JP5325543B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものであり、詳しくは着用状態で物品側部に防漏壁が起立形成される吸収性物品に関するものである。
生理用ナプキン等の吸収性物品には、経血等の排泄液をすばやく確実に吸収し、かつ、後ろ漏れや横漏れが防止されていること、さらに快適な装着感を得られることが望まれる。吸収性物品の形状や構造の設計はこれらの要望に応えるうえで重要であり、種々の提案がなされている。
吸収性物品の外周形状を適切化し漏れを防止するものとして、後ろ漏れを防ぐために吸収体の後端部を通常のものより延長し、その後方にまで吸収領域が延在する生理用ナプキンが提案されている(特許文献1参照)。しかし、この生理用ナプキンには特に横漏れを防止する手段がない。
一方、吸収性物品の横漏れを防止するために、吸収体側面を覆う起立ギャザーを配した生理用ナプキンが提案され、フィット性を保ちつつ漏れを防止することができるとされている(特許文献2参照)。この吸収性物品では側面を覆う被覆材が前後の端部で接着されており、着用時のギャザーの起立性が十分であるとはいいがたい。
実開平5−68517号 特許第3926781号
本発明は、物品両側部の防漏壁の起立性が良く、一度吸収した液体等の横漏れを効果的に防止し、しかもデリケートな触感において突き立つ感触がなく、また見た目にもそのような感じを与えず、複雑な製造工程を経ることなく製造しうる生理用ナプキン等の吸収性物品の提供を目的とする。
上記課題は、着用者の肌に当接する側に配置された表面シートと、その反対側に配置された裏面シートと、該両シートの間に介在された吸収体とを有する吸収性物品であって、前記表面シートの長手方向の両側部には着用状態において物品長手方向に延びて肌面側に起立する防漏壁をなすサイドシートが配設され、該サイドシートはその腹側前方及び/又は背側後方の端部において起立可能な自由端部をなし、他方、前記吸収性物品の四隅のうち、前方両隅周縁部において、該周縁部輪郭線は、外方に凸な仮想曲線に対して内方に窪んだ凹な曲線を有し、該凹な曲線の途中に前記起立可能なサイドシートの前方端部が存在する吸収性物品により解決された。
本発明によれば、物品両側部の防漏壁の肌面側への起立性が良好であり、排泄液の横漏れを効果的に防止することができ、しかも肌のデリケートな部分に対する突き立つ感じがなく、また見た目においてもそのような感じを与えず、さらに複雑な製造工程を要さず効率的な大量生産にも好適に対応することができる。
本発明の吸収性物品について、その好ましい実施形態である生理用ナプキンの実施形態に基づき、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態である生理用ナプキンを一部破断して模式的に示した斜視図であり、図2は図1の領域IIの部分を拡大した平面図である。本実施形態の生理用ナプキン10においては、表面シート4と裏面シート8の間に吸収体7が介在し、吸収体7と表面シート4とが円周エンボス5で固定されている。本実施形態において生理用ナプキン10は幅方向においては中心線cに対し線対称の形状を有し、長手方向にみて前方端側より順に、腹側に配される前方部Fから、中央部Cを介し、背側に配される後方部Rに至るようにされている。ここで生理用ナプキン10は、平面視の全体において四隅Aに丸みを帯びた矩形基調の仮想外周縁(本発明においては、物品中央ないしその付近において幅方向において外方に延在するウイング部13がある十字形状ものも含めて矩形基調と称する。)に対して、前方部Fの隅Aにおいて物品内方に切り込み3が形成された外周縁を有する。
通常この種の物品が有する切り込まれる前の形状、つまり物品四隅において外方に張り出すように角をなす仮想外周縁11を二点鎖線で示している。そこに形成された本実施形態の切り込み3は防漏壁端部1aを跨ぐように切込形成されている。具体的に、本実施形態の生理用ナプキン10においては、物品前方部Fに切り込み3を有し前方隅Aが切り取られているが、切り込み3は前方両隅周縁部(前方部Fの前方隅A)に形成されればよく、さらに後方両隅周縁部(後方部Rの後方隅A)に形成されていてもよい。
本実施形態の生理用ナプキンの前方端及び後方端には吸収体を介在させず表面シートと裏面シートとをヒートシール加工等により接合したエンドフラップ部9が形成されている。そして裏面シート8の吸収体7とは反対側の面で着用時に下着に当接する面に粘着剤層(図示していない)が設けられている。この粘着剤層を着用時にショーツに軽く当てて当接させ固定し、さらにウイング部13を折り返してクロッチ部分に巻きつけてナプキンが止着される。
本実施形態においては、前記表面シート4の幅方向(Y方向)両側部には、着用状態において物品長手方向(X方向)に延びて肌面側に起立する防漏壁を形成するサイドシート2が配設されている。サイドシート2は上記防漏壁をなすようこの部分で折り返されて重合され、表面シート4上に固定するようにして起立基部をなす固定端1bと、固定されずに起立頂部をなす自由縁1aとを構成する(図1、図6参照)。固定端1bはサイドシートと表面シートをホットメルトやヒートシールなどで接着して構成することができ、この接着部の平面視形状は例えば本実施形態のように花柄模様にすることにより看者に対して情緒性を与えることができる。
本実施形態のナプキンにおいては自由縁1aの内部に弾性体6(図1、2参照)が設けられている。これにより、そのサイドシートの折り返して重合した部分が着用状態で効果的に起立して、一度吸収した液体等が浸み出してきたようなときにも高い横漏れ防止性を示す防漏壁を形成する。この弾性体6としては、糸ゴム等の長尺の弾性部材を好適に用いることができる。本実施形態においては弾性体6はエンドフラップ部9側となる防漏壁前後端部1cにおいては配設されていない。このようにすることで防漏壁全体が長手方向に緩やかに伸縮湾曲するとともに、一方でエンドフラップ部9の側では防漏壁2が長手方向に縮んでエンドフラップごと丸まってしまうことが抑制され好ましい。
本実施形態においては、切り込まれたエンドフラップ部9において表面シートと裏面シートとはしっかりと接合されているが、他方サイドシート2がなす防漏壁側面は表面シート4と接着されていない。これにより着用時にナプキン全体が、緩やかに長手方向に丸まってサイドシート2がなす防漏壁1がその端部1cに至るまで良好に起立形成され、その自由縁1aが、物品の前後の端部側にわたり高い横漏れの防止性を実現することができる。さらに、本実施形態においては、防漏壁端部1cが折り返されて対面するサイドシートにおいて、その対向面が接着され、防漏壁においても物品内部空間と外部空間は遮断されるように封止されている。これにより内部から、防漏壁端部1cを介して液漏れすることがなく、確実な液漏れ防止性を実現することができる。
本実施形態の生理用ナプキンにおいては、図2に示したように、物品四隅Aの仮想外周縁11に対して切り込み3が形成され、防漏壁端部1cの中央線c側から側縁側にかけて、すなわち該端部1cを跨ぐようにして、仮想外周縁11とは逆向きの円弧をなし、裾野状に切り込まれている。物品1の製造時における伸張状態、あるいは折り畳まれた個包装状態において、防漏壁は幅方向内側に倒されて折り倒し形状1pとして存在する。本実施形態においては、この倒伏状態1pにおいて防漏壁端部1cが切り込まれた物品外周縁に沿うようにされている。ここで、本実施形態の生理用ナプキンの製造時の好ましい実施態様についていうと、ナプキンを形成するための表面シート4とサイドシート2とが接合された複合シートが、その防漏壁1を構成する部分が物品内側に倒伏された状態1pで生産ライン上を送られる。この複合シートに対して、表面シート4とサイドシート2とを共にくり抜くようにして物品外周形状12を切断成形するため、倒伏された防漏壁1pの端縁と、表面シート4及びサイドシート2又は必要によりこれと組み合わされた裏面シート8との輪郭形状となる外周形状12とが一致していることが、製造効率を考慮すると実際的であり好ましい。この点で、本実施形態のナプキン10は、起立したときの防漏壁端部側縁1fの倒伏防漏壁1pの端縁1f’(図2の防漏壁端部1cの部分を拡大した図3参照)が、物品外周形状12に沿うようにされており、大量生産にも対応しうる好適な成形性を実現しうる点で好ましい。
本実施形態においては、ナプキンの前方の隅が防漏壁端部1cの位置を跨いで物品内方に切り込まれた外周縁を有し、自由端角(図2、図3参照。防漏壁1をなすサイドシートの端部1cを起立させたときに、該端部1cにおける上端線(防漏壁自由端)1aと高さ方向に起立した線(防漏壁側縁)1fとのなす角度)θは、切り込みをしなかった場合の仮想防漏壁先端11aの角度θに比べ大きい。
上記のように本実施形態の生理用ナプキン10においては、起立性の良好な防漏壁を有するにも関わらず、その先端1dは鋭角に尖った、いわゆるツノ立ちした状態にならないようにされ、しかもこの防漏壁先端が一般のナプキンにおける四隅をなす仮想外周縁11より十分内方に納まるようにされている。そのため、着用したときにこの防漏壁の先端1dが肌に触れて感じる刺激が抑えられ、装着感に優れる。また長時間着用したときにこの先端が触れたり摺れたりしておこる、掻痒感を生じさせない。特に、このナプキン前後端部にある防漏壁先端1dは、下腹部から恥丘の間で比較的平坦な女性の肌のデリケートな部分に長時間接するので、ちょっとした突起がどうしても気になることもあり、一方で着け直したり掻いたりすることは難しく、本実施形態のように着用したときの違和感や刺激が抑制されていることは重要である。また見た目においても、本実施形態の上記防漏壁端部1cの構成によれば、そのツノ立つような感じや、尖ったものが肌に触れる抵抗感が大幅に抑えられる。このような見た目の印象は通常装着感と相関する。以上のように自由端角θは尖りのない角度にされることが好ましく、具体的にはθを60〜90°とすることが好ましく、75〜90°がより好ましい。
吸収性物品の前方両隅周縁部Aにおける周縁部輪郭線(切り込み開始点14と終了点15との間の物品外周縁12)は、外方に凸な仮想曲線(仮想外周縁)11に対して内方に窪んだ凹な曲線を有し、該凹な曲線の途中に起立可能なサイドシート(防漏壁)の前方端部1cが存在する。すなわち本実施形態における切り込み3の形状は、物品外側に張り出すようにして角(かど)をなす仮想外周縁の形状に対して、逆に物品の内方に向けて張り出して弧をなす、つまり凹まされた形状を有する。この凹まされた平面視形状の切り込み3において、これを擂鉢状としてみたときに最も深く切り込まれていて仮想外周縁11からの距離(長手方向及び幅方向)が最も長い部位に凹底部Tがある(図2に対して防漏壁1を省略して切り込み3の外周縁形状を拡大して示した図4参照)。そして本実施形態においては、このような凹まされた切り込み3において、凹底部Tより外側に防漏壁端部1cを配置して、ここを跨いで切り込まれている。その結果、防漏壁端部1cは仮想外周形状11より十分に内側にあり、また自由端角θも尖りのない角度にされており好ましい。具体的にエンドシール部の接線eと凹底部Tとの距離w(図4参照)は特に限定されず、物品の種類や求められる機能等により適宜定めることができるが、一般の生理用ナプキンの寸法を考慮すると距離wが5〜30mmとなるように凹まされた切り込み3を形成することが好ましい。そして、切り込み3の外周形状には、本実施形態のようになめらかな曲線で仮想外周形状上の切り込み開始点14から切り込み終了点15にかけて凹底部Tを介して結んで造られることが好ましい。
本実施形態の凹まされた切り込み3の形状についてさらに説明すると、この切り込み3の外周形状における凹底部Tから物品外側に延びる基底線Tに対する延長線dと、物品中心線cとがなす角度θ(図2参照)がより鈍角であることが好ましい。すなわち、本実施形態のように、防漏壁端部1cが切り込み凹底部Tより幅方向外方にあるとき、上記角度θは自由端角θとほぼ同じになる。したがって、前記物品中央に規定される中心線cとなす角度θをできるだけ大きくするよう、凹底部外側の基底線T(図4)を設定することが好ましい。
ところで生理用ナプキンは、使用する時間帯や経血の排泄量、また服装などに応じて、多種の製品が提供されている。立体ギャザー(防漏壁)は横漏れ防止手段として有効なものであり、例えば多量の経血を吸収、保持する必要のある「夜用」や「多い日用」などに用いられている。その一方で、「多い日用」でなくとも、より吸収性が高く、漏れが防止されていることが見た目でわかるもののほうが使用していて安心感がある、といったような要望がある。これに応えるひとつの態様として、種々の生理用ナプキンの大きさや厚みなどにあわせた防漏壁の配設がある。「夜用」ナプキンなどに設けられている立体ギャザーと比べて起立高さの小さい防漏壁は、特に活動度の高い昼用としての用途に有用であり、これを設けた生理用ナプキンは漏れ防止性を維持しながら、装着違和感を軽減するという効果を奏する。本発明において防漏壁が起立したときの表面シートからの高さ(固定端から自由縁までの距離)は、吸収性物品の大きさや目的により適宜設定されるが、5〜15mmが好ましく、7〜12mmがより好ましい。このような防漏壁は、高さが低い分、端部が固定されているか否かによる防漏壁の起立性の違いなどが大きく現れる。防漏壁の高さは一定であってもよいし、物品における位置などによって異なってもよい。
本発明の別の実施形態として、防漏壁の端部側縁の一部が表面シートに固定され、サイドに流れてきた経血をサイドシート内に追い込んで堰き止める構造(ポケット)を形成させた生理用ナプキンがある。図5にこの第2の実施形態について、サイドシートが形成する防漏壁を中心に拡大した斜視図を示した。サイドシート2により形成された防漏壁1はその端部1cの一部に表面シート4との非接着領域を有し、非接着領域よりも幅方向外側は表面シート4と接着されている。非接着領域は、サイドシートの端部の20〜80%が好ましい。その基部(固定端)1bを端部とする接着領域は、着用者の腹側に配置される前方端に近いほうが幅広に形成されている(ここでは腹側に配置される前方端が切り込みを有する例を説明するが、背側に配置される後方端が切り込みを有する場合も同様である)。さらに、サイドシート2がなす防漏壁1は、中心線cと平行ではなく、切り込み部3において腹側前方に近くなるにつれ防漏壁1が物品内方に向かうように曲げられている。防漏壁の先端を内側に曲げることにより、サイドに流れようとする経血を捕らえやすくすることができる。図6(a)として図5のA−A線断面図を、図6(b)として図5のB−B線断面図を示す。吸収体7が表面シート4と裏面シート8の間に介在し、その長手方向の側部に自由端1aと固定端1bを有する防漏壁が形成され、中央部のサイドシート自由端1aには弾性体6が設けられて、防漏壁の起立を促している。図6(b)では防漏壁の自由端1aはk線で起立しているが、図6(a)ではkよりも幅方向内側のk線で立ち上がっている。防漏壁の高さは図6(b)での高さLcのほうが図6(a)での高さLeよりも高い。このように中央部の防漏壁の高さを前方端よりも高くすることにより、流れてきた経血等を効率よく捕らえることができる。なお本発明における「中央部」とは、吸収性物品の長手方向で1/4〜3/4の領域をいい、おおまかには図1でCとして表わした。
本発明の吸収性物品は、着用者の肌に当接する側に配置された表面シートと、その反対側に配置された裏面シートと、該両シートの間に介在された吸収体を有し、長手方向両側部にサイドシートが配設されている。表面シートは、液透過性であり肌への当りのソフトな材料からなることが好ましい。例えばコットン等の天然繊維を材料とする不織布や、各種合成繊維に親水化処理を施したものを材料とする不織布を用いることができる。裏面シートは液不透過性のシート材からなることが好ましい。裏面シートは必要に応じて水蒸気の透過性のものであってもよい。具体的に十分な水蒸気透過性を得るために、炭酸カルシウム等のフィラーからなる微粉を分散させたポリエチレン等の合成樹脂製のフィルムを延伸し、微細な孔をあけた多孔質フィルムを用いることが好ましい。また、吸収性物品はサイドシートを有していてもよい。サイドシートとしては、不織布、フィルムシート、紙等が挙げられる。防漏性の観点からは、サイドシートを液不透過性又は難透過性である疎水性不織布、防漏性のフィルムシート等により形成することが好ましい。上記シートは一枚でもよいし、さらに機能性のシート等と組み合わせて2枚以上のものとしてもよい。吸収体の形成材料としては、通常吸収性物品に用いられるものを用いることができる。具体的には例えば、繊維集合体又はこれと高分子吸水ポリマーとを併用させたもの等を用いることができる。繊維集合体を構成する繊維としては、パルプ繊維等の親水性天然繊維や、合成繊維(好ましくは親水化処理を施したもの)等を用いることができる。また、本発明において吸収性物品とは特に限定されず液体等の吸収性を有する物品を含むが、生理用ナプキン、紙おむつ、又は軽失禁パッドであることが好ましい。
本発明の、防漏壁を有する吸収性物品の製造方法に特に制限はないが、製造工程の簡便性を考慮すると、サイドシート自由縁を物品内側に倒伏させて流れてくる吸収性物品に対し、倒伏したサイドシートを表面シート及び裏面シートとともに切り込んで、サイドシートの形状及び表面シートとの接着状態を所望のものとするのが好ましい。すなわち、通常の手段で、防漏壁をなすサイドシートを有し、かつ、切り込みのない(仮想外周形状の)吸収性物品を作ったのち、この吸収性物品の所望の角を、物品内方に倒伏した防漏壁の位置を跨いで切り取って、切り込みを作ることで、複雑な工程を経ることなく本発明の吸収性物品を製造できる。このとき、切り込まれたエンドフラップ部において、防漏壁を起立させるためには、エンドシールによる接着は出来ないので、表面シートと裏面シートの間を事前にホットメルト接着剤等により接合しておくことが望ましい。
図2、3における自由端角θと、図4における距離w(mm)を表1に示すように変えて、図1に示す形態を有する生理用ナプキン(試験体1〜6)を作製した。ただし、試験体6(比較例)は図1とは異なり、切り込み3がない仮想外周縁11を外形とする生理用ナプキンである。10人のパネルにより、それぞれの試験体の外観について印象評価を行った。着用感として良好な印象を受ける方から、◎、○、△、×の順で結果を示した。
[表1]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
角度θ 距離w 印象評価
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
試験体1 75° 10 ◎
試験体2 60° 20 ◎
試験体3 60° 10 ○
試験体4 45° 20 ○〜△
試験体5 30° 20 △
試験体6 60°相当 切り込みなし ×
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
本発明の実施形態である生理用ナプキンを一部破断して模式的に示した斜視図である。 図1の領域IIの部分を拡大した平面図である。 図2の防漏壁端部1cの部分を拡大した図である。 図2に対して防漏壁1を省略して切り込み3の外周縁形状を拡大して示した図である。 第2の実施形態について倒伏したサイドシートを中心に拡大した平面図である。 (a)は図5のA−A線断面図、(b)は図5のB−B線断面図である。
符号の説明
1 防漏壁
1a 防漏壁自由端
1b 防漏壁固定端
1c 防漏壁前後端部
1d 防漏壁先端
1f 防漏壁側縁
2 サイドシート
3 切り込み
4 表面シート
5 円周エンボス
6 弾性体
7 吸収体
8 裏面シート
9 エンドフラップ部
10 吸収性物品(生理用ナプキン)
11 仮想外周縁
12 物品外周縁
13 ウイング部
14 切り込み開始点
15 切り込み終了点

Claims (4)

  1. 着用者の肌に当接する側に配置された表面シートと、その反対側に配置された裏面シートと、該両シートの間に介在された吸収体とを有する吸収性物品であって、前記表面シートの長手方向の両側部には着用状態において物品長手方向に延びて肌面側に起立する防漏壁をなすサイドシートが配設され、該サイドシートはその腹側前方及び/又は背側後方の端部において起立可能な自由端部をなし、他方、前記吸収性物品の四隅のうち、前方両隅周縁部において、該周縁部輪郭線は、外方に凸な仮想曲線に対して内方に窪んだ凹な曲線を有し、該凹な曲線の途中に前記起立可能なサイドシートの前方端部が存在し、前記防漏壁をなすサイドシートの端部を起立させたときに、該端部における上端線と高さ方向に起立した線とのなす角度が鋭角である吸収性物品。
  2. 前記防漏壁をなすサイドシートの腹側前方及び/又は背側後方の端部は、これを物品内方に倒伏させた状態で、前記吸収性物品の隅の外周形状に略沿うようにされた請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記防漏壁をなすサイドシートの起立側上端もしくはその近傍に弾性部材が伸長状態で固定配置され、かつ該弾性部材は平面視物品長手方向の中央部から、前後端隅部の手前まで配置され、自由端部である末端部には配置されていない前記請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記防漏壁をなすサイドシートの前後端部におけるその起立がはじまる基部からの起立高さが、物品中央部の起立高さより低い請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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