JP5329045B2 - 放送受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地上デジタル放送を受信できる放送受信装置に関し、より詳細には、放送波またはインターネットから、EPG(Electric Program Guide、電子番組表)を取得および格納する機能を備え、ユーザにより選択されたチャンネル放送情報(番組が放送されているか否かまたは番組のジャンル等)を、ユーザに即時に報知することのできる放送受信装置およびその制御方法に関する。
地上デジタル放送を視聴可能な放送受信装置において、ユーザは、各チャンネルの番組内容や、番組を放送しているか否か等、自分の好む番組を放送しているか否かを知るために、チャンネルの切り換え操作を行う。しかしながら地上デジタル放送の受信装置は、チャンネルを切り換えてから画面に切り換え先のチャンネルの映像が表示されるまでに、最短でも2、3秒を要し、切り換えとほぼ同時に映像が表示されていた従来の地上アナログ放送に比べて、大幅に時間がかかるという問題がある。その理由は、地上デジタル放送におけるチャンネル切り換え時の処理は、アナログ放送とは異なり、以下のような複雑な処理を要するためである。
・放送波に同期し安定した信号を取得する処理
・受信した信号を同期再生する処理
・誤り訂正の処理
・放送TS(Transport Stream)の復号処理
・映像(音声)のデコード処理
・画面出力(音声出力)
ユーザが視聴したい番組を確実に視聴にするための技法として、従来技術に、ユーザが予め設定したキーワードを含む番組のデジタル放送波を受信すると、音声によってその旨をユーザに報知するものがある(特許文献1を参照されたい。)
特開2005−175921号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技法は、ユーザが地上デジタル放送を視聴していない場合を想定しており、ユーザが地上デジタル放送を視聴しながら意識してチャンネルを切り換える場合に、切り換えた先のチャンネルが設定したキーワードを含む番組を放送しているか否かをユーザに報知するものではない。さらに、地上デジタル放送の場合、一般にザッピングと呼ばれる頻繁なチャンネル切り換えを行おうとすると、上述したようにチャンネル切り換え処理に時間がかかるため、ユーザの意図するようなチャンネル切り換え、すなわち、画面に表示されるチャンネル映像の遷移がスムーズに行われず、ユーザにとって操作性が悪く不便である。チャンネルの切り換え処理に2秒、ユーザが番組の内容を把握するのに3〜5秒かかるとすると、ザッピングを行うのにかかる時間は、1チャンネル当たり5〜7秒となる。このような条件では、アナログ放送を受信する場合のような、素早いチャンネル切り換えは行えない。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、ユーザが地上デジタル放送を視聴時にザッピングを含むチャンネルの切り換えを行う場合に、放送受信装置によるチャンネル切り換え処理の遅れにより番組映像が即時に表示されなくとも、切り換え先のチャンネルの放送情報(番組を放送しているか否かまたは放送している番組のジャンル等)を、ユーザに報知することができる技法(装置)を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による放送受信装置は、
複数のチャンネルの(チャンネル、番組放送時間、番組名、および番組放送内容の説明を含む)番組情報を(放送局から送信される放送信号またはインターネットを介したデータ通信等で、定期的にまたはユーザから要求されたときに)取得する取得手段と、
前記取得した番組情報を(チャンネル毎に)格納する番組情報記憶手段と、
チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルでの放送内容、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明による放送受信装置は、
複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルの放送波があるか否かを、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第3の発明による放送受信装置は、
複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルで放送中の番組のジャンルを、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第4の発明による放送受信装置は、
複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
キーワードまたは番組のジャンルを設定する設定手段と、
チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルの番組情報が、前記設定手段において設定されたキーワードまたは番組のジャンルを含むか否かを、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
さらに、第5の発明による放送受信装置は、
複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルの番組が終了しているか否かを、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
このように、本発明によれば、チャンネルの切り換え処理に時間がかかるために番組映像の表示に時間のかかる放送受信装置においても、切り換え先のチャンネルに応じてユーザに異なる振動を伝えることで、ユーザは、番組映像によって視覚的に切り換え先のチャンネルの内容を確認する場合よりも迅速に、放送内容を確認することができる。
以降、諸図面を参照しながら、本発明による放送受信装置の実施態様を詳細に説明する。放送受信装置としては、携帯電話、PDA(パーソナルデジタルアシスタンス)、携帯ゲーム機、携帯ビデオプレイヤー、携帯電子書籍ビューワーなどの携帯電子機器に幅広く本発明を適用することが可能である。
図1に、本発明による放送受信装置の機能ブロック図を示す。放送受信装置100は、アンテナANT1、ANT2、チューナ部110、復調部120、分岐部130、処理部140、スピーカSP、表示部150、制御部160、無線部170、記憶部180、操作入力部(タッチパネル等)TP、振動部190および番組情報取得部200を備えている。アンテナANT1は、地上デジタル放送の信号(RF信号)を受信し、チューナ部110は、制御部160からの周波数(チャンネル)指定命令に基づいて、受信したRF信号をチューニング(周波数変換)する。なお、制御部160からのチャンネル指定命令は、操作入力部TPを用いてユーザが指定したチャンネルに基づく。復調部120は、チューナ部110によってチューニングされたチャンネル信号を、MPEG形式のTS信号に復調する。分岐部130は、復調部120によって復調されたTS信号内のパケットIDに基づき、音声パケット、映像パケット、データ放送パケットを検出し、音声パケットを音声処理部140に、映像パケットを映像処理部144に、データ放送パケットをデータ処理部146に出力する。なお、音声処理部140、映像処理部144およびデータ処理部146は処理部140に備えられている。音声処理部142は、入力された音声パケット内の音声データをデコードし、スピーカSPに出力する。映像処理部144およびデータ処理部146は、入力された映像データおよびデータ放送パケットをそれぞれデコードし、表示部150に出力する。
無線部170は、アンテナANT2を介して、音声通話、メール送受信、およびインターネットからのデータダウンロード等の無線通信を行う。番組情報取得部200は、チャンネル、番組放送時間、番組名および番組放送内容の説明を含む番組情報を、無線部170の無線通信により、定期的にまたはユーザから要求されたときに取得する。記憶部(メモリ等)180は、番組情報取得部200が取得した番組情報を格納する番組情報記憶部182を備えている。操作入力部TPは、ユーザにより、チャンネルの切り換え操作およびキーワード設定等の操作を入力される。制御部160は、放送受信装置100の各機能部の制御を行うものであり、番組情報判定部162および振動制御部164を備えている。番組情報判定部162は、操作入力部TPの入力に応じた切り換え先のチャンネルでの放送内容等を、番組情報記憶部180に格納した番組情報に基づき判定し、振動制御部164は、番組情報判定部162の判定に基づいて、振動部190の振動パターンの制御を行う。
図2に、放送受信装置100の一例の概略図を示す。放送受信装置100は表示部150に相当するディスプレイ(液晶ディスプレイ、有機ELおよびLEDディスプレイ等)DISを備え、操作入力部TPおよび振動部190は、それ自身が振動するフォースフィードバック機能を有するタッチパネルとして構成している。タッチパネルTPにはキー群KEYが表示されており、キー群KEYは、各チャンネルにそれぞ対応する数値キーKEY1、チャンネルを順次選択するシフトキーKEY2を含む。図2の例では、放送受信装置100を筐体を開閉できる折り畳み型としており、同図(a)は筐体を閉じた状態(ディスプレイDISおよびタッチパネルTPを収納した状態)、(b)は筐体を開けた状態(開放状態)、(c)は開放状態の側面図を示す。
第1の実施例
本発明による放送受信装置100の第1の実施例では、ユーザがタッチパネルTPに表示されたキーによってチャンネルを切り換える際に、放送サービスが提供されていないチャンネル(例えば、チャンネル「2」に該当する放送局が存在しない場合)を選択すると、放送受信装置100は、タッチパネルTPを、放送サービスを提供しているチャンネルを選択した場合とは異なるパターンで振動するように制御する。この制御は、放送受信装置100のディスプレイDISに番組映像が表示される前に、ユーザの選局に対して即座(同時)に行われて、ユーザが指又はペンでタッチパネルに触れている間に振動を伝えるようにするのが好適である(選局のためにユーザがタッチパネルに触れるのはごく短時間であるため。)。図3に、第1の実施例を説明する放送受信装置100の概略図を、図4に、第1の実施例の制御フローチャートを示す。まず、番組情報取得部200は、EPG情報(チャンネル、番組放送時間、番組名、および番組放送内容の説明を含む)を、事前に放送局から送信される放送信号またはインターネットを介したデータ通信等で取得し、番組情報記憶部182に格納する(ステップS10)。なお、図5にEPGの一例を示す。このように、EPGには、放送局(「東京テレビ」など)およびそれに該当するチャンネル、番組ジャンル(スポーツ、バラエティなど)、放送時刻および出演者等の情報が含まれ、図5の例では番組ジャンルごとに異なる色で番組を表示して、ユーザが容易に放送されている番組ジャンルを理解できるようにしている。
制御部160は、タッチパネルTPにて受けた、例えばタッチペンPENを用いたユーザからの起動要求に基づき、テレビアプリを起動する(ステップS11)。次に、番組情報判定部162は、番組情報記憶部182に格納したEPG情報に基づき、放送サービスが提供されているチャンネルを判定し、判定結果を記憶部180に格納する(ステップS12)。ユーザによるタッチパネルTPを介したチャンネルの切り換え要求を検出すると、制御部160は、ユーザが選局したチャンネルに割り当てられた周波数にチューニングするように、チューナ部110に指示し、選局処理を開始する(ステップS13)。この選局処理中には、ディスプレイDSPは、放送受信装置100が選局処理であることを示す画面が表示される(例えば図3の地球または「選局中」など)。番組情報判定部162は、選局したチャンネルに放送サービスが提供されているか否かを、ステップS12の判定結果に基づき判定する(ステップS14)。放送サービスが提供されていると判定された場合、振動制御部164は、放送サービスが提供されている(番組を放送している)ことを示す振動パターンA(例えば、「ブルッ」のような短い1回の振動)で振動するように、タッチパネルTPを制御する(ステップS15)。ステップS14にて放送サービスが提供されていないと判定された場合、振動制御部164は、放送サービスが提供されていないことを示す振動パターンB(例えば、「カチッ」のようなクリック感を1回与える振動)で振動するように、タッチパネルTPを制御する(ステップS16)。
図3(a)は、放送サービスが提供されている場合(放送波がある場合)、同図(b)は放送サービスが提供されていない場合(放送波がない場合)の放送受信装置100を示している。ユーザがチャンネル1(放送波あり)に切り換えるべく、タッチペンPENを用いて、タッチパネルTPに表示された数値キーKEY1の「1」を触れるまたは押下げると、振動制御部164は、上述した処理により、タッチパネルTPを「ブルッ」という振動パターンで振動させ、チャンネル2(放送波なし)に切り換えるべく数値キーKEY1の「2」を押下げると、「カチッ」という振動パターンで振動させる。
なお、図3の例ではチャンネルを切り換えるのに数値キーKEY1を用いる場合について説明したが、図13のように、チャンネルを順次切り換えるシフトキーKEY2を用いることもできる。この場合も同様に、ユーザがシフトキーKEY2を押下げて切り換えた先のチャンネルが、放送サービスが提供されていないチャンネルに相当する場合は、振動制御部164は、タッチパネルTPを、放送サービスが提供されているチャンネルとは異なるパターンで振動させる。このシフトキーKEY2を用いて選局する場合は、以降で述べる実施例について同様である。
第2の実施例
本発明による放送受信装置100の第2の実施例では、ユーザがタッチパネルTPに表示されたキーによってチャンネルを切り換える際に、番組放送が終了しているチャンネル(例えば、深夜等)を選択すると、放送受信装置100は、タッチパネルTPを、放送サービスを提供しているチャンネルを選択した場合とは異なるパターンで振動するように制御する。なお、第1の実施例と同様に、この制御はユーザの選局に対して即座(同時)に行われて、ユーザが指又はペンでタッチパネルに触れている間に振動を伝えるようにするのが好適である。図6に、第2の実施例を説明する放送受信装置100の概略図を、図7に、第2の実施例の制御フローチャートを示す。図7のフローチャートにおいて、事前にEPG情報を取得するステップ(ステップS20)およびテレビアプリを起動するステップ(ステップS21)は、第1の実施例のステップS10およびステップS11と同様であるため説明を省略する。
番組情報判定部162は、番組情報記憶部182に格納したEPG情報と図示しない時計手段とに基づき、番組を放送しているチャンネルを判定し、判定結果を記憶部180に格納する(ステップS22)。ユーザによるタッチパネルTPを介したチャンネルの切り換え要求を検出すると、制御部160は、ユーザが選局したチャンネルに割り当てられた周波数にチューニングするように、チューナ部110に指示し、選局処理を開始する(ステップS23)。この選局処理中には、ディスプレイDSPは、放送受信装置100が選局処理中であることを示す画面が表示される。番組情報判定部162は、選局したチャンネルが番組を放送しているか否かを、ステップS22での判定結果に基づき判定する(ステップS24)。番組を放送していると判定された場合、振動制御部164は、番組を放送していることを示す振動パターンA(例えば、「ブルッ」という振動)で振動するように、タッチパネルTPを制御する(ステップS25)。ステップS24にて番組が放送されていないと判定された場合、振動制御部164は、放送サービスが提供されていないことを示す振動パターンB(例えば、「カチッ」という振動)で振動するように、タッチパネルTPを制御する(ステップS26)。
図6(a)は、番組を放送している場合、同図(b)は番組を放送していない場合の放送受信装置100を示している。ユーザがチャンネル1(放送波あり)に切り換えるべく、タッチペンPENを用いて、タッチパネルTPに表示された数値キーを押下げると、番組放送中である場合、振動制御部164は、上述した処理により、タッチパネルTPを「ブルッ」という振動パターンで振動させ、深夜等で番組放送が終了している場合、「カチッ」という振動パターンで振動させる。
第3の実施例
本発明による放送受信装置100の第3の実施例では、放送受信装置100は、ユーザがタッチパネルTPに表示されたキーによってチャンネルを切り換える際に、番組のジャンル毎に異なるパターンで振動するように、タッチパネルTPを制御する。なお、第1、2の実施例と同様に、この制御はユーザの選局に対して即座(同時)に行われて、ユーザが指又はペンでタッチパネルに触れている間に振動を伝えるようにするのが好適である。図8に、第3の実施例を説明する放送受信装置100の概略図を、図9に、第3の実施例の制御フローチャートを示す。図9のフローチャートにおいて、事前にEPG情報を取得するステップ(ステップS30)およびテレビアプリを起動するステップ(ステップS31)は、第1の実施例のステップS10およびステップS11と同様であるため説明を省略する。
番組情報判定部162は、番組情報記憶部182に格納したEPG情報に基づいて各チャンネルで放送している番組のジャンルを判定し、判定結果を記憶部180に格納する(ステップS32)。ユーザによるタッチパネルTPを介したチャンネルの切り換え要求を検出すると、制御部160は、ユーザが選局したチャンネルに割り当てられた周波数にチューニングするように、チューナ部110に指示し、選局処理を開始する(ステップS33)。この選局処理中には、ディスプレイDSPは、放送受信装置100が選局処理中であることを示す画面が表示される。番組情報判定部162は、選局したチャンネルが放送している番組のジャンルを、ステップS32での判定結果に基づいて判定し、振動制御部164は、その判定結果に基づき、番組ジャンル毎に異なる振動パターンで振動するように、タッチパネルTPを制御する(ステップS34)。
図8(a)は、ニュース番組を放送している場合、同図(b)はドラマを放送している場合の放送受信装置100を示している。ユーザがチャンネル1に切り換えるべく、タッチパネルTPに表示された数値キーを押下げると、振動制御部164は、上述した処理により、タッチパネルTPを、「ニュース」が放送していることを示す振動パターン(例えば「ブルッ」という振動)で振動させ、チャンネル4を押下げると、「ドラマ」を放送していることを示す振動パターン(例えば、「ブ〜」のような長い1回の振動)で振動させる。
第4の実施例
本発明による放送受信装置100の第4の実施例では、ユーザが好んで視聴する番組のジャンルまたはキーワードを放送受信装置100に予め設定しておき、放送受信装置100は、ユーザがタッチパネルTPに表示されたキーによってチャンネルを切り換える際、設定された番組のジャンル(「ニュース」、「スポーツ」など)またはキーワードを含む番組を放送しているチャンネルに該当するキーを選択すると、該当しないキーを選択した場合とは異なるパターンで振動するようにタッチパネルTPを制御する。なお、この制御は第1〜3の実施例と同様にユーザの選局に対して即座(同時)に行われて、ユーザが指又はペンでタッチパネルに触れている間に振動を伝えるようにするのが好適である。ここで、キーワードには、人名や物の名前を用いることもでき、放送受信装置100は、ユーザによって操作入力部TPから入力された番組のジャンルおよびキーワードを、記憶部180に格納する。図10、11に、第4の実施例を説明する放送受信装置100の概略図を、図12に、第4の実施例の制御フローチャートを示す。図12のフローチャートにおいて、事前にEPG情報を取得するステップ(ステップS40)およびテレビアプリを起動するステップ(ステップS41)は、第1の実施例のステップS10およびステップS11と同様であるため説明を省略する。
ステップS41でテレビアプリを起動すると、番組情報判定部162は、番組のジャンルまたはキーワードが予め設定されているか(記憶部180に格納されているか)否かを判定し(ステップS42)、ジャンルまたはキーワードが設定されていた場合、EPG情報を照合し、当該ジャンル又はキーワードに該当する番組を放送中のチャンネルを、記憶部180に格納する(ステップS43)。ユーザによるタッチパネルTPを介したチャンネルの切り換え要求を検出すると、制御部160は、ユーザが選局したチャンネルに割り当てられた周波数にチューニングするように、チューナ部110に指示し、選局処理を開始する(ステップS44)。この選局処理中には、ディスプレイDSPは、放送受信装置100が選局処理であることを示す画面が表示される。番組情報判定部162は、選局したチャンネルが放送している番組のジャンルが、ユーザによって設定された番組のジャンルに該当するか否か、または、選局した番組が、ユーザによって設定されたキーワードを含むか否かを、ステップS44での判定結果に基づいて判定する(ステップS45)。
該当すると判定された場合、振動制御部164は、切り換え先のチャンネルが設定された番組のジャンルまたはキーワードに該当することを示す振動パターンC(例えば、「ブルブル」ような振幅の大きい2回の振動)で振動するように、タッチパネルTPを制御する(ステップS46)。該当しないと判定された場合、振動制御部164は、切り換え先のチャンネルが設定されたジャンルまたはキーワードに該当しないことを示す振動パターンA(例えば、「ブルッ」という振動)で振動するように、タッチパネルTPを制御する(ステップS47)。この場合は、特にチャンネル毎に振動を制御する必要はなく、他の全てのチャンネルで同じ振動パターンで振動させてもよい。ここで、番組のジャンルおよびキーワードは、放送受信装置100にさらに番組の表示履歴(表示したチャンネル、時刻等)を格納する手段を設け、その表示履歴とEPGとに基づいて、放送受信装置100が自動的に設定するようにすることもできる。
図10は番組のジャンルを設定している場合の放送受信装置100を示す。例えば「スポーツ」というジャンルが設定され、ユーザは、「野球中継」を視聴したい場合を想定する。この場合、ユーザは、テレビアプリの起動後、「スポーツ」に該当することを示す振動パターン(例えば、「ブブブ」のような細かい3回の振動)で振動するチャンネルを押下げるまで、チャンネル1から順番にタッチパネルTPに表示された数値キーを押下げていけばよい。該当するチャンネルであれば、処理部140によって放送データがデコードされ、ディスプレイDSPに映像が表示されるのを待ち、「野球中継」でなければ(例えば「サッカー中継」であれば)、再度「ブブブ」という振動パターンで振動するチャンネルを押下げるまで、数値キーを押下げていけばよい。このようにすれば、「スポーツ」に該当しないことを示す振動パターン(例えば、「ブルッ」という振動)で振動するチャンネルにおいて、デコード処理に時間のかかる番組映像がディスプレイに表示されるのを待つことがなくなるため、ユーザは、より迅速に視聴したい番組に切り換えることができる。
図11は、キーワードを設定している場合の放送受信装置100を示す。図10を用いて説明した場合と同様に、設定されたキーワードを含む番組のチャンネルに該当する数値キーを押下げた場合、振動制御部164は、キーワードを含むことを示す振動パターン(例えば、「ブルブル」という振動)でタッチパネルTPを振動させる。
また、ユーザによって切り換えられた先のチャンネルがコマーシャル(CM)を放送していることが予め分かっていれば、第3、4の実施例において「番組のジャンル」を「CM」に置き換えた同様の処理により、CMを放送していることを示す振動パターンで振動するようにすることもできる。
ここで、上述した第1〜4の実施例では、切り換え先のチャンネルの番組情報を、タッチパネルを振動させることでユーザに報知しているが、ディスプレイDSPに番組情報をポップアップ表示させることも有効である。なお、この場合、ユーザがディスプレイDSPを注視する必要および文字を読む必要が生じて番組情報を即時に把握しにくいため、ポップアップ表示は補助的なものとして、タッチパネルの振動と同時に用いることが好適である。ポップアップ表示としては、各実施例に対して例えば以下のようにすることができる。
実施例1 「選択したチャンネルに割り当てられた放送はありません」
実施例2 「このチャンネルは本日の放送を終了しました」
実施例3 「選択したチャンネルはニュース番組を放送しています」
実施例4 「選択したチャンネルは設定されたキーワードに該当する番組を放送しています」
また、第3および第4の実施例を組み合わせて、番組のジャンル毎に振動パターンを変えると共に、ユーザによって設定された番組のジャンルまたはキーワードに相当する番組であることをユーザに報知することもできる。この場合、番組のジャンル毎に振動パターンを変えつつ、ユーザによって設定された番組のジャンルに相当する番組であった場合はより強く振動するようにタッチパネルを制御したり、番組のジャンルに対応する各振動パターンとは別の振動パターンを規定してもよい。
上述の説明では、タッチパネルTPは数値キーおよび選局シフトキーの両方を表示しているが、これに限定されるものではなく、例えばどちらか一方のみを表示するようにユーザが設定できるようにしてもよい。このようにすれば、例えばキーを大きく表示することで、キーを選択ミスする回数を低減することができる。また、本発明による放送受信装置100を折り畳み型として説明しているが、これに限定されるものではなく、ディスプレイ(表示部)を備える層とタッチパネル(操作入力部)を備える層の2つの層を重ね合わせ、その2つの層をスライドさせることによってタッチパネルを出現させるスライド型や、ディスプレイおよびタッチパネルを同一の面に並べて構成する(ストレート)型とすることもできる。さらに、操作入力部および振動部としてタッチパネルを例として説明したが、これに限定されるものではなく、操作入力部と振動部を、例えば一般的なキーパッド/ボタンと微小モータによって構成することもできる。
なお、本発明をプログラムとして実現させ、無線通信機能を利用してインターネット網からダウンロードし、放送受信装置の記憶部に格納して、上述した諸機能をもたせることもできる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
本発明による放送受信装置のブロック図の一例である。 本発明による放送受信装置の概略図である。 本発明による放送受信装置の第1の実施例を説明する概略図である。 本発明による放送受信装置の第1の実施例の制御フローチャートである。 EPGの一例を示す図である。 本発明による放送受信装置の第2の実施例を説明する概略図である。 本発明による放送受信装置の第2の実施例の制御フローチャートである。 本発明による放送受信装置の第3の実施例を説明する概略図である。 本発明による放送受信装置の第3の実施例の制御フローチャートである。 本発明による放送受信装置の第4の実施例を説明する概略図である。 本発明による放送受信装置の第4の実施例を説明する概略図である。 本発明による放送受信装置の第4の実施例の制御フローチャートである。 本発明による放送受信装置の第1の実施例を説明する概略図である。
符号の説明
100 放送受信装置
110 チューナ部
120 復調部
130 分岐部
140 処理部
142 音声処理部
144 映像処理部
146 データ処理部
150 表示部
160 制御部
162 番組情報判定部
164 振動制御部
170 無線部
180 記憶部
182 番組情報記憶部
190 振動部
200 番組情報取得部
SP スピーカ
TP 操作入力部(タッチパネル)
ANT1、ANT2 アンテナ
DIS ディスプレイ
KEY キー群
KEY1 数値キー
KEY2 シフトキー
PEN タッチペン

Claims (5)

  1. 複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
    前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
    チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルでの放送内容、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
    を備えることを特徴とする放送受信装置。
  2. 複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
    前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
    チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルの放送波があるか否かを、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
    を備えることを特徴とする放送受信装置。
  3. 複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
    前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
    チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルで放送中の番組のジャンルを、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
    を備えることを特徴とする放送受信装置。
  4. 複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
    前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
    キーワードまたは番組のジャンルを設定する設定手段と、
    チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルの番組情報が、前記設定手段において設定されたキーワードまたは番組のジャンルを含むか否かを、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
    を備えることを特徴とする放送受信装置。
  5. 複数のチャンネルの番組情報を取得する取得手段と、
    前記取得した番組情報を格納する番組情報記憶手段と、
    チャンネルを切り換える際に、切り換え先のチャンネルの番組が終了しているか否かを、前記番組情報記憶手段に格納した番組情報に基づき判定し、当該判定に応じて振動手段の振動パターンを制御する振動制御手段と、
    を備えることを特徴とする放送受信装置。
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