図10は、本発明に係る一実施例の操作装置であるリモコン装置と、熱源装置との配置例を示している。リモコン装置は風呂リモコン装置1および台所リモコン装置2であり、熱源装置は、給湯器27である。風呂リモコン装置1は屋内の浴室に設置されており、台所リモコン装置2は屋内の台所に設置されている。これらのリモコン装置1,2は、給湯器27の、リモコン通信回路を持つ制御装置3に信号接続されて給湯器27の遠隔操作を行うものである。リモコン装置1,2は、壁面に固定され、熱源装置の制御回路(商用電源駆動)からの信号を建物の壁内を配線された信号接続線が、例えばリモコン装置1,2の背面(壁)型からリモコン装置1,2に至る。
給湯器27は、建物の外に配置されており、例えば給湯機能と、浴槽26への自動湯張り機能と、追い焚き機能と、足し湯機能と、ぬる湯機能とを具備する。風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2は、2芯の信号線を用いて、給湯器27の回路、つまり、給湯器27の燃焼制御回路に接続されている。室内には浴槽26が設置され、給湯器27と浴槽26とは、追い焚き循環路25の戻り管23と往管24によって配管接続されている。
風呂リモコン装置1は浴槽26の近くの浴室側壁に設置されるが、その設置位置は浴槽26内から風呂リモコン装置1の表示画面が見易く、かつ、風呂リモコン装置1から発信する音声ガイダンス等の音声が聞きやすい位置となっている。また、台所リモコン装置2も、台所での作業中でも、その表示画面が見やすく、かつ、台所リモコン装置2から発信する音声ガイダンス等の音声が聞きやすい位置に設定されている。
図3は、本実施例の風呂リモコン装置1の外観構成を示すもので、風呂リモコン装置1の筐体ケースの表面側には情報表示部としての表示画面32が設けられている。表示画面32は、液晶や有機EL(Electro Luminescence;エレクトロルミネッセンス)やLED(発光ダイオード)によって形成されており、同図においては、この表示画面32に、「緊急地震速報」の文字が表示されている状態を示す。表示画面32には、このように、必要に応じて、「緊急地震速報」の文字が表示されるが、通常は、図4に示すような、給湯関連情報が表示される。この例では、表示画面32に、給湯設定温度(42℃)と、湯張り設定温度(42℃)が示されている。また、給湯器27の燃焼運転中には、例えば炎のマーク(図示せず)を用いて、給湯器27が燃焼運転している旨の表示が示されるようになっている(図4においては、燃焼運転休止中)。
なお、表示画面32に表示される給湯関連情報の例として、例えば、給湯設定温度、湯張り設定温度、湯張り設定水位、風呂温度、湯張り水位、給湯検出温度等の、給湯機能の動作や湯張り機能や保温機能の動作において必要な各種設定値と各種センサ検出値の情報があげられる。
図4に示すように、風呂リモコン装置1は、表示画面32の形成位置に窓部50を有する蓋部48を備え、この蓋部48は開閉自在に設けられている。蓋部48を開いた状態における表示画面32の下側の領域(図のAで示す領域)に、図示されていない設定関連操作部(操作スイッチ)が設けられており、この設定関連操作部を操作することによって、給湯設定温度の設定や湯張り温度の設定、浴槽水位の設定が適宜行われるようになっている。
操作スイッチとしては、「メニュー」の文字で示されるメニュースイッチ、「△」の印のアップスイッチ、「▽」の印のダウンスイッチ、「前へ」スイッチ、「次へ」スイッチや、「決定」の文字で示されるスイッチがある。メニュースイッチを押した後に、アップスイッチやダウンスイッチによって、給湯設定温度の設定や湯張り温度の設定の画面を表示画面32に表示させ、その状態で、適宜の設定値を表示させて、決定スイッチにより決定していくと、各設定値の設定が行われる。なお、操作スイッチを用いて行われる給湯設定温度の設定や湯張り温度の設定、浴槽水位の設定等の設定操作についての説明は省略する。
図3、図4に示すように、表示画面32の側部には、給湯器27の可動の有無を操作するための運転オンオフ操作手段としての運転スイッチ35と、給湯器27の自動運転を指示する自動スイッチ36と、給湯器27の追い焚き運転を指示する追い焚きスイッチ33と、通話スイッチ38と、スピーカ34とが設けられている。
スイッチ35、36、33、38には、例えばLED等により形成されたランプ39が設けられており、そのスイッチごとに、スイッチの動作が指示されたとき(オン動作されたとき)にはランプ39の点灯(又は点滅)表示が行われ、スイッチ動作の解除指示がされたとき(オフ動作されたとき)にはランプ39は消灯されるように構成されている。また、風呂リモコン装置1の筐体ケースの内部には図示されていないマイクが内蔵されている。
運転スイッチ35は、スイッチオンとすることにより、風呂リモコン装置1の運転をオン(電源をオン)として回路を動作可能な状態にし、スイッチオフとすることにより、運転をオフして回路動作を停止状態とするものである。給湯器27の給湯機能の動作はこの運転スイッチ35がオンの状態で行われる。
自動スイッチ36は、湯張り動作から保温動作にかけての一連の動作の開始と停止を指令するものであり、スイッチオンによりその動作が開始され、スイッチオフの状態で動作停止状態となる。
追い焚きスイッチ33は、風呂の追い焚きの開始と停止とを指令するものであり、スイッチオンにより追い焚きが開始され、スイッチオフにより追い焚き停止状態とする。
内蔵のマイクとスピーカ34は、通常は、他のリモコン装置との間で会話を行うときに使用されるもので、例えば、入浴中に風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2との間で、入浴している者が台所にいる者に浴室にタオルを持ってきてもらう等の要請を行うときの会話に使用される。このような会話を行うときに通話スイッチ38を押すことにより、通話先の台所リモコン装置2に呼び出し音が発せられ、居間や、台所にいる者に浴室からの会話の要求を知らせることができるものである。
また、スピーカ34は、自動スイッチ36がオンとされて自動湯張り動作が終了したときに、「お風呂が沸きました」といった音声ガイダンスを発信したり、確認音や予め設定されている短い音楽(BGM)を発信したりすることも行う。これらの発信音のレベルは、図示されていない音量設定操作手段により可変可能と成している。
図5には台所リモコン装置2の外観構成が示されている。この台所リモコン装置2において、風呂リモコン装置1と共通の構成部分には同一符号を付してあり、台所リモコン装置2の説明において、風呂リモコン装置1の説明との重複説明は省略する。台所リモコン装置2は、前記した風呂リモコン装置1から、追い焚きスイッチ33や風呂の湯温や水位の設定スイッチが省略され、また、「△」印のアップスイッチ70、「▽」印のダウンスイッチ71が設けられている。この例において、台所リモコン装置2は、表示画面32が小さいので、情報表示に関し、同図に示す「Eq」のようなコード表示を行うように形成されている。
前記風呂リモコン装置1又は台所リモコン装置2を用いて、図10に示したような給湯器27の各運転機能の遠隔操作を行うことができる。つまり、いずれかのリモコン装置1,2の運転スイッチ35をオンし、この状態で給湯管路11の給湯先に設けられている給湯栓(図示せず)を開くことにより、給湯機能の動作が開始される。この動作は、入水温度センサ6による入水温と、流量センサ4による給湯量に基づき、給湯温度センサ8による給湯温(出湯温)が給湯設定温度となるように、給湯バーナ10を燃焼し、給湯熱交換器7を通る水を加熱して湯を作成して、給湯管路11を通して台所や浴室等の給湯先へ湯を供給する。
給湯器27の自動運転は、湯張り機能の動作、追い焚き機能の動作、保温機能の動作を連続的に行うもので、運転スイッチ35がオンされている状態で、前記自動スイッチ36をオンすることにより開始するものであり、注湯電磁弁13が開かれ、前記給湯機能の動作と同様に給湯熱交換器7を通って加熱された湯が、給湯管路11から注湯路14に入り、戻り管23と往管24を有して構成される追い焚き循環路25を通して浴槽26へ落とし込まれる。
湯張りが完了したときに注湯電磁弁13が閉じられ、風呂温度センサ18によって検出される検出温度が湯張り設定温度(風呂設定温度)よりも低いときには追い焚き機能の動作が行われる。なお、追い焚きスイッチ33が押されたときにも追い焚き機能の動作は行われるものである。この追い焚き機能の動作は、循環ポンプ21が駆動されて浴槽26の湯水が追い焚き循環路25を通して循環されるものである。自動運転の動作においては、引き続き、予め設定された設定時間だけ、浴槽湯水の温度が風呂の設定温度よりも許容範囲を越えて低くならないように、保温機能の動作が行なわれる。
なお、図10において、12は流量センサ、22は流水スイッチ、19は循環ポンプ21の吐出口と追い焚き熱交換器15の入水口を連通接続する管路、17は風呂バーナ16へのガス通路、49は水量制御弁をそれぞれ示している。
また、本実施例の風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2は、前記のような燃焼制御構成に加え、図1に示す緊急地震速報に関する制御構成を有している。つまり、各リモコン装置1,2は、緊急地震速報受信部40、地震速報報知手段41、震度情報判断部42、指示動作受付制御手段43、地震情報記憶部44、表示制御部45、時計機構51を備えた地震速報関連制御部20を有しており、地震速報関連制御部20は、報知設定手段31、スピーカ34、動作指示操作手段37、運転スイッチ35、表示操作部46、ランプ39、表示画面32、地震速報履歴消去操作部47に接続されている。
なお、本実施例において、図2に示すように、台所リモコン装置2は、マンション等における個々の住宅69のインターホン62に、通信線65,66と端子63とを介して電気的に接続されており、それにより、風呂リモコン装置1も、給湯器27と通信線65,66,67,68、端子63および、台所リモコン装置2を介して、インターホン62に電気的に接続されている。そして、受信機64が受信した緊急地震速報を、インターホン62を介してリモコン装置1,2に加えるシステムが形成されており、インターホン62は、リモコン装置1,2に緊急地震速報の信号を送信する緊急地震速報送信装置と成している。
図1に示すように、インターホン62は、信号送信制御部30を有しており、この信号送信制御部30は、リモコン装置1,2側に送信する信号の波形と長さの少なくとも一方の形態を、緊急地震速報の震度情報に応じて可変設定して送信する。
例えば、図6には、信号送信制御部30により台所リモコン装置2側に向けて送信される信号の例が示されている。なお、信号送信制御部30により送信される信号は、台所リモコン装置2と給湯器27とを介して、風呂リモコン装置1へも伝えられる。信号送信制御部30は、緊急地震速報の震度情報に応じ、例えば図6(a)〜(d)に示すように、信号送信直後(信号送信開始から例えば0.1秒の間)の信号波形を変えたり、図6(e)と図6(f)とに示すように、信号の長さを変えたりして信号を送る。また、緊急地震速報が続けて発信された場合には、図6(g)に示すように、先の信号の途中で、次の緊急地震速報の震度情報を割り込ませる態様で、信号を送る。
このようにしてインターホン62から送信される信号を、台所リモコン装置2の緊急地震速報受信部40が受信する。また、風呂リモコン装置1の緊急地震速報受信部40は、台所リモコン装置2と給湯器27とを介し、インターホン62から送信される信号を受信する。緊急地震速報受信部40は、受信した信号を、それぞれ、各リモコン装置(自己のリモコン装置)の震度情報判断部42に加える。なお、以下の構成においても、各リモコン装置の制御構成要素は、信号を、自己のリモコン装置の対応する制御構成要素に加える。
地震情報判断部42は、緊急地震速報受信部40により受信した信号の形態に応じ、つまり、図6に示したような信号の波形や長さに応じて、緊急地震速報の震度情報を判断し、その判断情報を、地震情報記憶部44と地震速報報知手段41とに加える。ちなみに、図6(a)〜(d)は、地震情報記憶部44と地震速報報知手段41の両方に加えられる例であり、図6(e)、(f)は、地震情報記憶部44のみに加えられる例である。
以上のように、本実施例では、インターホン62の信号送信制御部30がリモコン装置1,2側に送信する信号の波形と長さの少なくとも一方の形態を、緊急地震速報の震度情報に応じて可変設定して送信し、リモコン装置1,2の地震情報判断部42が、その信号の形態に応じて緊急地震速報の震度情報を判断するので、容易に、かつ、的確に、緊急地震速報の震度情報をリモコン装置1,2側において把握することができる。
地震情報記憶部44は、緊急地震速報受信部40が受信した受信情報を履歴として記憶するものであり、緊急地震速報受信部40により受信した緊急地震速報の情報を複数件(例えば4件)記憶する機能を有している。地震情報記憶部44は、例えば緊急地震速報の信号を25秒以上といった設定時間以上受信すると履歴として記憶し、この緊急地震速報の記憶時に、震度情報判断部42が判断した震度情報を記憶する。また、地震情報記憶部44は、時計機構51の情報を取り込むことにより、緊急地震速報受信部40により受信した緊急地震速報の情報と共に、その緊急地震速報を受信してからの経過時間の情報を記憶する構成としている。
地震速報報知手段41は、緊急地震速報受信部40により受信した緊急地震速報の情報を、表示と音声の少なくとも一方を含む設定態様で報知するものである。地震速報報知手段41は、地震情報判断部42から緊急地震速報の震度の判断情報が加えられると、その情報を、スピーカ34と表示制御部45とに加える。
スピーカ34からは、「緊急地震速報」の音声と、「ピー」という音とが、地震速報報知手段41が信号を受けてから例えば1分間といった設定時間の間、交互に繰り返し発信される。なお、「緊急地震速報、震度5」といったように、緊急地震速報の音声と共に、震度情報の音声を発信してもよい。これらの音声および「ピー」の音の発信中には、「5分前お知らせ」等のお知らせ用の音声ガイダンスがあっても、その音声ガイダンスはキャンセルされる。また、BGM中に「緊急地震速報」の音声発信があった場合は、BGMは消音となる。そして、「緊急地震速報」の発信音声は、緊急地震速報以外のお知らせ用の音声ガイダンスの設定音量にかかわらず、複数の設定音量レベルのうちの最大レベルに設定される。なお、最大レベルの発信音量よりも大きい専用発信音量を設定できる機能を設け、この専用発信音量で、「緊急地震速報」の音声を発信させるようにしてもよい。
また、お知らせ用の音声ガイダンスの発信音質と同じ音質で発信してもよいし、異なる専用発信音質で発信させるようにしてもよいし、複数回繰り返し行う場合、繰り返し回数が増える毎に前記発信音量を大きいレベルにして発信させるようにしてもよい。これらの温質や音量の設定は、給湯器27の出荷時に予め行ってもよいし、リモコン装置1,2に、これらの設定用の設定手段を設けて行ってもよい。なお、緊急地震速報が誤報のときには、「緊急地震速報」の音声と、「ピー」という音の発信は解除される。
表示制御部45は、緊急地震速報受信部40が緊急地震速報を受信したことと、その震度情報(震度情報判断部42により判断した震度情報)とを、表示画面32の制御によって、表示画面32に区別表示させる。具体的には、表示制御部45は、表示画面32に、「緊急地震速報」の文字と共に、「震度3」、「震度4」といった文字表示を行ったり、震度を表す数字のみを表示させたりする。また、表示制御部45は、前記ランプ39の点滅表示と、蓋部48を開いた領域Aに設けられている各種の操作スイッチ(隠し操作スイッチ)のランプ点滅表示も繰り返し行うようにしている。
この表示制御部45による緊急地震速報の表示は、緊急地震速報受信部40により緊急地震速報を受信してから予め定められた期間、行うものである。本実施例において、表示制御部45は、時計機構51の情報を取り込み、給湯器27の動作中に緊急地震速報受信部41が緊急地震速報を受信したときに、その緊急地震速報を受信してから予め定められた期間内(例えば1分間)は、受信した緊急地震速報の情報と給湯器27の運転関連情報とを表示画面32に交互に表示させる。なお、誤報のときには、表示が解除される。本実施例では、前記の如く、的確に判断した震度情報を表示制御部45が表示画面32に表示させるので、その表示も的確に行うことができる。
なお、表示制御部45は、緊急地震速報の情報と給湯器27の運転関連情報とを表示画面32に交互に表示させるときの、緊急地震速報の情報の表示時間を、給湯器27の運転関連情報の表示時間よりも長くする。例えば、緊急地震速報の情報の表示時間を0.8秒、給湯器27の運転関連情報の表示時間を0.5秒とする。また、表示制御部45は、緊急地震速報の情報と給湯器27の運転関連情報とを情報表示部に交互に表示させるときの、緊急地震速報の情報の表示輝度を、給湯器27の運転関連情報の表示輝度よりも大きくする。なお、緊急地震速報の表示は、一例として、図3に示したような「緊急地震速報」の文字表示があげられるが、緊急地震速報の表示の仕方は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
また、表示制御部45は、給湯器27の動作停止中に緊急地震速報受信部41が緊急地震速報を受信したときには、その緊急地震速報の情報を表示画面32に連続的に表示させる構成としている。
報知設定手段31は、風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2の両方に設けることができるが、本実施例では、風呂リモコン装置1にのみ設けている。報知設定手段31は、信号接続されているリモコン装置(つまり、ここでは台所リモコン装置2)と自己のリモコン装置(つまり、ここでは風呂リモコン装置1)の両方について、地震速報報知手段41が音声報知と表示のどちらか一方または両方を行うか否かを設定する。
例えば、風呂リモコン装置1の蓋部48を開き、図4のAの領域に形成されている操作スイッチスイッチを操作して、表示画面32に、「メニュー」、「その他」、「D−5」の順に表示画面32に画面表示させる。そして、図7に示すような、「台所緊急地震速報音声」の画面表示において、「ON」を選択し、確定することにより、台所リモコン装置2における緊急地震速報の音声による報知を行うことに決定する。このように、報知設定手段31を設けることにより、必要に応じ、報知設定手段31によって、音声報知や表示の有無を設定できるので、便利である。
動作指示操作手段37は、本実施例において、運転スイッチ35以外の操作を行うための各種手段であり、前記追い焚きスイッチ33、自動スイッチ36等の運転動作指示のスイッチ、通話スイッチ38、風呂リモコン装置1のAの領域に設けられている各種設定動作指示用の操作スイッチ等の複数の手段を示す。
指示動作受付制御手段43は、地震速報報知手段41による報知を行う地震速報報知モードの動作時には、動作指示操作手段37の操作が行われても、その操作に応じた指示を受け付けずに、運転スイッチ35の操作に伴う指示のみを受け付けるようにする。
つまり、本実施例において、給湯器27の電源回路(図示せず)および燃焼運転制御回路(図示せず)は、いずれも、指示動作受付制御手段43を介して、運転スイッチ35、動作指示操作手段37と接続されており、緊急地震速報受信部40による緊急地震速報の受信時には、指示動作受付制御手段43による制御に応じ、運転スイッチ35の操作に伴う給湯器27の運転のオンオフのみが行われるようにすることで、給湯器27をオフする動作を可能とし、その他の動作(自動運転や追い焚き等の動作)は行われないように構成されている。なお、この指示動作受付制御手段43の制御によって、運転スイッチ35の操作に伴い、給湯器27の運転をオフの状態からオンすることもできるが、緊急地震速報が発信されたときに、給湯器27の運転をオフからオンにする必要はない。
また、指示動作受付制御手段43は、この制御に伴い、地震速報報知モードの動作時には、運転スイッチ35に設けられているランプ39は点灯させるように、表示制御部45に加え、表示制御部45は、運転スイッチ35のランプ39を点灯させる。
また、本実施例では、地震速報報知手段41による地震速報報知モードの動作時には、前記の如く、動作指示操作手段37の操作に応じた、追い焚き運転指示等の指示を受け付けないが、動作指示操作手段37の操作が予め定められた音声キャンセル設定回数だけ行われたときには、地震速報報知手段41による音声報知をキャンセルし、さらに、地震速報報知モードの動作時に予め定められた音声再報知設定回数だけ動作指示操作手段37の操作が行われたときには、地震速報報知手段41による音声報知を再開する構成としている。
なお、音声キャンセル設定回数や音声再報知設定回数は、それぞれ1つの値を設定することもできるが、本実施例では、音声キャンセル設定回数を奇数とし、音声再報知設定回数を偶数としている。つまり、地震速報報知手段41による音声報知は、動作指示操作手段37を構成する複数のスイッチのいずれかを1度押すと、キャンセルされ、2度押すと再開されるといったように、動作指示操作手段37を押す毎に、地震速報報知手段41による音声報知の有無が交互に切り替えられる。
本実施例は、このように構成することにより、緊急地震速報の受信を知った以降に、何度も繰り返し緊急地震速報の受信を音声により報知されることを望まない利用者が、動作指示操作手段37を奇数回数押すことによって、音声報知をキャンセルでき、また、動作指示操作手段37を偶数回押すことにより、前記音声報知を再開することができるようにしている。そのため、利用者が、例えば緊急地震速報の音声報知後に、その音声報知をキャンセルしたい場合には容易にでき、また、誤って動作指示操作手段を音声キャンセル設定回操作してしまった場合や、一度、緊急地震速報の音声報知をキャンセルしたものの、また、再開したい場合にも音声報知の再開を行え、使い勝手をよくすることができる。
また、地震速報報知モードの動作時に、予め定められた音声キャンセル時間(例えば3秒間)以上、動作指示操作手段37の操作が連続して行われたとき(報知キャンセル操作が行われたとき)には、次に緊急地震速報受信部40が緊急地震速報を受信するまで、リモコン装置1,2の地震速報報知手段41による音声報知と、風呂リモコン装置1の表示画面32への「緊急地震速報」の表示をキャンセルする構成としている。このようにすると、地震速報報知手段41の報知によって緊急地震速報を受信したことを知った以降に、それ以上、繰り返し緊急地震速報の報知を望まない利用者にとっての使い勝手をよくすることができる。
なお、台所リモコン装置2とインターホン62との接続部分にショート故障が生じた場合には、インターホン62から台所リモコン装置2への緊急地震速報の信号送信が無いにもかかわらず、台所リモコン装置2側では、緊急地震速報が受信された状態が継続することになる。その場合、台所リモコン装置2の表示画面32には、図5に示したようなコード表示が、長い間、継続して行われるため、前記ショート故障等の故障が発生していることを知ることができる。それに対し、前記報知キャンセル操作が行われたときに、台所リモコン装置2の表示画面32への緊急地震速報受信のコード表示もキャンセルしてしまうと、前記ショート故障等の故障の発生があっても分からなくなってしまう。そのため、本実施例では、前記キャンセル操作が行われても、台所リモコン装置2における緊急地震速報受信のコード表示はキャンセルしないようにしている。
表示操作部46は、前記地震情報記憶部44が記憶している情報を表示画面32に表示させるための操作を行うものである。表示操作部46は、リモコン装置1の蓋部48を開いた領域Aに設けられている操作スイッチを有して構成されており、表示画面32の表示に基づき操作される。そして、表示操作部46の操作に応じ、地震情報記憶部44が記憶している複数件の緊急地震速報の情報のうち対応する緊急地震速報の情報を選択的に表示画面32に表示する構成としている。
例えば、メニュースイッチ等の操作スイッチを操作することにより、表示画面32に、「メニュー」、「その他」、「D−4」の順に表示させ、この「D−4」を選択決定すると、例えば受信履歴がない場合は、図8(a)に示すように、表示画面32に、「緊急地震速報履歴、受信履歴はありません。」と表示される。また、緊急地震速報の履歴がある場合は、図8(b)に示すように、表示画面32に、「緊急地震速報履歴、受信履歴は2件です。」と、例えば2秒間、受信件数が表示される。つまり、本実施例では、表示操作部46の操作に応じ、地震情報記憶部44が記憶している緊急地震速報の件数を表示画面32に表示する構成としている。
この緊急地震速報の件数の表示後、表示操作部46を操作することにより、あるいは、表示切り替え用の設定時間が経過した後に、受信履歴の1番目の情報(最新情報)が、図8(c)に示すように表示され、この状態で、図4のAに示した領域にある設定関連操作部(操作スイッチ)の「△」印と「▽」印のスイッチを適宜押すことにより、地震情報記憶部44が記憶している2番目以降の情報が表示される。また、各緊急地震速報の表示において、その経過時間も表示される。この経過時間の表示を詳細に行う機能は、最大30日について設定されており、それ以上の場合は、「30日以上前」という表示になる。なお、受信履歴の表示は、例えば30秒といった設定時間後に給湯関連情報に切り替わる(給湯関連情報が表示画面32に表示される)。
地震速報履歴消去操作部47は、地震情報記憶部44が記憶している緊急地震速報を消去するための操作部である。本実施例では、地震速報履歴消去操作部47は、リモコン装置1の蓋部48を開いた領域Aに設けられている操作スイッチを有して構成されており、表示画面32の表示に基づき操作される。つまり、地震速報履歴消去操作部47は、地震情報記憶部44が記憶している情報を消去するための手順をガイドする情報消去画面を表示画面32に表示させて、地震情報記憶部44が記憶している緊急地震速報を消去する操作を行うための操作部である。
例えば、「メニュー」、「その他」、「D−4」の順に表示画面32に表示させ、この「D−4」を選択して、表示画面32に、図8(b)に示すような緊急地震速報の件数が表示された状態として、「△」の印のアップスイッチを連続して3秒以上押すと、表示画面32に、「消去しますか?」の文字が表示されるので、この状態で決定スイッチを押すと、地震情報記憶部44が記憶している緊急地震速報の受信履歴が全て消去される。なお、図8(c)、(d)に示したような、個別の緊急地震速報の情報を1つずつ、あるいは、複数件ずつ消去する操作方法を設定して、個別の緊急地震速報の情報を消去する構成を設けてもよい。
このような緊急地震速報の履歴消去の機能は、例えば給湯器27の施工時の試運転時に緊急地震速報受信部40が緊急地震速報を受信した場合に行われるものである。それというのは、給湯器27の施工時に緊急地震速報の受信が行われても、その履歴を給湯器27の利用者が知る必要は特にないと思われるからである。
本実施例は以上のように構成されており、緊急地震速報が発信されたときに、その緊急地震速報を、給湯器27に信号接続された風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2が報知するので、屋内にいる人(在宅中の人)が、故意に操作して見聞きしなくても、屋内にいる人に緊急地震速報の発信を知らせることができる。また、この地震速報報知モードの動作時にも、運転スイッチ35の操作に伴う指示は受け付けるので、地震に備えて給湯器27の運転を停止できる。
また、前記地震速報報知モードの動作時には、運転スイッチ35以外の動作指示操作手段37の操作が行われても、その操作に応じた指示を受け付けないため、地震が到着する前に、給湯器27の運転をオフする以外の動作や設定等を受け付けずに、利用者には、地震到着に対処するよう促すことができる。
さらに、本実施例によれば、地震速報報知手段41により緊急地震速報を報知することにより、利用者の在宅中に緊急地震速報が発信されたときには、その緊急地震速報を的確に知らせることができるが、この際、地震速報受信部40が緊急地震速報を受信してから予め定められた期間内は、受信した緊急地震速報の情報と熱源装置の運転関連情報とを、情報表示部に交互に表示させることにより、在宅中の利用者に、緊急地震速報を受信したことを知らせると共に、そのときの熱源装置の運転関連情報をも利用者に知らせることができ、適切な判断を促すことができる。
なお、本実施例においては、給湯器27の動作中に緊急地震速報受信部40が緊急地震速報を受信したときには、緊急地震速報の情報と給湯器27の運転関連情報とを表示画面32に表示させるが、給湯器27の動作停止中に緊急地震速報受信部40が緊急地震速報を受信したときには、その緊急地震速報の情報を表示画面32に連続的に表示させる。そのため、給湯器27の動作停止中で、給湯器27の運転関連情報を利用者に知らせる必要がないときには、緊急地震速報の情報を連続的に表示させて、緊急地震速報の情報を、利用者に的確に知らせることができる。
さらに、本実施例によれば、緊急地震速報の情報と熱源装置の運転関連情報とを情報表示部に交互に表示させるときの、緊急地震速報の情報の表示時間を給湯器27の運転関連情報の表示時間よりも長くし、かつ、緊急地震速報の情報の表示輝度を給湯器27の運転関連情報の表示輝度よりも大きくすることによって、緊急地震速報の情報表示を目立たせることができるので、利用者に、緊急地震速報受信に伴う対応をより一層促すことができる。
さらに、本実施例によれば、緊急地震速報の情報を地震情報記憶部によって履歴として記憶することができるので、留守であった利用者に、その帰宅後に、地震情報記憶部が記憶した履歴に基づいて緊急地震速報の受信に関する情報、つまり、緊急地震速報を受信したこと、その受信からの経過時間、緊急地震速報の震度等の情報を知らせることができる。
さらに、本実施例によれば、地震情報記憶部44は、緊急地震速報受信部40により受信した緊急地震速報の情報を複数件記憶する機能を有し、表示操作部46の操作に応じ、その件数と、対応する緊急地震速報の情報を選択的に表示画面32に表示することができるので、留守だった利用者に、その帰宅後に、選択した情報を表示により知らせることができる。
さらに、本実施例によれば、地震速報履歴消去操作部47を有し、その操作によって、地震情報記憶部44が記憶している情報を消去するための手順をガイドする情報消去画面を表示画面32に表示させ、地震情報記憶部44が記憶している緊急地震速報を消去することができるので、必要に応じて、緊急地震速報を消去することができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されることなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、表示画面32に、緊急地震速報を表示する際、地震情報記憶部44が記憶している情報と共に、例えば図9に示すように、QRコード(QRコードは商標)を表示画面32に表示するようにしてもよい。ここで表示するQRコードは、緊急地震速報受信部40が受信した緊急地震速報の内容を管理している外部の地震情報管理機構に、携帯電話機等の情報端末を用いて、インターネットを通じてアクセスするための通信アクセスコードである。また、表示画面32に、QRコード以外の他の通信アクセスコードを表示するようにしてもよい。
さらに、前記実施例で報知した震度情報に変えて、あるいは、震度情報に加え、マグニチュード情報を送信、表示、報知、記憶するようにしてもよい。マグニチュードの大きさと震源の位置によって、地震に伴う津波が発生する可能性の高さが異なるために、マグニチュード情報を事前に察知できれば、津波に対する対応が取りやすくなるものであり、マグニチュード情報は、特に海岸に面している地方の人々にとって重要である。なお、津波は、地震発生から長時間経過後に到着する場合もある。
現在は、地震発生後に、津波が発生する可能性がある場合には、海岸に面している地方の人々に対して、防災無線を通じ、電信柱等に設けられているスピーカから、津波の発生の可能性があるために避難するように報知することが行われているが、住戸の高断熱化が進み、窓に二重ガラス等を適用されている場合等は、防災無線が聞き取りにくい。その場合でも、本発明において、リモコン装置等の屋内配置の操作装置によって緊急地震速報と共に、その地震のマグニチュード情報を報知することにより、屋内にいる人に、津波の発生の可能性を知らせることができるし、マグニチュード情報を記憶することにより、屋外から帰宅などにより屋内に戻った人に、津波の発生の可能性を知らせることができる。
さらに、前記実施例では、緊急地震速報受信部40が緊急地震速報の受信を検知したときに、音声とランプ39の点滅と表示画面32へのメッセージ表示とを行うようにしたが、これらのいずれか1つまたは2つにより、緊急地震速報を報知してもよい。また、表示画面3への表示の仕方も適宜設定されるものである。
さらに、緊急地震速報の履歴を表示させる際に、前記実施例では、緊急地震速報を受信してからの経過時間を表示させるようにしたが、その代わりに、緊急地震速報の受信日時を表示してもよいし、緊急地震速報受信日時と緊急地震速報を受信してからの経過時間の両方の情報を記憶するようにしてもよい。
さらに、前記実施例では、表示制御部45は、給湯器27の動作停止中に緊急地震速報受信部41が緊急地震速報を受信したときには、その緊急地震速報の情報を表示画面32に連続的に表示させる構成としたが、連続的に表示せずに、「地震表示」と「消灯」の点滅表示で注意を喚起するようにしてもよい。
さらに、前記実施例では、緊急地震速報受信部40が緊急地震速報の受信を検知したときに、音声とランプ39の点滅と表示画面32へのメッセージ表示とを行うようにしたが、これらのいずれか1つまたは2つにより、緊急地震速報を報知してもよい。また、表示画面32への表示の仕方も適宜設定されるものである。
さらに、前記実施例では、地震速報履歴消去部47は、地震情報記憶部44が記憶している情報を消去するための手順をガイドする情報消去画面を表示画面32に表示させて、地震情報記憶部44が記憶している緊急地震速報を消去する操作を行うものとしたが、地震速報履歴消去部47は、情報消去画面の表示等を行わせずに、単純なオンオフ操作によって(単純なオンオフの操作部を設けて)、地震情報記憶部44が記憶している緊急地震速報を消去する操作を行うものとしてもよい。
さらに、リモコン装置1において、蓋部48の内側に設けた(図4のAの領域に設けた)操作スイッチの詳細や、その操作の仕方は、適宜設定されるものであり、その設定の仕方によって、リモコン装置1,2は、様々な設定や操作を行うことができるものである。例えば2つの操作スイッチを同時に押すことにより、表示画面32に、通常は表示しないような表示(例えば緊急地震速報履歴の消去画面等)を表すことができるようにしてもよい。
さらに、前記実施例では、図1に示したような緊急地震速報に関する制御構成を設けたが、本発明のリモコン装置は、図1に示した構成のうち、地震情報記憶部44、報知設定手段31、地震速報履歴消去部47は、必要に応じて適宜設けられるものである。つまり、本発明のリモコン装置は、緊急地震速報受信部40で受信した緊急地震速報を報知可能であり、その報知モードの時には、運転スイッチ35の操作を受け付け、動作指示操作手段37の操作は受け付けない構成を有し、また、緊急地震速報の報知の有無の設定や操作を適宜行えるようにすることで、リモコン装置の利便性を高めることができる。
さらに、前記実施例では、緊急地震速報の情報と熱源装置の運転関連情報とを情報表示部に交互に表示させるときの、緊急地震速報の情報の表示時間を給湯器27の運転関連情報の表示時間よりも長くする表示時間制御と、緊急地震速報の情報の表示輝度を給湯器27の運転関連情報の表示輝度よりも大きくする表示輝度制御の両方を行ったが、そのいずれか一方でもよいし、これらの制御は行わなくてもよい。また、緊急地震速報の表示の際に運転関連情報の表示を交互に行わずに、連続して緊急地震速報の表示を行ってもよい。また、連続的に表示せずに、「地震表示」と「消灯」の点滅表示で、注意を喚起するようにしてもよい。
さらに、前記実施例では、給湯器27の制御装置3を介して風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2とを電気的に接続する例を述べたが、例えば洗面所等に設けられる増設のリモコン装置を、制御装置3を介して風呂リモコン装置1や台所リモコン装置2と電気的に接続してもよい。この場合、増設リモコンにも、風呂リモコン装置1や台所リモコン装置2と同様に、緊急地震速報受信部40と地震速報報知手段41等を設けて、緊急地震速報の受信と、その報知とを行えるようにしてもよい。
さらに、本発明のリモコン装置は、例えばラジオ放送や文字放送の受信および再生の機能を有していても、有していなくてもよいし、テレビ放送等の他の放送受信機能やインターホン機能等の付加機能付きのものでもよい。
さらに、前記実施例ではリモコン装置が接続される給湯器27はガスを燃料とした給湯器としたが、給湯器等の熱源装置の熱源は、ガス、石油、電気を問わず、また、貯湯式のものでも構わない。また、前記実施例では、給湯器27は、給湯機能、湯張り機能、保温機能、追い焚き機能、足し湯機能、ぬる湯機能を具備していたが、これらの全ての機能を具備していなくてもよく、また、他の機能を具備していてもよい。
さらに、本発明のリモコン装置は、給湯器27以外の、風呂釜や暖房装置等の熱源装置に信号接続される屋内配置のリモコン装置としてもよい。
さらに、前記実施例では、リモコン装置をマンション等の集合住宅の各住宅69に設ける例を挙げたが、リモコン装置は、オフィス等に設けてもよい。
さらに、各住宅において、インターホン62の近くに台所リモコン装置2が配置されている場合があり、このような場合に、インターホン62と台所リモコン装置2の両方が同時に地震速報を音声出力により報知すると、かえって、地震速報が利用者に伝わらない可能性がある。そこで、例えばインターホン62と台所リモコン装置2の配置形態によっては、台所リモコン装置2での地震速報の音声出力による報知は行わず、風呂リモコン装置1(あるいは、風呂リモコン装置1と増設リモコン装置)により行うようにしてもよい。この場合は、風呂リモコン装置1の報知設定手段31により、台所リモコン装置2に地震速報の音声出力のオンオフの設定を行う。
さらに、前記実施例では、風呂リモコン装置1に報知設定手段31を設けたが、報知設定手段31は、台所リモコン装置2に設けてもよいし、風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2の両方に設けてもよい。なお、報知設定手段31は、信号接続されているリモコン装置と自己のリモコン装置の少なくとも一方について地震速報報知手段が音声報知と表示の一方または両方を行うか否かを設定する手段とすればよい。
さらに、インターホン62からリモコン装置1,2に送信する信号は、図6に示した形態に限定されるものではなく、適宜設定されるものであり、例えば震度5以上と震度3〜5弱との2種類の震度を区別できるような信号としてもよい。
さらに、前記実施例では、図2に示したような緊急地震速報の伝達システムを適用し、受信機64側からインターホン62に加えられる信号をリモコン装置1,2が受けるようにしたが、緊急地震速報の伝達システムの構成や、緊急地震速報の受信の検知方法は適宜設定されるものである。例えば、各住宅に緊急地震速報が安価で配信されるようになった場合に、その配信信号をリモコン装置1,2の緊急地震速報受信部40が受けて、緊急地震速報を受信してもよい。
また、電話回線を用いて緊急地震速報が送られるようになった場合には、電話機とリモコン装置1,2とを信号接続して、電話機を介してリモコン装置1,2が緊急地震速報を受信するようにしてもよい。
さらに、前記実施例では、インターホン62に加えられる信号を、給湯器27の制御装置3を介して風呂リモコン装置1に加えるようにしたが、前記信号を、給湯器27を介さずに直接、風呂リモコン装置1に加えるようにし、風呂リモコン装置1により単独で信号処理を行うようにしてもよい。
さらに、前記実施例の操作装置は、熱源装置に信号接続されるリモコン装置としたが、本発明は、熱源装置に変えて、家電装置(家電製品)の回路に信号接続される操作装置としてもよい。なお、本発明において、家電装置とは、洗濯機、冷蔵庫、エアコン等の家電製品に加え、制御回路を商用電源駆動とするガスコンロや電動で開閉するシャッター(雨戸)、マンション等のボイラ室やベランダ等に設けられているボイラ等も含むものである。また、これらが、家庭のみならず、会社や学校、ホテル等の施設に設けられている場合も、家電装置と呼ぶ。
家電装置に信号接続されている操作装置は、家電装置回路(商用電源駆動)に信号接続される家電装置内に設けられていることが多く、この場合、家電装置内に、表示操作部や情報表示部が配置されており、通常、これらの配置領域内またはその近傍に、地震情報記憶部を持つことになる。なお、家電装置が冷蔵庫の場合、例えば情報表示部がドアの前面にあり、例えば表示操作部は冷蔵庫の庫内にあり、これらの2つを合わせて操作装置を形成してもよい。この場合、地震情報記憶部はどちらにあっても構わない。また、エアコンの場合、例えば情報表示部が室内機の前面にあり、例えば表示操作部は赤外線リモコンにあり、これらの2つを合わせて操作装置を形成してもよい。なお、この場合、地震情報記憶部は室内機側にあることが好ましい。
また、操作装置が家電装置に信号接続されている場合、信号接続線(例えば2芯)に、表示操作部や情報表示部への給電用電気(例えばDC12V)を印加すると共に、家電装置回路と操作部(または表示操作部)間の信号を重調させてもよい。さらに、表示操作部や情報表示部側に信号重調などにより不安定と成りやすい給電用電気の安定化のために、フラットクラスのコンデンサ(一種の蓄電池。バックアップ用の充電池であっても構わない)をつけてもよい。
このようなバックアップ電源があると、実際に地震発生後に商用電源が止まっても、バックアップ電源により地震情報記憶を呼び出すことができ、例えば海辺近くで地震に遭遇した場合に、震源が内陸側なのか海側かなのかで、近所の火災消火(例えばLPGボンベのガス栓を閉じて回る)に協力するか、高台に避難するか等、地震後の行動を決める手がかりを、例えばQRコードを通じて得ることができる。