部材)46で支持されており、フレーム46上には荷重部44が載置されている。荷重部44は、フレーム46とともに移動する物体であり、電磁コイル30の制御回路と電源(電池など)も含んでいる。フレーム46は、ベアリング42を介して磁石モジュール10の上部に保持されている。電磁コイル30に直流電流が流れると、電磁コイル30とフレーム46と荷重部44とを含む部材40は、図6(A)の紙面に垂直な方向に沿って移動する。この移動方向は、図6(B)に示す駆動方向DDに相当する。例えば、図6(A)に示す電流方向CDに電流が流れた場合には、部材40は紙面の裏から表に向かう方向に駆動される。すなわち、このモータ100bでは、駆動力が発生する方向は、第1の磁石12同士の境界面12cと垂直な方向である。
図7(A)は、第3実施例としてのブラシレス回転式モータの構成を示す従断面図であり、図7(B)はその横断面図である。この回転式モータ100cは、直流駆動用磁石モジュール10を含むロータ(第1の部材)と、電磁コイル30を含むステータ(第2の部材)とを有している。電磁コイル30は、ケーシング130の内周に固定されている。ロータの上部軸110と下部軸120は、それぞれ軸受け112,122で保持されている。磁石モジュール10の両端(上下端)には、磁気ヨーク部材18が設けられている。磁石モジュール10の下端部は、固定ネジ124で下部軸120と連結されている。一方、磁石モジュール10の上端部に連結された上部軸110の回りには、バネ114が設けられており、このバネ114によって磁石モジュール10の上端がケーシング130の内面から押力を受けている。但し、このような連結構造は単なる一例であり、他の種々の連結構造を採用することが可能である。
図7(A)に示す電流方向CDに電流が流れた場合には、ロータは図7(B)の時計方向に駆動される。また、電流を逆方向に流せば、逆方向に駆動することも可能である。すなわち、このモータ100cでは、駆動力が発生する方向は、第1の磁石12同士の境界面に沿った方向である。このように、第3実施例の回転式モータでは、電磁コイル30に直流電流を流すことによって、所定の回転方向にロータを回転させることが可能である。
図8(A)〜(C)は、第3実施例に適した電磁コイルの断面構造を示す説明図である。図8(A)では、コイル30のコア部材として、強磁性体部材34が設けられている。図8(B)では、コイル30のコア部材として、非磁性体部材36が設けられている。図8(C)では、コイル30のコア部材として、永久磁石38と強磁性体部材34とが設けられている。なお、コア材としての永久磁石38の磁化方向は、磁石モジュールの磁場方向と同一(磁力線が同じ方向を向く)ものであることが好ましい。図8(A)〜(C)には、コイル30の部分として、磁石モジュールにより近いコイル部分30iとより遠いコイル部分30oとが示されている。図8(A),(C)の構成では磁石モジュールにより近いコイル部分30iでは、磁石モジュールの磁場によって駆動力が有効に発生し、一方、磁石モジュールにより遠いコイル部分30oでは、磁石モジュールの磁場がコア部材によって遮蔽されるので駆動力がほとんど発生しない。この理由からは、図8(A),(C)の構成の方が、図8(B)の構成よりも好ましい。
図9(A)は、第4実施例としてのブラシレス回転式モータの構成を示す従断面図であり、図9(B)はその磁石モジュール10dのみを示す縦断面図である。この回転式モータ100dでは、図9(B)に示すように、磁石モジュール10dに、中心軸用の空間の他に環状空間22が設けられている。この環状空間22の中にステータの電磁コイル30が挿入される。なお、この磁石モジュール10dの全体は、環状空間22の内側に配置された小径の磁石モジュール10Sと、環状空間22の外側に配置された大径の磁石10モジュール10Lとで構成されているものと考えることも可能である。小径の磁石モジュール10Sは、外周側に複数の第1の磁石12が積層され、内周側に磁場強化用の第2の磁石14が配置された構成を有している。一方、大径の磁石モジュール10Lは、内周側に複数の第1の磁石12が積層され、外周側に磁場強化用の第2の磁石14が配置された構成を有している。磁石モジュール10dの全体は、略円筒状の形状を有しており、その外周の全体が磁気ヨーク部材18で被覆されている。磁石モジュール10dと電磁コイル30とをこのように構成すれば、図9(A)に示すように、電磁コイル30のコア部材を挟んだ両側のコイル部分では逆向きの磁場が存在するので、電磁コイル30の両側のコイル部分から同一方向の駆動力を発生させることが可能である。
図10(A)〜(C)は、第4実施例に適した電磁コイルの断面構造を示す説明図である。図10(A)、(B)は、前述した図8(A),(B)の構成と同じである。図10(C)では、コイル30のコア部材として、強磁性体部材34の両側に永久磁石38がそれぞれ設けられている。なお、コア材としての永久磁石38の磁化方向は、図8(C)の例と同様に、磁石モジュール10dの磁場方向と同一(磁力線が同じ方向を向く)ものであることが好ましい。
図11は、第5実施例としての単相交流ブラシレスモータの構成を示す断面図である。このブラシレスモータ100eは、略円筒状のステータ60が内側に配置され、略円筒状のロータ50が外側に配置されたアウタロータ型モータである。ステータ60は、略十字状に配列された4つのコイル30と、ロータ50の位置(すなわちモータの位相)を検出するための磁気センサ80とを有している。各コイル30には、強磁性体で形成された磁気ヨーク32が設けられている。磁気ヨーク32は、モータが停止する際に、ロータ50が位相0又は位相πからずれた所定の位置で停止するようにするための部材である。このため、磁気ヨーク32は、電磁コイル30の中心からずれた位置に重心を有している。こうすれば、ロータ50が位相0又は位相πからずれた位置でモータが停止するので、始動用コイルを別個に設けることなくモータを始動することが可能である。コイル30と磁気センサ80は、回路基板140(図11(B))の上に固定されている。回路基板140は、ケーシング130に固定されている。なお、ケーシング130の蓋は図示が省略されている。
ロータ50は、交流駆動用磁石モジュール20を有しており、ロータ50の中心に回転軸110が設けられている。この回転軸110は、軸受け部112(図11(B))で支持されている。磁石モジュール20の磁化方向は、回転軸110から外側に放射状に向かう方向である。なお、この磁石モジュール20は、図11(B)に示すように、内周側に第1の磁石12の積層体が配置され、外周側に第2の磁石14が配置された構成を有している。従って、図11では、磁石モジュール20は、内周側に向けて強い磁場を発生する。磁石モジュール20の外周には、磁気ヨーク24が設けられている。この磁気ヨーク24は省略してもよい。
図11(A)に示すように、磁石モジュール20は、リングを4分割した形状(分割リング形状)の4つの小磁石部分をリング状に組み合わせた構成を有している。また、磁石モジュール20の周囲には、小磁石部分同士の4つの境界のうちの3つの境界の位置に、凹部24dが設けられている。これらの凹部24dは、その外周の磁気ヨーク24の凸部と係合している。モータの組み立て時には、磁気ヨーク24の凸部に磁石モジュール20の凹部24dを嵌め合わせることによって、磁石モジュール20の位置決めを行うことができる。なお、小磁石部分の4つの境界の1つには凹部24dが設けられていない。この理由は、凹部24dの有無に合わせて磁石モジュール20を位置決めするためである。なお、磁気ヨーク24の代わりに他の枠部材を用い、その枠部材の内周に、磁石モジュール20の凹部24dと係合する凸部を設けるようにしてもよい。また、磁石モジュール20に凸部を設け、その外側の枠部材に凹部を設けるようにしてもよい。
電磁コイル30は、磁石モジュール20によって形成される磁場方向と交差する方向に巻かれている。図11(A)では磁場方向は軸110を中心とした半径方向に存在するので、コイル30も半径方向を中心としてそれに垂直な方向に巻かれている。また、図11(B)では、磁場方向は上下方向であり、コイル30は水平方向に巻かれている。なお、コイル30に電流を流した際に発生する駆動力の方向は、磁石モジュール20の第1の磁石12同士の境界面に沿った方向である。
この単相ブラシレスモータ100eでは、図3(B)で説明したように、磁石モジュール20を構成する第1の磁石12の境界面上の方向に強い磁場が発生する。この結果、効率の良いモータを実現することが可能である。
図12は、第6実施例としての単相交流ブラシレスモータの構成を示す断面図である。このモータ100fは、図11に示した第5実施例のモータ100eの電磁コイルと、磁石(磁石モジュールを構成する分割リング状の小磁石部分)をそれぞれ6個に増やしたものであり、他の構成は図11とほぼ同じである。このモータ100fによっても、第5実施例と同様に、高効率なモータを実現可能である。
図13は、第7実施例としての2相交流ブラシレスモータの構成を示す断面図である。このブラシレスモータ100gは、略円筒状のステータ60が外側に配置され、略円筒状のロータ50が内側に配置されたインナロータ型モータである。ステータ60は、ケーシング130の内周に沿って配列された複数のA相コイル30A及び複数のB相コイル30Bを有している。なお、図13(A)では、図示の便宜上、コイルの符号「30A」,「30B」から相を示す符号「A」「B」が省略されている。ステータ60には、さらに、ロータ50の位相を検出する位置センサとしての磁気センサ80(図13(A))が配置されている。2相モータの場合には、磁気センサ80としては、A相用とB相用の2つのセンサを設けることが好ましい。電磁コイル30と磁気センサ80は、回路基板140(図13(A))の上に固定されている。回路基板140は、ケーシング130に固定されている。
ロータ50は、交流駆動用の磁石モジュール20を有しており、ロータ50の中心に回転軸110が設けられている。この回転軸110は、軸受け部112(図13(A))で支持されている。なお、この例では、ケーシング130の内側に、コイルパネ114が設けられており、このコイルパネ114が磁石モジュール20を図の左方向に押すことによって、磁石モジュール20の位置決めを行っている。但し、コイルパネ114は省略可能である。
このブラシレスモータ100gにおける磁石モジュール20の磁化方向は、回転軸110から外側に放射状に向かう方向である。磁石モジュール20は、外周側に第1の磁石12の積層体が配置され、内周側に第2の磁石14が配置された構成を有している。従って、強い磁場は、磁石モジュール20の内周から外周に向かう方向に沿って生成される。
電磁コイル30は、磁石モジュール20によって形成される磁場方向と交差する方向に巻かれている。図13(A)では、磁場方向は上下方向であり、コイル30は水平方向に巻かれている。また、図13(B)では、磁場方向は軸110を中心とした半径方向にあるので、コイル30も半径方向を中心としてそれに垂直な方向に巻かれている。また、コイル30に電流を流した際に発生する駆動力の方向は、磁石モジュール20の第1の磁石12同士の境界面に沿った方向である。
この2相ブラシレスモータ100gにおいても、磁石モジュール10の強い磁場を利用して、効率の良いモータを実現することが可能である。
図14は、第8実施例としての2相交流ブラシレスモータの構成を示す断面図である。このモータ100hは、図13に示した第7実施例のモータ100gの電磁コイル30(30A,30B)の中に、磁気コア34を追加したものであり、他の構成は図13とほぼ同じである。このモータ100hによっても、第7実施例と同様に、高効率なモータを実現可能である。
図15は、インナロータ型モータ用のロータ構造を示す説明図である。図15(A)は、第7実施例(図13)及び第8実施例(図14)で採用されているロータ50の構造を示している。図15(B)は、磁石モジュール20の外周を構成する第1の磁石12として、極めて多数の薄板状の磁石12thinを用いたものである。この構成では、磁石モジュール20の表面磁束密度をさらに向上させることができ、より大きな駆動力を発生させることが可能である。
以上の各種の実施例から理解できるように、本発明の各種実施例によるブラシレス電気機械は、磁石集合体を備える第1の部材(「第1の駆動部材」とも呼ぶ)と、電磁コイルを備える第2の部材(「第2の駆動部材」とも呼ぶ)と、を備え、第1と第2の部材が相対的に移動できるように構成された種々のブラシレス電気機械として実現可能である。
C.回路構成:
図16は、実施例におけるブラシレス電気機械の制御回路の構成を示すブロック図である。この制御回路は、CPUシステム300と、駆動信号生成部200と、駆動ドライバ部210と、回生制御部220と、蓄電器230と、蓄電制御部240とを備えている。駆動信号生成部200は、駆動ドライバ部210に供給する駆動信号を生成する。
図17は、駆動ドライバ部210の構成を示す回路図である。この駆動ドライバ部210は、H型ブリッジ回路を構成している。駆動信号生成部200からは、第1の駆動信号DRVA1と、第2の駆動信号DRVA2のうちの一方が駆動ドライバ部210に供給される。図16に示す電流IA1,IA2は、これらの駆動信号DRVA1,DRVA2に応じて流れる電流(「駆動電流」とも呼ぶ)の方向を示している。例えば、直流駆動用磁石モジュールを用いたモータの場合には、第1の駆動信号DRVA1に応じて電流IA1が流れる場合にはモータが所定の第1の駆動方向に動作し、第2の駆動信号DRVA2に応じて電流IA2が流れる場合にはモータが第1の駆動方向とは逆の第2の駆動方向に動作する。また、交流駆動用磁石モジュールを用いたモータの場合には、第1と第2の駆動信号DRVA1,DRVA2を交互に用いてモータを駆動することが可能である。
図18は、回生制御部220の内部構成を示す回路図である。回生制御部220は、電磁コイル30に対して駆動ドライバ部と並列に接続されている。回生制御部220は、ダイオードで構成される整流回路222と、スイッチングトランジスタ224とを備えている。蓄電制御部240によってスイッチングトランジスタ224がオン状態になると、電磁コイル30で発生した電力を回生して蓄電器230を充電することが可能である。また、蓄電器230から電磁コイル30に電流を供給することも可能である。なお、制御部から、回生制御部220と蓄電器230と蓄電制御部240を省略してもよく、或いは、駆動信号生成部200と駆動ドライバ部210を省略してもよい。
このように、上述した各実施例のブラシレスモータでは、溝部を有する永久磁石を利用して強い磁場を発生させ、この磁場と電磁コイルとの電磁相互作用で駆動力を発生させるようにしたので、高効率なモータを実現することができる。また、ブラシレス電気機械をブラシレス発電機として構成した場合には、高効率な発電機を実現することが可能である。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例では、ブラシレス電気機械の機械的構成や回路構成の具体例を説明したが、本発明のブラシレス電気機械の機械的構成や回路構成としては、これら以外の任意の構成を採用することが可能である。
D2.変形例2:
本発明は、ファンモータ、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モータなどの種々の装置のモータに適用可能である。本発明をファンモータに適用した場合には、上述した種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモータは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモータとして使用することができる。本発明のモータは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモータとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモータをスピンドルモータとして使用することが可能である。また、本発明によるモータは、移動体やロボット用のモータとしても利用可能である。
図19は、本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ600は、赤、緑、青の3色の色光を発光する3つの光源610R、610G、610Bと、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ640R、640G、640Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム650と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系660と、プロジェクタ内部を冷却するための冷却ファン670と、プロジェクタ600の全体を制御する制御部680と、を備えている。冷却ファン670を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
図20(A)〜(C)は、本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。図20(A)は携帯電話700の外観を示しており、図20(B)は、内部構成の例を示している。携帯電話700は、携帯電話700の動作を制御するMPU710と、ファン720と、燃料電池730とを備えている。燃料電池730は、MPU710やファン720に電源を供給する。ファン720は、燃料電池730への空気供給のために携帯電話700の外から内部へ送風するため、或いは、燃料電池730で生成される水分を携帯電話700の内部から外に排出するためのものである。なお、ファン720を図20(C)のようにMPU710の上に配置して、MPU710を冷却するようにしてもよい。ファン720を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
図21は、本発明の実施例によるモータ/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。この自転車800は、前輪にモータ810が設けられており、サドルの下方のフレームに制御回路820と充電池830とが設けられている。モータ810は、充電池830からの電力を利用して前輪を駆動することによって、走行をアシストする。また、ブレーキ時にはモータ810で回生された電力が充電池830に充電される。制御回路820は、モータの駆動と回生とを制御する回路である。このモータ810としては、上述した各種のブラシレスモータを利用することが可能である。
図22は、本発明の実施例によるモータを利用したロボットの一例を示す説明図である。このロボット900は、第1と第2のアーム910,920と、モータ930とを有している。このモータ930は、被駆動部材としての第2のアーム920を水平回転させる際に使用される。このモータ930としては、上述した各種のブラシレスモータを利用することが可能である。
本発明の実施例で利用される永久磁石の構成を示す説明図である。 本発明の実施例で利用される永久磁石の他の構成を示す説明図である。 本発明の実施例で利用される永久磁石の他の構成を示す説明図である。 磁石モジュールの製造方法の一例を示す説明図である。 第1実施例としてのリニアモータの構成を示す断面図である。 第2実施例としてのリニアモータの構成を示す説明図である。 第3実施例としての回転式モータの構成を示す断面図である。 第3実施例に適した電磁コイルの断面構造を示す説明図である。 第4実施例としての回転式モータの構成を示す断面図である。 第4実施例に適した電磁コイルの断面構造を示す説明図である。 第5実施例としての回転式モータの構成を示す断面図である。 第6実施例としての単相ブラシレスモータの構成を示す説明図である。 第7実施例としての2相ブラシレスモータの構成を示す断面図である。 第8実施例としての2相ブラシレスモータの構成を示す断面図である。 インナロータ型モータ用のロータ構造を示す説明図である。 ブラシレス電気機械の制御回路の構成を示すブロック図である。 駆動ドライバ部の構成を示す回路図である。 回生制御部の内部構成を示す回路図である。 本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。 本発明の実施例によるモータ/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用したロボットの一例を示す説明図である。
符号の説明
10…磁石モジュール(直流駆動用)
12…第1の永久磁石
14…第2の永久磁石(磁場補強用)
18…磁気ヨーク部材
20…磁石モジュール(交流駆動用)
22…環状空間
24…磁気ヨーク
24d…凹部
30…電磁コイル
32…磁気ヨーク
34…強磁性体部材(磁気コア)
36…非磁性体部材
38…永久磁石
40…第2の部材
42…ベアリング
44…荷重部
46…フレーム
50…ロータ
60…ステータ
80…磁気センサ
100a〜100h…ブラシレスモータ
110…回転軸
112…軸受け
114…コイルパネ
120…下部軸
122…軸受け
124…固定ネジ
130…ケーシング
140…回路基板
200…駆動信号生成部
210…駆動ドライバ部
220…回生制御部
222…整流回路
224…スイッチングトランジスタ
230…蓄電器
240…蓄電制御部
300…CPUシステム
600…プロジェクタ
610R,610G,610B…光源
640R,640G,640B…液晶ライトバルブ
650…クロスダイクロイックプリズム
660…投写レンズ系
680…制御部
700…携帯電話
710…MPU
720…ファン
730…燃料電池
800…自転車
810…モータ
820…制御回路
830…充電池
900…ロボット
910,920…アーム
930…モータ

Claims (11)

  1. ブラシレス電気機械であって、
    磁石集合体を有する第1の部材と、
    電磁コイルを有する第2の部材と、
    を備え、
    前記第1と第2の部材は、互いの相対的な位置が変更可能に構成されており、
    前記磁石集合体は、ギャップを介して前記電磁コイルと対向しており、
    前記磁石集合体は、内周と外周とを有するとともに、前記内周と外周のうちの一方の側に設けられた第1の磁石セットと、他方の側に設けられた第2の磁石セットとを有し、
    前記第1と第2の磁石セットは、それぞれ少なくとも1つの磁石を含み、
    前記第1と第2の磁石セットは、同極同士が対面するように互いに逆方向に磁化されており、前記磁石集合体の内周と外周とを結ぶ強磁場方向に沿って最も強い磁場を発生しており、
    前記電磁コイルは、前記強磁場方向と交差する方向に電流が流れるように配置されている、ブラシレス電気機械。
  2. 請求項1記載のブラシレス電気機械であって、
    前記第1の磁石セットは、前記磁石集合体の内周と外周を結ぶ方向に沿った互いに同一の磁化方向に磁化された複数の磁石が前記磁化方向とは垂直な積層方向に沿って積層された磁石積層体であり、前記磁石積層体内の隣接する磁石の同極同士が互いの境界面を挟んで隣接しており、
    前記強磁場方向は、前記境界面上の方向であって前記磁化方向に平行な方向である、ブラシレス電気機械。
  3. 請求項2記載のブラシレス電気機械であって、
    前記磁石積層体は、前記隣接する磁石の間に非磁性体層をそれぞれ有する、ブラシレス電気機械。
  4. 請求項2又は3記載のブラシレス電気機械であって、
    前記第1と第2の部材は、前記磁石積層体内の隣接する磁石同士の境界面に垂直な方向に沿って相対的に移動可能に構成されている、ブラシレス電気機械。
  5. 請求項2又は3記載のブラシレス電気機械であって、
    前記第1と第2の部材は、前記磁石積層体内の隣接する磁石同士の境界面に平行な方向に沿って相対的に移動可能に構成されている、ブラシレス電気機械。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のブラシレス電気機械であって、さらに、
    前記電磁コイルへの電力の供給又は前記電磁コイルからの電力の回生を制御する制御回路を備え、
    前記制御回路は、
    (i)前記第1と第2の部材との間の相対的な移動に応じて前記電磁コイルに発生する直流電力を回生する回生制御と、
    (ii)前記電磁コイルに駆動電流を供給することによって、前記ブラシレス電気機械を動作させる駆動制御と、
    のうちの少なくとも一方を実行可能である、ブラシレス電気機械。
  7. 電子機器であって、
    ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータによって駆動される被駆動部材と、
    を備え、
    前記ブラシレスモータは、
    磁石集合体を有する第1の部材と、
    電磁コイルを有する第2の部材と、
    前記電磁コイルへの電力の供給又は前記電磁コイルからの電力の回生を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記磁石集合体は、ギャップを介して前記電磁コイルと対向しており、
    前記磁石集合体は、内周と外周とを有するとともに、前記内周と外周のうちの一方の側に設けられた第1の磁石セットと、他方の側に設けられた第2の磁石セットとを有し、
    前記第1と第2の磁石セットは、それぞれ少なくとも1つの磁石を含み、
    前記第1と第2の磁石セットは、同極同士が対面するように互いに逆方向に磁化されており、前記磁石集合体の内周と外周とを結ぶ強磁場方向に沿って最も強い磁場を発生しており、
    前記電磁コイルは、前記強磁場方向と交差する方向に電流が流れるように配置されており
    前記制御回路は、
    (i)前記第1と第2の部材との間の相対的な移動に応じて前記電磁コイルに発生する電力を回生する回生制御と、
    (ii)前記電磁コイルに駆動電流を供給することによって、前記ブラシレス電気機械を動作させる駆動制御と、
    のうちの少なくとも一方を実行可能である、電子機器。
  8. 請求項7記載の電子機器であって、
    前記電子機器はプロジェクタである、電子機器。
  9. 燃料電池使用機器であって、
    ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータによって駆動される被駆動部材と、
    前記ブラシレスモータに電源を供給する燃料電池と、
    を備え、
    前記ブラシレスモータは、
    磁石集合体を有する第1の部材と、
    電磁コイルを有する第2の部材と、
    前記電磁コイルへの電力の供給又は前記電磁コイルからの電力の回生を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記磁石集合体は、ギャップを介して前記電磁コイルと対向しており、
    前記磁石集合体は、内周と外周とを有するとともに、前記内周と外周のうちの一方の側に設けられた第1の磁石セットと、他方の側に設けられた第2の磁石セットとを有し、
    前記第1と第2の磁石セットは、それぞれ少なくとも1つの磁石を含み、
    前記第1と第2の磁石セットは、同極同士が対面するように互いに逆方向に磁化されており、前記磁石集合体の内周と外周とを結ぶ強磁場方向に沿って最も強い磁場を発生しており、
    前記電磁コイルは、前記強磁場方向と交差する方向に電流が流れるように配置されており
    前記制御回路は、
    (i)前記第1と第2の部材との間の相対的な移動に応じて前記電磁コイルに発生する電力を回生する回生制御と、
    (ii)前記電磁コイルに駆動電流を供給することによって、前記ブラシレス電気機械を動作させる駆動制御と、
    のうちの少なくとも一方を実行可能である、燃料電池使用機器。
  10. ロボットであって、
    ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータによって駆動される被駆動部材と、
    を備え、
    前記ブラシレスモータは、
    磁石集合体を有する第1の部材と、
    電磁コイルを有する第2の部材と、
    前記電磁コイルへの電力の供給又は前記電磁コイルからの電力の回生を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記磁石集合体は、ギャップを介して前記電磁コイルと対向しており、
    前記磁石集合体は、内周と外周とを有するとともに、前記内周と外周のうちの一方の側に設けられた第1の磁石セットと、他方の側に設けられた第2の磁石セットとを有し、
    前記第1と第2の磁石セットは、それぞれ少なくとも1つの磁石を含み、
    前記第1と第2の磁石セットは、同極同士が対面するように互いに逆方向に磁化されており、前記磁石集合体の内周と外周とを結ぶ強磁場方向に沿って最も強い磁場を発生しており、
    前記電磁コイルは、前記強磁場方向と交差する方向に電流が流れるように配置されており
    前記制御回路は、
    (i)前記第1と第2の部材との間の相対的な移動に応じて前記電磁コイルに発生する電力を回生する回生制御と、
    (ii)前記電磁コイルに駆動電流を供給することによって、前記ブラシレス電気機械を動作させる駆動制御と、
    のうちの少なくとも一方を実行可能である、ロボット。
  11. 請求項1記載のブラシレス電気機械を備えた移動体。
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