JP5328918B2 - 2気筒エンジン - Google Patents

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    • F02B75/24Multi-cylinder engines with cylinders arranged oppositely relative to main shaft and of "flat" type
    • F02B75/243Multi-cylinder engines with cylinders arranged oppositely relative to main shaft and of "flat" type with only one crankshaft of the "boxer" type, e.g. all connecting rods attached to separate crankshaft bearings

Description

本発明は、ピストンの往復運動を回転運動に変換して出力するピストンクランク機構の改良を図った2気筒エンジンに関する。特に、本発明は、水平対向型エンジンに用いるのに適した軽量なピストンクランク機構を備えた2気筒エンジンに関する。
プロペラによる推力を利用して飛行するモーターパラグライダーは、プロペラ駆動源として、ハーネス部分(座席)にエンジンを搭載している。モーターパラグライダーに搭載するエンジンとしては、離着陸時に操作者の負担にならないように小型軽量で低振動のものが求められている。
低振動のエンジンとしては特許文献1に記載されているボクサー(水平対向型)エンジンが知られている。ボクサーエンジンでは、水平対向配置されている一対の気筒を、各ピストンがお互いの振動をうち消すように180度の位相差で往復運動して振動の低減が図られている。ボクサーエンジンをモーターパラグライダーに搭載すれば、振動による操作者への負担を軽減できる。
ボクサーエンジンなどのエンジンにおいては、各気筒のピストンの直線運動を回転運動に変換するためのクランク軸が備わっている。特許文献1にも記載されているように、エンジンのクランク軸は、その回転中心線から半径方向に折れ曲がって各気筒のピストンロッドに連結されているクランクアーム部分と、クランクアーム部分を相互に連結するために回転中心線に沿って延びている連結軸部分とが交互に形成された構造となっており、両端に位置する連結軸部分がジャーナル軸受けを介してクランクケースによって回転自在の状態で支持されている。
特表2002−525481号公報
エンジンのクランク軸では、その軸線方向における各部分において各気筒から大きな力が周期的に作用する。したがって、クランク軸は、剛性の高い強固で重量のある材料から構成されており、一般的にエンジン構成部品の中で大きな重量を占める部品である。
モーターパラグライダーなどのような人体に装着して用いる機器に搭載するエンジンは、上記のように小型軽量で低振動のものが望ましい。低振動化のためにはボクサーエンジンを用いればよいが、軽量化のためには大きな重量を占めるクランク軸の軽量化が望まれるところである。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ピストンクランク機構を改良して軽量化を図った2気筒エンジンを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の2気筒エンジンは、
予め設定した回転中心線の方向に一定の間隔を開けて同軸に配置された第1回転円盤および第2回転円盤と、
前記第1回転円盤および前記第2回転円盤の円形外周面に装着した軸受け機構を介して、前記第1回転円盤および前記第2回転円盤を前記回転中心線回りに回転自在の状態で支持しているクランクケースと、
前記第1回転円盤と前記第2回転円盤の間において、前記回転中心線から外れた部位に架け渡して固定した第1ピンと、
前記第1回転円盤における前記第2回転円盤とは反対側の第1外側円形側面において、前記回転中心線から外れた部位であって、前記第1ピンとは前記回転中心線回りに所定角度、離れた部位に固定した第1外側ピンと、
前記第2回転円盤における前記第1回転円盤とは反対側の第2外側円形側面において、前記回転中心線から外れた部位であって、前記第1ピンとは前記回転中心線回りに所定角度、離れた部位に固定した第2外側ピンと、
前記第1回転円盤の前記第1外側円形側面の側において当該第1回転円盤に対して一定の間隔で同軸に配置した第3回転円盤と、
前記第2回転円盤の前記第2外側円形側面の側において当該第2回転円盤に対して一定の間隔で同軸に配置した第4回転円盤と、を備えており、
前記第1ピンに対して内側端部が前記回転中心線に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記回転中心線に直交する方向に延びている第1気筒の第1ピストンロッドと、
前記第1外側ピンに対して内側端部が前記回転中心線に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記回転中心線に直交する方向に延びている第2気筒の第1外側ピストンロッドと、
前記第2外側ピンに対して内側端部が前記回転中心線に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記第1外側ピストンロッドに対して一定の間隔を開けて前記回転中心線に直交する方向に延びている第2気筒の第2外側ピストンロッドと
前記第3回転円盤と前記第4回転円盤を同期回転させる同期回転機構と、を有し
前記第1気筒および前記第2気筒が前記回転中心線に直交する水平線上において対向配置されており、
前記第1ピンと前記第1外側ピンおよび前記第2外側ピンとは、前記回転中心線回りに180度の角度間隔の位置に配置されており、
前記第1〜第4回転円盤は、前記軸受け機構を介して、前記回転中心線回りに回転自在の状態で前記クランクケースによって支持されており、
前記第1外側ピンは、前記第1回転円盤と前記第3回転円盤の間に架け渡されており、
前記第2外側ピンは、前記第2回転円盤と前記第4回転円盤の間に架け渡されており、
同期回転機構は、
前記第3回転円盤に同軸状態で一体回転するように取り付けた第1駆動側歯車と、
前記第4回転円盤に同軸状態で一体回転するように取り付けた第2駆動側歯車と、
前記回転中心線に平行に配置した出力回転軸と、
前記出力回転軸に一体回転するように同軸状態に取り付けられ、前記第1駆動側歯車に噛み合っている第1従動側歯車と、
前記出力回転軸に一体回転するように同軸状態に取り付けられ、前記第2駆動側歯車に噛み合っている第2従動側歯車とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、第1気筒の第1ピストンロッドが第2気筒の一対の第1外側ピストンロッドおよび第2外側ピストンロッドの間を移動できるように構成されているので、第1気筒および第2気筒を回転中心線に直交する同一平面上に配置することができる。また、2気筒エンジンを水平対向型のものとできる。さらに、両側の第3、第4回転円盤の間に回転位相ずれが発生しないようにすることができる。
この場合、前記軸受け機構として深溝玉軸受け等の転がり軸受けを採用し、前記第1〜第4回転円盤の円形外周面と前記クランクケースの間にそれぞれ転がり軸受けを装着することが望ましい。
この場合、前記出力回転軸は、前記第1気筒および前記第2気筒に対して180度の位相差で燃料を供給するためのカム軸であることが望ましい。前記出力回転軸を前記第1気筒および前記第2気筒の吸排気制御用のカム軸として兼用すれば、部品点数が少なくて済む。
また、本発明の2気筒エンジンにおいては、前記第1ピンは、前記第1回転円盤および前記第2回転円盤に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、前記第1外側ピンは前記第3回転円盤に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、前記第2外側ピンは前記第4回転円盤に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれている構成とすることができる。すなわち、本発明の2気筒エンジンのピストンクランク機構では、ピストンロッドの直線往復運動を回転運動に変換するための第1〜第4回転円盤がそれぞれ軸受け機構を介してクランクケースによって回転自在の状態で支持されている。したがって、第1〜第4の回転円盤は同期回転できるように連結されていればよく、従来のクランク軸のように強固に連結固定された構造にする必要が無い。
次に、部品点数を減らすためには、前記第1ピストンロッドは、平行に延びる同一形状の第1内側ピストンロッドおよび第2内側ピストンロッドを備えており、前記第1、第2外側ピストンロッドおよび前記第1、第2内側ピストンロッドは共用部品であり、前記第1〜第4回転円盤は共用部品であることが望ましい。
次に、本発明の2気筒エンジンは、
予め設定した回転中心線の方向に一定の間隔を開けて同軸に配置された第1回転円盤および第2回転円盤と、
前記第1回転円盤および前記第2回転円盤の円形外周面に装着した軸受け機構を介して、前記第1回転円盤および前記第2回転円盤を前記回転中心線回りに回転自在の状態で支持しているクランクケースと、
前記第1回転円盤と前記第2回転円盤の間において、前記回転中心線から外れた部位に架け渡して固定した第1ピンと、
前記第1回転円盤における前記第2回転円盤とは反対側の第1外側円形側面において、前記回転中心線から外れた部位であって、前記第1ピンとは前記回転中心線回りに所定角度、離れた部位に固定した第1外側ピンと、
前記第2回転円盤における前記第1回転円盤とは反対側の第2外側円形側面において、前記回転中心線から外れた部位であって、前記第1ピンとは前記回転中心線回りに所定角度、離れた部位に固定した第2外側ピンと、
前記第1回転円盤の前記第1外側円形側面の側において当該第1回転円盤に対して一定の間隔で同軸に配置した第3回転円盤と、
前記第2回転円盤の前記第2外側円形側面の側において当該第2回転円盤に対して一定の間隔で同軸に配置した第4回転円盤と、を備えており、
前記第1ピンに対して内側端部が前記回転中心線に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記回転中心線に直交する方向に延びている第1気筒の第1ピストンロッドと、
前記第1外側ピンに対して内側端部が前記回転中心線に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記回転中心線に直交する方向に延びている第2気筒の第1外側ピストンロッドと、
前記第2外側ピンに対して内側端部が前記回転中心線に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記第1外側ピストンロッドに対して一定の間隔を開けて前記回転中心線に直交する方向に延びている第2気筒の第2外側ピストンロッドとを有し、
前記第1気筒および前記第2気筒が前記回転中心線に直交する水平線上において対向配置されており、
前記第1ピンと前記第1外側ピンおよび前記第2外側ピンとは、前記回転中心線回りに180度の角度間隔の位置に配置されており、
前記第1〜第4回転円盤は、前記軸受け機構を介して、前記回転中心線回りに回転自在の状態で前記クランクケースによって支持されており、
前記第1外側ピンは、前記第1回転円盤と前記第3回転円盤の間に架け渡されており、
前記第2外側ピンは、前記第2回転円盤と前記第4回転円盤の間に架け渡されており、
前記第1ピンは、前記第1回転円盤および前記第2回転円盤に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、
前記第1外側ピンは前記第3回転円盤に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、
前記第2外側ピンは前記第4回転円盤に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれていることを特徴とする。
本発明によれば、第1気筒の第1ピストンロッドが第2気筒の一対の第1外側ピストンロッドおよび第2外側ピストンロッドの間を移動できるように構成されているので、第1気筒および第2気筒を回転中心線に直交する同一平面上に配置することができる。また、2気筒エンジンを水平対向型のものとできる。ここで、本発明の2気筒エンジンのピストンクランク機構では、ピストンロッドの直線往復運動を回転運動に変換するための第1〜第4回転円盤がそれぞれ軸受け機構を介してクランクケースによって回転自在の状態で支持されている。したがって、第1〜第4の回転円盤は同期回転できるように連結されていればよく、従来のクランク軸のように強固に連結固定された構造にする必要が無い。
この場合、前記軸受け機構として深溝玉軸受け等の転がり軸受けを採用し、前記第1〜第4回転円盤の円形外周面と前記クランクケースの間にそれぞれ転がり軸受けを装着することが望ましい。
この場合、前記出力回転軸は、前記第1気筒および前記第2気筒に対して180度の位相差で燃料を供給するためのカム軸であることが望ましい。前記出力回転軸を前記第1気筒および前記第2気筒の吸排気制御用のカム軸として兼用すれば、部品点数が少なくて済む。
次に、部品点数を減らすためには、前記第1ピストンロッドは、平行に延びる同一形状の第1内側ピストンロッドおよび第2内側ピストンロッドを備えており、前記第1、第2外側ピストンロッドおよび前記第1、第2内側ピストンロッドは共用部品であり、前記第1〜第4回転円盤は共用部品であることが望ましい。
本発明の2気筒エンジンのピストンクランク機構は、軸受け機構を介してクランクケースによって回転自在の状態で支持されている複数枚の回転円盤を備えている。したがって、従来のように1本のクランク軸によって、その軸線方向の途中位置に各気筒のピストンロッドから作用する力を受け持つ機構とは異なり、各気筒のピストンロッドから回転円盤に対してその面内方向に力が作用し、この力が回転円盤の円形外周面に装着した軸受け機構を介してクランクケースに伝達する。したがって、クランク軸の場合に比べて、応力集中を緩和でき、ねじれ力、曲げ力などの部品を変形させる力の発生も抑制あるいは緩和される。よって、回転円盤などを高剛性の重量のある材料から形成する必要がなく、エンジンの軽量化を達成することができる。
本発明を適用した2気筒エンジンの要部の概略斜視図である。 図1のA−A線で切断した部分を示す2気筒エンジンの概略縦断面図である。 図1のB−B線で切断した部分を示す2気筒エンジンの概略横断面図である。 図1の2気筒エンジンのピストンクランク機構を示す説明図である。 第1、第2回転円盤を支持している軸受け機構および第1ピストンロッドとピンの連結部分の軸受け機構を示す部分断面図である。 第3回転円盤を支持している軸受け機構および第2ピストンロッドとピンの連結部分の軸受け機構を示す部分断面図である。 本発明を適用した多気筒エンジンの一例を示す説明図である。 本発明を適用した多気筒エンジンの一例を示す説明図である。 参考例のピストンクランク機構を示す説明図である。 参考例のピストンクランク機構を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した2気筒エンジンの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用した水平対向型の2気筒エンジンの概略斜視図である。2気筒エンジン1は、前後方向に扁平な矩形筒状のクランクケース2と、このクランクケース2の左右の側面から水平に左右に延びている一対のシリンダーブロック3、4とを備えている。
図2は2気筒エンジン1の縦断面図であり、図1におけるA−A線で切断した部分の断面である。図3は2気筒エンジン1の横断面図であり、図1におけるB−B線で切断した部分の断面図である。これらの図も参照して説明すると、左右のシリンダーブロック3、4に第1気筒5および第2気筒6が形成されている。これら第1、第2気筒5、6はエンジン左右方向に延びる水平線L1上に対向配置されており、これらの内部には、それぞれ、180度の位相差を保って逆向きに直線往復運動を行う第1ピストン7および第2ピストン8が配置されている。
第1ピストン7の第1ピストンロッド9および第2ピストン8の第2ピストンロッド10はそれぞれ、クランクケース2内に組み込まれているピストンクランク機構20に向けて延びており、当該ピストンクランク機構20に連結されている。ピストンクランク機構20は第1ピストン7および第2ピストン8の直線往復運動を、エンジン前後方向に水平に延びる回転中心線L2を中心とする回転運動に変換する。
ピストンクランク機構20によって回転運動に変換されたエンジン出力は、クランクケース2の下側部分に取り付けられている同期回転機構60の出力回転軸70から取り出されて被駆動側(図示せず)に伝達される。
(ピストンクランク機構)
図4はピストンクランク機構20の部分を取り出して示す説明図である。図2、図3および図4を参照して説明すると、ピストンクランク機構20は、前後方向に水平に延びる回転中心線L2の方向(前後方向)に所定の間隔で同軸状態に配列されている4枚の第1〜第4回転円盤21〜24を備えている。第1回転円盤21および第2回転円盤22は一定の間隔で前後に隣接配置されており、第3回転円盤23は前側の第1回転円盤21の前側に一定の間隔で隣接配置され、第4回転円盤24は後側の第2回転円盤22の後側に一定の間隔で隣接配置されている。
第1〜第4回転円盤21〜24のそれぞれは、軸受け機構を介して、クランクケース2によって回転中心線L2回りに回転自在の状態で支持されている。本例では、第1回転円盤21の円形外周面21aとクランクケース2の内周面の間に第1深溝玉軸受け31を装着して、第1回転円盤21を回転自在の状態で支持しており、他の第2〜第4回転円盤22〜24も同様に、クランクケース2の内周面との間に装着された第2〜第4深溝玉軸受け32〜34によってそれぞれ回転自在の状態で支持されている。
ここで、本例の第1ピストンロッド9は共通部品である第1内側ピストンロッド9Aと第2内側ピストンロッド9Bからなる。これら第1、第2内側ピストンロッド9A、9Bは前後に平行に配置されており、それらの後端部(クランケース側の内側端部)は、それぞれ、第1ピン41を介して内側の第1回転円盤21および第2回転円盤22に連結されている。第1ピン41は円形断面をした所定長さのピンであり、回転中心線L2から半径方向の外方に所定距離だけ外れた位置において、回転中心線L2に平行な状態で第1、第2回転円盤21、22の間に架け渡されている。この第1ピン41に、深溝玉軸受け51、52を介して回転自在の状態で第1、第2内側ピストンロッド9A、9Bの後端部が連結されている。
同様に、第2ピストンロッド10も、共通部品である第1外側ピストンロッド10Aおよび第2外側ピストンロッド10Bからなり、これらにも第1、第2内側ピストンロッド9A、9Bとの共通部品が使用されている。前側の第1外側ピストンロッド10Aの後端部は、第1外側ピン42を介して前側の第1、第3回転円盤21、23に連結されている。第1外側ピン42は、第1ピン41に対して180度回転した位置において、回転中心線L2に平行な状態で第1、第3回転円盤21、23の間に架け渡されている。この第1外側ピン42に、深溝玉軸受け53を介して回転自在の状態で第1外側ピストンロッド10Aの後端部が連結されている。
右側の第1外側ピストンロッド10Bの後端部は、第2外側ピン43を介して後側の第2、第4回転円盤22、24に連結されている。第2外側ピン43は第1外側ピン42との共通部品が使用されており、第1外側ピン42と同一位置において、回転中心線L2に平行な状態で第2、第4回転円盤22、24の間に架け渡されている。この第2外側ピン43に、深溝玉軸受け54を介して回転自在の状態で第2外側ピストンロッド10Bの後端部が連結されている。
ここで、第1ピン41は、第1回転円盤21および第2回転円盤22に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、第1外側ピン42は第1、第3回転円盤21、23に形成したピン穴に対してそれぞれ遊びのある状態で嵌め込まれている。同様に、第2外側ピン43は第2、第4回転円盤22、24に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれている。すなわち、これらのピン41〜43は第1〜第4回転円盤21〜24に強固に固着されておらず、これらの回転円盤に形成したピン穴に浮動状態で差し込まれた状態となっている。
なお、第1ピストンロッド9を構成している2本の第1、第2内側ピストンロッド9A、9B、第2ピストンロッド10を構成している2本の第1、第2外側ピストンロッド10A、10Bおよび、第1〜第4回転円盤21〜24は、回転中心線L2方向における厚さ寸法が同一となっている。また、これらは、回転中心線L2方向において、第1気筒5および第2気筒6の径寸法内に配置されている。
次に、図5Aは第1、第2深溝玉軸受け31、32および深溝玉軸受け51、52の装着部分を示す部分断面図であり、図5Bは第3深溝玉軸受け33および深溝玉軸受け53の装着部分を示す部分断面図である。
まず、これらの図を参照して第1〜第4回転円盤21〜24の軸受け機構を説明する。第1、第2深溝玉軸受け31、32は、第1、第2内側ピストンロッド9A、9Bの両側において、クランクケース2の円形内周面2aに装着した円環状の外輪31a、32aを備えており、これらの外輪の間隔(回転中心線L2の方向の間隔)は、同じく円形内周面2aに装着した幅の異なる複数の円環状のカラー35によって保持されている。各外輪31a、32aの内側には、第1、第2回転円盤21、22の円形外周面21a、22aに一体形成した内輪軌道面31b、32bが同心状に配置されている。これら外輪31a、32aおよび内輪軌道面31b、32bの間には、ボールリテーナ31c、32cによって一定の間隔で円周方向に沿ってボール31d、32dが転動可能な状態で配列されている。
図5Bに示すように、第3深溝玉軸受け33も同様な構造であり、不図示の第4深溝玉軸受け34は第3深溝玉軸受け33と同様な構造である。
次に、第1ピン41と第1ピストンロッド9(9A、9B)の間に配置されている深溝玉軸受け51、52は、その内輪軌道面51a、52aが第1ピン41の円形外周面に一体形成されており、その外輪軌道面51b、52bが第1ピストンロッド9(9A、9B)のピン穴の円形内周面に一体形成されている。すなわち、第1ピン41は内輪一体型のピンであり、第1ピストンロッド9は外輪一体型のロッドである。
図5Bに示すように、第1外側ピン42と第2ピストンロッド10の第1外側ピストンロッド10Aとの間に配置されている深溝玉軸受け53も同様な構造であり、不図示の第2外側ピン43と第2ピストンロッド10の第2外側ピストンロッド10Bとの間に配置されている深溝玉軸受け54も深溝玉軸受け53と同様な構造となっている。
(同期回転機構)
次に、第1〜第4回転円盤21〜24の回転は、先に述べたように、同期回転機構60を介してその出力回転軸70から被駆動側に取り出される。
図1〜図4を参照して同期回転機構60を説明する。最も前側に位置している第3回転円盤23の前側面には同軸状態に第1歯車軸61aが取り付けられており、この第1歯車軸61aはクランクケース2の前端から前方に突出しており、突出した軸端部には同軸状態に第1駆動側歯車61が固着されている。
これに対して、最も後側に位置している第4回転円盤24の後側面には同軸状態に第2歯車軸62aが取り付けられており、この歯車軸62aはクランクケース2の後端から後方に突出しており、突出した軸端部には同軸状態に第2駆動側歯車62が固着されている。また、第2駆動側歯車62の後側には同軸状態でロータ軸63が連結固定されており、このロータ軸63の軸端部には、点火プラグなどに電力を供給するための発電機のアウターロータ64が同軸状態に固着されている。
第1〜第4回転円盤21〜24の下側には、回転中心線L2と平行に前後方向に延びる回転中心線L3を中心軸線とする出力回転軸70が配置されている。この出力回転軸70の前側の部位には同軸状態で第1従動側歯車65が固着されており、その後側の部位には同軸状態で第2従動側歯車66が固着されている。これら第1、第2従動側歯車65、66は第1、第2駆動側歯車61、62にそれぞれ噛み合っている。
出力回転軸70の前側の軸端部70aは、クランクケース2の前端部に取り付けた前側カバーケース68を貫通して前方に突出していると共に、当該前側カバーケース68によって回転自在の状態で支持されている。出力回転軸70の後側の軸端部70bも、クランクケース2の後端部に取り付けた後側カバーケース69の内側面部分によって回転自在の状態で支持されている。前側カバーケース68によって、第1駆動側歯車61および第2従動側歯車65が覆われており、後側カバーケース69によって、第2駆動側歯車62および第2従動側歯車66が覆われている。
(作用効果)
2気筒エンジン1のピストンクランク機構20では、各気筒5、6のピストンロッド9、10からの力が各回転円盤21〜24に対してそれらの面内方向に作用する。したがって、従来のように両側の軸端部が支持されているクランク軸の途中位置にピストンロッドからの力が軸線に直交する方向に作用する場合とは異なり、各回転円盤21〜24には大きな応力集中がなく、大きな曲げ応力あるいはねじれ応力も発生しない。よって、回転円盤21〜24を従来のクランク軸のような高剛性の重量のある材料から形成する必要がない。
また、各ピストンロッド9、10を各回転円盤21〜24に連結するための第1ピン41、第1外側ピン42および第2外側ピン43は、回転円盤21〜24を相互に強固に連結固定するために用いる必要がないので、これらも従来のような高剛性の重量のある材料から形成する必要がなく、また、これらのピン41〜43と回転円盤21〜24との連結構造も単に差し込み固定するだけの軽微な連結構造でよい。
さらに、同期回転機構60を配置してあるので、相互間が強固に連結固定されていない回転円盤21〜24の回転位相がずれることを防止できる。よって、回転円盤21〜24を介して効率良く回転力を出力することができる。
また、各気筒5、6が水平線L1上に同軸に対向配置されるとともに、第1ピストン7に接続された第1ピストンロッド9が第2ピストン8に接続された一対の第1、第2外側ピストンロッド10A、10Bの間を移動するように配置されているので、各気筒5、6から、第1ピストンロッド9および一対の第1、第2外側ピストンロッド10A、10Bを介してピストンクランク機構20に働く偶力の作用点が接近している。この結果、偶力がピストンクランク機構20に与える影響が抑制されるので、2気筒エンジン1を低振動化することができる。
さらに、第1、第2内側ピストンロッド9A、9Bおよび第1、第2外側ピストンロッド10A、10Bが共通部品とされ、第1〜第4回転円盤21〜24が共通部品とされ、第1外側ピン42、第2外側ピン43が共通部品とされ、これらの部品は、第1ピン41を含めて、回転中心線L2と直交して水平線L1を含む面に対して対称となるように配置されている。この結果、ピストンクランク機構20は、水平線L1を挟んだ前後の重量のバランスが取れているので、2気筒エンジン1の振動が、一層、抑制される。
また、第1外側ピン42、第2外側ピン43が共通部品とされ、第1、第2内側ピストンロッド9A、9Bおよび第1、第2外側ピストンロッド10A、10Bが共通部品とされ、第1〜第4回転円盤21〜24も共通部品とされているので、エンジン構成部品を大幅に削減できる。
さらに、第1、第2内側ピストンロッド9A、9B、第1、第2外側ピストンロッド10A、10B、および、第1〜第4回転円盤21〜24は、回転中心線L2方向に薄く形成されているので、潤滑油が、各深溝玉軸受け31〜34、各深溝玉軸受け51〜54に回り込みやすく、各軸受け部分における磨耗を低減させることができる。
以上説明したように、水平対向型の2気筒エンジン1は、軽量で低振動なので、モーターパラグライダーなどのように人体に装着して用いる機器に搭載するエンジンとして適している。勿論、それ以外の用途のエンジン、たとえば、自動車、その他の産業機械用エンジンとして用いることも可能である。
なお、上記の実施の形態では、第1ピストンロッド9として一対の内側ピストンロッド9A、9Bを用いているが、単一のピストンロッドを用いることもできる。また、回転円盤21〜24を回転自在に支持するための軸受け機構としては、深溝玉軸受けに限られるものではなく、それ以外の転がり軸受け機構を採用することもできる。さらに、出力回転軸70を中空軸としてエンジン軽量化を図ることもできる。
次に、4サイクルエンジンの場合には、出力回転軸70は第1気筒および前記第2気筒に対して180度の位相差で吸排気バルブを駆動制御するためのカムシャフト軸として機能させることができる。この場合には、第1〜第4回転円盤21〜24の回転を1/2に減速して出力回転軸70に伝達できるように、第1、第2駆動側歯車61、62と、第2従動側歯車65、66とからなる歯車式伝達機構の減速比を1/2に設定しておけばよい。
すなわち、4サイクルエンジンでは、吸入工程、圧縮工程、燃焼膨張工程および排気工程を行う間に第1ピストンロッドおよび第2ピストンロッドが2回往復移動するので、第1駆動側歯車61および第2駆動側歯車62は2回転する。これに対して、吸気バルブおよび排気バルブはそれぞれ1回だけ駆動されればよいので、出力回転軸70の回転数を回転円盤21〜24の1/2の回転数としておけば、出力回転軸70とカム軸とを兼用できる。もちろん、2気筒エンジン1を2サイクルエンジンとしてもよい。2サイクルエンジンとする場合には、各気筒5、6に対して掃気ポートおよび排気ポートを構成しておく。
(多気筒エンジンの構成例)
本発明の2気筒エンジンを連結することにより、4気筒以上の偶数気筒を備えた多気筒エンジンを構築できる。
たとえば、図6Aに示すように、複数台、たとえば2台の2気筒エンジン1を、それらのピストンクランク機構20の回転中心線L2が共通となるようにして、出力回転軸70を相互に連結することにより、4気筒エンジンを構築できる。この代わりに、図6Bに示すように、複数台、たとえば2台の2気筒エンジン1を、それらの出力回転軸70が共通となるように連結しても、4気筒エンジンを構築できる。
もちろん、図6Aに示す連結状態の4気筒エンジンと図6Bに示す4気筒エンジンの出力回転軸70を相互に連結して、複合型の多気筒エンジンを構築することも可能である。また、連結する2気筒エンジン1の台数は図6A、6Bに示す2台に限定されるものではなく、連数台数を増やすことにより高出力のエンジンを実現できる。
参考例
図7Aは2枚の回転円盤を備えたピストンクランク機構の参考例を示す説明図である。図示のピストンクランク機構20Aは、予め設定した回転中心線L2に同軸に配置した2枚の回転円盤21A、21Bを備えており、これらの回転円盤21A、21Bは、回転中心線L2の方向に一定の間隔を開けて平行に配置されている。これらの回転円盤21A、21Bは、それらの円形外周面に装着した軸受け機構31A、31Bを介して、クランクケース2Aの円形内周面によって回転自在の状態で支持されている。
回転円盤21A、21Bの間には第1ピン41Aが架け渡されている。第1ピン41Aは、回転中心線L2から外れた部位に位置している。回転円盤21Aにおける回転円盤21Bとは反対側の第1外側円形側面21aには第1外側ピン42Aが取り付けられており、回転円盤21Bにおける回転円盤21Aとは反対側の第2外側円形側面21bには第2外側ピン43Aが取り付けられている。これら第1、第2外側ピン42A、43Aは、回転中心線L2から外れた部位であって、第1ピン41Aとは回転中心線L2回りに180度離れた部位に取り付けられている。
第1ピン41Aには、第1気筒5Aの第1ピストンロッド9Cのクランクケース2A側の後端部が回転中心線L2に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられており、この第1ピストンロッド9Cは回転中心線L2に直交する方向に延びている。第2気筒6Aの第2ピストンロッドは第1外側ピストンロッド10Cと第2外側ピストンロッド10Dから構成されており、第1外側ピストンロッド10Cは第1外側ピン42Aに連結され、第2外側ピストンロッド10Dは第2外側ピン43Aに連結されている。
このように構成したピストンクランク機構20Aにおいても、従来のクランク軸を用いる場合に比べてピストンクランク機構の軽量化を達成できる。また、ピストンクランク機構20Aを、回転中心線L2と直交して水平線L1を含む面に対して対称となるようにバランスよく構成することができるので、低振動化を図ることができる。
図7Bは水平対向型の2気筒エンジンのピストンクランク機構を参考例として示す説明図である。図示のピストンクランク機構20Bは、予め設定した回転中心線L2に同軸に配置した1枚の回転円盤21Cと、この回転円盤21Cの円形外周面21aに装着した軸受け機構31Cを介して、当該回転円盤21Cを回転自在の状態で支持しているクランクケース2Aとを備えている。また、回転円盤21Cにおける一方の円形側面21dにおいて、回転中心線L2から外れた部位に取り付けた第1ピン41Bと、回転円盤21Cにおける他方の円形側面21eにおいて、回転中心線L2から外れた部位であって、第1ピン41Bとは回転中心線L2回りに180度離れた部位に取り付けた第2ピン42Bとを備えている。
第1ピン41Bには、第1気筒5Bの第1ピストンロッド9Dのクランクケース2B側の後端部が回転中心線L2に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられており、この第1ピストンロッド9Dは回転中心線L2に直交する方向に延びている。同様に、第2ピン42Bには、第2気筒6Bの第2ピストンロッド10Eの後端部が回転中心線L2に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられており、この第2ピストンロッド10Eも回転中心線L2に直交する方向に延びている。
ここで、図7Bでは、第1気筒5Bと第2気筒6Bとは、回転中心線L2と直交して水平線L1を含む平面上から回転中心線L2方向を互いに反対方向にずれた位置に配置されている。すなわち、第1気筒5Bが、水平線L1よりも第2ピストンロッド10E側に僅かにずれており、第2気筒6Bが、水平線L1よりも第1ピストンロッド9D側に僅かにずれている。また、第1ピストンロッド9Dの外側端部は第1気筒5Bの中心軸線L2に位置するように、クランク状に折れ曲がっており、第2ピストンロッド10Eの外側端部は第2気筒6Bの中心軸線L3に位置するように、クランク状に折れ曲がっている。
このように構成したピストンクランク機構20Bにおいても、従来のクランク軸を用いる場合に比べて、ピストンクランク機構の軽量化を達成できる。また、ピストンクランク機構20Bが回転中心線L2方向で薄く構成されるので、例えば、気筒5Bと気筒6Bを回転中心線L2を含む平面上に対向配置すれば、各気筒5、6から第1ピストンロッド9Dおよび第2ピストンロッド10Eを介してピストンクランク機構20に働く偶力の作用点が接近する。この結果、偶力がピストンクランク機構20に与える影響を抑制できるので、低振動化を図ることができる。
なお、ピストンクランク機構20A、20Bでは、各回転円盤21A、21B、21Cの回転を外部に取り出すために、各回転円盤21A、21B、21Cを歯車機構で回転自在に支持してもよい。この場合、歯車機構は、各回転円盤の円形外周面に形成した外歯と、各回転円盤の外周に沿って配置され、各回転円盤の外歯と噛合って従動する複数の従動歯車とを備えるものとする。また、回転円盤の外歯と従動歯車とは、ラジアル方向の負荷だけではなく、アキシャル方向の負荷に対しても、その噛み合いが外れない形状としておく。そして、各回転円盤の回転は、複数の従動歯車を介して、取り出す。
1 2気筒エンジン
2、2A、2B クランクケース
3 第1シリンダーブロック
4 第2シリンダーブロック
5、5A、5B 第1気筒
6、6A、6B 第2気筒
7 第1ピストン
8 第2ピストン
9、9C、9D 第1ピストンロッド
9A 第1内側ピストンロッド
9B 第2内側ピストンロッド
10、10E 第2ピストンロッド
10A、10C 第1外側ピストンロッド
10B、10D 第2外側ピストンロッド
20、20A、20B ピストンクランク機構
21〜24 回転円盤
31〜34 深溝玉軸受け
35 カラー
41、41A、41B 第1ピン
42、42A 第1外側ピン
42B 第2ピン
43A 第2外側ピン
51〜54 深溝玉軸受け
60 同期回転機構
61、62 駆動側歯車
65、66 従動側歯車
70 出力回転軸
L1 水平線
L2 回転中心線
L3 回転中心線

Claims (9)

  1. 予め設定した回転中心線(L2)の方向に一定の間隔を開けて同軸に配置された第1回転円盤(21A)および第2回転円盤(21B)と、
    前記第1回転円盤(21A)および前記第2回転円盤(21B)の円形外周面に装着した軸受け機構(31A、31B)を介して、前記第1回転円盤(21A)および前記第2回転円盤(21B)を前記回転中心線(L2)回りに回転自在の状態で支持しているクランクケース(2A)と、
    前記第1回転円盤(21A)と前記第2回転円盤(21B)の間において、前記回転中心線(L2)から外れた部位に架け渡して固定した第1ピン(41A)と、
    前記第1回転円盤(21A)における前記第2回転円盤(21B)とは反対側の第1外側円形側面において、前記回転中心線(L2)から外れた部位であって、前記第1ピン(41A)とは前記回転中心線(L2)回りに所定角度、離れた部位に固定した第1外側ピン(42A)と、
    前記第2回転円盤(21B)における前記第1回転円盤(21A)とは反対側の第2外側円形側面において、前記回転中心線(L2)から外れた部位であって、前記第1ピン(41A)とは前記回転中心線(L2)回りに所定角度、離れた部位に固定した第2外側ピン(43A)と、
    前記第1回転円盤(21)の前記第1外側円形側面の側において当該第1回転円盤(21)に対して一定の間隔で同軸に配置した第3回転円盤(23)と、
    前記第2回転円盤(22)の前記第2外側円形側面の側において当該第2回転円盤(22)に対して一定の間隔で同軸に配置した第4回転円盤(24)と、を備えており、
    前記第1ピン(41A)に対して内側端部が前記回転中心線(L2)に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記回転中心線(L2)に直交する方向に延びている第1気筒(5)の第1ピストンロッド(9C)と、
    前記第1外側ピン(42A)に対して内側端部が前記回転中心線(L2)に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記回転中心線(L2)に直交する方向に延びている第2気筒(6)の第1外側ピストンロッド(10C)と、
    前記第2外側ピン(43A)に対して内側端部が前記回転中心線(L2)に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記第1外側ピストンロッド(10C)に対して一定の間隔を開けて前記回転中心線(L2)に直交する方向に延びている第2気筒(6)の第2外側ピストンロッド(10D)と
    前記第3回転円盤(23)と前記第4回転円盤(24)を同期回転させる同期回転機構(60)と、を有し、
    前記第1気筒(5)および前記第2気筒(6)が前記回転中心線(L2)に直交する水平線(L1)上において対向配置されており、
    前記第1ピン(41A)と前記第1外側ピン(42A)および前記第2外側ピン(43A)とは、前記回転中心線(L2)回りに180度の角度間隔の位置に配置されており、
    前記第1〜第4回転円盤(21〜24)は、前記軸受け機構を介して、前記回転中心線(L2)回りに回転自在の状態で前記クランクケース(2)によって支持されており、
    前記第1外側ピン(42)は、前記第1回転円盤(21)と前記第3回転円盤(23)の間に架け渡されており、
    前記第2外側ピン(43)は、前記第2回転円盤(22)と前記第4回転円盤(24)の間に架け渡されており、
    前記同期回転機構(60)は、
    前記第3回転円盤(23)に同軸状態で一体回転するように取り付けた第1駆動側歯車(61)と、
    前記第4回転円盤(24)に同軸状態で一体回転するように取り付けた第2駆動側歯車(62)と、
    前記回転中心線(L2)に平行に配置した出力回転軸(70)と、
    前記出力回転軸(70)に一体回転するように同軸状態に取り付けられ、前記第1駆動側歯車(61)に噛み合っている第1従動側歯車(65)と、
    前記出力回転軸(70)に一体回転するように同軸状態に取り付けられ、前記第2駆動側歯車(62)に噛み合っている第2従動側歯車(66)と、を備えていることを特徴とする2気筒エンジン。
  2. 請求項1に記載の2気筒エンジンにおいて、
    前記軸受け機構は転がり軸受けであり、前記第1〜第4回転円盤(21〜24)の円形外周面と前記クランクケース(2)の間にそれぞれ装着されていることを特徴とする2気筒エンジン。
  3. 請求項1または2に記載の2気筒エンジンにおいて、
    前記出力回転軸は、前記第1気筒(5)および前記第2気筒(6)に対して180度の位相差で燃料を供給するためのカム軸であることを特徴とする2気筒エンジン。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の2気筒エンジンにおいて、
    前記第1ピン(41)は、前記第1回転円盤(21)および前記第2回転円盤(22)に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、
    前記第1外側ピン(42)は前記第3回転円盤(23)に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、
    前記第2外側ピン(43)は前記第4回転円盤(24)に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれていることを特徴とする2気筒エンジン。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項に記載の2気筒エンジンにおいて、
    前記第1ピストンロッド(9)は、平行に延びる同一形状の第1内側ピストンロッド(9A)および第2内側ピストンロッド(9B)を備えており、
    前記第1、第2外側ピストンロッド(10A、10B)および前記第1、第2内側ピストンロッド(9A、9B)は共用部品であり、
    前記第1〜第4回転円盤(21〜24)は共用部品であることを特徴とする2気筒エンジン。
  6. 予め設定した回転中心線(L2)の方向に一定の間隔を開けて同軸に配置された第1回転円盤(21A)および第2回転円盤(21B)と、
    前記第1回転円盤(21A)および前記第2回転円盤(21B)の円形外周面に装着した軸受け機構(31A、31B)を介して、前記第1回転円盤(21A)および前記第2回転円盤(21B)を前記回転中心線(L2)回りに回転自在の状態で支持しているクランクケース(2A)と、
    前記第1回転円盤(21A)と前記第2回転円盤(21B)の間において、前記回転中心線(L2)から外れた部位に架け渡して固定した第1ピン(41A)と、
    前記第1回転円盤(21A)における前記第2回転円盤(21B)とは反対側の第1外側円形側面において、前記回転中心線(L2)から外れた部位であって、前記第1ピン(41A)とは前記回転中心線(L2)回りに所定角度、離れた部位に固定した第1外側ピン(42A)と、
    前記第2回転円盤(21B)における前記第1回転円盤(21A)とは反対側の第2外側円形側面において、前記回転中心線(L2)から外れた部位であって、前記第1ピン(41A)とは前記回転中心線(L2)回りに所定角度、離れた部位に固定した第2外側ピン(43A)と、
    前記第1回転円盤(21)の前記第1外側円形側面の側において当該第1回転円盤(21)に対して一定の間隔で同軸に配置した第3回転円盤(23)と、
    前記第2回転円盤(22)の前記第2外側円形側面の側において当該第2回転円盤(22)に対して一定の間隔で同軸に配置した第4回転円盤(24)と、を備えており、
    前記第1ピン(41A)に対して内側端部が前記回転中心線(L2)に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記回転中心線(L2)に直交する方向に延びている第1気筒(5)の第1ピストンロッド(9C)と、
    前記第1外側ピン(42A)に対して内側端部が前記回転中心線(L2)に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記回転中心線(L2)に直交する方向に延びている第2気筒(6)の第1外側ピストンロッド(10C)と、
    前記第2外側ピン(43A)に対して内側端部が前記回転中心線(L2)に平行な連結軸線回りに回転自在の状態で取り付けられ、前記第1外側ピストンロッド(10C)に対して一定の間隔を開けて前記回転中心線(L2)に直交する方向に延びている第2気筒(6)の第2外側ピストンロッド(10D)とを有し、
    前記第1気筒(5)および前記第2気筒(6)が前記回転中心線(L2)に直交する水平線(L1)上において対向配置されており、
    前記第1ピン(41A)と前記第1外側ピン(42A)および前記第2外側ピン(43A)とは、前記回転中心線(L2)回りに180度の角度間隔の位置に配置されており、
    前記第1〜第4回転円盤(21〜24)は、前記軸受け機構を介して、前記回転中心線(L2)回りに回転自在の状態で前記クランクケース(2)によって支持されており、
    前記第1外側ピン(42)は、前記第1回転円盤(21)と前記第3回転円盤(23)の間に架け渡されており、
    前記第2外側ピン(43)は、前記第2回転円盤(22)と前記第4回転円盤(24)の間に架け渡されており、
    前記第1ピン(41)は、前記第1回転円盤(21)および前記第2回転円盤(22)に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、
    前記第1外側ピン(42)は前記第3回転円盤(23)に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれており、
    前記第2外側ピン(43)は前記第4回転円盤(24)に形成したピン穴に対して遊びのある状態で嵌め込まれていることを特徴とする2気筒エンジン。
  7. 請求項6に記載の2気筒エンジンにおいて、
    前記軸受け機構は、転がり軸受けであり、前記第1〜第4回転円盤(21〜24)の円形外周面と前記クランクケース(2)の間にそれぞれ装着されていることを特徴とする2気筒エンジン。
  8. 請求項6または7に記載の2気筒エンジンにおいて、
    前記出力回転軸は、前記第1気筒(5)および前記第2気筒(6)に対して180度の位相差で燃料を供給するためのカム軸であることを特徴とする2気筒エンジン。
  9. 請求項6ないし8のうちのいずれかの項に記載の2気筒エンジンにおいて、
    前記第1ピストンロッド(9)は、平行に延びる同一形状の第1内側ピストンロッド(9A)および第2内側ピストンロッド(9B)を備えており、
    前記第1、第2外側ピストンロッド(10A、10B)および前記第1、第2内側ピストンロッド(9A、9B)は共用部品であり、
    前記第1〜第4回転円盤(21〜24)は共用部品であることを特徴とする2気筒エンジン。
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