JP5328956B2 - コンジュゲート繊維 - Google Patents

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Description

本発明は、コンジュゲート繊維、該繊維を含むストレッチ衣料及びパンティストッキングに関する。
一般的に、パンティストッキングとしては、ストレッチ繊維を単独で用いるゾッキタイプや、ポリアミド繊維等の非ストレッチ繊維とストレッチ繊維の交編で使われる交編タイプが広く知られている。ゾッキタイプでは、交編タイプの問題点であった横縞発生を解消できることが知られているが、単一の繊維からなるため、光沢性の制御が難しいという問題があった。
このようなパンティストッキング用繊維に用いられるストレッチ繊維としては、例えば、ポリウレタン繊維に1本又は複数本のナイロン繊維を巻き付けたシングルカバードヤーン(SCY)、これらを撚り方向を変えて2重に巻き付けたダブルカバードヤーン(DCY)が主に採用されている(例えば、特許文献1、2参照)。あるいは、ストレッチ繊維(ポリウレタン等)と熱可塑性繊維(ポリアミド等)が繊維の長さ方向に連続して貼り合わされた構造を有するコンジュゲート繊維を捲縮させたものも使用されている(例えば、特許文献3〜7参照)。これらの繊維に関して、目的とする衣料の伸縮特性、強度等に合わせて改良されたものが数多く報告されている。
SCYやDCYは、その高い伸縮性により優れたサポート性を有していることから幅広く使用されているが、生地厚みが大きくなりやすく、また透明感が低い、という問題があった。
またストレッチ繊維(ポリウレタン等)と熱可塑性繊維(ポリアミド等)が繊維の長さ方向に連続して貼り合わされた構造を有するコンジュゲート繊維は、SCYやDCYと比較して生地厚みが少なく透明感が高いことを特徴としているが、捲縮によるサポート性、即ちコイル状の伸縮による弾性を利用しているため、一般にSCYやDCYと比較してサポート性が弱く、昨今の市場ニーズである高いサポート性の要求を満足させることは難しいという面があった。
これらの問題を解決するコンジュゲート繊維の製造方法として、本件出願人は、伸縮弾性を有するエラストマー樹脂(A)と伸縮弾性を有し永久伸びが25〜70%かつ引張伸度が100〜800%を持つエラストマー樹脂(B)とをそれぞれ溶融し、複合口金を2個有した口金で、エラストマー樹脂(A)が芯部分にエラストマー樹脂(B)が鞘部分になるように複合紡糸した繊維(例えば、特許文献8参照)、得られた複合紡糸繊維を熱処理した後、延伸処理する方法(例えば、特許文献9参照)を提案した。このような特許文献8、9の方法では、透明性とサポート性に優れたコンジュゲート繊維が得られるものであるが、光沢性の制御について充分な検討がなされているものではなかった。従って、該文献の方法で得られたコンジュゲート繊維は、ゾッキタイプのパンティストッキングに用いるには充分なものではなかった。
特開昭47−19146号公報 特開昭62−263339号公報 特開昭61−34220号公報 特開昭61−256719号公報 特開平3−206122号公報 特開平3−206124号公報 特開平2003−171831号公報 特開平2007−77556号公報 国際公開第2007/123214号パンフレット
本発明は、透明性及びサポート性に優れ、かつ、光沢性の制御が可能であるコンジュゲート繊維を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意研究を行った結果、コンジュゲート繊維を構成するエラストマー樹脂(B)のメルトフローレート(以下、MFRともいう)と芯/鞘比率が、特定の関係を満足することにより、透明性及びサポート性に優れ、かつ、光沢性の制御が可能であるコンジュゲート繊維が得られることを見出した。かかる知見に基づき、さらに研究を重ねて本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は下記のコンジュゲート繊維、該繊維を含むストレッチ衣料及びパンティストッキングを提供する。
項1.芯部分にエラストマー樹脂(A)を、鞘部分にエラストマー樹脂(B)を含むコンジュゲート繊維であって、下記(1)〜(3)のいずれかの関係を満足するコンジュゲート繊維。
(1)エラストマー樹脂(B)のメルトフローレートが10.5g/10分以上の場合、芯/鞘比率が87/13〜80/20である。
(2)エラストマー樹脂(B)のメルトフローレートが10.5g/10分未満であり、9.7g/10分より大きい場合、芯/鞘比率が88/12〜95/5である。
(3)エラストマー樹脂(B)のメルトフローレートが9.7g/10分以下の場合、芯/鞘比率が80/20〜95/5である。
項2.前記エラストマー樹脂(A)が、熱可塑性ポリウレタンエラストマー樹脂である上記項1に記載のコンジュゲート繊維。
項3.前記エラストマー樹脂(B)が、熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂である上記項1又は2に記載のコンジュゲート繊維。
項4.上記項1〜3のいずれかに記載のコンジュゲート繊維を含むストレッチ衣料。
項5.上記項1〜3のいずれかに記載のコンジュゲート繊維を含むパンティストッキング。
以下、本発明を詳細に説明する。
1.コンジュゲート繊維
本発明のコンジュゲート繊維は、芯部分にエラストマー樹脂(A)を、鞘部分にエラストマー樹脂(B)を含み、エラストマー樹脂(B)のMFRと芯/鞘比率が、下記(1)〜(3)のいずれかを満足するものである。
(1)エラストマー樹脂(B)のMFRが10.5g/10分以上の場合、芯/鞘比率が87/13〜80/20である。
(2)エラストマー樹脂(B)のMFRが10.5g/10分未満であり、9.7g/10分より大きい場合、芯/鞘比率が88/12〜95/5である。
(3)エラストマー樹脂(B)のMFRが9.7g/10分以下の場合、芯/鞘比率が80/20〜95/5である。
ここで、芯/鞘比率とは、エラストマー樹脂(A)からなる芯部分とエラストマー樹脂(B)からなる鞘部分との面積比を示すものである。芯/鞘比率が、80/20未満、つまり、繊維断面積に占める芯比率が80%未満であると、繊維の強度や弾性が不足する傾向があり、パンティストッキングとした場合にサポート性が不充分となり、破れやすい傾向がある。
また、MFRとは、JIS K7210に準拠して、225℃、荷重6kg、ノズル孔径1mm、孔長2mm、予熱225℃(180秒)で測定した(n=3)値である。
本発明においては、エラストマー樹脂(B)のMFRが10.5g/10分以上の場合、芯/鞘比率が87/13〜80/20であるものであることが好ましい。芯/鞘比率が前記範囲内であることにより、光沢性に優れるコンジュゲート繊維を得ることができ、該繊維を用いることで、透明性、サポート性、かつ、光沢性に優れるパンティストッキングを製造することができる。
エラストマー樹脂(B)のMFRが10.5g/10分未満であり、9.7g/10分より大きい場合、芯/鞘比率が88/12〜95/5であることが好ましい。芯/鞘比率が前記範囲内であることにより、光沢性に乏しいコンジュゲート繊維を得ることができ、該繊維を用いることで、透明性及びサポート性に優れ、光沢がないパンティストッキングを製造することができる。
エラストマー樹脂(B)のMFRが9.7g/10分以下の場合、芯/鞘比率が80/20〜95/5であることが好ましい。芯/鞘比率が前記範囲内であることにより、光沢性に乏しいコンジュゲート繊維を得ることができ、該繊維を用いることで、透明性及びサポート性に優れ、光沢がないパンティストッキングを製造することができる。
本発明のコンジュゲート繊維は、偏心円型であっても、同心円型であってもよいが、偏心円型にする場合、同心円型の場合と比較して、延伸、熱処理により、より捲縮がかかることで弾性を発揮しサポート性が向上できるため好ましい。
以下に、エラストマー樹脂(A)について説明する。
1.1.エラストマー樹脂(A)
本発明のコンジュゲート繊維の芯部分を構成する伸縮弾性を有するエラストマー樹脂(A)は、伸長してもほぼ元の長さに戻る(伸長可能な範囲で降伏点を有しない)性質、すなわちゴム弾性(ヒステリシス曲線において10%以内に戻る)を有する熱可塑性エラストマーであれば特に限定はない。
エラストマー樹脂(A)の引張強度(JIS K7311)は、30〜60MPa程度であることが好ましく、45〜60MPa程度の高強度のものがより好ましい。また、引張伸度(JIS K7311)は、400〜900%程度であることが好ましく、400〜600%がより好ましい。さらに、表面硬度A(JIS K 6253)は、A70〜98程度であることが好ましく、A80〜90がより好ましい。表面硬度AがA70未満であると強度の確保が難しくなる傾向があり、A98を超えると伸度及び伸縮性が極端に悪くなる傾向がある。
エラストマー樹脂(A)としては、熱可塑性ポリウレタンエラストマー樹脂、ポリスチ
レンブタジエン系ブロックコポリマー等が挙げられるが、これらの中でも、熱可塑性ポリウレタンエラストマー樹脂が好ましい。
熱可塑性ポリウレタンエラストマー樹脂としては、ウレタン構造のハードセグメントとポリエステルまたはポリエーテルのソフトセグメントで構成されるものを挙げることができる。具体的な商品名としては、日本ミラクトラン(株)のミラクトラン(登録商標)、DICバイエルポリマー(株)のパンデックス、ダウケミカルジャパン社のペレセン、BASFポリウレタンエラストマーズ(株)のエラストラン、協和発酵工業(株)のエステン、大日精化工業(株)のレザミンP、三井化学ポリウレタン(株)のハイプレン、日清紡績(株)のモビロン(登録商標)、(株)クラレのクラミロンU、旭硝子(株)のユーファイン、アプコ(株)のスミフレックス(登録商標)、東洋紡績(株)の東洋紡ウレタン(登録商標)等を挙げることができる。
エラストマー樹脂(A)の製法一例として、ポリウレタンエラストマー樹脂の製法を以下に示す。ポリウレタンエラストマー樹脂は、例えば、芳香族ポリイソシアネートとポリオールから、ワンショット法、プレポリマー経由法等の公知の方法を用いて製造することができる。
原料である芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く、以下同様)6〜20の芳香族ジイソシアネート、これらの芳香族ジイソシアネートの変性物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン基、ウレア基等を有するジイソシアネート変性物);およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートの具体例としては、1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート、2,4’−および/または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略記)、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンジイソシアネートなどが挙げられる。これらの中でも、MDIが特に好ましい。
原料であるポリオールとしては、ポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、脂肪族系ポリオール等が挙げられ、これらの中でも、ポリエーテル系又はポリエステル系ポリオールが好ましい。
ポリオールの数平均分子量は、本材料から製造される繊維のソフト感の観点から、300以上であることが好ましく、1000以上がより好ましく、2000以上がさらに好ましい。該繊維の弾性の観点から、4000以下であることが好ましく、3500以下がより好ましく、3000以下がさらに好ましい。
本発明のコンジュゲート繊維は、このようなエラストマー樹脂(A)が芯部分を形成し、鞘部分には、下記に説明するエラストマー樹脂(B)を用いる。以下に、エラストマー樹脂(B)について説明する。
1.2.エラストマー樹脂(B)
本発明のコンジュゲート繊維の鞘部分を構成するエラストマー樹脂(B)は、伸縮弾性を有していることが好ましく、永久伸びが25〜70%を持つ熱可塑性エラストマー樹脂であることが好ましい。永久伸びはJIS K 6301に定義される。つまり、この樹脂(B)は、100%以上に伸長した場合は伸縮弾性を有するものの原形に復さず伸長した後、安定した形状に復するという性質を有している。
これは、エラストマー樹脂(B)の原形では、エラストマー樹脂(B)を構成するハードセグメントとソフトセグメントがランダム状態にあるが、これを100%以上延伸するとハードセグメントが配向したまま復元されず、ソフトセグメントのみが伸縮弾性を有することになるためと考えられる。本発明のコンジュゲート繊維は、エラストマー樹脂(B)のこの特性を巧みに利用し、高いサポート性を発揮する。
該エラストマー樹脂(B)の永久伸び(JIS K 6301)は100%伸長時25〜70%程度であることが好ましく、30〜70%程度であることがより好ましく、40〜60%程度であることがさらに好ましい。この、永久伸びは、ダンベル形試験片に引張り荷重をかけて規定伸び率100%(2倍)まで引き伸ばし、10分間その状態で保持した後、速やかに荷重を除き、10分間放置した後の伸び率を原長に対して求め、永久伸び率(%)とすることが規定されている。永久伸びが25%未満であるとコンジュゲート繊維として高いサポート性が得られない傾向があり、70%を超えると塑性変形が主となり、弾性体の性質すなわち伸縮性が低下する傾向がある。
エラストマー樹脂(B)の引張強度(ASTM D638)は、10〜40MPa程度であることが好ましく、25〜40MPa程度の高強度のものがより好ましい。また、引張伸度(ASTM D638)が100〜800%程度であり、400〜600%であることが好ましい。引張伸度の値が、100%未満であると伸度不足で同用途として使用不可能となる傾向があり、800%を超えると一般に強度が低く、高いサポート性が得られない傾向がある。さらに、表面硬度D(ASTM D2240)は、D30〜70程度であることが好ましく、D35〜60がより好ましい。エラストマー樹脂(B)はこのD30未満になると表面硬度が柔らかくなるため延伸後の形状保持が難しくなると同時に肌触りも悪くなる傾向にある。また、D70を超えると延伸後の形状保持(セット性)は高くなるが、エラストマー部分が少なくなり伸縮弾性が悪くなる傾向がある。
上記の特性を有するエラストマー樹脂(B)の具体例としては、熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂、ポリアミド系熱可塑性エラストマー樹脂、スチレン−ブタジエン系熱可塑性エラストマー樹脂等が挙げられる。これらのエラストマー樹脂は、いずれも公知の方法で製造できるか、あるいは、市販のものを用いることができる。
熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂としては、ポリエステル構造のハードセグメントとポリエーテルまたはポリエステルのソフトセグメントで構成される。商品名としては、東レ・デュポン社のハイトレル(Hytrel、登録商標)、東洋紡績(株)のペルプレン(登録商標)、大日本インキ化学工業(株)のグリラックス(登録商標)E、日本ジーイープラスチックス(株)のローモッド(Lomod)、帝人(株)のヌーベラン(登録商標)、三菱化学(株)のプリマロイ(登録商標)等を挙げることができる。
ポリアミド系熱可塑性エラストマー樹脂としては、例えば、ポリアミド成分からなるハードセグメントと、ポリエーテル成分又はポリエステル成分あるいは両成分からなるソフトセグメントから構成されるブロック共重合体が挙げられる。例えば、アルケマ(株)のペバックス、宇部興産(株)のPAEシリーズ等が例示される。
スチレン−ブタジエン系熱可塑性エラストマー樹脂としては、例えば、ポリスチレン成分からなるハードセグメントと、ポリオレフィン成分からなるソフトセグメントから構成されるブロック共重合体が挙げられる。具体的には、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)等を挙げることができる。
本発明のコンジュゲート繊維の直径は、通常、30〜100μmであることが好ましく、40〜80μmであることがより好ましい。特に、パンティストッキング(PS)用の
素材に用いる場合は、延伸糸を40〜70μmにし、編成、染色、熱セット等の熱処理によって製品上の繊維の直径を50〜80μmに調整することが好ましい。これはパンティストッキングを編成する工程においては延伸配向して強度が高く伸びの少ない繊維を用いるほうが編機を安定稼動させることができるため好ましく、製品においては延伸配向を緩和して伸びやかに調整した繊維を用いるほうが着用時に破れにくい生地を得ることができ好ましいためである。製品上の繊維の直径が50μmより小さくなると生地の強度不足を生じやすく、直径が80μmを超えると編目の変形を阻害しやすく伸びにくい生地になる傾向があり好ましくない。
本発明のコンジュゲート繊維の繊度は、10〜90dtexであることが好ましく、15〜60dtexであることがより好ましい。特にパンティストッキング製品中においては25〜55dtexであることが好ましい。
上記したように、芯部分を構成する伸縮弾性を有するエラストマー樹脂(A)は、伸長可能な範囲で降伏点、即ち、弾性域を超える伸長点を有さず、エラストマー樹脂(B)は、伸縮弾性を有しその伸長可能な範囲において降伏点を有している。そのため、本発明のコンジュゲート繊維にもこの特性が受け継がれる。つまり、本発明のコンジュゲート繊維をエラストマー樹脂(B)の降伏点以上に伸長した場合は、エラストマー樹脂(B)はその降伏点伸度の長さに戻り安定化する。一方で、エラストマー樹脂(A)は常に伸長された状態になり依然として伸縮弾性を有している。そのため、コンジュゲート繊維として、サポート性が格段に向上する。例えば、図1を参照すれば容易に理解できる。
また、本発明のコンジュゲート繊維は、そのまま生地に編成した際厚みが薄くまた透明感が高いという特徴も有している。
従って、当該機能が特に求められるストッキング、パンティストッキング等の用途に好適に用いることができるが、当然これに限定されるものでなく、他の衣料用途にも用いることができる。
2.コンジュゲート繊維の製法
本発明のコンジュゲート繊維の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば、
(1)エラストマー樹脂(A)とエラストマー樹脂(B)とをそれぞれ溶融し、複合口金を2個有した口金で、エラストマー樹脂(A)が芯部分にエラストマー樹脂(B)が鞘部分になるように複合紡糸する工程、(2)工程(1)で複合紡糸された繊維を熱処理する工程、及び(3)工程(2)で熱処理された繊維を延伸処理する工程、を含む方法を挙げることができる。
工程(1)では、上記エラストマー樹脂(A)及びエラストマー樹脂(B)をそれぞれ紡糸に適した温度で溶融し、エラストマー樹脂(A)が芯部分にエラストマー樹脂(B)が鞘部分となるように複合紡糸する。この様な複合紡糸が可能であれば、公知の紡糸方法、紡糸装置等を採用することができる。繊維断面における芯部分と鞘部分との面積比は、各樹脂の吐出量を変化させて適宜調整することができる。
さらに、繊維に染色性を付与するために、鞘部分のエラストマー樹脂(B)に染色可能な樹脂(例えば、ナイロン、ポリエステル等)をアロイ化したりして改質することも可能である。染色可能な樹脂としては、ポリアミド系、ポリエステル系、アクリル系、ビニロン系等を挙げることができるが、これらの中でもポリアミド系、ポリエステル系が好ましい。これらの配合量はエラストマー(B)の染色性に応じて決定されるが、上記樹脂の含有量の下限値は、1重量%であることが好ましい。また、上限値は30重量%が好ましく、10重量%がより好ましい。含有量が1重量%未満であると、染色による発色性が低く
なる傾向があり、30重量%を超えると、繊維の強伸度が低下したり、紡糸性が悪くなる傾向がある。
またこれらの作製方法としてはエラストマー樹脂(B)に上記樹脂を混合して押出機に投入することで出来るが、安定した物性を得るには均一分散させることが望ましい。このため、2軸混練機でコンパウンド原料を作製し押出機に投入することがより望ましい。これにより、肌触りが良好でしかも種々の染色が可能なファッション性に優れたパンティストッキングを製造することができる。
また、本発明のコンジュゲート繊維においては、肌触りを改良するために、鞘部分のエラストマー樹脂(B)の表面に無機微粒子等を分散したりして改質することも可能である。
無機微粒子としては特に限定されず、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム;炭酸バリウム、塩基性炭酸マグネシウム等の炭酸マグネシウム;カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化チタン、
酸化亜鉛、酸化マグネシウム、フェライト粉末、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、焼成ケイソウ土等のケイソウ土;珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、無定形シリカ、非晶質合成シリカ、コロイダルシリカ等のシリカ;コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、アルミノ珪酸塩、活性白土、ベントナイト、セリサイト等の鉱物質顔料等を挙げることができる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。これらの中でも、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカが好ましい。
また、上記無機微粒子の形状としては特に限定されず、球状、針状、板状等の定型物又は非定型物が挙げられる。
上記無機微粒子の平均粒子径は0.20〜3.00μmであることが好ましい。0.20μm未満であると、湿潤時のベトツキ等の不快感を改善する効果が不充分となる傾向があり、3.00μmを超えると衣料にした場合、風合いや肌触りが損なわれたり、繊維の強度が低下したりする傾向がある。
上記無機微粒子の含有量は、2〜30重量%であることが好ましく、2〜7重量%であることがより好ましい。2重量%未満であると、湿潤時のベトツキ等の不快感を改善する効果が不充分となる傾向があり、30重量%を超えると、繊維の強伸度が低下したり、紡糸性が悪くなる傾向がある。
またこれらの作製方法としてはエラストマー樹脂(B)に無機微粒子を混合して押出機に投入することで出来るが、安定した物性を得るには均一分散させることが望ましい。このため、2軸混練機でコンパウンド原料を作製し押出機に投入することがより望ましい。
工程(2)では、工程(3)の延伸処理に先立ち、工程(1)で複合紡糸された繊維を熱処理する。熱処理するのは、ウレタンエラストマーの架橋を行うためで、これにより、バックパワー(ストレッチバック性)が改善される。熱処理の温度は、40〜80℃程度であることが好ましく、50〜65℃であることがより好ましい。40℃未満であると充分な架橋が進行しない傾向があり、80℃を超えると劣化が生じる傾向がある。
また、この熱処理は、ウレタンエラストマーの架橋過程によって異なるが、一般的には、湿熱環境下で行うことが望ましい。具体的には、20〜80%RH、さらに30〜70%RHの相対湿度下、上記の温度で熱処理することが好ましい。
工程(3)では、熱処理された繊維を延伸処理する。延伸倍率は、1.25〜4倍程度であることが好ましく、2〜4倍であることがより好ましく、2.5〜3.8倍がさらに好ましく、2.9〜3.8倍が特に好ましい。延伸倍率を上記の範囲としたのは、強度と伸度のバランスのためであり、倍率が低くなると強度が充分でなく、逆に倍率が高いと伸度が阻害される。
さらに、繊維を加熱しながら延伸すると、繊維の白化を抑制でき、捲縮性を充分に発現できるため好ましい。特に、工程(2)における熱処理温度以上の温度で繊維を加熱しながら延伸することが好ましく、具体的な延伸温度としては、40〜150℃程度であることが好ましく、50〜130℃程度であることがより好ましい。
上記の製造方法で製造されるコンジュゲート繊維は、優れた透明性及びサポート性を有するものであり、かつ、光沢性の制御が可能なものである。
また、本発明のコンジュゲート繊維は、その透明性及び伸縮性より、パンティストッキングとして用いることが好ましく、特に、ゾッキタイプ(本糸のみ)のパンティストッキングとすることがより好ましい。パンティストッキングの製造方法としては、公知の方法により製造することができ、常法に従って筒状の編地を編成し、股部、トウ部を縫製した後、染色し、足型にて熱セットして製造することができる。
筒状の編地を編成する方法としては特に限定されるものではなく、例えば、シングルシリンダ編機でシングル編(天竺編)により筒状の編地を編成することができる。
また、染色は、コンジュゲート繊維に用いるエラストマー素材や、所望の色によって、前処理剤、染料、温度、時間を適宜調整して行うことができる。また、必要に応じて柔軟仕上げ剤等の加工薬剤による加工を行うこともできる。
また、ファイナルセットは最終製品の所望形状によって選ばれる所定の型にかぶせて、加熱処理して行うことができ、加熱温度や時間は生地の加熱収縮性によって適宜調整して行うことができる。
上記のようにして製造される本発明のコンジュゲート繊維は、透明性及びサポート性に優れ、かつ、光沢性の制御が可能である。また、本発明のコンジュゲート繊維をストッキングやパンティストッキング等のストレッチ衣料とした場合にも生地の伸びが良く、破れにくいものである。
3.光沢性の制御方法
本発明は、前記芯部分にエラストマー樹脂(A)を、鞘部分にエラストマー樹脂(B)を含むコンジュゲート繊維において、エラストマー樹脂(B)のMFRと芯/鞘比率が、下記(1)〜(3)のいずれかの関係を満足することで、該繊維の光沢性を制御する方法をも提供するものである。
(1)エラストマー樹脂(B)のMFRが10.5g/10分以上の場合、芯/鞘比率が87/13〜80/20である。
(2)エラストマー樹脂(B)のMFRが10.5g/10分未満であり、9.7g/10分より大きい場合、芯/鞘比率が88/12〜95/5である。
(3)エラストマー樹脂(B)のMFRが9.7g/10分以下の場合、芯/鞘比率が80/20〜95/5である。
上記方法により光沢性が制御されたコンジュゲート繊維は、ゾッキタイプのパンティス
トッキングとした場合には、透明性及びサポート性に優れ、かつ、光沢性の制御ができるものである。
本発明のコンジュゲート繊維は、透明性及びサポート性に優れ、かつ、光沢性の制御が可能であり、該コンジュゲート繊維を用いてゾッキタイプのパンティストッキングとした場合には、横縞が発生することがなく、透明性及びサポート性に優れ、かつ、光沢性の制御が可能である。
本発明のコンジュゲート繊維の伸縮挙動を示す模式図である。 パンティストッキング生地の光透過性(透明性)を評価する測定機器の模式図である。
以下、比較例と共に実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
参考例1
熱可塑性ポリウレタン(ディーアイシーバイエルポリマー(株)製のパンデックスT−1190、表面硬度A90(JIS K6253))及びポリエステル系エラストマー(東洋紡績(株)製のペルプレンP−90B、表面硬度D52(ASTM D2240)を、それぞれ単軸押出機によりバレル温度180〜205℃、および190〜220℃で加熱溶融し各ギアポンプで計量した後、225℃に加熱した複合口金を2個有した口金で、熱可塑性ポリウレタンが芯部分にポリエステル系エラストマーが鞘部分になるように同心円型に複合紡糸した。
巻き取り速度は800m/分で、シリコン系油剤を付着させて未延伸で巻き取り、その後、別工程で12時間の熱処理(60℃、55%RHの湿熱環境下)を行った後、常温のローラーで100m/分のフィードした糸をほぼ同速(104m/分)で回転する60℃の熱ローラーで接触加熱しながら、300m/分の周速(延伸倍率3倍)で回転する105℃の熱ローラーで延伸熱固定処理して繊維を得た。また、得られた繊維の繊維断面積に対する芯鞘比率は、芯/鞘=80/20で、繊度は約27dtexであった。
得られたコンジュゲート繊維をレッグ部用の糸に用いて、釜径4インチ、針本数400本の通常のパンティストッキング用丸編機(LONATI L404RT)で天竺組織に編成しパンティストッキングの生地を得た。
次いで、該生地を吊り下げた状態で、90℃スチーム、100℃加圧スチームで順次プレセットを行った後、股部およびトウ部を縫製した。
繊維の油剤を充分に洗浄除去した後、95℃で40分間パンティストッキングの一般色であるベージュに染色、柔軟仕上げ剤処理し、通常の足型にかぶせて110℃15秒でファイナルセットを行い、パンティストッキングを得た。
参考例2、実施例3及び4
鞘材を表1に示すMFRの異なるものにし、芯/鞘比率を表1に記載されたようにした以外は、実施例1と同様にしてパンティストッキングを作製した。
実施例5〜8
鞘材を表1に示すMFRの異なるペルプレンP−150B(東洋紡績(株)製、表面硬度D57(ASTM D2240))にし、芯/鞘比率を表1に示すようにした以外は、実施例1と同様にしてパンティストッキングを作製した。
比較例1〜2
芯材、鞘材、芯/鞘比率を表1に記載されたようにした以外は、実施例1と同様にしてパンティストッキングを作製した。
本発明で用いた鞘材のMFRを下記方法により求めた。その値を表1に示す。
<MFR測定>
JIS K7210に準拠して、225℃、荷重6kg、ノズル孔径1mm、孔長2mm、予熱225℃(180秒)で測定した(n=3)。
参考例1及び2、実施例3〜8、比較例1〜3で得られたパンティストッキングについて、下記評価を行った。その結果を表1に示す。
<表面光沢度>
パンティストッキングの表面の表面光沢度をデジタル変角光沢計UGV−4D(スガ試験機(株)製、入射角:75°、受光角:75°(生地横方向))を用いて、JIS L−1096に準じて測定した。
<着用評価>
被験者5名につきパンティストッキングを着用した際の生地の光沢有無をアンケート形式で評価した。光沢に関するアンケートは5(光沢が非常によい)、4(光沢がよい)、3(ふつう)、2(光沢が悪い)、1(光沢が非常に悪い)のスコア選択方式をとった。
A:光沢性あり(スコア平均3.6以上)
B:光沢なし(スコア平均3.6未満)
<着圧>
パンティストッキング生地のサポート性の指標として立位姿勢足首部前側の着圧をエアパック方式の(株)エイエムアイ製衣服圧変換機AMI 3037にて被験者5名につき測
定し平均値を求めた。 単位:hPa
<透明性>
円筒側面に直径40mmの穴を空けた黒色円筒(直径115mm、図2)にパンティストッキング生地を1枚被せ、円筒内に設置した光源よりパンティストッキング生地の透過した光量、単位:LUXを測定した。
生地を通過した光量/生地無し光量(ブランク、200LUX)×100を光源透過率すなわち透明性の評価とした。
Figure 0005328956
表1より、参考例1、2、実施例〜8のパンティストッキングでは、比較例のものと比較して、透明性とサポート性を両立でき、かつ、光沢性の制御ができることが分かった。

Claims (3)

  1. 芯部分に熱可塑性ポリウレタンエラストマー樹脂(A)を、鞘部分に熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂(B)を含むコンジュゲート繊維であって、前記熱可塑性ポリエステルエラストマー樹脂(B)のメルトフローレートが10.5g/10分未満であり、9.7g/10分より大きく、芯/鞘比率が88/12〜95/5であることを満足するコンジュゲート繊維。
  2. 請求項に記載のコンジュゲート繊維を含むストレッチ衣料。
  3. 請求項に記載のコンジュゲート繊維を含むパンティストッキング。
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