JP5329157B2 - 化粧水 - Google Patents

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本発明は、化粧水に関し、更に詳細には、(A)ポリエーテル変性シリコーン、(B)ジカルボン酸のエステル、(C)アルキレングリコール、(D)水を含有し、べたつきがなく、肌の潤い感、なめらか感、すべり感に優れ、かつその効果が長時間持続する、透明性に優れた化粧水に関するものである。
従来、化粧水において、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類、乳酸、クエン酸等の有機酸類、アミノ酸類を保湿剤として配合してきた。
しかしながら、これらの保湿剤は少量では保湿効果を発揮することができず、また多量に配合すると肌にべたつきが生じるといった問題があった。べたつき感は化粧水の感触として嫌われる場合が多く、べたつかずに肌を潤す商品の開発が必要であった。そのため、多価アルコール等の他の保湿剤として、オリゴマーエステルを含有した化粧料(例えば、特許文献1参照)や肌のべたつきを抑えるために、例えばポリビニルアルコールを含有した化粧水(例えば、特許文献2参照)、ポリエーテル変性シリコーンを含有した化粧料(例えば、特許文献3参照)が開発されているが、いずれも不自然な肌のべたつきやぬるつきが生じるなど、使用感触に良好な感触が望まれる化粧水においては満足のいくものが得られなかった。
特開2007− 45776号公報 特開2001−302442号公報 特開2002−255729号公報
斯かる状況下、本発明の目的とするところは、べたつきがなく、肌の潤い感、なめらか感、すべり感に優れ、かつその効果が長時間持続する、透明性に優れた化粧水を提供することにある。
即ち、本発明は(A)ポリエーテル変性シリコーン、(B)ジカルボン酸のエステル、(C)アルキレングリコール、(D)水を含有する化粧水である。そして(A)成分のポリエーテル変性シリコーンがフッ素ポリエーテル共変性シリコーンである事が好ましく、また(B)成分のジカルボン酸のエステルがポリグリセリンとのエステルであることが好ましい。
本発明は、ポリエーテル変性シリコーン、ジカルボン酸のエステル、アルキレングリコール、水を配合することで、べたつきがなく、肌の潤い感、なめらか感、すべり感に優れ、かつその効果が長時間持続する、透明性に優れた化粧水を提供できる。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明における(A)成分であるポリエーテル変性シリコーンは、一般式(1)で表さ
れ、単独、または2種以上を混合して用いることができる。
(R1:アルキル基,シクロアルキル基,またはアリール基、R2:炭素数1〜10のフッ素置換アルキル基、R3:一般式−Cp2pO(C24O)a(C36O)b5〔R5は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはアセチル基、a,b,pは整数であり、a,b:0〜100、a+b≧1、p=2〜6〕から選ばれ、R4基はR1、R2またはR3のいずれかと同じである。l,m=0〜500、n=1〜500)
一般式(1)中において、R1基としては、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基,シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基,トリル基等のアリール基が挙げられ、好ましくはメチル基を挙げることができる。尚、単一のものであっても、異なる基であってもかまわない。
2基としては、例えば、トリフルオロプロピル基,ノナフルオロヘキシル基,ヘプタデカフルオロデシル基などの炭素数1〜10のフッ素置換アルキル基が挙げられ、好ましくは、ノナフルオロヘキシル基を挙げることができる。また、パーフルオロアルキル基でも、一部置換アルキル基でも同様に用いることができる。
3基としては、一般式として−Cp2pO(C24O)a(C36O)b5で表されるポリオキシアルキレン基である(ここでR5は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又はアセチル基であり、a、b、pは整数であって、aとbはいずれも0〜100、a+bは1以上であり、p=2〜6である)。
例えばエチレンオキサイドのみからなる化合物(上記R3基を示す一般式においてb=0となるもの)として、−C36O(C24O)5H、−C36O(C24O)10H、−C36O(C24O)20H、−C36O(C24O)50H、−C36O(C24O)100H、−C36O(C24O)5CH3、−C36O(C24O)1025、−C36O(C24O)2037、−C36O(C24O)5049、−C36O(C24O)100511、−CH2CH(CH3)CH2O(C24O)3H、−CH2CH2CH(CH3)O(C24O)10CH3、−CH2CH2C(CH32O(C24O)2049等が挙げられる。
また、プロピレンオキサイドのみからなる化合物(上記R3基を示す一般式においてa=0となるもの)としては、例えば、−C36O(C36O)5H、−C36O(C36O)10H、−C36O(C36O)20H、−C36O(C36O)50H、−C36O(C36O)100H、−C36O(C36O)5CH3、−C36O(C36O)1025、−C36O(C36O)2037、−C36O(C36O)5049、−C36O(C36O)100511、−CH2CH(CH3)CH2O(C36O)3H、−CH2CH2CH(CH3)O(C36O)10CH3、−CH2CH2C(CH32O(C36O)2049等が挙げられる。
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドの共重合体としては、例えば、−C36O(C24O)5(C36O)5H、−C36O(C24O)20(C36O)20H、−C36O(C24O)10(C36O)20CH3、−C36O(C24O)20(C36O)10CH3、−CH2CH(CH3)CH2O(C24O)50(C36O)2049、−CH2CH2
H(CH3)O(C24O)10(C36O)100H、−CH2CH2C(CH32O(C24O)100(C36O)10CH3等が挙げられる。ここでエチレンオキサイド単位とプロピレンオキサイド単位はブロック共重合でもランダム共重合でもかまわない。
4基は、R1、R2又はR3基のいずれかと同じである。
5基としては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等のアルキル基またはアセチル基が挙げられる。
これらの一般的な原料として、例えばSS−280xシリーズ、SH3771M(以上、東レ・ダウコーニング社製)、KF−6011、KF−351A、KF−354L、KF−355A、KF−640、KF−642、KF−643や、FPD−4668等のFPDシリーズ(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
さらに、一般式(1)で示される(A)成分の中でも、mが1以上である、フッ素ポリエーテル共変性シリコーンが好ましい。
本発明におけるフッ素ポリエーテル共変性シリコーンは、例えば、下記に示す特開平6−246144号公報に開示されている合成法によって得られるが、特にこれに限定されるものではない。
<合成方法1>
1 3SiO1/2、R1 2SiO、R12SiO、R13SiO、(R1)(H)SiO、(H)(R12SiO1/2、R1 22SiO1/2、R1 23SiO1/2のシロキサン単位のうち、(R1)(H)SiO及び/または(H)(R1)SiO単位が必須になるようにしたシロキサンオリゴマー原料を組み合わせて再重合し、一般式(2)に示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンを得、これに Ce2e-1O(C24O)f(C36O)g5、(以下、(i)式と略す)で示されるポリオキシアルキレンと、末端に二重結合を有するフッ素置換アルキル化合物を付加反応させて合成することができる。
但し、R6は水素原子、R1、R2またはR3である。
尚、ここで上記オルガノハイドロジェンシロキサンの代わりに一般式(3)で示すようなオルガノハイドロジェンシロキサンを得て、これに(i)式のポリオキシアルキレンを付加反応させて合成しても良いし、一般式(4)で示されるようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンを得て、これに末端に二重結合を有するフッ素置換アルキル化合物を付加反応させても良い。
ここで一般式(2)〜(4)において、R1:アルキル基,シクロアルキル基,またはアリール基、R2:炭素数1〜10のフッ素置換アルキル基、R3:一般式−Cp2pO(C24O)a(C36O)b5〔R5は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはアセチル基、a,b,pは整数であり、a,b:0〜100、a+b≧1、p=2〜6〕から選ばれ、R4基はR1、R2またはR3のいずれかと同じである。l,m=0〜500、n=1〜500で示される。
<合成方法2>
1 3SiX、R1 2SiX2、R12SiX2、R13SiX2、(R1)(H)SiX2、(H)(R12SiX、R1 22SiX及びR1 23SiX(但し、XはCl、Br、I等のハロゲンあるいはメトキシ、エトキシ、プロポキシ基等のアルコキシ基である。)からなる群より選ばれ、(R1)(H)SiX2及び/または(H)(R12SiXを必須とするようなオルガノシラン類を加水分解してオルガノハイドロジェンポリシロキサン(一般式(2))を得、これに前記(i)式のポリオキシアルキレンと末端に二重結合を有するフッ素置換アルキル化合物を付加反応させて合成することができる。
尚、ここで上記オルガノシラン類を加水分解してからフッ素置換アルキル基を有するオルガノハイドロジェンシロキサン(一般式(3))を得て、これに前記(i)式のポリオキシアルキレンを付加反応させて合成しても良い。
また、上記オルガノシラン類を加水分解してからポリオキシアルキレン基を有するオルガノハイドロジェンシロキサン(一般式(4))を得、これに末端に二重結合を有するフッ素置換アルキル化合物を付加反応させて合成しても良い。
さらには、一般式(5)で示されるフッ素ポリエーテル共変性シリコーンが、べたつきを抑え、すべり感を与える効果が高いため特に好ましい。この範囲に含まれる一般的な原料として、例えば、FPD−4668(信越化学工業社製)等が挙げられる。
(但し、l=6〜18、m=2〜10、n=2〜10、a=5〜15)
さらに本発明において(A)成分の含有量は、べたつきを抑え、すべり感の効果を良好に得るために、化粧水の総量を基準として0.01〜2質量%(以下単に%と示す)が好ましく、より好ましくは、0.1〜1%である。
本発明における(B)ジカルボン酸のエステルとしては、コハク酸,アジピン酸,セバシン酸,エイコサン二酸,テトラデカン二酸等のジカルボン酸と、オクチルドデカノール,ジエチルヘキサノール,ポリグリセリン等のアルコールとからなるエステルが例示され、それぞれ単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
これらの(B)成分の中でも、直鎖、分岐鎖、もしくは環状構造を含むジカルボン酸1種または2種以上とアルキレングリコールとのエステルである事が好ましい。さらにはジカルボン酸とアルキレングリコールとの質量平均分子量が5万未満であるオリゴマーエステルが好ましい。最も好ましいのは、ジカルボン酸としてエイコサン二酸とテトラデカン二酸、アルコールとしてポリグリセリンとから構成されるエステルであって、肌の潤い感の効果に最も優れている。市販品としては、例えば、Neosolue−Aqua(日本精化社製),KAK DIOS(高級アルコール工業社製),クロダモルDES(クローダジャパン社製)等が挙げられる。
本発明において(B)成分(純分)の含有量は、肌の潤い感の効果を良好に得るために、化粧水の総量を基準として0.01〜2%が好ましく、より好ましくは、0.1〜1%である。
本発明における(C)アルキレングリコールは、固体、液体といった性状にとらわれず、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール1540、ポリエチレングリコール2000、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール11000、ポリエチレングリコール20000、高重合ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、等が例示され、それぞれ単独、または2種以上を混合して用いることができる。これらの原料は、日油株式会社、ライオン株式会社、東邦化学工業株式会社等で容易に入手できる。
これらの(C)成分の中でも、肌の潤い感の効果を良好に得るためには、ポリアルキレングリコール類が好ましく、特にポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール1540、ポリエチレングリコール2000、を使用することが好ましい。
本発明において(C)成分の含有量は、肌の潤い感の効果を得るために、化粧水の総量を基準として0.1〜10%が好ましく、より好ましくは、1〜5%である。
本発明に用いられる成分(D)の水は、通常、化粧料に配合することが可能な水であれば特に限定されず、例えば、精製水、温泉水、深層水、又は植物等の水蒸気蒸留水等が挙げられる。
本発明における(D)成分の含有量は特に限定されるものではないが、本発明に用いられる(A)、(B)、(C)の種類や含有量に応じて、含有量を適宜調整する必要がある。
化粧品を商品的価値という点でみた場合に化粧品の外観は重要である。本発明化粧水は、外観的にもべたつきを感じさせないため、透明であることが好ましい。そこで、化粧水を構成する原料が水/アルコール(50%/50%)溶媒に対し、10%以上溶解する原料から構成することが好ましい。
なお、ここでいう透明とは、島津UV−2550型分光光度計(島津製作所;吸収波長550nm,セル長1cm)で測定した光透過度が90%以上であることを指す。
また本発明の化粧水には、前記の各成分に加えて必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、抗老化薬剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、アルコール類、pH調整剤、洗浄剤、乾燥剤、乳化剤、粉末成分、色材、水性成分、各種毛髪栄養剤、香料、清涼剤、生薬抽出物やビタミン類等を必要に応じて適宜配合することができる。
その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、リゾフォスファチジルコリンやリゾフォスファチジン酸、大豆調製物等のラミニン5産生促進薬剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、多様な目的から、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン、ウコン抽出物、サイコ抽出物、イブキジャコウ抽出物、ヒオウギ抽出物、アセンヤク抽出物、ブナの芽抽出物、加水分解カゼイン、米抽出物加水分解液、米ぬか抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、チオタウリン、ヒポタウリン、マジョラム抽出物、シリカ被覆酸化亜鉛、イチヤクソウ抽出物、キシリトール、アルギニン及びその塩酸塩、セリン、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分、チンピ、トウキ等、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB2類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステル、DL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等のビタミン類なども適宜配合することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、実施例に記載の官能試験(塗布時のべたつき、潤い感、なめらか感、すべり感、効果の持続性)、保存安定性、透明性に関する試験法を下記に示す。
(1)官能試験 20名の専門パネルを対象に実施例および比較例の化粧水を使用してもらい、塗布時のべたつき、潤い感、なめらか感、すべり感、効果の持続性について官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
判定基準
塗布時のべたつき
◎:パネルの15名以上がべたつきがないと判断
○:パネルの10名以上15名未満がべたつきがないと判断
△:パネルの5名以上10名未満がべたつきがないと判断
×:パネルの5名未満がべたつきがないと判断
潤い感
◎:パネルの15名以上が潤い感があると判断
○:パネルの10名以上15名未満が潤い感があると判断
△:パネルの5名以上10名未満が潤い感があると判断
×:パネルの5名未満が潤い感があると判断
なめらか感
◎:パネルの15名以上がなめらか感があると判断
○:パネルの10名以上15名未満がなめらか感があると判断
△:パネルの5名以上10名未満がなめらか感があると判断
×:パネルの5名未満がなめらか感があると判断
すべり感
◎:パネルの15名以上がすべり感が良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満がすべり感が良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満がすべり感が良いと判断
×:パネルの5名未満がすべり感が良いと判断
効果の持続性
◎:パネルの15名以上が効果が持続すると判断
○:パネルの10名以上15名未満が効果が持続すると判断
△:パネルの5名以上10名未満が効果が持続すると判断
×:パネルの5名未満が効果が持続すると判断
(2)保存安定性
実施例および比較例の化粧水を100mLの透明ガラス製容器に入れて密封し、45℃の恒温槽ならびに往復恒温槽(5℃〜30℃のサイクル恒温槽)に1ヶ月保存し、下記の視覚判定基準で評価を行い、いずれの恒温槽での評価のうち、低い方の評価を保存安定性の評価として採用した。
○:外観の変化が全くなく、透明性の低下や澱などが観察されない。
△:僅かに透明性の低下や澱が認められる。
×:明らかに白濁や澱が認められる。
(3)透明性
実施例および比較例の化粧水を島津UV−2550型分光光度計(島津製作所;吸収波長550nm,セル長1cm)で測定し、その光透過度により下記の基準で評価を行なった。
◎:光透過度が95%以上
○:光透過度が90%以上95%未満
×:光透過度が90%未満
表1に示す実施例1〜9、比較例1〜5の化粧水を常法に従って作成し、前記の諸試験を実施して評価を行った。その結果を併せて表1に示す。ただし、実施例、比較例で使用した※1ポリオキシエチレン・パーフルオロポリシロキサン(一般式(6))は、FPD−4668(信越化学工業社製)、※2ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン(一般式(7))には、SS−2804(東レ・ダウコーニング社製)、※3(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10には、Neosolue−Aqua(日本精化社製)を使用した。
なお、実施例3は参考例であって、本発明の範囲外のものである。
(但し、l=8〜15、m=4〜8、n=4〜8、a=7〜12)
(但し、l+n:10〜100)
表1から明らかなように、本発明の化粧水は、比較例と比べて明らかに官能試験(塗布時のべたつき、潤い感、なめらか感、すべり感、効果の持続性)、保存安定性、透明性に関する試験のいずれの評価においても優れていた。
以下、本発明化粧水のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の化粧水についても、上記の官能試験(塗布時のべたつき、潤い感、なめらか感、すべり感、効果の持続性)、保存安定性、透明性を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。なお、実施例中で使用したポリオキシエチレン・パーフルオロポリシロキサン及びポリオキシエチレン・メチルポリシロキサンは、表1と同じ化合物を使用した。
実施例10 化粧水(さっぱり)
以下に記載の配合組成の化粧水を常法により調製し、化粧水(さっぱり)を得た。
(質量%)
1.ポリオキシエチレン・パーフルオロポリシロキサン・・・(A) 0.2
[FPD−4668(信越化学工業社製)]
2.ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン・・・(A) 0.1
[SS−2802(東レ・ダウコーニング社製)]
3.(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)・・・(B) 0.2
ポリグリセリル−10 (純分換算:0.12)
[Neosolue−Aqua(日本精化社製)]
4.ポリエチレングリコール1000・・・(C) 1.0
5.PEG−60水添ヒマシ油 0.8
6.リン酸一カリウム 0.08
7.リン酸二ナトリウム 0.02
8.ジメチルシラノールヒアルロネート 0.001
9.ローヤルゼリーエキス 0.3
10.加水分解シルク 0.1
11.アロエエキス 0.1
12.キューカンバーエキス 0.1
13.香料 0.3
14.エタノール 40.0
15.精製水・・・(D) 残 部
実施例11 化粧水(しっとり)
以下に記載の配合組成の化粧水を常法により調製し、化粧水(しっとり)を得た。
(質量%)
1.ポリオキシエチレン・パーフルオロポリシロキサン・・・(A) 0.3
[FPD−4668(信越化学工業社製)]
2.コハク酸ジエトキシエチル・・・(B) 0.2
[クロダモルDES(クローダジャパン社製)]
3.ポリエチレングリコール1000・・・(C) 1.0
4.グリセリン 2.0
5.PEG−60水添ヒマシ油 0.3
6.メチルパラベン 0.1
7.加水分解コンキオリン 0.1
8.ツバキ種子抽出物 0.05
9.精製ハチミツ 0.1
10.マテ茶エキス 0.1
11.ヨクイニンエキス 0.1
12.ローヤルゼリーエキス 0.1
13.エタノール 10.0
14.精製水・・・(D) 残 部
実施例12 ボディミスト
以下に記載の配合組成で常法により調製し、エアゾール缶に充填し、窒素にて0.6MPaに加圧し、エアゾールスプレー状の化粧水を得た。
(質量%)
1.ポリオキシエチレン・パーフルオロポリシロキサン・・・(A) 0.3
[FPD−4668(信越化学工業社製)]
2.(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)・・・(B) 0.2
ポリグリセリル−10 (純分換算:0.12)
[Neosolue−Aqua(日本精化社製)]
3.ポリエチレングリコール1500・・・(C) 2.0
4.PEG−60水添ヒマシ油 0.01
5.ジメチルシラノールヒアルロネート 0.001
6.ローヤルゼリーエキス 0.1
7.豆乳発酵液 0.1
8.タチジャコウソウエキス 0.1
9.エタノール 15.0
10.精製水・・・(D) 残 部
上記実施例10で使用した香料は表2に示すものである。
以上記載の如く、本発明はべたつきがなく、肌の潤い感、なめらか感、すべり感に優れ、かつその効果が長時間持続する、透明性に優れた化粧水を提供できる。

Claims (3)

  1. (A)フッ素ポリエーテル変性シリコーン、(B)ジカルボン酸のエステル、(C)ポリアルキレングリコール、(D)水を含有し、透明であることを特徴とする化粧水。
  2. 成分(A)が、一般式(1)
    (R 1 :アルキル基,シクロアルキル基,またはアリール基、R 2 :炭素数1〜10のフッ素置換アルキル基、R 3 :一般式−C p 2p O(C 2 4 O) a (C 3 6 O) b 5 〔R 5 は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基またはアセチル基、a,b,pは整数であり、a,b:0〜100、a+b≧1、p=2〜6〕から選ばれ、R 4 基はR 1 、R 2 またはR 3 のいずれかと同じである。l=0〜500、m=1〜500、n=1〜500)
    で表されるものである請求項1記載の化粧水。
  3. 成分(B)のジカルボン酸のエステルがポリグリセリンとのエステルであることを特徴とする請求項1、または2に記載の化粧水。
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