JP5329923B2 - 新規プロテアーゼ及びその製造法 - Google Patents
新規プロテアーゼ及びその製造法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5329923B2 JP5329923B2 JP2008292141A JP2008292141A JP5329923B2 JP 5329923 B2 JP5329923 B2 JP 5329923B2 JP 2008292141 A JP2008292141 A JP 2008292141A JP 2008292141 A JP2008292141 A JP 2008292141A JP 5329923 B2 JP5329923 B2 JP 5329923B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amino acid
- protease
- protein
- enzyme
- minutes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
アルギニン残基、リジン残基の双方に作用するプロテアーゼは基質特異性が低く、蛋白質に作用させると一般に蛋白質の低分子化を生じ、蛋白質が本来有している乳化性、保水性等の機能が消失するという問題があった。かかる事情から、食品業界においては、ハム、ソーセージや水産練り製品、低アレルゲン性の卵製品や豆腐等の製造用途に供される大豆蛋白、小麦蛋白、卵蛋白等の分解物の機能性(乳化性、保水性、溶解性、分散性等)を選択的に調節し、機能性の多様化を図ることができるプロテアーゼ、即ち蛋白質を極めて限定的に分解して蛋白質の機能性の改善ができる、基質特異性の高いプロテアーゼの開発が要望されている。
基質特異性が高く、且つ量産に適した微生物に由来するプロテアーゼとして、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)に由来するものが報告されている(特許文献2)。
本発明は主として以上の成果に基づくものであり、次の通りである。
[1] 以下の(1)又は(2)のタンパク質からなるプロテアーゼ:
(1)配列番号1のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(2)配列番号1のアミノ酸配列と相同なアミノ酸配列からなり、プロテアーゼ活性を有するタンパク質。
[2] [1]に記載のプロテアーゼをコードするDNAが導入された形質転換体。
[3] 前記DNAが配列番号2又は配列番号3の塩基配列からなる、[2]に記載の形質転換体。
[4] アスペルギルス属に属する微生物である、[2]又は[3]に記載の形質転換体。
[5] 以下のステップ(1)及び(2)を含む、プロテアーゼの製造法:
(1)前記DNAがコードするタンパク質が産生される条件下、[2]〜[4]のいずれか一項に記載の形質転換体を培養するステップ;
(2)産生されたタンパク質を回収するステップ。
[6]下記の酵素化学的性質を有するプロテアーゼ、
(1)作用:セリンプロテーゼ又はシステインプロテアーゼである;
(2)分子量:約55 kDa(SDS-PAGEによる);
(3)基質特異性:以下の(a)の条件、即ち(a)サブサイトP1位のアミノ酸がアスパラギン酸(Asp)又はフェニルアラニン(Phe)であること、を満たす基質ペプチドに高い特異性を有する。
[7]前記(a)の条件に加えて、以下の(b)及び(c)の条件、即ち(b)サブサイトP1位のアミノ酸がアスパラギン酸(Asp)であればP2位のアミノ酸は存在しないか、或いはスレオニン(The)、アラニン(Ala)又はイソロイシン(Ile)であること(但し、P2位のアミノ酸がスレオニン(The)のときはP3位のアミノ酸はグルタミン(Gln)ではなく、好ましくはグルタミン酸(Glu)である)、及び(c)サブサイトP1位のアミノ酸がフェニルアラニン(Phe)であればP2位のアミノ酸はアラニン(Ala)、プロリン(Pro)又はグリシン(Gly)であること、を満たす基質ペプチドに高い特異性を有する、[6]に記載のプロテアーゼ。
[8]下記の酵素化学的性質を更に有する、[6]又は[7]に記載のプロテアーゼ、
(4)至適pH:約4.0;
(5)pH安定性:pH3〜6の範囲で安定(30℃、30分間);
(6)至適温度:約40℃;
(7)温度安定性:60℃まで安定(pH4.0、10分間)。
[9]下記の酵素化学的性質を有するプロテアーゼ、
(1)作用:セリンプロテーゼ又はシステインプロテアーゼである;
(2)分子量:約55 kDa(SDS-PAGEによる);
(3)基質特異性:カゼイン、フィブリン、大豆タンパク質に良好に作用し、ゼラチン、β−ラクトグロブリン、エラスチン、コラーゲンにも作用する。
[10]
下記の酵素化学的性質を更に有する、[9]に記載のプロテアーゼ、
(4)至適pH:約4.0;
(5)pH安定性:pH3〜6の範囲で安定(30℃、30分間);
(6)至適温度:約40℃;
(7)温度安定性:60℃まで安定(pH4.0、10分間)。
本発明の第1の局面は、本発明者らが同定に成功した新規プロテーゼに関する。本発明のプロテーゼは、一態様において、配列番号1のアミノ酸配列を有するタンパク質からなる。一般に、あるタンパク質のアミノ酸配列の一部に改変を施した場合において改変後のタンパク質が改変前のタンパク質と同等の機能を有することがある。即ちアミノ酸配列の改変がタンパク質の機能に対して実質的な影響を与えず、タンパク質の機能が改変前後において維持されることがある。そこで本発明は他の態様として、配列番号1のアミノ酸配列と相同なアミノ酸配列を有しプロテアーゼ活性を有するタンパク質(以下、「相同タンパク質」ともいう)を提供する。ここでの「相同なアミノ酸配列」とは、配列番号1のアミノ酸配列と一部で相違するが、当該相違がタンパク質の機能(ここではプロテアーゼ活性)に実質的な影響を与えていないアミノ酸配列のことをいう。尚、ここでの「プロテアーゼ活性」は、好ましくはセリンプロテーゼ又はシステインプロテアーゼとしてのプロテーゼ活性である。
二つの配列の比較及び同一性の決定は数学的アルゴリズムを用いて実現可能である。配列の比較に利用可能な数学的アルゴリズムの具体例としては、KarlinおよびAltschul (1990) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87:2264-68に記載され、KarlinおよびAltschul (1993) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:5873-77において改変されたアルゴリズムがあるが、これに限定されることはない。このようなアルゴリズムは、Altschulら (1990) J. Mol. Biol. 215:403-10に記載のNBLASTプログラムおよびXBLASTプログラム(バージョン2.0)に組み込まれている。本発明の核酸分子に相同的なヌクレオチド配列を得るには例えば、NBLASTプログラムでscore = 100、wordlength = 12としてBLASTヌクレオチド検索を行えばよい。本発明のポリペプチド分子に相同的なアミノ酸配列を得るには例えば、XBLASTプログラムでscore = 50、wordlength = 3としてBLASTポリペプチド検索を行えばよい。比較のためのギャップアライメントを得るためには、Altschulら (1997) Amino Acids Research 25(17):3389-3402に記載のGapped BLASTが利用可能である。BLASTおよびGapped BLASTを利用する場合は、対応するプログラム(例えばXBLASTおよびNBLAST)のデフォルトパラメータを使用することができる。詳しくはhttp://www.ncbi.nlm.nih.govを参照されたい。配列の比較に利用可能な他の数学的アルゴリズムの例としては、MyersおよびMiller (1988) Comput Appl Biosci. 4:11-17に記載のアルゴリズムがある。このようなアルゴリズムは、例えばGENESTREAMネットワークサーバー(IGH Montpellier、フランス)またはISRECサーバーで利用可能なALIGNプログラムに組み込まれている。アミノ酸配列の比較にALIGNプログラムを利用する場合は例えば、PAM120残基質量表を使用し、ギャップ長ペナルティ=12、ギャップペナルティ=4とすることができる。
二つのアミノ酸配列の同一性を、GCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムを用いて、Blossom 62マトリックスまたはPAM250マトリックスを使用し、ギャップ加重=12、10、8、6、又は4、ギャップ長加重=2、3、又は4として決定することができる。また、二つの核酸配列の相同度を、GCGソフトウェアパッケージ(http://www.gcg.comで利用可能)のGAPプログラムを用いて、ギャップ加重=50、ギャップ長加重=3として決定することができる。
本発明の第2の局面は新規プロテーゼをコードするDNAが導入された形質転換体を提供する。本発明の形質転換体では、(1)配列番号1のアミノ酸配列をコードするDNA、又は(2)当該DNAと相同なDNA(以下、「相同DNA」と呼ぶ)が外来性の分子として存在することになる。
ここで、一般に、あるタンパク質をコードするDNAの一部に改変を施した場合において、改変後のDNAがコードするタンパク質が、改変前のDNAがコードするタンパク質と同等の機能を有することがある。即ちDNA配列の改変が、コードするタンパク質の機能に実質的に影響を与えず、コードするタンパク質の機能が改変前後において維持されることがある。「相同DNA」とは、基準となるDNAと配列の一部が相違するが、当該相違によってそれがコードするタンパク質の機能が実質的な影響を受けていないDNAのことをいう。
相同DNAの更に他の例として、SNP(一塩基多型)に代表される多型に起因して上記のごとき塩基の相違が認められるDNAを挙げることができる。
本発明の第3の局面は、上記の形質転換体を用いて本発明のプロテアーゼを製造する方法を提供する。本発明の製造法ではまず、それに導入されたDNAがコードするタンパク質が産生される条件下、上記の形質転換体を培養する(ステップ(1))。培養法及び培養条件は、目的とするプロテーゼが産生される限り特に限定されない。即ち、本発明のプロテアーゼが産生されることを条件として、使用する形質転換体の培養に適合した方法や培養条件を適宜設定できる。以下、培養条件として、培地、培養温度、及び培養時間を例示する。
後述の実施例に示す通り、アスペルギルス・オリゼを宿主とした生産系を利用して生産した新規プロテアーゼ(以下、「本酵素」と呼ぶ)の酵素化学的性質を以下の通り決定することに成功した。
本酵素はセリンプロテアーゼ(活性部位にセリン残基を有するプロテアーゼ)又はシステインプロテアーゼ(SH基が活性中心に存在するプロテアーゼ)である。
本酵素はSDS-PAGEにより約55 kDaの分子量を示す。
本酵素が高い特異性を示す基質ペプチドは、以下の(a)〜(c)によって特徴付けられる。尚、ここでの用語「ペプチド」はアミノ酸が連結された分子を総称する用語として使用する。従って、「ポリペプチド」や「タンパク質」も「ペプチド」に該当する。
(a)サブサイトP1位のアミノ酸がアスパラギン酸(Asp)又はフェニルアラニン(Phe)である。
(b)サブサイトP1位のアミノ酸がアスパラギン酸(Asp)であればP2位のアミノ酸は存在しないか、或いはスレオニン(The)、アラニン(Ala)又はイソロイシン(Ile)である。但し、P2位のアミノ酸がスレオニン(The)のときはP3位のアミノ酸はグルタミン(Gln)ではなく、好ましくはグルタミン酸(Glu)である。
(c)サブサイトP1位のアミノ酸がフェニルアラニン(Phe)であればP2位のアミノ酸はアラニン(Ala)、プロリン(Pro)又はグリシン(Gly)である。
本酵素の至適pHは約4.0である。至適pHは、例えば、Britton-Robinson広域緩衝液(後述の実施例を参照)で測定した結果を基に判断される。
本酵素はpH 3〜6の範囲で安定した活性を示す。即ち、処理に供する酵素溶液のpHがこの範囲内にあれば、30℃、30分の処理後、最大活性の80%以上の活性を示す。pH安定性は、例えば、Britton-Robinson広域緩衝液(後述の実施例を参照)で測定した結果を基に判断される。
本酵素の至適温度は約40℃である。至適温度は、後述の測定方法(50mMクエン酸緩衝液(pH4.0)中)による測定で算出された値である。
本酵素は、50mMクエン酸緩衝液(pH4.0)中、60℃以下の条件で10分間処理しても80%以上の活性を維持する。
[目的プロテアーゼをコードする配列の検索]
麹菌ゲノムDNAの中から特定の機能を有する配列(機能配列)が予測、抽出され公開されている(特開2005−176602)。これらの機能配列の予測は更に改良を加えられ、予測の精度を上げた配列情報が独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によりゲノムデータベース(http://www.bio.nite.go.jp/dogan/Top)として公開されている。これら機能配列の中でタンパク質をコードしていると予想される配列の全てを対象として、上記データベースのBLASTサーチ(Standard protein-protein BLAST:blastp)を用い、アスペルギルス・オリゼ由来アオルシン遺伝子と相同性の高い領域を検索した。その結果、添付の配列表の配列番号1で示した配列を見出すことに成功した。この配列は、前記した特開2005−176602における予測では2551アミノ酸から構成されていると予測されているが、前記したNITEのデータベースによると645アミノ酸から構成されると推定され、機能未知のタンパク質(以下、「本酵素」と呼ぶ。尚、本酵素の推定cDNA配列を配列表の配列番号2に、本酵素遺伝子をゲノム上にコードしている領域の塩基配列を3にそれぞれ示す)である。そこで、本酵素の機能を解析する目的の下、以下に示す種々の実験を行った。
[ゲノムDNAの取得]
アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)RIB-40株を、ポテトデキストロース培地(Difco社)100mlを入れた坂口フラスコを用いて30℃、一晩培養した後、ブフナー漏斗及びヌッチェ吸引瓶を用いて培養液をろ過し、菌体を得た。水300mlを用いて菌体を洗浄し、-80℃で凍結後、凍結乾燥させた。その結果得られた重量約0.3gの菌体を薬匙1杯の海砂とともに乳鉢、乳棒を用いて破砕し、TE(10mM Tris-HCl(pH8.0)、1mM EDTA)溶液8mlに懸濁した。そこへ4mlの10% SDS水溶液を加え、激しく攪拌した。続いて等量のフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1)溶液を加えて攪拌した後、遠心分離(1,500g、5min、室温)して上清を得た。この上清に20mg/mlのプロテイナーゼK(Roche社)を含むTE溶液100μlを加えて攪拌し、37℃、30分間インキュベートした。その後再び等量のフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール溶液を加えて攪拌した後、遠心分離(1,500g、5min、室温)を行い、その結果得られた上清に等量のイソプロパノールを穏やかに加えた。この処理によって界面に析出したゲノムDNAをパスツールピペットで巻き取り、70%エタノールで洗浄し、風乾した。このようにして得られたゲノムDNAを再びTE 3mlに溶解し、10mg/ml RNase A (SIGMA社)100μlを加えた後、37℃、30分間インキュベートした。次いで、20mg/mlプロテイナーゼK溶液25μlを加えて37℃、30分間インキュベートした後、等量のフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1)溶液を加えた。攪拌後、遠心分離(1,500g、5min、室温)を行い上清を得た。この洗浄操作を2回繰り返した後、得られた上清に等量のクロロホルム:イソアミルアルコール(24:1)溶液を加えて攪拌し、その後遠心分離(1,500g、5min、室温)を行った。その結果得られた上清に対して、その1/10容量の3M NaOAc(pH4.8)と2倍容量のエタノールを加えて-80℃で冷却することによりゲノムDNAを析出させた。析出したゲノムDNAを遠心処理(1,500g、5min、室温)により回収した。回収されたゲノムDNAを70%エタノールで洗浄した後、真空乾燥させ、最後に300μlのTE溶液に溶解して濃度約1mg/mlのゲノムDNA溶液を得た。
[発現ベクターの調製]
実施例2で取得したゲノムDNAを使用して、本酵素のコーディング領域をPCRで増幅した。実施例1で取得した情報を元に、コーディング領域を挟み込むように以下のプライマーを設計した。
7-F1:5’-GGTGATCGGCCGATGAAGACTTCATTC-3’(配列番号6)
7-R1:5’-ATCCAACCCCATAAACAACTCCAACAACTTC-3’(配列番号7)
滅菌水:33μl
KOD plus 用 10xバッファー:5μl
2.5mM dNTP溶液:5μl
10pmol/μl 7-F1:1.5μl
10pmol/μl 7-R1 :1.5μl
25mM MgSO4:2μl
ゲノム DNA (100ng/μl):1μl
10U/μl KOD plus(東洋紡社):1μl/50μl
(1)94℃で2分間、(2)94℃で15秒間、57℃で30秒間、及び68℃で4分間のサイクルを30サイクル、(3) 68℃で2分間、(4)4℃で放置。
7C-F1:5’- ATGAAGACTTCATTCTTACTGTTGC -3’(配列番号8)
7C-R1:5’- TCAATGATGATGATGATGATGGC -3’(配列番号9)
得られた約2100 bpのDNA断片を回収し、pBluescript KS+(ストラタジーン社)改変ベクターにライゲーションし、これを発現ベクターpAOR2とした。なお、pAOR2には選択マーカー遺伝子としてオルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ遺伝子(argB)が、プロモーターとしてアスペルギルス・オリゼ由来タカアミラーゼ改変プロモーター(特開2003−319786号公報)が搭載されている。またpAOR1と同様、pAOR2についても、本酵素コーディング領域の直後にFactor Xa認識アミノ酸コーディング配列、ついでヒスチジンタグ((His)6)コーディング配列を付加し、発現タンパク質のカルボキシル末端にヒスチジンタグが付加されるようにした。
取得したpAOR1、pAOR2に関して、ABI PRISM 310 Genetic Analyzer (アプライドバイオシステム社)でシークエンシングを行い、正しい配列が挿入されていることを確認した。
[アスペルギルス・ニドランスA89、ABPU1株の形質転換]
実施例3で作製した本酵素発現ベクターpAOR1、pAOR2を使用して、アスペルギルス・ニドランス(Aspergillus nidulans)A89、ABPU1株の形質転換を実施した。各ベクターが保持する選択マーカー遺伝子の性質を考慮し、pAOR1用の宿主としてA89株を、pAOR2用の宿主としてABPU1株をそれぞれ選択した。
ビオチンおよびアルギニン要求株であるアスペルギルス・ニドランスA89株を以下の培地条件で37℃、一晩培養した。
<Potato Dextrose 培地>
ポテトデキストロース 24g
ビオチン 0.02mg
アルギニン塩酸塩 0.55g/L
滅菌MillQ水 39ml
塩化ナトリウム 1.9g
0.4M リン酸ナトリウム水溶液(pH6.0) 1ml
ヤタラーゼ(タカラバイオ社) 120mg
ノボザイム234(ノボノルディスク社) 12mg/40ml
(セルロース・ニトレイトフィルター(0.45μm)により無菌ろ過)
寄託機関:独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8)
寄託日:2008年2月22日
受託番号:NITE BP−495
硝酸ナトリウム 6g
リン酸一カリウム 1.52g
塩化カリウム 0.52g
ソルビトール 218.6g
グルコース 10g
トレイス・エレメント 1.5ml
寒天 20g/L(pH6.5)
(以下については滅菌(121℃、20min)後に添加)
1M 硫酸マグネシウム・7水和物 2ml
0.02mg/ml ビオチン 1ml
0.55g/ml アルギニン塩酸塩 1ml
5mg/ml オーレオバシジンA 1ml
硝酸ナトリウム 6g
リン酸一カリウム 1.52g
塩化カリウム 0.52g
グルコース 10g
トレイス・エレメント 1.5ml
ビオチン 2.5mg
寒天 15g/L(pH6.5)
(以下については滅菌(121℃、20min)後に添加)
1M 硫酸マグネシウム・7水和物 2ml
0.02mg/ml ビオチン 1ml
0.55g/ml アルギニン塩酸塩 1ml
5mg/ml オーレオバシジンA 1ml
4ほう酸ナトリウム・10水和物 40mg
硫酸銅・5水和物 0.4g
硫酸鉄・7水和物 1.6g
硫酸マンガン・4水和物 0.8g
モリブデン酸ナトリウム・2水和物 0.8g
硫酸亜鉛・7水和物 8g/L
アルギニン要求株であるアスペルギルス・ニドランス(Aspergillus nidulans)ABPU1株(アスペルギルス・ニドランスのオルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ遺伝子欠損株)を以下の培地条件で37℃、一晩培養した。
マルトエキス 20g
グルコース 20g
バクトペプトン 1g
ウリジン 2g
p-アミノ安息香酸 2.5mg
リボフラビン 2.5mg
ピリドキシン 2.5mg
ビオチン 2.5mg
アルギニン塩酸塩 0.55g/L (pH6.5)
塩化ナトリウム 1.9g
0.4M リン酸ナトリウム水溶液(pH5.8) 1ml
1M 塩化カルシウム水溶液 0.8ml
ノボザイム234(ノボノルディスク) 150mg/40ml
(セルロース・ニトレイトフィルター(0.45μm)により無菌ろ過)
寄託機関:独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8)
寄託日:2008年2月22日
受託番号:NITE BP−496
硝酸ナトリウム 0.85g
リン酸一カリウム 1.52g
塩化カリウム 0.52g
ソルビトール 218.6g
トレイス・エレメント 1.5ml
ウリジン 2.0g
p-アミノ安息香酸 2.5mg
リボフラビン 2.5mg
ピリドキシン 2.5mg
ビオチン 2.5mg
寒天 20g /L(pH6.5)
(以下については滅菌(121℃ 20min)後に添加)
50% グルコース 20ml
5.2% 硫酸マグネシウム・7水和物 10ml
硝酸ナトリウム 0.85g
リン酸一カリウム 1.52g
塩化カリウム 0.52g
トレイス・エレメント 1.5ml
ウリジン 2g
p-アミノ安息香酸 2.5mg
リボフラビン 2.5mg
ピリドキシン 2.5mg
ビオチン 2.5mg
寒天 15g/L(pH6.5)
(以下については滅菌(121℃ 20min)後に添加)
50% グルコース 20ml
5.2% 硫酸マグネシウム・7水和物 10ml
4ほう酸ナトリウム・10水和物 40mg
硫酸銅・5水和物 0.4g
硫酸鉄・7水和物 1.6g
硫酸マンガン・4水和物 0.8g
モリブデン酸ナトリウム・2水和物 0.8g
硫酸亜鉛・7水和物 8g/L
[分生子PCRによる形質転換株の選抜]
実施例4において得られた形質転換株の候補株のゲノムDNAに対して、形質転換ベクターの配列中に設計したプライマーでPCRを行うことで目的配列がゲノム上に組み込まれたかを確認し、形質転換株の選抜を行った。プライマーの配列を以下のように設計した。
(pAOR1 導入形質転換株:P-7用プライマー)
7-F2:5’-GCGGCTGTCTTGGTAAAG-3’(配列番号10)
7-R2:5’-ACGTCTGTAAAGAGGCTATTG-3’(配列番号11)
(pAOR2導入形質転換株:P-7C用プライマー)
7C-F2:5’-CTGTTAAGGGGTGGGATC-3’(配列番号12)
7C-R2:5’-TGTGAGGAGGCATTGCGA-3’(配列番号13)
各形質転換株の分生子を適量とって50μlのTE溶液(1mM EDTA、10mM Tris-HCl (pH8.0))に懸濁し、100℃、5分間煮沸した。これを遠心分離(20,000g、5分間、4℃)し、得られた上清をPCRの鋳型DNAとした。なお、反応液の組成は以下のとおりとした。
LA taq用 10xバッファー: 2μl
2.5mM dNTP溶液: 3.2μl
10pmol/μl 7-F2 or 7C-F2: 0.4μl
10pmol/μl 7-R2 or 7C-R2: 0.4μl
MgCl2: 2μl
鋳型DNA: 2μl
5U/μl LA taq(タカラバイオ社): 0.2μl/20μl
(形質転換株P-7)
(1)94℃で2分間、(2)94℃で30秒間、53℃で30秒間、及び72℃で4分間のサイクルを30サイクル、(3)72℃で2分間、(4)4℃で放置。
(形質転換株P-7C)
(1)94℃で2分間、(2)94℃で30秒間、53℃で30秒間、及び72℃で2分間のサイクルを30サイクル、(3)72℃で2分間、(4)4℃で放置。
[形質転換株P-7、P-7Cによる本酵素の生産]
実施例4、5で取得した形質転換株を以下に示す培地条件で振盪培養した。
1.形質転換株P-7
<前培養 Potato Dextrose培地 30℃、300 rpm、2日間>
ポテトデキストロース 24g
ビオチン 0.02mg
アルギニン塩酸塩 0.55g/L
デンプン 30g
グルコース 2.5g
ポリペプトン 10g
イーストエキストラクト 5g
黄粉 1g
ビオチン 0.02mg
アルギニン塩酸塩 0.55g/L
<前培養 Potato Dextrose培地+ビタミン類 30℃、300 rpm、2日間>
ポテトデキストロース 24g
ウリジン 2g
p-アミノ安息香酸 2.5mg
リボフラビン 2.5mg
ピリドキシン 2.5mg
ビオチン 2.5mg /L
<本培養 YPDS培地+ビタミン類 37℃、200 rpm、3日間>
デンプン 30g
グルコース 2.5g
ポリペプトン 10g
イーストエキストラクト 5g
ふすま 5g
ウリジン 2g
p-アミノ安息香酸 2.5mg
リボフラビン 2.5mg
ピリドキシン 2.5mg
ビオチン 2.5mg/L
上記条件下で培養した培養培地10mlを遠心分離(2,400g、10min、4℃)し、培養上清を得た。
[SDS-PAGE、ウエスタンブロットによる本酵素の生産確認]
実施例6の結果得られた培養上清を用いて、SDS-PAGE、およびヒスチジンタグ((His)6)を利用したウエスタンブロットを実施した。電気泳動装置としてPhast System(amersham pharmacia biotech 社)を、分離ゲルとしてPhastGel Gradient 8-25(GE Healthcare社)を使用した。またウエスタンブロットには、一次抗体としてマウス抗(His)6抗体(COVANCE Inc.)、二次抗体としてアルカリフォスファターゼ(AP)標識ウマ抗マウスIgG(H+L)抗体(Vector Laboratories Inc.)をそれぞれ使用した。形質転換株P-7、P-7Cの培養上清に関して両解析を行った。形質転換株P-7由来の培養上清に関して、SDS-PAGEでは有意なバンドが検出できなかったため、ウエスタンブロットを実施したところ、本酵素由来のバンドが検出された(図1)。一方、形質転換株P-7C由来の培養上清には、SDS-PAGEにて大量の本酵素の生産が確認できた(図2)。本酵素は共に約50 kDa付近に生産されていたが、その生産量には顕著な差があった。形質転換に用いたpAOR2はタカアミラーゼ改変プロモーターを搭載しており、転写効率が大幅に上昇した結果、本酵素の生産量に差が生じたものと考えられた。
[形質転換株P-7Cの培養上清を用いた活性測定による本酵素の生産確認1]
50 mMクエン酸buffer(pH 4.0)2835μlに形質転換株P-7C株の培養上清希釈液150μlを加えて30℃,10分間予温した後、10mMの合成基質benzyloxycarbonyl-L-arginyl-L-arginine 4-methylcoumaryl-7-amide(=Z-Arg-Arg-MCA)、t-butyloxycarbonylglycyl-L-lysyl-L-arginine 4-methylcoumaryl-7-amide(=Boc-Gly-Lys-Arg-MCA)、t-butyloxycarbonyl-L-leucyl-L-lysyl-L-arginine 4-methylcoumaryl-7-amide (=Boc-Leu-Lys-Arg-MCA)、t-butyloxycarbonyl-L-leucyl-L-threonyl-L-arginine 4-methylcoumaryl-7-amide(=Boc-Leu-Thr-Arg-MCA)(ペプチド研究所)をそれぞれ15μlを加え、30℃, 30分間反応させた後、終濃度0.01 mMとなるようにleupeptinを加え反応を停止させた。この溶液をRF-5300PC(島津製作所)を用いて励起波長360nm、蛍光波長440nmにて反応生成物7-amino-4-methylcoumarin(AMC)の蛍光強度を測定した。
反応式:Z-Arg-Arg-MCA → Z-Arg-Arg + AMC
[形質転換株P-7Cの培養上清を用いた活性測定による本酵素の生産確認2]
50 mMクエン酸緩衝液(pH 4.0)945μlに形質転換株P-7C株の培養上清50μlを加えて30℃,10分間予温した。10mMの各MCA基質(ペプチド研究所)をそれぞれ5μl加え、30℃, 30分間反応させた後、終濃度0.01 mMとなるようにleupeptinを加え反応を停止させた。この溶液をRF-5300PC(島津製作所)を用いて励起波長360nm、蛍光波長440nmにて反応生成物7-amino-4-methylcoumarin(AMC)の蛍光強度を測定した。
[形質転換株P-7Cの培養上清の至適pH]
各pH(2.0, 3.0, 4.0, 5.0, 6.0, 7.0, 8.0, 9.0, 10.0, 11.0, 12.0, 13.0)に調製した100 mM Britton-Robinson広域緩衝液を作製した。この緩衝液945μlにP-7C株の培養上清50μlを加えて30℃、10分間予温し、実施例9と同様の測定法により、Boc-Gln-Arg-Arg-MCAを基質として活性測定を行った。その結果、pH 10.0で最も高い活性を示した。即ち、本培養上清の至適pHは10.0である事が判明した(図5)。尚、最も高い活性を示した条件での活性を100%とし、これに対する相対値で各pHでの活性を表した。
[形質転換株P-7Cの培養上清のpH安定性]
P-7C株の培養上清に、各pH(2.0, 3.0, 4.0, 5.0, 6.0, 7.0, 8.0, 9.0, 10.0, 11.0, 12.0, 13.0)に調製した100 mM Britton-Robinson広域緩衝液を等量加え、30℃、30分間インキュベートし、総量が995μlになるように50 mMグリシン緩衝液(pH 10.0)を加え、実施例9と同様の測定法により、Boc-Gln-Arg-Arg-MCAを基質として活性測定を行った。その結果、pH 4.0から12.0の範囲で相対活性80%以上を維持しており、本培養上清のpH安定性は4.0-12.0である事が判明した(図6)。尚、最も高い活性を示した条件での活性を100%とし、これに対する相対値で各pHでの活性を表した。
[発現ベクターの調製]
実施例3で取得したpAOR1中の本酵素コーディング領域からアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)由来タカアミラーゼターミネーター領域までをPCRで増幅した。プライマー対は以下に示すプライマーを設計し使用した。
7C-F1:5’- ATGAAGACTTCATTCTTACTGTTGC -3’(配列番号14)
7C-R3:5’- ACTGAGAATCAATGGATTGAGAAGC -3’(配列番号15)
滅菌水:33μl
KOD plus 用 10xバッファー:5μl
2.5mM dNTP溶液:5μl
10pmol/μl 7C-F1:1.5μl
10pmol/μl 7C-R3 :1.5μl
25mM MgSO4:2μl
ゲノム DNA (100ng/μl):1μl
10U/μl KOD plus(東洋紡社):1μl/50μl
(1)94℃で2分間、(2)94℃で15秒間、54℃で30秒間、及び68℃で3分間のサイクルを20サイクル、(3) 68℃で2分間、(4)4℃で放置。
[アスペルギルス・オリゼleuA-株の形質転換]
実施例12で作製した本酵素発現ベクターpAOR3を使用して、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)leuA-株(特開2006−55090号)の形質転換を実施した。まず、ロイシン要求株であるアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)leuA-株を以下の培地条件で37℃、一晩培養した。
ポリペプトン 20g
イースト・エキストラクト 10g
グルコース 10g
ロイシン 1g/L
滅菌MillQ水 39ml
塩化ナトリウム 1.9g
0.4M リン酸ナトリウム水溶液(pH6.0) 1ml
ヤタラーゼ(タカラバイオ社) 120mg
ノボザイム234(ノボノルディスク社)12mg/40ml
(セルロース・ニトレイトフィルター(0.45μm)により無菌ろ過)
寄託機関:独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8)
寄託日:2008年10月24日
受託番号:NITE BP−666
硝酸ナトリウム 6g
リン酸一カリウム 1.52g
塩化カリウム 0.52g
ソルビトール 218.6g
グルコース 10g
トレイス・エレメント 1.5ml
寒天 20g/L(pH6.5)
(以下については滅菌(121℃、20min)後に添加)
1M 硫酸マグネシウム・7水和物 2ml
硝酸ナトリウム 6g
リン酸一カリウム 1.52g
塩化カリウム 0.52g
グルコース 10g
トレイス・エレメント 1.5ml
寒天 15g/L(pH6.5)
(以下については滅菌(121℃、20min)後に添加)
1M 硫酸マグネシウム・7水和物 2ml
4ほう酸ナトリウム・10水和物 40mg
硫酸銅・5水和物 0.4g
硫酸鉄・7水和物 1.6g
硫酸マンガン・4水和物 0.8g
モリブデン酸ナトリウム・2水和物 0.8g
硫酸亜鉛・7水和物 8g/L
[分生子PCRによる形質転換株の選抜]
実施例13において得られた形質転換株の候補株のゲノムDNAに対して、形質転換ベクターの配列中に設計したプライマーでPCRを行うことで目的配列がゲノム上に組み込まれたかを確認し、形質転換株の選抜を行った。プライマーの配列を以下のように設計した。
(pAOR3導入形質転換株:P-7O用プライマー)
7C-F3:5’- GACCTCTTCTTCTCAACC -3’(配列番号16)
7C-R4:5’- CGAAAGAAGGTAGAGGCC -3’(配列番号17)
各形質転換株の分生子を適量とって50μlのTE溶液(1mM EDTA、10mM Tris-HCl (pH8.0))に懸濁し、100℃、5分間煮沸した。これを遠心分離(20,000g、5分間、4℃)し、得られた上清をPCRの鋳型DNAとした。なお、反応液の組成は以下のとおりとした。
LA taq用 10xバッファー: 2μl
2.5mM dNTP溶液: 3.2μl
10pmol/μl 7C-F3: 0.4μl
10pmol/μl 7C-R4: 0.4μl
MgCl2: 2μl
鋳型DNA: 2μl
5U/μl LA taq(タカラバイオ社): 0.2μl/20μl
(1)94℃で2分間、(2)94℃で30秒間、53℃で30秒間、及び72℃で3分間のサイクルを30サイクル、(3)72℃で2分間、(4)4℃で放置。
[形質転換株P-7Oによる本酵素の生産]
取得した形質転換株P-7Oを以下に示す培地条件で振盪培養した。
<前培養 Potato Dextrose 培地 30℃、140 rpm、2日間>
ポテトデキストロース 24g/L
<本培養 YPDS 培地 30℃、140 rpm、4日間>
パインファイバー 30g
グルコース 2.5g
ポリペプトン 10g
イーストエキストラクト 5g
フスマ 5g
りん酸一カリウム 20g/L
[SDS-PAGE、ウエスタンブロットによる本酵素の生産確認]
実施例15の結果得られた培養上清を用いて、SDS-PAGE、およびヒスチジンタグ((His)6)を利用したウエスタンブロットを実施した。電気泳動装置としてPhast System(amersham pharmacia biotech 社)を、分離ゲルとしてPhastGel Gradient 8-25(GE Healthcare社)を使用した。またウエスタンブロットには、一次抗体としてマウス抗(His)6抗体(COVANCE Inc.)、二次抗体としてアルカリフォスファターゼ(AP)標識ウマ抗マウスIgG(H+L)抗体(Vector Laboratories Inc.)をそれぞれ使用した。形質転換株P-7Oの培養上清に関して両解析を行った。ウエスタンブロットを実施したところ、本酵素由来のバンドが検出されなかったが、SDS-PAGEにて大量の本酵素の生産が確認できた(図7)。本酵素は約50 kDa付近に著量に生産されていた。
[活性測定による本酵素の生産確認]
50 mMクエン酸緩衝液(pH 4.0) 985μlに形質転換株P-7O株の培養上清10μlを加えて30℃,10分間予温した後、10mMのMCA基質Succinyl- L- Alanyl- L- Alanyl- L- Prolyl- L- Phenylalanine 4- Methyl- Coumaryl- 7- Amide (= Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCA)、Glutaryl- L- Alanyl- L- Alanyl- L- Phenylalanine 4- Methyl- Coumaryl- 7- Amide (= Glt-Ala-Ala-Phe-MCA)(以上ペプチド研究所)をそれぞれ5μl加え、30℃, 30分間反応させた後、終濃度0.01 mMとなるようにleupeptinを加え反応を停止させた。この溶液をRF-5300PC(島津製作所)を用いて励起波長360nm、蛍光波長440nmにて反応生成物7-amino-4-methylcoumarin(AMC)の蛍光強度を測定した。
反応式) Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCA → Suc-Ala-Ala-Pro-Phe + AMC
活性はkatal (kat)で示した。即ち、上記条件下で1秒間にAMC 1 mol相当量の蛍光強度を得るのに必要な酵素量を1 katalとした。その結果、上記の条件ではコントロールであるleuA-株の培養上清と比較して有意な活性が検出された(図8)。
[本酵素の精製]
形質転換株P-7Oの培養上清を、microza UFペンシル型モジュールSIP-0013(旭化成社)に供し、UF濃縮液を取得した。この濃縮液に100%飽和硫安溶液を加えて硫安終濃度を10%とした。4℃, 30分間攪拌後、4℃, 15,000 rpm, 15分間遠心して上清を回収した。この上清を、10%硫安を含む10 mM酢酸緩衝液(pH 5.0)で平衡化したHiTrap Phenyl HP 5 ml(GE Healthcare 社)に供し、10-0%硫安グラジエント溶出により本酵素を溶出させた。溶出液の活性測定を行った後、活性画分を10 mM酢酸緩衝液(pH 5.0)で透析したものを本酵素の精製標品とした。Ac-Ile-Glu-Thr-Asp-MCAを基質とした時の本酵素の比活性は2.56 mkat/kg であった。また本酵素をSDS-PAGEに供した結果、図9で示したように単一なバンド(約55 kDaの分子量)が観察された。
[本酵素の酵素化学的性質]
(1)至適pH
各pH(2.0, 3.0, 4.0, 5.0, 6.0, 7.0, 8.0, 9.0, 10.0, 11.0)に調製した100 mM Britton-Robinson広域緩衝液を作製した。この緩衝液990.4μlに本酵素3.0μgを加えて30℃、10分間予温し、実施例17と同様の測定法により、Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCAを基質として活性測定を行った。その結果、pH 4.0で最も高い活性を示し本酵素の至適pHは4.0である事が判明した(図10)。尚、最も高い活性を示した条件での活性を100%とし、これに対する相対値で各pHでの活性を表した。
4.08 ml 85%リン酸、3.54 ml 96%酢酸、3.72 gホウ酸を混合し、水で300 mlとした後(0.2 M 酸混合液)、25 mlずつ分注して5N NaOHを用いて各pHに調整し、水で50 mlとして終濃度100 mMの緩衝液を調製した。
本酵素3.0μgに、各pH(2.0, 3.0, 4.0, 5.0, 6.0, 7.0, 8.0, 9.0, 10.0, 11.0)に調製した100 mM Britton-Robinson広域緩衝液を等量加え、30℃、30分間インキュベートし、総量が995μlになるように50 mMクエン酸緩衝液(pH 4.0)を加え、実施例17と同様の測定法により、Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCAを基質として活性測定を行った。その結果、pH 3.0から6.0の範囲で相対活性80%以上を維持しており、本酵素のpH安定性は3.0-6.0である事が判明した(図11)。尚、最も高い活性を示した条件での活性を100%とし、これに対する相対値で各pHでの活性を表した。
50 mMクエン酸緩衝液(pH 4.0)に本酵素3.0μgを加え総量を995μlとし、30℃, 40℃, 50℃, 60℃, 70℃, 80℃の各温度で10分間予温し、Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCAを5μl加え、上記の各温度で30分間反応させた。その後の操作は実施例17と同様とした。その結果、40℃で最も高い活性を示し本酵素の至適温度は40℃である事が判明した(図12)。尚、最も高い活性を示した条件での活性を100%とし、これに対する相対値で各温度での活性を表した。
本酵素を30℃, 40℃, 50℃, 60℃, 70℃, 80℃ の各温度で10分間インキュベートした後、素早く氷冷し、30℃の温度条件下、実施例17と同様の測定法により、Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCAを基質として活性測定を行った。その結果、60℃以下で相対活性80%以上を維持しており、本酵素は60℃以下で安定である事が判明した(図13)。尚、最も高い活性を示した条件での活性を100%とし、これに対する相対値で各温度での活性を表した。
Etylenediaminetetraacetic acid (EDTA), Phenylmethanesulfonyl fluoride (PMSF), L-trans-epoxysuccinyl-leucylamido-(4-guanidinobutane)(E-64c), pepstatin A, leupeptinのうち、EDTAは100 mMとなるように水に、PMSF, E-64c は100 mMとなるようにDMSOに、pepstatin A, leupeptinは1 mMとなるようにDMSOにそれぞれ溶解した。本酵素3.0μg、各阻害剤5μlに50 mM クエン酸緩衝液(pH 4.0)を加えて総量500μlとし、30℃, 30 分間インキュベートした。更に50 mMクエン酸緩衝液(pH 4.0)を加えて総量995μlとした後、実施例17と同様の測定法により、Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCAを基質として活性測定を行った。その結果、leupeptinでのみ酵素活性が有意に阻害された事から、本酵素はセリンプロテアーゼまたはシステインプロテアーゼと示唆された(図14)。尚、阻害剤無添加時の活性を100%とし、これに対する相対値で各阻害剤処理時の活性を表した。
使用した全てのMCA基質は、ペプチド研究所(株)より購入した。種々のMCA基質を10 mMになるようにDMSO溶液に溶解した。本酵素3.0μgを使用し、実施例17と同様の測定法により活性測定を行った。Ac-Ile-Glu-Thr-Asp-MCAを基質とした時の活性を100%として、各基質使用時の相対活性を算出した。その結果、MCAに直接結合するアミノ酸であるサブサイトP1位にアスパラギン酸(Asp)又はフェニルアラニン(Phe)を有する基質に対して有意な活性を示した(図15)。一方、P1位にグリシン(Gly)、アラニン(Ala)、ロイシン(Leu)、バリン(Val)、プロリン(Pro)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)、アスパラギン(Asn)、グルタミン酸(Glu)を有する基質を使用した時にはいずれも有意な活性は見出されなかった。また、P1位にアスパラギン酸(Asp)を有する場合、P2位にスレオニン(The)、アラニン(Ala)又はイソロイシン(Ile)を有する基質が有意な活性を示した。但し、P2位にスレオニン(The)を有する基質の内、P3位にグルタミン酸(Glu)を有する基質は非常に高い活性を示した一方で、P3位にグルタミン(Gln)を有する基質は有意な活性を示さなかった。一方、Phe-MCAを除いて、サブサイトP1位にフェニルアラニン(Phe)を有する基質(P2位にアラニン(Ala)又はプロリン(Pro)を有する)は全て有意な活性を示した。
[N末端アミノ酸シークエンス解析]
分離ゲル濃度10%としたSDS-PAGEに本酵素を供し、HIFRED SUPPLY (MARYSOL 社)を用いて電気泳動を実施した。分離ゲル、濃縮ゲル、泳動bufferの組成を以下に示した。
(a)分離ゲル組成(10%)
30% アクリルアミド 2.5 ml
蒸留水 1.15 ml
0.75 M Tris-HCl (pH 8.8) 3.75 ml
10% Sodium Dodecylsulfate (SDS) 75μl
N, N, N’,N’-Tetramethylethylenediamine (TEMED) 6μl
25% Ammonium Persulfate (APS) 25μl
30% アクリルアミド 0.75 ml
蒸留水 2.9 ml
0.25 M Tris-HCl (pH 6.8) 3.75 ml
10% SDS 75μl
TEMED 6μl
25% APS 25μl
25 mM Tris(hydroxymethyl)aminomethane (Tris)
0.192 M Glycine
0.1% SDS
(a)buffer A 組成
25 mM Tris
20% メタノール
40 mM 6-amino caproic acid
25 mM Tris
20% メタノール
300 mM Tris
20% メタノール
[糖鎖除去実験]
エンドグリコシダーゼH(Endoglycosidase H)(BOEHRINGER 社)及びN-グリコシダーゼF(N-Glycosidase F)(BOEHRINGER 社)による糖鎖除去処理をそれぞれ実施した。
本酵素60μg (1μl)、250 mM 酢酸 buffer(pH 5.5) 4μl、0.2% SDS 2μl、1 M 2-メルカプトエタノール 2μl、蒸留水 1μlを混和し、100℃、5分間熱処理を行った。冷却後、エンドグリコシダーゼH 10μlを加え、37℃で一晩反応させた。
本酵素60μg(1μl)に0.5% SDS 4μlを加え、100℃、5分間熱処理を行った。冷却後、200 mMリン酸buffer(pH 7.5) 5μl、6% ノニオン HS208 2μl、100 mM 2-メルカプトエタノール 2μl、N-グリコシダーゼF 6μlを加え、37℃で一晩反応させた。
[高分子タンパク質に対する活性]
各基質(カゼイン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン、フィブリン、大豆タンパク質、β−ラクトグロブリン)を1%となるように50 mMクエン酸buffer(pH 3.0)に懸濁した。カゼイン、ゼラチン、エラスチン、フィブリンについては100℃、30分間熱処理を加え、これらを基質溶液とした。基質溶液400μlに本酵素5.0μg(40μl)を加え、30℃、30分間反応後、0.4 M TCA溶液 440μlを加えて酵素反応を終了した。反応液をNo.2濾紙(ADVANTEC(株))で濾過して沈殿を除き、濾液を得た。この濾液を適宜希釈した液440μlに対し、ニンヒドリン溶液(2% ニンヒドリンを含む50% 2-メトキシエタノール、50% 0.2 M クエン酸・水酸化ナトリウムbuffer(pH 5.0)) 800μl、0.071 M 塩化スズ(II)溶液 40μlを加え、混和後に100℃、20分間加熱した。流水中で10分間冷却後、1-プロパノール/水(1:1)溶液4 mlを加えた。BECKMAN DU 7500 SPECTROPHOTOMETER (BECKMAN COULTER社)を用いて、この溶液の570 nmにおける吸光度を測定した。なお本活性は溶液中のチロシン(Tyr)当量として算出し、カゼイン分解活性を相対活性100%とみなした。その結果、本酵素はいずれの基質に対しても有意な活性を示した事から比較的広範な特異性を有する事が示唆された。またフィブリンや大豆タンパク質を基質とした際、カゼインとほぼ同等の活性を示した。(図17)。尚、本酵素の各基質に対する作用の程度を比較すると次の通りである。
エラスチン、コラーゲン<ゼラチン、β−ラクトグロブリン<カゼイン、フィブリン、大豆タンパク質
[生理活性ペプチドに対する活性]
アンジオテンシンI(Angiotensin I)とαネオエンドルフィン(α-Neo-Endorphin)を基質とした。基質毎、終濃度0.1 mMになるようにDimethyl Sulfoxide(DMSO)に溶解し、これを基質溶液とした。本酵素2.0μg(3.0μl)と基質溶液3.0μlを混和し、室温で1分間反応させた。マトリックス溶液(10 mg/ml Alpha-cyano-4-hydroxy cinnamic acid (αCHCA)、0.1% トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル/水(1:1)) 0.35μlが乾固された基板上のスポットに反応液0.5μlをアプライし、乾固させた。再度マトリックス溶液0.35μlをスポット上にアプライし、乾固させた。これを用いてVoyager-DE STR BioSpectrometry Workstation (Applied Biosystems社)により基質ペプチド由来の分解フラグメントの質量を測定した。その結果、両基質において複数の切断が確認された。中でもアンジオテンシンIにおけるアスパラギン酸(Asp)-アルギニン(Arg)間及びフェニルアラニン(Phe)-ヒスチジン(His)間の切断、αネオエンドルフィンにおけるフェニルアラニン(Phe)-ロイシン(Leu)間の切断はいずれもサブサイトP1位がアスパラギン酸(Asp)又はフェニルアラニン(Phe)の切断であり、これは実施例19の(6)の結果を支持するものであった(図18)。以上の結果及び実施例19の(6)の結果を総合すると、本酵素が高い特異性を示す基質を特徴付ける条件として以下の(a)〜(c)が導き出される。
(a)サブサイトP1位のアミノ酸がアスパラギン酸(Asp)又はフェニルアラニン(Phe)である。
(b)サブサイトP1位のアミノ酸がアスパラギン酸(Asp)であればP2位のアミノ酸は存在しないか、或いはスレオニン(The)、アラニン(Ala)又はイソロイシン(Ile)である。但し、P2位のアミノ酸がスレオニン(The)のときはP3位のアミノ酸はグルタミン(Gln)ではなく、好ましくはグルタミン酸(Glu)である。
(c)サブサイトP1位のアミノ酸がフェニルアラニン(Phe)であればP2位のアミノ酸はアラニン(Ala)、プロリン(Pro)又はグリシン(Gly)である。
本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、及び特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
Claims (10)
- 以下の(1)又は(2)のタンパク質からなるプロテアーゼ:
(1)配列番号1のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(2)配列番号1のアミノ酸配列と90%以上同一なアミノ酸配列からなり、プロテアーゼ活性を有するタンパク質。 - 請求項1に記載のプロテアーゼをコードするDNAが導入された形質転換体。
- 前記DNAが配列番号2又は配列番号3の塩基配列からなる、請求項2に記載の形質転換体。
- アスペルギルス属に属する微生物である、請求項2又は3に記載の形質転換体。
- 以下のステップ(1)及び(2)を含む、プロテアーゼの製造法:
(1)前記DNAがコードするタンパク質が産生される条件下、請求項2〜4のいずれか一項に記載の形質転換体を培養するステップ;
(2)産生されたタンパク質を回収するステップ。 - 下記の酵素化学的性質を有する、アスペルギルス・オリゼ由来のプロテアーゼ、
(1)作用:セリンプロテーゼ又はシステインプロテアーゼである;
(2)分子量:約55
kDa(SDS-PAGEによる);
(3)基質特異性:以下の(a)の条件、即ち(a)サブサイトP1位のアミノ酸がアスパラギン酸(Asp)又はフェニルアラニン(Phe)であること、を満たす基質ペプチドに高い特異性を有する。 - 前記(a)の条件に加えて、以下の(b)及び(c)の条件、即ち(b)サブサイトP1位のアミノ酸がアスパラギン酸(Asp)であればP2位のアミノ酸は存在しないか、或いはスレオニン(The)、アラニン(Ala)又はイソロイシン(Ile)であること(但し、P2位のアミノ酸がスレオニン(The)のときはP3位のアミノ酸はグルタミン(Gln)ではない)、及び(c)サブサイトP1位のアミノ酸がフェニルアラニン(Phe)であればP2位のアミノ酸はアラニン(Ala)、プロリン(Pro)又はグリシン(Gly)であること、を満たす基質ペプチドに高い特異性を有する、請求項6に記載のプロテアーゼ。
- 下記の酵素化学的性質を更に有する、請求項6又は7に記載のプロテアーゼ、
(4)至適pH:約4.0;
(5)pH安定性:pH3〜6の範囲で安定(30℃、30分間);
(6)至適温度:約40℃;
(7)温度安定性:60℃まで安定(pH4.0、10分間)。 - 下記の酵素化学的性質を有する、アスペルギルス・オリゼ由来のプロテアーゼ、
(1)作用:セリンプロテーゼ又はシステインプロテアーゼである;
(2)分子量:約55
kDa(SDS-PAGEによる);
(3)基質特異性:カゼイン、フィブリン、大豆タンパク質に良好に作用し、ゼラチン、β−ラクトグロブリン、エラスチン、コラーゲンにも作用する。 - 下記の酵素化学的性質を更に有する、請求項9に記載のプロテアーゼ、
(4)至適pH:約4.0;
(5)pH安定性:pH3〜6の範囲で安定(30℃、30分間);
(6)至適温度:約40℃;
(7)温度安定性:60℃まで安定(pH4.0、10分間)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008292141A JP5329923B2 (ja) | 2008-03-04 | 2008-11-14 | 新規プロテアーゼ及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008053661 | 2008-03-04 | ||
JP2008053661 | 2008-03-04 | ||
JP2008292141A JP5329923B2 (ja) | 2008-03-04 | 2008-11-14 | 新規プロテアーゼ及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009232835A JP2009232835A (ja) | 2009-10-15 |
JP5329923B2 true JP5329923B2 (ja) | 2013-10-30 |
Family
ID=41247584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008292141A Expired - Fee Related JP5329923B2 (ja) | 2008-03-04 | 2008-11-14 | 新規プロテアーゼ及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5329923B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110200574A1 (en) | 2010-02-02 | 2011-08-18 | Jolly James F | Use of proteases for gluten intolerance |
US20140219982A1 (en) | 2011-09-29 | 2014-08-07 | Amano Enzyme Inc. | Exogenous opioid peptide-degrading enzyme |
CN105385610A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-03-09 | 江西科技师范大学 | 米曲霉原生质体的制备方法 |
CN111954718A (zh) | 2018-03-20 | 2020-11-17 | 三菱商事生命科学株式会社 | β-NMN的制造方法以及含有其的组合物 |
CN115725552B (zh) * | 2022-08-15 | 2024-08-20 | 西南大学 | 重组表达具有明胶酶活性p37k蛋白酶的方法及其提高p37k蛋白酶性能的方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005176602A (ja) * | 2001-12-27 | 2005-07-07 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 麹菌遺伝子 |
JP4347062B2 (ja) * | 2002-03-04 | 2009-10-21 | 天野エンザイム株式会社 | ポリヌクレオチド、ポリペプチド、ポリペプチドの製造方法 |
-
2008
- 2008-11-14 JP JP2008292141A patent/JP5329923B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009232835A (ja) | 2009-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7129715B2 (ja) | 操作されたフェニルアラニンアンモニアリアーゼポリペプチド | |
US9512409B2 (en) | Thermostable catalase | |
JP5087407B2 (ja) | 酸性真菌プロテアーゼ | |
JP3609648B2 (ja) | 新規蛋白質脱アミド酵素、それをコードする遺伝子、その製造法並びにその用途 | |
Matsushita-Morita et al. | Overexpression and characterization of an extracellular leucine aminopeptidase from Aspergillus oryzae | |
Matsushita‐Morita et al. | Characterization of recombinant prolyl aminopeptidase from Aspergillus oryzae | |
JP5329923B2 (ja) | 新規プロテアーゼ及びその製造法 | |
MX2010012847A (es) | Proteasa especifica de prolina de penicillium chrysogenum. | |
US8911984B2 (en) | Tannase, gene encoding same, and process for producing same | |
EP2126060B1 (en) | Novel lysyl oxidases | |
EP1629719B1 (en) | Method of improving taste and/or flavor of food or drink | |
HUE030279T2 (en) | Cloning, expression and use of acid lysophospholipases | |
WO2021200955A1 (ja) | コラゲナーゼ剤及びその用途 | |
CN115667521A (zh) | 新型转谷氨酰胺酶 | |
WO2024071388A1 (ja) | 酵素剤及びその応用 | |
EP4249590A1 (en) | Thermotolerant protein glutaminase | |
JP2961143B2 (ja) | アミノペプチダーゼ遺伝子、該遺伝子を含むプラスミドベクターおよび形質転換体 | |
EP1371725B1 (en) | Novel aminopeptidase and its gene | |
JP4029927B2 (ja) | 転写因子、転写因子遺伝子、転写因子遺伝子を含む組み換えベクター、該ベクターによって形質転換された麹菌及び麹菌の使用法 | |
JP6529769B2 (ja) | 加水分解酵素活性が向上した糸状菌変異体 | |
JP2023123807A (ja) | アルカリホスファターゼの製造方法及びそれを用いて得られるアルカリホスファターゼ、並びにその製造のためのベクター及び形質転換体 | |
JP2012187102A (ja) | 新規なプロテアーゼ遺伝子、組換え体dna及びプロテアーゼの製造法 | |
WO2007034782A1 (ja) | 麹菌蛋白質加水分解酵素の分泌を増大する組換えベクター |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20081114 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090123 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130524 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130613 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130708 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130725 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |