JP5327131B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、少なくとも点火時期によってトルクを制御可能な内燃機関の制御装置に関する。
特開平11−89214号公報には、火花点火式の内燃機関における点火時期制御装置に関する発明が開示されている。この公報に記載の点火時期制御装置によれば、トルクと点火時期との関係に基づいて、目標トルクから点火時期が決定される。この公報に記載のものがそうであるように、通常、点火時期はMBTかそれよりも遅角側に設定される。これは、内燃機関の発生トルクがMBTにおいて最大となり、多くの内燃機関においてMBTよりも進角側ではトルクの低下が生じるためである。点火時期によるトルクの制御によって目標トルクを実現することのみが目的であるならば、点火時期をMBTよりも進角側に設定する必要が生じることはない。
特開平11−89214号公報 WO2002/031355号公報 特開2008−223680号公報 特開2008−133807号公報
ところが、内燃機関に求められるトルク以外の性能についても考慮するならば、点火時期をMBTよりも進角側に設定することが望ましい場合もある。例えば、排気ガス性能に関しては、点火時期をMBTよりも若干進角したほうがエミッションを低く抑えることができる場合がある。しかし、前記公報に開示されている従来装置は、MBTよりも遅角側の領域の使用を前提にして構築されている。このため、MBTよりも進角側の点火時期で運転したいという要求があったとしても、それに対応することは容易ではない。また、単に点火時期をMBTよりも進角したのでは、目標トルクを実現することができない。
本発明は上述のような課題に鑑みなされたもので、少なくとも点火時期によってトルクを制御可能な内燃機関の制御装置に関し、目標トルクを実現しつつ、内燃機関をMBTよりも進角側の点火時期で運転可能にすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明の内燃機関の制御装置は、
点火時期によってトルクを制御可能であり、運転状態によってはMBTよりも進角側にトルクの低下が生じない点火時期の範囲(以下、不感帯)が存在することになる内燃機関の制御装置において、
前記内燃機関の目標トルクを設定する目標トルク設定手段と、
前記内燃機関をMBTよりも進角側の点火時期で運転したいという要求(以下、進角要求)を取得する進角要求取得手段と
点火時期をMBTに設定したならば出力可能なトルクよりも前記目標トルクが小さいかどうか判定する判定手段と、
前記目標トルクが点火時期をMBTに設定したならば出力可能なトルク以上であり、且つ、現在の運転状態が予め特定されている前記不感帯が存在する運転状態である場合には、前記不感帯の範囲内において、前記進角要求に応じて点火時期をMBTよりも進角する点火時期制御手段と、
を備えることを特徴としている。
第2の発明の内燃機関の制御装置は、第1の発明の内燃機関の制御装置において、
前記点火時期制御手段は、
前記内燃機関の運転状態に関する情報に基づいてMBT点火時期を算出する手段と、
前記進角要求が取得された場合に、前記進角要求に基づいて点火時期の進角補正量を算出する手段と、
点火時期をMBTに設定したならば出力可能なトルクよりも前記目標トルクが小さい場合に、その差分に基づいて点火時期の遅角補正量を算出する手段と、
前記遅角補正量が存在する場合には、前記MBT点火時期に前記遅角補正量を加算したものを最終点火時期に決定し、前記進角補正量が存在し、且つ、前記遅角補正量が存在しない場合には、前記MBT点火時期に前記進角補正量を加算したものを最終点火時期に決定する手段と、
を含むことを特徴としている。
第1の発明の内燃機関の制御装置によれば、MBTよりも進角側にトルクの低下が生じない点火時期の範囲、すなわち、不感帯が存在することを条件として、その不感帯の範囲内において点火時期がMBTを超えて進角される。また、目標トルクが点火時期をMBTに設定したならば出力可能なトルク以上であることも、点火時期がMBTを超えて進角される条件とされている。逆に言えば、それらの条件が整っていないのであれば、内燃機関をMBTよりも進角側の点火時期で運転したいという要求があったとしても、点火時期がMBTを超えて進角されることはない。つまり、第1の発明の内燃機関の制御装置によれば、目標トルクを実現することのできる範囲内で、要求に応じて内燃機関をMBTよりも進角側の点火時期で運転することができる。
第2の発明の内燃機関の制御装置によれば、MBT点火時期に遅角補正量を加算することによって目標トルクの実現が可能となる。また、MBT点火時期に進角補正量を加算することによって進角要求を満たすことも可能となる。さらに、遅角補正量と進角補正量が併存する場合には遅角補正量のほうが優先されるので、点火時期の進角によって目標トルクが実現できなくなることはない。
本発明の実施の形態1の内燃機関の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による点火時期の決定方法を説明するための図である。 参考例としての内燃機関の制御装置の構成を示すブロック図である。 参考例としての点火時期の決定方法を説明するための図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図1及び図2を参照して説明する。
本発明の実施の形態1において制御対象とされる内燃機関は、火花点火式の4サイクルレシプロエンジンである。制御装置は、内燃機関に備えられるアクチュエータを操作することで内燃機関の運転を制御する。本実施の形態において制御装置が操作するのは主として点火装置である。制御装置は点火装置を操作して点火時期を制御し、点火時期によって内燃機関が出力するトルクを制御する。本実施の形態にかかる内燃機関は、その点火時期−トルク特性に1つの特徴を有している。図2の点火時期−トルク特性図に示すように、本実施の形態にかかる内燃機関は、MBTよりも進角側にトルクの低下が生じない点火時期の範囲(以下、不感帯)を有している。
図1は本実施の形態の制御装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の制御装置2は、それが有する機能別に、目標トルク設定部4、進角要求部6、MBT点火時期算出部8、遅角補正量算出部10、進角補正量算出部12、補正量選択部14、最終点火時期決定部16に分けることができる。ただし、これらの要素4,6,8,10,12,14,16は、制御装置2が有する種々の機能的な要素のうち、点火時期によるトルク制御に関係する要素のみを特別に図で表現したものである。したがって、図1は、制御装置2がこれらの要素のみで構成されていることを意味するものではない。なお、各要素は、それぞれが専用のハードウェアで構成されていてもよいし、ハードウェアは共有してソフトウェアによって仮想的に構成されるものでもよい。以下、各要素4,6,8,10,12,14,16の機能について説明する。
目標トルク設定部4は、運転者によるアクセルペダルの操作量や、VSC、TRC、ECT等の車両の制御システムからの信号に基づいて、内燃機関に出力させるべき目標トルクを設定する。
進角要求部6は、排気ガスのエミッション値を所望の範囲に収めるためには点火時期をMBTよりも進角させる必要があるかどうか、内燃機関の運転状態に関する情報に基づいて判定する。そして、その必要があると判断した場合には、点火時期の進角要求を発生させる。
MBT点火時期算出部8は、吸入空気量、空燃比、バルブタイミング等の内燃機関の状態量に基づいて、MBT点火時期を算出する。その計算には、例えば、MBT点火時期と各種の状態量とを関連付けるマップを用いることができる。
遅角補正量算出部10は、目標トルク設定部4で設定された目標トルクを取得する。そして、点火時期をMBTに設定したならば出力可能なトルク(以下、MBTトルク)よりも目標トルクが小さい場合に、そのトルク差に基づいて点火時期の遅角補正量ΔSAtを算出する。図2に示すように、遅角補正量ΔSAtはMBTを基準にして計算される。目標トルクがMBTトルク以上の場合、遅角補正量ΔSAtはゼロとされる。遅角補正量ΔSAtの計算には、例えば、MBTトルク、トルク差及び遅角補正量ΔSAtを関連付けるマップを用いることができる。
進角補正量算出部12は、進角要求部6から発せられる点火時期の進角要求を取得する。そして、取得した進角要求に基づいて点火時期の進角補正量ΔSAeを算出する。図2に示すように、進角補正量ΔSAeはMBTを基準にして計算される。進角補正量ΔSAeは前述の不感帯の範囲内で設定され、進角要求がない場合にはゼロとされる。進角補正量ΔSAeの計算には、例えば、進角補正量ΔSAeを内燃機関の運転状態に関連付けるマップを用いることができる。
補正量選択部14は、点火時期の補正に使用する点火時期補正量を選択する。遅角補正量算出部10で算出される遅角補正量ΔSAtがゼロより大きいかどうかが、その選択の基準とされている。遅角補正量ΔSAtがゼロより大きい場合、補正量選択部14は、進角補正量算出部12で算出される進角補正量ΔSAeに関係なく、遅角補正量ΔSAtを点火時期補正量として選択する。一方、遅角補正量ΔSAtがゼロの場合は、補正量選択部14は、進角補正量ΔSAeを点火時期補正量として選択する。また、内燃機関の運転状態によっては、MBTよりも進角側に不感帯が存在しない場合がある。そのような場合、補正量選択部14は、遅角補正量ΔSAtがゼロであったとしても進角補正量ΔSAeを点火時期補正量として選択することはしない。つまり、補正量選択部14は、目標トルクがMBTトルク以上であり、且つ、不感帯が存在する場合に限って、進角補正量ΔSAeを点火時期補正量として選択する。
最終点火時期決定部16は、補正量選択部14で選択された点火時期補正量をMBT点火時期に加算し、得られた点火時期を最終点火時期に決定する。制御装置2による点火装置の操作は、この最終点火時期に従って行われる。
以上の要素4,6,8,10,12,14,16を備えることにより、本実施の形態の制御装置2によれば、目標トルクを実現することのできる範囲内で、要求に応じて内燃機関をMBTよりも進角側の点火時期で運転することができる。
参考例
参考例について図3及び図4を参照して説明する。
参考例において制御対象とされる内燃機関は、火花点火式の4サイクルレシプロエンジンである。参考例において制御装置が操作するのはスロットルと点火装置である。制御装置はスロットルを操作して筒内吸入空気量を制御するとともに点火装置を操作して点火時期を制御し、筒内吸入空気量と点火時期とによって内燃機関が出力するトルクを制御する。なお、参考例にかかる内燃機関は、多くの内燃機関で見られる一般的な点火時期−トルク特性を有している。すなわち、図4の点火時期−トルク特性図に示すように、MBTよりも進角側では進角量に応じてトルクが低下するような点火時期−トルク特性を有している。
図3は参考例の制御装置の構成を示すブロック図である。参考例の制御装置20は、それが有する機能別に、目標トルク設定部22、パラメータ設定部24、第1の目標MBTトルク算出部26、第2の目標MBTトルク算出部28、目標MBTトルク選択部30、目標空気量算出部32、スロットル開度算出部34、MBT点火時期算出部36、遅角補正量算出部38、進角補正量算出部40、補正量選択部42、最終点火時期決定部44に分けることができる。ただし、これらの要素22,24,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44は、制御装置20が有する種々の機能的な要素のうち、筒内吸入空気量と点火時期とによるトルク制御に関係する要素のみを特別に図で表現したものである。したがって、図3は、制御装置20がこれらの要素のみで構成されていることを意味するものではない。なお、各要素は、それぞれが専用のハードウェアで構成されていてもよいし、ハードウェアは共有してソフトウェアによって仮想的に構成されるものでもよい。以下、各要素22,24,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44の機能について説明する。
目標トルク設定部22は、運転者によるアクセルペダルの操作量や、VSC、TRC、ECT等の車両の制御システムからの信号に基づいて、内燃機関に出力させるべき目標トルクを設定する。
パラメータ設定部24は、点火時期制御のために用意されたパラメータηの値を設定する。このパラメータηの値は、内燃機関に要求する点火時期の設定に関連付けられている。内燃機関にMBTでの運転を要求する場合、パラメータηの値は1に設定される。パラメータηの値が1よりも小さい値に設定されるときは、内燃機関にMBTよりも遅角側の点火時期での運転を要求する場合である。要求するMBTに対する遅角量が大きいほど、パラメータηの値はより小さい値に設定される。点火時期をMBTよりも遅角側に設定することが要求される状況としては、例えば、触媒の暖機のために排気温度を高めたい場合が挙げられる。一方、内燃機関にMBTよりも進角側の点火時期での運転を要求する場合、パラメータηの値は1よりも大きい値に設定される。また、要求するMBTに対する進角量が大きいほど、パラメータηの値はより大きい値に設定される。点火時期をMBTよりも進角側に設定することが要求される状況としては、例えば、排気ガスのエミッション値を所望の範囲に収めたい場合が挙げられる。パラメータ設定部24は、内燃機関の運転状態に関する情報から内燃機関に要求する点火時期の設定を判断し、その判断に基づいてパラメータηの値を決定する。
第1の目標MBTトルク算出部26と第2の目標MBTトルク算出部28は、点火時期がMBTであることを前提としたときの出力トルクの目標値、すなわち、目標MBTトルクを算出する点においては共通するが、その計算方法は異なっている。前者は、目標トルクに前記パラメータηの値で割って得られるトルクを目標MBTトルクとして算出する。後者は、目標トルクにパラメータηの値を掛けて得られるトルクを目標MBTトルクとして算出する。
目標MBTトルク選択部30は、スロットル開度の計算に使用する目標MBTトルクを選択する。パラメータ設定部24で設定されるパラメータηの値が1よりも大きいかどうかが、その選択の基準とされている。パラメータηの値が1以下の場合、目標MBTトルク選択部30は、第1の目標MBTトルク算出部26で算出された第1の目標MBTトルクをスロットル開度の計算用として選択する。一方、パラメータηの値が1より大きい場合は、目標MBTトルク選択部30は、第2の目標MBTトルク算出部28で算出された第2の目標MBTトルクをスロットル開度の計算用として選択する。つまり、目標MBTトルク選択部30は、目標MBTトルクが目標トルク以上となるようにその選択を行う。
目標空気量算出部32は、目標MBTトルク選択部30で選択された目標MBTトルクを目標空気量に変換する。目標空気量は、目標MBTトルクの実現に必要な筒内吸入空気量である。目標MBTトルクから目標空気量への変換には、MBTにおけるトルクと筒内吸入空気量との関係を規定したマップを用いることができる。
スロットル開度算出部34は、目標空気量をスロットル開度に変換する。その変換には、スロットル開度の変化に対する筒内吸入空気量の応答特性をモデル化したエアモデルの逆モデルが用いられる。制御装置20によるスロットルの操作は、目標空気量から変換されたスロットル開度に従って行われる。
MBT点火時期算出部36は、吸入空気量、空燃比、バルブタイミング等の内燃機関の状態量に基づいて、MBT点火時期を算出する。その計算には、例えば、MBT点火時期と各種の状態量とを関連付けるマップを用いることができる。
遅角補正量算出部38は、第1の目標MBTトルク算出部26で算出された第1の目標MBTトルクを取得する。また、図示を省略しているが、目標トルク設定部22で設定された目標トルクも取得する。そして、第1の目標MBTトルクと目標トルクとのトルク差に基づいて点火時期の遅角補正量ΔSA1を算出する。図4に示すように、遅角補正量ΔSA1はMBTを基準にして計算される。遅角補正量ΔSA1の計算には、例えば、目標MBTトルク、トルク差及び遅角補正量ΔSA1を関連付けるマップを用いることができる。
進角補正量算出部40は、第2の目標MBTトルク算出部28で算出された第2の目標MBTトルクを取得する。また、図示を省略しているが、目標トルク設定部22で設定された目標トルクも取得する。そして、第2の目標MBTトルクと目標トルクとのトルク差に基づいて点火時期の進角補正量ΔSA2を算出する。図4に示すように、進角補正量ΔSA2はMBTを基準にして計算される。進角補正量ΔSA2の計算には、例えば、目標MBTトルク、トルク差及び遅角補正量ΔSA2を関連付けるマップを用いることができる。
補正量選択部42は、点火時期の補正に使用する点火時期補正量を選択する。パラメータ設定部24で設定されるパラメータηの値が1よりも大きいかどうかが、その選択の基準とされている。パラメータηの値が1以下の場合、つまり、MBTよりも遅角側の点火時期での運転が要求されている場合は、補正量選択部42は、遅角補正量算出部38で算出される遅角補正量ΔSA1を点火時期補正量として選択する。一方、パラメータηの値が1より大きい場合、つまり、MBTよりも進角側の点火時期での運転が要求されている場合は、補正量選択部42は、進角補正量算出部40で算出される進角補正量ΔSA2を点火時期補正量として選択する。
最終点火時期決定部44は、補正量選択部42で選択された点火時期補正量をMBT点火時期に加算し、得られた点火時期を最終点火時期に決定する。制御装置20による点火装置の操作は、この最終点火時期に従って行われる。
以上の要素22,24,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44を備えることにより、参考例の制御装置20によれば、MBTよりも遅角側の点火時期での運転が要求される場合には、パラメータηの値が1以下の値に設定されることで、点火時期はMBTよりも遅角され、それによるトルク低下を補償するように筒内吸入空気量を増大させることが行われる。さらに、MBTよりも進角側の点火時期での運転が要求される場合には、パラメータηの値が1よりも大きい値に設定されることで、点火時期はMBTよりも進角され、それによるトルク低下を補償するように筒内吸入空気量を増大させることが行われる。つまり、参考例の制御装置20によれば、パラメータηの値の設定によって、目標トルクを実現しながら点火時期をMBTよりも進角したり、遅角したりすることができる。しかも、パラメータηの値を1より大きくするほど、点火時期のMBTに対する進角の程度を大きくすることができ、パラメータの値を1より小さくするほど、点火時期のMBTに対する遅角の程度を大きくすることができる。
その他.
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、実施の形態1の制御装置2と参考例の制御装置20とを組み合わせて使用することもできる。具体的には、内燃機関の運転状態から判断される点火時期−トルク特性が図2に示すような特性である場合には、実施の形態1の制御装置2によってトルク制御を行うようにする。一方、図4に示すような点火時期−トルク特性であると判断される場合には、参考例の制御装置20によってトルク制御を行うようにする。そうすることで、より広い運転領域において、目標トルクを実現しつつ、内燃機関をMBTよりも進角側の点火時期で運転することが可能となる。なお、その場合の制御装置の構成としては、制御装置2と制御装置20とを別々に用意するのではなく、それぞれの制御ロジックを共通の制御装置(ハードウェア)に実装するのでもよい。
2 制御装置
4 目標トルク設定部
6 進角要求部
8 MBT点火時期算出部
10 遅角補正量算出部
12 進角補正量算出部
14 補正量選択部
16 最終点火時期決定部
20 制御装置
22 目標トルク設定部
24 パラメータ設定部
26 第1の目標MBTトルク算出部
28 第2の目標MBTトルク算出部
30 目標MBTトルク選択部
32 目標空気量算出部
34 スロットル開度算出部
36 MBT点火時期算出部
38 遅角補正量算出部
40 進角補正量算出部
42 補正量選択部
44 最終点火時期決定部

Claims (2)

  1. 点火時期によってトルクを制御可能であり、運転状態によってはMBTよりも進角側にトルクの低下が生じない点火時期の範囲(以下、不感帯)が存在することになる内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関の目標トルクを設定する目標トルク設定手段と、
    前記内燃機関をMBTよりも進角側の点火時期で運転したいという要求(以下、進角要求)を取得する進角要求取得手段と
    点火時期をMBTに設定したならば出力可能なトルクよりも前記目標トルクが小さいかどうか判定する判定手段と、
    前記目標トルクが点火時期をMBTに設定したならば出力可能なトルク以上であり、且つ、現在の運転状態が予め特定されている前記不感帯が存在する運転状態である場合には、前記不感帯の範囲内において、前記進角要求に応じて点火時期をMBTよりも進角する点火時期制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記点火時期制御手段は、
    前記内燃機関の運転状態に関する情報に基づいてMBT点火時期を算出する手段と、
    前記進角要求が取得された場合に、前記進角要求に基づいて点火時期の進角補正量を算出する手段と、
    点火時期をMBTに設定したならば出力可能なトルクよりも前記目標トルクが小さい場合に、その差分に基づいて点火時期の遅角補正量を算出する手段と、
    前記遅角補正量が存在する場合には、前記MBT点火時期に前記遅角補正量を加算したものを最終点火時期に決定し、前記進角補正量が存在し、且つ、前記遅角補正量が存在しない場合には、前記MBT点火時期に前記進角補正量を加算したものを最終点火時期に決定する手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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