JP5330308B2 - 運転整理支援システム及び装置、並びに列車運行計画演算処理方法 - Google Patents

運転整理支援システム及び装置、並びに列車運行計画演算処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、運転整理支援システム及び装置、並びに列車運行計画演算処理方法に関する。
列車の運転整理業務では、天候不良や車両故障や乗客トラブルなどによって列車の運行に乱れ(遅延等)が生じた時に、運行計画の調整等を行う。この業務は、列車走行速度や駅での退避設備等の物理条件の判断だけでなく、車両・乗務員の運用率や旅客サービスなど、輸送システム全体を考えた、多目的・大局的な判断を要する、非常に複雑な計画業務である。
上記運転整理業務を司る者(指令員)の負担を軽減し、技量の高度化を推進するための技術が必要とされ、近年、開発(システム化)が進んできている。例えば、現時点までに取得した列車の運行実績情報に基づき未来の列車運行の予測シミュレーションを行う技術(言い換えれば列車運行計画情報を作成・調整等する技術)が開発されている。
なお上記運転整理業務を行う指令員は例えば列車運行管理システム等の管制室などに存在し、運行計画情報等を画面で参照する。例えば上記運行計画情報に基づき列車や駅設備等へ指示・制御がなされることにより適切な運行が実現される。
上記業務に係わる先行技術例として、例えば特開2006−151137号公報(特許文献1)(列車運行管理システム)がある。特許文献1では、ある列車の遅れに起因する他の列車に対する将来の運行スケジュール(運行計画)を予測するシステムであって、予測した将来の運行スケジュールを標準運行スケジュールとともに表示装置にリアルタイム表示する構成等について記載されている。
特開2006−151137号公報
前記特許文献1では、列車の走行時分・停車時分だけでなく、先行する列車との出発間隔・到着間隔を踏まえて、現時点までに取得した列車の運行実績情報に基づき未来の列車運行の予測シミュレーションを行う技術(言い換えれば列車運行計画情報等を作成・調整等する技術)が開示されている。しかしながら、特許文献1等の従来技術においては、以下のような課題がある。
運転整理業務が対象とするのは現在走行中の列車の運行計画の調整(変更)であることから、運転整理業務とは迅速性が求められる業務である。即ち運行状況等に応じた短時間での判断などが要求される。従って、運転整理業務において利用する情報を指令員等に対して提供するにあたっては、この機能(情報提供機能)のレスポンスの高速化が必須となる。例えば、指令員が見る画面に対して運行計画情報の調整が要求されてから調整後の運行計画情報等を表示するまでの処理が高速(短時間)であることが要求される。即ち、計算機システムで運行計画情報等を作成・調整等する処理(演算)における高速化が要求される。
前記特許文献1では、列車運行計画の調整(運行スケジュールの予測シミュレーション)について述べられているが、上記のような応答速度(レスポンスの高速化)に関する観点や具体的な構成については述べられていない。
特に、近年における都市部の鉄道運行のように相互乗り入れが進む状況においては、列車運行計画の調整の処理が対象とする列車本数なども増加してゆくことが予想される。前記特許文献1等の従来技術では、上記列車本数などの多い区間を対象とした運行計画の調整の処理(演算)を、運転整理業務が必要とする応答速度で実行することは、難しいと考えられる。
上述のように、列車の運転整理業務に係わる運行計画の調整の処理(演算)は、処理対象とする情報データ量の増大や計算パラメータの増大などにより、従来技術では高速化が難しく、今後一層難しくなると予想される。
以上を鑑み、本発明の主な目的は、上記列車の運転整理業務の支援等を行うシステムにおける運行計画の調整(予測シミュレーション)等の処理に関して、高速化を実現できる技術を提供することである。
上記目的を実現するため、本発明の代表的な実施の形態は、上記列車の運転整理業務の支援等を行う情報処理システム(運転整理支援システム)等であって、運行計画(ダイヤ)の調整(予測シミュレーション)等の処理を行うシステム等であり、以下に示す構成を有することを特徴とする。
本形態は、運行計画(運行計画情報)の作成・調整等の処理(演算)において、特徴的なグラフデータ(ノード及びリンクを持つデータ構造)の演算処理と、マルチスレッドによる並列処理と、を適用した構成である。これは、既存技術の単なる組み合わせの構成ではなく、運転整理業務で考慮すべき要素、及び高速化の観点を、演算のアルゴリズムに組み入れた構成である。
本形態は、例えば、計算機システムを用いて列車の運転整理の業務を支援する処理を行う運転整理支援システムである。計算機システムは、列車のダイヤデータに基づく調整前の運行計画情報を入力として用いてその調整のための演算処理(列車運行予測シミュレーション処理)を行って調整後の運行計画情報を出力する調整機能を有する。調整機能は、グラフデータ生成部と、演算実行部と、を有する。グラフデータ生成部は、調整前の運行計画情報を入力として用いて、演算実行部の演算処理で用いる、ノード及びリンクを持つ構造のグラフデータを生成する処理を行う。演算実行部は、グラフデータを入力として用いて、マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行により、調整後の運行計画情報を出力する。グラフデータ生成部は、グラフデータの生成の際、運行計画情報における各路線、各列車、及び各駅に関する到着時刻及び出発時刻をそれぞれ値(初期値)として持つノードとし、当該複数のノードにおける2つのノードの時刻の差分をそれぞれ重み値として持つ方向付きのリンクとする。演算実行部は、マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行の際、複数(m)の処理スレッドを用いてそれぞれの処理スレッドによりグラフデータのノードの値の調整のための演算を実行し、その際は、当該グラフデータにおけるノードとリンクの接続関係に基づき、あるノードの値は当該ノードと接続されるリンクの重み値及び当該リンクで接続される他のノードの値に基づき演算される。
本発明の代表的な実施の形態によれば、運転整理業務を司る者(指令員)の負担を軽減することができ、列車運行を適切に制御することに寄与できる。
本発明の一実施の形態の運転整理支援システムに関する全体の構成を示す図である。 本システムにおける運行計画生成機能の処理に関する構成を示す図である。 ダイヤデータテーブルの構成例を示す図である。 グラフデータの基本構成例を示す図である。 グラフデータの具体構成例を示す図である。 グラフデータのうち、ノードのデータ構成例(テーブル)を示す図である。 グラフデータのうち、リンクのデータ構成例(テーブル)を示す図である。 演算リンク定義テーブルの構成例を示す図である。 演算実行部の処理フローを示す図である。 図9の演算実行部の処理のうちマルチスレッドの演算処理のフローを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<概要>
本実施の形態の列車運転整理支援システムでは、列車・路線・駅などの要素(各々の要素は1つ以上)を対象とした運行計画の調整を含む運転整理の業務(指令員の業務)を、計算機システムで支援する処理を行う。本処理では、調整前の運行計画情報を入力として、特徴的な演算処理であるグラフデータを用いたマルチスレッドの並列処理を実行し、調整後の運行計画情報を出力する(図8,図9等)。従来システムでは行われていない、上記特徴的な演算処理(グラフデータを用いて運行計画を生成(調整)する処理)により、処理結果情報を高速に得て指令員等へ提示(画面表示等)することができる。
<システム>
先ず、図1を用いて、本実施の形態の運転整理支援システム10に関する全体の構成について説明する。本運転整理支援システム10は、主な要素として計算機システム100(運転整理支援装置)として構成される。また、運転整理支援システム10は、主要素である計算機システム100の他、公知技術であるCTCシステム20等と接続されてもよいし、それらと一体的に構成されてもよい。本例では、運転整理支援システム10は、CTCシステム20と接続される。指令員等のユーザ50は、計算機システム100を操作・使用し、運転整理業務を行う。
計算機システム100は、中央処理装置110、記憶装置120、入力装置130、表示装置(出力装置)140、及びその他図示しない一般的な構成要素(バス、通信装置等)を有する構成である。
中央処理装置110は、複数のプロセッサ等を有する構成(マルチプロセッサ構成)であり、プロセッサによりメモリ(非図示)上のプログラム(非図示)の処理を実行することにより、各機能を実現する。機能として、少なくとも、運行計画生成機能(調整機能)61、情報提示機能62を有する。マルチプロセッサ構成により、後述のマルチスレッドの並列処理を行う。また、中央処理装置110は、グラフデータ生成部31や演算実行部32の処理で必要なデータを記憶装置120等に対して入出力処理する。
記憶装置120は、各種の情報データを記憶・蓄積する手段であり、メモリ、ディスク、データベース、等により成る。記憶装置120は、中央処理装置110から高速にアクセス可能である。入力装置130は、ユーザ50からの入力操作を受け付ける、例えばマウスやキーボード、あるいは専用コンソールなどである。表示装置140は、本システムの機能に係わる各種GUI情報を画面に表示するディスプレイなどである。表示するGUI情報は、列車ダイヤ(運行計画情報)をはじめとする各種情報を含む。
運行計画生成機能(調整機能)61では、グラフデータ生成部31、演算実行部32を有し、これらはプログラム処理の実行により実現される。運行計画生成機能(調整機能)61は、運行計画情報の生成(調整を含む)の処理(演算)を行う(図2)。
情報提示機能62は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)機能等を含み、運行計画情報(ダイヤデータ)を含む各種の情報を、表示装置140の画面を通じてユーザ50に提示する処理を行う。また、情報提示機能62のGUI機能は、入力装置130からの入力操作に基づき、調整機能61への指示や設定を行うこともできる。
記憶装置120では、ダイヤデータテーブル41、演算リンク定義テーブル42、演算ノードバッファ43、等の情報データ(領域)を保有する。
ダイヤデータテーブル41(例は図3)は、運行計画情報を含むダイヤデータ(列車ダイヤデータ)を格納する。運行計画情報は、各路線、各列車、及び各駅の着発時刻等の情報を含む。
演算リンク定義テーブル42(例は図7)は、演算実行部32による演算処理(列車運行予測シミュレーション)を実行するにあたって制約条件として考慮すべき情報である演算リンク定義情報を保有する。この定義情報に従って、グラフデータのリンク及びノードが生成されることになる。
演算ノードバッファ43は、演算実行部32の演算処理(マルチスレッドの並列処理)の実行過程においてデータ(演算ノード等)の登録及び削除等を行う対象となるバッファ(記憶領域)である。
また、図1では、本運転整理支援システム10に対して接続される関連する他の要素の構成例(列車運行管理システム等)も示している。本発明の主たる特徴及び効果は運転整理支援システム10内で実現されているが、図1では、運転整理支援システム10に対して入出力する情報データの利用例に関する要素を図示している。公知の列車運行管理システムの機能としては、複数の路線における複数の列車の始発から終着までの各駅間の運行を管理する。
ネットワーク11は、広域の無線通信システム、専用回線等である。駅設備12は、駅などの停車場の各種設備を含む。列車13は、各車両及びその中の設備を含む。
運転整理支援システム10及びネットワーク11に接続されるCTCシステム20は、列車集中制御装置・システムであり、運行実績取得部21、運行計画指示部22等を備える。CTCシステム20自体は公知技術を適用可能である。CTCシステム20では、ダイヤデータ(運行計画情報)等に従い、駅設備12や列車13等を制御することで運行を制御する。
運行実績取得部21は、ネットワーク11を介して、駅設備12や列車13、信号機、乗務員所持端末、等の要素から、列車の運行実績情報(D1)を随時収集・取得する(列車追跡装置等)。この情報(D1)は、過去及び現在の列車13の運行の実績や状況を示す情報である。取得した情報(D1)は、記憶装置120内のテーブル(例えばダイヤデータテーブル41)に格納・反映される。例えば、列車13の遅延等の状況が、運行実績情報(D1)として取得され、計算機システム100での処理の契機になる。
運行計画指示部22は、例えば計算機システム100のダイヤデータテーブル41の(調整後)運行計画情報、またはそれに基づく指令員50による指示情報などに基づいて、自動的に運行計画の指示・制御情報(D2)を、ネットワーク11を介して駅設備12や列車13、信号機、乗務員所持端末等に対して送信する場合に使用される。
なお鉄道各社の相互乗り入れの状況などに対応した構成とする場合、各社の各路線・各列車の運行実績情報などを本システムに収集・取得するように構成する。また例えば各社の情報データの形式が異なる場合などには、それらの情報データを所定の形式に統合・変換等する処理部を設けることにより対応できる。
<運転整理支援処理>
図2は、計算機システム100における主な処理機能である運行計画生成機能61に関する構成、処理やデータの流れなどを示す。運行計画生成機能61の処理は、大きくは、グラフデータ生成部31による処理ステップS1と、演算実行部32による処理ステップS2とから構成される。
運行計画生成機能61の処理の開始の契機は、例えば、列車遅延等の列車運行状況の変動であり、それを反映した運行実績情報(D1)の入力や、あるいは指令員50による処理指示入力などである。
グラフデータ生成部31(処理ステップS1)は、ダイヤデータ(運行計画情報)d0に基づき、本特徴的なグラフデータd2を生成する処理を行う。この際、グラフデータ生成部31は、ダイヤデータテーブル41、演算リンク定義テーブル42等を参照し、(調整前)運行計画情報d1を入力情報として、グラフデータd2を生成する。このグラフデータd2は、列車ダイヤ(運行計画情報)における着発時刻の各々をノードとし、それらの2つのノードの着発時刻の間の時隔差(時間)をリンク(重み)としたグラフ構造データである(例は図4,5)。なおグラフデータd2は、中央処理装置110及び記憶装置120で保有される。
演算実行部32(処理ステップS2)は、上記グラフデータ生成部61により生成したグラフデータd2に基づき、(調整前)運行計画情報d1の調整の演算処理(現在時刻以降の列車運行予測シミュレーション)を、マルチスレッドの並列処理により実行し、結果、(調整後)運行計画情報d3を出力する。この際、演算実行部32は、演算処理の実行過程で、記憶装置120のバッファ43に対してグラフデータd2のノード(演算ノード)を登録・削除しながら処理を行う。
上記処理により得られた、調整後の運行計画情報d3は、リアルタイムで、情報提示機能62の処理を通じて表示装置140の画面に出力情報として表示されると共に、記憶装置120内(ダイヤテーブル41)に格納される。調整後の運行計画情報d3(演算値)により、調整前の運行計画情報d1(初期値)を更新することにより、最新の運行計画(新たな調整前の運行計画情報d1になる)が得られる。指令員50は、画面の出力情報を見ることで、調整後の運行計画等を認識することができる。また、指令員50は、その出力情報に基づき、例えば公知技術と同様に、CTCシステム20(運行計画指示部22)を通じて運行指示等をしてもよい(図1)。なお出力情報の利用の仕方は列車運行管理システム等の形態に依存する。
<ダイヤデータ>
図3は、ダイヤデータテーブル41の構成例を示す。既存の列車運行管理システム等で使用されているダイヤデータd0の構成の一例である。ダイヤデータテーブル41(ダイヤデータd0)は、本実施の形態では、運行計画情報(322,323)と運行実績情報(324,325)とを含む情報が統合的に格納される構成である。また運行計画情報は、状態として、図2の(調整前)運行計画情報d1(即ち演算対象となる初期値の情報)と、(調整後)運行計画情報d3(即ち演算後の演算値の情報)とを有する。調整前の初期値は調整後の演算値により更新される。運行実績情報(324,325)は、前述の外部から得られる運行実績情報(D1)などによる。尚これらの各情報は分割して管理しても構わない。
図3のダイヤデータテーブル41は、項目として、列車番号(ID)311、走行情報312等を有する。列車番号(ID)311は、対象の列車13を識別する番号や名称や固有ID等を示す(例えば「001レ」等)。本例では列車番号311(既存システムの管理情報)に対応付けるID(本演算処理用)を記号Rで表すとする(例:R1等)。またその他、路線や種別(特急/準急/普通等)など、関連する要素の管理情報を保有してもよい。本例では、ある路線で連続して走行する2つの列車(「001レ」(R1),「002レ」(R2))の各走行情報312のテーブルを関連付けで示しているが、他の列車に関しても同様に管理される。
走行情報312は、当該列車の走行する路線における複数の駅(停車場)(321)、計画時の着発時刻(322,323)、及び実績の着発時刻(324,325)など、当該列車の走行に関する管理情報を保有する。本例では、走行情報312では、当該列車が走行する路線の始発から終着までの全ての駅の各駅毎に、1レコード(行)のデータを保有する。当該レコードは、駅321、計画到着時刻322、計画出発時刻323、実績到着時刻324、実績出発時刻325、等の項目を持つ。上記計画の項目(322,323)は、(調整前)運行計画情報d1に対応し、調整(運行計画情報d3)により値が更新される。
駅321は、駅名やID等である(例:A,B,C)。計画到着時刻322は、運行計画における当該駅321への到着時刻である。計画出発時刻323は、運行計画における当該駅321からの出発時刻である。実績到着時刻324は、運行実績における当該駅321への到着時刻である。実績出発時刻325は、運行実績における当該駅321からの出発時刻である。
例えば、301のレコードでは、列車R1のC駅の走行の情報を示し、計画到着時刻322が「15:00」、計画出発時刻323が「15:01」であるが(即ちC駅停車時間の計画は1分)、実績到着時刻324は、計画到着時刻322に対して3分遅延して「15:03」であることを示している。また、302のレコードでは、列車R1がC駅の次に走行するB駅の走行の情報を示している。例えば計画到着時刻322が「15:04」である(即ちC駅−B駅間の走行時間の計画は3分)。また例えば301のレコードの実績出発時刻325や、302のレコードでの運行実績の情報(324,325)は、値が設定されていないが、これはその時点で当該実績が未定、即ち列車R1はC駅に留まっておりB駅に到着していないこと等を示している。
なおダイヤデータd0の情報を画面等に表示する場合は、情報提示機能62により、所定の形式で見やすく表示することができる。計画情報と実績情報、あるいは調整前と調整後の情報を、個別に表示してもよいし、一部のみ表示してもよいし、並べて表示してもよい。
<グラフデータ>
図4は、グラフデータd2の基本構造を示す。楕円で示すノード(記号Nで表す)、矢印で示すリンク(記号Lで表す)を有する。なおノードNは頂点、リンクLは枝など、適宜言い換え可能である。例として、ノードN:Na〜Nd,リンクL:La〜Lcを有し、図示のような接続構造である。ノードNの値は、前述の駅発着時刻(駅到着時刻、または、駅出発時刻)である。リンクLの値(重み)は、接続する2つのノード(時刻)の時隔差(差分値)であり、即ち駅停車時間や駅間走行時間などである。リンクLは、方向(矢元、矢先)と重みが付く構造である。
ノードNaとノードNbがリンクLaで接続される部分は、ある第1の駅(X駅)の停車を示す。リンクLaの値(重み)は、X駅停車時間を示す。リンクLaについて見ると、ノードNaはLaの流出ノード(当該リンクの矢元につながるノード)であり、ノードNbはLaの流入ノード(当該リンクの矢先につながるノード)である。
同様に、ノードNcとノードNdがリンクLcで接続される部分は、ある第2の駅(Y駅)の停車を示す。また、ノードNbとノードNcがリンクLbで接続される部分は、第1の駅(X駅)と第2の駅(Y駅)との間の走行を示す。リンクLbの値(重み)は、X−Y駅間の走行時間を示す。ノードNbについて見ると、リンクLaはNbの流入リンク(矢先がつながるリンク)であり、リンクLbはNbの流出リンク(矢元がつながるリンク)である。
図5は、本実施の形態のグラフデータd2の具体例を示す。本例では、左側の系列で、第1の列車R1(「001レ」)の第1の路線(駅:C→B→A)の運行に関するノードN{N1〜N5}及びリンクL{LA〜LD}を有し、右側の系列で、第2の列車R2(「002レ」)の同第1の路線の運行に関するノードN{N6〜N10}及びリンクL{LE〜LH}を有する。また横方向で、例えばN2−N7間のリンクLI、及びN4−N9間のリンクLJがある。
各ノードは、駅着発時刻の値(図4では「初期値」)を持つ。この「初期値」は、本演算処理(S2)による調整の前の状態の値であり、図2の(調整前)運行計画情報d1の値に対応する。本演算処理(S2)の際は、この「初期値」を用いた演算処理がされ、その結果の「演算値」は、図2の(調整後)運行計画情報d3に対応する。
各リンクは、重み(値)を持つ。この値の単位は本例では[分]である。
例えばノードN1−リンクLA−ノードN2の部分は、列車R1がC駅に到着し停車し出発するという計画を表している。また、ノードN2−リンクLB−ノードN3の部分は、列車R1がC駅から出発して走行しB駅に到着するという計画を表している。例えばN1は、ID(ノードID)が「1」のノードであり、R1のC駅到着時刻の値(初期値)を持つ。N1の初期値は、図4では最初(標準の運行計画)は「15:00」(15時0分)で、次に遅延等の運行状況変動(実績)により「15:03」になった場合である。同様に、N2は、R1のC駅出発時刻の値(初期値)、例えば「15:01」を持つ。また例えばLAは、ID(リンクID)が「A」のリンクであり、重み(値)は、R1のC駅停車時間として、1[分]を示す。同様に、LBは、重み(値)は、R1のC−B駅間の走行時間として、3[分]を示す。また例えばN2−N7間のリンクLIは、例えばC駅からの出発に関する順序の関係として、第1の列車R1、次に第2の列車R2という関係に対応した、列車間の出発続行の時間を示す。例えばリンクLIの重みが4[分]であり、即ちC駅での列車R1,R2の走行(出発)の間隔として4分を確保することを示す。
運行計画生成機能61では、運行計画の一部の変動を元にそこから波及的に他の運行計画へと影響する性質の運行計画情報を生成(調整)する処理を、当該波及的な影響をアルゴリズムとして表現(反映)したグラフデータ処理及びマルチスレッド処理による演算処理によって、高速に処理して結果を出力することができる。図4の例で言えば、列車R1のC駅着発時刻の遅れを表すノードN1を元にそこから波及的に他の駅や他の列車R2等へ影響する運行計画情報を生成(調整)する処理を、グラフデータd2の処理及びマルチスレッド処理による演算処理(S2)によって高速に処理して結果(d3)を出力することができる。波及的な影響は、リンクLの矢印(矢元側から矢先側への流れ)にて表現されている。
<ノード>
図6は、上記グラフデータd2で示されるノードN(演算ノード)に関するデータ(d2−1)の構成例(テーブル)を示す。このノードのデータ(d2−1)は、グラフデータd2内に含まれる。
本ノードのデータ(d2−1)のテーブルにおいて、項目として、ID(ノードID)511、初期値512、演算値513、流入リンクリスト514、流出リンクリスト515、等を有する。その他、対応する列車ID,駅、種別(到着時刻/出発時刻など)等の情報を保有してもよい。
ID511は、ノードNの固有ID(ノードID)である(前述のN1等)。初期値512は、当該ノードNが示す着発時刻(計画情報)の値(調整前の情報(d1))を示す。本例では図5に対応した値を示している。演算値513は、演算処理(S2)の結果の値(調整後の情報(d3))を示す。本例では、演算処理(S2)の前の状態で演算値が未格納であることを示しているが、演算処理(S2)の実行に伴って値が格納される。
流入リンクリスト514は、前述(図4)した、当該ノードを矢先とするリンク(流入リンク)のリスト(リンクID値)である。流出リンクリスト515は、前述(図4)した、当該ノードを矢元とするリンク(流出リンク)のリスト(リンクID値)である。図5の例で言えば、ノードN2の流入リンクはLA、流出リンクはLB,LIである。
例えば501で示すレコード(列)は、図5のノードN1のデータを示し、ID511は「1」(N1)であり、初期値512は、図3に示すR1のC駅における実績到着時刻325である「15:03」であり(なお実績情報が無い場合は計画情報を使用)、演算値513は未定であり、流入リンクリスト514は無しであり、流出リンクリスト515はリンクLAであることを示している。同様に502で示すレコード(列)は、ノードN2のデータに関し、初期値が「15:01」、流入リンクとしてLA、流出リンクとしてLB,LIを有することを示す。
<リンク>
図7は、上記グラフデータd2で示されるリンクL(演算リンク)に関するデータ(d2−2)の構成例(テーブル)を示す。このリンクのデータ(d2−2)は、グラフデータd2内に含まれる。
本リンクのデータ(d2−2)のテーブルにおいて、項目として、ID(リンクID)611、矢元演算ノードID612、矢先演算ノードID613、種別614、重み615、等を有する。その他、対応する列車ID,駅、等の情報を保有してもよい。
ID611は、リンクLの固有ID(リンクID)を示す(前述のLA等)。矢元演算ノードID612は、当該リンクの矢元となるノードのIDを示す。矢先演算ノードID613は、当該リンクの矢先となるノードのIDを示す。種別614は、当該リンクの種別を示し、矢元と矢先のノード間における時隔差(リンク重み)の発生の種別を示す。重み(重み値)615は、当該リンクにおける当該種別614に応じた上記時隔差の量(例えば[分])を示す。
例えば、601で示す列のリンクLAでは、種別が駅停車であり、重みはR1のC駅の停車時分が1分であることを示す。602で示す列のリンクLBでは、種別が駅間走行であり、重みはR1のC駅−B駅間の走行時分が3分であることを示す。603で示す列のリンクLJでは、種別が出発続行であり、重みはB駅の列車(R1,R2)間の出発続行の時分が4分であることを示す。
<演算リンク定義テーブル>
図8は、演算リンク定義テーブル42のデータ構成例を示す。本テーブルは、演算処理(S2)で用いるグラフデータd2のリンクL(演算リンク)の生成条件定義情報を保有するものである。この定義情報は、グラフデータd2における、リンクLで結ばれる2つのノードN(矢元ノード、矢先ノード)の関係、及び当該2つノードの値(駅着発時刻)の間の時隔差を、リンク(重み)として定義する情報である。なお当該リンクの定義により、その矢元・矢先にあたるノードも併せて定義されることになる(712,713)。
本テーブル(42)は、項目として、種別711、矢元演算ノード定義712、矢先演算ノード定義713、重み値定義714、等の項目を有する。種別711は、リンクLの種別を示す(図7の種別614と対応関係)。例えば701の列の「駅停車」、702の列の「駅間走行」、703の列の「出発続行」等を有する。なお用語は既存の列車運行管理システム等で使用されている用語に従ったものである。
矢元演算ノード定義712は、当該リンクの矢元にあたる演算ノードの定義を示す。例えば、「駅到着時刻」(701)、「駅出発時刻」(702)、「(当該列車)出発時刻」(703)(当該列車(例えばR1)の駅出発時刻)、等がある。矢先演算ノード定義713は、当該リンクの矢先にあたる演算ノードの定義を示す。例えば、「駅出発時刻」(701)、「(次)駅到着時刻」(702)、「次発列車出発時刻」(703)(次発列車(例えばR2)の駅出発時刻)、等がある。
重み値定義714は、当該リンクLの重み(値)(図7の重み(値)615に対応)の設定量の決定方法に関する定義を示す。例えば、「駅停車時分」(701)、「駅間走行時分」(702)、「出発続行時分」(703)、等がある。例えば、701の列では、種別711が「駅停車」、重み値定義714が「駅停車時分」であり、これは例えば図7の種別614が「駅停車」である601の列のリンクLA等に関する定義を示している。当該リンクLAの重み(値)615が「駅停車時分」によって定義(決定)される。
本例でのグラフデータd2のノード及びリンクの定義に関してまとめると以下である。第1の定義(種別;駅停車)として、矢元ノードを駅到着時刻とし、矢先ノードを駅出発時刻とし、それらの時隔差である駅停車時間をリンク重み値とする。第2の定義(種別;駅間走行)として、矢元ノードを駅出発時刻とし、矢先ノードを次駅到着時刻とし、それらの時隔差である駅間走行時間をリンク重み値とする。第3の定義(種別;出発続行)として、矢元ノードを当該列車(先行列車)の駅出発時刻とし、矢先ノードを次発列車(後続列車)の駅出発時刻とし、それらの時隔差である列車間の出発続行時間(運行規制等のために確保する時間)をリンク重み値とする。
なお本例のテーブル(42)では図5のグラフデータd2の例に対応して3つの種別(711)の定義のみ示しているが、運行計画(運行管理)で考慮する要素に応じて、グラフデータd2のノード間を定義する各種の種別を本テーブル(42)で定義することができる。またこの定義情報は例えば管理者等により本システム(10)に対して設定可能とする。
<処理>
図9を用いて、運行計画生成機能61における演算実行部32による処理(S2)の流れを説明する。本例では、前記図3,図5〜図8の例に対応して、列車R1のC駅への到着が標準の計画(初期値「15:00」)に対して3分遅れた場合(初期値「15:03」)の処理(S2)について説明する。
まずS10では、本処理(S2)におけるマルチスレッド並列処理による演算処理(S30)を実行する際の処理スレッド数(mとする)を決定(設定)する。本例では、m=2の場合とする。この数mは、本システム(10)での予めの設定値としてもよいし、例えばユーザ(指令員、管理者等)50により指定して設定・変更等を可能としてもよい。ユーザ設定可能とする場合は、情報提示機能62を通じて画面で設定可能とすると好ましい。
次にS20では、前記S1で生成したグラフデータd2中のノード(群)の中から、流入リンク(514)が存在しないノードを、演算ノード(処理対象ノード)として、演算ノードバッファ43へと登録する。
例えば図5のグラフデータd2の例では、ノードN1,N6の2つが、流入リンクが無い矢元ノードであるため、S20での登録対象となる。これらのノードは、グラフデータ構造(運行計画情報の構造)において、各列車(R1,R2)の走行の路線における起点側のノードに相当している。
次にS30では、上記処理スレッド数(m)の設定に応じたマルチスレッド並列処理による演算処理(各演算ノードの演算値を決定する処理)を実行する。複数(m)の演算実行(処理スレッドT)として、S31(T1),S32(T2),……,S33(Tm)を有し、これら複数(m)の処理スレッドTを、中央処理装置110(マルチプロセッサ)を用いて並列的に実行する。これにより各演算ノードの演算値(513)を決定する(前記6のノードのデータ(d2−1)に演算値(513)を格納する)。各処理スレッドTのステップでは、同一内容(同一アルゴリズム)の演算処理(処理対象ノード等はその都度異なる)をマルチスレッド方式に従って別スレッドとして並列に実行するものである。マルチスレッド並列処理により高速化を図れる。
本例では、m=2に従い2つのスレッド(T1,T2)を生成し、バッファ43に登録(S20)されている複数の演算ノード(例えばN1,N6)に関して、第1の演算ノード(例えばN6)に関する演算処理をS31(スレッドT1)で実行し、第2の演算ノード(例えばN1)に関する演算処理をS82(スレッドT2)で実行する、といった形になる。
最後にS40では、S30の演算処理で、バッファ43のすべての演算ノードに関するすべてのスレッドTの処理(即ち演算値の決定)が終了したかどうかを判定し、未終了のものがある場合はS30の処理に戻り、すべて終了した場合は、本機能(61)の処理を終了する。
<演算処理(S30)>
図10は、図9のマルチスレッドの演算処理(S30)に関する詳細な処理フロー例を示す。本処理では、図6の演算ノードの初期値512(調整前の値)から演算値513(調整後の値)を決定する処理を行うものである。処理主体は演算実行部32(中央処理装置110)である。本例では、図9同様に、第1の処理スレッドT1の演算処理(S31)、及び第2の処理スレッドT2の演算処理(S32)の場合とする。以下、一般化した処理と本具体例とを並行して説明する。
まずS301では、バッファ(演算ノードバッファ)43に演算ノードが登録されているかどうかを判定し、登録されている演算ノードが有る場合には(Yes)、S302へ進み、無い場合には(No)、本処理(S30)を終了する。
本例では、図5のノードN1,N6の2つの演算ノードが登録されている。よって、2つの処理スレッドT(T1,T2)で共に、S302へと処理を進める。
S302では、各処理スレッドTにおいて、バッファ43から、登録されている演算ノードを(演算のために)1つ取得すると共に、当該取得した演算ノードについてのバッファ43側の登録情報を削除する。取得した演算ノードをここでは記号Xで表すとする。
本例では、第1の処理スレッドT1では、ノードN6を取得し、第2の処理スレッドT2では、ノードN6を取得し、取得した2つの演算ノードの情報をバッファ43から削除したとする。
S303では、取得した演算ノードXの流出リンクリスト514において存在する流出リンクが、すべて巡回済みであるかを判定し、すべて巡回済みである場合には(Yes)、S301へと処理を戻し、未巡回の流出リンクがある場合には(No)、S304へと処理を進める(なお巡回とは本処理フローのループ構造における巡回)。なお、ここでの巡回の有無とは、S304で巡回済みと設定されるか否かによって決定される。
本例では、第1のスレッドT1で取得したノードN6の流出リンクであるリンクLE、及び、第2のスレッドT2で取得したノードN1の流出リンクであるリンクLAが共に、未巡回なので、S304へと処理を進めたとする。
S304では、S302で取得した演算ノードXの流出リンクのうち、未巡回のリンク(ここでは区別のため記号Pで表すとする)を1つ取得して、巡回済みに設定する。
本例では、第1のスレッドT1では、リンクLEを巡回済みに設定し、第2のスレッドT2ではリンクLAを巡回済みに設定したとする。
S305では、S304で巡回済みとしたリンクPの矢先側にある演算ノード(ここでは区別のため記号Yで表すとする)を取得する。即ち、矢元ノードXに対してリンクPでつながる矢先ノードYを取得する。
本例では、第1のスレッドT1では、リンクLEの矢先ノードN7をYとして取得し、第2のスレッドT2では、リンクLAの矢先ノードN2をYとして取得する。
S306では、S305で矢先として取得した演算ノードYの流入リンク(514)がすべて巡回済みかどうかを判定し、すべて巡回済みである場合には(Yes)、S307へと処理を進め、未巡回のリンクが有る場合には(No)、S303へと処理を戻す。
本例では、第1のスレッドT1で取得したノードN7には流入リンクとしてリンクLEとリンクLIがあり、リンクLIが未巡回であるので、S303へと処理を戻し、第2のスレッドT2で取得したノードN2の唯一の流入リンクであるリンクLAは巡回済みであるので、S307へと処理を進めたとする。
S307では、S305で取得した演算ノードYの値(図6の演算値513)を決定する処理を、以下に示す式(式1)(所定のアルゴリズム)によって行う。
Figure 0005330308
上記式で、Value(NodeN)は、ノードNの値(演算値)である。Max(A,B)は、AとBの最大値である。Max(∀i:f(i))は、該当するすべてのiに対してf(i)を実行したときの最大値である。initialV(N)は、ノードNの初期値である。aは、ノードNの流入リンクである。w(a)は、リンク重みである。basenode(a)は、リンクaの矢元ノードである。
上記式では、該当のすべての流入リンクaに対して、w(a)+Value(basenode(a))の計算(リンクa重みとリンクa矢元ノードの演算値との加算)をしたときの、それらの計算値の最大値と、ノードNの初期値(initialV(N))と、における最大値をとる処理を行っている。
本例では、演算値の決定の対象となるノードN2の初期値(512)は「15:01」であり、流入リンクLAの重み(615)が1分であり、演算済みのノードNの演算値(513)は「15:03」である。それら(N1演算値、LA重み)を加算するとその計算値は「15:04」となる。よって、2つの値(初期値「15:01」、計算値「15:04」)における最大値(「15:04」)が、ノードN2の演算値となる(図6の演算値513に格納)。
S308では、S305で取得した演算ノードY(S307で演算値の決定済み)を、バッファ43へと登録する。そして前記S303へ進む(戻る)。
本例では、ノードN2をバッファ43へ登録し、第1のスレッドT1及び第2のスレッドT2で共にS303へ進み、S302で取得したノードN6,N1で共に流出リンクが巡回済みであるので、S301へ戻る。以降、第1のスレッドT1が第2処理スレッドT2よりも若干早く処理した場合として説明を続けると、第1のスレッドT1では、S308で登録したノードN2を対象として同様の処理を継続し、第2のスレッドT2では、S301でバッファ43が空と判定され処理が終了となる。なお、第2のスレッドT2の処理の方は、図9のS40へ進み、全スレッドの処理が終了したか判定されるが、第1のスレッドT1の処理が継続中であるため、再度S30へ戻り処理が継続されることになる。
上記のような処理に従い、図5の例で言えば、R1の系列とR2の系列で、それぞれ、各リンクの矢元側から矢先側へ処理が流れる形で、各ノード(N1〜N10)の演算値が順に決定されてゆき、最後、ノードN5,N10の値が決定されると、本処理(S30)が終了する。これにより得られた各演算値(513)は、図2の(調整後)運行計画情報d3として出力される。
<効果等>
以上説明したように、本実施の形態によれば、上記列車の運転整理業務の支援等を行うシステムにおける運行計画の調整等の処理に関して、高速化を実現できる。これにより、運転整理業務を司る者(指令員)の負担を軽減し、技量の高度化を推進することができ、列車運行を適切に制御することに寄与できる。
特に、上記処理(演算)の実行にあたり、処理対象とする列車本数などの情報データ量が増大する場合などであっても、本形態によれば、マルチスレッド演算処理(並列処理)の実行の処理スレッド数を増やすことにより、運転整理業務で必要とされる情報提供機能のレスポンスの高速化などを実現できる。
より具体的には、次の通りである。即ち、列車の運行計画情報を表現したグラフデータd2及びそのマルチスレッドの演算処理(S30)などを特徴とする構成によって、従来技術に比べて処理高速化が実現できる。即ち、指令員50への情報提示機能62(調整後の運行計画情報d3の表示)のレスポンスの高速化などが実現できる。これにより運転整理業務の効率化、指令員50の負担の軽減、などが実現できる。
また特に、上記演算実行(S2)にあたり、処理対象とする列車13の本数などの情報データ量が増大する場合などであっても、本形態では、処理スレッド数(m)を増やすことにより処理性能を調節でき、運転整理業務で必要とされるレスポンスの高速化を実現できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
10…運転整理支援システム、11…ネットワーク、12…駅設備、13…列車、20…CTCシステム、21…運行実績取得部、22…運行計画指示部、31…グラフデータ生成部、32…演算実行部、41…ダイヤデータテーブル、42…演算リンク定義テーブル、43…バッファ(演算ノードバッファ)、50…ユーザ(指令員等)、61…運行計画生成機能(調整機能)、62…情報提示機能、100…計算機システム(運転整理支援装置)、110…中央処理装置、120…記憶装置、130…入力装置、140…表示装置(出力装置)、d0…ダイヤデータ、d1…(調整前)運行計画情報、d2…グラフデータ、d3…(調整後)運行計画情報。

Claims (11)

  1. 計算機システムを用いて列車の運転整理の業務を支援する処理を行う運転整理支援システムであって、
    前記計算機システムは、
    列車のダイヤデータに基づく調整前の運行計画情報を入力として用いてその調整のための演算処理を行って調整後の運行計画情報を出力する調整機能を有し、
    前記調整機能は、グラフデータ生成部と、演算実行部と、を有し、
    前記グラフデータ生成部は、前記調整前の運行計画情報を入力として用いて、前記演算実行部の演算処理で用いる、ノード及びリンクを持つ構造のグラフデータを生成する処理を行い、
    前記演算実行部は、前記グラフデータを入力として用いて、マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行により、前記調整後の運行計画情報を出力し、
    前記グラフデータ生成部は、前記グラフデータの生成の際、前記運行計画情報における各路線、各列車、及び各駅に関する到着時刻及び出発時刻をそれぞれ値として持つノードとし、当該複数のノードにおける2つのノードの時刻の差分をそれぞれ重み値として持つ方向付きのリンクとし、
    前記演算実行部は、前記マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行の際、複数(m)の処理スレッドを用いてそれぞれの処理スレッドにより前記グラフデータのノードの値の調整のための演算を実行し、その際は、当該グラフデータにおけるノードとリンクの接続関係に基づき、あるノードの値は当該ノードと接続されるリンクの重み値及び当該リンクで接続される他のノードの値に基づき演算され
    前記計算機システムは、
    前記調整機能による前記調整後の運行計画情報をユーザに提示する処理を行う情報提示機能と、
    路線、列車、駅、到着時刻、及び出発時刻の情報を含む前記運行計画情報を含む前記ダイヤデータを管理するテーブルと、
    前記グラフデータ生成部で生成するグラフデータのリンクに関する生成条件の定義情報を管理するテーブルと、
    前記演算実行部による前記マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行過程で前記複数(m)の処理スレッドの各々から処理対象のノードの登録及び削除が実行されるバッファと、を有し、
    前記グラフデータ生成部は、前記調整前の運行計画情報及び前記定義情報を入力として用いて、当該定義情報に従うリンクを持つ前記グラフデータを生成する処理を行うこと、を特徴とする運転整理支援システム。
  2. 請求項記載の運転整理支援システムにおいて、
    前記演算実行部の処理では、
    前記マルチスレッドの並列処理で実行する処理スレッドの数(m)を、設定に基づいて決定する処理と、
    前記グラフデータにおいて、あるリンクに対して、当該リンクの矢元のノードを流入ノードとし、当該リンクの矢先のノードを流出ノードとし、また、あるノードに対して、矢先がつながるリンクを流入リンクとし、矢元がつながるリンクを流出ノードとしたとき、複数のノードのうち、流入リンクが無いノードを演算ノードとして前記バッファへ登録する処理と、
    前記複数(m)の処理スレッドを生成して、それぞれの処理スレッドにより、前記バッファに登録されているノードを対象として、同様のアルゴリズムによる演算処理を実行する処理と、を有し、
    上記の複数(m)の処理スレッドでの演算処理を繰り返し実行してすべてのノードの演算値を決定した後に当該演算実行部の処理を終了すること、を特徴とする運転整理支援システム。
  3. 請求項記載の運転整理支援システムにおいて、
    前記演算実行部における前記マルチスレッドの並列処理による演算処理では、
    (1)前記バッファに登録されているノードの有無を判定し、無い場合には処理を終了し、
    (2)上記で有る場合には、前記バッファに登録されているノード(X)を取得すると共に、当該バッファから、当該取得したノード(X)の情報を削除し、
    (3)上記取得したノード(X)を矢元とする流出リンクがすべて巡回済みか判定し、すべて巡回済みの場合は、前記(1)へ処理を戻し、
    (4)上記で未巡回の流出リンクが有る場合には、未巡回の流出リンクのうち1つを巡回済みに設定し、
    (5)当該ノード(X)とその流出リンクでつながる次ノード(Y)を取得し、
    (6)上記次ノード(Y)を矢先とする流入リンクがすべて巡回済みか判定し、すべて巡回済みではない場合には、前記(3)へ処理を戻し、
    (7)上記ですべて巡回済みである場合には、当該次ノード(Y)の演算値を決定する処理を行い、
    (8)上記演算値を決定した次ノード(Y)を前記バッファへ登録し、前記(3)へ処理を戻し、
    上記(1)〜(8)の一連の処理を並列実行すること、を特徴とする運転整理支援システム。
  4. 請求項記載の運転整理支援システムにおいて、
    前記(7)の当該次ノード(Y)の演算値を決定する処理において、
    該当のすべての流入リンク(a)に対して、当該流入リンク(a)の重み値と当該流入リンク(a)の矢元ノードの演算値との加算をし、それらの計算値の最大値と、当該次ノード(Y)の初期値とにおける最大値をとり、その最大値を当該次ノード(Y)の演算値として決定すること、を特徴とする運転整理支援システム。
  5. 請求項1記載の運転整理支援システムにおいて、
    前記グラフデータのノード及びリンクに関する生成の定義として、
    前記調整の対象とする各路線、各列車、及び各駅について、
    第1の駅への到着時刻を第1のノードとし、第1の駅からの出発時刻を第2のノードとし、第1の駅での停車時間を第1のリンクの重み値とし、
    第2の駅への到着時刻を第3のノードとし、第2の駅からの出発時刻を第4のノードとし、第2の駅での停車時間を第3のリンクの重み値とし、
    第1の駅と第2の駅との間の走行時間を第2のリンクの重み値とすること、を特徴とする運転整理支援システム。
  6. 請求項1記載の運転整理支援システムにおいて、
    前記グラフデータのノード及びリンクに関する生成の定義において、
    第1の定義として、矢元ノードを駅到着時刻とし、矢先ノードを駅出発時刻とし、それらの時隔差である駅停車時間をリンクの重み値とすること、を特徴とする運転整理支援システム。
  7. 請求項1記載の運転整理支援システムにおいて、
    前記グラフデータのノード及びリンクに関する生成の定義において、
    第2の定義として、矢元ノードを駅出発時刻とし、矢先ノードを次駅到着時刻とし、それらの時隔差である駅間走行時間をリンクの重み値とすること、を特徴とする運転整理支援システム。
  8. 請求項1記載の運転整理支援システムにおいて、
    前記グラフデータのノード及びリンクに関する生成の定義において、
    第3の定義として、矢元ノードを当該列車の駅出発時刻とし、矢先ノードを当該列車の次発列車の駅出発時刻とし、それらの時隔差である列車間の出発続行時間をリンクの重み値とすること、を特徴とする運転整理支援システム。
  9. 列車の運転整理の業務を支援する処理を行う運転整理支援装置であって、
    列車のダイヤデータに基づく調整前の運行計画情報を入力として用いてその調整のための演算処理を行って調整後の運行計画情報を出力する調整機能と、
    前記調整機能による前記調整後の運行計画情報をユーザに提示する処理を行う情報提示機能と、
    路線、列車、駅、到着時刻、及び出発時刻の情報を含む前記運行計画情報を含む前記ダイヤデータを管理するテーブルと、
    前記グラフデータ生成部で生成するグラフデータのリンクに関する生成条件の定義情報を管理するテーブルと、
    前記演算実行部による前記マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行過程で前記複数(m)の処理スレッドの各々から処理対象のノードの登録及び削除が実行されるバッファと、を有し、
    前記調整機能は、グラフデータ生成部と、演算実行部と、を有し、
    前記グラフデータ生成部は、前記調整前の運行計画情報及び前記定義情報を入力として用いて、前記演算実行部の演算処理で用いる、ノード及びリンクを持つ構造のグラフデータを生成する処理を行い、
    前記演算実行部は、前記グラフデータを入力として用いて、マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行により、前記調整後の運行計画情報を出力し、
    前記グラフデータ生成部は、前記グラフデータの生成の際、前記運行計画情報における各路線、各列車、及び各駅に関する到着時刻及び出発時刻をそれぞれ値として持つノードとし、当該複数のノードにおける2つのノードの時刻の差分をそれぞれ重み値として持つ方向付きのリンクとし、
    前記演算実行部は、前記マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行の際、複数(m)の処理スレッドを用いてそれぞれの処理スレッドにより前記グラフデータのノードの値の調整のための演算を実行し、その際は、当該グラフデータにおけるノードとリンクの接続関係に基づき、あるノードの値は当該ノードと接続されるリンクの重み値及び当該リンクで接続される他のノードの値に基づき演算されること、を特徴とする運転整理支援装置。
  10. 請求項記載の運転整理支援装置において、
    前記演算実行部の処理では、
    前記マルチスレッドの並列処理で実行する処理スレッドの数(m)を、設定に基づいて決定する処理と、
    前記グラフデータにおいて、あるリンクに対して、当該リンクの矢元のノードを流入ノードとし、当該リンクの矢先のノードを流出ノードとし、また、あるノードに対して、矢先がつながるリンクを流入リンクとし、矢元がつながるリンクを流出ノードとしたとき、複数のノードのうち、流入リンクが無いノードを演算ノードとして前記バッファへ登録する処理と、
    前記複数(m)の処理スレッドを生成して、それぞれの処理スレッドにより、前記バッファに登録されているノードを対象として、同様のアルゴリズムによる演算処理を実行する処理と、を有し、
    上記の複数(m)の処理スレッドでの演算処理を繰り返して実行してすべてのノードの演算値を決定した後に本演算実行部の処理を終了すること、を特徴とする運転整理支援装置。
  11. 計算機システムを用いて列車の運転整理の業務を支援する処理を行う運転整理支援システムにおける列車運行計画演算処理方法であって、
    前記計算機システムは、
    列車のダイヤデータに基づく調整前の運行計画情報を入力として用いてその調整のための演算処理を行って調整後の運行計画情報を出力する調整処理を行い、
    前記調整処理において、
    前記調整前の運行計画情報を入力として用いて、第2の処理ステップの演算処理で用いる、ノード及びリンクを持つ構造のグラフデータを生成する第1の処理ステップと、
    前記グラフデータを入力として用いて、マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行により、前記調整後の運行計画情報を出力する第2の処理ステップと、を有し、
    前記第1の処理ステップでは、前記グラフデータの生成の際、前記運行計画情報における各路線、各列車、及び各駅に関する到着時刻及び出発時刻をそれぞれ値として持つノードとし、当該複数のノードにおける2つのノードの時刻の差分をそれぞれ重み値として持つ方向付きのリンクとし、
    前記第2の処理ステップでは、前記マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行の際、複数(m)の処理スレッドを用いてそれぞれの処理スレッドにより前記グラフデータのノードの値の調整のための演算を実行し、その際は、当該グラフデータにおけるノードとリンクの接続関係に基づき、あるノードの値は当該ノードと接続されるリンクの重み値及び当該リンクで接続される他のノードの値に基づき演算され
    前記計算機システムは、前記調整処理による前記調整後の運行計画情報をユーザに提示する処理を行う第3の処理ステップを有し、
    前記計算機システムは、路線、列車、駅、到着時刻、及び出発時刻の情報を含む前記運行計画情報を含む前記ダイヤデータを管理するテーブルと、前記グラフデータ生成部で生成するグラフデータのリンクに関する生成条件の定義情報を管理するテーブルと、前記演算実行部による前記マルチスレッドの並列処理による演算処理の実行過程で前記複数(m)の処理スレッドの各々から処理対象のノードの登録及び削除が実行されるバッファと、を有し、
    前記計算機システムは、前記第1の処理ステップでは、前記調整前の運行計画情報及び前記定義情報を入力として用いて、当該定義情報に従うリンクを持つ前記グラフデータを生成する処理を行うこと、を特徴とする列車運行計画演算処理方法。
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