JP5324836B2 - 燃料電池車両 - Google Patents

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Description

本発明は、水素センサの点検用パイプを備えた燃料電池車両に関する。
燃料電池システムを搭載した燃料電池自動車では、燃料電池システムからの水素漏れを検知するために水素センサが設けられている。水素は空気に比べて比重が軽いため、水素センサを燃料電池システムの上方に置くことが一般的に行われるが、そのような配置では、水素センサが燃料電池システムの上方の視認し難い位置に配置されることになる。このため水素センサの点検時には、水素センサの検出部に校正ガス(点検用の水素ガス)を吹き付けることが難しくなる。そこで、車両に予め水素センサ点検用のパイプを取り付けて、点検作業性を向上させる技術が提案されている。
特開2006−329786号公報(段落0031〜0033、図3)
しかしながら、検出精度向上のため(水素センサの故障検出を行うため)、検出部を複数備えた水素センサが知られているが、検出部を複数持つ水素センサに対する点検用パイプの設置方法については検討されていなかった。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、複数の検出部を備えた水素センサに対して校正ガスを適切に当てることができる点検パイプを備えた燃料電池車両を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、一つのケース内に複数の検出部が近接して一列に並んで配置される水素センサと、前記水素センサへ水素ガスを吹き付けるための点検パイプと、を備え、前記点検パイプの軸方向と前記複数の検出部の配列方向とを一致させつつ、先端部を閉塞させた前記点検パイプを前記水素センサの下側において前記複数の検出部のそれぞれの下面側を通るように配設し、前記点検パイプの前記複数の検出部のそれぞれに対応する箇所である周面に下から上に向けて前記水素ガスを噴出させるとともに同一空間を介して前記複数の検出部に前記水素ガスを吹き付ける吹き付け穴を設けたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、一本の点検パイプにより複数の検出部の点検が可能となり、点検パイプの製造工程を簡略化でき、コストを低減できる。しかも、点検パイプの円周部に吹き付け穴を設けたので、点検ガス(水素ガス)の流速の影響を受け難く、的確に検出部に点検ガスを吹き付けることが可能になる。ちなみに、点検パイプの先端部に拭き付け穴を設けて点検すると、本発明と比べて多量の点検ガスが必要になる。
請求項2に係る発明は、前記点検パイプの先端部は、前記検出部の端部を超えて延長して設定されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、拭き付け穴を加工する際に誤差の許容範囲を大きくできる。
請求項3に係る発明は、前記複数の検出部に対応する吹き付け穴は、前記点検パイプの先端に近づくにつれて径が大きくなることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、点検パイプの先端に近づくにつれて径を拡大させることで、より均等に水素ガスを検出部に吹き付けることが可能になり、水素センサの点検精度を向上できる。
請求項4に係る発明は、前記吹き付け穴は、前記検出部の中心よりガス導入側にずれて設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、水素ガスの流速により検出部に水素ガスが当たらないことを防止することができる。
請求項5に係る発明は、前記吹き付け穴は、前記点検パイプの断面視において、内表面から外表面に向かって径が広くなることを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、点検パイプから噴出する水素ガスがより拡散し易くなり、吹き付け穴と検出部との位置の誤差を良好に吸収することができる。また、水素ガスを検出部全体に吹き付けることが可能になる。
請求項6に係る発明は、前記吹き付け穴を有する部分は、前記ガス導入側のパイプ部分と別体で設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明によれば、吹き付け穴を有するパイプ部分を別体とすることで、吹き付け穴の加工が容易になり、生産性を向上できる。つまり、点検パイプ自体は複雑な形状になるため、一体物とすると吹き付け穴の加工がし難くなる。
本発明によれば、複数の検出部を備えた水素センサに対して校正ガスを適切に当てることができる点検パイプを備えた燃料電池車両を提供できる。
図1は本実施形態の燃料電池自動車を示す透視図であり、(a)は側面から見たとき、(b)は上面からみたとき、図2は本実施形態の燃料電池車両の主要部を下方から見たときの斜視図、図3は水素センサの一例を示す斜視図、図4は水素センサを検出部の正面から見たときの平面図、図5は図4のA−A断面図である。なお、本実施形態では、燃料電池自動車を例に挙げて説明するが、二輪車などの他の車両、船舶や航空機などに適用することができる。
図1(a)に示すように、本実施形態の燃料電池自動車1は、燃料電池システム10、水素センサ20、点検パイプ30Aなどで構成されている。また、燃料電池自動車1は、フロアパネル2によって車室内Q1と車室外Q2とに区画されており、フロアパネル2の下方の車室外Q2に、燃料電池システム10、水素センサ20、点検パイプ30Aが配置されている。なお、車室内Q1とは、燃料電池自動車1において、客室および荷室からなる空間を意味し、車室外Q2とは、燃料電池自動車1から車室内Q1を除いた部分を意味する。また、フロアパネル2は、車室外Q2に設置された燃料電池システム10からの漏れ水素が車室内Q1内に流入しないように構成されている。
前記燃料電池システム10は、燃料電池11、補機12、水素タンクモジュール13、水素供給配管14などで構成されている。燃料電池11および補機12は、フロアパネル2のフロント側の凸状のセンターコンソール2a内に配置され、水素タンクモジュール13は、フロアパネル2のリア側の後輪RWと後輪RWとの間に横置きに配置されている(図1(b)参照)。なお、水素タンクモジュール13が配置されるフロアパネル2は、水素タンクモジュール13のタンク形状に沿うように上側に凸状に湾曲して形成されている。
また、燃料電池11および補機12は、サブフレーム15上に固定された状態で、サブフレーム15がフロアパネル2側の車体(メインフレーム、図示せず)に取り付けられている。また、水素タンクモジュール13は、サブフレーム16上にリアサスペンション(図示せず)などとともに固定され、サブフレーム16がフロアパネル2側の車体(図示せず)に取り付けられている。
前記水素タンクモジュール13は、高圧水素タンク、一次遮断弁、一次減圧弁などで構成されている。高圧水素タンクは、高純度の水素を非常に高い圧力で充填した円筒状の容器である。一次遮断弁は、例えばインタンク式のものであり、ソレノイドを有する電磁作動式のものである。一次減圧弁は、高圧水素タンクからの高圧の水素を所定圧に減圧する機能を有する。
前記水素供給配管14は、補機12と水素タンクモジュール13とを接続し、水素タンクモジュール13から供給される水素を補機12に導入するための流路を構成している。
前記燃料電池11は、固体高分子形の燃料電池であり、電解質膜を、触媒を含むアノードと触媒を含むカソードとで挟み、さらに一対の導電性のセパレータで挟んで構成した単セルを厚み方向に複数積層した構造を有している。
前記補機12は、水素タンクモジュール13から供給された水素を燃料電池11のアノードに供給するアノード系補機であり、図示しない、二次遮断弁、二次減圧弁、エゼクタ、パージ弁などで構成されている。二次遮断弁は、例えばソレノイドを有する電磁作動式のものであり、下流の二次減圧弁などに不具合が生じたときなどに閉弁するものである。二次減圧弁は、一次減圧弁で減圧された水素をさらに低い圧力に減圧する機能を有する。エゼクタは、燃料電池11のアノードから排出された未反応の水素を再びアノードに供給して再循環させる真空ポンプの一種である。パージ弁は、例えば開弁することによってアノード循環経路に残留している不純物(窒素、生成水など)を排出する機能を有する。
なお、燃料電池システム10は、カソード系補機として、燃料電池11のカソードに空気を供給するエアコンプレッサ(図示せず)、空気を加湿するための加湿器などを備えている。また、パージ弁の下流側には希釈器(図示せず)が設けられており、この希釈器においてアノード側から排出された水素をカソードオフガスで希釈して車外に排出するように構成されている。
燃料電池11では、アノードに対向するセパレータに水素(燃料ガス)が供給され、カソードに対向するセパレータに空気(酸化剤ガス)が供給されることにより発電が行われる。すなわち、アノードでは、触媒の作用により水素から電子が分離して、水素イオン(プロトン)が電解質膜を介してカソードに透過し、電子が外部負荷(例えば、走行モータ)を介してカソードに移動する。カソードでは、水素イオンと電子と空気中の酸素との反応により水が生成される。
図2に示すように、前記水素センサ20は、燃料電池システム10からの水素漏れを検出する機能を有し、水素タンクモジュール13の水素タンク上方のフロアパネル2の天井面にねじ22,22を介して固定されている。また、水素センサ20は、その検出部21A,21Bが下向きになるように設定されている。すなわち、水素は空気に比べて比重が非常に小さいことから、水素センサ20は、水素が漏れたときに水素が最も溜まり易い位置(例えば、最も高い位置)に配設されている。このため、水素センサ20は、水素タンクモジュール13が車両に取り付けられた状態において、車両下側からは確認しにくい位置に設けられている。なお、水素センサ20の内部構造については図3を参照して後記する。
前記点検パイプ30Aは、水素センサ20の点検時に水素を導入して水素センサ20の検出部21A,21Bに水素ガス(校正ガス、点検ガス)を吹き付ける流路を構成し、先端が水素センサ20の正面に位置し、基端が車両の外部に向けて延びて構成されている。本実施形態における点検パイプ30Aは、フロアパネル2の壁面に沿って車幅方向の左側に向けて延び、後輪RWおよびタイヤハウスカバー(図示せず)を外したときに、その先端部が車両側面から視認できる位置まで延びている。
なお、点検パイプ30Aの長さは、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、後輪RWおよびタイヤハウスカバーを外して視認でき、点検作業を容易にできる位置であれば、さらに短く形成されていてもよく、あるいは車両の前方または後方に延びていてもよい。
また、点検パイプ30Aは、水素センサ20の検出部21A,21Bの並び方向と、点検パイプ30Aの軸方向(図4参照)とが一致するように構成されている。また、点検パイプ30Aは、ステー31,31によって支持され、各ステー31がねじ32によってフロアパネル2にねじ止めされている。
前記ステー31には、水素センサ20へ電力を供給するとともに水素センサ20からの検出信号を取得するためのハーネス41が支持部材42によって支持されている。なお、ハーネス41の一端は、水素センサ20のケースに設けられたコネクタ部20aに接続され、他端は図示しない制御部に接続されている。
図3に示すように、水素センサ20は、2つの検出部21A,21Bを備えた円筒状のケース20bを有している。検出部21A,21Bは、ケース20bの下面に水素の取り込み口となる円形の開口部20c,20dを備えている。また、検出部21Aは、開口部20cに対応する位置に基準検出素子50Aを備え、検出部21Bは、開口部20dに対応する位置に常用検出素子50Bを備えている。なお、図示していないが、開口部20c,20dには、防爆フィルタ、撥水フィルタなどが設けられていてもよい。
基準検出素子50Aと常用検出素子50Bは、それぞれ検出素子51と温度補償素子52の対により構成されている。検出素子51は、周知の素子であって、電気抵抗に対する温度係数が高い白金等を含む金属線のコイル51aが、触媒51bを担持したアルミナ等の担体で被覆されて形成されている。触媒51bは、水素などの被検出ガスに対して活性な貴金属などからなる。温度補償素子52は、被検出ガスに対して不活性とされ、例えば検出素子51と同等のコイル52aの表面が、アルミナ等の担体で被覆されて形成されている。被検出ガス(水素)が触媒51bに接触した際に生じる反応熱により検出素子51が高温になると、検出素子51の抵抗値と温度補償素子52の抵抗値との間で差が生じるので、この差から水素濃度を検出することができる。なお、雰囲気温度による電気抵抗値の変化は、温度補償素子52を利用することにより相殺されるようになっている。
また、検出素子51と温度補償素子52は、互いに近接して配置され、基準検出素子50Aと常用検出素子50Bも互いに近接して配置されている。また、基準検出素子50Aと常用検出素子50Bでは、それぞれ、検出素子51が金属製のステー51c,51cに接続され、温度補償素子52が同様な金属製のステー52c,52cに接続されている。これにより、検出素子51および温度補償素子52は、ベース53から所定距離離間して設けられ、ベース53に対し同じ高さに位置している。なお、各ステー51c,52cは、ベース53を貫通して、ケース20bの上部に一体に形成された略四角箱型の基板ケース20e(図4参照)内に樹脂封止された制御基板(図示せず)と電気的に接続されている。
また、基準検出素子50Aと常用検出素子50Bは、それぞれ検出素子51と温度補償素子52とが直列接続されてなる枝辺と、固定抵抗と固定抵抗とが直列接続されてなる枝辺とが、水素センサ20の外部電源(12Vバッテリ、図示せず)から供給される、いわゆるブリッジ回路が構成されている。なお、固定抵抗は、図示しない制御基板上に設けられている。このようなブリッジ回路において、検出素子51と温度補償素子52との接続点と、固定抵抗と固定抵抗との接続点との電圧を検出することにより、電圧の変化に応じて水素濃度を検出できるようになっている。
また、基準検出素子50Aと常用検出素子50Bは、それぞれ出力を検出する検出回路に接続されるとともに、各検出回路は、異常であることを判断する異常判定部、出力を選択する出力選択部にそれぞれ接続されて構成されている(いずれも図示せず)。
例えば、異常判定部において、常用検出素子50Bが異常であるか否かを判定して、常用検出素子50Bが異常であれば、基準検出素子50Aが異常であるか否かを判定し、常用検出素子50Bが正常であれば、出力選択部が正常な検出出力を選択して出力する。そして、異常判定部において、基準検出素子50Aが異常であれば、出力選択部は、常用検出素子50Bと基準検出素子50Aからの出力をいずれも選択せず、図示しない警報装置を作動させる。一方、基準検出素子50Aが正常であれば、検出された水素濃度と所定水素濃度とを比較し、検出水素濃度が所定水素濃度以上であれば、出力選択部は、基準検出素子50Aからの検出出力を選択して出力し、検出水素濃度が所定水素濃度以上でなければ、正常出力を主に連続的に出力しつつ、異常出力を間欠的に出力して、警報装置を作動させる。
図4に示すように、点検パイプ30Aは、検出部21A側(図示左側)から直線状に延び、検出部21Aの正面(下面)を通り、そして検出部21Bの正面(下面)を通るようにして配設されている。また、点検パイプ30Aの先端部分の周面には、検出部21Aに対応する位置に吹き付け穴30aが形成され、検出部21Bに対応する位置に吹き付け穴30bが形成されている。
図5において断面図で示すように、点検パイプ30Aの先端部30sは、水素センサ20の検出部21Bの端部Eを超えて延長して形成されている。つまり、点検パイプ30Aの先端部30sが、検出部21Bの端部Eよりもガス導入側に位置しないように設定されている。
なお水素センサ20の点検手順としては、例えば、車両をジャッキアップして、点検パイプ30Aが延びている方向の後輪RW(本実施形態では左側)およびタイヤハウスカバー(図示せず)を取り外す。これにより、点検パイプ30Aの基端の水素ガス導入口を視認することができるようになる。そして、水素センサ20を起動した状態において、点検用ガス(校正ガス)としての水素が充填されたボンベを点検パイプ30Aの基端の開口と接続して、予め決められた濃度の水素を所定の圧力で供給する。供給された水素は点検パイプ30A内を通って、先端の吹き付け穴30a,30bから検出部21A,21Bに向けて吐出される。このようにして水素センサ20の各検出部21A,21Bが正常に機能しているかどうかを確認することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の検出部21A,21Bを備えた水素センサ20であっても、1本の点検パイプ30Aで2つの検出部21A,21Bの点検ができるので、点検パイプ30Aの製造工程を簡略化でき、コストを低減することも可能になる。
しかも、点検パイプ30Aの円周面に吹き付け穴30a,30bを設けたので、点検ガスの流速の影響を受け難く、それぞれの検出部21A,21Bに的確に点検ガスを吹き付けることが可能になる。ちなみに、点検パイプの端部から点検ガスを拭き付けて点検すると、本実施形態と比べて多量の点検ガスが必要になる。
また、本実施形態によれば、点検パイプ30Aの先端部30sが検出部21Bの端部Eを超えて延長して形成されているので、点検パイプ30Aに吹き付け穴30bを加工する際に、吹き付け穴30bの位置が軸方向にずれて形成されたとしても、その誤差の許容範囲を大きくできる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、図6ないし図11に示す構成にしてもよい。図6は点検パイプの変形例を示す断面図、図7は点検パイプと検出部との配置の変形例を示す断面図、図8は点検パイプの他の変形例を示す断面図、図9は点検パイプのさらに他の変形例を示す斜視図、図10は点検パイプのさらに他の変形例を示す断面図、図11は点検パイプのさらに他の変形例を示し、(a)は、噴き付け穴を正面から見たとき、(b)は(a)のB−B線断面図である。
図6に示す点検パイプ30Bは、検出部21Aに対応する吹き付け穴30cの径R1よりも、検出部21Bに対応する吹き付け穴30dの径R2が、大きく設定されているものである。つまり、吹き付け穴30c,30dは、点検パイプ30Bの先端部30sに近い穴ほど径大きくなる(R1<R2)ように形成されている。
つまり、点検パイプ30Bの先端部30sに近づくほど吹き付け穴30c,30dから噴出する水素ガスの流速は小さくなるため、径が同一のときにはそれぞれの検出部21A,21Bに吹き付けられる水素ガスにバラツキが生じる。図6に示す実施形態によれば、点検パイプ30Bの先端部30sに近づくにつれて穴径を拡大させることで、各検出部21A,21Bに吹き付けられる水素ガスの流量が均等になり、水素センサ20の点検精度を向上できる。
図7に示す点検パイプ30Cは、水素センサ20の検出部21A,21Bの中心Sよりもガス導入側にずれて配置されているものである。
つまり、吹き付けられる水素ガスの圧力によっては、吹き付け穴30aから水素ガスが噴出する際にその水素ガスがガス導入側とは反対側(先端部30s側)に流れて傾いた状態で吹き出すことがある。図7に示す実施形態によれば、検出部21A,21Bの中心Sよりもガス導入側にずらして吹き付け穴30a,30aを配置することにより、水素ガスが検出部21A,21Bに当たらないといった不都合を防止できる。なお、吹き付け穴30a,30aをずらす範囲としては、検出部21A,21Bの中心から端部E1までの間に設定することが好ましい。
図8に示す点検パイプ30Dは、吹き付け穴30e,30fが、点検パイプ30Dの内表面30d1から外表面30d2に向かって拡径するように形成されているものである。
図8に示す実施形態によれば、点検パイプ30Dから噴出する水素ガスは拡散し易いため、拡径させることによって、水素ガスがより拡散し易くなり、吹き付け穴30e,30fと検出部21A,21Bとの位置の誤差を良好に吸収することができる。また、このように拡径させることにより、水素ガスを検出部21A,21Bの全体に吹き付けることが可能になる。
図9に示す点検パイプ30Eは、水素ガス(校正ガス)が導入されるガス導入側となる配管(パイプ部分)30e1と、吹き付け穴30a,30aが形成された吹き付け部30e2とで構成されたものである。なお、配管30e1と吹き付け部30e2とは、溶接などの接合手段によって接合される。
つまり、ガス導入側となる配管30e1は、フロアパネル2に沿うように、しかも車両の外方に向かって視認可能な位置まで延びて形成される必要があり、配管30e1の形状が複雑になるので(図2参照)、一体物の場合には、吹き付け穴30a,30aの加工が難しくなる。図9に示す実施形態によれば、吹き付け穴30a,30aを有する部分を別体にすることで、複雑な形状のまま穴開け加工する必要がなくなり、取り扱い易くなって、吹き付け穴30a,30aの加工が容易になる。
図10に示す点検パイプ30Fは、吹き付け穴30a,30bの外表面の開口縁部に、流路案内板30gをそれぞれ取り付けた構成である。流路案内板30gは、吹き付け穴30a,30bの開口縁部から検出部21A,21Bに向けて突出し、ガス導入側とは反対側に位置している。
つまり、吹き付け穴30a,30bから噴出する水素は、噴出したときにガス導入側とは反対側に流れるおそれがあるが、本実施形態にように、流路案内板30gを設けることにより、吹き付け穴30a,30bから噴出した水素が、点検パイプ30Fの先端部30s側に流れて、検出部21A,21Bに当たらなくなるといった不都合が防止される。
なお、図10では、吹き付け穴30aの開口縁部の一部に流路案内板30gを設けたが、これに限定されるものではなく、開口縁部に沿って突出する煙突状(筒状)のものであってもよい。
図11(a)に示す点検パイプ30Gは、それぞれ検出部21A,21Bにそれぞれ吹き付け穴30hを形成したものである。この吹き付け穴30hは、複数の小穴30h1,30h2,30h2,30h3,30h3により構成され、小穴30h1を中心として、他の小穴30h2,30h2,30h3,30h3がその周囲近傍に配置されている。
また、図11(b)においてB−B断面で示すように、小穴30h2,30h2,30h3,30h3は、中心の小穴30h1に向けて傾斜して形成され、各小穴30h1,30h2,30h2,30h3,30h3から噴出した水素が、検出部21A,21Bの中心に当たるようになっている。
なお、図11では、5個の小穴30h1,30h2,30h2,30h3,30h3を例に挙げて説明したが、5個未満であっても、6個以上であってもよい。
また、本発明は、前記した各実施形態を単独で構成するものに限定されず、複数の実施形態を組み合わせて構成するようにしてもよい。また、前記した各実施形態では、水素タンクモジュール13の上部に設けられた水素センサ20を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、燃料電池11の上部に設けられる水素センサについても、前記した各実施形態を適宜選択して適用するようにしてもよい。
また、本実施形態では、2つの検出部21A,21Bを有する水素センサ20が搭載された燃料電池自動車1を例に挙げて説明したが、2つに限定されるものではなく、3つ以上の検出部が配列されたものに適用してもよい。
本実施形態の燃料電池自動車を示す透視図であり、(a)は側面から見たとき、(b)は上面からみたときである。 本実施形態の燃料電池車両の主要部を下方から見たときの斜視図である。 水素センサの一例を示す斜視図である。 水素センサを検出部の正面から見たときの平面図である。 図4のA−A断面図である。 点検パイプの変形例を示す断面図である。 点検パイプと検出部との配置の変形例を示す断面図である。 点検パイプの他の変形例を示す断面図である。 点検パイプの変形例を示す斜視図である。 点検パイプのさらに他の変形例を示す断面図である。 点検パイプのさらに他の変形例を示し、(a)は、噴き付け穴を正面から見たとき、(b)は(a)のB−B線断面図である。
符号の説明
1 燃料電池自動車(燃料電池車両)
20 水素センサ
21A,21B 検出部
30A〜30G 点検パイプ
30a〜30f、30h 吹き付け穴
30s 先端部
30d1 内表面
30d2 外表面
E 検出部の端部

Claims (6)

  1. 一つのケース内に複数の検出部が近接して一列に並んで配置される水素センサと、
    前記水素センサへ水素ガスを吹き付けるための点検パイプと、を備え、
    前記点検パイプの軸方向と前記複数の検出部の配列方向とを一致させつつ、
    先端部を閉塞させた前記点検パイプを前記水素センサの下側において前記複数の検出部のそれぞれの下面側を通るように配設し、前記点検パイプの前記複数の検出部のそれぞれに対応する箇所である周面に下から上に向けて前記水素ガスを噴出させるとともに同一空間を介して前記複数の検出部に前記水素ガスを吹き付ける吹き付け穴を設けたことを特徴とする燃料電池車両。
  2. 前記点検パイプの先端部は、前記検出部の端部を超えて延長して設定されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両。
  3. 前記複数の検出部に対応する吹き付け穴は、前記点検パイプの先端に近づくにつれて径が大きくなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池車両。
  4. 前記吹き付け穴は、前記検出部の中心よりガス導入側にずれて設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池車両。
  5. 前記吹き付け穴は、前記点検パイプの断面視において、内表面から外表面に向かって径が広くなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池車両。
  6. 前記吹き付け穴を有する部分は、前記ガス導入側のパイプ部分と別体で設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池車両。
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