JP5331605B2 - 防振装置の製造方法および防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車や産業機械等に適用され、エンジン等の振動発生部の振動を吸収および減衰する防振装置を形成する防振装置の製造方法、および防振装置に関する。
この種の防振装置として、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付け部材、および他方に連結されるとともに第1取付け部材に弾性的に連結された第2取付け部材を備え、第1取付け部材内の液室に、互いに非相溶性を有する第1液体および第2液体を少なくとも含有する封入液が封入された構成が知られている。
特許第2860701号公報
しかしながら、この種の防振装置の製造に際し、互いに非相溶性を有する複数種の液体を液室内に封入することは困難であるという問題があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、液室内に第1液体および第2液体を封入することができる防振装置の製造方法、および防振装置を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る防振装置の製造方法は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付け部材、および他方に連結されるとともに前記第1取付け部材に弾性的に連結された第2取付け部材を備え、前記第1取付け部材内の液室に、互いに非相溶性を有する第1液体および第2液体を少なくとも含有する封入液が封入された防振装置を形成する防振装置の製造方法であって、前記第1取付け部材および前記第2取付け部材を弾性的に連結するとともに、第2液体を保持する液保持ゴムをその少なくとも一部が液室内に位置するように配設し、前記液室内に第1液体を封止する組立工程と、前記液保持ゴムに保持された第2液体を前記液室内に解放させる第2液体解放工程と、を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、組立工程時に、液室内に第1液体を封止し、第2液体解放工程時に、液保持ゴムに保持された第2液体を液室内に解放させるので、液室内に第1液体および第2液体を封入することができる。
また、前記液保持ゴムは、全体が前記液室内に位置していても良い。
この場合、液保持ゴムの全体が液室内に位置しているので、第2液体解放工程時に液保持ゴムから解放される第2液体を全て液室内に解放させることが可能になり、第1液体および第2液体を所定の比率で高精度に液室内に封入することができる。
また、本発明に係る防振装置は、前記本発明に係る防振装置の製造方法で製造された防振装置であって、前記第2液体は、第1液体よりも前記封入液中に含まれる重量が少なく、かつ第1液体の主たる成分よりも同一温度において蒸気圧が高いことを特徴とする。
この発明によれば、第2液体が、第1液体よりも封入液中に含まれる重量が少ないので、大きな振動(荷重)が入力されると、第1取付け部材と第2取付け部材とが弾性的に連結されつつ相対的に移動することによって液室の内容積が変化して液圧が変動することなでに起因して、粒状になった無数の第2液体が第1液体中で互いに独立した状態で分散される。
そして、液室の液圧が低下するときに、第1液体の主たる成分よりも蒸気圧が高い第2液体で優先的にキャビテーションが発生する。これにより、液室内の大きな液圧低下が抑えられて第1液体にキャビテーションが発生するのが抑制され、たとえこの第1液体にキャビテーションが発生したとしても、気泡の成長が抑えられることとなる。したがって、第1液体中のキャビテーション崩壊に起因して発生する衝撃波を小さく抑えることができる。
一方、第2液体は、第1液体中で前述のように分散しているので、この第2液体中で発生する気泡が大きく成長するのが抑えられることとなる。したがって、凝縮時における気泡の収縮速度が高くなるのが抑制されることとなり、第2液体中のキャビテーション崩壊に起因して発生する衝撃波を小さく抑えることができる。
以上より、液室内の封入液全体で発生する衝撃波を小さく抑えることが可能になり、キャビテーション崩壊時に発生する異音の大きさを低減することができる。
さらに、第1液体中で分散されている個々の第2液体からの無数の衝撃波同士が、互いに干渉し合いそのエネルギーを打ち消しあうこととなり、前述のように第2液体中で発生する衝撃波が小さく抑えられることと相俟って、この第2液体からの衝撃波が防振装置の外側に伝播するのを防ぐことが可能になり、発生する異音の大きさを一層低減することができる。
なお、その後さらに振動(荷重)が繰り返し入力されると、第2液体が第1液体中でより一層細かくかつ全域にわたって均等に分散されることとなり、前述の作用効果が効果的に奏功される。
また、前記液室を、振動の入力に伴って液圧が変動する一方側の主液室と他方側の副液室とに区画する仕切り部材を備え、前記液保持ゴムは、前記主液室を画成する壁面の少なくとも一部を構成していても良い。
この場合、液保持ゴムが、主液室を画成する壁面の少なくとも一部を構成しているので、主液室内でのキャビテーション崩壊によって発生した衝撃波が液保持ゴムに伝播されることとなり、発生する異音の大きさをより一層低減することができる。
本発明によれば、液室内に第1液体および第2液体を封入することができる。
本発明の一実施形態に係る防振装置の縦断面図である。 図1に示す防振装置を形成する製造方法を説明する一工程図である。 本発明の一実施形態に係る防振装置の変形例の縦断面図である。 加熱温度と第2液体の解放量との関係を示すグラフである。 加熱時間と第2液体の解放量との関係を示すグラフである。 放置時間と第2液体の解放量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る防振装置を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、防振装置10は、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される筒状の第1取付け部材11、および他方に連結される第2取付け部材12と、これらの第1取付け部材11と第2取付け部材12とを弾性的に連結する弾性体13と、第1取付け部材11の内部に形成された液室17を後述する主液室14と副液室15とに区画する仕切り部材16と、内面が後述する副液室15の壁面の一部を構成するダイヤフラム19と、を備えている。
なお、これらの各部材はそれぞれ、上面視円形状もしくは円環状に形成されているとともに、中心軸線Oを共通軸にして同軸上に配置されている。なお以下では、中心軸線Oに直交する方向を径方向という。
そして、この防振装置10が例えば自動車に装着された場合、第2取付け部材12が振動発生部としてのエンジンに連結される一方、第1取付け部材11が図示しないブラケット等を介して振動受部としての車体に連結されることにより、エンジンの振動が車体に伝達されるのを抑えられるようになっている。
第1取付け部材11は、前記中心軸線O方向の一方側の小径部11aと、前記中心軸線O方向の他方側の大径部11bと、これらの小径部11aと大径部11bとを連結する段部11cと、を備え、小径部11a、大径部11bおよび段部11cが前記中心軸線Oと同軸に配置され例えば金属材料等で一体に形成されている。
第2取付け部材12は、前記中心軸線O方向に延在し前記振動発生部に連結される取付け筒部12aと、この取付け筒部12aの前記中心軸線O方向の他方側の他端部に前記他方側に向けて突設された補強筒部12bと、を備えている。取付け筒部12aの内周面には、雌ねじ部が形成されており、前記振動発生部は、該雌ねじ部に螺着されることで第2取付け部材12に連結される。また、取付け筒部12aは、前記中心軸線O方向の一方側の一端部が、第1取付け部材11の前記中心軸線O方向の一方側の一端開口面よりも前記中心軸線O方向の外側(一方側)に突出している。補強筒部12bは、有底筒状に形成されており、その底壁部が取付け筒部12aの前記中心軸線O方向の他方側の開口部を閉塞している。また、補強筒部12bの周壁部は、前記中心軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って漸次拡径している。
弾性体13は、第1取付け部材11の前記中心軸線O方向の一方側の一端開口部11Aを閉塞している。図示の例では、弾性体13は、円柱状に形成され、前記中心軸線O方向の一方側の一端部の外周面が小径部11aの内周面に加硫接着されることで、第1取付け部材11の一端開口部11Aを閉塞している。弾性体13には、取付け筒部12aにおいて第1取付け部材11の内側に位置する部分および補強筒部12bが埋設されている。
また、弾性体13において前記中心軸線O方向の他方側を向く他端面13aは、前記小径部11aの前記中心軸線O方向の他方側の端縁よりも、前記中心軸線O方向の他方側に位置している。この他端面13aの外周縁部には、前記中心軸線O回りに全周にわたって連なる切り欠き部が形成されている。そして、弾性体13において前記切り欠き部を画成する切り欠き面13bは、径方向の内側から外側に向かうに従って漸次前記中心軸線O方向の他方側から一方側に向けて傾斜するように形成されており、弾性体13の外周面で弾性体13の前記一端部に至っている。
なお、本実施形態では、弾性体13の前記一端部の外周面には、前記中心軸線O方向の他方側に向けて第1取付け部材11の内周面に沿って延びる被覆膜13cが連結されている。被覆膜13cは、弾性体13と一体に形成されるとともに、第1取付け部材11の内周面において、弾性体13の前記一端部が加硫接着されていない部分の全域にわたって加硫接着されている。これにより、第1取付け部材11の内周面は、全域にわたって弾性体13および被覆膜13cにより覆われている。なお、図示の例では、弾性体13および被覆膜13cは、例えばゴム材料や合成樹脂等の弾性体により一体に形成されている。
ダイヤフラム19は、第1取付け部材11の前記中心軸線O方向の他方側の他端開口部11Bに配設されている。このダイヤフラム19は、第1取付け部材11の前記中心軸線O方向の他方側の他端開口面から前記中心軸線O方向の外側(他方側)に向けて膨出した逆椀状に形成されている。また図示の例では、ダイヤフラム19の外周縁部である前記中心軸線O方向の一方側の開口端部には、樹脂材料もしくは金属材料で形成されたダイヤフラムリング19aが、前記中心軸線Oと同軸に埋設されている。
そして、ダイヤフラムリング19aが、第1取付け部材11の大径部11bにおける前記中心軸線O方向の他方側の他端部がその全周にわたって径方向の内側に向けて屈曲されて形成されたカシメ部11dにカシメ固定されることで、ダイヤフラム19は、第1取付け部材11の他端開口部11Bを閉塞している。
以上の構成において、第1取付け部材11の内部のうち、ダイヤフラム19と弾性体13との間に位置する部分が、これらのダイヤフラム19および弾性体13によって液密に閉塞され、後述する封入液Lが封入された液室17となっている。
そして、液室17は、仕切り部材16によって、弾性体13を壁面の一部に有しこの弾性体13の変形により内容積が変化する主液室14と、ダイヤフラム19を壁面の一部に有しこのダイヤフラム19の変形により内容積が変化する副液室15と、に区画されている。
仕切り部材16は、円環状の仕切り部材本体16aと、前記中心軸線O方向に互いに間隔をあけて配置された第1仕切り板16bおよび第2仕切り板16cと、これらの仕切り板16b、16cの間に配置されたメンブラン16dと、メンブラン16dを径方向の外側から囲繞し、メンブラン16dを収容するメンブラン収容空間16fを両仕切り板16b、16cとともに画成する収容筒部16eと、を備えている。
図示の例では、仕切り部材本体16aは、第1取付け部材11の大径部11b内に嵌合されている。また、第1仕切り板16bは、前記中心軸線O方向の一方側に配置され、かつ第2仕切り板16cは、前記中心軸線O方向の他方側に配置されている。第1仕切り板16bの外周面は、仕切り部材本体16aの内周面に連結されており、これらの仕切り部材本体16aおよび第1仕切り板16bは、例えば金属材料もしくは合成樹脂材料等で一体に形成されている。また、収容筒部16eは、第2仕切り板16cの外周縁部に前記中心軸線O方向の一方側に向けて連設されるとともに第1仕切り板16b上に配置されており、この収容筒部16eの径方向の内側のメンブラン収容空間16fに円板状のメンブラン16dが配設されている。
また、第1仕切り板16bおよび第2仕切り板16cにおいてメンブラン16dと対向する位置には、各仕切り板16b、16cを前記中心軸線O方向に貫通する複数の流通孔が形成されている。
また、仕切り部材16には、主液室14と副液室15とを連通しかつ前記液室17内の後述する封入液Lが流通することで液柱共振を生じさせる制限通路24が形成されている。
図示の例では、仕切り部材本体16aの外周面には、前記制限通路24となる周溝が形成されており、この周溝が前記被覆膜13c(第1取付け部材11の大径部11b)によって径方向の外側から閉塞されることで制限通路24が形成されている。
液室17に封入された封入液Lは、非相溶性を有する、つまり互いに不溶な第1液体L1(図2参照)および第2液体を含有している。本実施形態では、第2液体は、第1液体L1よりも含有される重量が少なく、かつ第1液体L1の主たる成分よりも同一温度において蒸気圧が高くなっている。また、第2液体は、第1液体L1よりも表面張力が小さくなっている。さらに、第2液体は、第1液体L1よりも極性が低くなっている。さらにまた、第2液体は、第1液体L1よりも分子量が高くなっている。
なお、−30℃以上100℃以下の温度範囲のうちの少なくとも一点で、第2液体は、第1液体L1の主たる成分よりも蒸気圧が高くなっているとともに第1液体L1よりも表面張力が小さくなっている。また例えば、第2液体の蒸気圧は、第1液体L1の主たる成分の蒸気圧の2倍以上とされている。
以上のような第1液体L1としては、例えばエチレングリコールおよびプロピレングリコールのうち少なくとも1つを含有するもの等が挙げられ、第2液体としては、例えばシリコーンオイル、鉱物油、フッ素オイルおよび高級アルコールのうち少なくとも1つを含有するもの等が挙げられる。また、第2液体は、例えばシリコーンオイル、鉱物油、フッ素オイル、高級アルコール、芳香族化合物およびフェノール類のうち少なくとも1つを含有していても良い。なお、本明細書において、高級アルコールとは、常温(例えば5℃〜35℃)かつ大気圧において液体のアルコールであって、炭素数が6以上のものを指す。
また、封入液Lは、第1液体L1を50.1重量%以上99.9重量%以下含有し、第2液体を、0.1重量%以上49.9重量%以下含有している。好ましくは、封入液Lは、第1液体L1を80重量%以上99.9重量%以下含有し、第2液体を、0.1重量%以上20重量%以下含有している。例えば、封入液L中に、第1液体L1が80cc〜200cc含まれ、第2液体は0.5cc〜5cc含まれている。
なお図示の例では、封入液Lにおいて、粒状になった無数の第2液体が第1液体L1中で互いに独立した状態で分散されている。
そして、本実施形態では、液室17内には、第2液体を保持する液保持ゴムの少なくとも一部が位置している。図示の例では、全体が液室17内に位置するメンブラン16dが、前記液保持ゴムとなっている。
メンブラン16dは、基材であるゴム材料に第2液体が配合されて形成されている。なお基材としては、例えばスチレン−ブタジエンゴム(SBR)やブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)、イソプレンゴム(IR)等の合成ゴムや天然ゴム(NR)を採用することができる。これらのうち、例えばNRやSBR、BR等が強度に優れており、好適に採用することができる。
なお、封入液Lが含有する第2液体は、後述する防振装置の製造方法における第2液体解放工程が行われることで、メンブラン16dから液室17内に解放されたものである。
以上のように構成された防振装置10は、主液室14が鉛直方向下側に位置しかつ副液室15が鉛直方向上側に位置するように取り付けられて用いられる吊下式となっている。つまり、この防振装置10は、前記中心軸線O方向の一方側が鉛直方向下側に位置しかつ前記中心軸線O方向の他方側が鉛直方向上側に位置するように取り付けられる。
そして、この防振装置10においては、振動の入力に伴って弾性体13が変形して主液室14の内容積が変化して主液室14の液圧が変動することで、封入液Lが主液室14と副液室15との間で制限通路24を通って流通し、この流通時に生じる液柱共振により振動が吸収および減衰される。
次に、前述した構成からなる防振装置10の製造方法について説明する。
まず、第1取付け部材11および第2取付け部材12を弾性的に連結するとともに、第2液体を保持するメンブラン16dを液室17内に位置するように配設し、液室17内に第1液体L1を封止する組立工程を行う。
この工程では、図2に示すように、第1取付け部材11と第2取付け部材12とが弾性体13で連結されてなる防振装置本体20を作製する防振装置本体作製工程を行う。
具体的に説明すると、まず、弾性体13および被覆膜13cを形成するための図示しない防振装置本体金型の中に第1取付け部材11および第2取付け部材12をそれぞれ所定位置に配置するとともに、第1取付け部材11および第2取付け部材12にそれぞれ接着下地処理を施した後に接着剤を塗布する。その後、前記防振装置本体金型の中に未加硫ゴムを射出して弾性体13を成形するとともに、この弾性体13と一体に被覆膜13cを成形する。続いて、これらの弾性体13および被覆膜13cに硫黄ガス、圧力および熱をそれぞれ加えて加硫する。そして、前記防振装置本体金型の脱型を行うことにより、防振装置本体20が作製される。
また、仕切り部材16を作製する仕切り部材作製工程を行う。
具体的に説明すると、まず、仕切り部材本体16aおよび第1仕切り板16bと、第2仕切り板16cおよび収容筒部16eと、をそれぞれ一体に形成する。その後、第1仕切り板16b、第2仕切り板16cおよび収容筒部16eによって画成されるメンブラン収容空間16fに、第2液体を保持するメンブラン16dを配置した状態で第1仕切り板16bと収容筒部16eとを互いに接合して仕切り部材16を作製する。
また、ダイヤフラム19を作製するダイヤフラム作製工程を行う。
具体的に説明すると、ダイヤフラム19を形成するための図示しないダイヤフラム金型の中にダイヤフラムリング19aを所定位置に配置するとともに、ダイヤフラムリング19aの表面に接着下地処理を施した後に接着剤を塗布する。その後、前記ダイヤフラム金型の中に未加硫ゴムを射出してダイヤフラム19を成形した後、そのダイヤフラム19に硫黄ガス、圧力および熱をそれぞれ加えて加硫する。そして、前記ダイヤフラム金型の脱型を行うことにより、外周縁部にダイヤフラムリング19aが埋設されたダイヤフラム19が作製される。
次に、図2に示すように、仕切り部材16、ダイヤフラム19および防振装置本体20を第1液体L1中に配置する液中配置工程を行う。
具体的に説明すると、まず、プールP内に貯留された第1液体L1中に、仕切り部材16、ダイヤフラム19および防振装置本体20を入れるとともに、各部材の内部および表面などに空気が残留しないように、例えば仕切り部材16、ダイヤフラム19および防振装置本体20を各別に第1液体L1中で適宜揺動させる。
次に、第1液体L1中で、防振装置本体20、仕切り部材16およびダイヤフラム19を互いに組み付けて主液室14および副液室15を画成し、前記液室17内に第1液体L1を封止する液中組立工程を行う。
具体的に説明すると、まず、プールP内に貯留された第1液体L1中で、仕切り部材16を防振装置本体20の第1取付け部材11内に進入させた後、第1取付け部材11の大径部11bを縮径加工して仕切り部材16を第1取付け部材11内に嵌合させる。その後、プールP内に貯留された第1液体L1中で、ダイヤフラム19を第1取付け部材11内に進入させた後、大径部11bの前記他端部を全周にわたって径方向の内側に屈曲させてカシメ部11dを形成し、ダイヤフラムリング19aをカシメ固定する。
以上により、仕切り部材16およびダイヤフラム19が防振装置本体20に組み付けられ、主液室14および副液室15が画成されて前記液室17内に第1液体L1が封止された中間部材(図示せず)が形成され、組立工程が終了する。
なお、組立工程後、形成された前記中間部材を第1液体L1中から取り出し、中間部材の表面の第1液体L1を洗い流す。
次に、メンブラン16dに保持された第2液体を液室17内に解放させる第2液体解放工程を行う。
具体的に説明すると、前記中間部材を、図示しない恒温槽の内部に配置した後、一定の加熱温度で一定の加熱時間、加熱することによって、第2液体を保持するメンブラン16dを加熱する。本実施形態では、前記中間部材を、例えば約65℃で24時間加熱する。
これにより、メンブラン16dに保持された第2液体が液室17内に解放され、防振装置10が形成される。
以上説明したように、本実施形態に係る防振装置の製造方法によれば、組立工程時に、液室17内に第1液体L1を封止し、第2液体解放工程時に、メンブラン16dに保持された第2液体を液室17内に解放させるので、液室17内に第1液体L1および第2液体を封入することができる。
また、メンブラン16dの全体が液室17内に位置しているので、第2液体解放工程時にメンブラン16dから解放される第2液体を全て液室17内に解放させることが可能になり、第1液体L1および第2液体を所定の比率で高精度に液室17内に封入することができる。
さらに、本実施形態に係る防振装置10によれば、前記液室17(主液室14)に封入された封入液Lが、互いに不溶な第1液体L1および第2液体を含有し、かつ第2液体が、第1液体L1よりも封入液L中に含まれる重量が少ないので、大きな振動(荷重)が入力されると、主液室14の内容積が変化して液圧が変動したり、封入液Lが制限通路24を流通したり、さらには主液室14内においてキャビテーションが発生したりすること等に起因して、粒状になった無数の第2液体が第1液体L1中で互いに独立した状態で分散される。
そして、主液室14の内容積が急激に増大して主液室14の液圧が低下したとき、主液室14において特に流速が速まる制限通路24の主液室側開口(図示せず)付近で、第1液体L1の主たる成分よりも蒸気圧が高い第2液体で優先的にキャビテーションが発生する。これにより、前記主液室側開口付近における局所的な液圧低下が抑えられ、この主液室側開口付近の第1液体L1にキャビテーションが発生するのが抑制され、たとえこの第1液体L1にキャビテーションが発生したとしても、気泡の成長が抑えられることとなる。したがって、第1液体L1中のキャビテーション崩壊に起因して発生する衝撃波を小さく抑えることができる。
一方、第2液体は、第1液体L1中で前述のように分散しているので、この第2液体中で発生する気泡が大きく成長するのが抑えられることとなる。したがって、凝縮時における気泡の収縮速度が高くなるのが抑制されることとなり、第2液体中のキャビテーション崩壊に起因して発生する衝撃波を小さく抑えることができる。
以上より、主液室14内の封入液L全体で発生する衝撃波を小さく抑えることが可能になり、キャビテーション崩壊時に発生する異音の大きさを低減することができる。
さらに、第1液体L1中で分散されている個々の第2液体からの無数の衝撃波同士が、互いに干渉し合いそのエネルギーを打ち消しあうこととなり、前述のように第2液体中で発生する衝撃波が小さく抑えられることと相俟って、この第2液体からの衝撃波が防振装置10の外側に伝播するのを防ぐことが可能になり、発生する異音の大きさを一層低減することができる。
なお、その後さらに振動(荷重)が繰り返し入力されると、第2液体が第1液体L1中でより一層細かくかつ全域にわたって均等に分散されることとなり、前述の作用効果が効果的に奏功される。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、第2液体解放工程は、前記中間部材(メンブラン16d)を一定の加熱温度で一定の加熱時間、加熱することでメンブラン16dに保持された第2液体を液室17内に解放するものとしたが、これに代えて、前記中間部材を加振してメンブラン16dを加圧することによって、メンブラン16dに保持された第2液体を液室17内に解放しても良い。
また、前記実施形態では、第1液体L1中で、防振装置本体20、仕切り部材16およびダイヤフラム19を互いに組み付ける液中組立工程を行うことで、液室17内に第1液体L1を封止するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、防振装置本体20、仕切り部材16およびダイヤフラム19を互いに組み付けた後、液室17内を真空にして液室17内に外部から第1液体L1を注入する真空注入法を採用しても良い。
また、前記実施形態では、封入液Lが、互いに非相溶性を有する第1液体L1および第2液体を含有することで、防振装置10が、キャビテーション崩壊時に発生する異音の大きさを低減できるものとしたが、異音の大きさの低減以外の効果を得るために封入液Lが第1液体L1および第2液体を含有する場合にも、本発明を適用することが可能である。
また、前記実施形態では、第2液体は、第1液体L1よりも封入液L中に含まれる重量が少なく、かつ第1液体L1の主たる成分よりも同一温度において蒸気圧が高いものとしたが、これに限られるものではない。
また、封入液Lは、2種類の液体に限らず、3種類以上の液体を含有しても良い。
また、第2液体は、第1液体L1よりも表面張力が小さくなくても良い。さらに、第2液体は、第1液体L1よりも極性が低くなくても良い。さらにまた、第2液体は、第1液体L1よりも分子量が高くなくても良い。
また、本発明は、第1液体L1が相溶性を有する複数の成分(液体)からなっていてもよい。この場合、第2液体の蒸気圧が同一温度において第1液体L1の主たる成分の蒸気圧より高くなっていれば、第1液体L1の蒸気圧が第2液体の蒸気圧よりも高くなっていてもよい。例えば、第1液体L1が、相溶性を有するエチレングリコール(常温時の蒸気圧13.4Pa、含有比率96%、主成分)と水(常温時の蒸気圧3173Pa、含有比率4%、副成分)との混合溶液からなる場合、第1液体L1(混合溶液)の蒸気圧が400Paとなるが、第2液体の蒸気圧は第1液体L1の主成分の蒸気圧(13.4Pa)よりも高ければ、第1液体L1の蒸気圧(400Pa)より低くても、キャビテーションの発生を抑制する効果を得ることができる。
また、第2液体の蒸気圧が水単体の蒸気圧よりも高い場合には、第1液体L1として水単体を用いることもできる。つまり、第1液体L1は、水、エチレングリコールおよびプロピレングリコールのうち少なくとも1つを含有していても良い。
また、前記実施形態では、メンブラン16dは、第2液体を保持するものとしたが、これに限られるものではなく、例えば第2液体と界面活性剤(乳化剤)とを保持しても良い。この場合、封入液Lに界面活性剤が混入されることから、封入液Lにおいて、粒状になった無数の第2液体が第1液体L1中で互いに独立した状態で分散された態様をより長期間にわたって維持することができる。
また、前記実施形態では、液保持ゴムであるメンブラン16dは、基材であるゴム材料に第2液体を配合して形成されているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、メンブラン16dを、外表面に無数の凹部が形成された多孔質ゴムを基材とし、この多孔質ゴムに形成された凹部に、第2液体を保持させて形成しても良い。この場合、前記組立工程時に、多孔質ゴムに形成された凹部に第2液体を注入することで、メンブラン16dに第2液体を保持させても良い。
また、前記実施形態では、全体が液室17内に位置するメンブラン16dが液保持ゴムとなっているものとしたが、液保持ゴムの少なくとも一部が液室17内に位置していれば、これに限られるものではない。例えば、弾性体13や被覆膜13c、ダイヤフラム19が液保持ゴムであっても良いし、メンブラン16d、弾性体13、被覆膜13cおよびダイヤフラム19のうちの少なくとも1つが液保持ゴムであっても良い。そして、組立工程時には、液保持ゴムをその少なくとも一部が液室17内に位置するように配設すれば良い。
さらに、液保持ゴムの少なくとも一部が液室17内に位置していれば、メンブラン16d、弾性体13、被覆膜13cおよびダイヤフラム19とは異なる構成要素が液保持ゴムであっても良い。例えば、防振装置10が、制限通路24の前記主液室側開口に、この開口を開閉する若しくは制限通路24を狭窄する弁体が設けられた構成である場合、この弁体が液保持ゴムであっても良い。また、防振装置10が、仕切り部材16に、主液室14と副液室15とを連通する短絡流路が設けられるとともに、液室17内に、この短絡流路を開閉する弁体が設けられた構成である場合、この弁体が液保持ゴムであっても良い。
さらにまた、例えば、図3に示す防振装置30のように、液保持ゴム31が、主液室32を画成する壁面の少なくとも一部を構成していても良い。図示の例では、弾性体13において前記中心軸線O方向の他方側を向く面(他端面13aおよび切り欠き面13b)の全面にわたって弾性体13よりも硬度が低い液保持ゴム31が配設されている。この防振装置30において、ダイヤフラム19と液保持ゴム31との間に位置する部分が液室33となっており、この液室33は、仕切り部材16によって、液保持ゴム31を壁面の一部に有する主液室32と前記副液室15とに区画されている。
この防振装置30によれば、液保持ゴム31が、主液室32を画成する壁面の少なくとも一部を構成しているので、主液室32内でのキャビテーション崩壊によって発生した衝撃波が液保持ゴム31に伝播されることとなり、発生する異音の大きさをより一層低減することができる。
なお、液保持ゴム31を、弾性体13において前記中心軸線O方向の他方側を向く面の一部に配設しても良い。また、液保持ゴム31を、仕切り部材16において主液室32側に位置する部分のうち、制限通路24における主液室側開口の周縁部に配設することで、主液室32を画成する壁面の少なくとも一部を液保持ゴム31で構成しても良い。また、液保持ゴム31が、主液室32を画成する壁面の全部を構成していても良い。
さらに、図1に示す防振装置10において、弾性体13を液保持ゴムとすることで、主液室14を画成する壁面の少なくとも一部を液保持ゴムで構成しても良い。
また、前記実施形態では、防振装置10、30として吊下式を示したが、主液室14、32が鉛直方向上側に位置しかつ副液室15が鉛直方向下側に位置するように取り付けられて用いられる圧縮式の防振装置にも適用可能である。
また、前記実施形態では、防振装置10、30は、弾性体13、仕切り部材16、ダイヤフラム19を備える構成としたが、これらを備えていない防振装置にも本発明を適用することが可能である。
また、本発明係る防振装置およびその製造方法は、車両のエンジンマウントとしての防振装置10、30に限定されるものではなく、エンジンマウント以外の防振装置に適用することも可能である。例えば、建設機械に搭載された発電機のマウントとしての防振装置にも適用することも可能であり、或いは、工場等に設置される機械のマウントとしての防振装置にも適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、液保持ゴムを一定の加熱温度で一定の加熱時間、加熱することで液保持ゴムから第2液体が解放されること、および加熱温度や加熱時間などの条件を変化させることで液保持ゴムから解放される第2液体の解放量が変化することに関して検証する第1〜第4の検証試験を行った。各検証試験では、以下に示す組成からなる液保持ゴムを用いた。
・天然ゴム 100
・亜鉛基 5
・ステアリン酸 1
・イオウ 2
・加硫促進剤(CBS) 1
・カーボンブラック 50
・パラフィンワックス 2
・フッ素(第2液体となるもの) 8
以下、各検証試験およびその結果について説明する。
はじめに、第1の検証試験では、液保持ゴムを一定の加熱温度で一定の加熱時間、加熱することで液保持ゴムから第2液体が解放されること、および液保持ゴムを加熱する加熱温度の違いによる第2液体の解放量の違いに関して検証した。
この検証試験では、複数の液保持ゴムを、加硫直後から24時間、互いに異なる加熱温度で各別に加熱し、加熱終了後に各液保持ゴムから解放(浸出)された第2液体の解放量(ブルーム量)を計測した。
結果を図4に示す。図4に示すグラフは、加熱温度と第2液体の解放量との関係を示すもので、グラフの横軸は加熱温度(℃)となっている。また縦軸は、加熱温度20℃で加熱した場合の第2液体の解放量に対する各加熱温度で加熱した場合の第2液体の解放量の比率である解放量比(無次元量)となっている。この結果より、まず、液保持ゴムを一定の加熱温度で24時間、加熱することで液保持ゴムから第2液体が解放されることが確認された。また、加熱温度が約60℃〜約65℃、特に約65℃のときに液保持ゴムから第2液体が効果的に解放されることが確認された。
次いで、第2の検証試験では、液保持ゴムを加熱する加熱時間の違いによる第2液体の解放量の違いに関して検証した。
この検証試験では、液保持ゴムを加硫直後から48時間加熱し、加熱終了までの間に時間をあけて複数回、この液保持ゴムから解放された第2液体の解放量を計測した。なお、この第2の検証試験では、加熱温度が50℃の場合と60℃の場合との2つの場合についてそれぞれ、第2液体の解放量を計測した。
結果を図5に示す。図5に示すグラフは、加熱時間と第2液体の解放量との関係を示すもので、グラフの横軸は加熱時間(h)となっている。また縦軸は、加熱前(加熱時間0時間)の状態で解放されていた第2液体の解放量に対する各加熱時間経過時における第2液体の解放量の比率である解放量比(無次元量)となっている。この結果より、液保持ゴムの加熱時間が長くなるに従って漸次、第2液体の解放量が増加することが確認された。また、加熱時間が0時間〜24時間における第2液体の解放量の増加量は、加熱時間が24時間〜48時間における第2液体の解放量の増加量よりも大きいことが確認された。
次いで、第3の検証試験では、液保持ゴムを加硫してから加硫開始するまで常温で放置する放置時間の違いによる第2液体の解放量の違いに関して検証した。
この検証試験では、複数の液保持ゴムを、前記放置時間を互いに異ならせた上で、放置時間経過後24時間、60℃で各別に加熱し、加熱終了後に各液保持ゴムから解放された第2液体の解放量を計測した。
結果を図6に示す。図6に示すグラフは、放置時間と第2液体の解放量との関係を示すもので、グラフの横軸は放置時間(h)となっている。また縦軸は、加硫直後に加熱開始した場合(放置時間0時間の場合)の第2液体の解放量に対する各放置時間放置した後に加熱開始した場合の第2液体の解放量の比率である解放量比(無次元量)となっている。この結果より、加硫直後に加熱開始することで液保持ゴムから第2液体が効果的に解放されることが確認された。
次いで、第4の検証試験では、液保持ゴムを加熱した後の冷却の有無による第2液体の解放量の違いに関して、実施例および比較例の2つの方法を比較して検証した。
まず、実施例として、液保持ゴムを加硫直後10秒間水中に入れて冷却した後、50℃で24時間加熱し、加熱終了後に水中で再度冷却する方法を採用した。一方、比較例として、実施例と同様に液保持ゴムの加熱まで行い、加熱終了後に冷却しない方法を採用した。そして、実施例および比較例についてそれぞれ、液保持ゴムから解放された第2液体の解放量を計測した。
この結果、実施例は比較例よりも第2液体の解放量が約12.3%増加したことが確認された。
10、30 防振装置
11 第1取付け部材
12 第2取付け部材
14、32 主液室
15 副液室
16 仕切り部材
16d メンブラン(液保持ゴム)
17、33 液室
31 液保持ゴム
L 封入液
L1 第1液体

Claims (4)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付け部材、および他方に連結されるとともに前記第1取付け部材に弾性的に連結された第2取付け部材を備え、
    前記第1取付け部材内の液室に、互いに非相溶性を有する第1液体および第2液体を少なくとも含有する封入液が封入された防振装置を形成する防振装置の製造方法であって、
    前記第1取付け部材および前記第2取付け部材を弾性的に連結するとともに、第2液体を保持する液保持ゴムをその少なくとも一部が液室内に位置するように配設し、前記液室内に第1液体を封止する組立工程と、
    前記液保持ゴムに保持された第2液体を前記液室内に解放させる第2液体解放工程と、を備えていることを特徴とする防振装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の防振装置の製造方法であって、
    前記液保持ゴムは、全体が前記液室内に位置していることを特徴とする防振装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の防振装置の製造方法で製造された防振装置であって、
    前記第2液体は、第1液体よりも前記封入液中に含まれる重量が少なく、かつ第1液体の主たる成分よりも同一温度において蒸気圧が高いことを特徴とする防振装置。
  4. 請求項3記載の防振装置であって、
    前記液室を、振動の入力に伴って液圧が変動する一方側の主液室と他方側の副液室とに区画する仕切り部材を備え、
    前記液保持ゴムは、前記主液室を画成する壁面の少なくとも一部を構成していることを特徴とする防振装置。
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