JP5330892B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光を用いて加工を行うレーザ加工装置に関するものである。
レーザ光を集光して加工対象物に照射し、当該加工対象物の表面や内部の加工を行うレーザ加工装置が広く知られており、この種のレーザ加工装置が特許文献1〜5に開示されている。特に、特許文献1〜3には、レーザ光を加工対象物における異なる複数の加工位置に集光するレーザ加工装置が開示されている。このように、レーザ光を複数の位置に集光することにより、加工対象物における複数の位置を同時に加工することができ、加工時間を短縮することが可能となる。特許文献1〜3に記載のレーザ加工装置では、レーザ光を複数の位置に集光させるために、それぞれ、空間光位相変調器(Spatial Light Modulator:SLM)、複屈折性結晶、回折光学素子(Diffractive Optical Element:DOE)を用いている。
ところで、位相変調部に液晶を用いた空間光位相変調器は偏光依存性を有する。そのため、空間光位相変調器に入射されるレーザ光のうち、空間光位相変調器の偏光方向と一致する偏光成分は位相変調可能であり、集光位置の制御が可能であるが、空間光位相変調器の偏光方向に対して直交する偏光成分は位相変調できず、集光位置あるいは集光形状の制御が不可能である。その結果、空間光位相変調器の偏光方向に対して直交する偏光成分は、空間光位相変調器の偏光方向と一致する偏光成分の集光位置と同一の位置に集光することができず、0次光として異なる位置に集光されてしまう。これにより、意図しない位置も0次光によって損傷を与えてしまう。この点に関し、特許文献5には、出力段に0次光遮蔽板を備えることによって、不要な0次光を除去するレーザ加工装置が開示されている。
特開2006−68762号公報 国際公開第2005/84874号パンフレット 特許第3346374号明細書 特開2004−290985号公報 特開2001−272636号公報
しかしながら、特許文献5に記載のレーザ加工装置では、0次光を無駄に捨てることとなり、レーザ光の一部を無駄に捨てていた。
そこで、本発明は、レーザ光の利用効率を向上するレーザ加工装置を提供することを目的としている。
本発明のレーザ加工装置は、レーザ光を集光して加工対象物に照射し、当該加工対象物の加工を行うレーザ加工装置において、(a)レーザ光を発生するレーザ光源と、(b)レーザ光源からのレーザ光を第1の偏光成分と当該第1の偏光成分の偏光に対して直交する偏光を有する第2の偏光成分とに分岐する第1の偏光ビームスプリッタと、(c)第1の偏光成分を受けて空間的な位相変調を行うための第1の空間光位相変調器であって、当該第1の空間光位相変調器の偏光方向が第1の偏光成分の偏光と一致するように配置される当該第1の空間光位相変調器と、(d)第2の偏光成分を受けて空間的な位相変調を行うための第2の空間光位相変調器であって、当該第2の空間光位相変調器の偏光方向が第2の偏光成分の偏光と一致するように配置される当該第2の空間光位相変調器と、(e)第1の空間光位相変調器によって第1の偏光成分を位相変調してなる第1の変調光と第2の空間光位相変調器によって第2の偏光成分を位相変調してなる第2の変調光とを合成する第2の偏光ビームスプリッタと、(f)第1及び第2の変調光を加工対象物に集光する集光レンズと、を備える。
本発明によれば、第1の偏光ビームスプリッタによってレーザ光のうちの偏光方向が異なる第1の偏光成分と第2の偏光成分とを分岐し、二つの第1及び第2の空間光位相変調器を用いて第1及び第2の偏光成分の位相変調をそれぞれ行い、第2の偏光ビームスプリッタによって第1及び第2の変調光を合成して加工対象物に照射する。したがって、例えば、第1の空間光位相変調器にとっての0次光成分を無駄に捨てることなく、第2の空間光位相変調器によって積極的に用いているので、レーザ光の利用効率を向上することができる。
上記した第1及び第2の空間光位相変調器のうちの少なくとも何れか一方は、第1の変調光の集光位置と第2の変調光の集光位置とを異ならせるように位相変調を行なってもよい。また、上記した第1及び第2の空間光位相変調器は、第1及び第2の変調光のうちの少なくとも何れか一方をそれぞれ異なる複数の位置に集光するように位相変調を行なってもよい。これによれば、複数の加工位置の同時加工を行うことができる。
また、上記した第1及び第2の空間光位相変調器のうちの少なくとも何れか一方は、第1の変調光の集光位置と第2の変調光の集光位置とを光軸方向において異ならせてもよい。これによれば、加工対象物の加工深さ方向において異なる加工位置の多点同時加工を行うことができる。
また、上記した第1及び第2の空間光位相変調器のうちの少なくとも何れか一方は、第1の変調光の集光位置と第2の変調光の集光位置とを走査方向において異ならせてもよい。これによれば、加工対象物の加工走査方向において異なる加工位置の多点同時加工を行うことができる。
また、上記した第1及び第2の空間光位相変調器のうちの少なくとも何れか一方は、第1の変調光の集光位置と第2の変調光の集光位置とを光軸方向及び走査方向に交差する方向において異ならせてもよい。これによれば、加工対象物の加工深さ方向及び加工走査方向に交差する方向において異なる加工位置の多点同時加工を行うことができる。
また、上記したレーザ光源は、ランダム偏光を有するレーザ光を出射することを特徴とする。
本発明によれば、レーザ加工において、レーザ光の利用効率を向上することができる。その結果、加工効率の向上が可能となる。
本発明の実施形態に係るレーザ加工装置を示す斜視図である。 本実施形態のレーザ加工装置を簡略化して示す図である。 本実施形態のレーザ加工装置の加工対象物における集光位置を示す図である。 本発明の変形例に係るレーザ加工装置の加工対象物における集光位置を示す図である。 本発明の変形例に係るレーザ加工装置の加工対象物に対する集光位置を示す図である。 本発明の別の変形例に係るレーザ加工装置の加工対象物における集光位置を示す図である。 本発明の更に別の変形例に係るレーザ加工装置の加工対象物における集光位置を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置を示す斜視図であり、図2は、図1に示す本実施形態のレーザ加工装置を簡略化して示す図である。また、図3は、本実施形態のレーザ加工装置の加工対象物に対する集光位置を示す図である。なお、図1及び図2にも、図3に示す加工対象物及びレーザ光が共に示されている。
図1及び図2に示すレーザ加工装置1は、レーザ光源10と、コリメートレンズ12と、第1及び第2の偏光ビームスプリッタ14,15と、第1及び第2のプリズムミラー16,17と、第1及び第2の空間光位相変調器(SLM)18,19と、2個のミラー20,21と、対物レンズ40(集光レンズ)と、ステージ42とを備えている。
レーザ光源10は、ランダム偏光を有する発散光を放出する。以下では、レーザ光源10は、互いに直交する偏光方向D1,D2を含むレーザ光を発生するものとする。このレーザ光は、第1及び第2の空間光位相変調器18,19に位相変調のための十分な空間解像度が得られる大きさに拡大された後にコリメートレンズ12によって平行光に変換され、第1の偏光ビームスプリッタ14に入射する。
第1の偏光ビームスプリッタ14は、入射するレーザ光を、第1の偏光成分h1と、第1の偏光成分h1の偏光と直交する偏光を有する第2の偏光成分h2とに分岐する。例えば、第1の偏光ビームスプリッタ14は、入射するレーザ光のうち、偏光方向D1の第1の偏光成分h1を透過して第1の方向D11へ出力すると共に、偏光方向D1に直交する偏光方向D2の第2の偏光成分h2を反射して第1の方向D11に略垂直な第2の方向D22へ出力する。
第1の偏光ビームスプリッタ14を透過した第1の偏光成分h1は、第1のプリズムミラー16を介して第1の空間光位相変調器18に入射する。一方、第1の偏光ビームスプリッタ14を反射した第2の偏光成分h2は、ミラー20によって約90度方向転換されて第1の方向D11へ出力され、第2のプリズムミラー17を介して第2の空間光位相変調器19に入射する。すなわち、第1の偏光成分h1と第2の偏光成分h2とは略平行に進行することとなる。
第1及び第2の空間光位相変調器18,19は、2次元配列された複数の画素を有しており、例えば、フレネルレンズパターンやCGH(Computer Generated Hologram)等のホログラムに応じて、入射するレーザ光の空間的な位相変調を行う。
第1の空間光位相変調器18は、偏光依存性を有しており、特定の方向に偏光特性を有する。例えば、第1の空間光位相変調器18は、第1の偏光成分h1の偏光方向D1と一致する偏光方向を有するように配置されている。これにより、第1の空間光位相変調器18は、第1の偏光成分h1に対して位相変調を行ない、第1の変調光hm1として出力する。第1の空間光位相変調器18では、ホログラム(例えば、上記したCGHやフレネルレンズパターン)を制御することにより、第1の偏光成分h1を位相変調してなる第1の変調光hm1を加工対象物50の表面及び内部の任意の位置に集光させ、ホログラム再生像を結像させることができる。
同様に、第2の空間光位相変調器19は、偏光依存性を有しており、特定の方向に偏光特性を有する。例えば、第2の空間光位相変調器19は、第2の偏光成分h2の偏光方向D2と一致する偏光方向を有するように配置されている。これにより、第2の空間光位相変調器19は、第2の偏光成分h2に対して位相変調を行ない、第2の変調光hm2として出力する。第2の空間光位相変調器19では、ホログラム(例えば、上記したCGHやフレネルレンズパターン)を制御することにより、第2の偏光成分h2を位相変調してなる第2の変調光hm2を加工対象物50の表面及び内部の任意の位置に集光させ、ホログラム再生像を結像させることができる。
なお、偏光方向D2と第2の空間光位相変調器19の偏光方向とが直交する場合は第2の空間光位相変調器19の前後にそれぞれ1/2波長板を配置して(例えば、ミラー20とプリズムミラー17との間の光路上及び、プリズムミラー17とミラー21との間の光路上のそれぞれに1/2波長板を配置して)、第2の空間光位相変調器19の偏光方向と偏光方向D2とを一致させるようにする。
なお、本実施形態では、第1及び第2の空間光位相変調器18,19として反射型の空間光位相変調器を例示したが、透過型の空間光位相変調器が用いられてもよい。この場合には、第1及び第2のプリズムミラー16,17を備える必要はない。反射型の空間光位相変調器としては、液晶空間光位相変調器LCOS(Liquid Crystal on Silicon)型、光アドレス型等が適用可能である。一方、透過型の空間光位相変調器としては、LCD(Liquid Crystal Display)型等が適用可能である。
第1の空間光位相変調器18から出力される第1の変調光hm1は、第1のプリズムミラー16を介して第2の偏光ビームスプリッタ15へ入射する。一方、第2の空間光位相変調器19から出力される第2の変調光hm2は、第2のプリズムミラー17を介してミラー21に入射し、ミラー21によって約90度方向転換されて第2の方向D22の逆方向へ出力され、第2の偏光ビームスプリッタ15へ入射する。
第2の偏光ビームスプリッタ15は、第1の空間光位相変調器18からの第1の変調光hm1と第2の空間光位相変調器19からの第2の変調光hm2とを合成する。例えば、第2の偏光ビームスプリッタ15は、第2の偏光ビームスプリッタ15の偏光方向を第1の偏光ビームスプリッタ14の偏光方向と一致させれば、第1の変調光hm1を透過して第1の方向D11へ出力すると共に、第2の変調光hm2を反射して第1の方向D11へ出力する。第2の偏光ビームスプリッタ15から出力された第1の変調光hm1及び第2の変調光hm2は対物レンズ40に入射する。
対物レンズ40は、第1の変調光hm1及び第2の変調光hm2を共にステージ42上の加工対象物50の表面又は内部に集光する。
ステージ42は、加工対象物50を支持すると共に、スライド移動が可能となっている。これにより、第1の変調光hm1及び第2の変調光hm2は加工対象物50に対して相対的に走査可能となっている。
このレーザ加工装置1では、第1の空間光位相変調器18及び第2の空間光位相変調器19によって、第1の変調光hm1及び第2の変調光hm2のうちの少なくとも何れか一方の位相変調を制御し、第1の変調光hm1の集光位置と第2の変調光hm2の集光位置とを光軸Z方向、すなわち加工対象物50の加工深さ方向において異ならせる。
例えば、第1の空間光位相変調器18に供給されるホログラム(例えば、フレネルレンズパターン)を制御することにより、第1の変調光hm1を集光位置Aに集光する。その後、第2の空間光位相変調器19に供給されるホログラム(例えば、フレネルレンズパターン)を制御することにより、第2の変調光hm2を集光位置Bに集光する。
なお、第2の空間光位相変調器19により第2の変調光hm2の集光位置を先に決定し、その後、第1の空間光位相変調器18により第1の変調光hm1の集光位置を決定してもよい。また、第1の空間光位相変調器18による第1の変調光hm1の集光位置と、第2の空間光位相変調器19による第2の変調光hm2の集光位置とを同時に行ってもよい。
その後、ステージ42をスライド移動することによって、第1の変調光hm1及び第2の変調光hm2を加工対象物50に対して相対的に走査すると、2点同時加工を連続的に行うことが可能となる。
ところで、従来のレーザ加工手法では、異なる複数の偏光を含むレーザ光を一つの空間光位相変調器に入射すると、集光位置の制御できない非変調光、すなわち0次光が発生し、この0次光は不要光として扱われてきた。特に、ランダム偏光の光源に対して1つの光位相変調器を用いた加工においては、光位相変調器の偏光方向に直交する偏光成分は0次光となる。そこで、例えば、特許文献5に記載のように、0次光遮蔽板等によって0次光を除去したり、空間光位相変調器のホログラムの精度を高めることによって0次光の比率を下げたりする試みがなされてきた。また、偏光素子によって光位相変調器の偏光方向に直交する偏光成分を除去した後に、空間光位相変調器のホログラムにフレネルレンズを重畳させることによって、ホログラム再生像(変調光)と0次光とを分離させ、0次光の影響を低減させる試みがなされてきた。しかしながら、0次光を完全に除去することは不可能であり、従来のレーザ加工手法では、レーザ光の一部の成分を無駄に捨てていた。
ところが、本実施形態のレーザ加工装置1によれば、第1の偏光ビームスプリッタ14によってレーザ光を偏光方向が直交する第1の偏光成分h1と第2の偏光成分h2とに分岐し、二つの第1及び第2の空間光位相変調器18,19を用いて第1及び第2の偏光成分h1,h2の位相変調をそれぞれ行い、第2の偏光ビームスプリッタ15によって第1及び第2の変調光hm1,hm2を合成して加工対象物50に照射する。したがって、例えば、第1の空間光位相変調器18にとっての0次光成分を無駄に捨てることなく、第2の空間光位相変調器19によって積極的に用いているので、レーザ光の利用効率を向上することができる。その結果、加工効率を2倍に向上することが可能となる。
この第1の実施形態のレーザ加工装置1は、空間光位相変調器によって変調されない0次光を低減させ、空間光位相変調器によって変調された変調光のみを加工対象物に照射することができるので、高精度な加工を行う用途において大きな効果を奏する。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、第2の変調光hm2を第1の変調光hm1の集光位置Aと異なる1点の集光位置Bに集光したが、第1の変調光hm1及び第2の変調光hm2のうちの少なくとも一方に上記したCGHを用いて、他方と異なる2点以上の位置に集光してもよい。これにより、3点以上の他点同時加工が可能となる。その結果、加工効率は飛躍的に向上する。
また、第1の変調光hm1の集光位置と第2の変調光hm2の集光位置とは同一であってもよい。これにより、1点加工が可能となる。
また、本実施形態では、第1の変調光hm1の集光位置Aと第2の変調光hm2の集光位置Bとを光軸Z方向において異ならせたが、図4に示すように、光軸Z方向に直交する平面上において異ならせてもよい。
例えば、図5に示すように、第1の変調光hm1の集光位置Aと第2の変調光hm2の集光位置Bとを走査方向Xにおいて異ならせてもよい。これにより、走査方向Xにおける照射点を増加することができ、パルスレーザ光の繰り返し周波数を実効的に増倍する効果が得られる。例えば、レーザ光源からのレーザ光の繰り返し周波数が1kHzの場合、変調光と非変調光とによって、実効的に繰り返し周波数が2kHzのパルスレーザ光を照射した場合と同一の効果が得られる。
更に、図6に示すように、パルス状の第2の変調光hm2の集光位置と1つ前のパルス状の第1の変調光hm1の集光位置とを一致させてもよい。これにより、実効的にダブルパルス照射の効果を得ることが可能となる。ここで、超短パルス光を短い時間間隔で照射することにより、多光子吸収等により被加工物を非熱的に加工する加工方法がある。この超短パルス光による加工では、レーザ誘起プラズマが用いられており、加工効率の向上のためにはレーザ誘起プラズマの発生効率を向上すればよい。そして、レーザ誘起プラズマの発生効率の向上のためには、ダブルパルス照射が有効である。これより、図6に示すように、パルス状の第2の変調光hm2の集光位置と1つ前のパルス状の第1の変調光hm1の集光位置とを一致させ、実効的にダブルパルス照射を行うことにより、レーザ誘起プラズマの発生効率を向上させることができ、その結果、加工効率を向上させることが可能となる。
また、図7に示すように、第1の変調光hm1の集光位置Aと第2の変調光hm2の集光位置Bとを光軸Z方向及び走査方向Xに直交する方向Yにおいて異ならせてもよい。これにより、レーザ光走査方向Xに対して垂直な面内での2点同時加工が可能となる。
また、ビームスプリッタ14で分岐したそれぞれのレーザ光の光量を調整する機構(例えば、偏光板や減光フィルタ)を配置して、均一な光量に調整しても良い。
1…レーザ加工装置、10…レーザ光源、12…コリメートレンズ、14…第1の偏光ビームスプリッタ、15…第2の偏光ビームスプリッタ、16…第1のプリズムミラー、17…第2のプリズムミラー、18…第1の空間光位相変調器、19…第2の空間光位相変調器、20,21…ミラー、40…対物レンズ(集光レンズ)、42…ステージ、50…加工対象物。

Claims (7)

  1. レーザ光を集光して加工対象物に照射し、当該加工対象物の加工を行うレーザ加工装置において、
    レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を第1の偏光成分と当該第1の偏光成分の偏光と直交する偏光を有する第2の偏光成分とに分岐する第1の偏光ビームスプリッタと、
    前記第1の偏光成分を受けて空間的な位相変調を行うための第1の空間光位相変調器であって、当該第1の空間光位相変調器の偏光方向が前記第1の偏光成分の偏光と一致するように配置される当該第1の空間光位相変調器と、
    前記第2の偏光成分を受けて空間的な位相変調を行うための第2の空間光位相変調器であって、当該第2の空間光位相変調器の偏光方向が前記第2の偏光成分の偏光と一致するように配置される当該第2の空間光位相変調器と、
    前記第1の空間光位相変調器によって前記第1の偏光成分を位相変調してなる第1の変調光と前記第2の空間光位相変調器によって前記第2の偏光成分を位相変調してなる第2の変調光とを合成する第2の偏光ビームスプリッタと、
    前記第1及び第2の変調光を前記加工対象物に集光する集光レンズと、
    を備える、レーザ加工装置。
  2. 前記第1及び第2の空間光位相変調器のうちの少なくとも何れか一方は、前記第1の変調光の集光位置と前記第2の変調光の集光位置とを異ならせるように位相変調を行うことを特徴とする、
    請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記第1及び第2の空間光位相変調器は、前記第1及び第2の変調光のうちの少なくとも何れか一方をそれぞれ異なる複数の位置に集光するように位相変調を行うことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記第1及び第2の空間光位相変調器のうちの少なくとも何れか一方は、前記第1の変調光の集光位置と前記第2の変調光の集光位置とを光軸方向において異ならせることを特徴とする、
    請求項2又は3に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記第1及び第2の空間光位相変調器のうちの少なくとも何れか一方は、前記第1の変調光の集光位置と前記第2の変調光の集光位置とを走査方向において異ならせることを特徴とする、
    請求項2又は3に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記第1及び第2の空間光位相変調器のうちの少なくとも何れか一方は、前記第1の変調光の集光位置と前記第2の変調光の集光位置とを前記光軸方向及び前記走査方向に交差する方向において異ならせることを特徴とする、
    請求項2又は3に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記レーザ光源は、ランダム偏光を有するレーザ光を出射することを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のレーザ加工装置。
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