JP2010074386A - 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

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JP2010074386A JP2008238083A JP2008238083A JP2010074386A JP 2010074386 A JP2010074386 A JP 2010074386A JP 2008238083 A JP2008238083 A JP 2008238083A JP 2008238083 A JP2008238083 A JP 2008238083A JP 2010074386 A JP2010074386 A JP 2010074386A
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Abstract

【課題】複数のスレッドを利用して画像復号処理を高速に実行可能とする。
【解決手段】同時に実施可能なスレッド数を取得する。また、符号データの符号情報を取得し、取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分(コンポーネント)数を決定する。決定した色成分数と、同時に実施可能なスレッド数とから復号処理のスレッド分割方法を決定し、該スレッド分割方法に応じて、画像復号処理を、複数のスレッドに分割して実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像データの圧縮伸張技術に関する。特に、複数のスレッドのそれぞれに含まれる命令を並列に実行可能なプロセッサを用いて画像復号処理を実行する技術に関する。
近年、コンピュータ技術の進展に伴い、高速なプロセッサや大容量のメモリ等の様々なハードウェア資源が開発されている。その中の一つに、一つのプロセッサが論理的に複数のプロセッサとして働くことができるようなプロセッサがある。このプロセッサは、複数のスレッドのそれぞれに含まれる命令を並列に実行することが可能である。このようなプロセッサにより、画像処理を行うことにより、画像処理の高速化が期待されている。
例えば、特許文献1や2には、複数のスレッドにより、タイルやブロック毎に符号化/復号化処理を並列に行う技術が開示されている。また、特許文献3には、複数のスレッドにより、各コーディングパス毎に復号処理を並列に行う技術が開示されている。
特開2002−354263号公報 特開2006−060681号公報 特開2005−277758号公報
近年、画像圧縮符号化方式としてJPEG2000が注目されている。JPEG2000の符号は、独立に復号可能な部分と不可能な部分とがあり、単純に複数スレッドに分割できない。依存関係にある符号を別スレッドに分けてしまうと、逆に速度低下を招きかねない。従来技術では、このようなことが考慮されていない。
本発明の目的は、上記問題を解決し、複数のスレッドを利用して画像復号処理を高速に実行可能とする画像処理装置、画像処理方法、そのコンピュータプログラム及び情報記録媒体を提供することにある。
請求項1の発明は、複数のスレッドを備え、複数の独立に復号可能な圧縮データパケットから構成される符号データを復号し、画像データを再生する画像処理装置であって、同時に実施可能なスレッド数を取得する手段と、符号データの符号情報を取得する手段と、前記取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分数を決定する手段と、前記決定した色成分数と、前記同時に実施可能なスレッド数とから復号処理のスレッド分割方法を決定する手段と、前記決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を、複数のスレッドに分割する手段とを有し、符号オーダーに対応して復号処理分割方法を切り替え、画像復号処理を複数のスレッドで実行することを特徴とする。
請求項2の発明は、複数のスレッドを備え、複数の独立に復号可能な圧縮データパケットから構成される符号データを復号し、画像データを生成する画像処理装置であって、同時に実施可能なスレッド数を取得する手段と、符号データの符号情報を取得する手段と、前記取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分数を決定する手段と、各圧縮データパケットのパケット長を取得する手段と、前記決定した色成分数と、前記パケット長の取得結果と、前記同時に実施可能なスレッド数とに基づいて、スレッド分割方法を決定する手段と、前記決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を複数のスレッドに分割する手段とを有し、符号オーダーおよびパケット長の取得結果に応じて、復号処理分割方法を切り替え、画像復号処理を複数のスレッドで実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の画像処理装置において、符号データはJPEG2000フォーマットであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2又は3記載の画像処理装置において、パケット長を取得する手段は、パケットのヘッダー情報からパケット長を取得することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の画像処理装置において、ヘッダー情報とは、JPEG2000におけるPLTマーカーまたは、PLMマーカーであることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2又は3記載の画像処理装置において、パケット長を取得する手段は、パケットデータを解読してパケット長を取得することを特徴とする。
請求項7の発明は、複数のスレッドを備え、複数の独立に復号可能な圧縮データパケットから構成される符号データを復号し、画像データを再生する画像処理装置における画像処理方法であって、同時に実施可能なスレッド数を取得するステップと、符号データの符号情報を取得するステップと、前記取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分数を決定するステップと、前記決定した色成分数と、前記同時に実施可能なスレッド数とから復号処理のスレッド分割方法を決定するステップと、前記決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を、複数のスレッドに分割するステップとを有し、符号オーダーに対応して復号処理分割方法を切り替え、画像復号処理を複数のスレッドで実行することを特徴とする。
請求項8の発明は、複数のスレッドを備え、複数の独立に復号可能な圧縮データパケットから構成される符号データを復号し、画像データを生成する画像処理装置における画像処理方法であって、同時に実施可能なスレッド数を取得するステップと、符号データの符号情報を取得するステップと、前記取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分数を決定するステップと、各圧縮データパケットのパケット長を取得するステップと、前記決定した色成分数と、前記パケット長の取得結果と、前記同時に実施可能なスレッド数とに基づいて、スレッド分割方法を決定するステップと、前記決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を複数のスレッドに分割するステップとを有し、符号オーダーおよびパケット長の取得結果に応じて、復号処理分割方法を切り替え、画像復号処理を複数のスレッドで実行することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7又は8記載の画像処理方法において、符号データはJPEG2000フォーマットであることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項8又は9記載の画像処理方法において、パケット長を取得するステップは、パケットのヘッダー情報からパケット長を取得することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10記載の画像処理方法において、ヘッダー情報とは、JPEG2000におけるPLTマーカーまたは、PLMマーカーであることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項8又は9記載の画像処理方法において、パケット長を取得するステップは、パケットデータを解読してパケット長を取得することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項7乃至12のいずれか1項に記載の画像処理方法のステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムである。
請求項14の発明は、請求項13記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体である。
本発明では、コンポーネント毎(色成分毎)に処理スレッドが分割されるため、色変換の前までは別スレッドで独立に実行可能であり、複数のスレッドを利用して画像復号処理を高速に実行することができる。
はじめに、図1によりJPEG2000の符号化/復号化処理の概要について説明する。
図1(A)に示すように、符号化処理は色変換111、ウェーブレット変換112、量子化113、符号化114、レイヤ形成とパケット生成115に大別される。
(1) 色変換
色変換111は、複数の色成分により構成される原画像を効率よく圧縮するために行う前処理である。例えば、RGB画像をYCbCr画像に変換する。
(2) ウェーブレット変換
色変換された画像は、ウェーブレット変換112により複数の分解レベルに分けられる。各分解レベルは複数のサブバンドのウェーブレット係数で構成される。図2は分解レベルが2のとき(解像度レベル数3)のサブバンドの構成であり、レベル0からレベル2までの解像度レベルが存在する。ここで、小さい解像度レベルに属するウェーブレット係数ほど低い周波数の情報を含むことになる。ウェーブレット変換112は、各色成分(コンポーネント)対応に行われる。これは、以降の処理でも同様である。
(3) 量子化
生成されたウェーブレット係数は、量子化113される。ここでの量子化は、いわゆるスカラー量子化である。なお、可逆ウェーブレット変換が行われる場合には量子化は行わない。
(4) 符号化
量子化されたウェーブレット係数は、EBCOTアルゴリズムにより符号化114される。符号化114はコードブロック分割、係数モデリング、算術符号化に大別される。
(i)コードブロック分割
各サブバンドは、コードプロックと呼ばれる正方形のブロック(例えば64×64など)に分割される。符号化は、コードブロック単位に以下のように行われる。
(ii)係数モデリング
各コードブロックのウェーブレット係数列に対し、ピットプレーンに基づく係数モデリングを行う。これにより、係数ビットが重要度順に並んだエンペデッド符号列が生成される。MSBからLSBまでのすべてのビットプレーンは、それぞれコンテクストに応じて三つのサブビットプレーン(パス)に分解される。各サブビットブレーンの境界は打切り点(Truncation point)と呼ばれ、後でデータを切り捨てる際の最小の分割単位となる。
(iii)算術符号化とポスト量子化
係数モデリングにより生成されたエンベデッド符号列に対して、適応算術符号化を施す。その後、サブビットブレーンの境界である打切り点を単位として、算術符号列を適宜打ち切ることにより(ポスト量子化)、所定の符号ビットストリームを得る。
(5) レイヤ形成とパケット生成
最後に、生成した符号ビットストリームについてレイヤ形成とパケット生成115を行って符号データを得る。複数の画質で順次表示する必要がある場合、すなわちSNRスケーラブルが必要であるとき、符号ビットストリームをレイヤ単位にグループ化する。各レイヤはそれぞれ、各コードブロックのエンベデノド符号の一部を含む。高いレイヤほど画像の再生にあたって重要な成分を含むことになる。
次に、各レイヤを複数のボディと呼ばれる単位に分解し、それぞれにヘッダー情報を付加してパケットを生成する。ここで各ボディは、それぞれ対応する解像度レベルの情報をもつ。したがって生成されるパケットの総数は、レイヤ数と解像度レベル数の積となる。ヘッダー情報には、各コードブロックの算術符号列の長さ、サブビットブレーンの個数などの情報が含まれる。すべてのパケットをまとめ、グローバルヘッダー情報を付加したものが、最終的な符号列(符号データ)となる。ただし、各種ヘッダー情報やデータ分割の最小単位であるサブビットプレーンは、1バイトの整数倍のサイズとすることをJPEG2000では規定している。
復号処理は、図1(B)に示すように、パケット分解121、復号化122、逆量子化123、逆ウェーブレット変換124、逆色変換125に大別される。復号化のアルゴリズムは、基本的に上述の符号化のアルゴリズムを逆にだとることになるので、説明を省略する。
図3に符号データの概略構成を示す。符号データは、グローバルヘッダー情報と複数のパケットで構成され、各パケットはパケットヘッダー情報とボディ(符号データ)で構成される。グローバルヘッダー情報にパケット全体のパケット長を示すPLMマーカーが含まれ、パケットヘッダー情報に当該パケットのパケット長を示すPLTマーカーが含まれている。
図4は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態の構成例を示したものである。本画像処理装置は、符号/復号処理部200、コントローラ210、操作部220、表示部230、プリンタ240、モデム250、RAM等の内部記憶装置260、ハードディスク等の外部記憶装置270、及び、これら各部を接続するバス(データ線、制御線等)280等を備えている。この構成はコンピュータと基本的に同じであり、例えば、符号/復号処理部200とコントローラ210の実体はCPUとなる。
符号/復号処理部200は、複数のスレッドを備えており、画像符号化処理や画像復号処理を複数のスレッドで実行できるようになっている。ここで、スレッドはプログラムの実行単位を意味しており、各スレッドには一つ以上の命令が含まれる。図5にスレッドと命令の関係を示す。図5では簡単に、画像符号処理や画像復号処理の画像処理が命令0から命令9までの10個の処理に分割されるとしている。また、スレッドの数は0〜3の4個としている。図5(A)は、スレッド0〜3の4個のスレッドのうち、スレッド0が命令0〜9の全ての画像処理を実行することを示している。図5(B)は、スレッド0が7個の命令に対応する画像処理を実行し、スレッド1〜3がそれぞれ一つの命令に対応する画像処理を実行することを示している。図5(C)は、スレッド0〜3がそれぞれ2ないし3個の命令に対応する画像処理を実行することを示している。本発明では、画像復号処理の命令群が、コンポーネント(色成分)ごとに別スレッドに分割されて実行されることになる。
コントローラ210は装置各部の動作の制御を司る。該コントローラ210は、ROMなどに画像処理プログラムを保持し、該プログラムのもとに符号/復号処理部200、その他の動作を制御する。
外部記憶装置270は、処理対象の原画像データや符号データを記憶している。画像復号処理の場合、コントローラ210の制御下で外部記憶装置270上の符号データが内部記憶装置260に読み出され、符号/復号処理部200で復号処理される。詳しくは、符号/復号処理部200では、コントローラ210の制御下で、内部記憶装置260の符号データを読み込み、コンポーネント毎に複数のスレッドを実行して復号処理を行い、非同期に生成される複数のスレッドの画像データを内部記憶装置260の別の領域に書き込む。コントローラ210は、内部記憶装置260に書き込まれた画像データを整列ないしは付加情報を追加し、外部記憶装置270に記憶する。
操作部220はマウスやキーボードで構成され、利用者がデータや操作指示などを入力するのに使用される。該操作部220を使用して、利用者は復号処理条件を設定入力する。
表示部230は外部記憶装置270に記憶された画像データを表示するのに使用され、プリンタ240は画像データをプリント出力するのに使用される。モデム250は、外部記憶装置270に記憶された画像データを回線経由で、別装置に送信するのに使用される。なお、別装置で生成された符号データを、回線経由でモデム250で受信して、外部記憶装置270あるいは直接に内部記憶装置260に記憶することも可能である。
図4の装置構成は一例であり、図4に示される全ての装置、機能を使用することは必須ではない。また、他にスキャナなどを備えてもよい。
以下、図4の符号/復号処理部200とコントローラ210の機能(CPU機能)をもとに本発明に係る画像復号処理の二、三の実施形態について詳述する。
これはコンポーネント(色成分)により復号処理のスレッド分割方法を決定し、決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を複数のスレッドに分割して実行するものである。図6、図7、図8に本実施例の処理フローチャートを示す。制御はコントローラ210が受け持つ。
図6は全体的動作フローチャートを示したものである。ステップ1001は、符号化処理を実施する実行スレッド数Nを決定する。まず、符号/復号処理部200の並列実行可能なスレッド数N1を取得する。次に、復号処理条件より、復号する符号のコンポーネント数C1を取得する。次に、符号データより、符号データのコンポーネント数C2を獲得する。これらN1,C1,C2から、復号処理のスレッド数Nを以下のように決定する。
N=min(N1,C1,C2)
Min()は最小値を意味する。
ステップ1002は、N>1を判断する。そして、N>1の時、ステップ1003にてマルチスレッド処理を実行する。一方、N<=1のとき、ステップ1004にてシングルスレッド処理を実行する。
その後、ステップ1005にて終了処理を行う。終了処理は、動作しているプログラムのメモリの開放、生成したデータへのアクセス権の開放などの処理を示すが、特に処理が必要ではない場合もある。
シングルスレッド処理は、一般的なアプリケーションプログラムと同様の動作であり、符号/復号処理部200に処理させる命令列を1ずつ生成し、符号/復号処理部200に実行させるものである。
図7は、マルチスレッド処理の動作フローチャートを示したものである。
ステップ1101は、マルチスレッド処理の初期化を行う。初期設定では、実行するスレッド数Nを設定する。そして、N個のスレッドとその処理するコンポーネントC3の対応を決定する。ここでは、一例としてN=3,C3=3とし、以下のとおりとする。なお、C3はC1<=C2ではC1、C2<=C1ではC2である。
Figure 2010074386
ステップ1102は、処理が終了か判断する。処理終了でない場合、ステップ1102〜1105の処理を繰り返す。処理終了すると、ステップ1106に進む。
ステップ1103では、復号処理スレッドをN個起動する。ステップ1104では、符号データをパケット単位で読み込む。ステップ1105では、読み込んだパケットのコンポーネントを調べ、対応するコンポーネントデータ処理スレッドにデータを渡す。データの提供方法としては、符号データを複製し、スレッドに渡してもよいし、データの開始位置へのポインタを渡してもよい。
ステップ1106は、終了処理を行う。これは、図6のステップ1005と同じである。
図8は、各コンポーネントデータ処理スレッドの動作フローチャートを示したものである。
ステップ1201では、コンポーネントデータ処理スレッドが起動される。同時に初期化が行われる。初期化としては、データの読み込み位置の設定、書き込み位置の設定、その他復号条件の設定などが行われる。
ステップ1202では、スレッドが終了か判断する。処理終了でない場合、ステップ1203〜1205の処理を繰り返す。処理終了すると、ステップ1206に進む。
ステップ1203では、処理する符号データが読み込まれる。ステップ1204では、復号処理が行われる。ステップ1205では、復号結果が書き込まれる。
ステップ1206では、スレッドの終了処理が行われる。終了処理としては、スレッドとして確保したメモリの開放、関数、クラスの解放などが行われる。
本実施例では、コンポーネント毎に処理スレッドが分割されているため、色逆変換処理を除く処理は別スレッドで独立に実行可能であり、画像復号処理を並列に実行でき、かつ、煩雑なスレッドの制御の必要もない。なお、色逆変換処理に関しては、実行スレッドの分割の有無は自由である。
これはコンポーネント(色成分)とパケット長により復号処理のスレッド分割方法を決定して実行するものである。本実施例では、パケット長はパケットヘッダー情報のPLMやPLTから取得する。
図9に、本実施例のマルチスレッド処理の動作フローチャートを示す。全体動作のフローチャートは図6と同様であるので省略する。また、各コンポーネントデータ処理スレッドの動作フローチャートは図8と同様であるので省略する。図9の各ステップは、以下のように実行される。
ステップ1301はマルチスレッド処理の初期化を行う。初期設定では、実行するスレッド数Nを設定する。また、N個のスレッドとその処理するコンポーネントC3の対応を決定する。ここでは、一例としてN=3,C3=3とし、以下のとおりとする。
Figure 2010074386
ステップ1302は、処理が終了か判断する。処理終了でない場合、ステップ1302〜1305の処理を繰り返す。処理終了すると、ステップ1306に進む。
ステップ1303では、復号処理スレッドをN個起動する。ステップ1304では、PLMマーカーまたは、PLTマーカーを読み込む。ステップ1305では、各スレッドに配分するデータを決定し、スレッドに符号データを渡す。すなわち、プログレッションオーダーと、PLMマーカーまたは、PLTマーカーで読んだパケット長から、符号データをコンポーネント毎に分類し、各コンポーネントデータを、各コンポーネント処理スレッドに渡す。データの提供方法としては、符号データを複製し、スレッドに渡してもよいし、データの開始位置へのポインタを渡してもよい。
処理する符号データをパケットに分割する必要があるが、パケットの長さは、PLMマーカーまたは、PLTマーカーより、分割できる。それらのパケットが、どのコンポーネントの符号であるかは、また、プログレッションオーダーおよび符号情報から、判断できる。その結果に基づいて、読み込んだパケットのコンポーネントを計算し、対応するコンポーネントデータ処理スレッドにデータを渡す。
ステップ1306は、終了処理を行う。これは、図6のステップ1005と同様である。
これは、実施例2と同様にコンポーネント(色成分)とパケット長により復号処理のスレッド分割方法を決定して実行するものである。ただし、本実施例では、パケットヘッダーを先読みして全処理パケットの符号長を取得する。
図10に、本実施例のマルチスレッド処理の動作フローチャートを示す。全体動作のフローチャートは図6と同様であるので省略する。また、各コンポーネントデータ処理スレッドの動作フローチャートは図8と同様であるので省略する。図10の各ステップは、以下のように実行される。
ステップ1401は、マルチスレッド処理の初期化を行う。初期設定では、実行するスレッド数Nを設定する。また、N個のスレッドとその処理するコンポーネントの対応を決定する。ここでは、一例としてN=3,C3=3とし、以下のとおりとする。
Figure 2010074386
ステップ1402は、符号データを読み込み、パケットヘッダーのみを解釈し、全処理パケットの符号長を取得する。
ステップ1403は、処理が終了か判断する。処理終了でない場合、ステップ1404,1405の処理を繰り返す。処理終了すると、ステップ1406に進む。
ステップ1404では、復号処理スレッドをN個起動する。ステップ1405では、各スレッドに配分するデータを決定し、スレッドに符号データを渡す。すなわち、プログレッションオーダーと、先読みしたパケット長から、符号データをコンポーネント毎に分類し、各コンポーネントデータを、各コンポーネント処理スレッドに渡す。データの提供方法としては、符号データを複製し、スレッドに渡してもよいし、データの開始位置へのポインタを渡してもよい。
パケットが、どのコンポーネントの符号であるかは、また、プログレッションオーダーおよび符号情報から、判断できる。その結果に基づいて、読み込んだパケットのコンポーネントを計算し、対応するコンポーネントデータ処理スレッドにデータを渡す。
ステップ1406は、終了処理を行う。これは、図6のステップ1005と同様である。
JPEG2000の符号化処理と復号化処理の概要を示す図である。 JPEG2000におけるウェーブレット変換によるサブバンド分解を説明する図である。 JPEG2000符号ストリームの構成の概念図である。 本発明に係る画像処理装置の装置構成例である。 スレッドと命令の関係を示す図である。 本発明の第1、第2、第3の実施形態に係る全体動作に関するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るマルチスレッドに関する処理フローチャートである。 本発明の第1、第2、第3の実施形態に係るコンポーネント処理に関するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るマルチスレッドに関する処理フローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るマルチスレッドに関する処理フローチャートである。
符号の説明
200 符号/復号処理部
210 コントローラ
220 操作部
230 表示部
240 プリンタ
250 モデム
260 内部記憶装置
270 外部記憶装置
280 バス

Claims (14)

  1. 複数のスレッドを備え、複数の独立に復号可能な圧縮データパケットから構成される符号データを復号し、画像データを再生する画像処理装置であって、
    同時に実施可能なスレッド数を取得する手段と、
    符号データの符号情報を取得する手段と、
    前記取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分数を決定する手段と、
    前記決定した色成分数と、前記同時に実施可能なスレッド数とから復号処理のスレッド分割方法を決定する手段と、
    前記決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を、複数のスレッドに分割する手段とを有し、
    符号オーダーに対応して復号処理分割方法を切り替え、画像復号処理を複数のスレッドで実行することを特徴とする画像処理装置。
  2. 複数のスレッドを備え、複数の独立に復号可能な圧縮データパケットから構成される符号データを復号し、画像データを生成する画像処理装置であって、
    同時に実施可能なスレッド数を取得する手段と、
    符号データの符号情報を取得する手段と、
    前記取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分数を決定する手段と、
    各圧縮データパケットのパケット長を取得する手段と、
    前記決定した色成分数と、前記パケット長の取得結果と、前記同時に実施可能なスレッド数とに基づいて、スレッド分割方法を決定する手段と、
    前記決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を複数のスレッドに分割する手段とを有し、
    符号オーダーおよびパケット長の取得結果に応じて、復号処理分割方法を切り替え、画像復号処理を複数のスレッドで実行することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像処理装置において、
    符号データはJPEG2000フォーマットであることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2又は3記載の画像処理装置において、
    パケット長を取得する手段は、パケットのヘッダー情報からパケット長を取得することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4記載の画像処理装置において、
    ヘッダー情報とは、JPEG2000におけるPLTマーカーまたは、PLMマーカーであることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項2又は3記載の画像処理装置において、
    パケット長を取得する手段は、パケットデータを解読してパケット長を取得することを特徴とする画像処理装置。
  7. 複数のスレッドを備え、複数の独立に復号可能な圧縮データパケットから構成される符号データを復号し、画像データを再生する画像処理装置における画像処理方法であって、
    同時に実施可能なスレッド数を取得するステップと、
    符号データの符号情報を取得するステップと、
    前記取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分数を決定するステップと、
    前記決定した色成分数と、前記同時に実施可能なスレッド数とから復号処理のスレッド分割方法を決定するステップと、
    前記決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を、複数のスレッドに分割するステップとを有し、
    符号オーダーに対応して復号処理分割方法を切り替え、画像復号処理を複数のスレッドで、実行することを特徴とする画像処理方法。
  8. 複数のスレッドを備え、複数の独立に復号可能な圧縮データパケットから構成される符号データを復号し、画像データを生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
    同時に実施可能なスレッド数を取得するステップと、
    符号データの符号情報を取得するステップと、
    前記取得した符号情報と復号処理条件とから、復号処理する符号データの色成分数を決定するステップと、
    各圧縮データパケットのパケット長を取得するステップと、
    前記決定した色成分数と、前記パケット長の取得結果と、前記同時に実施可能なスレッド数とに基づいて、スレッド分割方法を決定するステップと、
    前記決定したスレッド分割方法に応じて、画像復号処理を複数のスレッドに分割するステップとを有し、
    符号オーダーおよびパケット長の取得結果に応じて、復号処理分割方法を切り替え、画像復号処理を複数のスレッドで実行することを特徴とする画像処理方法。
  9. 請求項7又は8記載の画像処理方法において、
    符号データはJPEG2000フォーマットであることを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項8又は9記載の画像処理方法において、
    パケット長を取得するステップは、パケットのヘッダー情報からパケット長を取得することを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項10記載の画像処理方法において、
    ヘッダー情報とは、JPEG2000におけるPLTマーカーまたは、PLMマーカーであることを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項8又は9記載の画像処理方法において、
    パケット長を取得するステップは、パケットデータを解読してパケット長を取得することを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の画像処理方法のステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  14. 請求項13記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
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