しかしながら、従来技術によれば、例えば、リアルタイムに配信される野球などのスポーツ番組をユーザが録画予約していた場合、録画映像を再生して視聴する前に、ライブで即ち現在進行中の形で流れてくるニュース番組などを視聴することによって、試合結果が目に飛び込んで、知ってしまうことが避けられなかったという問題があった。試合結果を知ってしまった後で、録画された試合映像を見るのは、結果を知らない場合に比べて、はるかに興奮度が低くなり、試合に対するスリルを感じることが無くなってしまい、所謂興醒めしてしまう。
このことから、試合結果などの関連する情報を遮断した状態で録画した番組を見たいという要望が強くなってきている。さらに、ニュース番組の視聴においては試合結果を見たくないが試合に関係のない他のニュースに関して録画を見る前でも視聴したいという要望がある。また、試合番組の録画を再生中であっても、試合展開においてあまり興味のない部分では、他のチャンネルをザッピングする場合もあり、その場合には、偶然、ライブのニュース番組などで録画した試合の結果を知ってしまうという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされ、その目的は、録画したコンテンツを視聴する前あるいは視聴している最中に、流れている放送中の番組をザッピング等で視聴することによって録画番組の内容を不本意に知ってしまうことを避けることができる映像受信表示装置、映像受信表示可能な携帯型電話機、映像受信表示方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、ネットワークを介して映像を含む放送コンテンツを送信するコンテンツ送信サーバから送信される前記放送コンテンツを受信して表示する映像受信表示装置であって、受信する該放送中のコンテンツの指標情報であるインデックスを抽出するインデクシング手段と、操作者による録画予約を含む入力を受け付ける操作入力手段と、受信する前記放送中のコンテンツを所定の時間遅延する遅延手段と、受信する前記放送中のコンテンツ、前記インデクシング手段によって抽出されたインデックス、前記操作入力手段によって受け付けられた録画予約の情報を格納する蓄積手段と、前記遅延手段により遅延された放送中のコンテンツおよび前記蓄積手段に格納された格納コンテンツのうちの1つ以上を再生して表示する表示手段と、前記表示手段において、前記録画予約されたコンテンツが再生終了したか否かを判定する視聴判定手段と、前記インデックスと該録画予約情報とを比較して類似度を算出し算出された前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する類似判定手段と、前記視聴判定手段が前記録画予約されたコンテンツが再生終了していないと判定し、かつ、前記類似判定手段が前記類似度が所定値以上であると判定した場合、前記放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成する合成手段とを備え、前記表示手段は、前記合成手段により高類似度情報が合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項1にかかる発明によれば、インデクシング手段が、受信する放送中のコンテンツの指標情報であるインデックスを抽出する。操作入力手段が、操作者による録画予約を含む入力を受け付ける。遅延手段が、受信する放送中のコンテンツを所定の時間遅延する。蓄積手段が、受信する放送中のコンテンツ、インデクシング手段によって抽出されたインデックス、操作入力手段によって受け付けられた録画予約の情報を格納する。表示手段が、遅延手段により遅延された放送中のコンテンツおよび蓄積手段に格納された格納コンテンツのうちの1つ以上を再生して表示する。視聴判定手段が、表示手段において、録画予約されたコンテンツが再生終了したか否かを判定する。類似判定手段が、インデックスと録画予約情報とを比較して類似度を算出し算出された類似度が所定値以上であるか否かを判定する。合成手段が、視聴判定手段が録画予約されたコンテンツが再生終了していないと判定し、かつ、類似判定手段が類似度が所定値以上であると判定した場合、放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成する。そして、表示手段は、合成手段により高類似度情報が合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、録画予約したコンテンツを再生完了していない状態で、放送中のコンテンツを表示手段に表示した際に、録画予約コンテンツと放送中のコンテンツとの類似度が高いと判定した場合は、放送中のコンテンツに対して警告情報を合成して表示することによって、表示手段は類似度の高い放送中のコンテンツである旨の警告メッセージを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の映像受信表示装置であって、前記操作入力手段は、前記表示手段が表示する高類似度情報が合成されたコンテンツ上において、前記コンテンツの表示の制御を要求する制御入力を受け付け、前記表示手段は、前記操作入力手段に受け付けられた制御入力に基づいて前記コンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項2にかかる発明によれば、操作入力手段は、表示手段が表示する高類似度情報が合成されたコンテンツ上において、コンテンツの表示の制御を要求する制御入力を受け付け、表示手段は、操作入力手段に受け付けられた制御入力に基づいてコンテンツを表示する。この構成によって、操作入力手段から入力を受け付けることによって、表示を制御できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の映像受信表示装置であって、前記類似判定手段が、表示中の前記放送中のコンテンツの類似度が所定値以上の高類似度であると判定した場合、前記合成手段は、前記放送中のコンテンツの該当する高類似度のシーンが表示されるまでの時間を表す情報を合成するものであり、前記表示手段は、前記合成手段によって合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項3にかかる発明によれば、類似判定手段が、表示中の放送中のコンテンツの類似度が所定値以上の高類似度であると判定した場合、合成手段は、放送中のコンテンツの該当する高類似度のシーンが表示されるまでの時間を表す情報を合成し、表示手段は、合成手段によって合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、表示手段は視聴者に対して高類似度のシーンが表示されるまでの時間を表示して警告することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の映像受信表示装置において、前記操作入力手段は、前記コンテンツの間で表示を切り替える表示切替入力を受け付けるものであり、前記表示手段は、前記操作入力手段が受け付けた表示切替入力に基づいて表示することを特徴とする。
この請求項4にかかる発明によれば、操作入力手段は、コンテンツの間で表示を切り替える表示切替入力を受け付け、表示手段は、操作入力手段が受け付けた表示切替入力に基づいて表示する。この構成によって、視聴者は類似度の高いコンテンツが表示されようとする時に、他のコンテンツに切り換えて視聴することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の映像受信表示装置において、前記視聴判定手段は、前記録画予約されたコンテンツが前記表示手段において再生中であるか否かを判定するものであり、前記視聴判定手段が前記表示手段において該録画予約コンテンツが表示中であると判定し、かつ、前記操作入力手段が前記放送中のコンテンツへの切替入力を受け付けた場合において、前記類似判定手段が、再生中の前記録画コンテンツおよび前記切替入力による切替先の放送中のコンテンツの類似度が所定値以上であると判定した場合、前記合成手段は、前記切替先の放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成するものであり、前記表示手段は、前記合成手段によって高類似度情報が合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項5にかかる発明によれば、視聴判定手段は、録画予約されたコンテンツが表示手段において再生中であるか否かを判定し、視聴判定手段が表示手段において録画予約コンテンツが表示中であると判定し、かつ、操作入力手段が放送中のコンテンツへの切替入力を受け付けた場合において、類似判定手段が、再生中の録画コンテンツおよび切替入力による切替先の放送中のコンテンツの類似度が所定値以上であると判定した場合、合成手段は、切替先の放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成し、表示手段は、合成手段によって高類似度情報が合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、録画コンテンツを視聴中にザッピングして他のチャンネルに切り換えようとした場合、切り替え先のコンテンツが高類似度であった場合は、その警告を表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の映像受信表示装置において、前記合成手段は、前記蓄積手段に格納されたインデックス情報、前記コンテンツの映像情報、文字情報、および前記操作入力手段により受け付けられた入力情報のうちの1以上を含む情報を、前記表示手段に表示されるコンテンツに対して合成するものであり、前記表示手段は、前記合成手段によって合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項6にかかる発明によれば、合成手段は、蓄積手段に格納されたインデックス情報、コンテンツの映像情報、文字情報、および操作入力手段により受け付けられた入力情報のうちの1以上を含む情報を、表示手段に表示されるコンテンツに対して合成し、表示手段は、合成手段によって合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、高類似度のコンテンツが表示される警告の表示を、容易に生成することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項7にかかる発明は、請求項4に記載の映像受信表示装置において、前記表示手段において、前記類似判定手段によって切り替え元のコンテンツが高類似度であると判定されて前記切替入力が受け付けられ切り替えられた切り替わり先のコンテンツが表示されている場合において、前記類似判定手段が、前記切り替わり元のコンテンツにおける類似度が前記所定値より小さくなったと判定した場合、前記合成手段は、前記切り替わり元のコンテンツの高類似度シーンの終了を示す類似終了情報を、前記切り替わり先のコンテンツに対して合成し、前記表示手段は、前記類似終了情報が合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項7にかかる発明によれば、表示手段において、類似判定手段によって切り替え元のコンテンツが高類似度であると判定されて切替入力が受け付けられ切り替えられた切り替わり先のコンテンツが表示されている場合において、類似判定手段が、切り替わり元のコンテンツにおける類似度が所定値より小さくなったと判定した場合、合成手段は、切り替わり元のコンテンツの高類似度シーンの終了を示す類似終了情報を、切り替わり先のコンテンツに対して合成し、表示手段は、類似終了情報が合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、高類似度のコンテンツを避けて切り替えた後も、切り替わり元のコンテンツの高類似度のシーンが終了する場合、元のコンテンツは高類似度ではなくなることを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避け、かつ類似しない場合は類似しないことが表示されるので、安心してチャンネルを切り替えることができる。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1〜7のいずれか1つに記載の映像受信表示装置において、前記合成手段は、前記類似判定手段によって取得される前記放送中のコンテンツの類似度および当該類似度を有する放送中のコンテンツのシーンまでの時間を、前記再生するコンテンツに合成し、前記表示手段は、前記合成手段によって合成された前記類似度および前記時間を表示することを特徴とする。
この請求項8にかかる発明によれば、合成手段は、類似判定手段によって取得される放送中のコンテンツの類似度および当該類似度を有する放送中のコンテンツのシーンまでの時間を、再生するコンテンツに合成し、表示手段は、合成手段によって合成された類似度および時間を表示する。この構成によって、放送中のコンテンツを視聴しながらも、視聴しようとしているコンテンツの類似度を視聴者は時間軸上で判断できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項9にかかる発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載の映像受信表示装置において、前記操作入力手段は、EPG(Electronic Program Guide、電子番組ガイド)による入力を受け付けるものであり、前記インデクシング手段は、前記入力されたEPG情報に基づいて前記インデックスを抽出することを特徴とする。
この請求項9にかかる発明によれば、操作入力手段は、EPG(Electronic Program Guide、電子番組ガイド)による入力を受け付けるものであり、インデクシング手段は、入力されたEPG情報に基づいてインデックスを抽出する。この構成によって、EPGを使用することにより録画予約時に自動的にインデックスが抽出されて事前に、容易に類似度の判定情報を取得できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項10にかかる発明は、ネットワークを介して映像を含む放送コンテンツを送信するコンテンツ送信サーバから送信される前記放送コンテンツを受信して表示する映像受信表示可能な携帯型電話機であって、受信する該放送中のコンテンツの指標情報であるインデックスを抽出するインデクシング手段と、操作者による録画予約を含む入力を受け付ける操作入力手段と、受信する前記放送中のコンテンツを所定の時間遅延する遅延手段と、受信する前記放送中のコンテンツ、前記インデクシング手段によって抽出されたインデックス、前記操作入力手段によって受け付けられた録画予約の情報を格納する蓄積手段と、前記遅延手段により遅延された放送中のコンテンツおよび前記蓄積手段に格納された格納コンテンツのうちの1つ以上を再生して表示する表示手段と、前記表示手段において、前記録画予約されたコンテンツが再生終了したか否かを判定する視聴判定手段と、前記インデックスと該録画予約情報とを比較して類似度を算出し算出された前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する類似判定手段と、前記視聴判定手段が前記録画予約されたコンテンツが再生終了していないと判定し、かつ、前記類似判定手段が前記類似度が所定値以上であると判定した場合、前記放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成する合成手段とを備え、前記表示手段は、前記合成手段により高類似度情報が合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項10にかかる発明によれば、インデクシング手段が、受信する放送中のコンテンツの指標情報であるインデックスを抽出する。操作入力手段が、操作者による録画予約を含む入力を受け付ける。遅延手段が、受信する放送中のコンテンツを所定の時間遅延する。蓄積手段が、受信する放送中のコンテンツ、インデクシング手段によって抽出されたインデックス、操作入力手段によって受け付けられた録画予約の情報を格納する。表示手段が、遅延手段により遅延された放送中のコンテンツおよび蓄積手段に格納された格納コンテンツのうちの1つ以上を再生して表示する。視聴判定手段が、表示手段において、録画予約されたコンテンツが再生終了したか否かを判定する。類似判定手段が、インデックスと録画予約情報とを比較して類似度を算出し算出された類似度が所定値以上であるか否かを判定する。合成手段が、視聴判定手段が録画予約されたコンテンツが再生終了していないと判定し、かつ、類似判定手段が類似度が所定値以上であると判定した場合、放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成する。そして、表示手段は、合成手段により高類似度情報が合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、録画予約したコンテンツを再生完了していない状態で、放送中のコンテンツを表示手段に表示した際に、録画予約コンテンツと放送中のコンテンツとの類似度が高いと判定した場合は、放送中のコンテンツに対して警告情報を合成して表示することによって、表示手段は類似度の高い放送中のコンテンツである旨の警告メッセージを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる映像受信表示可能な携帯型電話機を提供できる。
また、請求項11にかかる発明は、請求項10に記載の映像受信表示可能な携帯型電話機において、前記操作入力手段は、前記表示手段が表示する高類似度情報が合成されたコンテンツ上において、前記コンテンツの表示の制御を要求する制御入力を受け付け、前記表示手段は、前記操作入力手段に受け付けられた制御入力に基づいて前記コンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項11にかかる発明によれば、操作入力手段は、表示手段が表示する高類似度情報が合成されたコンテンツ上において、コンテンツの表示の制御を要求する制御入力を受け付け、表示手段は、操作入力手段に受け付けられた制御入力に基づいてコンテンツを表示する。この構成によって、操作入力手段から入力を受け付けることによって、表示を制御することによって、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる映像受信表示可能な携帯型電話機を提供できる。
また、請求項12にかかる発明は、ネットワークを介して映像を含む放送コンテンツを送信するコンテンツ送信サーバから送信される前記放送コンテンツを受信して表示する映像受信表示方法であって、受信する該放送中のコンテンツの指標情報であるインデックスを抽出するインデクシング工程と、操作者による録画予約を含む入力を受け付ける操作入力工程と、受信する前記放送中のコンテンツを所定の時間遅延する遅延工程と、受信する前記放送中のコンテンツ、前記インデクシング工程において抽出されたインデックス、前記操作入力工程において受け付けられた録画予約の情報を格納する蓄積工程と、前記遅延工程において遅延された放送中のコンテンツおよび前記蓄積工程において格納された格納コンテンツのうちの1つ以上を再生して表示する表示工程と、前記表示工程において、前記録画予約されたコンテンツが再生終了したか否かを判定する視聴判定工程と、前記インデックスと該録画予約情報とを比較して類似度を算出し算出された前記類似度が所定値以上であるか否かを判定する類似判定工程と、前記視聴判定工程において前記録画予約されたコンテンツが再生終了していないと判定され、かつ、前記類似判定工程において前記類似度が所定値以上であると判定された場合、前記放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成する合成工程とを含み、前記表示工程が、前記合成工程において高類似度情報が合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項12にかかる発明によれば、インデクシング工程は、受信する放送中のコンテンツの指標情報であるインデックスを抽出する。操作入力工程は、操作者による録画予約を含む入力を受け付ける。遅延工程は、受信する放送中のコンテンツを所定の時間遅延する。蓄積工程は、受信する放送中のコンテンツ、インデクシング工程において抽出されたインデックス、操作入力工程において受け付けられた録画予約の情報を格納する。表示工程は、遅延工程において遅延された放送中のコンテンツおよび蓄積工程において格納された格納コンテンツのうちの1つ以上を再生して表示する。視聴判定工程は、表示工程において、録画予約されたコンテンツが再生終了したか否かを判定する。類似判定工程は、インデックスと録画予約情報とを比較して類似度を算出し算出された類似度が所定値以上であるか否かを判定する。合成工程は、視聴判定工程において録画予約されたコンテンツが再生終了していないと判定され、かつ、類似判定工程において類似度が所定値以上であると判定された場合、放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成する。そして表示工程が、合成工程において高類似度情報が合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、録画予約したコンテンツを再生完了していない状態で、放送中のコンテンツを表示した際に、録画予約コンテンツと放送中のコンテンツとの類似度が高いと判定した場合は、放送中のコンテンツに対して警告情報を合成して表示することによって、類似度の高い放送中のコンテンツである旨の警告メッセージを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項13にかかる発明は、請求項12に記載の映像受信表示方法において、前記操作入力工程が、前記表示工程で表示される高類似度情報が合成されたコンテンツ上において、前記コンテンツの表示の制御を要求する制御入力を受け付け、前記表示工程が、前記操作入力工程において受け付けられた制御入力に基づいて前記コンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項13にかかる発明によれば、操作入力工程が、表示工程で表示される高類似度情報が合成されたコンテンツ上において、コンテンツの表示の制御を要求する制御入力を受け付け、表示工程が、操作入力工程において受け付けられた制御入力に基づいてコンテンツを表示するものであることを特徴とする。この構成によって、操作入力を受け付けることによって、表示を制御できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項14にかかる発明は、請求項12または13に記載の映像受信表示方法において、前記類似判定工程において、表示中の前記放送中のコンテンツの類似度が所定値以上の高類似度であると判定された場合、前記合成工程は、前記放送中のコンテンツの該当する高類似度のシーンが表示されるまでの時間を表す情報を合成するものであり、前記表示工程は、前記合成工程において合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項14にかかる発明によれば、類似判定工程において、表示中の放送中のコンテンツの類似度が所定値以上の高類似度であると判定された場合、合成工程は、放送中のコンテンツの該当する高類似度のシーンが表示されるまでの時間を表す情報を合成するものであり、表示工程は、合成工程において合成されたコンテンツを表示するものである。この構成によって、視聴者に対して高類似度のシーンが表示されるまでの時間を表示して警告することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項15にかかる発明は、請求項12〜14のいずれか1つに記載の映像受信表示方法において、前記操作入力工程は、前記コンテンツの間で表示を切り替える表示切替入力を受け付けるものであり、前記表示工程は、前記操作入力工程において受け付けられた表示切替入力に基づいて前記コンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項15にかかる発明によれば、操作入力工程は、コンテンツの間で表示を切り替える表示切替入力を受け付けるものであり、表示工程は、操作入力工程において受け付けられた表示切替入力に基づいてコンテンツを表示する。この構成によって、視聴者は類似度の高いコンテンツが表示されようとする時に、他のコンテンツに切り換えて視聴することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項16にかかる発明は、請求項15に記載の映像受信表示方法において、前記視聴判定工程は、前記録画予約されたコンテンツが前記表示工程において再生中であるか否かを判定するものであり、前記視聴判定工程において該録画予約コンテンツが表示中であると判定され、かつ、前記操作入力工程が前記放送中のコンテンツへの切替入力を受け付けた場合において、前記類似判定工程において再生中の前記録画コンテンツおよび前記切替入力による切替先の放送中のコンテンツの類似度が所定値以上であると判定された場合、前記合成工程は、前記切替先の放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成するものであり、前記表示工程は、前記合成工程において高類似度情報が合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項16にかかる発明によれば、視聴判定工程は、録画予約されたコンテンツが表示工程において再生中であるか否かを判定するものであり、視聴判定工程において録画予約コンテンツが表示中であると判定され、かつ、操作入力工程が放送中のコンテンツへの切替入力を受け付けた場合において、類似判定工程において再生中の録画コンテンツおよび切替入力による切替先の放送中のコンテンツの類似度が所定値以上であると判定された場合、合成工程は、切替先の放送中のコンテンツに対して高類似度情報を合成するものであり、表示工程は、合成工程において高類似度情報が合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、録画コンテンツを視聴中にザッピングして他のチャンネルに切り換えようとした場合、切り替え先のコンテンツが高類似度であった場合は、その警告を表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項17にかかる発明は、請求項12〜16のいずれか1つに記載の映像受信表示方法において、前記合成工程は、前記蓄積工程において格納されたインデックス情報、前記コンテンツの映像情報、文字情報、および前記操作入力工程により受け付けられた入力情報のうちの1以上を含む情報を、前記表示工程において表示されるコンテンツに対して合成するものであり、前記表示工程は、前記合成工程において合成されたコンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項17にかかる発明によれば、合成工程は、蓄積工程において格納されたインデックス情報、コンテンツの映像情報、文字情報、および操作入力工程により受け付けられた入力情報のうちの1以上を含む情報を、表示工程において表示されるコンテンツに対して合成するものであり、表示工程は、合成工程において合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、高類似度のコンテンツが表示される警告の表示を、容易に生成することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項18にかかる発明は、請求項15に記載の映像受信表示方法において、前記表示工程において、前記類似判定工程において切り替え元のコンテンツが高類似度であると判定され前記操作入力工程において切替入力が受け付けられて、切り替えられた切り替わり先のコンテンツが表示されている場合において、前記類似判定工程において、前記切り替わり元の前記コンテンツにおける類似度が前記所定値より小さくなったと判定された場合、前記合成工程は、前記切り替わり元のコンテンツの高類似度シーンの終了を示す類似終了情報を、前記切り替わり先のコンテンツに対して合成し、前記表示工程は、前記類似終了情報が合成された前記コンテンツを表示することを特徴とする。
この請求項18にかかる発明によれば、表示工程において、類似判定工程において切り替え元のコンテンツが高類似度であると判定され操作入力工程において切替入力が受け付けられて、切り替えられた切り替わり先のコンテンツが表示されている場合において、類似判定工程において、切り替わり元のコンテンツにおける類似度が所定値より小さくなったと判定された場合、合成工程は、切り替わり元のコンテンツの高類似度シーンの終了を示す類似終了情報を、切り替わり先のコンテンツに対して合成し、表示工程は、類似終了情報が合成されたコンテンツを表示する。この構成によって、高類似度のコンテンツを避けて切り替えた後も、切り替わり元のコンテンツの高類似度のシーンが終了する場合、元のコンテンツは高類似度ではなくなることを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避け、かつ類似しない場合は類似しないことが表示されるので、安心してチャンネルを切り替えることができる。
また、請求項19にかかる発明は、請求項12〜18のいずれか1つに記載の映像受信表示方法において、前記合成工程は、前記類似判定工程において取得される前記放送中のコンテンツの類似度および当該類似度を有する放送中のコンテンツのシーンまでの時間を、前記再生するコンテンツに合成し、前記表示工程は、前記合成工程において合成された前記類似度および前記時間を表示することを特徴とする。
この請求項19にかかる発明によれば、合成工程は、類似判定工程において取得される放送中のコンテンツの類似度および当該類似度を有する放送中のコンテンツのシーンまでの時間を、再生するコンテンツに合成し、表示工程は、合成工程において合成された類似度および時間を表示する。この構成によって、放送中のコンテンツを視聴しながらも、視聴しようとしているコンテンツの類似度を視聴者は時間軸上で判断できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項20にかかる発明は、請求項12〜19のいずれか1つに記載の映像受信表示方法において、前記操作入力工程は、EPG(Electronic Program Guide、電子番組ガイド)による入力を受け付けるものであり、前記インデクシング工程は、前記入力されたEPG情報に基づいて前記インデックスを抽出することを特徴とする。
この請求項20にかかる発明によれば、操作入力工程は、EPG(Electronic Program Guide、電子番組ガイド)による入力を受け付けるものであり、インデクシング工程は、入力されたEPG情報に基づいてインデックスを抽出する。この構成によって、EPGを使用することにより録画予約時に自動的にインデックスが抽出されて事前に、容易に類似度の判定情報を取得できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができる。
また、請求項21にかかる発明は、プログラムであって、請求項12〜20のいずれか1つに記載された方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
この請求項21にかかる発明によれば、請求項12〜20のいずれか1つに記載された方法をコンピュータに実行させることができる。
本発明(請求項1)にかかる映像受信表示装置は、録画予約したコンテンツを再生完了していない状態で、放送中のコンテンツを表示手段に表示した際に、録画予約コンテンツと放送中のコンテンツとの類似度が高いと判定した場合は、放送中のコンテンツに対して警告情報を合成して表示することによって、表示手段は類似度の高い放送中のコンテンツである旨の警告メッセージを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項2)にかかる映像受信表示装置は、操作入力手段から入力を受け付けることによって、表示を制御できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項3)にかかる映像受信表示装置は、表示手段は視聴者に対して高類似度のシーンが表示されるまでの時間を表示して警告することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項4)にかかる映像受信表示装置は、視聴者は類似度の高いコンテンツが表示されようとする時に、他のコンテンツに切り換えて視聴することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項5)にかかる映像受信表示装置は、録画コンテンツを視聴中にザッピングして他のチャンネルに切り換えようとした場合、切り替え先のコンテンツが高類似度であった場合は、その警告を表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項6)にかかる映像受信表示装置は、高類似度のコンテンツが表示される警告の表示を、容易に生成することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項7)にかかる映像受信表示装置は、高類似度のコンテンツを避けて切り替えた後も、切り替わり元のコンテンツの高類似度のシーンが終了する場合、元のコンテンツは高類似度ではなくなることを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避け、かつ類似しない場合は類似しないことが表示されるので、安心してチャンネルを切り替えることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項8)にかかる映像受信表示装置は、放送中のコンテンツを視聴しながらも、視聴しようとしているコンテンツの類似度を視聴者は時間軸上で判断できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項9)にかかる映像受信表示装置は、EPGを使用することにより録画予約時に自動的にインデックスが抽出されて事前に、容易に類似度の判定情報を取得できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項10)にかかる映像受信表示可能な携帯型電話機は、録画予約したコンテンツを再生完了していない状態で、放送中のコンテンツを表示手段に表示した際に、録画予約コンテンツと放送中のコンテンツとの類似度が高いと判定した場合は、放送中のコンテンツに対して警告情報を合成して表示することによって、表示手段は類似度の高い放送中のコンテンツである旨の警告メッセージを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項11)にかかる映像受信表示可能な携帯型電話機は、操作入力手段から入力を受け付けることによって、表示を制御することによって、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項12)にかかる映像受信表示方法は、録画予約したコンテンツを再生完了していない状態で、放送中のコンテンツを表示した際に、録画予約コンテンツと放送中のコンテンツとの類似度が高いと判定した場合は、放送中のコンテンツに対して警告情報を合成して表示することによって、類似度の高い放送中のコンテンツである旨の警告メッセージを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項13)にかかる映像受信表示方法は、操作入力を受け付けることによって、表示を制御できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項14)にかかる映像受信表示方法は、視聴者に対して高類似度のシーンが表示されるまでの時間を表示して警告することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項15)にかかる映像受信表示方法は、視聴者は類似度の高いコンテンツが表示されようとする時に、他のコンテンツに切り換えて視聴することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項16)にかかる映像受信表示方法は、録画コンテンツを視聴中にザッピングして他のチャンネルに切り換えようとした場合、切り替え先のコンテンツが高類似度であった場合は、その警告を表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項17)にかかる映像受信表示方法は、高類似度のコンテンツが表示される警告の表示を、容易に生成することができるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項18)にかかる映像受信表示方法は、高類似度のコンテンツを避けて切り替えた後も、切り替わり元のコンテンツの高類似度のシーンが終了する場合、元のコンテンツは高類似度ではなくなることを表示するので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避け、かつ類似しない場合は類似しないことが表示されるので、安心してチャンネルを切り替えることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項19)にかかる映像受信表示方法は、放送中のコンテンツを視聴しながらも、視聴しようとしているコンテンツの類似度を視聴者は時間軸上で判断できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項20)にかかる映像受信表示方法は、EPGを使用することにより録画予約時に自動的にインデックスが抽出されて事前に、容易に類似度の判定情報を取得できるので、視聴者が録画内容と類似する放送中のコンテンツを不本意に見てしまうことを避けることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項21)にかかるプログラムは、請求項12〜20のいずれか1つに記載された方法をコンピュータに実行させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる映像受信表示装置、映像受信表示可能な携帯型電話機、映像受信表示方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(1.実施の形態1)
(1.1.実施の形態による映像受信表示装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1によるホームサーバの機能的ブロック図である。ホームサーバ10は、本発明の映像を受信して表示する映像受信装置の1つの実施例である。コンテンツ送信サーバ1は、ネットワーク2を介して、映像を含む放送コンテンツを送信する。ホームサーバ10は、コンテンツ送信サーバ1からネットワーク2を介して、送信される映像を含んだコンテンツを受信する。本発明の実施の形態によるホームサーバ10は、コンテンツ送信サーバから送信されてくる送信中の映像と、ホームサーバにおいて録画した録画映像とを表示するので、表示するコンテンツを区別するために、送信中のコンテンツについてはライブコンテンツと称し、ホームサーバ10によって録画されたコンテンツについては録画コンテンツと称する。但し、送信されるコンテンツがホームサーバ10において以下に述べる遅延部13によって遅延されて表示される場合も、ライブコンテンツと称する。
ホームサーバ10は、入力部11と、インデクシング部12と、遅延部13と、操作入力部14と、蓄積部15と、類似判定部16と、視聴判定部17と、合成部18と、表示部19とを備える。
入力部11は、コンテンツ送信サーバ1から送信されるコンテンツを受信する。コンテンツは、映像データを含む。受信するコンテンツがデジタルデータである場合は、そのままインデクシング部12および遅延部13に送信し、アナログデータである場合は、入力された映像を含むコンテンツデータをA/D(アナログ/デジタル)変換してデジタルデータとして、インデクシング部12および遅延部13に送信する。
インデクシング部12は、コンテンツが遅延部13によって遅延されている間に、入力部11から送信された映像のデジタルデータに対して映像解析処理を施して指標情報であるインデックス(index)を抽出する。映像解析処理は、映像データの物理的な特徴を抽出する。例えば、映像における被写体の領域、被写体の動き、文字領域の文字内容、および音声の物理的特徴である。ここで音声が番組の認識対象として可能となるのは、番組の前には特定の音楽や音声が流されることがあるからである。また、テレテキスト(Teletext、文字放送)での文字情報から解析することもできる。
インデクシング部12は、このようにして映像シーンを解析して認識処理し、例えば映像のある部分が野球の試合の実況映像であることを認識する。インデクシング部12は、例えば「スポーツ実況」といったジャンル名や、「プロ野球」、「ナイター」と言った番組タイトル名、対戦する球団名などのテキスト情報を格納した辞書等を使用して、認識処理を施して、指標情報であるインデックスを抽出する。
インデクシング部12によって抽出されたインデックスは、蓄積部15に格納される。あるいは、一時的にバッファに記憶する構成としても良い。
インデクシング部12は、またユーザが録画予約する際に予約した番組についての情報、および予約番組のEPG(Electronic Program Guide、電子番組ガイド)による情報から、番組内容を認識処理する。EPGによる情報は、操作入力部14の操作によりネットワーク2を介して受信できる。
ユーザが録画予約する際に予約した番組についての情報とは、例えばチャンネル、開始時間、終了時刻を含む。EPG情報は、例えばチャンネル番号、番組番号、開始時刻、継続時間、番組名、あらすじ、番組ジャンル、現在時刻情報を含む。予めユーザが、操作入力部14から番組をEPG情報などを利用して録画予約しておくと、予約操作時に取得された情報から、インデクシング部12は、対戦する野球チーム情報などのインデックスを抽出する。インデクシング部12のこれらの認識処理は、公知技術を用いた認識処理で可能である。
遅延部13は、入力部11から送信されるデジタルの映像データを受信し、予め設定されている遅延時間だけ遅らせて配信する。遅延方式は、例えば映像データを一時的にメモリに書き込み、指定された時間後に読み出すことによって実現できる。ここで映像などの受信したコンテンツデータを遅延するのは、遅延させている間にコンテンツを解析し、視聴者が見たくないコンテンツであるか否かを判定し、視聴者が見たくない映像である場合は、警告の映像をその間に合成して表示することによって、視聴者が不本意に視聴してしまうことを避けるためである。視聴者が自ら見ることを避けたい映像とは、例えば、野球を録画した後、視聴するつもりである場合に、視聴する前にニュース速報などによって結果を知ってしまうような場合である。以下、野球の試合の録画コンテンツと、試合結果を知らせるライブのニュースとを例に挙げて説明する。
ホームサーバ10においては、受信する全てのチャンネルを、あるいは野球の試合結果が流れる可能性の高いニュース番組データを選択して、遅延部13が遅延させながら配信する。ユーザはザッピング、即ちチャンネルを切り替えながら視聴することを想定しているので、ライブ番組の全て、あるいは一部分を遅延させるものである。この場合、配信されているライブ番組を受信し、例えばバッファに一時記憶させることによって、所定の時間遅延させる。このように受信後、所定時間遅延させたライブコンテンツも、ここではライブコンテンツと称する。
操作入力部14は、録画予約、チャンネル切り替え、文字入力、録画コンテンツの再生制御を含む各種指示を要求する信号を受け付ける。操作入力部14を介して、ユーザは番組を録画予約する。
操作入力部14からユーザは、チャンネルの変更を入力することができ、表示部19は入力されたチャンネル変更に従って表示を切り替える。あるいは、操作入力部14は指定されたシーンに対してマスクした状態を表示して、そのシーンを視聴者に見せないようにする場合において、マスク処理を選択するか否かの選択入力を受け付ける。
蓄積部15は、インデクシング部12が認識した認識結果を蓄積、即ち抽出されたインデックスを蓄積する。蓄積部15は、HDD(ハードディスクドライブ)によって構成できる。蓄積部15はまた、受信するライブコンテンツを録画する。蓄積部15はまた、操作入力部14から入力される録画予約の情報を格納する。蓄積部15はまた、一時的記憶のためにバッファを含んで構成することも可能である。バッファによる記憶の場合は、格納する時間は限られたものとなる。蓄積部15はまた、ライブコンテンツを遅延部13を経過した後に録画することも可能である。
視聴判定部17は、録画予約して録画された内容が、既に表示部19によって再生されたか否かを判定する。
類似判定部16は、インデックス部12によって抽出されたライブで受信するコンテンツのインデックスと、ユーザが操作入力部14を介して録画予約した際の録画予約に関する情報とを比較して、ライブで遅延部13によって遅延されてこれから表示部19に流されようとしている表示の内容と、録画されて未視聴の内容との類似度を算出して、算出された類似度が所定値以上であるか否かを判定する。類似度の算出には、インデクシング部12によって抽出されたコンテンツのインデックスが使用可能である。
合成部18は、類似判定部16によって判定された類似度が所定値以上の高類似度であると判定された場合、高類似度を有するライブコンテンツのシーンが表示されようとしている警告を、表示するライブコンテンツデータに合成する。警告が合成されたライブコンテンツデータは、警告表示によって流される映像をマスクして視聴者に見せない映像データとすることができる。
表示部19は、合成部18によって合成されたコンテンツデータを表示する。表示部19は、映像を表示する液晶パネルで構成できる。この表示によって、ユーザは見たくない表示が現れようとすることを知ることができ、あるいは見たくないシーンにマスクをした状態で表示させることができる。また表示部19は、操作入力部14からのチャンネル切り替え入力によって、チャンネルを切り換えて表示する。
(1.2.実施の形態1による映像受信表示動作)
図2は、実施の形態1による映像受信表示手順を説明するフローチャートである。プロ野球映像を録画した場合において、ライブコンテンツを視聴する場合を例に挙げて説明する。この場合は、プロ野球の中継番組を録画予約したユーザが、録画予約したコンテンツを再生表示して視聴を完了する前に、ニュース番組を見るような場合である。
入力部11はライブコンテンツを受信可能状態にあり(ステップS101)、受信しない場合はそのまま待機し(ステップS101のNo)。受信した場合は(ステップS101のYes)、インデクシング部12は、ニュース番組の映像を解析し、インデックスを抽出する(ステップS102)。遅延部13は、ニュース映像をS秒だけ遅延する(ステップS103)ので、ユーザは遅延された映像を視聴する。この遅延された時間の間に、上述のインデクシング部12によるインデックスの抽出が行われている。
視聴判定部17は、蓄積部15から録画予約情報を取得し、取得された情報に該当する録画がユーザによって再生されたか否かを判定する(ステップS104)。ここでは再生されたことによって、ユーザが視聴したと見なす。再生したか否かの判定については、例えば視聴判定部17が、録画を再生した割合である再生率を蓄積部15に記録しておき、再生率を所定のしきい値と比較・判定して視聴終了か否かを判定する。あるいは、番組全体を均等な時間で分割し、それぞれ分割された部分での再生率を計算し、再生率が所定のしきい値を超えた部分の比率が所定のしきい値を越えたか否かによって視聴終了を判定する方法を適用しても良い。あるいは、録画番組の映像を解析して、録画番組中の試合終了部分を特定し、特定された試合終了部分が再生されたか否かによって視聴終了を判定する方法でも良い。
視聴判定部17が、既に予約して録画した番組が視聴終了していたと判定した場合(ステップS104のYes)、表示部19は、そのままもとのチャンネルのコンテンツであるライブのニュース番組を継続して表示する(ステップS115)。既に録画した試合を見終わった場合、ニュース番組で試合結果を視聴したとしても、特段の不具合はないからである。
予約番組があって、かつ予約された番組が視聴判定部17によって未視聴であると判定された場合は(ステップS104のNo)、類似判定部16は、録画番組と表示部19で表示されようとしているニュース番組との類似度を判定する(ステップS105)。この判定は、遅延部13によって遅延されている少なくともS秒より短時間で行われる。録画予約した時に取得された録画予約に関連する情報と、ライブコンテンツから抽出されたインデックスとを比較することによって、類似度が算出可能である。即ち、類似判定部16は、インデクシング部12によって抽出されたインデックスに対して認識処理を行い、録画予約した番組に関連した番組内容であるか否かを判定する。例えば、ニュース映像中に表れる番組中のコーナー名「プロ野球速報!」という文字をOCR処理により解析し、あるいはアナウンサーの声を音声認識して「プロ野球」、「ダイエー」、および「西武」という固有名詞、あるいは「10対3」という得点に関する表現が音声認識して、類似度が算出され算出された類似度を所定のしきい値と比較して類似度の高さを判定することによって、野球の試合結果に関する報道がなされているか否かを認識する。遅延時間を計算して、実際にユーザが見る予定の時間S1が計算できる。
類似判定部16が、高い類似度で類似していると判定した場合は(ステップS105のYes)、合成部19が、蓄積部15に予め蓄積しているグラフィックや映像を利用して、ニュース番組の高い類似度で類似する部分のS1秒前から、「S1秒後に関連の映像が表示される」旨の警告メッセージ情報を合成し(ステップS106)、表示部19は合成されたコンテンツ情報を表示する(ステップS107)。ここで、警告メッセージが合成された映像とは、単に警告だけでなく、該当する類似度の高い映像をマスクで隠してしまう映像としても良い。それによって、不本意に映像を見てしまうことを防止できるからである。
類似判定部16が、高い類似度を判定しなかった場合は(ステップS105のNo)、表示部19は、そのままもとのチャンネルのコンテンツであるライブのニュース番組を継続して表示する(ステップS115)。
図3は、高類似度であるシーンの警告メッセージが表示部に表示された一例を示す図である。合成部18は、関連するシーンまでの時間を定期的に再表示することで、秒数のカウントダウンを行う。ユーザは、秒数のカウントダウン表示を見ながら番組切り替えのタイミングを自分で計ることができる。ここで、関連のシーンが表示されるまでの時間は、秒数のカウントダウンではなく、横棒などをグラフィック表示することにより残り時間を感覚的に示すこともできる。
ここで、操作入力部14は、そのままの警告メッセージ画面を持続させる「スキップ」を要求する信号を待ち受け状態にある。(ステップS108)。ユーザはS1秒後からの映像を見たくなければ、操作入力部14を介して、図3に示された斜線部の「スキップ」をクリックして、そのまま図3に示された警告画像が合成されて表示部19に表示されることによって、関連の映像を意図的に見ないようにすることができる(ステップS108のYes)。一方「OK」をクリックした場合、あるいはスキップをクリックせずにそのままの状態である場合は(ステップS108のNo)、合成部18が警告画像を合成しない状態の通常の元のコンテンツのライブ映像を表示する(ステップS115)。
ユーザがスキップを選択した場合において(ステップS108のYes)、映像が警告メッセージによってマスクされて隠された画面を見るのが嫌な場合は、他のチャンネルに切り替えることができる。即ち、操作入力部14は、他のチャンネルへの切替指示入力を受け付ける状態にあり(ステップS109)、ユーザが何らの指示をも入力しない場合、操作入力部14は切り替えの要求信号を受け付けないので(ステップS109のNo)、そのまま図3に示した警告メッセージが合成された表示映像が流れ続ける(ステップS104〜S108)。
ユーザが操作入力部14から表示画面においてチェンネルの切り替えを入力すると、操作入力部14はチャンネル切り替えの入力を受け付け(ステップS109のYes)、表示部19は、他のチャンネルに切り換えて表示する(ステップS110)。
ここで、他のチャンネルに切り替わって表示しつつも、類似判定部16が、流れている切り替わり元のニュース番組の類似度を算出し続け、算出された類似度を所定値と比較して所定値より低下したか否かを判定し(ステップS111)、所定値よりも低下していないと判定した場合はそのまま判定動作を継続し(ステップS111のNo)、所定値より低くなったと判定した場合(ステップS111のYes)、切替元のライブコンテンツにおいて警告メッセージに該当する関連シーンが終了することになる。
合成部18は、もとのライブコンテンツの類似度が低下したとの情報を示す低類似度メッセージを合成し(ステップS112)、表示部19は、ライブコンテンツの類似度が低下した情報が合成されたコンテンツを表示する(ステップS113)。
図4は、ライブコンテンツにおいて類似度が低下することを表示部19が表示する一例を説明する図である。ここで、類似度の高いシーンが開始するT1時刻を事前に認識したのと同様の方式によって、高類似度シーンがT2時刻に終了することを認識することができる。表示をT2時刻において、通常のシーン表示に戻す際に、合成部18で、通常シーンに戻るというメッセージを合成し、その中にT2時刻までの時間S2秒を表示することで、通常シーンにもどるまでの時間をユーザに知らせることができる。合成部では、関連シーンまでの時間を定期的に再表示することで、ユーザは通常シーンに戻るタイミングを自分で計ることができる。
ここで、ユーザは切り替え元のライブのニュース番組に切り換えて視聴したい場合が生じる。ユーザが元のライブのニュース番組に切り替えることによって操作入力部14がもとのチャンネルへの切り替え入力指示を受け付ければ(ステップS114のYes)、合成部18が警告メッセージを合成することを停止し、表示部19は、切り替え元の通常の警告メッセージを表示しないライブのニュース番組の表示に戻る(ステップS115)。ここでは図4における「戻って続きをみる」をクリックする場合である。操作入力部14がもとのチャンネルへの切り替え入力指示を受け付けない場合、あるいは「キャンセル」をクリックする場合は(ステップS114のNo)、そのまま切り替え先のチャンネルの表示が継続する(ステップS111〜114)。
表示部19における表示画面について補足すると、表示部19にメッセージが出たとき、ユーザは操作入力部14から、表示部19での表示に対する制御を要求する指示入力の受付を可能とする。ユーザは例えば表示画面の「OK」を選択して指示入力すると、そのまま問題のシーンが配信される。「スキップ」を指示入力した場合、問題のシーン開始の場面になると、合成部18は『ただいま、「8月20日 野球完全中継 ダイエー×西武」に関連した情報を配信中です。』というメッセージを合成して、表示部19はこの合成されたメッセージを表示し、問題シーンの映像と音声を出力しないようにして、ユーザに見えなくする。問題のシーンが終了すると、類似判定部16は類似度が低下したことを判定し、表示部19は合成されたメッセージの表示を停止することによって警告画面を終了し、通常の番組が表示される。
切り替え元のコンテンツにおいて類似度が低下したことを、切り替え先の表示画面上に元のチャンネルの問題の高類似度のシーンが終了すると「終了しました」というメッセージ、あるいは終了する何秒か前に「終了する予定です」というメッセージの表示を見たユーザは、操作入力部14からチャンネル切り替え入力することによって、元のチャンネルに戻ることができる。
図5は、ライブコンテンツの時間に対する類似度情報を画面に表示させた一例を示す図である。ライブコンテンツの類似度情報を常に、表示画面上に表示させることによって、例えばニュース番組を見ながら図5の右上に示されたグラフで示すように、何秒先にどれくらいの類似度となるかをユーザは判断することができる。グラフにおいては、類似度が時間的に変化して表示される。時間に対する類似度を示すグラフを表示することによって、ユーザはニュース番組を見ながら、録画してある番組との類似度を観察できる。ユーザはこのグラフを見ながら、どれくらい先に関連するニュースが現れるかを判断することができ、表示部19に表示された画面の入力ボックスをクリックすることによって、映像の表示を切り替えて視聴したくないニュースの内容を避けることができる。このグラフ上には、類似度の目安として所定のしきい値を記入しておくことが望ましい。
実施の形態1によるホームサーバは、受信する映像データを遅延部13によって遅延させ、遅延された時間にインデクシング部12が映像データのインデックスを抽出し、抽出されたインデックスを蓄積部15に蓄積する。視聴判定部17によって、録画されたコンテンツが視聴されていないと判定され、かつ、類似判定部16によって類似度が所定値以上であると判定された場合は、合成部18が、表示部19に表示されるコンテンツデータに対して、予め蓄積部15に記憶されている映像、グラフィック、および文字情報などを単独にあるいは合わせて合成処理する。そして、表示部19は、録画予約した番組に関連した情報が流れる前に、合成部18によって合成されたコンテンツを表示する。
ここで、合成部18が、表示部19に表示されるコンテンツデータに対して、予め蓄積部15に記憶されている映像、グラフィック、および文字情報などを単独にあるいは合わせて合成処理するのは、既に記憶されている映像文字情報を使用するので、合成処理を簡易に施すことができるからである。
(1.3.効果)
このような処理を施して表示することによって、ユーザに対して類似度の高い映像、即ちユーザが見たくない映像が流れようとしていることに関して注意を促すことができ、あるいは、ユーザが不本意に見てしまわないように、該当する映像に対してマスクを施して見えないようにした映像を表示する。また、ユーザからの入力によりチャンネルの切替を可能にする。このような構成によって、ユーザが視聴したくないシーンを、該シーンが表示される前に警告メッセージを表示したりマスクしたりして、不本意に見てしまわないようにすることができ、かつ、他のチャンネルに切り替えさせることができる。
(2.実施の形態2)
(2.1.実施の形態2による映像受信表示装置の構成)
実施の形態2による映像受信表示装置としてのホームサーバは、録画したコンテンツをユーザが視聴している際に、視聴しながらも他のチャンネルを回しながら見るいわゆるザッピングをする際に、切り替え先のチャンネルにおいて視聴したくない映像が流れようとする場合において、警告を表示してザッピング中に不本意に見たくない映像を見ないようにすることができるものである。
ここで、ホームサーバ10の構成は図1に示した実施の形態1によるホームサーバと同様であるが、視聴判定部17は、ホームサーバ10において録画したコンテンツが現在再生中であるか否かの判定を行う。ここで再生とは、再生表示中にザッピングすることがあるので、表示部19に具体的に映像を表示する状態の再生表示の他、再生しながらも表示としては他のチャンネルの画面をザッピングして表示している状態をも含める。
(2.2.録画コンテンツを再生しながらザッピングする場合の映像受信表示動作)
図6は、実施の形態2によるホームサーバの映像受信表示手順を説明するフローチャートである。ここでは、録画したコンテンツを再生しながらザッピングする際の動作を説明する。
視聴判定部17は、録画コンテンツが再生中であるか否かを判定し(ステップS201)、再生中でない場合はそのまま待機する(ステップS201のNo)。視聴判定部17は、録画コンテンツが再生中であると判定した場合(ステップS201のYes)、操作入力部14は、チャネル切り替え入力を受け付けたか否かの検出動作を行う(ステップS202)。ここで、ユーザが録画を見ながらザッピングして他のライブのチャネルをみたいと思った場合、操作入力部14から切り替え入力を行う。
操作入力部14が切り替え入力を受け付けない場合は(ステップS202のNo)、そのまま表示部19は録画コンテンツを表示し続ける(ステップS203)。操作入力部14が切り替え入力を検出した場合は(ステップS202のYes)、類似判定部16は、切り替え先のチャンネルで流されているコンテンツと、現在視聴している録画コンテンツとの類似度を算出し、算出された類似度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS204)。
類似判定部16が、切り替え先チャンネルの類似度が所定値よりも低いと判定した場合(ステップS204のNo)、表示部19は、切り替え先のチャンネルのコンテンツをそのまま表示する(ステップS205)。この場合、切り替え先のチャンネルのコンテンツは、録画を再生しているコンテンツとの類似度が低いと判定されて、関連する試合結果のニュースなどではないと判定された通常のライブ映像である。
一方、類似判定部16が、切り替え先チャンネルの類似度が所定値以上であると判定した場合(ステップS204のYes)、合成部18は、切り替え先チャンネルの類似度が所定値以上であるとの警告メッセージ情報を再生中の録画コンテンツデータに合成し(ステップS206)、表示部19は、警告メッセージ情報が合成された録画コンテンツを表示する(ステップS207)。この場合は、切り替え先に切り換えることに対する警告となる。こうして、合成部18は、切り替え先の映像に警告メッセージ情報を合成して表示しても良い。その場合は、切り換えたとしても不本意に見たくない映像を見ることがない。
図7は、チャンネルの切り替え先において類似度の高いニュースが流れている場合に表示される警告メッセージの一例を示す図である。再生録画中のシーンと類似度の高いシーンが、切り替え先のチャンネルで流れているときは、合成部18は、図7のようなメッセージ情報を録画コンテンツデータに合成し、表示部19は合成された映像を表示し、ユーザ自身が判断して、そのシーンを見る場合は、操作入力部14から図7中の「見る」をクリックすることによって指示入力して、関連したシーンを表示部19に表示させることができる。これにより、ユーザはそのシーンを視聴できる。一方、ユーザが視聴したくない場合は、他のチャンネルを選択することが可能である。あるいは他のチャンネルに切り替えなければ、マスクされた問題の関連シーンが表示され、このマスクされた表示が終了すると同時に、今まで視聴していたチャンネルが配信しているマスク無しの通常の映像が表示される。
(2.3.効果)
このようにして、録画したコンテンツを視聴しながら、他のチャンネルをザッピングする際にも、類似度が高く、見たくないと思っているシーンが他のチャンネルのコンテンツで流れようとしているあるいは流れている場合、ユーザに対して有効に警告を表示でき、また類似度が低い場合はそのままザッピングによる切り替えが可能となるので、結果を不本意に見てしまうことなく興味を持続しながらザッピング視聴することができる。
(3.携帯電話への適用例)
図8は、実施の形態による映像受信表示可能な携帯型電話機の一例の模式図である。ここで、携帯型電話機の表示画面は、本発明における表示手段を構成する。携帯型電話機によって本発明による映像受信表示装置を構成することができる。実施の形態1における蓄積部15は、小型HDD、コンパクトフラッシュ(R)カード、あるいはSDカードなどで構成できる。操作入力部14は、携帯型電話機における文字・数字の入力部で構成できる。また、実施の形態1および2において説明した他の各部は、携帯型電話機においても実現可能である。
(4.ハードウェア構成および記録媒体)
図9は、実施の形態による映像受信表示装置のハードウェア構成例を示す図である。上述した映像受信表示装置は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータ、ワークステーション、あるいはマイクロコンピュータなどのコンピュータシステムで実行することによって実現できる。コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)104、グラフィック処理装置105、入力インタフェース106、および通信装置108が接続されている。ROM102、およびRAM103には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が格納される。またRAM103には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD104には、OS、各種ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、検出されたデータなどが格納される。
グラフィック処理装置105には、モニタ111が接続されている。グラフィック処理装置105は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ111の画面に表示させる。入力インタフェース106には、キーボード112とマウス113とが接続されている。入力インタフェース106は、キーボード112やマウス113から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。本実施の形態をコンピュータ100上で実現するには、コンピュータ100にドライバプログラムを実装する。
尚、本実施の形態の映像受信表示装置で実行される映像受信表示プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(R)ディスク、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の映像受信表示プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供および配布するように構成しても良い。