JP5331154B2 - Led駆動回路及びled照明灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、LED駆動回路及びLED照明灯具に関する。
LED(Light Emitting Diode)は低消費電流で長寿命などの特徴を有し、表示装置だけでなく照明器具等にもその用途が広がりつつある。なお、LED照明器具では、所望の照度を得るために、複数個のLEDを使用する場合が多い(例えば特許文献1)。
一般的な照明器具は商用AC100V電源を使用することが多く、白熱電球などの一般的な照明灯具に代えてLED照明灯具を使用する場合などを考慮すると、LED照明灯具も一般的な照明灯具と同様に商用AC100V電源を使用する構成であることが望ましい。
また、白熱電球を調光制御しようとした場合、スイッチング素子(一般的にはサイリスタ素子やトライアック素子)を交流電源電圧の或る位相角でオンすることにより白熱電球への電源供給をボリューム素子一つで簡単に調光制御できる位相制御式調光器(一般に白熱ライコンと呼ばれている)が用いられている(例えば特許文献2)。白熱電球を位相制御式調光器で調光する場合においても、ワット数の小さな白熱電球と調光器を接続するとチラツキや点滅が生じ正常に調光できないことが知られている。
特開2006−319172号公報 特開2005−26142号公報
交流電源使用のLED照明灯具を調光制御しようとした場合、白熱電球を調光制御しようとした場合と同様に位相制御式調光器が用いられることが望まれる。ここで、交流電源使用のLED照明灯具を調光制御することができるLED照明システムの従来例を図15、図16に示す。
図15に示す従来のLED照明システムは、位相制御式調光器200と、LED駆動回路300と、複数のLEDからなるLED負荷400と、を有している。LED駆動回路300は、全波整流器1と、電流制限部2とを備える。交流電源100と電流制限部2の間に位相制御式調光器200が直列に接続されている。位相制御式調光器200は、半固定抵抗Rvarのツマミ(不図示)がある位置に設定されると、その設定された位置に対応する電源位相角でトライアックTriをオンさせるものである。さらに、位相制御式調光器200では、コンデンサCLCとコイルLLCによる雑音防止回路が構成され、位相制御式調光器200から電源ラインに帰還する端子雑音を低減している。
また、図16に示す従来のLED照明システムは、位相制御式調光器200と、LED駆動回路500と、LED負荷400と、を有している。LED駆動回路500は、全波整流器1と、電流制御部3とを有する。電流制御部3は、スイッチング素子SW1と、コイルL2と、ダイオードD1と、コンデンサC4と、電流検出用抵抗R2とを、スイッチング制御回路4とを有する。スイッチング制御回路4は、全波整流器1の出力電圧V2の実効値と、スイッチング素子SW1のソースに接続された電流検出用抵抗R2に流れる電流値を検出し、スイッチング素子SW1のオン/オフを制御し、スイッチング素子SW1に流れる電流を一定電流に制御する。位相制御式調光器200により制御された位相角に応じてLED負荷400に流す電流の大きさを変更でき、LED負荷400を調光可能となる。
また、白熱電球5を位相制御式調光器200により調光する従来の白熱電球照明システムを図17に示す。また、図17に示す従来の白熱電球照明システムにおける各部電圧、電流波形を図18に示す。トライアックTriがオンする事で白熱電球5の両端電圧V3が上昇し、白熱電球に電流I1が流れ始める。そして、交流電源電圧V1が0V付近になり、トライアックTriに流れる電流が保持電流以下になるまでトライアックTriのオンが維持される。
位相制御調光器200内のトライアックTriがオンしたとき、コンデンサCLCに蓄えられたエネルギがコイルLLCに流れ、共振現象が発生する。白熱電球5(図17)など電流が多く必要な負荷の場合は振動してもトライアックTriがオフにならない。しかしながら、LED負荷400(図15、図16)のように負荷が軽い場合にはトライアックTriに流れる電流が保持電流(例えば約10mA)以下となってトライアックTriがオフになることがある。このとき、以下の2つの現象により、LED負荷400のちらつきが発生する。
第1に、共振現象などによりトライアックTriがオフになった後、トライアックTriに再度トリガ電圧がかかり、トライアックTriが同一交流半周期内(50Hzで言えば半周期の10ms以内)で再度オンとなる。このとき、トライアックTriがオンとなるタイミングが交流半周期ごとで安定せず、LED負荷400に供給されるエネルギが安定せず、LED負荷400のちらつきが発生する。
第2に、白熱電球5を位相制御式調光器200に接続した場合(図17)のように、交流電源電圧V1がほぼ0VになるまでトライアックTriのオンが維持されていれば、次の交流半周期が始まるタイミングにおいて、コンデンサCLCは充電されていない。しかしながら、交流電源電圧V1が高い電圧(例えばAC100Vにおいて50Vなど)のときにトライアックTriがオフになった場合、LED負荷400やLED駆動回路300、500に流れる電流のため、コンデンサCLCが充電されるため、次の交流半周期ではトライアックTriがオンとなる位相角がずれる。コンデンサCLCの充電量が変化することにより、トライアックTriがオンする位相角が変化し、LED負荷400のちらつきが発生する。
なお、従来のLED駆動回路の一例が特許文献1に開示されており、このLED駆動回路は出力段に抵抗とコンデンサを有している。しかしながら、この抵抗は突入電流防止用であり、コンデンサはノイズ除去用であって、位相制御式調光器の共振現象を抑制するためのものではない。
上記問題点に鑑み、本発明は、位相制御式調光器の電流保持部(例えばトライアック等)が交流電圧同一半周期内で共振現象によりオフになることを抑え、LEDのちらつきを抑えることができるLED駆動回路及びLED照明灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、位相制御式調光器を介して交流電源と接続可能であってLED負荷を駆動するLED駆動回路において、
前記位相制御式調光器が有する電流保持部がオンとなったときに前記位相制御式調光器が有する調光器容量成分と調光器インダクタンス成分により発生する共振現象のエネルギを消費する放電部を備えることを特徴とする。
また、上記構成において、前記放電部が有する放電部抵抗成分と放電部容量成分、及び前記調光器インダクタンス成分は、(1)式を満たすようにしてもよい。
RD−4×LLC/CD≧0 (1)
但し、RD:前記放電部抵抗成分の抵抗値(Ω)、LLC:前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値(μH)、CD:前記放電部容量成分の容量値(μF)
また、上記いずれかの構成において、前記放電部が有する放電部抵抗成分、及び前記調光器インダクタンス成分は、(2)式を満たすようにしてもよい。
RD≧4.6×LLC/td (2)
但し、RD:前記放電部抵抗成分の抵抗値(Ω)、LLC:前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値(μH)、td:前記電流保持部の応答時間(μs)
また、上記いずれかの構成において、前記放電部抵抗成分の抵抗値は、前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値に応じて前記(1)式または前記(2)式を満たすように切替え可能であるようにしてもよい。
また、上記いずれかの構成において、入力電流の大小に応じて前記放電部が有する放電部抵抗成分のバイパス機能のオンオフを切替える切替制御部を備えるようにしてもよい。
また、上記いずれかの構成において、位相制御された交流電圧の立ち上がりエッジを検出し、検出時に前記放電部が有する放電部抵抗成分のバイパス機能を一定時間オフとするエッジ検出部を備えるようにしてもよい。
また、上記いずれかの構成において、入力電流が多い場合、または位相制御された交流電圧が立ち上がりエッジではない状態の場合に前記放電部が有する放電部抵抗成分のバイパス機能をオンとし、
前記入力電流が少なく、かつ前記位相制御された交流電圧が立ち上がりエッジである場合に前記バイパス機能をオフとするバイパス機能切替部を備えるようにしてもよい。
また、上記目的を達成するために本発明は、位相制御式調光器を介して交流電源と接続可能であってLED負荷を駆動するLED駆動回路において、
前記位相制御式調光器は、電流保持部と、調光器容量成分と、調光器インダクタンス成分とを有しており、
前記電流保持部がオンとなったときに突入電流を流す蓄電部を備えることを特徴とする。
また、上記構成において、前記蓄電部が有する蓄電部インダクタンス成分と蓄電部容量成分、及び前記調光器容量成分と前記調光器インダクタンス成分は、(3)式を満たすようにしてもよい。
CC×LC≧4×CLC×LLC (3)
但し、CC:前記蓄電部容量成分の容量値(F)、LC:前記蓄電部インダクタンス成分のインダクタンス値(H)、CLC:前記調光器容量成分を含む容量の容量値(F)、LLC:前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値(H)
また、上記いずれかの構成において、前記電流保持部がオンとなったときに前記調光器容量成分と前記調光器インダクタンス成分により発生する共振現象のエネルギを消費する放電部を備え、
前記放電部が有する放電部抵抗成分、及び前記蓄電部が有する蓄電部インダクタンス成分と蓄電部容量成分は、(4)式を満たすようにしてもよい。
RD−4×LC/CC≧0 (4)
但し、RD:前記放電部抵抗成分の抵抗値(Ω)、LC:前記蓄電部インダクタンス成分のインダクタンス値(μH)、CC:前記蓄電部容量成分の容量値(μF)
また、上記構成において、前記蓄電部容量成分の容量値は、前記調光器容量成分の容量値及び/または前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値に応じて前記(3)式を満たすように切替え可能であるようにしてもよい。
また、上記構成において、前記放電部抵抗成分の抵抗値は、前記調光器容量成分の容量値及び/または前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値に応じて前記(4)式を満たすように切替え可能であるようにしてもよい。
また、上記いずれかの構成において、入力電流の大小に応じて前記蓄電部が有する蓄電部容量成分の容量値を切替える切替制御部を備えるようにしてもよい。
また、上記構成において、交流半周期内において前記位相制御式調光器及び前記蓄電部からの電流供給から前記蓄電部からの電流供給に切替ると、同一交流半周期内において前記位相制御式調光器から電流を供給しないようにしてもよい。
また、上記構成において、入力電流がなくなったことを検知すると前記位相制御式調光器からの電流供給を停止させる入力電流検知部を備えるようにしてもよい。
また、上記構成において、所定の位相角を検知すると前記LED負荷に流す電流をオフにする電流制御部を備えるようにしてもよい。
また、上記目的を達成するために本発明は、位相制御式調光器を介して交流電源と接続可能であってLED負荷を駆動するLED駆動回路において、
スイッチング素子と、スイッチング電流検出部と、LED電流検出部と、
前記スイッチング電流検出部の検出信号に基づきスイッチング電流を一定にすべく前記スイッチング素子をスイッチング制御する第1制御部と、
前記LED電流検出部の検出信号に基づきLED電流を一定にすべく前記スイッチング素子をスイッチング制御する第2制御部と、
位相制御された交流電圧が閾値以下の場合は前記第1制御部による制御を行い、位相制御された交流電圧が前記閾値を超える場合は前記第2制御部による制御を行うよう制御を切替える切替部と、を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明は、位相制御式調光器を介して交流電源と接続可能であってLED負荷を駆動するLED駆動回路において、
容量成分と、LED電流を一定に制御する制御部と、を備え、
位相制御された交流電圧の立ち上がるときに前記制御部の制御により前記容量成分に充電電流が流れることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明は、上記いずれかの構成のLED駆動回路と、前記LED駆動回路の出力側に接続されたLED負荷とを備えることを特徴とするLED照明灯具とする。
本発明によると、位相制御式調光器の電流保持部(例えばトライアック等)が交流電圧同一半周期内で共振現象によりオフになることを抑え、LEDのちらつきを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係るLED照明システムの構成図である。 放電部の変形例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るLED駆動回路の変形例を示す図である。 電流制御部の構成例を示す図である。 電流制御部の別構成例を示す図である。 電流制御部の別構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るLED駆動回路の変形例を示す図である。 エッジ検出部の構成例を示す図である。 エッジ検出部の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るLED駆動回路の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るLED駆動回路の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る各部のタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係るLED駆動回路の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るLED駆動回路の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るLED駆動回路の構成図である。 第1制御部の構成例を示す図である。 第2制御部の構成例を示す図である。 LED電流一定制御を行った場合のタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係る電流制御を行った場合のタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係るLED駆動回路の構成図である。 本発明の第4実施形態に係る各部のタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態に係るLED駆動回路の構成図である。 LED電流の動作線の一例を示す図である。 LED電流の動作線の一例を示す図である。 LED電流の動作線の一例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るLED駆動回路の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るLED駆動回路の変形例を示す図である。 LED照明システムの従来例を示す図である。 LED照明システムの従来例を示す図である。 白熱電球照明システムの従来例を示す図である。 白熱電球照明システムの従来例における各部のタイミングチャートである。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るLED照明システムの構成を図1に示す。図1に示すLED照明システムにおけるLED駆動回路600は、全波整流器1と、電流制御部3と、放電部6とを有している。放電部6は、放電用抵抗RD(放電部抵抗成分)と放電用コンデンサCD(放電部容量成分)とから成る直列RC回路で構成される。なお、電流制御部3は、上述した図16に示す構成であるが、電流制御部は他の構成としてもよい(以下、同様)。
交流電源電圧V1の或る位相角で位相制御式調光器(以下、単に「調光器」と呼ぶ)200内のトライアックTri(電流保持部)がオンとなることにより、調光器200内のコンデンサCLC(調光器容量成分)とコイルLLC(調光器インダクタンス成分)が共振し、トライアックTriを流れる電流が振動し、電流の絶対値が保持電流以下となるタイミングでトライアックTriがオフとなり、調光器200が誤動作する可能性がある。そこで、共振のエネルギを放電部6により消費させる。
ここで、調光器200内のコイルLLCと放電用コンデンサCDが共振現象を発生しないようにするため、下記(1)式を満たすようにする。(1)式は、コイルLLCと放電用抵抗RDと放電用コンデンサCDのみの交流等価回路(電圧源ショート)を考えて、直列LCR回路の電流が振動解とならない条件として導出される。
RD−4×LLC/CD≧0 (1)
但し、RD:放電用抵抗RDの抵抗値(Ω)、LLC:コイルLLCのインダクタンス(μH)、CD:放電用コンデンサCDの容量(μF)
例えば、LLC=100μH、CD=0.1μFとした場合、RDは63Ω以上に設定される。このように(1)式を満たすことで共振現象を発生させないようにすることができ、トライアックTriがオンとなったときの共振現象によるトライアックTriのオフを防止できる。従って、調光器200の誤動作を防止し、LED負荷400のちらつきを抑えることができる。
また、トライアックTriがオンとなったときに発生するコンデンサCLCとコイルLLCの共振現象により、トライアックTriに流れる電流が振動し、電流の絶対値が保持電流以下となっても、トライアックTriの応答時間tdにより、すぐにはオフとならない。一旦、トライアック電流の絶対値が保持電流以下となっても、応答時間td内に再度保持電流以上のトライアック電流が流れることでトライアックTriはオフにはならない。コンデンサCLCとコイルLLCの共振現象のエネルギを応答時間td以内に十分減少させることでトライアックTriのオフを防止できる。
ここで共振電流は、I=Is×EXP(−RD/LLC×t)(但し、Is:共振電流の初期値、RD:放電用抵抗RDの抵抗値、LLC:コイルLLCのインダクタンス)と表される。RD/LLC×t=4.6のときにEXP(−RD/LLC×t)=約1/100となる。そこで下記(2)式を満たすようにすることにより、応答時間tdにおいて共振電流を1/100以下にすることができる。
RD≧4.6×LLC/td (2)
但し、RD:放電用抵抗RDの抵抗値(Ω)、LLC:コイルLLCのインダクタンス(μH)、td:トライアックTriの応答時間(μs)
例えば、LLC=100μH、td=80μsとした場合、RDは5.75Ω以上に設定される。LLCが大きい場合(例えば2mH等)、上記(1)式を満たすにはRDが大きくなりすぎることがある。このとき、上記(2)式を満たすようにすることで、トライアックTriがオンとなった後にオフになってしまうことを防止できる。
放電部6の変形例である放電部16を図2に示す。放電部16は、可変抵抗で構成される放電用抵抗RDvと放電用コンデンサCDとから成る直列RC回路で構成される。放電用抵抗RDvが電流制御部3と直列に接続されているため、電流制御部3とLED負荷400に流れる電流が抵抗成分のため損失する。そのため、放電部16の抵抗成分は低い方が望ましい。そこで、調光器200の回路定数に応じて可変抵抗で構成される放電用抵抗RDvの抵抗値を変更設定することで電源効率を向上させることができる。
例えば、交流電源電圧V1=100V(rms)、LED必要電力=6W、LLC=100μH、CD=0.1μF、td=80μsとした場合、上記(1)式及び(2)式を満たすために放電用抵抗RDvを70Ωに設定したとする。入力電流Iin(図2)は、おおよそ6W/100V=60mAとなるため、70Ωの抵抗成分での損失は0.252W(6Wに対して4.2%)となる。また、この例においてLLC=500μHとした場合は、(1)式よりRDは141Ω以上、(2)式よりRDは29Ω以上となるため、放電用抵抗RDvを150Ωに設定したとする。この場合、150Ωの抵抗成分での損失は0.54W(6Wに対して9%)となる。
なお、放電用抵抗RDvについては、様々な実施例を採り得る。例えば、調光器に応じてユーザや設定業者がツマミにより抵抗値を可変とすればよい。または、調光器の回路定数をICで検知して、予め複数用意された抵抗を検知結果に応じてスイッチにより切替えるようにしてもよい。または、調光器の回路定数をICで検知して、MOSトランジスタで構成された抵抗を検知結果に応じた制御信号により制御し、オン抵抗値を可変としてもよい。さらに、予め複数抵抗を用意しておき、半田付けにより抵抗値を選択設定できるようにしてもよい。
また、LED駆動回路600(図1)の変形例であるLED駆動回路601を図3Aに示す。LED駆動回路601においては、放電部106が全波整流器1と電流制御部31の間に接続される。放電部106は、直列に接続された放電用抵抗RDと放電用コンデンサCDの他に、MOSトランジスタM1を有する。MOSトランジスタM1のソースとドレイン間に放電用抵抗RDが接続され、ゲートが電流制御部31に接続される。電流制御部31は、入力電流が少ないことを検出したとき、MOSトランジスタM1をオフとするようゲートに制御信号を送り、抵抗成分の抵抗値を高く設定する。逆に、入力電流が多いことを検出すると、MOSトランジスタM1をオンとするようゲートに制御信号を送り、バイパス機能をオンとし、抵抗成分の抵抗値を低く設定する。これにより、電源効率の低下を抑える。
図3Aに示す電流制御部31の一構成例を図3Bに示す。図3Bに示す電流制御部31は、電流制御部3と、電流制御部3に直列接続された抵抗R31と、抵抗R31の両端が入力に接続され、出力がMOSトランジスタM1のゲートに接続されたコンパレータCMP31を有する。
また、電流制御部31の別構成例を図3Cに示す。図3Cに示す電流制御部31は、フライバック方式の電流制御部である。電流制御部31は、MOSトランジスタM31に流れる電流を検出する抵抗R31と、抵抗R31の両端が入力に接続されるコンパレータCMP31と、コンパレータCMP31の出力の平均電圧を検出して検出信号をMOSトランジスタM1のゲートに出力する平均電圧検出部32を有する。
また、フライバック方式の電流制御部31の別構成例を図3Dに示す。図3Dに示す電流制御部31は、トランスTr31の2次側コイルの一端と平滑コイルC31の一端に接続されたLED電流を検出する抵抗R31と、抵抗R31の両端が入力に接続され、出力がMOSトランジスタM1のゲートに接続されたコンパレータCMP31を有する。
LED駆動回路601(図3A)の変形例であるLED駆動回路602の構成を図4Aに示す。LED駆動回路602は、放電部106とエッジ検出部7を有している。エッジ検出部7は、全波整流器1の出力電圧V2が立ち上がるのを検出し、一定時間バイパス機能をオフにする制御信号をMOSトランジスタM1に送る。これにより、トライアックTriがオンとなったときに放電部106の抵抗成分の抵抗値を高く設定し、調光器200における共振現象を抑えることができる。
エッジ検出部7の第1実施例を図4Bに示す。図4Bに示すエッジ検出部7は、コンデンサC71、C72と、抵抗R71と、コンパレータCMP71と、インバータINV71とを有する。全波整流器1のプラス出力とマイナス出力の間にコンデンサC71と抵抗R71が直列に接続され、その接続点がコンパレータCMP71の非反転端子に接続される。コンパレータCMP71の反転端子には参照電圧V7が入力される。コンパレータCMP71の出力は、コンデンサC72の一端とインバータINV71の入力に共通接続される。インバータINV71の出力がMOSトランジスタM1(図4A)のゲートに接続される。
全波整流器1の出力電圧V2が立ち上がると、コンパレータCMP71から一定時間Highレベルの出力信号が出力される。出力信号はインバータINV71により反転されると共に波形整形が行われ、MOSトランジスタM1のゲートに出力される。これにより、MOSトランジスタM1は一定時間オフとされ、バイパス機能がオフとされ、抵抗成分の抵抗値を高く設定される。その後、インバータ71からHighレベルの信号がMOSトランジスタM1のゲートに出力されるので、MOSトランジスタM1はオンとされ、バイパス機能がオンとされ、抵抗成分の抵抗値が低く設定される。
また、エッジ検出部7の第2実施例を図4Cに示す。図4Cに示すエッジ検出部7は、抵抗R72と、コンパレータCMP72と、コンデンサC73と、を有する。抵抗R72は、全波整流器1のプラス出力と電流制御部3の間に接続される。抵抗R72の一端と他端がそれぞれコンパレータCMP72の非反転端子と反転端子に接続される。コンパレータCMP72の出力は、コンデンサC73の一端とMOSトランジスタM1(図4A)のゲートに共通接続される。
全波整流器1の出力電圧V2が立ち上がると、抵抗R72に電流が流れ始めるが、コンデンサC73への充電によりコンパレータCMP72から一定時間Lowレベルの信号がMOSトランジスタM1のゲートに出力される。これにより、MOSトランジスタM1は一定時間オフとされ、バイパス機能がオフとされ、抵抗成分の抵抗値を高く設定される。その後、コンパレータCMP72からHighレベルの信号がMOSトランジスタM1のゲートに出力されるので、MOSトランジスタM1はオンとされ、バイパス機能がオンとされ、抵抗成分の抵抗値が低く設定される。
LED駆動回路602の変形例であるLED駆動回路603を図5に示す。図5に示すLED駆動回路603が有する放電部116は、放電用抵抗RDと、放電用コンデンサCDと、MOSトランジスタM1、M2を有している。MOSトランジスタM2のソースが全波整流器1のマイナス出力に接続され、ドレインがMOSトランジスタM1のゲートと電流制御部3に共通接続され、ゲートがエッジ検出部7に接続される。
電流制御部3が入力から引く電流が多いと判断したときにMOSトランジスタM1をオンとするように制御信号をMOSトランジスタM1に送るか、または、全波整流器1の出力電圧V2の立ち上がりではない状態でエッジ検出部7がMOSトランジスタM2をオンとするように制御信号をMOSトランジスタM2に送ると、バイパス機能がオンとされ、電源効率の向上が図られる。逆に、電流制御部3が入力から引く電流が少ないと判断したときにMOSトランジスタM1をオフとするように制御信号をMOSトランジスタM1に送り、かつ、エッジ検出部7が全波整流器1の出力電圧V2の立ち上がりを検出したときにMOSトランジスタM2をオフとするように制御信号をMOSトランジスタM2に送ると、バイパス機能がオフとされ、放電部116の抵抗成分の抵抗値が高く設定される。これにより、トライアックTriがオンとなったときの調光器200における共振現象を抑えることができ、トライアックTriがオフになることを防止できる。
(第2実施形態)
また、本発明の第2実施形態に係るLED駆動回路700の構成を図6Aに示す。LED駆動回路700は、放電部6と共に蓄電部8を有している。蓄電部8は、コイルLC(蓄電部インダクタンス成分)とコンデンサCC(蓄電部容量成分)から成る直列LC回路で構成される。調光器200内のトライアックTriがオンとなると蓄電部8のコンデンサCCに突入電流が流れるため、一時的にトライアックTriに電流が多く流れる。図6Aにおける各部のタイミングチャートを図6Bに示す。図6Bの上段から、全波整流器1の出力電圧V2、トライアックTriの電流Itr、コンデンサCCの電流Icのタイミングチャートを示す。
トライアックTriがオンとなって電圧V2が立ち上がるときに電流Itrの絶対値が振動により保持電流以下とならないために、少なくとも蓄電部8において、振動が谷となるタイミングで突入電流を流す必要がある。そのためには、突入電流の周期tchは電流Itrの振動周期tlcの2倍以上である必要がある。各周期は、
tlc=2×π√(CLC×LLC)
tch=2×π√(CC×LC)
と表される。従って、下記(3)式を満たす必要がある。
CC×LC≧4×CLC×LLC (3)
但し、CC:コンデンサCCの容量(F)、LC:コイルLCのインダクタンス(H)、CLC:コンデンサCLCとコンデンサCDの合成容量(F)、LLC:コイルLLCのインダクタンス(H)
上記(3)式を満たさない場合は、調光器200内のコンデンサCLCとコイルLLCの共振現象によるトライアックTriの電流Itrの振動の谷となるタイミング(電流が一番少なくなるタイミング)よりも、蓄電部8による突入電流を流す動作が早く終わるため、電流Itrの振動の谷で保持電流以下となってしまう場合がある。従って、トライアックTriがオフになり、調光器200の誤動作ひいてはLEDのちらつきにつながる。
なお、放電部6を設けない構成にする場合は、上記(3)式におけるCLCは、調光器200内のコンデンサCLCの容量とすればよい。
さらに、蓄電部8内のコイルLCとコンデンサCCによる共振現象を抑えるため、下記(4)式を満たすことが望ましい。
RD−4×LC/CC≧0 (4)
但し、RD:放電用抵抗RDの抵抗値(Ω)、LC:コイルLCのインダクタンス(μH)、CC:コンデンサCCの容量(μF)
次に、第2実施形態に係るLED駆動回路700の変形例であるLED駆動回路701の構成を図7に示す。LED駆動回路701は、放電部106と、蓄電部108を有している。蓄電部108は、コイルLCと、コイルLCにそれぞれ直列接続され、並列接続されたコンデンサCC1、CC2と、MOSトランジスタM3を有する。MOSトランジスタM1の制御信号VB及びMOSトランジスタM3の制御信号VCは、調光器200の回路定数を検知するIC(不図示)から出力される。
調光器200内のコンデンサCLCの容量とコイルLLCのインダクタンスが小さい場合、上記(3)式より蓄電部108の容量成分CCを小さくできる。そこで、コンデンサCLCの容量とコイルLLCのインダクタンスが小さいことをICにより検知すると、制御信号VCによりMOSトランジスタM3をオフとし、コンデンサCC1のみをアクティブとする。逆に、調光器200内のコンデンサCLCの容量とコイルLLCのインダクタンスが大きい場合、制御信号VCによりMOSトランジスタM3をオンとし、コンデンサCC1、CC2をアクティブとして蓄電部108の容量成分を大きくし、上記(3)式を満たすようにする。これにより、調光器200の回路定数に応じて蓄電部108の容量成分を切替え、突入電流を適正化できる。
また、調光器200内のコンデンサCLCの容量とコイルLLCのインダクタンスが小さい場合、上記(3)式より蓄電部108の容量成分LCを小さくできる(コイルLCは例えば半田付けにより選択設定できる)。従って、上記(4)式より放電部106の抵抗成分の抵抗値を小さくできる。そこで、コンデンサCLCの容量とコイルLLCのインダクタンスが小さいことをICにより検知すると、制御信号VBによりMOSトランジスタM1をオンとし、放電部106の抵抗成分の抵抗値を小さくする。逆に、コンデンサCLCの容量とコイルLLCのインダクタンスが大きいことをICにより検知すると、制御信号VBによりMOSトランジスタM1をオフとし、放電部106の抵抗成分の抵抗値を大きくする。これにより、調光器200の回路定数に応じて電源効率を適正化できる。
なお、MOSトランジスタを用いる代わりに、ユーザや設定業者によりスイッチで蓄電部108の容量成分や放電部106の抵抗成分を切替えるようにしてもよい。
また、LED駆動回路700の別変形例であるLED駆動回路702の構成を図8に示す。LED駆動回路702が備える蓄電部108が有するMOSトランジスタM3のゲートが電流制御部32に接続される。電流制御部32が入力から引く電流が多いと判断したときは、蓄電部108の容量成分は小さくてもよいので、制御信号によりMOSトランジスタM3をオフとし、コンデンサCC1のみをアクティブとする。これにより、突入電流を低減できる。なお、電流制御部32の構成は、例えば図3B〜図3Dに示した電流制御部31においてコンパレータの出力を反転させた構成とすればよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係るLED駆動回路800の構成を図9Aに示す。LED駆動回路800は、ドライブ回路9と、コイルL80と、ダイオードD80と、抵抗R81、R82と、MOSトランジスタM80を有している。ドライブ回路9は、第1制御部10と、第2制御部11と、切替器12を有する。第1制御部10は、抵抗R81によるスイッチング電流の検出信号に基づきMOSトランジスタM80をスイッチング制御し、スイッチング電流を一定に制御する。第2制御部11は、抵抗82によるLED電流の検出信号に基づきMOSトランジスタM80をスイッチング制御し、LED電流を一定に制御する。切替器12は、第1制御部10と第2制御部11のいずれの出力をMOSトランジスタM80に送るかを切替える。
第1制御部10の構成例を図9Bに示す。スイッチング電源部は昇圧コンバータに構成されており、スイッチング素子M80と基準電圧ラインとの間にスイッチング電流検出器としての抵抗R81が接続される。第1制御部10は、コンパレータ10cと、発振器10aと、ラッチ回路であるRSフリップフロップ10bと、を有している。そして、抵抗R81でスイッチング電流を電圧変換された電圧がコンパレータ10cの非反転端子に入力される。反転端子には、入力電源ラインと基準電圧ラインとの間に直列接続された抵抗R101、R102による分圧が基準電圧として入力され、コンパレータ10cの出力がRSフリップフロップ10bのセット端子に入力される。また、パルスを発生する発振器10aの出力がRSフリップフロップ10bのリセット端子に入力され、Qバー出力端子からの出力が切替器12に入力される。このような構成により、発振器10aの出力によりスイッチング素子M80をオンとする信号を出力し、コンパレータ10cの出力によりスイッチング素子M80をオフとする信号を出力する。RSフリップフロップ10bのようなラッチ回路を用いることで、電流検出→スイッチング素子オフ→電流非検出→スイッチング素子オン→電流検出→・・・といった誤動作のループを回避できる。
また、第2制御部11の構成例を図9Cに示す。第2制御部11は、エラーアンプ11cと、発振器11aと、コンパレータ11bと、位相角検出器11dとを有する。LED電流検出器としての抵抗R82でLED電流が電圧変換された電圧がエラーアンプ11cの反転端子に入力され、位相角検出器11dの出力が非反転端子に入力される。そして、エラーアンプ11cの出力がコンパレータ11bの非反転端子に入力され、三角波を発生する発振器11aの出力が反転端子に入力され、コンパレータ11bの出力が切替器12に入力される。LED電流が少ない場合、エラーアンプ11cの出力は大きくなり、コンパレータ11bから出力されるパルスのパルス幅は長くなる。
ここで仮に、全波整流器1の出力電圧V2の全域にわたりLED電流を一定にする制御を行った場合、全域にわたり出力電力が一定となるので、LED駆動回路800の入力電流Iinは、図9Dに示すように下に凸の曲線状となる(図9Dにおいて位相制御により出力電圧V2が途中から立ち上がる場合、そのタイミングで入力電流Iinも立ち上がる)。従って、出力電圧V2が最大となる付近では入力電流Iinが小さくなり、調光器200内のトライアックTriがオンとなったときの共振現象によりトライアック電流が保持電流以下となり、トライアックTriがオフとなってしまう場合がある。例えば、LEDに与える電力を4Wとすると、交流電圧が100V(rms)の場合は出力電圧V2のピーク電圧が141Vとなるため、図9Dにおける入力電流Iinの最小電流は4/141=28mAとなる。トライアックTriがオンとなったときの共振現象によりトライアック電流に18mAの減少があったとすると、トライアック電流が10mAとなり、保持電流が10mAの場合、トライアックTriがオフとなってしまう。
そこで、LED駆動回路800では、図9Eに示すように、出力電圧V2が閾値Vth以下の場合は切替器12が第1制御部10の出力をMOSトランジスタM80に送ってスイッチング電流を一定に制御し、出力電圧V2が閾値Vthを超える場合は切替器12が第2制御部11の出力をMOSトランジスタM80に送ってLED電流を一定に制御する(図9Eにおいて位相制御により出力電圧V2が途中から立ち上がる場合、そのタイミングで入力電流Iinも立ち上がる)。これにより、入力電流Iinがほぼ一様となり、調光器200において共振現象が発生してもトライアック電流が保持電流以下とならず、トライアックTriがオフとなることを防止できる。図9Eの場合、交流電圧の平均電圧90Vに対して入力電流Iinが決まるため、入力電流Iinの最小電流は4/90=44mAとなり、上述のように共振現象によりトライアック電流に18mAの減少があったとしても保持電流以下とならず、トライアックTriがオフとなることを防止できる。従って、LEDのちらつきを抑制できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係るLED駆動回路900の構成を図10Aに示す。LED駆動回路900は、ドライブ回路91と、コイルL90と、ダイオードD90と、コンデンサCC90と、抵抗R90と、MOSトランジスタM90を有している。ドライブ回路91は、抵抗R90によるLED電流検出信号に基づきMOSトランジスタM90をスイッチング制御し、LED電流を一定に制御する。
LED駆動回路900の各部のタイミングチャートを図10Bに示す。調光器200内のトライアックTriがオンとなり、全波整流器1の出力電圧V2が立ち上がる。すると、ドライブ回路91によるLED電流ILの一定制御により、LED電流ILが設定値に達するまでに、コンデンサCC90の充電電流が流れる。これにより、一時的に入力電流Iinが大きくなり、調光器200において共振現象が発生してもトライアック電流が保持電流以下とならず、トライアックTriがオフとなることを防止できる(なお、図10Bにおいて入力電流Iinは大きくなった後一定として示しているが、厳密には下に凸の曲線形状となる)。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るLED駆動回路1000の構成を図11に示す。LED駆動回路1000は、放電部6と、蓄電部8と、電流制御部103とを有している。電流制御部103が有するスイッチング制御回路104は、交流電圧の位相角を検知し、検知した位相角に応じてLED電流目標値を変化させつつLED電流を制御する。これにより、LED電流は図12Aに示すような動作線L1を描くように制御される。図12Aに示す円弧領域S1は、調光器200から電流が供給されずに蓄電部8が有するコンデンサCCから電流が供給される領域である。動作線L1が円弧領域S1と交点P1で交差するまでは調光器200とコンデンサCCの両方から電流が供給されるが、交点P1で交差するタイミングで調光器200から電流が供給されなくなるのでトライアックTriがオフとなる。その後、同一交流半周期内において動作線L1は円弧領域S1内にあるのでコンデンサCCから電流が供給され、調光器200からは電流が供給されない。
仮に、図12Bに示す動作線L2のように交点P1とP2で円弧領域S1と交差する場合、交点P1でトライアックTriがオフになった後、交点P2を横切るとコンデンサCCのみでなく調光器200からも電流が供給されるので、調光器200内のコンデンサCLCが充電される。これにより、次回の交流半周期ではトライアックTriがオンとなる位相角がずれてしまい、結果的にLEDのちらつきが発生してしまう。これに対して、動作線L1(図12A)であれば、トライアックTriがオフになった後、同一交流半周期内において調光器200からは電流が供給されないので、調光器200内のコンデンサCLCが充電されることがなく、LEDのちらつき発生を抑えることができる。
また、スイッチング制御回路104が、所定の位相角を検知すると、スイッチング素子SW1をオフとしてLED電流をオフとして、LED負荷400を消灯してもよい。例えば、図12Cに示す動作線L3であれば、所定の位相角である150°を検知すると、LED電流をオフとしている。これにより、交点P1で交差後に動作線L3を円弧領域S1内に収めることができる。
本発明の第5実施形態に係るLED駆動回路1000の変形例であるLED駆動回路1001を図13に示す。LED駆動回路1001は、蓄電部8の前段に入力電流検知部105を有する。入力電流検知部105は、全波整流器1とコイルLCの間に接続される抵抗R105と、抵抗R105の両端が入力に接続され、出力がMOSトランジスタM105のゲートに接続されるコンパレータCMP105と、MOSトランジスタM105を有している。
スイッチング制御回路104の制御により調光器200及びコンデンサCCからの電流供給からコンデンサCCからの電流供給に切替ると、入力電流がなくなるので、コンパレータCMP105はLowレベルの信号をMOSトランジスタM105に出力する。すると、MOSトランジスタM105はオフとなり、調光器200からの電流供給が停止される。これにより、以後同一交流周期内において調光器200からの電流供給により調光器200内のコンデンサCLCが充電されることが防止され、LEDのちらつき発生を抑えることができる。
また、例えば先に説明した図9Aに示すLED駆動回路800において蓄電部8を設けた図14に示すLED駆動回路1002により、図12Aに示す動作線L4のようにLED電流を制御すれば、常に調光器200及びコンデンサCCから電流が供給され、トライアックTriがオフとなることを防止できる。
以上、本発明に係るLED駆動回路の実施形態について説明したが、本発明に係るLED駆動回路とLED負荷とを有するLED照明灯具としては、例えば、LED電球などが挙げられる。
100 交流電源
200 位相制御式調光器
400 LED負荷
600〜603、700〜702、800、900、1000〜1002 LED駆動回路
1 全波整流器
3、31、103 電流制御部
6、16、106、116 放電部
7 エッジ検出部
105 入力電流検知部
8、108 蓄電部
9、91 ドライブ回路
10 第1制御部
11 第2制御部
12 切替器

Claims (6)

  1. 位相制御式調光器を介して交流電源と接続可能であってLED負荷を駆動するLED駆動回路において、
    前記位相制御式調光器が有する電流保持部がオンとなったときに前記位相制御式調光器が有する調光器容量成分と調光器インダクタンス成分により発生する共振現象のエネルギを消費する放電部を備え
    前記放電部が有する放電部抵抗成分と放電部容量成分、及び前記調光器インダクタンス成分は、(1)式を満たし、
    RD 2 −4×LLC/CD≧0 (1)
    但し、RD:前記放電部抵抗成分の抵抗値(Ω)、LLC:前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値(μH)、CD:前記放電部容量成分の容量値(μF)
    入力電流の大小に応じて前記放電部が有する放電部抵抗成分のバイパス機能のオンオフを切替える切替制御部を更に備えることを特徴とするLED駆動回路。
  2. 位相制御式調光器を介して交流電源と接続可能であってLED負荷を駆動するLED駆動回路において、
    前記位相制御式調光器が有する電流保持部がオンとなったときに前記位相制御式調光器が有する調光器容量成分と調光器インダクタンス成分により発生する共振現象のエネルギを消費する放電部を備え、
    前記放電部が有する放電部抵抗成分と放電部容量成分、及び前記調光器インダクタンス成分は、(1)式を満たし、
    RD 2 −4×LLC/CD≧0 (1)
    但し、RD:前記放電部抵抗成分の抵抗値(Ω)、LLC:前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値(μH)、CD:前記放電部容量成分の容量値(μF)
    入力電流が多い場合、または位相制御された交流電圧が立ち上がりエッジではない状態の場合に前記放電部が有する放電部抵抗成分のバイパス機能をオンとし、
    前記入力電流が少なく、かつ前記位相制御された交流電圧が立ち上がりエッジである場合に前記バイパス機能をオフとするバイパス機能切替部を更に備えることを特徴とするLED駆動回路。
  3. 前記放電部が有する放電部抵抗成分、及び前記調光器インダクタンス成分は、(2)式を満たすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLED駆動回路。
    RD≧4.6×LLC/td (2)
    但し、RD:前記放電部抵抗成分の抵抗値(Ω)、LLC:前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値(μH)、td:前記電流保持部の応答時間(μs)
  4. 前記放電部抵抗成分の抵抗値は、前記調光器インダクタンス成分のインダクタンス値に応じて前記(1)式または前記(2)式を満たすように切替え可能であることを特徴とする請求項3に記載のLED駆動回路。
  5. 位相制御された交流電圧の立ち上がりエッジを検出し、検出時に前記放電部が有する放電部抵抗成分のバイパス機能を一定時間オフとするエッジ検出部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のLED駆動回路。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のLED駆動回路と、前記LED駆動回路の出力側に接続されたLED負荷とを備えることを特徴とするLED照明灯具。
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