JP5328381B2 - 磁気ヘッド駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ヘッドを駆動するための磁気ヘッド駆動装置に関する。
ハードディスクドライブ装置等のドライブ装置にはアクチュエータが用いられる。このようなアクチュエータは、回転軸に回転可能に設けられるアームと、アームに取り付けられる磁気ヘッド用のサスペンション基板とを備える(例えば特許文献1参照)。サスペンション基板は、磁気ディスクの所望のトラックに磁気ヘッドを位置決めするための配線回路基板である。
サスペンション基板は、例えばステンレスからなる金属基板を備える。金属基板上にベース絶縁層が形成され、ベース絶縁層上に所定の配線パターンが形成される。
また、アクチュエータには、屈曲可能なフレキシブル配線回路基板(以下、FPC基板と呼ぶ)が取り付けられる。FPC基板は、例えばベース絶縁層上に所定の配線パターンが形成された構成を有する。サスペンション基板の配線パターンは、FPC基板の配線パターンに電気的に接続される。サスペンション基板およびFPC基板を介して、磁気ヘッドと他の電子回路との間で電気信号が伝送される。
特開2004−133988号公報
近年では、磁気ディスクの記録密度の向上およびPMR(垂直磁気記録)方式の導入等により、書込み時に大きな電流が必要とされる。それにより、サスペンション基板およびFPC基板の配線パターンの低インピーダンス化が求められる。
本発明の目的は、導体線路の特性インピーダンスが低減された磁気ヘッド駆動装置を提供することである。
(1)本発明に係る磁気ヘッド駆動装置は、サスペンション基板と、サスペンション基板上に実装される磁気ヘッドと、サスペンション基板に電気的に接続されるフレキシブル基板と、フレキシブル基板上に実装されるプリアンプとを備え、サスペンション基板は、金属層と、金属層上に形成される第1の絶縁層と、第1の絶縁層上に形成され、差動信号を伝送するための信号線路対を構成する第1および第2の配線パターンとを含み、第1の配線パターンは、第1および第2の導体線路を含み、第2の配線パターンは、第3および第4の導体線路を含み、第1および第2の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続されるとともに、第3および第4の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続され、第1および第2の導体線路と第3および第4の導体線路とが交互に配列され、磁気ヘッドは、サスペンション基板の第1、第2、第3および第4の導体線路の一端部側に電気的に接続されるようにサスペンション基板上に実装され、フレキシブル基板は、第2の絶縁層と、第2の絶縁層上に形成される第5、第6、第7および第8の導体線路とを含み、第5および第6の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続されるとともに、第7および第8の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続され、第5および第6の導体線路と第7および第8の導体線路とが交互に配列され、プリアンプは、フレキシブル基板の第5、第6、第7および第8の導体線路の一端部側に電気的に接続されるようにフレキシブル基板上に実装され、サスペンション基板の第1、第2、第3および第4の導体線路の他端部側がフレキシブル基板の第5、第6、第7および第8の導体線路の他端部側にそれぞれ電気的に接続されるものである。
その磁気ヘッド駆動装置においては、サスペンション基板にフレキシブル基板が電気的に接続される。サスペンション基板上には磁気ヘッドが実装され、フレキシブル基板上にはプリアンプが実装される。
サスペンション基板においては、金属層上に第1の絶縁層が形成され、第1の絶縁層上に第1、第2、第3および第4の導体線路が形成される。第1および第2の導体線路と第3および第4の導体線路とが交互に配列され、第1および第2の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続されるとともに第3および第4の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続される。第1、第2、第3および第4の導体線路の一端部側に磁気ヘッドが電気的に接続される。
フレキシブル基板においては、第2の絶縁層上に第5、第6、第7および第8の導体線路が形成される。第5および第6の導体線路と第7および第8の導体線路とが交互に配列され、第5および第6の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続されるとともに第7および第8の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続される。第5、第6、第7および第8の導体線路の一端部側にプリアンプが電気的に接続される。
サスペンション基板の第1、第2、第3および第4の導体線路の他端部側は、フレキシブル基板の第5、第6、第7および第8の導体線路の他端部側にそれぞれ接続される。
この場合、磁気ヘッドとプリアンプとの間において、サスペンション基板の第1および第2の導体線路ならびにフレキシブル基板の第5および第6の導体線路に共通の方向に電流が流れ、サスペンション基板の第3および第4の導体線路ならびにフレキシブル基板の第7および第8の導体線路に共通の方向に電流が流れる。
サスペンション基板上において、第1および第2の導体線路に流れる電流の方向と第3および第4の導体線路に流れる電流の方向とが逆である場合には、第1および第2の導体線路と第3および第4の導体線路とが対向する面積が大きいほど第1〜第4の導体線路のキャパシタンスが大きくなる。
そこで、第1および第2の導体線路と第3および第4の導体線路とが交互に配列されることにより、第1および第2の導体線路と第3および第4の導体線路とが対向する面積が大きくなる。それにより、第1〜第4の導体線路のキャパシタンスが大きくなる。したがって、第1〜第4の導体線路の特性インピーダンスが小さくなる。
同様に、フレキシブル基板上において、第5および第6の導体線路に流れる電流の方向と第7および第8の導体線路に流れる電流の方向とが逆である場合には、第5および第6の導体線路と第7および第8の導体線路とが対向する面積が大きいほど第5〜第8の導体線路のキャパシタンスが大きくなる。
そこで、第5および第6の導体線路と第7および第8の導体線路とが交互に配列されることにより、第5および第6の導体線路と第7および第8の導体線路とが対向する面積が大きくなる。それにより、第5〜第8の導体線路のキャパシタンスが大きくなる。したがって、第5〜第8の導体線路の特性インピーダンスが小さくなる。
このようにして、磁気ヘッドとプリアンプとの間における低インピーダンス化が実現される。それにより、磁気ヘッドによる磁気ディスク等の記録媒体への書込みを良好に行うことができる。
(2)プリアンプは、第9、第10、第11および第12の導体線路を有し、プリアンプの第9、第10、第11および第12の導体線路の一端部側が、フレキシブル基板の第5、第6、第7および第8の導体線路の一端部側にそれぞれ電気的に接続され、プリアンプの第9または第10の導体線路と第11または第12の導体線路とが立体的に交差し、プリアンプの第9および第10の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されるとともに第11および第12の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されてもよい。
この場合、フレキシブル基板の第5および第6の導体線路の一端部側がプリアンプ内で互いに電気的に接続され、フレキシブル基板の第7および第8の導体線路の一端部側がプリアンプ内で互いに電気的に接続される。そのため、フレキシブル基板上で第5〜第8の導体線路を交差させる必要がない。それにより、フレキシブル基板上に十分なスペースがない場合でも、第5および第6の導体線路の一端部側における電気的接続性ならびに第7および第8の導体線路の一端部側における電気的接続性を確保することができる。
また、フレキシブル基板上で第5および第6の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続されかつ第7および第8の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続される場合に比べて、第5および第6の導体線路と第7および第8の導体線路とが対向する面積をより大きくすることができる。それにより、第5〜第8の導体線路のキャパシタンスをより大きくすることができる。その結果、第5〜第8の導体線路の特性インピーダンスをより小さくすることができる。
(3)フレキシブル基板の第5および第6の導体線路と第7および第8の導体線路とが交差しないように第7および第8の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続され、プリアンプは、第13および第14の導体線路を有し、プリアンプの第13および第14の導体線路の一端部側がフレキシブル基板の第5および第6の導体線路の一端部側にそれぞれ電気的に接続され、プリアンプの第13および第14の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されてもよい。
この場合、第5および第6の導体線路の一端部側がプリアンプ内で互いに電気的に接続され、第7および第8の導体線路の一端部側がフレキシブル基板上で互いに物理的に接続される。そのため、フレキシブル基板上で第5〜第8の導体線路を交差させる必要がない。それにより、フレキシブル基板に十分なスペースがない場合でも、第5および第6の導体線路の一端部側における電気的接続性ならびに第7および第8の導体線路の一端部側における電気的接続性を確保することができる。
また、第7および第8の導体線路の一端部側がプリアンプ内で互いに電気的に接続される場合に比べて、プリアンプの構成が簡略化される。それにより、プリアンプの製造が容易になる。
(4)サスペンション基板の第1または第2の導体線路と第3または第4の導体線路とが立体的に交差し、第1および第2の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続されるとともに、第3および第4の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続されてもよい。
この場合、サスペンション基板の第1および第2の導体線路の一端部側における電気的接続性ならびに第3および第4の導体線路の一端部側における電気的接続性が容易にかつ十分に確保される。
(5)磁気ヘッドは、第15、第16、第17および第18の導体線路を有し、磁気ヘッドの第15、第16、第17および第18の導体線路の一端部側が、サスペンション基板の第1、第2、第3および第4の導体線路の一端部側にそれぞれ電気的に接続され、磁気ヘッドの第15または第16の導体線路と第17または第18の導体線路とが立体的に交差し、磁気ヘッドの第15および第16の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されるとともに第17および第18の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されてもよい。
この場合、サスペンション基板の第1および第2の導体線路の一端部側が磁気ヘッド内で互いに電気的に接続され、サスペンション基板の第3および第4の導体線路の一端部側が磁気ヘッド内で互いに電気的に接続される。そのため、サスペンション基板上で第1〜第4の導体線路を交差させる必要がない。それにより、サスペンション基板上に十分なスペースがない場合でも、第1および第2の導体線路の一端部側における電気的接続性ならびに第3および第4の導体線路の一端部側における電気的接続性を確保することができる。
また、サスペンション基板上で第1および第2の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続されかつ第3および第4の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続される場合に比べて、第1および第2の導体線路と第3および第4の導体線路とが対向する面積をより大きくすることができる。それにより、第1〜第4の導体線路のキャパシタンスをより大きくすることができる。その結果、第1〜第4の導体線路の特性インピーダンスをより小さくすることができる。
(6)サスペンション基板の第1および第2の導体線路と第3および第4の導体線路とが交差しないように第1および第2の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続され、磁気ヘッドは、第19および第20の導体線路を有し、磁気ヘッドの第19および第20の導体線路の一端部側がサスペンション基板の第3および第4の一端部側にそれぞれ電気的に接続され、磁気ヘッドの第19および第20の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されてもよい。
この場合、第1および第2の導体線路の一端部側がサスペンション基板上で互いに物理的に接続され、第3および第4の導体線路の一端部側が磁気ヘッド内で互いに電気的に接続される。そのため、サスペンション基板上で第1〜第4の導体線路を交差させる必要がない。それにより、サスペンション基板に十分なスペースがない場合でも、第1および第2の導体線路の一端部側における電気的接続性ならびに第3および第4の導体線路の一端部側における電気的接続性を確保することができる。
また、第1および第2の導体線路の一端部側がプリアンプ内で互いに電気的に接続される場合に比べて、磁気ヘッドの構成が簡略化される。それにより、磁気ヘッドの製造が容易になる。
(7)サスペンション基板の第1および第2の導体線路と第3および第4の導体線路とが交差しないように第3および第4の導体線路の一端部側が互いに物理的に接続され、磁気ヘッドは、第21および第22の導体線路を有し、磁気ヘッドの第21および第22の導体線路の一端部側がサスペンション基板の第1および第2の一端部側にそれぞれ電気的に接続され、磁気ヘッドの第21および第22の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されてもよい。
この場合、第1および第2の導体線路の一端部側が磁気ヘッド内で互いに電気的に接続され、第3および第4の導体線路の一端部側がサスペンション基板上で互いに物理的に接続される。そのため、サスペンション基板上で第1〜第4の導体線路を交差させる必要がない。それにより、サスペンション基板上に十分なスペースがない場合でも、第1および第2の導体線路の一端部側における電気的接続性ならびに第3および第4の導体線路の一端部側における電気的接続性を確保することができる。
また、第3および第4の導体線路の一端部側がプリアンプ内で互いに電気的に接続される場合に比べて、磁気ヘッドの構成が簡略化される。それにより、磁気ヘッドの製造が容易になる。
本発明によれば、磁気ヘッドとプリアンプとの間における低インピーダンス化が実現される。それにより、磁気ヘッドによる磁気ディスク等の記録媒体への書込みを良好に行うことができる。
第1の実施の形態に係る磁気ヘッド駆動装置の構成を示す模式的平面図である。 サスペンション基板1の上面図である。 書込用配線パターンの構成を示す模式図である。 書込用配線パターンの一部およびその周辺部分の模式的断面図である。 図3の交差領域の詳細を示す平面図および断面図である。 FPC基板のアーム固定領域の模式的平面図である。 図6のB1−B1線断面図である。 プリアンプの内部構成を示す模式的平面図である。 交差領域の模式的断面図および模式的平面図である。 書込用配線パターンの特性インピーダンスについて説明するための図である。 第2の実施の形態におけるサスペンション基板の書込用配線パターンの構成を示す模式図である。 第2の実施の形態における磁気ヘッドの構成を示す模式的平面図である。 第3の実施の形態におけるFPC基板の構成を示す模式的平面図である。 第3の実施の形態におけるプリアンプの構成を示す模式的平面図である。 第4の実施の形態におけるサスペンション基板の書込用配線パターンの構成を示す模式図である。 第4の実施の形態における磁気ヘッドの構成を示す模式的平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る磁気ヘッド駆動装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する磁気ヘッド駆動装置は、ハードディスクドライブ装置内のアクチュエータに設けられる。
(1)第1の実施の形態
(1−1)磁気ヘッド駆動装置の概要
図1は、第1の実施の形態に係る磁気ヘッド駆動装置の構成を示す模式的平面図である。図1に示すように、磁気ヘッド駆動装置100は、複数のサスペンション基板1、およびフレキシブル配線回路基板(以下、FPC基板と呼ぶ)2を備える。複数のサスペンション基板1およびFPC基板2は、図示しないアクチュエータのアームにそれぞれ取り付けられる
各サスペンション基板1の一端部に磁気ヘッド3が取り付けられる。後述のように、各サスペンション基板1には、読取用配線パターンおよび書込用配線パターンが形成される。磁気ヘッド3は、読取用配線パターンおよび書込用配線パターンに電気的に接続される。
FPC基板2は、アーム固定領域R1、屈曲領域R2および接続領域R3を有する。FPC基板2は、屈曲領域R2において屈曲される。その状態で、アーム固定領域R1がアクチュエータのアームに固定され、接続領域R3がハードディスク装置内の図示しない他の電子回路に接続される。
アーム固定領域R1には、複数の接続部21が設けられる。複数のサスペンション基板1の読取用配線パターンおよび書込用配線パターンは、接続線Tを介して複数の接続部21にそれぞれ電気的に接続される。
アーム固定領域R1上において、複数の接続部21からそれぞれ延びるように、複数の配線パターンD1が形成される。また、アーム固定領域R1から屈曲領域R2を通って接続領域R3に延びるように、配線パターンD2が形成される。配線パターンD1,D2と電気的に接続されるように、アーム固定領域R1上にプリアンプ22が実装される。
接続領域R3には、コネクタ23が設けられる。配線パターンD2はコネクタ23に電気的に接続される。コネクタ23は、ハードディスク装置内の他の電子回路に接続される。
図示しない磁気ディスクへの書込み情報を表す書込み信号が、コネクタ23および配線パターンD2を介してプリアンプ22に入力される。プリアンプ22は、入力された書込み信号を増幅して出力する。プリアンプ22によって増幅された書込み信号が、配線パターンD1、接続線Tおよびサスペンション基板1の書込用配線パターンを介して磁気ヘッド3に与えられる。
また、磁気ディスクからの読取り情報を表す読取り信号が、磁気ヘッド3からサスペンション基板1の読取用配線パターン、接続線Tおよび配線パターンD1を介してプリアンプ22に入力される。プリアンプ22は、入力された読取り信号を増幅して出力する。プリアンプ22によって増幅された読取り信号が、配線パターンD2およびコネクタ23を介して他の電子回路に伝送される。
(1−2)サスペンション基板
(1−2―1)サスペンション基板の構造
図2は、サスペンション基板1の上面図である。図2に示すように、サスペンション基板1は、例えばステンレスからなる金属製の長尺状基板により形成されるサスペンション本体部10を備える。サスペンション本体部10には複数の孔部Hが形成されている。サスペンション本体部10上には、太い点線で示すように、例えば銅からなる書込用配線パターンW1,W2および読取用配線パターンR1,R2が形成されている。書込用配線パターンW1と書込用配線パターンW2とは、一対の信号線路対を構成する。また、読取用配線パターンR1と読取用配線パターンR2とは、一対の信号線路対を構成する。
サスペンション本体部10の先端部には、U字状の開口部11を形成することにより磁気ヘッド搭載部(以下、タング部と呼ぶ)12が設けられている。タング部12上に磁気ヘッド3(図1)が取り付けられる。タング部12は、サスペンション本体部10に対して所定の角度をなすように破線Rの箇所で折り曲げ加工される。タング部12の端部には4つの電極パッド13a,13b,13c,13dが形成されている。
サスペンション本体部10の他端部には6つの電極パッド14a,14b,14c,14d,14e,14fが形成されている。後述のように、電極パッド13aと電極パッド14b,14dとが書込用配線パターンW1により電気的に接続されている。電極パッド13bと電極パッド14a,14cとが書込用配線パターンW2により電気的に接続されている。また、電極パッド13c,13dと電極パッド14e,14fとが読取用配線パターンR1,R2によりそれぞれ電気的に接続されている。
電極パッド14a〜14fには、導体線C1〜C6がそれぞれ接続されている。導体線C1〜C6により、接続線Tが構成される。
磁気ディスクへの情報の書込み時に、一対の書込用配線パターンW1,W2に電流が流れる。また、磁気ディスクからの読取り時に、一対の読込用配線パターンR1,R2に電流が流れる。
(1−2−2)書込用配線パターン
次に、書込用配線パターンW1,W2の構成について説明する。図3は、書込用配線パターンW1,W2の構成を示す模式図である。
図3に示すように、書込用配線パターンW1は、線路LA1〜LA3により構成される。線路LA1の一端部が電極パッド13aに接続され、線路LA2,LA3の一端部が線路LA1の他端部に一体化する。線路LA2,LA3の他端部が電極パッド14b,14dにそれぞれ接続される。
書込用配線パターンW2は、線路LB1〜LB4により構成される。線路LB1の一端部が電極パッド13bに接続され、線路LB2,LB3の一端部が線路LB1の他端部に一体化する。線路LB3の他端部と線路LB4の一端部とが交差領域CN1において電気的に接続される。線路LB2,LB4の他端部が電極パッド14a,14cにそれぞれ接続される。
交差領域CN1においては、書込用配線パターンW1の線路LA2が書込用配線パターンW2の線路LB3,LB4の間を通って延びる。
書込用配線パターンW1の線路LA2,LA3と書込用配線パターンW2の線路LB2,LB4とは、互いに交互にかつ並行するように配置される。
図4は、書込用配線パターンW1,W2の線路LA2,LA3,LB2,LB4およびその周辺部分の模式的断面図である。
図4に示すように、サスペンション本体部10上に例えばポリイミドからなるベース絶縁層41が形成され、ベース絶縁層41上に書込用配線パターンW1,W2の線路LA2,LA3,LB2,LB4が形成される。書込用配線パターンW1,W2を覆うように、ベース絶縁層41上に例えばポリイミドからなるカバー絶縁層42が形成される。
なお、サスペンション本体部10の厚みは例えば5μm以上50μm以下であり、10μm以上30μm以下であることが好ましい。また、ベース絶縁層41の厚みは例えば1μm以上15μm以下であり、2μm以上12μm以下であることが好ましい。
書込用配線パターンW1,W2の厚みは例えば3μm以上16μm以下であり、6μm以上13μm以下であることが好ましい。また、書込用配線パターンW1,W2の線路LA1,LB1の幅は例えば18μm以上200μm以下であり、20μm以上100μm以下であることが好ましい。線路LA2,LA3,LB2〜LB4の幅は例えば10μm以上150μm以下であり、12μm以上80μm以下であることが好ましい。
書込用配線パターンW1,W2上におけるカバー絶縁層42の厚みは例えば4μm以上26μm以下であり、5μm以上21μm以下であることが好ましい。
図5(a)は、図3の交差領域CN1の詳細を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)のB−B線断面図である。
図5(a)および図5(b)に示すように、サスペンション本体部10に、環状の開口OPが形成される。これにより、サスペンション本体部10の他の領域から電気的に分離された島状の領域RG1が形成される。サスペンション本体部10の領域RG1上を通って延びるように書込用配線パターンW1の線路LA2が配置され、線路LA2の両側に書込用配線パターンW2の線路LB3の端部および線路LB4の端部が配置される。
線路LB3の端部および線路LB4の端部には、接続部G1,G2がそれぞれ設けられる。また、接続部G1,G2の下方におけるベース絶縁層41の部分に、貫通孔H11,H12がそれぞれ形成される。接続部G1は、貫通孔H11内においてサスペンション本体部10の領域RG1に接触し、接続部G2は、貫通孔H12内においてサスペンション本体部10の領域RG1に接触する。これにより、サスペンション基板10の領域RG1を介して、線路LB3,LB4が電気的に接続される。
接続部G1の直径は線路LB3の幅より大きいことが好ましく、接続部G2の直径は線路LB4の幅より大きいことが好ましい。また、ベース絶縁層41の貫通孔H11の直径は線路LB3の幅より大きいことが好ましく、貫通孔H12の直径は線路LB4の幅より大きいことが好ましい。それにより、線路LB3,LB4間の電気的接続性が十分に確保される。
なお、サスペンション本体部10の領域RG1の幅WCは、接続部G1との接触部分および接続部G2との接触部分の間において、一定であることが好ましい。その場合、サスペンション本体部10の領域RG1における伝送損失が低減される。
(1−3)FPC基板
次に、FPC基板2の構成について説明する。図6は、FPC基板2のアーム固定領域R1の模式的平面図であり、図7は、図6のB1−B1線断面図である。なお、図6および図7においては、1つのサスペンション基板1に対応する接続線T(導体線C1〜C6)、接続部21および配線パターンD1のみが示される。
図6に示すように、接続部21は、導体線C1〜C6に対応する6つの接続パッド21a〜21fを含む。導体線C1〜C6は、接続パッド21a〜21fにそれぞれ電気的に接続される。配線パターンD1は、線路DA1〜DA6を含む。接続パッド21a〜21fに、線路DA1〜DA6の一端部がそれぞれ電気的に接続される。また、配線パターンD2は、複数の線路DBを含む。
アーム固定領域R1には、プリアンプ実装領域R1aが設けられる。プリアンプ実装領域R1a上に、複数の線路DA1〜DA6の他端部および複数の線路DBの一端部がそれぞれ配置される。
図7に示すように、FPC基板2は例えばポリイミドからなるベース絶縁層25を有し、ベース絶縁層25上に例えば銅からなる配線パターンD1(線路DA1〜DA6)および配線パターンD2(線路DB)が形成されている。プリアンプ実装領域R1aを除いて配線パターンD1,D2を覆うように、ベース絶縁層25上に例えばポリイミドからなるカバー絶縁層26が形成されている。
なお、ベース絶縁層25の厚みは例えば7μm以上50μm以下であり、10μm以上30μm以下であることが好ましい。また、線路DA1〜DA6の厚みは例えば5μm以上25μm以下であり、8μm以上20μm以下であることが好ましい。また、カバー絶縁層26の厚みは例えば7μm以上50μm以下であり、10μm以上30μm以下であることが好ましい。
プリアンプ実装領域R1a上で露出する配線パターンD1,D2の部分に、プリアンプ22の複数の端子部30が接続される。端子部30は、例えば半田バンプからなる。
(1−4)プリアンプ
次に、プリアンプ22の構成について説明する。図8は、プリアンプ22の内部構成を示す模式的平面図である。図8においては、1組の配線パターンD1(線路DA1〜DA6)に対応する端子部30およびその周辺部分が主に示される。以下の説明において、線路DA1〜DA6に対応する端子部30をそれぞれ端子部30a〜30fと呼び、線路DBに対応する端子部30をそれぞれ端子部30tと呼ぶ。
図8に示すように、FPC基板2の1組の線路DA1〜DA6が、端子部30a〜30fにそれぞれ接続される。プリアンプ22内には、線路DP1〜DP9および複数の線路DP10が設けられる。
線路DP1〜DP4の一端部は、端子部30a〜30dにそれぞれ接続される。線路DP2の他端部と線路DP6の一端部とが交差領域CN2において電気的に接続される。線路DP3は、交差領域CN2において線路DP2,DP6間を通って延びる。線路DP1,DP3の他端部は、線路DP5に一体化する。線路DP4,DP6の他端部は、線路DP7に一体化する。
これにより、FPC基板2の線路DA1,DA3が、プリアンプ22内において互いに電気的に接続される。また、FPC基板2の線路DA2,DA4が、プリアンプ22内において互いに電気的に接続される。
線路DP8,DP9は、端子部30e,30fにそれぞれ接続される。また、複数の線路DP10は、複数の端子部30tにそれぞれ接続される。
図9(a)は、交差領域CN2の模式的断面図であり、図9(b)は、図9(a)の交差領域CN2の主要部を示す模式的平面図である。なお、図9(a)の断面は、図9(b)におけるB2−B2線断面に相当する。
図9(a)および図9(b)に示すように、図8のプリアンプ22は、例えばシリコンからなるベースウエハ51を有する。ベースウエハ51上に線路DP2,DP3,DP6が形成される。線路DP2,DP6が互いに離間するように配置され、その間を通るように線路DP3が配置される。線路DP2,DP6の端部には、接続部G11,G12がそれぞれ形成される。
線路DP2,DP3,DP6を覆うように、ベースウエハ51上に絶縁層52が形成される。接続部G11,G12上の絶縁層52の部分には、貫通孔H21,H22がそれぞれ形成される。絶縁層52の貫通孔H21,H22を埋めるように、例えば銅からなる接続層T11,T12がそれぞれ形成される。接続層T11,T12の上端部にそれぞれ接触するように絶縁層52上に例えば銅からなる接続層T13が形成される。接続層T13を覆うように絶縁層52上にカバー絶縁層53が形成される。このような構成により、接続層T11,T12,T13を介して、線路DP2,DP6が互いに電気的に接続される。
(1−5)インピーダンス
本実施の形態では、サスペンション基板1の書込用配線パターンW1の線路LA2(図3)とFPC基板2の線路DA2(図6)とが電気的に接続され、サスペンション基板1の書込用配線パターンW1の線路LA3(図3)と、FPC基板2の線路DA4(図6)とが電気的に接続される。また、サスペンション基板1の書込用配線パターンW2の線路LB2(図3)とFPC基板2の線路DA1(図6)とが電気的に接続され、サスペンション基板1の書込用配線パターンW2の線路LB4(図3)と、FPC基板2の線路DA3(図6)とが電気的に接続される。さらに、FPC基板2の線路DA1(図8)と線路DA3とがプリアンプ22内で電気的に接続され、線路DA2と線路DA4とがプリアンプ22内で電気的に接続される。
磁気ディスクへの情報の書込み時には、磁気ヘッド3とプリアンプ22との間で、サスペンション基板1の書込用配線パターンW1,W2およびFPC基板2の線路DA1〜DA4を介して差動信号(書込み信号)が伝送される。
この場合、サスペンション基板1の書込用配線パターンW1およびFPC基板2の線路DA2,DA4からなる伝送路と、サスペンション基板1の書込用配線パターンW2およびFPC基板2の線路DA1,DA3からなる伝送路とで、逆方向に電流が流れる。
ここで、差動信号の伝送時におけるサスペンション基板1の書込用配線パターンW1,W2およびFPC基板2の線路DA1〜DA4の特性インピーダンスについて説明する。
図10は、書込用配線パターンW1,W2の特性インピーダンスについて説明するための図である。
図10(a)には、本実施の形態における書込用配線パターンW1,W2の構成が示される。図10(b)には、書込用配線パターンW1,W2がそれぞれ一本の線路からなる場合の例が示される。
書込用配線パターンW1,W2の特性インピーダンスは、書込用配線パターンW1,W2のキャパシタンスが大きいほど小さくなる。キャパシタンスは、書込用配線パターンW1と書込用配線パターンW2との対向面積が大きいほど大きくなる。
すなわち、書込用配線パターンW1と書込用配線パターンW2との対向面積が大きいほど、書込用配線パターンW1,W2の特性インピーダンスが小さくなる。
図10(a)に示すように、本実施の形態では、サスペンション基板1の線路LA2,LA3と線路LB2,LB4とが交互にかつ並行するように配置される。この場合、書込用配線パターンW1の線路LA3の一側面と書込用配線パターンW2の線路LB4の一側面とが互いに対向し、書込用配線パターンW2の線路LB4の他側面と書込用配線パターンW1の線路LA2の一側面とが互いに対向し、書込用配線パターンW1の線路LA2の他側面と書込用配線パターンW2の線路LB2の一側面とが互いに対向する。これらの対向面積の合計が、書込用配線パターンW1と書込用配線パターンW2との対向面積に相当する。
一方、図10(b)の構成においては、書込用配線パターンW1の1本の線路の一側面と書込用配線パターンW2の1本の線路の一側面とが対向するのみであり、その対向面積が書込用配線パターンW1と書込用配線パターンW2との対向面積に相当する。
したがって、書込用配線パターンW1の線路LA2,LA3と書込用配線パターンW2の線路LB2,LB4とが交互にかつ平行に配置されることにより、書込用配線パターンW1,W2がそれぞれ1本の線路からなる場合に比べて、書込用配線パターンW1,W2の特性インピーダンスが小さくなる。
また、FPC基板2においては、線路DA1,DA3と線路DA2,DA4とが交互にかつ並行するように配置される。この場合、線路DA1,DA3が一本の線路からなりかつ線路DA2,DA4が一本の線路からなる場合に比べて、線路DA1〜DA4のキャパシタンスが大きくなる。それにより、線路DA1〜DA4の特性インピーダンスが小さくなる。
(1−6)効果
このように、本実施の形態においては、サスペンション基板1の線路LA2,LA3と線路LB2,LB4とが交互にかつ並行するように配置されることにより、書込用配線パターンW1,W2の特性インピーダンスが低減される。また、FPC基板2の線路DA1,DA3と線路DA2,DA4とが交互にかつ並行するように配置されることにより、線路DA1〜DA4の特性インピーダンスが低減される。
また、本実施の形態では、サスペンション基板1の交差領域CN1において書込用配線パターンW2の線路LB3,LB4がサスペンション本体部10の領域RG1を介して電気的に接続される。
この場合、書込用配線パターンW2の線路LB3,LB4間を通るように書込用配線パターンW1の線路LA2を配置することができる。それにより、簡単な構成で書込用配線パターンW1の線路LA2,LA3と書込用配線パターンW2の線路LB2,LB4とを交互にかつ並行するように配置することができる。
また、本実施の形態では、プリアンプ22内で、FPC基板2の線路DA1,DA3および線路DA2,DA4がそれぞれ電気的に接続される。この場合、FPC基板2において線路DA1〜DA4の一部を交差させるための交差領域を設ける必要がない。それにより、FPC基板2に交差領域を設けるための十分なスペースがない場合でも、線路DA1,DA3の電気的接続性および線路DA2,DA4の電気的接続性を確保することができる。
また、FPC基板2において線路DA1,DA3を互いに接続しかつ線路DA2,DA4を互いに接続する場合に比べて、線路DA1,DA3と線路DA2,DA4とが並行する長さをより大きくすることができる。それにより、線路DA1,DA3と線路DA2,DA4との対向面積をより大きくすることができる。したがって、線路DA1〜DA4の特性インピーダンスをより十分に低減することができる。
(2)第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について、上記第1の実施の形態と異なる点を説明する。
図11は、第2の実施の形態におけるサスペンション基板1の書込用配線パターンW1,W2の構成を示す模式図である。
図11に示すように、第2の実施の形態では、書込用配線パターンW1が線路LA11,LA12により構成され、書込用配線パターンW2が線路LB11,LB12により構成される。線路LA11,LA12と線路LB11,LB12とは、交互にかつ並行するように配置される。
また、電極パッド13a,13b(図3)の代わりに、電極パッド16a〜16dが設けられる。書込用配線パターンW1の線路LA11,LA12の一端部は電極パッド16a,16cにそれぞれ接続され、他端部は電極パッド14d,14bにそれぞれ接続される。書込用配線パターンW2の線路LB11,LB12の一端部は電極パッド16b,16dにそれぞれ接続され、他端部は電極パッド14c,14aにそれぞれ接続される。
図12は、サスペンション基板1に取り付けられる磁気ヘッド3の構成を示す模式的平面図である。
図12に示すように、磁気ヘッド3には、端子部31a〜31dが設けられる。端子部31a〜31dは、サスペンション基板1の電極パッド16a〜16d(図11)にそれぞれ接続される。なお、図12においては示されないが、実際には、サスペンション基板1の電極パッド13c,13d(図2)に接続される端子部が磁気ヘッド3に設けられる。
磁気ヘッド3内には、線路DC1〜DC7が設けられる。線路DC1〜DC4の一端部は、端子部31a〜31dにそれぞれ接続される。線路DC3の他端部と線路DC5の一端部とが交差領域CN3において電気的に接続される。線路DC2は、交差領域CN3において線路DC3,DC5間を通って延びる。線路DC1,DC5の他端部は、線路DC6に一体化する。線路DC2,DC4の他端部は、線路DC7に一体化する。
これにより、サスペンション基板1の線路LA11,LA12が、磁気ヘッド3内において電気的に接続される。また、サスペンション基板1の線路LB11,LB12が、磁気ヘッド3内において電気的に接続される。
なお、交差領域CN3の構造は、例えばプリアンプ22の交差領域CN2の構造と同様である(図9参照)。
第2の実施の形態においては、サスペンション基板1の線路LA11,LA12が磁気ヘッド3内で互いに電気的に接続されかつ線路LB11,LB12が磁気ヘッド3内で互いに電気的に接続されることにより、サスペンション基板1に交差領域CN1を設ける必要がない。それにより、サスペンション基板1に交差領域CN1を設けるための十分なスペースがない場合でも、線路LA11,LA12の電気的接続性および線路LB11,LB12の電気的接続性を確保することができる。
また、サスペンション基板1上で線路LA11,LA12が互いに接続されかつ線路LB11,LB12が互いに接続される場合に比べて、線路LA11,LA12と線路LB11,LB12とが並行する長さが大きくなる。それにより、書込用配線パターンW1,W2の対向面積がより大きくなる。したがって、書込用配線パターンW1,W2の特性インピーダンスをより十分に低減することができる。
(3)第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について、上記第1の実施の形態と異なる点を説明する。
図13は、第3の実施の形態におけるFPC基板2の構成を示す模式的平面図であり、図14は、第3の実施の形態におけるプリアンプ22の構成を示す模式的平面図である。
図13に示すように、第3の実施の形態では、プリアンプ実装領域R1aにおいて、線路DA1,DA3が線路DA2よりも長く延び、線路DA1,DA3の端部が線路DA2に交差しないように互いに接続される。
図14に示すように、プリアンプ22には、図8の端子部30cおよび線路DP3が設けられない。また、図8の線路DP2,DP6の代わりに、一体的な線路DP11が設けられる。
このように、第3の実施の形態では、FPC基板2上で線路DA1,DA3が互いに接続され、プリアンプ22内でFPC基板2の線路DA2,DA4が互いに電気的に接続される。この場合、FPC基板2において、線路DA1〜DA4の一部を交差させるための交差領域を設ける必要がない。また、プリアンプ22において交差領域CN2を設ける必要がない。したがって、より簡単な構成でFPC基板2の線路DA1,DA3の電気的接続性および線路DA2,DA4の電気的接続性を確保することができる。
なお、上記第2の実施の形態において、第3の実施形態におけるFPC基板2およびプリアンプ22が用いられてもよい。
(4)第4の実施の形態
次に、本発明の第4の実施の形態について、上記第2の実施の形態と異なる点を説明する。
図15は、第4の実施の形態におけるサスペンション基板1の書込用配線パターンW1,W2の構成を示す模式図であり、図16は、第4の実施の形態における磁気ヘッド3の構成を示す模式的平面図である。
図15に示すように、第4の実施の形態においては、サスペンション基板1に図11の電極パッド16cが設けられない。また、書込用配線パターンW1の線路LA12が電極パッド16bを迂回するように形成される。線路LA12の一端部は、電極パッド16aに接続される。
また、図16に示すように、磁気ヘッド3には、図12の端子部31cおよび線路DC3,DC5が設けられない。図16の端子部31a,31b,31dは、図15の電極パッド16a,16b,16dにそれぞれ接続される。
このように、第4の実施の形態では、サスペンション基板1上で線路LA11,LA12が電気的に接続され、磁気ヘッド3内でサスペンション基板1の線路LB11,LB12が電気的に接続される。この場合、サスペンション基板1に交差領域CN1を設ける必要がない。また、磁気ヘッド3に交差領域CN3(図12)を設ける必要がない。したがって、より簡単な構成でサスペンション基板1の線路LA11,LA12の電気的接続性および線路LB11,LB12の電気的接続性を確保することができる。
なお、本実施の形態では、サスペンション基板1の線路LA11,LA12が互いに接続され、磁気ヘッド3の線路DC2,DC4が互いに接続されるが、サスペンション基板1の線路LB11,LB12が互いに接続され、図12の磁気ヘッド3の線路DC1,DC3,DC5が互いに接続されてもよい。
また、上記第3の実施の形態において、第4の実施形態におけるサスペンション基板1および磁気ヘッド3が用いられてもよい。
(5)他の実施の形態
上記第1〜第4の実施の形態において、FPC基板2の線路DA1,DA3がFPC基板2上で互いに接続されかつFPC基板1の線路DA2,DA4がFPC基板2上で互いに接続されてもよい。
サスペンション基板1のサスペンション本体部10として、ステンレスに代えてアルミニウム等の他の金属または合金等を用いてもよく、ベース絶縁層41およびカバー絶縁層43として、ポリイミドに代えてエポキシ等の他の絶縁材料を用いてもよく、書込用配線パターンW1,W2として、銅に代えて金(Au)、アルミニウム等の他の金属、または銅合金、アルミニウム合金等の合金を用いてもよい。
FPC基板2のベース絶縁層25およびカバー絶縁層26として、ポリイミドに代えてエポキシ等の他の絶縁材料を用いてもよく、配線パターンD1,D2として、銅に代えて金(Au)、アルミニウム等の他の金属、または銅合金、アルミニウム合金等の合金を用いてもよい。
(6) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、FPC基板2がフレキシブル基板の例であり、サスペンション本体部10が金属層の例であり、ベース絶縁層41が第1の絶縁層の例であり、ベース絶縁層25が第2の絶縁層の例である。
また、線路LA2,LA11が第1の導体線路の例であり、線路LA3,LA12が第2の導体線路の例であり、線路LB2,LB11が第3の導体線路の例であり、線路LB4,LB12が第4の導体線路の例であり、線路DA2が第5の導体線路の例であり、線路DA4が第6の導体線路の例であり、線路DA1が第7の導体線路の例であり、線路DA3が第8の導体線路の例であり、線路DP2が第9の導体線路の例であり、線路DP4が第10の導体線路の例であり、線路DP1が第11の導体線路の例であり、線路DP3が第12の導体線路の例である。
また、線路DP11が第13の導体線路の例であり、線路DP4が第14の導体線路の例であり、線路DC1が第15の導体線路の例であり、線路DC3が第16の導体線路の例であり、線路DC2が第17の導体線路の例であり、線路DC4が第18の導体線路の例であり、線路DC2が第19の導体線路の例であり、線路DC4が第20の導体線路の例であり、線路DC1が第21の導体線路の例であり、線路DC3,DC5が第22の導体線路の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、磁気ディスク等の記録媒体を備えた種々の電気機器に有効に利用することができる。
1 サスペンション基板
2 FPC基板
3 磁気ヘッド
22 プリアンプ
25,41 ベース絶縁層
W1,W2 書込用配線パターン
R1,R2 読取用配線パターン
100 磁気ヘッド駆動装置
LA1〜LA3,LA11,LA12,LB1〜LB4,LB11,LB12,DA1〜DA6,DB,DC1〜DC7,DP1〜DP11 線路

Claims (7)

  1. サスペンション基板と、
    前記サスペンション基板上に実装される磁気ヘッドと、
    前記サスペンション基板に電気的に接続されるフレキシブル基板と、
    前記フレキシブル基板上に実装されるプリアンプとを備え、
    前記サスペンション基板は、
    金属層と、
    前記金属層上に形成される第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層上に形成され、差動信号を伝送するための信号線路対を構成する第1および第2の配線パターンとを含み、
    前記第1の配線パターンは、第1および第2の導体線路を含み、
    前記第2の配線パターンは、第3および第4の導体線路を含み、
    前記第1および第2の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続されるとともに、前記第3および第4の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続され、
    前記第1および第2の導体線路と前記第3および第4の導体線路とが交互に配列され、
    前記磁気ヘッドは、前記サスペンション基板の前記第1、第2、第3および第4の導体線路の前記一端部側に電気的に接続されるように前記サスペンション基板上に実装され、
    前記フレキシブル基板は、
    第2の絶縁層と、
    前記第2の絶縁層上に形成される第5、第6、第7および第8の導体線路とを含み、
    前記第5および第6の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続されるとともに、前記第7および第8の導体線路の一端部側が互いに電気的に接続され、
    前記第5および第6の導体線路と前記第7および第8の導体線路とが交互に配列され、
    前記プリアンプは、前記フレキシブル基板の前記第5、第6、第7および第8の導体線路の前記一端部側に電気的に接続されるように前記フレキシブル基板上に実装され、
    前記サスペンション基板の前記第1、第2、第3および第4の導体線路の他端部側が前記フレキシブル基板の前記第5、第6、第7および第8の導体線路の他端部側にそれぞれ電気的に接続されることを特徴とする磁気ヘッド駆動装置。
  2. 前記プリアンプは、第9、第10、第11および第12の導体線路を有し、
    前記プリアンプの前記第9、第10、第11および第12の導体線路の一端部側が、前記フレキシブル基板の前記第5、第6、第7および第8の導体線路の前記一端部側にそれぞれ電気的に接続され、
    前記プリアンプの前記第9または第10の導体線路と前記第11または第12の導体線路とが立体的に交差し、
    前記プリアンプの前記第9および第10の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されるとともに前記第11および第12の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド駆動装置。
  3. 前記フレキシブル基板の前記第5および第6の導体線路と前記第7および第8の導体線路とが交差しないように前記第7および第8の導体線路の前記一端部側が互いに物理的に接続され、
    前記プリアンプは、第13および第14の導体線路を有し、
    前記プリアンプの前記第13および第14の導体線路の一端部側が前記フレキシブル基板の前記第5および第6の導体線路の前記一端部側にそれぞれ電気的に接続され、前記プリアンプの前記第13および第14の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド駆動装置。
  4. 前記サスペンション基板の前記第1または第2の導体線路と前記第3または第4の導体線路とが立体的に交差し、
    前記第1および第2の導体線路の前記一端部側が互いに物理的に接続されるとともに、前記第3および第4の導体線路の前記一端部側が互いに物理的に接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気ヘッド駆動装置。
  5. 前記磁気ヘッドは、第15、第16、第17および第18の導体線路を有し、
    前記磁気ヘッドの前記第15、第16、第17および第18の導体線路の一端部側が、前記サスペンション基板の前記第1、第2、第3および第4の導体線路の前記一端部側にそれぞれ電気的に接続され、
    前記磁気ヘッドの前記第15または第16の導体線路と前記第17または第18の導体線路とが立体的に交差し、
    前記磁気ヘッドの前記第15および第16の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されるとともに前記第17および第18の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気ヘッド駆動装置。
  6. 前記サスペンション基板の前記第1および第2の導体線路と前記第3および第4の導体線路とが交差しないように前記第1および第2の導体線路の前記一端部側が互いに物理的に接続され、
    前記磁気ヘッドは、第19および第20の導体線路を有し、
    前記磁気ヘッドの前記第19および第20の導体線路の一端部側が前記サスペンション基板の前記第3および第4の前記一端部側にそれぞれ電気的に接続され、前記磁気ヘッドの前記第19および第20の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気ヘッド駆動装置。
  7. 前記サスペンション基板の前記第1および第2の導体線路と前記第3および第4の導体線路とが交差しないように前記第3および第4の導体線路の前記一端部側が互いに物理的に接続され、
    前記磁気ヘッドは、第21および第22の導体線路を有し、
    前記磁気ヘッドの前記第21および第22の導体線路の一端部側が前記サスペンション基板の前記第1および第2の前記一端部側にそれぞれ電気的に接続され、前記磁気ヘッドの前記第21および第22の導体線路の他端部側が互いに物理的に接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気ヘッド駆動装置。
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