JP5324957B2 - 防水下地用目地テープ及び塗膜防水構造 - Google Patents
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Description
図1は本発明の一実施形態に係る防水下地用目地テープ10を表す断面図である。図2はこの目地テープ10を用いて施工した様子を表す断面図である。
ポリウレタンフィルム14は厚さが20〜100μmである。
熱圧着タイプ不織布11の目付は15〜100g/m2である。この不織布11の繊維としては短繊維、長繊維のいずれであっても良いが、長繊維の方が不織布としたときの強度として高いものが得られるので、より好ましい。
接着剤17としては、ポリウレタンエステル、ポリウレタンエーテル、ポリウレタンポリカーボネイトが挙げられる。
粘着剤層16としてはいずれの種類の粘着剤を用いても良い。一般的に用いられている粘着剤としてはアクリル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリアミド系、酢酸ビニルエチレン系(以下EVA系)、ポリエステル系等がある。いずれの場合も、粘着剤層16の表面に離型フィルム15を重ねておき、使用に際し、適宜離型フィルム15を剥離して用いる。
図5はポリウレタンフィルム14の製造方法の一例を表す概略図である。図6はこのポリウレタンフィルム14を用いて目地テープ10を製造する方法の一例を表す概略図である。なお製造工程は図の右から左に進んでいる。
塗膜防水施工方法について図2を参照しつつ説明する。
次に、地震等により下地(コンクリート等)が動いた場合について説明する。なお図2が下地51の動きが比較的小さいときの様子を表しており、図3が下地の動きが比較的大きいときの様子を表している。
以下、実験例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
まず下記実験例における各種値の測定方法について述べる。サンプル方向に関しては機械方向(製造流れ方向)をMD方向、機械方向と直交する方向をCD方向と称する。なお目地テープの長手方向がMD方向、幅方向がCD方向となる。
JIS−L1906に準拠する。具体的にはMD方向に20cm、CD方向に25cm角の試験片を、CD方向に5箇所採取し、それぞれの重量を測定してこれらの平均値を算出した後、1m2当たりの重量に換算して目付(g/m2)とする。
JIS−L1906に準拠する。具体的にはCD方向の試験片全幅1m当たり、10箇所において加圧条件を1.96kPa(20gf/cm2)として測定し、これらの平均値を算出して厚さとする。
サンプルを5cm×20cmの短冊状にMD及びCD方向別に打ち抜き、試験片とする。この試験片について、JIS L1906 5.3.1に準じ、テンシロン引張試験機を用いて破断時にかかる張力と伸度を、MD、CD方向各5回ずつ測定した。
上記「[3]破断強度、伸度」の測定の際に、MD及びCD方向についてそれぞれ5%伸張した時の応力を測定し、これを5%伸重時の応力(N/5cm)とした。
サンプルを3cm×10cmの短冊状にMD及びCD方向別に各々5つ打ち抜き、このフィルム側にホットメルト接着テープ(サン化成株式会社製 MELCOテープBW−II)を120℃で熱圧着させ、これを試験片とする。試験片を長さ方向に3cm剥離し、その両端(フィルム−ホットメルト接着テープ側の端と、不織布側の端)を上記ショッパー抗張力試験機のつかみに挟んで該試験機により引張速度200mm/分で引っ張り、このときの最大荷重を読み取る。これを幅1cm当たりに換算し、接着強度(kg/cm(N/cm))とする。
屋外のコンクリート下地面に接着剤を塗布し、この上に通気緩衝シート(表面(上面)層がポリウレタンフィルム製である)を貼り付け、上記通気緩衝シートを付き合わせた目地部分にサンプルの目地テープを貼り付ける。30分間放置後、上記目地テープが剥がれずに接合しているかどうかを目視にて確認する。評価基準は下記の如くである。
○:シート同士を問題なく接合。
△:一部皺が発生しているが、シート同士の接合は問題ない。
×:風等の影響で一部テープ剥がれが発生。
屋外のコンクリート下地面に接着剤を塗布し、この上に通気緩衝シート(表面(上面)層がポリウレタンフィルム製である)を貼り付ける。上記通気緩衝シートを付き合わせた目地部分にサンプルの目地テープを貼り付けることとし、この際の作業性を確認する。この評価基準は下記の通りである。
○:施工時、目地テープを貼りなおすことなく効率よく作業できる。
×:施工時、目地テープの貼りなおしが必要であり、作業効率が悪い。
2枚の通気緩衝シートを付き合わせた目地部分にサンプルの目地テープを貼り付け、この上に超速硬化ウレタン防水材をスプレー吹き付けして塗膜防水積層体とする。1時間後に、この塗膜防水積層体に対し、上記付き合わせた通気緩衝シートをずらす様に水平方向の応力(大凡50N/5cm)を加え、表面のウレタン防水層に亀裂が入るかどうかを目視にて観察する。
テレフタル酸(以下、TPAと称することがある)100部、エチレングリコ−ル(以下、下EGと称することがある)40部、ネオペンチルグリコール(以下、NPGと称することがある)15部を少量の触媒と仕込み、常法にてエステル交換−重合後ペレタイズして、融点178℃、固有粘度0.780の芳香族共重合ポリエステルA(以下、COPES−Aと称することがある)を得た。他方、TPA100部、1・4ブタンジオール(以下、BGと称することがある)70部を少量の触媒と仕込み、常法にてエステル交換−重合後ペレタイズして、融点230℃、固有粘度1.205のポリブチレンテレフタレート−A(以下、PBT−Aと称することがある)を得た。
上記「COPES−Aを7部、PBT−Aを93部」に換えて固有粘度0.63のPETを100部用い、紡糸温度を260℃とし、これら以外は上記実験No.1と同様にしてスパンボンド不織布(熱圧着タイプ不織布11)を得た。更に実験No.1と同様にして目地テープ10を得た。なお上記と同様に各種値及び評価結果を表1に示す。
熱圧着タイプ不織布の繊維として、芯鞘質量比50:50の2成分繊維(芯:ポリエチレンテレフタレート(融点260℃)/鞘:ポリエチレン(融点130℃))を用いることとし、この芯鞘繊維が吐出されるように紡糸条件を変更した以外は、上記実験No.1と同様にしてスパンボンド不織布(熱圧着タイプ不織布11)を得た。更に実験No.1と同様にして実験No.6の目地テープを得た。なお上記と同様に各種値及び評価結果を表1に示す。
熱圧着タイプ不織布の繊維として、芯鞘質量比50:50の2成分繊維(芯:ポリエチレンテレフタレート(融点260℃)/鞘:ポリカプロラクタム(ナイロン6、融点225℃))を用いることとし、この芯鞘繊維が吐出されるように紡糸条件を変更した以外は、上記実験No.1と同様にしてスパンボンド不織布(熱圧着タイプ不織布11)を得た。次いでこのスパンボンド不織布の一方面にアクリル系粘着剤を塗布し、実験No.9の目地テープとした。なお上記と同様に各種値及び評価結果を表2に示す。但し、実験No.9は上記の通り粘着剤層を除くとスパンボンド不織布の単層であるので、接着強度の試験に関しては、目地テープの両面に上記ホットメルト接着テープを熱圧着させて試験片とし、この試験片を長さ方向に剥離してショッパー抗張力試験機で試験することとした。即ちスパンボンド不織布を層状に分離(材料破壊により分離)させた場合の強度を測定した。
ガラスクロスの下側面にアクリル系粘着剤を塗布し、実験No.10の目地テープとした。なお上記と同様に各種値及び評価結果を表2に示す。但し接着強度の試験に関し、実験No.10は粘着剤層を除くとガラスクロス単層であることから、上記実験No.9の場合と同様にして、ガラスクロスを層状に分離(材料破壊により分離)させた場合の強度を測定した。
厚さ50μmのPETフィルムの下側面にアクリル系粘着剤を塗布し、実験No.11の目地テープとした。なお上記と同様に各種値及び評価結果を表2に示す。但し接着強度の試験に関し、実験No.11は粘着剤層を除くとPETフィルム単層であることから省略した。
長尺のPETフィルム(厚さ100μm、幅95mm)の上側面に、ウレタン樹脂を20μm塗布し、下側面にアクリル系粘着剤を塗布したテープ状物とし、このテープの中央部分(中央線を中心に幅25mmの範囲)以外の箇所の内側半分は10mmピッチで直径4mmの孔を、外側半分は5mmピッチで直径4mmの孔を形成したものを、実験No.12の目地テープとした。なお上記と同様に各種値及び評価結果を表2に示す。但し、孔あきタイプであるため物性値の評価が困難である。従って評価困難なものについては省略した。
11 熱圧着タイプ不織布
14 ポリウレタンフィルム
15 離型シート
16 粘着剤層
17 接着剤
50,52,53 通気緩衝シート
51 下地(例えばコンクリート)
54 接着剤
55 目地部
62 塗膜防水層
Claims (4)
- 長尺の基材の上側面にポリウレタンフィルムが積層され、前記基材の下側面に粘着剤層を備えた防水下地用目地テープであり、
前記基材が、目付15〜100g/m2の熱圧着タイプ不織布であり、
前記ポリウレタンフィルムが厚さ20〜100μmであり、
前記基材と前記ポリウレタンフィルムの接着強度が4.9N/cm以下であることを特徴とする防水下地用目地テープ。 - 前記目地テープは、その長手方向の伸度が40%以下であり、幅方向の5%伸長時の応力が30N/5cm以下である請求項1に記載の防水下地用目地テープ。
- 前記基材と前記ポリウレタンフィルムがポリウレタン系接着剤を介して接合されたものである請求項1又は2に記載の防水下地用目地テープ。
- 屋外コンクリート下地面の上に複数の防水施工用通気緩衝シートが並べて敷設され、隣り合った前記通気緩衝シート同士の目地部に請求項1〜3のいずれか1項に記載された防水下地用目地テープが貼付され、この上に塗膜防水層が施工されたことを特徴とする塗膜防水構造。
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