JP5324204B2 - サーバ室等の空調システム - Google Patents

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Description

本発明はサーバ室等の空調システムに関するものであり、特に、発熱量が多く、かつ、温度により性能及び寿命に大きく影響を受け、冬期においても冷却を要するようなサーバ室等の空調システムに関するものである。
従来、データセンターや企業のサーバ室等には数多くのサーバが設置されている。このようなサーバ室はサーバの排気温度で室温が上昇し、高温の熱によって該サーバが暴走、あるいは、故障したりすることがある。このため、サーバ室には部屋全体の温度を一定に維持しておく空調システムが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のサーバ室等の空調システムは、サーバ室の室温の安定を図るために空調装置が設けられている。該空調システムは、該空調装置から吹き出されてサーバ室内に供給された空調空気が、サーバラック内のサーバに接触しながら流れて該サーバを冷却し、逆にサーバの熱で温められた空気は該サーバ室から前記空調装置内に戻され、該空調装置で冷却され、サーバ室内に再び供給される循環方式が取られている。
上記空調システムでは、サーバ室専用の空調装置を使用し、冬期等、外気の温度がサーバ室内の温度より低いようなときでも、サーバ専用の空調装置だけで空調を行っていた。このため、サーバ専用の空調装置を常に強い力で運転させていたので、エネルギーの無駄が生じていた。
なお、一般の空調システムでは、外気温度が室内の温度より低いようなとき、外気を積極的に室内に導入して冷却し、省エネルギー化を図るようにした外気冷房システムも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−56882号公報。 特開2000−121130号公報。
しかしながら、サーバ室等の温度を管理する空調システムでは、温度の管理だけでなく、湿度の管理も重要になっている。したがって、サーバ室等の空調システムに従来の外気冷房システムを採用するには、冬期等に低湿度の外気を導入するとき、該外気に加湿処理を施し、サーバ室の湿度を一定に維持する必要があり、加湿に要するエネルギーロスやシステム構成が複雑化するという問題点があった。また、サーバ室で発生する熱も有効に使用していなかった。
そこで、冬期等、外気温がサーバ室からのリターン空気の温度より低いときに外気と顕熱の交換を行って外気湿度に影響を受けることなくリターン空気の冷却を行い、また、サーバ室で発生する熱を有効利用することを可能にする、簡単な構造で、かつ、省エネルギー効果の高い空調システムを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、多数のサーバが設置されたサーバ収納空間内の空調と該サーバ収納空間とは異なる一般室内の空調を同時に行うサーバ室等の空調システムにおいて、
顕熱の交換を行うインバータにて風量調節可能なファンを備えた顕熱交換器と、
前記顕熱交換器よりも下流側にサーバ室用空調機を有し、前記サーバ収納空間内の空気を前記顕熱交換器を介して取り込み、かつ、前記サーバ室用空調機を通して該サーバ収納空間内に送風するサーバ室用空調ラインと、
一般室用空調機を有し、前記一般室内の空気を前記一般室用空調機を通して取り込み、かつ、該一般室内に送風する一般室用空調ラインと、
前記顕熱交換器を介して外気を取り込み、前記一般室用空調機に供給する外気供給ラインと、
前記サーバ収納空間内から前記顕熱交換器側に戻るリターン空気を該顕熱交換器を通さずにバイパスさせて前記サーバ室用空調機に戻すことが可能なサーバ室用空調ライン切り換え手段と、
前記取り込み外気を該顕熱交換器を通さずにバイパスさせて前記一般室用空調機に供給すことが可能な外気供給ライン切り換え手段と、
を備え、前記外気温が前記サーバ収納空間内からのリターン空気の温度より高いときに、前記サーバ室用空調ライン切り換え手段と前記外気供給ライン切り換え手段をバイパスモード側に切り換えるようにしたサーバ室等の空調システムを提供する。
この構成によれば、一般室を暖房運転している冬期等において、外気温がサーバ収納空間から戻るリターン空気の温度より低いとき、導入外気は顕熱交換器を通って一般室用空調機に供給され、リターン空気は顕熱交換器を通ってサーバ室用空調機に供給される。その際、導入外気とリターン空気は顕熱交換器内で顕熱の交換が行われ、サーバ室用空調ラインには外気温より得られる冷房効果が外気湿度の影響を受けることなく付加され、一般室用空調機にはリターン空気温より得られる排熱暖房効果が付加され、省エネルギー運転を共に行う。
一方、一般室を冷房運転している夏期等において、外気温がサーバ収納空間から戻るリターン空気の温度より高いとき、空調ライン切り換え手段と外気供給ライン切り換え手段がバイパスモードに切り換わり、導入外気は顕熱交換器をバイパスして一般室用空調機に供給され、かつ、リターン空気は顕熱交換器をバイパスしてサーバ室用空調機に供給され、通常運転を行う。
請求項2記載の発明は、請求項1において、上記サーバ室用空調ライン切り換え手段と外気供給ライン切り換え手段は、上記サーバ室用空調ラインのサーバ収納空間内からのリターン側とサーバ室用空調機への戻り側及び上記外気供給ラインの外気取り込み側と一般室用空調機供給側並びに一般室からのリターン側にそれぞれ温度センサを設置し、更に、上記サーバ室用空調ラインと外気供給ラインの顕熱交換器上流側とバイパス側にそれぞれモータダンパを設置し、前記温度センサで監視された温度に基づいて前記顕熱交換器のファンの起動・停止及び前記モータダンパの開閉を自動判断する演算機能を設けてなるサーバ室等の空調システムを提供する。
この構成によれば、外気温度とサーバ収納空間内から戻る空気の状態によりモータダンパの開度を自動的に調整し、外気温度がサーバ収納空間内から戻る空気温度より高い場合の逆熱交換を防止する。更に、省エネルギー運転時に、サーバ収納空間内からのリターン空気温度とサーバ室用空調機への戻り空気温度との差、並びに、一般室からのリターン空気温度と一般室用空調機への供給空気温度との差から省エネ効果を監視して最適運転化を可能とする。
請求項3記載の発明は、請求項2において、上記顕熱交換器のファンに風量調整機能を設けるとともに、前記サーバ室用空調機への戻り側に設置された前記温度センサで監視された温度に基づいて顕熱交換器ファンの風量を自動調整する機能を設けてなるサーバ室等の空調システムを提供する。
この構成によれば、省エネルギー運転中は、外気との顕熱交換によりサーバ室用空調機への戻り空気温度がサーバ収納空間内への送風設定温度より低下して結露が生じないように制御する。
請求項1記載の発明は、冬期等において、外気温度がサーバ収納空間から戻るリターン空気の温度より低いときに、導入外気とリターン空気は顕熱交換器内で顕熱の交換が行われ、サーバ室用空調ライン側では外気温度より得られる冷房効果が付加された省エネルギー運転を行い、一般室用空調機側では外気供給ラインを介してリターン空気温度より得られる排熱暖房効果が付加された省エネルギー運転を行うことができるので、省エネルギー化の高い運転が可能になる。また、顕熱交換器内で顕熱の交換を行うので、リターン空気の湿度が外気の湿度に影響されることもない。したがって、サーバー収納空間内の空気の湿度管理を複雑化することなく、高省エネルギー化が可能になる。
請求項2記載の発明は、外気温度がサーバ収納空間から戻るリターン空気の温度より高い場合の逆熱交換を防止することができるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、所望する顕熱の交換を確実に行うことができる。更に、省エネルギー運転時に、サーバ収納空間内からのリターン空気温度とサーバ室用空調機への戻り空気温度との差、並びに、一般室からのリターン空気温度と一般室用空調機への供給空気温度との差から省エネ効果を監視して最適運転を可能とする。
請求項3記載の発明は、省エネルギー運転中は、外気との顕熱交換によりサーバ室用空調機への戻り空気温度がサーバ収納空間内への送風設定温度より低下して結露が生じないように制御することができるので、請求項2記載の発明の効果に加えて、結露防止効果が得られる。
本発明は、冬期等、外気温がサーバ室からのリターン空気の温度より低いときに外気と顕熱の交換を行って外気湿度に影響を受けることなくリターン空気の冷却を行い、また、サーバ室で発生する熱を有効利用することを可能にする、簡単な構造で、かつ、省エネルギー効果の高い空調システムを提供するという目的を達成するために、多数のサーバが設置されたサーバ収納空間内の空調と該サーバ収納空間とは異なる一般室内の空調を同時に行うサーバ室等の空調システムにおいて、顕熱の交換を行う顕熱交換器と、前記顕熱交換器よりも下流側にサーバ室用空調機を有し、前記サーバ収納空間内の空気を前記顕熱交換器を介して取り込み、かつ、前記サーバ室用空調機を通して該サーバ収納空間内に送風するサーバ室用空調ラインと、一般室用空調機を有し、前記一般室内の空気を前記一般室用空調機を通して取り込み、かつ、該一般室内に送風する一般室用空調ラインと、前記顕熱交換器を介して外気を取り込み、前記一般室用空調機に供給する外気供給ラインと、前記サーバ収納空間内から前記顕熱交換器側に戻るリターン空気を該顕熱交換器を通さずにバイパスさせて前記サーバ室用空調機に戻すことが可能なサーバ室用空調ライン切り換え手段と、前記取り込み外気を該顕熱交換器を通さずにバイパスさせて前記一般室用空調機に供給すことが可能な外気供給ライン切り換え手段と、を備え、前記外気温が前記サーバ収納空間内からのリターン空気の温度より高いときに、前記空調ライン切り換え手段と前記外気供給ライン切り換え手段をバイパスモード側に切り換えるようにしたことにより実現した。
以下、本発明のサーバ室等の空調システムについて、好適な実施例をあげて説明する。図1は本発明の一実施例に係る空調システムの概略構成図である。同図において、該空調システム1は、サーバ室2を有し、また、該サーバ室2の室内空気の温度及び湿度を調整するサーバ室用空調機3と、該サーバ室2と区別されて設けられている一般室(図示せず)内の温度及び湿度を調整する一般室用空調機4と、顕熱交換を可能にする顕熱交換器5等を備えている。なお、前記サーバ室用空調機3、及び一般室用空調機4並びに顕熱交換器5は、サーバ室2及び一般室を構成している建物の内外のいずれの箇所に設けられてもよいものである。また、顕熱交換器5はインバータによる風量調整を可能にするファンを備えている。
前記サーバ室2内には、サーバ収納空間6が形成されている。該サーバ収納空間6の下側は、該サーバ収納空間6と床壁7との間に床板8が設けられて二重構造にされ、該床壁7と床板8との間に適宜な床下空間9が形成されている。一方、該サーバ収納空間6の上側は、該サーバ収納空間6と天壁10との間に天板11が設けられて二重構造にされ、該天壁10と該天板11との間に適宜な天井空間12が形成されている。
前記サーバ収納空間12には、前記床板8上に設置された状態にして多数のラック13,13…が配置されており、それぞれのラック13,13…に図示しないサーバが多数格納されている。
また、前記サーバ室2の床板8の適宜位置には適宜な大きさの開口によって排出口14,14…が形成され、床下空間9内に供給された空調空気が該排出口14,14…からサーバ収納空間6内に流れるようにしてある。一方、前記サーバ室2の天板11の適宜位置には適宜な大きさの開口によって排気口15,15…が形成され、サーバ収納空間12内の空気が該排気口15,15…から天井空間12内に流れるようにしてある。
前記サーバ室2の床下空間9には、サーバ室用空調ライン16内の吹き出しダクト17の吹出口17aが接続され、天井空間部12には該サーバ室空調ライン16内のリターンダクト18の吸い込み口18aが接続されている。なお、該リターンダクト18の吹き出し側は顕熱交換器5の給気口5aに接続されている
前記サーバ室用空調ライン16は前記顕熱交換器5よりも下流側に前記サーバ室用空調機3を有している。該サーバ室用空調機3は、該サーバ室用空調機3の吹出口3aに前記吹き出しダクト17の給気口が接続されており、該サーバ室用空調機3内で調整された空調空気を該吹き出しダクト17の吹出口17aから床下空間9内に吹き出すようにしてある。一方、該サーバ室用空調機3の吸込口3b側は、還流ダクト19を介して前記顕熱交換器5の吹出口5bに接続されている。なお、還流ダクト19とリターンダクト18との間には、サーバ室2内からリターンダクト18内に戻された空気(以下、「リターン空気」という)を、前記顕熱交換器5をバイパスしてサーバ室用空調機3に直接送るのを可能にするバイパスダクト20が設けられている。
また、前記リターンダクト18の途中には、サーバ室2内からのリターン空気が前記顕熱交換器5に送られる空気量を調整可能なモータダンパ21と該リターン空気の温度を検出する温度センサ27が設けられ、前記バイパスダクト20の途中には前記顕熱交換器5を通らないでリターンダクト18から該バイパスダクト20を通って前記サーバ室用空調機3内に直接戻されるリターン空気の流量を調整可能なモータダンパ22が設けられている。なお、サーバ室用空調機3における吸込口3bの直前には、該サーバ室用空調機3内に送られるリターン空気の温度を検出する温度センサ37が設けられている。
前記一般室用空調機4の給気口4aには、一般室用空調ライン23におけるリターンダクト24の排気口が接続され、吹出口4bには同じく一般室空調ライン23における吹き出しダクト25の吸気口が接続されている。また、一般室用空調機4の給気口4cには、外気供給ライン26を構成している第1外気導入ダクト26a及び第2外気導入ダクト26bが接続されている。前記外気供給ライン26の吸込口側には外気温を検出する温度センサ28が設けられ、吹出口側には一般室用空調機4内に送られる外気温度を検出する温度センサ38が設けられている。前記第1外気導入ダクト26aは顕熱交換器5内を通って前記一般室用空調機4の給気口4aに通じ、前記第2外気導入ダクト26bは顕熱交換器5内を通らず、前記一般室用空調機4の給気口4aに直接通じている。前記第1外気導入ダクト26aの途中には、前記顕熱交換器5内に送られる外気量を調整可能なモータダンパ39が設けられ、前記第2外気導入ダクト26bの途中には、前記顕熱交換器5を通らずに、前記一般室用空調機4に直接送られる外気量を調整可能なモータダンパ40が設けられている。
なお、図中、符号41は一般室用空調ライン23のリターンダクト24内を通るリターン空気の温度を検出する温度センサである。また、符号35は前記パイパスダクト20、及びモータダンパ21並びにモータダンパ22により構成され、サーバ収納空間6内から前記顕熱交換器5側に戻るリターン空気を該顕熱交換器5を通さずにバイパスさせて前記サーバ室用空調機に戻すことが可能なサーバ室用空調ライン切り換え手段で、符号36は前記第1外気導入ダクト26a、前記第2外気導入ダクト26b及びモータダンパ39並びにモータダンパ40により構成され、取り込み外気を顕熱交換器5を通さずにバイパスさせて前記一般室用空調機4に供給すことが可能な外気供給ライン切り換え手段ある。
而して、前記サーバ室2は、サーバ室用空調機3が駆動されると、該サーバ室用空調機3からの空調空気が吹き出しダクト17を介して床下空間9内に吹き込まれる。該床下空間9に吹き込まれた空調空気は、床板8の下面に沿って流れ、更に排出口14,14…からサーバ収納空間6内に吹き出されることになる。該排出口14,14…からサーバ収納空間6内に吹き出された空調空気は、ラック13,13…に達すると、該ラック13,13…に備えられた図示せぬ換気ファンによって該ラック13,13…内に吸い込まれ、該ラック13,13…内におけるサーバの冷却に供される。また、該サーバを冷却しながら昇温した空気はラック13,13…より排出され、上昇して天板11の排気口15,15…を通って天井空間12内を流れて吸込口18aに集められ、該吸込口18aよりリターンダクト18内に吸い込まれてリターン空気として排出され、サーバ室用空調機3に戻されることになる。サーバ室用空調機3に戻されたリターン空気は、該サーバ室用空調機3内で再び調整され、サーバ室2の床下空間9内に向かって吹き出される。これにより、循環形式でサーバ室2内を空調することができる。
一方、図示しない一般室は、一般室用空調機4が駆動されると、該一般室用空調機4からの空調空気が吹き出しダクト25を通って一般室内に吹き込まれる。また、リターンダクト24を通って一般室内の空気が一般室用空調機4に戻され、空調された後、再び吹き出しダクト25を通って一般室内に戻される。この循環により、一般室内は空調される。
図2は図1に示した空調システムにおける制御回路構成を示すブロック図である。同図において、サーバ室用空調機3、一般室用空調機4、モータダンパ21、22、39、40及び温度センサ27、28、37、38、41は、図1に対応するもので、制御部29はシステム全体を制御するものである。
前記制御部29は、A/D変換器30、入力回路31、中央演算装置(CPU)32、メモリ33、及び出力回路34を備えている。
該制御回路構成では、温度センサ27及び温度センサ28より出力されるアナログの温度検出信号は、制御部29のA/D変換器30に入力される。該A/D変換器30では、これらのアナログ信号をA/D変換し、デジタル信号として入力回路31に出力する。入力回路31は、デジタル化された温度検出信号を中央演算装置32に入力するインターフェースである。
前記中央演算装置32では、入力回路31から入力される各種信号に基づき、サーバ室用空調機3、一般室用空調機4、モータダンパ21、モータダンパ22等の動作制御を行う。また、該中央演算装置32には、演算処理に必要なメモリ33が接続されている。
前記出力回路34は、中央演算装置32からサーバ室用空調機3、一般室用空調機4、モータダンパ21、モータダンパ22等に送信される制御信号を出力するための出力インターフェースである。出力回路34から出力される制御信号は、各機器に送信され、これにより空調システムの制御が行われる。
図3は、空調システムにおける制御回路の動作を表すフローチャートである。同図のフローチャートと共に図1の空調システム及び図2の制御回路の動作を説明する。
まず、空調システムが運転されると、制御部29はサーバ室用空調機3及び一般室用空調機4を駆動する。そして、一般室空調機4が駆動されることにより、外気導入ダクト26に外気が取り込まれ、これが顕熱交換器5を通って一般室空調機4に供給される。また、サーバ室用空調機3が駆動されることにより、サーバ収納空間6内からリターンダクト18内に空調空気(リターン空気)が吸い込まれ、これがサーバ室用空調機3内に戻される。
そして、制御部29は、まずステップS1において、温度センサ27が出力するリターン空気の温度(以下、「リターン空気温度」という)T1、及び、温度センサ28が出力する外気の温度(以下、「外気温度」という)T2をデジタル値として取得する。
次に、制御部29は、ステップS2において、外気温度T2がリターン空気温度T1以上か否かを判定する。
ここで、一般室用空調機4で一般室の暖房運転が行われているような冬期において、外気温度T2がリターン空気温度T1よりも低いと制御部29が判定した場合、制御部29はステップS3に移行し、空調ライン切り換え手段35を非バイパスモード側に切り換える。これにより、外気は顕熱交換器5内を通過して一般室用空調機4に供給されるとともに、サーバ室2からのリターン空気も顕熱交換器5内を通過してサーバ室用空調機3に供給される。
このとき、サーバ室2からのリターン空気は、顕熱交換器5内で温度の低い外気と顕熱交換して冷却される。また、この冷却されたリターン空気がサーバ室用空調機3に供給され、該サーバ室用空調機3は省エネルギー運転になる。なお、この顕熱の交換では、外気の湿度はリターン空気に直接影響を与えることがない。
一方、外気供給ライン26を介して導入された外気は、顕熱交換器5内で温度の高いリターン空気と顕熱交換されて温められ、この温められた空気が排熱暖房エネルギーとして一般室用空調機4に供給され、該一般室用空調機4も省エネルギー運転になる。
次に、前記ステップS2において、一般室用空調機4で一般室の冷房暖房運転を行っているような夏期において、外気温度T2がリターン空気温度T1よりも高いと制御部29が判定した場合、制御部29はステップS4に移行し、空調ライン切り換え手段35と外気供給ライン切り換え手段36をバイパスモード側に切り換える。これにより、外気は顕熱交換器5内を通過し、あるいは直接、一般室用空調機4に供給されるが、リターン空気は顕熱交換器5をバイパスし、バイパスダクト20を通ってサーバ室用空調機3に直接戻され、通常運転となる。
なお、システムの運転中、制御部29では温度センサ27、28、37、38の温度を監視し、外気温度T2とリターン空気温度T1の状態によりモータダンパ21,22,39,40のダンパ開度を自動的に調整する制御、または前記顕熱交換器5のファンの起動・停止並びに風量調整の制御を並行または個々に行い、外気温度T2がリターン空気温度T1より高い場合の逆熱交換を防止したり、あるいは、外気との顕熱交換によりサーバ室用空調機3へのリターン空気がサーバ収納空間6内への送風設定温度より低下して結露が生じないように制御する。
したがって、本実施例の空調システムでは、高負荷密度サーバの増加に伴ってサーバ室2内の排気温度が益々高温となるが、冬期等、外気との温度差が大きくなると、その外気冷却及び排熱利用の効果も大きく得られることになり、より高い省エネルギー化が期待できる。
なお、顕熱交換器5、サーバ室用空調機3、一般室用空調機4の台数及び送風量は組み合わせ状況によって任意に変更されるものであり、風量はモータダンパ等で調整される。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の一実施例に係る空調システムの概略構成図。 同上空調システムの制御回路構成を示すブロック図。 同上制御回路の動作を表すフローチャート。
符号の説明
1 空調システム
2 サーバ室
3 サーバ室用空調機
4 一般室用空調機
5 顕熱交換器
6 サーバ収納空間
13 ラック
16 サーバ室用空調ライン
19 還流ダクト
20 バイパスダクト(バイパスライン)
21 モータダンパ
22 モータダンパ
23 一般室用空調ライン
26 外気供給ライン
26a 第1外気導入ダクト
26b 第2外気導入ダクト
27 温度センサ
28 温度センサ
29 制御部
30 A/D変換器
31 入力回路
32 中央演算回路
33 メモリ
34 出力回路
35 空調ライン切り換え手段
36 外気供給ライン切り換え手段
37 温度センサ
38 温度センサ
39 モータダンパ
40 モータダンパ
41 温度センサ
T1 リターン空気温度
T2 外気温度

Claims (3)

  1. 多数のサーバが設置されたサーバ収納空間内の空調と該サーバ収納空間とは異なる一般室内の空調を同時に行うサーバ室等の空調システムにおいて、
    顕熱の交換を行うインバータにて風量調節可能なファンを備えた顕熱交換器と、
    前記顕熱交換器よりも下流側にサーバ室用空調機を有し、前記サーバ収納空間内の空気を前記顕熱交換器を介して取り込み、かつ、前記サーバ室用空調機を通して該サーバ収納空間内に送風するサーバ室用空調ラインと、
    一般室用空調機を有し、前記一般室内の空気を前記一般室用空調機を通して取り込み、かつ、該一般室内に送風する一般室用空調ラインと、
    前記顕熱交換器を介して外気を取り込み、前記一般室用空調機に供給する外気供給ラインと、
    前記サーバ収納空間内から前記顕熱交換器側に戻るリターン空気を該顕熱交換器を通さずにバイパスさせて前記サーバ室用空調機に戻すことが可能なサーバ室用空調ライン切り換え手段と、
    前記取り込み外気を該顕熱交換器を通さずにバイパスさせて前記一般室用空調機に供給すことが可能な外気供給ライン切り換え手段と、
    を備え、前記外気温が前記サーバ収納空間内からのリターン空気の温度より高いときに、前記サーバ室用空調ライン切り換え手段と前記外気供給ライン切り換え手段をバイパスモード側に切り換えるようにしたことを特徴とするサーバ室等の空調システム。
  2. 上記サーバ室用空調ライン切り換え手段と外気供給ライン切り換え手段は、上記サーバ室用空調ラインのサーバ収納空間内からのリターン側とサーバ室用空調機への戻り側及び上記外気供給ラインの外気取り込み側と一般室用空調機供給側並びに一般室からのリターン側にそれぞれ温度センサを設置し、更に、上記サーバ室用空調ラインと外気供給ラインの顕熱交換器上流側とバイパス側にそれぞれモータダンパを設置し、前記温度センサで監視された温度に基づいて前記顕熱交換器のファンの起動・停止及び前記モータダンパの開閉を自動判断する演算機能を設けてなることを特徴とする請求項1記載のサーバ室等の空調システム。
  3. 上記顕熱交換器のファンに風量調整機能を設けるとともに、前記サーバ室用空調機への戻り側に設置された前記温度センサで監視された温度に基づいて顕熱交換器ファンの風量を自動調整する機能を設けてなることを特徴とする請求項2記載のサーバ室等の空調システム。
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