JP5324941B2 - 有害生物防除剤組成物およびその使用方法 - Google Patents
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Description
従来、床下土壌へのシロアリ防除処理としては、合成樹脂エマルジョンとシロアリ剤と発泡剤を含む処理液を予め発泡させて散布する方法(例えば、特許文献1を参照。)、水分による硬化型のウレタン樹脂を用いて、シロアリ剤を床下土壌に樹脂層として固着させる方法(例えば、特許文献2乃至5を参照。)、セメントにシロアリ防除剤を混合して床下土壌に塗布する方法(例えば、特許文献6を参照。)等が知られている。
即ち、本発明は
(1) 分子中に少なくとも1個のカルボニル基を有するカルボニル基含有エチレン性不飽和単量体を含む単量体組成物を重合して得られる水溶性高分子(A)を保護コロイドに用いて、エチレン性不飽和単量体を乳化重合して得られる水性樹脂分散体(B)に、殺虫活性を有する化合物を混合し、pH7未満の条件下、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物を添加して得られる有害生物防除剤組成物、
(2) 前記水溶性高分子(A)に占める前記カルボニル基含有エチレン性不飽和単量体の固形分量が、30〜100質量%である前記(1)に記載の有害生物防除剤組成物、
(3) 前記水溶性高分子(A)の重量平均分子量が10,000〜300,000である前記(1)又は(2)に記載の有害生物防除剤組成物、
(4) 前記水性樹脂分散体(B)に占める前記水溶性高分子(A)の固形分量が、2〜20質量%である前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の有害生物防除剤組成物、
(5) 前記水性樹脂分散体(B)のガラス転移点が−30〜30℃である前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の有害生物防除剤組成物、
(6) 前記殺虫活性を有する化合物がシロアリ防除剤である前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の有害生物防除剤組成物、
(7) 前記シロアリ防除剤が、ペルメトリン、プラレトリン、エトフェンプロックス、シラフルオフェン、シフェノトリン、イミダクロプリド、クロルフェナピル、フィプロニル、クロチアニジン、チアクロプリド、チアメトキサム、インドキサカルブ、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びメタフルミゾンから選択される1種又は2種以上の化合物である前記(6)に記載の有害生物防除剤組成物、
(8) 有害生物防除剤100質量%中に占める前記シロアリ防除剤の割合が、0.001〜10質量%である前記(6)又は(7)に記載の有害生物防除剤組成物、
(9) 前記ヒドラジド基含有化合物は、前記殺虫活性を有する化合物を混合した水性樹脂分散体(B)に含まれるカルボニル基1モルに対して、ヒドラジド基が0.1〜1.2モルとなるように添加される前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の有害生物防除剤組成物、
(10) 前記水性樹脂分散体(B)に殺虫活性を有する化合物を混合した混合液と、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物とを、床下環境中で混合しながら土壌に散布処理することを特徴とする前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の有害生物防除剤組成物の使用方法、および
(11) 前記水性樹脂分散体(B)に殺虫活性を有する化合物を混合した混合液と、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物とを、床下土壌に1.0〜5.0L/m2散布処理することを特徴とする前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の有害生物防除剤組成物の使用方法、
に関する。
本発明の有害生物防除剤組成物は、分子中に少なくとも1個のカルボニル基を有するカルボニル基含有エチレン性不飽和単量体を含む単量体組成物を重合して得られる水溶性高分子(A)を保護コロイドに用いて、エチレン性不飽和単量体を乳化重合して得られる水性樹脂分散体(B)に、殺虫活性を有する化合物を混合し、pH7未満の条件下、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物を添加して得られる。
上記水性樹脂分散体(B)とpH7未満の条件下、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物を添加して得られる樹脂は、非ウレタン系の二液混合硬化型樹脂であり、本発明はこの特定の樹脂を用いることにより完成された。
界面活性剤は、例えば有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び/又は湿潤の目的のために使用することができる。界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、リグニンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル等が挙げられる。
分散安定化、粘着及び/又は結合助剤は、有効成分化合物の分散安定化を目的として、また粒子成形のための粘着及び/又は結合助剤として使用することができる。分散安定化、粘着及び/又は結合助剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、松根油、糠油、ベントナイト、リグニンスルホン酸塩等が挙げられる。
消泡剤としては、例えば、シリコーン油等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、パラクロロメタキシレノール、パラオキシ安息香酸ブチル等が挙げられる。
更に、必要に応じて機能性展着剤、ピペロニルブトキサイド等の代謝分解阻害剤等の活性増強剤、プロピレングリコール等の凍結防止剤、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)等の酸化防止剤、紫外線吸収剤等その他の添加剤等も加えることができる。
製剤中の補助剤の配合割合は必要に応じて加減することができ、製剤100質量%中、約0.01〜90質量%の範囲から適宜選択して使用すれば良く、例えば、乳剤、水和剤、粉剤又は粒剤とする場合は約0.1〜50質量%が適当である。
更に保存中又は処理後の樹脂の防腐・防かびのために一般に殺菌剤として知られている化合物を混ぜても良い。
なお、有害生物に対する防除(有害生物の駆除および有害生物による被害の予防)とは、殺傷のみならず、忌避、摂食阻害をも含めた意味に用いている。
攪拌装置、温度計、還流冷却器及び2個の滴下ロートを備えた反応容器にイオン交換水90部、イソプロピルアルコール20部を仕込み、75℃に昇温した。モノマー混合物として、ジアセトンアクリルアミド150部をイオン交換水(温水)413.5部に溶解した後、50%アクリルアミド300部を加え、攪拌したものを準備した。重合開始剤として、過硫酸アンモニウム0.5部を加え、同時にモノマー混合物の滴下を開始した。過硫酸アンモニウム1.0部をイオン交換水25部に溶解したものおよびモノマー混合物を2時間かけて滴下した。なお、反応装置内の温度は80℃に保った。滴下終了後、80℃で1時間30分保持し、冷却した後、反応装置から内容物を取り出した。得られた水溶性高分子(A−1)は、不揮発分31.5%、23℃における粘度900mPa・s、pH4.0、重量平均分子量57,900であった。また、水溶性高分子(A−1)に占めるカルボニル基含有エチレン性不飽和単量体の固形分量は50質量%(理論値)である。
攪拌装置、温度計、還流冷却器及び2個の滴下ロートを備えた反応容器にイオン交換水242部、水溶性高分子(A−1)72部を仕込み、75℃に昇温した。スチレン101部、メチルメタクリレート101部、2−エチルヘキシルアクリレート207部、メタクリル酸2.5部、アニオン性乳化剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩;商品名ハイテノール08E、第一工業製薬株式会社製)7部、イオン交換水224部を混合し、ホモミキサーで乳化した。過硫酸アンモニウム0.6部を反応器に投入後、モノマー乳化物とイオン交換水30部に溶解させた過硫酸アンモニウム1.2部とを3時間かけて連続滴下した。なお、反応温度は約80℃に保った。モノマー乳化物および重合開始剤の滴下終了後、約80℃で1時間保持した後、室温まで冷却した。得られた水性樹脂分散体(B−1)は不揮発分45.1%、23℃における粘度2120mPa・s、pH2.3であった。また、水性樹脂分散体(B−1)に占める水溶性高分子(A−1)の固形分量は、5質量%(理論値)である。更に、水性樹脂分散体(B−1)を23℃、65%RH条件下で1週間乾燥させた後、示差走査熱量計(DSC、セイコーインスツルメンツ株式会社製SSC5200)を用いてガラス転移温度を測定した結果、0℃だった。
参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)100部、水18.95部、フィプロニル2%、プラレトリン1%を含むマイクロカプセル製剤(グレネードMC:日本農薬製)1.05部を混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド5%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)11.3部を添加し、有害生物防除組成物(C−1)を得た。
参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)100部、水97.89部、ビフェントリン5%を含むマイクロエマルション製剤(アリピレスME:日本農薬製)2.11部を混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド5%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)11.3部を添加し、有害生物防除組成物(C−2)を得た。
参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)100部、水19.34部、クロルフェナピル21%を含む水懸濁製剤(ステルスSC:BASFアグロ製)0.66部を混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド5%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)11.3部添加し、有害生物防除組成物(C−3)を得た。
参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)81部、水9.5部、イミダクロプリド20%を含む水性懸濁製剤(ハチクサンFL:バイエルクロップサイエンス製)0.5部を混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド5%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)9部を添加し、イミダクロプリド0.1%を含む有害生物防除組成物(D−1)を得た。
参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)81部、水8部、クロチアニジン5%を含むマイクロカプセル製剤(タケロックMC50E:日本エンバイロケミカルズ製)2部を混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド5%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)9部を添加し、クロチアニジン0.1%を含む有害生物防除組成物(D−2)を得た。
参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)81部、水9部、ジノテフラン20%を含む顆粒水和剤(スタークル顆粒水溶剤:三井化学製)1部を混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド4.25%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)9部を添加し、ジノテフラン0.2%を含む有害生物防除組成物(D−3)を得た。
参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)81部、水9.6部、チアメトキサム25%を含む顆粒水和剤(アクタラ顆粒水溶剤:シンジェンタ製)0.4部を混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド3%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)9部を添加し、チアメトキサム0.1%を含む有害生物防除組成物(D−4)を得た。
アセタミプリド0.1部をハイモールPM(東邦化学工業製)1.9部に溶解させ、参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)69部、水20部を加えて混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド4.25%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)9部を添加し、アセタミプリド0.1%を含む有害生物防除組成物(D−5)を得た。
アセタミプリド0.05部をハイモールPM(東邦化学工業製)0.95部に溶解させ、参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)69部、水21部を加えて混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド4.25%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)9部を添加し、アセタミプリド0.05%を含む有害生物防除組成物(D−6)を得た。
以下、実施例8および9と同様の調製方法により、アセタミプリド0.02%及び0.01%を含む有害生物防除組成物(D−7及びD−8)を得た。
参考例2にて製造した水性樹脂分散体(B−1)81部、水10部、を加えて混合攪拌し、均一な分散体である主剤を得た。これに硬化剤であるアジピン酸ジヒドラジド4.25%水溶液(ヒドラジド基/カルボニル基=1.0モル)9部を添加し、比較組成物(E−1)を得た。
内径約5cm、高さ約12cmのガラス円筒2本を、底面から約2cmの所で内径約1.5cm、長さ約10cmのガラス管(中央部分に長さ5cmで5mmずつの目盛りを付けたもの)で連結した試験系を使用し、一方のガラス円筒に含水率約25%に調整した無処理土壌約60g、他方に濾紙(直径5.5mm)約0.29gを入れた。20メッシュの篩を通過した砂壌土を温度60±2℃で恒量になるまで乾燥した無処理乾燥土壌12.0gに水2.0gを加え混合したものと、実施例1で調製した有害生物防除組成物(C−1)3.0gとを素早く十分に混合した後にガラス管に隙間ができないように詰め3日間室温で放置した。このガラス管をガラス円筒に連結し、無処理土壌を入れたガラス円筒にイエシロアリの職蟻200頭と兵蟻20頭を投入し、試験系を温度28±2℃、湿度70%以上の恒温室に静置した。イエシロアリ投入14日後に薬剤処理層をイエシロアリが何cm貫通したかを判定し、また濾紙の食害、殺蟻効果を調査し、効果の判定を下記の基準に従って行った。
+ 無処理対比10%以下
++ 無処理対比11〜50%以下
+++ 無処理対比51%以上
殺蟻効果: A 死虫率100%
B 死虫率 80〜99%
C 死虫率 50〜79%
D 死虫率 49%以下
以下、同様の方法により有害生物防除組成物(C−2)及び(C−3)を評価した。結果を表1に示す。
内径約5cm、高さ約12cmのガラス円筒2本を、底面から約2cmの所で内径約1.5cm、長さ約10cmのガラス管(中央部分に長さ5cmで5mmずつの目盛りを付けたもの)で連結した試験系を使用し、一方のガラス円筒に含水率約25%に調整した無処理土壌約60g、他方に濾紙(直径5.5mm)約0.29gを入れた。20メッシュの篩を通過した砂壌土を温度60±2℃で恒量になるまで乾燥した無処理乾燥土壌12.0gを上記ガラス管に隙間ができないように詰め、該ガラス管の一方に実施例4で調製した本願有害生物防除組成物(D−1)0.53g(3L/m2相当)を滴下し、3日間室温で放置した。その後本願有害生物防除組成物を処理しなかった方に水3mLを添加して水をしみ込ませた。本願の有害生物防除組成物を滴下した方を濾紙側、水を処理した方を無処理土壌側となるようにこのガラス管を前記ガラス円筒に連結した。無処理土壌を入れたガラス円筒にイエシロアリの職蟻200頭と兵蟻20頭を投入し、試験系を温度28±2℃、湿度70%以上の恒温室に静置した。イエシロアリ投入14日後に薬剤処理層(樹脂層)をイエシロアリが貫通したかどうかによりイエシロアリに対するバリア効果を判定し、また濾紙の食害、殺蟻効果を調査し、効果の判定を下記の基準に従って行った。
+ 無処理対比10%以下
++ 無処理対比11〜50%以下
+++ 無処理対比51%以上
殺蟻効果: A 死虫率 100%
B 死虫率 80〜99%
C 死虫率 50〜79%
D 死虫率 49%以下
以下、同様の方法により有害生物防除組成物(D−2)から(D−8)、比較組成物(E−1)を評価した。結果を表2に示す。
コンクリートブロックを用いて床下モデル(内寸:縦78cm×横84cm×高さ33cm)を2区作成し、一方の区に実施例1にて調製した有害生物防除組成物C−1を3L/m2の割合で土壌表面に均一になるように散布した。各区画に湿度センサを設置し、床下モデルをOSBボードで蓋をして、更に上から換気口を塞がないようにブルーシートで覆い、処理翌日および1ヶ月後の3時間毎の1日の相対湿度を測定した。結果を表3に示す。
Claims (12)
- アクロレイン、ジアセトンアクリルアミド、ジアセトンメタクリルアミド、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソブチルケトン、アクリルオキシアルキルプロパナール、メタクリルオキシアルキルプロパナール、ジアセトンアクリレート、ジアセトンメタクリレート、アセトニトリルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレートアセチルアセテート、ブタンジオールアクリレートアセチルアセテートから選ばれる一種または二種以上のエチレン性不飽和単量体を含む単量体組成物を重合して得られる水溶性高分子(A)を保護コロイドに用いて、エチレン性不飽和単量体を乳化重合して得られる水性樹脂分散体(B)に、殺虫活性を有する化合物を混合し、pH7未満の条件下、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物を添加して得られる有害生物防除剤組成物。
- ジアセトンアクリルアミドおよびジアセトンメタクリルアミドから選ばれる一種または二種のエチレン性不飽和単量体を含む単量体組成物を重合して得られる水溶性高分子(A)を保護コロイドに用いて、エチレン性不飽和単量体を乳化重合して得られる水性樹脂分散体(B)に、殺虫活性を有する化合物を混合し、pH7未満の条件下、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物を添加して得られる有害生物防除剤組成物。
- 前記水溶性高分子(A)に占める前記カルボニル基含有エチレン性不飽和単量体の固形分量が、30〜100質量%である請求項1又は2に記載の有害生物防除剤組成物。
- 前記水溶性高分子(A)の重量平均分子量が10,000〜300,000である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の有害生物防除剤組成物。
- 前記水性樹脂分散体(B)に占める前記水溶性高分子(A)の固形分量が、2〜20質量%である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有害生物防除剤組成物。
- 前記水性樹脂分散体(B)のガラス転移点が−30〜30℃である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の有害生物防除剤組成物。
- 前記殺虫活性を有する化合物がシロアリ防除剤である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の有害生物防除剤組成物。
- 前記シロアリ防除剤が、ペルメトリン、プラレトリン、エトフェンプロックス、シラフルオフェン、シフェノトリン、イミダクロプリド、クロルフェナピル、フィプロニル、クロチアニジン、チアクロプリド、チアメトキサム、インドキサカルブ、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びメタフルミゾンから選択される1種又は2種以上の化合物である請求項7に記載の有害生物防除剤組成物。
- 有害生物防除剤100質量%中に占める前記シロアリ防除剤の割合が、0.001〜10質量%である請求項7又は8に記載の有害生物防除剤組成物。
- 前記ヒドラジド基含有化合物は、前記殺虫活性を有する化合物を混合した水性樹脂分散体(B)に含まれるカルボニル基1モルに対して、ヒドラジド基が0.1〜1.2モルとなるように添加される請求項1乃至9のいずれか1項に記載の有害生物防除剤組成物。
- 前記水性樹脂分散体(B)に殺虫活性を有する化合物を混合した混合液と、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物とを、床下環境中で混合しながら土壌に散布処理することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の有害生物防除剤組成物の使用方法。
- 前記水性樹脂分散体(B)に殺虫活性を有する化合物を混合した混合液と、分子中に少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラジド基含有化合物とを、床下土壌に1.0〜5.0L/m2散布処理することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の有害生物防除剤組成物の使用方法。
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