JP5326394B2 - 薄膜センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薄膜プロセスにて作成される薄膜センサを用いた薄膜センサ装置に関する。
アモルファスシリコンやポリシリコン等から構成される薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を応用して作成される薄膜センサが知られている。この種の薄膜センサは、ガラス基板上等に形成できるため、例えばLCD(液晶ディスプレイ)やOLED(有機ELディスプレイ)等の表示装置と同一基板上に形成することも可能である。このため、薄膜センサに関して各種の応用例が提案されている。例えば、特許文献1においては、薄膜トランジスタを用いた光センサに関する提案がなされている。
ここで、特許文献1において提案されているような従来の薄膜プロセスを応用した光センサは、TFTのゲート電極に負の電圧(例えば、−5V〜−10V程度)を印加したときに、光の照度に応じてTFTのドレイン−ソース間に流れる電流を検出するものである。この出力電流は、非常に小さいため、上記特許文献1において提案されているような薄膜センサを光センサとして利用するためには、光センサからの電流を増幅してから取り出すことが望ましい。このため、通常は、薄膜センサを用いる場合には、薄膜センサの作成プロセスとは別プロセスで作成された増幅回路を接続した薄膜センサ装置として用いることが多い。
特開平3−82171号公報
ここで、従来の薄膜センサ装置においては、薄膜センサから出力される電流が増幅回路に入力される際に、各種のノイズ電流が混入することが知られている。薄膜センサの出力電流がノイズ電流に対して十分大きければ、多少のノイズ電流の混入は問題にはならないが、実際には薄膜センサの素子サイズの制約から、薄膜センサの出力電流を必要以上に大電流とすることができず、ノイズ電流が非常に大きな問題となっている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、薄膜センサの出力電流に混入するノイズ電流の影響を除去できる薄膜センサ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の薄膜センサ装置は、電源用の接続端子と、検出部にて検出された検出電流を出力する電流出力端子を有する電流出力型の薄膜センサと、前記電流出力端子に接続され、前記電流出力端子から出力される電流を増幅する増幅回路と、前記電流出力端子と前記電源用の接続端子との間に設けられ、接地電位に固定されたダミー端子とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、薄膜センサの出力電流に混入するノイズ電流の影響を除去できる薄膜センサ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る薄膜センサ装置を備えた表示装置の一例としての液晶表示装置の全体構成を示す図である。なお、本実施形態においては、薄膜センサを光センサに応用した例について説明する。
図1に示す表示装置は、表示パネル10と、光センサ20と、バックライトコントローラ30とを有している。
表示パネル10は、表示部11及びドライバ12が実装されたガラス基板上にフレキシブルプリント基板(FPC)13が接続されるとともに、表示部11の背面にバックライト14が配されて構成されている。表示部11は、複数の走査線Sと複数のデータ線Dと各走査線Sと各データ線Dの各交点近傍に形成されたa−SiのTFT19と該TFTに接続された液晶層LC等からなる画素が配されて構成されている。表示部11の各画素は、ドライバ12からの電圧印加を受けて光の透過率を変化させる特性を有している。表示パネル10は、この特性を利用して階調表示を行う。ドライバ12は、FPC13を介して入力される表示データに基づいて表示部11に電圧印加を行う。FPC13は、外部の図示しない電源等と表示パネル10とを接続している。バックライト14は、例えばLEDとLEDからの光を表示部11に導く導光板等から構成され、表示部11の背面から光照射を行う。
光センサ20は、表示パネル10のガラス基板上に実装され、表示部11の周囲の明るさ(表示部11に入射する外光の照度)を検出し、検出した外光の照度に応じた電流信号Ioutをバックライトコントローラ30に出力する電流出力型の薄膜センサである。この光センサ20は画素を構成するTFT19と同様の薄膜プロセスによって製作することが可能である。なお、光センサ20の詳細については後述する。
バックライトコントローラ30は、光センサ20とフレキシブルプリント基板(FPC)50を介して接続されている。このバックライトコントローラ30は、光センサ20からの電流信号Ioutを取り込み、取り込んだ電流信号の大きさに応じてバックライト14の輝度を制御する。
図2は、バックライトコントローラ30の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、バックライトコントローラ30は、I−V変換部31と、レベル変換部32と、LEDドライバ33とを有している。I−V変換部31は、光センサ20から入力される電流信号Ioutを電圧信号Vout(Vout=−Iout×R)に変換する。ここで、I−V変換部31は、単なる電流−電圧変換だけを行うものではなく、増幅回路としても機能する。即ち、Rの値を大きくすることにより、光センサ20から出力される電流信号が微小であっても大きな電圧信号を取り出すことが可能である。レベル変換部32は、I−V変換部31において得られた電圧信号Voutをレベル変換(ゲイン調整)する。LEDドライバ33は、レベル変換部32で得られた電圧信号に従ってバックライト14のLEDを駆動するための電圧を生成して、バックライト14に供給する。LEDドライバ33は、光センサ20によって検出される外光の照度に比例するように、LED14aの駆動電圧を制御する。LED14aの駆動電圧の変化は連続的であっても離散的であってもよい。光センサ20によって検出される外光の照度が強い場合にはLED14aの輝度が高くなるようにLED14aの駆動電圧が上昇する。これによって表示部11の見えを改善することができる。一方、光センサ20によって検出される外光の照度が弱い場合にはLED14aの輝度が低くなるようにLED14aの駆動電圧が降下する。これによって低消費電力化を図ることができる。
以下、光センサ20の詳細について説明する。図3は、本実施形態における光センサ20の構成を示す図である。図3に示す光センサ20は、a−Siの薄膜トランジスタ(TFT)20aから構成されている。図3に示すように、TFT20aのゲート電極は光センサ20における制御端子である。図3において、TFT20aのゲート電極はFPC50上に設けられた接続端子50cに例えば異方性導電膜を介して接続され、接続端子50cは、FPC50上に設けられた配線50lcを介してバックライトコントローラ30の内部に設けられた負の電圧源Vg(例えば所定の基準電位GNDに対して−10Vの電圧源)に接続されている。また、TFT20aのソース電極は光センサ20における電源用の接続端子である。図3において、TFT20aのソース電極はFPC50上に設けられた接続端子50bに接続され、接続端子50bはFPC50上に設けられた配線50lbを介してバックライトコントローラ30の内部に設けられた正の電圧源Vd(例えば所定の基準電位GNDに対して+10Vの電圧源)に接続されている。また、TFT20aのドレイン電極は光センサ20における電流出力端子である。図3において、TFT20aのドレイン電極はFPC50上に設けられた接続端子50aに接続され、接続端子50aはFPC50上に設けられた配線50laを介してバックライトコントローラ30のI−V変換部31に接続されている。
なお、接続端子50aと、接続端子50bと、接続端子50cとはそれぞれ例えば絶縁膜によって絶縁されているものである。
図4は、光センサ20を構成するTFT20aの断面図を示す図である。図4に示すTFTにおいて、表示パネル10のガラス基板101上にはゲート電極102が形成されている。このゲート電極102は、例えばCr、Al、Ti等の金属膜をスパッタリングによってガラス基板101上に形成し、この金属膜をエッチングすることによって形成される。また、図4において、ゲート電極102が形成されたガラス基板101上にはSiOやSiN等からなるゲート絶縁膜103が形成されている。ゲート絶縁膜103は、例えばプラズマCVD法によって形成される。
また、図4において、ゲート絶縁膜103上には真性a−Si層104とn a−Si層105とが形成されている。真性a−Si層104は、後述する如く、受光量に対応した検出電流を出力する検出部の機能を有する。これら真性a−Si層104とn a−Si層105は、例えばプラズマCVD法によって形成される。また、真性a−Si層104とn a−Si層105の間にはエッチングストッパ106が形成されている。
また、図4において、n a−Si層105上にはソース電極及びドレイン電極107が形成されている。これらソース電極及びドレイン電極107は、例えばCr、Al、Ti等の金属膜をスパッタリングによってn a−Si層105上に形成し、この金属膜をエッチングすることによって形成される。エッチングストッパ106は、ドレイン電極及びソース電極107を形成するためのエッチングの際に、真性a−Si層104にダメージを与えないようにするために形成されるものである。
このような構成において、TFT20aのゲート電極に−10V程度の負電圧が印加されているときにTFT20aの真性a−Si層104に光照射がなされると、その光の照度に応じた光電流信号が電流出力端子であるTFT20aのドレイン電極から出力される。図5は、TFTへの光照射時のゲート電圧Vg−ドレイン電流Id特性を示している。この電流Idを検出することでTFTを光センサとして用いることが可能である。なお、TFT20aのチャネル長Lを小さくするか又はチャネル幅Wを長くすることで電流出力端子から出力される電流Idを大きくすることが可能である。
ここで、本実施形態においては、FPC50の接続端子50aと接続端子50bとの間にダミー端子50dを設けるようにし、このダミー端子50dの電位を、接続端子50aの電位と同電位(図3の例ではGND)に保つようにしている。接続端子50aはFPC50上に設けられた配線50laを介してバックライトコントローラ30のGND電位部に接続されている。
以下、ダミー端子50dの作用について説明する。
比較のために、まず、ダミー端子50dを設けない場合について説明する。図6は、ダミー端子50dを設けない場合の光センサ20、FPC50、バックライトコントローラ30(図にはI−V変換部31のみを示している)の等価回路図である。
上述したように、接続端子50aと、接続端子50bと、接続端子50cとはそれぞれ絶縁されている。しかしながら、接続端子50aと接続端子50bとの間には電位差があるため、接続端子50aを介して流れる電流Iout_0(=Id)に、接続端子50bを介して流れる電流の一部I_leakが混入する場合がある。このリーク電流I_leakは、TFT20aの各電極とFPC50の各接続端子との接続部分の異方性導電膜を介して流れたり、TFT20aの各電極とFPC50の各接続端子との接続時に絶縁膜に付着した汚れ等を介して流れたりするものであり、接続端子50aと接続端子50bとの間が絶縁されていても流れ得るものである。このようなリーク電流I_leakを根絶することは実質的に不可能である。また、リーク電流I_leakは、数pA程度であり、図5に示したTFTに入射する光の照度が低い時にTFTに流れる電流Idとほぼ同じオーダーである。したがって、このようなリーク電流I_leakが光センサ20の出力電流に混入すると、光センサ20としてのS/Nが大きく損なわれることになる。
図7は、ダミー端子50dを設けた場合の光センサ20、FPC50、バックライトコントローラ30(図にはI−V変換部31のみを示している)の等価回路図である。
図2に示すように、I−V変換部31はオペアンプを利用して構成されている。このため、オペアンプの−入力端子の電位(即ち接続端子50aを含むラインの電位)はオペアンプの+入力端子の電位(ここではGND電位)と等しくなっている。
ここで、ダミー端子50dの電位をGND電位に保つようにしておけば、接続端子50aと接続端子50bとが同電位となる。この場合、接続端子50bからリークする電流は、ダミー端子50dの側に流れ、接続端子50aの側に流れることはない。
以上説明したように、本実施形態によれば、光センサ20の電流出力端子が接続される接続端子50aと光センサ20の電源用の接続端子が接続される接続端子50bとの間にダミー端子50dを設け、このダミー端子50dの電位を接続端子50aの電位と同電位とすることにより、光センサ20を構成するTFT20aを必要以上に大型化することなく、光センサ20から出力される電流信号に、絶縁膜に付着した汚れ等に起因するノイズ電流が混入することを防止することが可能である。
ここで、上述の例では、ダミー端子50dを、光センサ20の電流出力端子と接続される接続端子50aと光センサ20の電源用の接続端子が接続される接続端子50bとの間にのみ設けている。しかしながら、ダミー端子50dを、光センサ20の電流出力端子と接続される接続端子50aの両隣に設けるようにしても良い。即ち、ダミー端子50dを、光センサ20の電流出力端子と接続される接続端子50aと光センサ20の電源用の接続端子が接続される接続端子50bとの間の他、接続端子50aの反対側にも設けるようにしても良い。
[変形例1]
以下、本実施形態の変形例について説明する。上述の実施形態においては、バックライトコントローラ30を表示パネル10のガラス基板とは別途に形成した例について説明している。しかしながら、本実施形態は、バックライトコントローラ30を表示パネル10のガラス基板上にCOG(Chip On Glass)実装する構成にも適用可能である。
図8は、バックライトコントローラ30をCOG実装する構成の液晶表示装置に本実施形態を適用する場合の例を示す図である。図1では説明を省略したが、実際の液晶表示装置の表示パネル10は、図8(a)、図8(b)に示すようにガラス基板11b上に対向基板11aが配されて構成されている。そして、ガラス基板11b上には表示部11の走査線S、データ線D、TFT19、液晶層LCを挟む一方の電極(画素電極等と呼ばれる)が図1に示したようにして実装される。また、対向基板11aには液晶層LCを挟むもう一方の電極(コモン電極等と呼ばれる)が実装される。
このように、ドライバ12と、光センサ20と、バックライトコントローラ30とをガラス基板11b上に実装する場合には、図8(c)に示すように、バックライトコントローラ30に、TFT20aのゲート電極を接続するための接続端子30c、TFT20aのソース電極を接続するための接続端子30b、TFT20aのドレイン電極を接続するための接続端子30aをそれぞれ設けるとともに、接続端子30aと接続端子30bとの間にダミー端子30dを設け、且つダミー端子30dの電位を接続端子30aの電位と等しくしておく。
このような構成とすることで、バックライトコントローラ30をガラス基板11bにCOG実装する場合であっても、光センサ20から出力される電流信号に、絶縁膜に付着した汚れ等に起因するノイズ電流が混入することを防止することが可能である。
[変形例2]
変形例1においては、ドライバ12とバックライトコントローラ30とを個別にガラス基板11bにCOG実装する例について示している。これに対し、本実施形態は、バックライトコントローラ30とドライバ12とを一体的に表示パネル10のガラス基板上にCOG実装する構成にも適用可能である。
図9(a)は、ドライバ12にバックライトコントローラ30の機能を組み込んだドライバ120をCOG実装する構成の液晶表示装置に本実施形態を適用する場合の例を示す図である。この図9(a)のような構成においても、図9(b)に示すように、ドライバ120に、TFT20aのゲート電極を接続するための接続端子120c、TFT20aのソース電極を接続するための接続端子120b、TFT20aのドレイン電極を接続するための接続端子120aをそれぞれ設けるとともに、接続端子120aと接続端子120bとの間にダミー端子120dを設け、且つダミー端子120dの電位を接続端子120aの電位と等しくしておけば良い。
このような構成とすることで、バックライトコントローラ30が組み込まれたドライバ120をガラス基板11bにCOG実装する場合であっても、光センサ20から出力される電流信号に、絶縁膜に付着した汚れ等に起因するノイズ電流が混入することを防止することが可能である。
[変形例3]
上述した実施形態及びその変形例では、表示装置が液晶表示装置である場合を例に説明している。しかしながら、本実施形態は、表示装置が必ずしも液晶表示装置である必要はない。例えば、本実施形態を有機EL表示装置に適用することも可能である。図10(a)は、光センサ20を実装した有機EL表示装置を示す図である。図10(a)に示す有機EL表示装置は、表示部11と、ドライバ16と、光センサ20とを有している。表示部11は、有機EL素子からなる画素が配列されて構成されている。各画素はドライバ16から入力される電流の大きさに応じて発光する。ドライバ16は、光センサ20から出力される電流信号を増幅する増幅回路および表示データに基づいて表示部11の各画素に駆動電流を出力するEL駆動回路を含んでいる。この場合、ドライバ16のEL駆動回路は、外光の照度に対応して光センサ20から出力される電流の大きさに基づいて、表示部11の各画素を構成する有機EL素子に供給する駆動電流を調整してその発光輝度を調整する、周囲照度に対応する輝度調整回路部を含んでいる。
図10(b)は、有機EL表示装置に本実施形態を適用した場合の構成を示す図である。なお、図10(b)においては、表示部11の輝度調整に係る部分の構成について特に示している。本実施形態においては、光センサ20を構成するTFT20aのドレイン電極をドライバ16の接続端子REL16aに接続し、さらに、接続端子REL16aを挟み込むように接続端子VEL16d、16eを配置する。接続端子16dが上述のダミー端子に相当する。また、TFT20aのゲート電極は所定の負電位に固定された接続端子Vg16cに接続するとともに、TFT20aのソース電極は所定の基準電位(例えば0V)に固定された接続端子GND16bに接続する。
このような構成において、接続端子VEL16d、16eにはGNDに対して負の基準電圧VEL(例えば−5.4V)を印加する。このとき、光センサ20のTFT20aに光照射がなされると、TFT20aに照射された光の照度に応じた大きさの基準電流が接続端子REL16aに流入する。この基準電流を基準として各画素へ供給される電流量が決定されるため、基準電流を調整することによって表示部11の輝度を調整することが可能である。なお、接続端子REL16aに基準電流が流入するとき、接続端子REL16aの電位は負の基準電位VELとなっている。
ここで、図10(b)の構成においては、接続端子VEL16d、16eの電位がともに接続端子REL16aと同電位であるので、接続端子REL16aに他の接続端子からのノイズ電流が混入することがない。
[変形例4]
上述した実施形態及び各変形例においては、薄膜センサを光センサとして利用する例について示している。しかしながら、本実施形態は薄膜センサを光センサとして利用した場合にのみ適用されるものではない。即ち、本実施形態は、検出部にて検出した対象物に関する検出電流を出力する電流出力型の各種の薄膜センサについて適用可能である。ここでは、その一例として薄膜センサを温度センサとして利用する例について説明する。
図11(a)は、温度センサを構成するTFTの断面図を示す図である。TFTを温度センサとして用いる場合には、図11(a)に示すように、保護膜108と遮光層109とによって真性a−Si層(検出部)104を遮光する。
a−Si TFTは、単結晶やポリシリコンのTFTに比べると電流の温度依存性が大きい。この電流の温度依存性は活性化エネルギーに関連している。さらに、活性化エネルギーは図11(b)に示すように、a−Si TFTのゲート電圧に依存している。図11(b)に示すように、ゲート電圧が大きい(TFTを流れる電流が大きい)領域よりもゲート電圧が小さい(TFTを流れる電流が小さい)領域のほうが、活性化エネルギーが大きいので、電流の温度依存性も強くなる。したがって、a−Si TFTを温度センサとして用いる場合にはTFTを流れる電流を小さくする、即ちゲート電圧を小さくしておくことが望ましい。なお、TFTを流れる電流を小さくしておくことにより、TFTの発熱による温度上昇も防ぐことが可能となるという効果も生じる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係る薄膜センサ装置を備えた表示装置の一例としての液晶表示装置の全体構成を示す図である。 バックライトコントローラの内部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における光センサの構成を示す図である。 光センサを構成するTFTの断面図を示す図である。 TFTへの光照射時のゲート電圧Vg−ドレイン電流Id特性を示す図である。 ダミー端子を設けない場合の光センサ、FPC、バックライトコントローラの等価回路図である。 ダミー端子を設けた場合の光センサ、FPC、バックライトコントローラの等価回路図である。 バックライトコントローラをCOG実装する構成の液晶表示装置に本発明の一実施形態を適用する変形例を示す図である。 バックライトコントローラの機能を組み込んだドライバをCOG実装する構成の液晶表示装置に本発明の一実施形態を適用する変形例を示す図である。 有機EL表示装置に本発明の一実施形態を適用する変形例を示す図である。 TFTを温度センサとして利用する場合の変形例を示す図である。
符号の説明
10…表示パネル、11…表示部、11a…対向基板、11b…ガラス基板、12,16,120…ドライバ、13,50…フレキシブルプリント基板(FPC)、14…バックライト、14a…LED、16…ドライバ、50d…ダミー端子

Claims (7)

  1. 電源用の接続端子と、検出部にて検出された検出電流を出力する電流出力端子を有する電流出力型の薄膜センサと、
    前記電流出力端子に接続され、前記電流出力端子から出力される電流を増幅する増幅回路と、
    前記電流出力端子と前記電源用の接続端子との間に設けられ、接地電位に固定されたダー端子と、
    を具備することを特徴とする薄膜センサ装置。
  2. 前記薄膜センサの前記電流出力端子と前記増幅回路とはフレキシブルプリント基板上で接続され、前記ダミー端子は前記フレキシブル基板上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の薄膜センサ装置。
  3. 前記薄膜センサの前記電流出力端子と前記増幅回路とはガラス基板上で接続され、前記ダミー端子は前記増幅回路に設けられることを特徴とする請求項1に記載の薄膜センサ装置。
  4. 前記薄膜センサと前記増幅回路とは前記ガラス基板上に一体的に形成されることを特徴とする請求項3に記載の薄膜センサ装置。
  5. 前記ダミー端子は、前記電流出力端子と前記電源用の接続端子との間の他、前記電流出力端子の反対側にも設けられていることを特徴とする請求項3に記載の薄膜センサ装置。
  6. 前記薄膜センサは、照度の変化に従った電流を出力する光センサであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の薄膜センサ装置。
  7. 前記薄膜センサは、温度の変化に従った電流を出力する温度センサであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の薄膜センサ装置。
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