JP5332223B2 - 自動倉庫及び自動倉庫の荷搬送方法 - Google Patents

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本発明は、収納棚及び収納棚との間で荷の受け渡しを行うクレーンを備える自動倉庫及び自動倉庫の荷搬送方法に関するものである。
自動倉庫においては、収納棚は、上下方向ならびに左右方向に複数の区画された収納空間を有しており、クレーンは、これら収納空間と対向する位置に荷を移動させ、フォークやアーム等の移載装置を用いて収納棚との間で荷の受け渡しをする構成が一般的である。
このような構成の移載装置は、荷を支持し収納棚に向って伸展して荷の受け渡しを行うため、当該伸展に伴って荷の重量や装置自身の自重により撓みが発生する。すると、伸展前と伸展後とで、荷と収納棚との間で高さ方向に当該撓み分だけズレが発生することとなる。したがって、従来、収納棚の収納空間の上下間の距離は、当該撓みによるズレによって荷が収納棚に衝突するのを防ぐため、荷の寸法だけでなく、当該撓み分をも考慮して設計されていた。つまり、結果的に収納棚が大きくなり、自動倉庫の省スペース化を図ることが難しいという問題があった。
このような撓みを補正する方法として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載のように、予めフォークやアームを傾ける構造を用いて当該撓みを補正する方法が知られている。
特開平5−178411号公報 特許第2932896号公報
しかしながら、上記方法を既存の設備に導入するには、クレーンに当該構造を追加しなくてはならないためコスト高になるという問題がある。また、機械的に傾ける構成であるため、取り扱う荷の種類が変わった場合等、その荷の重量による撓み量と傾ける量とを適宜調節して合わせ込む作業が必要となるといった問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、機械的な構造を追加することなく、収納棚の収納空間の上下間の距離を詰めることができる自動倉庫を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、荷を収納する収納棚と、上記荷を支持して上記収納棚に向かう方向に伸展する移載装置及び上記移載装置を上記収納棚の高さ方向に移動させる昇降装置を有するクレーンとを備える自動倉庫であって、上記移載装置が上記収納棚に対して伸展することによって生じる上記移載装置の撓み量に基づいて上記昇降装置を駆動させる制御装置を有するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、移載装置を伸展するときに生じる撓み量を相殺するように昇降装置を駆動させることによって、収納棚に対する荷の高さ方向のズレを低減させることができる。
また、本発明では、上記制御装置は、上記撓み量に基づいて上記荷と上記収納棚との上記高さ方向における相対位置の変化を相殺するように上記昇降装置を駆動させるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、移載装置が伸展する間において常に、収納棚に対する荷の高さ方向における相対位置を一定とさせることができる。
また、本発明では、上記クレーンが上記収納棚に上記荷を収納する間において、上記制御装置は、上記移載装置の上記高さ方向における位置が上昇するように上記昇降装置を駆動させるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、荷を収納する時は、移載装置の撓み量が漸次大きくなるので、その分上昇させることで撓みを相殺することができる。
また、本発明では、上記クレーンが上記収納棚から上記荷を取出する間において、上記制御装置は、上記移載装置の上記高さ方向における位置が下降するように上記昇降装置を駆動させるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、荷を取出する時は、移載装置の撓み量が漸次小さくなるので、その分下降させることで撓みを相殺することができる。
また、本発明では、上記荷の重量を検出する検出装置を有しており、上記制御装置は、上記検出装置の検出結果に基づいて上記昇降装置を駆動させるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、荷の重量に基づいて移載装置の撓み量を推定することによって、荷の種類が変わった場合であってもその都度、制御装置の設定を変更するという作業効率の低下を抑制することができる。
また、本発明では、荷を収納する収納棚と、上記荷を支持して上記収納棚に向かう方向に伸展する移載装置及び上記移載装置を上記収納棚の高さ方向に移動させる昇降装置を有するクレーンとを備える自動倉庫の荷搬送方法であって、上記移載装置を上記収納棚に対して伸展させつつ、上記伸展することによって生じる上記移載装置の撓み量に基づいて上記昇降装置を駆動するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、移載装置を伸展するときに生じる撓み量を相殺するように昇降装置を駆動することによって、収納棚に対する荷の高さ方向のズレを低減させることができる。
本発明によれば、荷を収納する収納棚と、上記荷を支持して上記収納棚に向かう方向に伸展する移載装置及び上記移載装置を上記収納棚の高さ方向に移動させる昇降装置を有するクレーンとを備える自動倉庫であって、上記移載装置が上記収納棚に対して伸展することによって生じる上記移載装置の撓み量に基づいて上記昇降装置を駆動させる制御装置を有するという構成を採用することによって、移載装置を伸展するときに生じる撓み量を相殺するように昇降装置を駆動させることで、収納棚に対する荷の高さ方向のズレを低減させることができる。
したがって、本発明は、機械的な構造を追加することなく、収納棚の収納空間の上下間の距離を詰めることができる自動倉庫を提供することができる効果がある。
また、本発明によれば、荷を収納する収納棚と、上記荷を支持して上記収納棚に向かう方向に伸展する移載装置及び上記移載装置を上記収納棚の高さ方向に移動させる昇降装置を有するクレーンとを備える自動倉庫の荷搬送方法であって、上記移載装置を上記収納棚に対して伸展させつつ、上記伸展することによって生じる上記移載装置の撓み量に基づいて上記昇降装置を駆動するという構成を採用することによって、移載装置を伸展するときに生じる撓み量を相殺するように昇降装置を駆動することで、収納棚に対する荷の高さ方向のズレを低減させることができる。
したがって、本発明は、機械的な構造を追加することなく、収納棚の収納空間の上下間の距離を詰めることができる自動倉庫の荷搬送方法を提供することができる効果がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態における自動倉庫1を示す斜視図である。
自動倉庫1は、荷Mを収納する収納棚2と、収納棚2との間で荷Mを受け渡すスタッカクレーン(クレーン)10と、自動倉庫1の動作を制御する地上制御装置40とを備えている。自動倉庫1の床には、直線的にレール3が敷設されており、スタッカクレーン10は、不図示の走行用モータの駆動によってレール3に沿って走行する構成となっている。また、レール3の一端には、荷Mをスタッカクレーン10に供給する供給部5と、スタッカクレーン10から荷Mを受け取る搬出部6とが互いに対向するように設けられる。
収納棚2は、レール3に沿って設けられており、荷Mを収納する収納部4が上下方向に多段、且つ、水平方向に複数設けられる構成となっている。各収納部4は、レール3に向かう水平方向に略矩形に開口する開口部4aを有しており、開口部4aを通過してきた荷Mを収納する領域を有している。
スタッカクレーン10は、荷Mを支持して収納棚2に向う方向に伸展するフォーク20と、フォーク20を収納棚2の高さ方向に移動させる昇降装置30と、それらの駆動を制御する機上制御装置50とを有する構成となっている。
昇降装置30は、レール3に跨設されてレール3に沿って走行自在の基台11上に立設された一対のマスト31と、マスト31に沿って上下方向に昇降可能に配設された昇降キャリッジ32とを有する構成となっている。
一対のマスト31は、走行方向において所定の距離で離間しており、互いに平行に高さ方向に延在する柱部材である。また、昇降キャリッジ32は、一対のマスト31の間に設けられて、不図示の昇降モータの駆動によって、マスト31に沿って昇降する構成となっている。
フォーク20は、昇降キャリッジ32上に一体となって設けられており、荷Mを下方から支持するとともに、不図示のフォーク用モータによって昇降キャリッジ32上から収納部4の奥まで略水平方向に伸展可能な構成となっている。
次に、上記構成の自動倉庫1の制御装置について図2を参照して説明する。
図2は、自動倉庫1の制御装置100の構成を示すブロック図である。
制御装置100は、スタッカクレーン10の機上に備えられる機上制御装置50を有しており、機上制御部50は、スタッカクレーン10の動作指示を受信するロケーション指示受信部51と、スタッカクレーン10の動作を制御する制御部52と、動作指示に応じてフォーク20が伸展した時のフォーク20の撓み量を漸次計算する撓み量計算部53と、撓み量計算部53が撓み量を計算する場合に参照する撓み量演算データが予め記憶された撓み量データ記憶部54とを有している。
また、制御装置100は、フォーク20を伸展駆動するフォーク駆動部61及びフォーク20の駆動力を発生するフォーク用モータ62と、基台11を走行駆動する走行駆動部71及び基台11の走行駆動力を発生する走行用モータ72と、昇降装置30を駆動する昇降駆動部81及び昇降装置30の駆動力を発生する昇降用モータ82とを有している。
なお、これら3つのモータ(フォーク用モータ62、走行用モータ72、昇降用モータ82)は、3つの駆動部(フォーク駆動部61、走行駆動部71、昇降駆動部81)により指示された回転速度で制御されるとともに、当該回転量を検出して各駆動部を介して制御部52に伝送する構成となっている。
さらに、制御装置100は、自動倉庫1内の在庫管理処理を行う在庫管理システム90と、在庫管理システム90からの指示に応じて自動倉庫1内の荷Mを出し入れするためのロケーション指示を機上制御装置50のロケーション指示受信部51に対して送信する地上制御装置40とを有している。
なお、ここでロケーション指示とは、図1に示すスタッカクレーン10が、供給部5から荷Mを受け取り、走行、昇降動作により指示された収納部4まで移動し、フォーキング動作によって指示された収納部4に荷Mを載置する一連の入庫動作指示、及び、タッカクレーン10が、走行、昇降動作により指示された収納部4まで移動し、フォーキング動作によって指示された収納部4から荷Mを取り出して搬出部6へ載置する一連の出庫動作指示のことをいう。
また、ロケーション指示における収納部4の指示は、スタッカクレーン10の走行方向における収納棚2の位置を「番地」と称して識別し、昇降方向における収納棚2の位置を「段」と称して識別し、さらにレール3を挟んで設けられた収納棚2それぞれを「列」と称して識別しており、例えば、「1列、3番地、4段」と指定することで、所定の収納部4の位置を一意に特定することができる。
次に、上記構成の自動倉庫1の動作及び図3〜図6を参照して荷Mの収納、取出動作について説明する。
図3は、荷Mの収納時の機上制御装置50の動作を示すフローチャートである。
図4は、スタッカクレーン10が収納棚2に荷Mを収納する動作を説明する図である。
図5は、荷Mの取出時の機上制御装置50の動作を示すフローチャートである。
図6は、スタッカクレーン10が収納棚2から荷Mを取出する動作を説明する図である。
先ず、自動倉庫1の地上制御装置40は、図2に示すように、在庫管理システム90からの指示に応じてロケーション指示受信部51にロケーション指示を送信する。ロケーション指示を受信したロケーション指示受付部51は、受信したロケーション指示を制御部52に通知する。ロケーション指示には、荷Mを収納する収納部4の位置を特定するためのロケーション情報(例えば、「1列、3番地、4段」等)と、入庫または出庫を特定する入出庫情報とが含まれる。
ロケーション指示を受けた制御部52は、それが入庫または出庫指示であるかを判断し、例えば、入庫指示であれば、図1に示す供給部5にてスタッカクレーン10に荷物Mを積載した後、ロケーション情報に基づいて、走行駆動部71及び昇降駆動部81に駆動情報を通知する。駆動情報を受けた走行駆動部71は、その情報に基づいて走行用モータ72を駆動させることで、基台11を収納棚2の所定の番地位置まで移動させる。また、駆動情報を受けた昇降駆動部81は、その情報に基づいて昇降用モータ82を駆動させることで、昇降キャリッジ32を収納棚2の所定の段位置まで移動させる。これらの駆動によって、荷Mは、図4(a)に示すように、特定の収納部4と対向する位置に位置決めされることとなる。
荷Mを位置決めした後、制御部52は、荷Mを収納部4に収納するため、フォーク駆動部61に駆動情報を通知する(ステップS1)。駆動情報を受けたフォーク駆動部61は、その情報に基づいてフォーク用モータ62を駆動させることで、フォーク20を収納部4に対し略水平に伸展させる。なお、フォーク20は、伸展するにつれて、荷Mの重量や自身の自重により撓みが発生することとなる。
フォーク20の伸展開始と同時に、フォーク用モータ62は、自身の回転量を検出してその検出結果を漸次、制御部52に出力する。回転量の検出結果を入力された制御部52は、その検出結果を撓み量計算部53に出力する。撓み量計算部53は、入力された回転量からフォーク20の伸展量を算出(ステップS2)するとともに、撓み量データ記憶部54に記憶されているデータを基に、当該伸展量おけるフォーク20の撓み量を算出(ステップS3)して、制御部52に出力する。
なお、撓み量データ記憶部54に記憶されているデータは、例えば、予め実験により、荷Mを積載してフォーク20を伸展したときの撓み量の変化を漸次記憶して得たデータを基に作成したフォーク20の伸展量と撓み量との対応テーブルデータであっても良いし、また、フォーク20の荷Mを積載して伸展したときの伸展量に基づいて撓み量を算出する演算式データであってもよい。また、当該撓み量を算出する位置は、フォーク20の先端部であっても、荷Mの重心Gの位置であっても良い。本実施形態では、荷Mの重心Gの位置における撓み量を算出している。
ここで、制御部52は、算出された撓み量を相殺するように昇降装置30を駆動させる(ステップS4)。詳しくは、制御部52は、撓み量分だけ昇降キャリッジ32を上昇させるだけの昇降用モータ82を回転させる駆動情報を昇降駆動部81に通知して行う。
このように、フォーク20を伸展させつつ、フォーク20が伸展するにつれて漸次大きくなる撓み量を算出して、その撓み量分だけ昇降キャリッジ32を漸次上昇させることで、収納部2に対する荷Mの高さ方向のズレを修正して収納動作を行うこととなる。このような動作を、フォーク20が収納部4内の所定の位置まで荷Mを移動させるまで繰り返す(ステップS5)ことで、フォーク20が伸展する間において常に、収納部4に対する荷Mの高さ方向における相対位置を一定とさせることができる(図4(b)参照)。より詳しくは、伸展前と伸展後とで、荷Mの重心Gの高さ方向の位置の変化を相殺させることができる。なお、フォーク20の撓みにより荷Mが若干傾くこととなるが、当該傾きによる荷Mの高さ方向の寸法の変化は、フォーク20の撓みに比べれば微量である。
そして、収納部4に荷Mを載置した後、フォーク20を昇降キャリッジ32上に戻し、一連の入庫動作は終了する。
一方、ロケーション指示が出庫指示である場合、制御部52は、特定の収納部4から荷Mを取出するため、ロケーション情報に基づいて、走行駆動部71及び昇降駆動部81に駆動情報を通知する。駆動情報を受けた走行駆動部71は、その情報に基づいて走行用モータ72を駆動させることで、基台11を収納棚2の所定の番地位置まで移動させる。また、駆動情報を受けた昇降駆動部81は、その情報に基づいて昇降用モータ82を駆動させることで、昇降キャリッジ32を収納棚2の所定の段位置まで移動させる。これらの駆動によって、フォーク20は、荷Mを収容している特定の収納部4と対向する位置に位置決めされることとなる。そして、フォーク20は、収納部4内の荷Mの下を通り所定位置まで伸展した後、昇降装置30によって上昇して、図6(a)に示すように、荷Mを持ち上げ、自身は撓んでいる状態となる。
このとき、フォーク用モータ62は、上記伸展による自身の回転量を検出しており、その検出結果を制御部52に出力している。制御部52は、その検出結果を撓み量計算部53に出力して、図6(a)の状態におけるフォーク20の撓み量を基に、以下に説明する荷Mの取出動作(図5参照)をすることとなる。
フォーク20が伸展している状態から収縮すると、撓み量は漸次小さくなり、取出前と取出後とで、荷Mは収納部4に対して相対的に上昇することとなってしまう。したがって、制御部52は、図6(a)の状態におけるフォーク20の撓み量から減少した撓み量だけを相殺するように昇降装置30を駆動させる。
詳しくは、先ず、制御部52は、荷Mを取出するため、フォーク駆動部61に収縮駆動情報を通知する(ステップS6)。フォーク20の収縮開始と同時に、フォーク用モータ62は、自身の回転量を検出してその検出結果を漸次、制御部52に出力する。回転量の検出結果を入力された制御部52は、その検出結果を撓み量計算部53に出力する。撓み量計算部53は、入力された回転量からフォーク20の伸展量を算出(ステップS2)するとともに、撓み量データ記憶部54に記憶されているデータを基に、当該伸展量おけるフォーク20の撓み量を算出(ステップS3)する。そして、撓み量計算部53は、図6(a)の状態におけるフォーク20の撓み量と現在の撓み量との差分を算出(ステップS7)し、当該差分を制御部52に出力する。
ここで、制御部52は、算出された差分の撓み量を相殺するように昇降装置30を駆動させる(ステップS4)。詳しくは、制御部52は、図6(a)の状態におけるフォーク20の撓み量と現在の撓み量との差分だけ、昇降キャリッジ32を下降させるだけの昇降用モータ82を回転させる駆動情報を昇降駆動部81に通知して行う。
このように、フォーク20を収縮させつつ、フォーク20が収縮するにつれて漸次小さくなる撓み量を算出して、基の撓み量から当該撓み量の差分だけ昇降キャリッジ32を漸次下降させることで、収納部4に対する荷Mの高さ方向のズレを修正して取出動作を行うこととなる。このような動作を、フォーク20が昇降キャリッジ32上の所定の位置まで荷Mを移動させるまで繰り返す(ステップS8)ことで、フォーク20が収縮する間において常に、収納部4に対する荷Mの高さ方向における相対位置を一定とさせることができる(図6(b)参照)。
そして、荷Mを取出した後、スタッカクレーン10を搬出部6まで移動させ、搬出部6に荷Mを載置することで一連の出庫動作は終了する。
したがって、上述の本実施形態によれば、荷Mを収納する収納棚2と、荷Mを支持して収納棚2に向かう方向に伸展するフォーク20及びフォーク20を収納棚2の高さ方向に移動させる昇降装置30を有するスタッカクレーン10とを備える自動倉庫1であって、フォーク20が収納棚2に対して伸展することによって生じるフォーク20の撓み量に基づいて昇降装置30を駆動させる制御装置100を有するという構成を採用することによって、フォーク20を伸展するときに生じる撓み量を相殺するように昇降装置30を駆動させることで、収納棚2に対する荷Mの高さ方向のズレを低減させることができる。
したがって、本実施形態では、機械的な構造を追加することなく、収納棚2の収納空間の上下間の距離を詰めることができる自動倉庫1を提供することができる効果がある。
また、本実施形態では、制御装置100は、上記撓み量に基づいて荷Mと収納棚2との上記高さ方向における相対位置の変化を相殺するように昇降装置30を駆動させるという構成を採用することによって、フォーク20が伸展する間において常に、収納棚2に対する荷Mの高さ方向における相対位置を一定とさせることができる。
また、本実施形態では、スタッカクレーン10が収納棚2に荷Mを収納する間において、制御装置100は、フォーク20の上記高さ方向における位置が上昇するように昇降装置30を駆動させるという構成を採用することによって、荷Mを収納する時は、フォーク20の撓み量が漸次大きくなるので、その分上昇させることで撓みを相殺することができる。
また、本実施形態では、スタッカクレーン10が収納棚2から荷Mを取出する間において、制御装置100は、フォーク20の上記高さ方向における位置が下降するように昇降装置30を駆動させるという構成を採用することによって、荷Mを取出する時は、フォーク20の撓み量が漸次小さくなるので、その分下降させることで撓みを相殺することができる。
また、本実施形態では、荷Mを収納する収納棚2と、荷Mを支持して収納棚2に向かう方向に伸展するフォーク20及びフォーク20を収納棚2の高さ方向に移動させる昇降装置30を有するスタッカクレーン10とを備える自動倉庫1の荷搬送方法であって、フォーク20を収納棚2に対して伸展させつつ、伸展することによって生じるフォーク20の撓み量に基づいて昇降装置30を駆動するという構成を採用することによって、フォーク20を伸展するときに生じる撓み量を相殺するように昇降装置30を駆動することで、収納棚2に対する荷Mの高さ方向のズレを低減させることができる。
したがって、本実施形態は、機械的な構造を追加することなく、収納棚の収納空間の上下間の距離を詰めることができる自動倉庫の荷搬送方法を提供することができる効果がある。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、フォーク20の撓み量は、フォーク20の伸展量だけでなく、積載する荷Mの重量によっても変動するものであるから、自動倉庫1に荷Mの重量を検出するロードセル等の検出装置を設けて荷Mの重量を検出し(検出工程)、上記検出装置の検出結果に基づいて昇降装置30を駆動させる制御装置を有するという構成であってもよい。なお、ロードセルを設ける位置は、例えば、フォーク20上であっても良いし、荷Mの搬送途中に設けられる構成であっても良い。
このような構成を採用することによって、荷Mの重量に基づいてフォーク20の撓み量を推定することで、荷Mの種類が変わった場合であってもその都度、制御装置100の設定を変更するという作業効率の低下を抑制することができる。
この場合、撓み量データ記憶部54は、例えば、フォーク20の伸展量及び荷Mの重量と撓み量との各種対応テーブルデータを有する構成や、伸展量及び荷Mの重量を変数として撓み量を算出する演算式データを用いる構成等であることが好ましい。
また、例えば、フォーク20の撓み量は演算により求めると説明したが、フォーク20の撓み量を検出する位置検出装置により、撓み量を直接求める構成であっても良い。
また、例えば、本実施形態では、昇降装置30は、漸次算出される撓み量に基づいて駆動すると説明したが、本発明は、上記構成に限定されるものではない。
例えば、フォーク20の伸展に合わせて、予め昇降装置30の昇降動作を設定しておき、フォーク20及び昇降装置30の駆動を同時にスタートさせて同期を取る構成であっても良い。
本発明の実施形態における自動倉庫を示す斜視図である。 本発明の実施形態における自動倉庫の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における荷の収納時の機上制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるスタッカクレーンが収納棚に荷を収納する動作を説明する図である。 本発明の実施形態における荷の取出時の機上制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるスタッカクレーンが収納棚から荷を取出する動作を説明する図である。
符号の説明
1…自動倉庫、2…収納棚、10…スタッカクレーン(クレーン)、20…フォーク(移載装置)、30…昇降装置、100…制御装置、M…荷

Claims (4)

  1. 荷を収納する収納棚と、前記荷を支持して前記収納棚に向かう方向に伸展する移載装置及び前記移載装置を前記収納棚の高さ方向に移動させる昇降装置を有するクレーンとを備える自動倉庫であって、
    前記移載装置が前記収納棚に対して伸展することによって生じる前記移載装置の撓み量に基づいて前記荷と前記収納棚との前記高さ方向における相対位置の変化を相殺するように、前記クレーンが前記収納棚に前記荷を収納する間において、前記移載装置の前記高さ方向における位置が上昇するように、また、前記クレーンが前記収納棚から前記荷を取出する間において、前記移載装置の前記高さ方向における位置が下降するように、前記昇降装置を駆動させると共に、前記移載装置の伸展動作に合わせて、予め前記昇降装置の昇降動作を設定しておき、前記移載装置の伸展動作に合う前記昇降装置の昇降動作を同時にスタートさせて同期をとる制御装置を有することを特徴とする自動倉庫。
  2. 前記荷の重量を検出する検出装置を有しており、
    前記制御装置は、前記検出装置の検出結果に基づいて前記昇降装置を駆動させることを特徴とする請求項1に記載の自動倉庫。
  3. 荷を収納する収納棚と、前記荷を支持して前記収納棚に向かう方向に伸展する移載装置及び前記移載装置を前記収納棚の高さ方向に移動させる昇降装置を有するクレーンとを備える自動倉庫の荷搬送方法であって、
    前記移載装置を前記収納棚に対して伸展させつつ、前記伸展することによって生じる前記移載装置の撓み量に基づいて前記荷と前記収納棚との前記高さ方向における相対位置の変化を相殺するように、前記クレーンが前記収納棚に前記荷を収納する間において、前記移載装置の前記高さ方向における位置が上昇するように、また、前記クレーンが前記収納棚から前記荷を取出する間において、前記移載装置の前記高さ方向における位置が下降するように、前記昇降装置を駆動すると共に、前記移載装置の伸展動作に合わせて、予め前記昇降装置の昇降動作を設定しておき、前記移載装置の伸展動作に合う前記昇降装置の昇降動作を同時にスタートさせて同期をとることを特徴とする自動倉庫の荷搬送方法。
  4. 前記荷の重量を検出する検出工程を有しており、
    前記検出工程の検出結果に基づいて前記昇降装置を駆動することを特徴とする請求項3に記載の自動倉庫の荷搬送方法。
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