JPH07112007A - 吸収性物品およびその製造方法 - Google Patents

吸収性物品およびその製造方法

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JPH07112007A
JPH07112007A JP5261375A JP26137593A JPH07112007A JP H07112007 A JPH07112007 A JP H07112007A JP 5261375 A JP5261375 A JP 5261375A JP 26137593 A JP26137593 A JP 26137593A JP H07112007 A JPH07112007 A JP H07112007A
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sheet
absorbent
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side pieces
water
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JP5261375A
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Inventor
Mieko Nasu
美恵子 那須
Kiyoshi Ishita
喜好 井下
Takako Kitano
貴子 北埜
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収性物品の両側に、柔軟で大きく立ち上が
るギャザーを形成し、横漏れを防止するとともに使用感
を良好にする。また、ギャザーを用いてショーツへの止
着部を被覆し、離型紙を不要とした廉価な製品を得る。 【構成】 表面シート14と防漏シート8との間に吸収
層7を介装して吸収本体16を形成する。この吸収本体
16の防漏シート8側の両側に、非透水性または撥水性
の一対の両側片6を固定する。この両側片6の対向する
内側に、弾性体4を長さ方向に止着する。両側片6を使
用時に於て、表面シート14側に折り返して、吸収層7
の両側に立ち上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生理用ナプキン、おりも
の専用シート等の吸収性物品およびその製造方法に係る
ものであって、装着時の体液の横漏れを防止し、装着感
を良好とするとともに吸収性物品の製造を簡易に行おう
とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生理用ナプキン、おりもの専用シ
ート等の吸収性物品には、例えば実開平5−5118号
公報記載の考案が知られている。この従来の考案は、表
面シートおよび防漏シートを吸収層よりも幅広に設けて
吸収層の両側から突出させ、この突出させた表面シート
および防漏シート間に弾性体を挿入した後、この表面シ
ート及び防漏シートを熱シール等によって張り合わせて
ギャザーを形成していた。そして、吸収層の両側にギャ
ザー形成する事によって、吸収層の両側から拡散しよう
とする体液を塞き止め、横漏れを防止しようとするもの
であった。
【0003】また、この考案は、防漏シートの外面側に
ホットメルト等を塗布してショーツへの止着部を形成
し、この止着部を、離型紙によって被覆している。そし
て、使用時には、止着部から離型紙を剥離し、この止着
部をショーツの内面に貼着する事により、使用時のズレ
を防止しようとするものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来公
知のギャザーは、複数の異なる種類の素材を張り合わせ
て形成しているため、硬化して柔軟性がなく、吸収層の
両側からの立ち上がりが不十分となっていた。また、ギ
ャザーが硬化しているため、肌と接触すると違和感を生
じ、使用感が悪いものとなっていた。
【0005】また、従来公知の吸収性物品は、ショーツ
への止着部を使用時まで離型紙によって被覆している。
そして、この離型紙は、使用時に止着部から剥離された
後、廃棄されているため、資材を無駄に使用し、コスト
高を生じる原因となっていた。
【0006】本発明は上述のごとき課題を解決しようと
するものであって、生理用ナプキン、おりもの専用シー
ト等の吸収性物品に於て、吸収層の両側にギャザーを大
きく立ち上げて形成する事により、体液の確実な横漏れ
防止を行おうとするものである。また、柔軟性で肌触り
感の良いギャザーを形成する事により、使用感を良好に
しようとするものである。また、吸収性物品を構成する
素材を用いて、ショーツへの止着部を被覆する事によ
り、離型紙等の資材の使用量を少なくして、経済的な製
造を行うものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のごとき課
題を解決するため、第1の発明は、透水性の表面シート
と非透水性の防漏シートとの間に、表面シートおよび防
漏シートよりも幅狭な体液吸収性の吸収層を介装して吸
収本体を形成し、この吸収本体の防漏シート側の両側
に、非透水性または撥水性の一対の両側片を固定し、こ
の一対の両側片の対向する内側に、弾性体を伸張状態で
長さ方向に止着するとともにこの両側片を使用時に於
て、表面シート側に折り返して、吸収層の両側に立ち上
げ可能とした事を特徴とする。
【0008】また、第2の発明は、透水性の表面シート
と非透水性の防漏シートとの間に、表面シートおよび防
漏シートよりも幅狭な体液吸収性の吸収層を介装して吸
収本体を形成し、この吸収本体の防漏シート側の両側
に、非透水性または撥水性の一対の両側片を固定し、こ
の一対の両側片の対向する内側に弾性体を伸張状態で長
さ方向に止着するとともに、この両側片の防漏シート側
に離型処理を施して離型処理面として成り、この離型処
理面で、防漏シート側の外面に設けたショーツへの止着
部を剥離可能に被覆するとともにこの両側片を使用時に
於て、表面シート側に折り返して、吸収層の両側に立ち
上げ可能とした事を特徴とする。
【0009】また、上記第1の発明を具体化する方法と
しては、非透水性または撥水性の両側シートの長さ方向
に、幅方向の中央から一定の折返し間隔部を介して接着
剤を塗布し、この接着剤塗布部に弾性体を伸張状態で止
着固定した後、両側シートを幅方向の中央部から切断
し、一対の両側片を形成するとともにこの両側片を、吸
収層の裏面を被覆すべき非透水性の防漏シートの外面
に、弾性体の固定部を内側に位置して載置し、両側片の
外側の基端部を防漏シートの外面に止着固定した後、防
漏シートの表面に、体液吸収性の吸収層とこの吸収層よ
りも幅広で透水性の表面シートを載置し、この表面シー
ト、防漏シート、両側片を熱溶着固定した後、吸収本体
の両端および両側を目的形状にカットして行う事を特徴
とする。
【0010】また、上記第2の発明を具体化する方法と
しては、非透水性または撥水性の両側シートの長さ方向
に、幅方向の中央から一定の折返し間隔部を介して接着
剤を塗布するとともにこの接着剤塗布部の外側に、離型
処理を施して離型処理面を形成し、接着剤塗布部に弾性
体を伸張状態で止着固定した後、両側シートを幅方向の
中央部から切断し、一対の両側片を形成するとともにこ
の両側片の形成と同時に、吸収層の裏面を被覆すべき非
透水性の防漏シートの外面側に接着剤を塗布してショー
ツへの止着部を形成し、この防漏シートの外面に、両側
片を弾性体の固定部を内側に対向位置して載置し、両側
片の外側の基端部を防漏シートの外面に止着固定し、こ
の両側片の離型処理面で防漏シートの止着部を剥離可能
に被覆した後、防漏シートの表面に、体液吸収性の吸収
層とこの吸収層よりも幅広で透水性の表面シートを載置
し、この表面シート、防漏シート、両側片を熱溶着固定
した後、吸収本体の両端および両側を目的形状にカット
して行う事を特徴とする。
【0011】また、両側片は、切断した両側シートの対
向する折返し間隔部を2つに折返して弾性体を被覆して
も良い。
【0012】また、吸収層は、長さ方向の両側の一部に
幅狭なクビレ部を形成しても良い。
【0013】また、吸収層は、長さ方向の両側を平滑に
形成しても良い。
【0014】
【作用】本発明は上述のごとく構成したものであるか
ら、吸収性物品を使用するには、まず、防漏シートの両
側に固定した一対の両側片を、表面シート側に折り返し
て使用する。この折り返しによって、両側片は、弾性体
側を吸収層の両側から表面シート側に突出し、この弾性
体の収縮によって、両側片は、吸収層から大きく上方に
立ち上がる。
【0015】また、防漏シートの外面にショーツへの止
着部を形成した吸収性物品を使用するには、防漏シート
の両側に固定した一対の両側片を止着部から剥離する。
この両側片は、止着部との接触面に予め離型処理面を形
成するため、ベタつかず剥離を容易とする。そして、こ
の止着部から剥離した両側片を、表面シート側に折り返
せば、両側片は、弾性体側を吸収層の両側から大きく立
ち上がる。そして、この両側片を剥離させた止着部を、
股下まで降ろした使用者のショーツの内面に貼着し、こ
のショーツを引き上げて着用する。
【0016】このように、吸収性物品は、防漏シートの
両側に固定した非透水性または撥水性の一対の両側片
を、表面シート側に折り返す事によって、両側片が吸収
層の両側から大きく上方に立ち上がり、吸収層の両側か
ら拡散しようとする体液をセキ止め、横漏れ防止を確実
に行う事が可能となる。
【0017】また、両側片は、表面シート側に折返され
た状態で弾性体を収縮させるため、吸収層は、幅方向の
両側を中央部よりも高く持ち上げる。そのため、受皿状
に変形した吸収層は、使用者の局部の表面にフィットし
た装着を行う事が可能となり、横漏れ、ズレ等を防止で
きる。
【0018】また、この両側片の折返し状態は、表面シ
ートと防漏シートとを張り合わせて吸収層の外周に突出
する硬いフラップの両側を、単一の素材で形成した柔軟
な両側片で被覆して行うため、使用者の肌に硬いフラッ
プが直接接触する事がなく、柔軟な両側片が肌に接触し
て、使用感を良好とする。
【0019】また、吸収性物品は、一体の構成部材であ
る両側片によって、ショーツへの止着部を剥離可能に被
覆する事により、資材の使用量を軽減して、経済的な製
造が可能となる。
【0020】また、両側片は、切断した両側シートの対
向する内側を2つに折返して弾性体を被覆すれば、肌と
弾性体とが直接接触する事がなく、使用感を向上する事
が可能となる。
【0021】また、吸収層は、長さ方向の両側の一部に
幅狭なクビレ部を形成すれば、使用者の内股の形状にク
ビレ部が一致し、ヨレ等が生じにくく、横漏れを防止し
易いものとなる。
【0022】また、吸収層は、長さ方向の両側を平滑に
形成すれば、形状を簡略化して簡易な成形が可能とな
る。
【0023】
【実施例】以下本発明の第1実施例を図面に於いて説明
すれば、(1)は両側シートで、撥水処理を施した不織
布、またはポリエチレン等の非透水性のシート等により
形成する事ができる。また、両側シート(1)は、非透水
性の素材により形成すると、使用者が長時間装着を行っ
た場合にも、体液を透過させる事がなく、体液の確実な
横漏れ防止を行う事が可能となる。また、両側シート
(1)は、撥水性不織布により形成すると、体液をはじ
き、横漏れ防止を可能とするとともにムレを防止し不織
布の優れた肌触りによって、柔軟な使用感を得る事が可
能となる。
【0024】また、両側シート(1)の長さ方向に、幅方
向の中央から一定の折返し間隔部(2)を介して接着剤を
塗布し、この折返し間隔部(2)の両側に接着剤塗布部
(3)を形成する。そして、この接着剤塗布部(3)に、図
2、図3に示す如く、生ゴム、ウレタンゴム、熱可塑性
エラストマー等により形成した弾性体(4)を伸張状態で
止着固定する。
【0025】また、両側シート(1)を、カッター等によ
って折返し間隔部(2)の中央部から切断し、この切断し
た両側シート(1)の対向する内側を2つに折返し、この
折返部(5)で弾性体(4)を被覆して、図2、図4に示す
如く、一対の両側片(6)を形成する。このように、両側
片(6)は、切断した両側シート(1)の対向する内側を2
つに折返して弾性体(4)を被覆すると、肌と弾性体(4)
とが直接接触する事がなく、柔軟な両側片(6)が接触し
て、使用感を向上できる。
【0026】また、折返部(5)を内側に位置して、一対
の両側片(6)を一定の間隔を介して平行に位置した後、
この一対の両側片(6)を非透水性の防漏シート(8)の外
面に載置する。そして、両側片(6)の弾性体(4)位置と
は反対側を、図5に示す如く加熱溶着して、溶着部(1
0)によって防漏シート(8)の外面に止着固定する。ま
た、防漏シート(8)の外面側には、ショーツへの止着部
(11)をホットメルト等により形成し、この止着部(1
1)を、剥離処理した離型紙(12)によって使用時まで
被覆する。
【0027】また、防漏シート(8)に、図6、図7に示
す如く、吸収層(7)および表面シート(14)を載置す
る。この吸収層(7)は、コットン、パルプ、吸収性高分
子等から成り、図6に示す如く、長さ方向の両側部の一
部に幅狭なクビレ部(13)を設け、全体形状をヒョウタ
ン型に形成する。このようにヒョウタン型に形成する
と、クビレ部(13)が内股の形状に一致し、吸収層(7)
はヨレ等を生じにくく、横漏れを防止し易いものとな
る。また、この吸収層(7)の形状は、特に限定されるも
のではなく、両側にクビレ部(13)を形成せず、平滑に
形成する事も可能である。この場合、吸収層(7)は、形
状を簡略化して簡易な成形が可能となる。
【0028】また、表面シート(14)は、透水性のメッ
シュシート、不織布等によって、吸収層(7)よりも幅広
に形成する。そして、吸収層(7)および表面シート(1
4)を載置した後、吸収層(7)を除く表面シート(14)
および防漏シート(8)を外周溶着部(15)により加熱溶
着し、吸収本体(16)を形成する。また、この場合、防
漏シート(8)の加熱と同時に、両側片(6)を加熱しても
良い。
【0029】そして、この吸収本体(16)の外周溶着部
(15)の両端および両側を、図6に示す2点鎖線に沿っ
て目的形状にカットし、図8に示す如く、吸収層(7)の
外周に一定幅のフラップ(17)を形成する。
【0030】上述の如く構成したものに於て、吸収性物
品(18)を使用するには、まず、防漏シート(8)の両側
に固定した一対の両側片(6)を、図9に示す如く表面シ
ート側(14)に折り返す。この折り返しによって、両側
片(6)は、対向する内側の折返部(5)を吸収層(7)の両
側から表面シート(14)側に突出し、弾性体(4)の収縮
によって、非透水性または撥水性の両側片(6)は、図
1、図9に示す如く吸収層(7)から大きく立ち上がり、
吸収層(7)の両側から拡散しようとする体液をセキ止
め、横漏れを確実に防止する事が可能となる。
【0031】また、この両側片(6)は、従来方法の如く
吸収層(7)の両側に直接形成するのではなく、防漏シー
ト(8)の両側から表面シート(14)側に折り返して使用
する。そのため、吸収層(7)が、図1、図9に示す如く
両側にクビレ部(13)を設けてヒョウタン型に形成して
も、クビレ部(13)に沿って両側片(6)を変形する事が
でき、内股形状に対応して湾曲する両側片(6)によっ
て、フィット性を良好とする事ができる。また、吸収層
(7)の形状は、クビレ部(13)を形成せず両側を平滑に
設けても良く、この場合も、吸収層(7)の形状に沿った
両側片(6)の変形を可能とする。そのため、両側片(6)
は、あらゆる形状の吸収層(7)に対応して両側から大き
く立ち上がる事が可能となる。
【0032】また、この両側片(6)の防漏シート(8)へ
の固定方法は、吸収層(7)および表面シート(14)を防
漏シート(8)に載置する前に、予め防漏シート(8)の外
面に両側片(6)を止着する。そのため、両側片(6)は、
吸収層(7)の両側よりも外方に溶着部(10)を設けて止
着しても、内方に溶着部(10)を設けて止着しても、ど
ちらでも行う事ができ、従来方法の如く、吸収層(7)の
形状によって止着位置を限定される事がない。このた
め、吸収層(7)が両側にクビレ部(13)を設けてヒョウ
タン型に形成しても、両側を平滑に形成しても、両側片
(6)の止着方法を変える必要がなく、製造工程を簡略化
して、廉価な製造が可能となる。
【0033】また、両側片(6)は、防漏シート(8)の両
側から表面シート(14)側に折返された状態で弾性体
(4)を収縮させるため、吸収層(7)は、幅方向の両側を
中央部よりも高く持ち上げ、受皿状に変形する。そのた
め、吸収層(7)は、使用者の局部の表面形状にフィット
する装着が可能となる。
【0034】また、この両側片(6)の折返し状態は、フ
ラップ(17)の両側を、単一の素材で形成した柔軟な両
側片(6)で被覆する。そのため、硬質化したフラップ
(17)が使用者の肌に直接接触する事がなく、柔軟な両
側片(6)が肌に接触して、使用感を良好とする。
【0035】また、上記実施例では、吸収性物品(18)
は、防漏シート(8)に設けた止着部(11)を、離型紙
(12)によって被覆する。しかし、第2実施例に於て、
使用前の吸収性物品(18)は、図11に示す如く、止着
部(11)を両側片(6)によって被覆している。この吸収
性物品(18)は、両側片(6)を形成する工程に於て、上
記第1実施例と同様に接着剤塗布部(3)を形成した後、
この接着剤塗布部(3)の外側に、図10に示す如く、ケ
イ素等を塗布して離型処理面(20)を形成する。
【0036】また、両側シート(1)は、接着剤塗布部
(3)を形成する前に、離型処理面(20)を先に形成して
も良い。この場合、両側シート(1)は、後に防漏シート
(8)への固定を行う溶着部(10)の形成予定部や、接着
剤塗布部(3)の形成予定部に、離型処理を施してはなら
ない。また、両側シート(1)の接着剤塗布部(3)に弾性
体(4)を止着固定する工程から、吸収本体(16)の外周
溶着部(15)の両端および両側を目的形状にカットする
工程までは、上記第1実施例と同様に形成する。
【0037】また、この第2実施例の吸収性物品(18)
を使用するには、防漏シート(8)の両側に固定した一対
の両側片(6)を止着部(11)から剥離する。この両側片
(6)は、止着部(11)との接触面に予め離型処理面(2
0)を形成しているため、ベタつかず容易な剥離を可能
とする。
【0038】そして、この止着部(11)から剥離した両
側片(6)を、表面シート(14)側に折り返せば、非透水
性または撥水性の両側片(6)は、弾性体(4)側を吸収層
(7)の両側から大きく立ち上げる。そして、この両側片
(6)から剥離させた止着部(11)を、股下まで降ろした
使用者のショーツの内面に貼着し、このショーツを引き
上げて着用する。
【0039】
【発明の効果】本発明は上述のごとく構成したものであ
るから、生理用ナプキン、おりもの専用シート等の吸収
性物品に於て、防漏シートの両側に固定した非透水性ま
たは撥水性の一対の両側片を、表面シート側に折り返し
て使用する事により、吸収層の両側に両側片を大きく立
ち上げて形成し、体液の確実な横漏れ防止を行う。ま
た、単一の素材で設けた柔軟な両側片によってギャザー
を形成する事により、良好な使用感を得る事ができる。
【0040】また、離型紙の代わりに、吸収性物品の一
体の構成部材である両側片によって、ショーツへの止着
部を被覆するため、資材の使用量を軽減して、廉価な製
造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸収性物品の両側片を表面シート側に折り返し
た状態を示す斜視図である。
【図2】両側片を形成する工程を示す平面図である。
【図3】図2のA−A線拡大端面図である。
【図4】図2のB−B線拡大端面図である。
【図5】防漏シートの外面に両側片を止着した状態を示
す断面図である。
【図6】防漏シートの上面に吸収層および表面シートを
載置した状態を示す平面図である。
【図7】図6のC−C線拡大端面図である。
【図8】吸収性物品の使用前の状態を示す断面図であ
る。
【図9】吸収性物品の使用状態を示す断面図である。
【図10】第2実施例の両側片を形成する工程を示す平
面図である。
【図11】第2実施例の吸収性物品の使用前の状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 両側シート 2 折返し間隔部 3 接着剤塗布部 4 弾性体 6 両側片 7 吸収層 8 防漏シート 11 止着部 13 クビレ部 14 表面シート 16 吸収本体 20 離型処理面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性の表面シートと非透水性の防漏シ
    ートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも幅狭
    な体液吸収性の吸収層を介装して吸収本体を形成し、こ
    の吸収本体の防漏シート側の両側に、非透水性または撥
    水性の一対の両側片を固定し、この一対の両側片の対向
    する内側に、弾性体を伸張状態で長さ方向に止着すると
    ともにこの両側片を使用時に於て、表面シート側に折り
    返して、吸収層の両側に立ち上げ可能とした事を特徴と
    する吸収性物品。
  2. 【請求項2】 透水性の表面シートと非透水性の防漏シ
    ートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも幅狭
    な体液吸収性の吸収層を介装して吸収本体を形成し、こ
    の吸収本体の防漏シート側の両側に、非透水性または撥
    水性の一対の両側片を固定し、この一対の両側片の対向
    する内側に弾性体を伸張状態で長さ方向に止着するとと
    もに、この両側片の防漏シート側に離型処理を施して離
    型処理面として成り、この離型処理面で、防漏シート側
    の外面に設けたショーツへの止着部を剥離可能に被覆す
    るとともにこの両側片を使用時に於て、表面シート側に
    折り返して、吸収層の両側に立ち上げ可能とした事を特
    徴とする吸収性物品。
  3. 【請求項3】 非透水性または撥水性の両側シートの長
    さ方向に、幅方向の中央から一定の折返し間隔部を介し
    て接着剤を塗布し、この接着剤塗布部に弾性体を伸張状
    態で止着固定した後、両側シートを幅方向の中央部から
    切断し、一対の両側片を形成するとともにこの両側片
    を、吸収層の裏面を被覆すべき非透水性の防漏シートの
    外面に、弾性体の固定部を内側に位置して載置し、両側
    片の外側の基端部を防漏シートの外面に止着固定した
    後、防漏シートの表面に、体液吸収性の吸収層とこの吸
    収層よりも幅広で透水性の表面シートを載置し、この表
    面シート、防漏シート、両側片を熱溶着固定した後、吸
    収本体の両端および両側を目的形状にカットして行う事
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  4. 【請求項4】 非透水性または撥水性の両側シートの長
    さ方向に、幅方向の中央から一定の折返し間隔部を介し
    て接着剤を塗布するとともにこの接着剤塗布部の外側
    に、離型処理を施して離型処理面を形成し、接着剤塗布
    部に弾性体を伸張状態で止着固定した後、両側シートを
    幅方向の中央部から切断し、一対の両側片を形成すると
    ともにこの両側片の形成と同時に、吸収層の裏面を被覆
    すべき非透水性の防漏シートの外面側に接着剤を塗布し
    てショーツへの止着部を形成し、この防漏シートの外面
    に、両側片を弾性体の固定部を内側に対向位置して載置
    し、両側片の外側の基端部を防漏シートの外面に止着固
    定し、この両側片の離型処理面で防漏シートの止着部を
    剥離可能に被覆した後、防漏シートの表面に、体液吸収
    性の吸収層とこの吸収層よりも幅広で透水性の表面シー
    トを載置し、この表面シート、防漏シート、両側片を熱
    溶着固定した後、吸収本体の両端および両側を目的形状
    にカットして行う事を特徴とする吸収性物品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 両側片は、切断した両側シートの対向す
    る折返し間隔部を2つに折返して弾性体を被覆した事を
    特徴とする請求項1または2の吸収性物品。
  6. 【請求項6】 両側片は、切断した両側シートの対向す
    る折返し間隔部を2つに折返して弾性体を被覆した事を
    特徴とする請求項3または4の吸収性物品の製造方法。
  7. 【請求項7】 吸収層は、長さ方向の両側の一部に幅狭
    なクビレ部を形成した事を特徴とする請求項1または2
    の吸収性物品。
  8. 【請求項8】 吸収層は、長さ方向の両側の一部に幅狭
    なクビレ部を形成した事を特徴とする請求項3または4
    の吸収性物品の製造方法。
  9. 【請求項9】 吸収層は、長さ方向の両側を平滑に形成
    した事を特徴とする請求項1または2の吸収性物品。
  10. 【請求項10】 吸収層は、長さ方向の両側を平滑に形
    成した事を特徴とする請求項3または4の吸収性物品の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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